VG/ゾンビ

  • 1 ダイタロカ神話

    ダイタロカ神話 この星にある一つの大きな島「ダイタロカ」に伝わるお話

    それはいつからか、人という種族がこの星に生まれ
    知性ある種族としての自我が芽生え始めた頃の出来事
    その時代、世界では幾多も存在する種族達によって混迷を極めいた
    食糧や土地の奪い合いによる争い。人が人、あるいは人以外が自分以外の者を騙し続け
    形あるものはすぐに破壊され、信頼や結束という概念すらも存在せず
    誰もが荒み続けていたそんな世界
    しかしそんな世界のなかにある一つの島、後のダイタロカと呼ばれる大きな島に
    6人の赤子がその産声を上げます
    6人の赤子は最初、どの種族にも当てはまらず。ただ光る者としてのみ後世に伝えられます
    この6人の赤子はこの世に生を受け、子供時代にそれぞれの逸話を残しながら成長していきます
    そうして大人になった6人は改めてこの混沌とした世界を見て嘆くのです
    6人はそこで世界に初めて結束という概念を生み出し、この島を中心に世界を整えようと団結しました
    6人は互いを信頼しあい、そしてそれを元に引き寄せられた種族達はやがて島を
    そして世界を整えていくのです
    そうしてそれから数千年後、島を中心に見事世界を整えた6人の光る者達は
    混沌から救われた世界を見ると、6人を中心に集まった種族達が見守るなか
    眠るように寿命を迎えたのです
    光る者達から教えを受けた種族はそれぞれ世界へと散り、今現在の世界を作り上げ
    中心となった島では今でも6人の光る者達の子孫が島を6分割し
    統治する事でその平和を維持し続けているのです

    子供も分かる!ダイタロカ神話第一章より

  • 2 事実じゃない

    ダイタロカ島内部 祠の地下室


    「おのれ……おのれ……」https://lh3.googleusercontent.com/-9X-oJZjsmkY/Vdn3gYTPO9I/AAAAAAAAAfw/dzkEzavx8Uk/s112-Ic42/titi.jpg
    そこそこ広いが陰気な地下室
    置かれたベッドの上で伏せ、呪いの様にやせ細った男が言葉を繰り返す
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「お父さんまた聖書読んで、無理に読んだらだめだよ」
    「ヨモよ……ヨモよ……これは、この神話はでたらめだ、光る者は6人ではない、本当は一人なのだ」https://lh3.googleusercontent.com/-9X-oJZjsmkY/Vdn3gYTPO9I/AAAAAAAAAfw/dzkEzavx8Uk/s112-Ic42/titi.jpg
    「奴らは我らの先祖を利用したにすぎん、だからあれだ……あの、あれ……」https://lh3.googleusercontent.com/-9X-oJZjsmkY/Vdn3gYTPO9I/AAAAAAAAAfw/dzkEzavx8Uk/s112-Ic42/titi.jpg
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「6人に利用された私達のご先祖は悪者にされて、こうして子孫の私立ちは島の端っこに追いやられた話でしょ」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「それよりお薬の時間だから。お薬飲んでお父さん」
    「おかげで先祖代々このような場所から我ら一族は恨みながら死んでいった……」https://lh3.googleusercontent.com/-9X-oJZjsmkY/Vdn3gYTPO9I/AAAAAAAAAfw/dzkEzavx8Uk/s112-Ic42/titi.jpg
    「父も……祖父もそのまた曾祖父も……おのれ、おのれ……おのれ」hhttps://lh3.googleusercontent.com/-9X-oJZjsmkY/Vdn3gYTPO9I/AAAAAAAAAfw/dzkEzavx8Uk/s112-Ic42/titi.jpg
    おのれーッッ!!!https://lh3.googleusercontent.com/-859XHhOy-4c/Vdn3jV5nP9I/AAAAAAAAAf4/-xOXAzDSrIM/s112-Ic42/tit2i.jpg
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「うわー! お父さん血が、お父さーん」
    「もはやこの身も長くはない……ヨモよ、おそらく我らの系譜もお前が最後だろう……」https://lh3.googleusercontent.com/-859XHhOy-4c/Vdn3jV5nP9I/AAAAAAAAAf4/-xOXAzDSrIM/s112-Ic42/tit2i.jpg
    「お前は子孫を残せそうにもないからな」https://lh3.googleusercontent.com/-859XHhOy-4c/Vdn3jV5nP9I/AAAAAAAAAf4/-xOXAzDSrIM/s112-Ic42/tit2i.jpg
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「ひどい」
    「だからヨモよ……お前がその6人の王を打ち倒し、我らこそが真の島の……真の光る者の系譜だと知らしめるのだ」https://lh3.googleusercontent.com/-859XHhOy-4c/Vdn3jV5nP9I/AAAAAAAAAf4/-xOXAzDSrIM/s112-Ic42/tit2i.jpg
    「あと支配者となって無理にでも子孫を残す為の相手を探すのだ……」https://lh3.googleusercontent.com/-859XHhOy-4c/Vdn3jV5nP9I/AAAAAAAAAf4/-xOXAzDSrIM/s112-Ic42/tit2i.jpg
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「娘の行き遅れを心配してるのか一族の悲願を達成したいのかわからないよお父さん」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「でも私にそんな力ないよ。一緒に戦ってくれる人だって居ないのに」
    「ヨモよ、我らには力がある。光る者から受け継がれていく死者を使役する力を」https://lh3.googleusercontent.com/-859XHhOy-4c/Vdn3jV5nP9I/AAAAAAAAAf4/-xOXAzDSrIM/s112-Ic42/tit2i.jpg
    「薄々無意識に感じているはずだ、お前にも受け継がれたその力の存在を」https://lh3.googleusercontent.com/-859XHhOy-4c/Vdn3jV5nP9I/AAAAAAAAAf4/-xOXAzDSrIM/s112-Ic42/tit2i.jpg
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「確かにそれっぽい事は今まで何度かあったけど……」
    「とはいえこの力、我々の先祖が使っても幾度か憎き彼奴らに打ち倒されている。早々なせる事ではないだろう……」https://lh3.googleusercontent.com/-859XHhOy-4c/Vdn3jV5nP9I/AAAAAAAAAf4/-xOXAzDSrIM/s112-Ic42/tit2i.jpg
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「そういうことしてるからいつまでたっても悪者扱いが薄まらないと思うんだよ……」
    「だ、だが! だがお前なら……私の娘であるお前なら出来ると……グゥッ!」https://lh3.googleusercontent.com/-859XHhOy-4c/Vdn3jV5nP9I/AAAAAAAAAf4/-xOXAzDSrIM/s112-Ic42/tit2i.jpg
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「うわーお父さん血が、死んだらやだー」
    「ヨモ……け、結婚は遠いかも…しれないが……島統一は遠くない…今すぐ戦場へいそ……げ……」https://lh3.googleusercontent.com/-859XHhOy-4c/Vdn3jV5nP9I/AAAAAAAAAf4/-xOXAzDSrIM/s112-Ic42/tit2i.jpg
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「お父さん……お父さん……し、死んでる……うわーん」
    「あと私の部屋にある記憶魔導ディスク(KMD)を完全消去しておいてくれ……」https://lh3.googleusercontent.com/-859XHhOy-4c/Vdn3jV5nP9I/AAAAAAAAAf4/-xOXAzDSrIM/s112-Ic42/tit2i.jpg
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「うわーん」




    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「想い人をチクチンにして蘇らせる同人誌はどうかと思う」

  • 3 遺言状

    父の部屋



    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「お父さん」
    父の埋葬を済ませた後、ヨモは父の遺言であるKMDの中身を吟味する
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「特殊性癖物ばっかり」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「このままエッチなので終ったらどうしよう」
    ヨモへ
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……あれ、このページはなんだか文章ばっかり」
    ヨモへ
    お前がこれを見ていると言う事はお前らしく私の遺言を無視し、それどころか逆の事を行っている事だろう
    だがそれでいい、なぜならお前がそうしているからこそこの遺言をお前に託し
    そしてお前が私の娘である事がはっきりと分かるからだ

    ヨモ、お前には生まれた頃から一族のせいで不便ばかりさせていた
    今のように少々根暗な性格も、私が不甲斐ないせいであり、そして幼い頃母さんが死んでしまった事もあるのだろう
    親としてお前には申し訳ないと思っている
    だからこそ、私はお前にこの言葉を残したい。親として、そして光る者の真の子孫として
    ヨモ、戦え
    戦って6人の王を打ち倒せ。これは島に我らが光る者であることを証明するためじゃない
    光る者を利用し、私達という家族を苦しめ続けた6人を徹底的に苦しめてやるのだ
    これは恨み言だ、呪いだ。それを知っていて私はお前にこれを託す

    その歪な骨を抉り出し、6人の血で杯を満たせ

    最後に残す言葉がこのようなものですまないと思っている
    すまない、せめて私と母さんはお前をいつまでも見守っていよう
    最愛の娘へ、父より
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……」

  • 4 墓前の思い出
    ヨモの一族が眠る墓地
    とは言っても、その形は質素を通り越したもので、ただ死体を生めた跡が残るばかりである
    島の中では子供が肝試しに来る以外、誰も近寄ろうとはしない

    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「遺書読んだよ、お父さん」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「正直私的にはお父さんの言ってる事はあまりわかんなかったし、急に復讐とか言われても分からんないよ」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「それにこの力だって、無意識に使えるだけだし」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「なにより良い思い出がないから、あんまり使いたくないんだ」



    12年前



    「ここが噂の墓地よ、いいあなた達。これは私達の力を証明するチャンスだわ」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「ね、ねぇ……やっぱりやめましょうよ。こんなところ、危ないわ」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「そうよ、そんな……アンデッド退治なんて。ここ熊が出るって言うし」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    だまらっしゃい! いい! アンデッドがなんだというの!」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「私達が教会学校で習った基礎を思い出しなさい、護身魔法学に対アンディッド魔法がばっちり入っていたはずよ!」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「実習訓練でもちゃんと使えたのだから、今回だってちゃんと出せるわ!」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「で、でも……」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「ねぇ……?」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「なによ! 言いたい事があるならはっきり言いなさいよ! 踏んづけるわよ!」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「その、アンデッドには効いても。熊には効かないじゃない……」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    んまーっ! 熊が何よ! そんなの私の特殊な交渉術でなんとかしてやるわよ!https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「そんな無茶な……」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg

    あれは私が小さい頃、墓地の方から聞こえる声に気づいて
    様子を見に行くと、同じ歳ぐらいの女の子が3人居たんだ
    物心付いた頃からそういった存在とまったく関わらなかったから、どうしても興味が湧いたんだっけ

    https://lh3.googleusercontent.com/-LD-H6d8FKk4/VdiKCXbAbaI/AAAAAAAAAfg/cbWsFkaScfc/s150-Ic42/%2525E6%252596%2525B0%2525E8%2525A6%25258F%2525E3%252582%2525AD%2525E3%252583%2525A3%2525E3%252583%2525B3%2525E3%252583%252590%2525E3%252582%2525B9.jpg「……」
    「……あら、なんだかあそこ、誰か居ない?」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「本当ね、アンデッド……って感じでもないわ。じっとこっちを見てなにかしら」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「熊じゃないかしら」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「熊!? あれが熊なの!? 人そっくりね」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「どう見ても人よ」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    https://lh3.googleusercontent.com/-LD-H6d8FKk4/VdiKCXbAbaI/AAAAAAAAAfg/cbWsFkaScfc/s150-Ic42/%2525E6%252596%2525B0%2525E8%2525A6%25258F%2525E3%252582%2525AD%2525E3%252583%2525A3%2525E3%252583%2525B3%2525E3%252583%252590%2525E3%252582%2525B9.jpg「あ、あの……」
    「話しかけてきたわよ!」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「どうするの、人に化けたアンデッドかもしれないわよ!」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「なによ人に化けたアンデッドって。まぁ見てなさい、私が交渉術でなんとかしてやるわ」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg

    「あなた! ここらじゃ見慣れない顔ね。いったいどこの子かしら!」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    https://lh3.googleusercontent.com/-LD-H6d8FKk4/VdiKCXbAbaI/AAAAAAAAAfg/cbWsFkaScfc/s150-Ic42/%2525E6%252596%2525B0%2525E8%2525A6%25258F%2525E3%252582%2525AD%2525E3%252583%2525A3%2525E3%252583%2525B3%2525E3%252583%252590%2525E3%252582%2525B9.jpg「えっえ……その……私、ここの子で……」
    「ここの子? よく分からないけど、あんたもこの墓地にアンデッド退治に来たの?」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「あんた教会学校でも見た事無いけど、魔法ちゃんと使えるんでしょうね」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    https://lh3.googleusercontent.com/-LD-H6d8FKk4/VdiKCXbAbaI/AAAAAAAAAfg/cbWsFkaScfc/s150-Ic42/%2525E6%252596%2525B0%2525E8%2525A6%25258F%2525E3%252582%2525AD%2525E3%252583%2525A3%2525E3%252583%2525B3%2525E3%252583%252590%2525E3%252582%2525B9.jpg「ま、魔法? よく分からないけど、出来る事は……ある、よ」
    「へぇ、随分自信がありそうじゃない。ちょっとやってみなさいよ」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    https://lh3.googleusercontent.com/-LD-H6d8FKk4/VdiKCXbAbaI/AAAAAAAAAfg/cbWsFkaScfc/s150-Ic42/%2525E6%252596%2525B0%2525E8%2525A6%25258F%2525E3%252582%2525AD%2525E3%252583%2525A3%2525E3%252583%2525B3%2525E3%252583%252590%2525E3%252582%2525B9.jpg「う、うん……じゃあ、えっと…あっ」
    「なにあの子、急に足元にある鳥の死骸を拾ったわ」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「というかあんなのよく触れるわね」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    https://lh3.googleusercontent.com/-LD-H6d8FKk4/VdiKCXbAbaI/AAAAAAAAAfg/cbWsFkaScfc/s150-Ic42/%2525E6%252596%2525B0%2525E8%2525A6%25258F%2525E3%252582%2525AD%2525E3%252583%2525A3%2525E3%252583%2525B3%2525E3%252583%252590%2525E3%252582%2525B9.jpg「……」
    「なにやってるの、あんた……っ!」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「うっうそでしょ……」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「腐りかけの鳥の死体が、動き始めて……」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    https://lh3.googleusercontent.com/-LD-H6d8FKk4/VdiKCXbAbaI/AAAAAAAAAfg/cbWsFkaScfc/s150-Ic42/%2525E6%252596%2525B0%2525E8%2525A6%25258F%2525E3%252582%2525AD%2525E3%252583%2525A3%2525E3%252583%2525B3%2525E3%252583%252590%2525E3%252582%2525B9.jpg「こ、これで……どう、かな」
    「ね、ねぇ……これって」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「えぇ、これって……」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「……」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    https://lh3.googleusercontent.com/-LD-H6d8FKk4/VdiKCXbAbaI/AAAAAAAAAfg/cbWsFkaScfc/s150-Ic42/%2525E6%252596%2525B0%2525E8%2525A6%25258F%2525E3%252582%2525AD%2525E3%252583%2525A3%2525E3%252583%2525B3%2525E3%252583%252590%2525E3%252582%2525B9.jpg「……?」
    「え……」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「えーマジネクロマンシー!?」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「キモーイ!」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「ネクロマンシーが許されるのは養護学校までだよねー!」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「「「キャハハハハハハ!」」」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    https://lh3.googleusercontent.com/-LD-H6d8FKk4/VdiKCXbAbaI/AAAAAAAAAfg/cbWsFkaScfc/s150-Ic42/%2525E6%252596%2525B0%2525E8%2525A6%25258F%2525E3%252582%2525AD%2525E3%252583%2525A3%2525E3%252583%2525B3%2525E3%252583%252590%2525E3%252582%2525B9.jpg「えっ…えっ……」
    「というか今時ネクロマンシーとか養護学校ですら教えないわ! 禁術よ禁術!」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「そういえばあんたここの子だって言ったわね。どこに住んでるのよ」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    https://lh3.googleusercontent.com/-LD-H6d8FKk4/VdiKCXbAbaI/AAAAAAAAAfg/cbWsFkaScfc/s150-Ic42/%2525E6%252596%2525B0%2525E8%2525A6%25258F%2525E3%252582%2525AD%2525E3%252583%2525A3%2525E3%252583%2525B3%2525E3%252583%252590%2525E3%252582%2525B9.jpg「え……そ、そこの祠の地下で……」
    「んまーッ! じゃあこいつくすんだ一族じゃない!」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「えっじゃあこいつに触られたらくすみが感染するって事じゃない」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「やばいわ! アンデッドどころじゃないじゃない!」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「逃げるわよ、こんな獣以下のクズの血を引く人間をこれ以上見ていられないわ!」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「この干物女!」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「くたばれ干物女!! 行きましょ皆!」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    「土に還れ干物女!」https://lh3.googleusercontent.com/-_yfgjFYB_1Q/VdiJ_WsHLkI/AAAAAAAAAfY/hqppejDvgyA/s150-Ic42/G.jpg
    https://lh3.googleusercontent.com/-LD-H6d8FKk4/VdiKCXbAbaI/AAAAAAAAAfg/cbWsFkaScfc/s150-Ic42/%2525E6%252596%2525B0%2525E8%2525A6%25258F%2525E3%252582%2525AD%2525E3%252583%2525A3%2525E3%252583%2525B3%2525E3%252583%252590%2525E3%252582%2525B9.jpg「あっ……」
    https://lh3.googleusercontent.com/-LD-H6d8FKk4/VdiKCXbAbaI/AAAAAAAAAfg/cbWsFkaScfc/s150-Ic42/%2525E6%252596%2525B0%2525E8%2525A6%25258F%2525E3%252582%2525AD%2525E3%252583%2525A3%2525E3%252583%2525B3%2525E3%252583%252590%2525E3%252582%2525B9.jpg「干物……」



    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「お父さん、私やるよ」
  • 5 思案
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「…………」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「やる、とは言ったけど。どうしたら良いんだろう」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「勢いで決めたものの、第一その言葉を聞いていた誰かが居るわけでもないし」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「ほんとはこの島を出てどこかで暮らすのがいいのかもしれない」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……」
    祠の地下で一人考える
    父の居なくなったそこは、いつもより薄暗くて、不思議と狭い
    父のうわごとが懐かしく思える
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「行くってどこにだろう」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「私なんかがこの島の外で暮らしていけるんだろうか」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……きっと無理だ」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……」




    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「この島の支配者は6人」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「かつてこの島を中心に世界に希望と文化を伝えた光の6人の子孫とかなんとか」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「でも本当は私のご先祖様がただ一人の光る者だった」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……らしい」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「でもそのおかげで私も、お父さんも、お母さんも迫害され続けて」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「皆死んじゃった」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「もし今私の隣に誰かが居たら、これから先を見せてくれるのかな……」




    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「少し、探してみようかな」
  • 6 南
    祠の地下を出て南に数km歩き続ける
    隣に立つ存在を追い求めて
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「思えばこんなに歩いたの初めてだな……」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「そういえばこの島ってどれぐらいの大きさなんだろう」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「いいか、別に」






    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「光の6人が居た時代」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「世界はとても混沌としていて」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「人もそれ以外もとにかく殺しあってて、そのための道具がたくさん作り出されて」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「そんな時代の物は殆ど壊されちゃったけど」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「なかには執念って言うのかな……そんなものが染みこんだのか、どうしても壊せない物があった」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「そういうものがこっそりと南にある遺跡に捨てられたって、お父さん言ってたっけ」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「壊せないほどの執念って、作った人達はどんな気持ちだったのかな」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「想像もつかないや」





    南へ 南へ歩を進める
    数時間後
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「この島広すぎる……」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「祠から出てから思ったけど、南側ってほんと何も無いね」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「ここを管理してる人も知らないけど」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……だ、誰も居ないよね? 兵士とか居たらどうしよう」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「あ、でもここ忌み地だって言うし誰も……?」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「あれ、目の前に建物がある」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「おかしいな、今まで無かったはずなのに。近くに来るまで気づかなかったのかな……」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「どうせ私が居なくなったって誰も分からないよね」
  • 7 遺跡
    https://lh3.googleusercontent.com/-ZTwbUTIK3OU/Vid6suYQfHI/AAAAAAAAAkQ/IX2P_mzLqyo/s450-Ic42/iseki.png
    暗黒時代
    光がこの島を覆うはるか昔から、生き物は殺しあう事しか知らなかった時代
    誰かは誰かを殺す為に拳を振るい、それに勝つ為に武器を持ち
    武器に勝つ為に兵器を作り、そして島を殺す為になにかを作った
    島に生まれる生き物が、どうして居なくならなかったのかは誰もわからない
    ただ分かるのは、この遺跡にはその時のものが眠っているということだけ

    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「遺跡に入ったのはいいけど」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「私隣に居てくれる存在が欲しいんだよね」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「なんで誰かを殺す為の武器や兵器が捨てられた場所に来ちゃったんだろう」
    遺跡は窓もなければあかりになるようなものもない
    だけど不思議と何も見えないほどじゃなかった
    人の居るところにはあまり行けないな……
    そんな思いがただ私を南に歩かせたかもしれない
    もしそうでなければ、それは運命なのかもしれない
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「はぁ……暗いなぁ、天井とか崩れてきたらどうしよう」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「なんでこんなところ来ちゃったかなぁ」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「それにしても」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「今の時代になる前に作られた物ってどんなものなんだろう」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「動いた瞬間殺されたりしないよね……?」
    永遠の続く通路
    その道の長さに気づけば、視点はずっと下ばかりを向くようになっていた
    その時だった。床ばかりを映す私の視界に、二本の足が見えたのは
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……?」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「足……?」
    「……」https://lh3.googleusercontent.com/-WME67yHDtPE/ViunP478iQI/AAAAAAAAAkg/g2DppxlVgRE/s150-Ic42/%2525E3%252581%2525B3%2525E3%252581%252582%2525E3%252583%2525BC.png
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……ゴー……レム?」
  • 8 隣に立つ者
    https://lh3.googleusercontent.com/-ZTwbUTIK3OU/Vid6suYQfHI/AAAAAAAAAkQ/IX2P_mzLqyo/s450-Ic42/iseki.png
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……」
    「……」https://lh3.googleusercontent.com/-WME67yHDtPE/ViunP478iQI/AAAAAAAAAkg/g2DppxlVgRE/s150-Ic42/%2525E3%252581%2525B3%2525E3%252581%252582%2525E3%252583%2525BC.png
    通路の途中で、壁を背に足を伸ばして座るそれ
    動く力が無いのだろうか、こうして見ている分には動く気配は無い
    もしこれがこのまま動く事の無いものなら、きっとそれは残念な事なのだろうけど
    正直それを見た瞬間少しほっとしていた
    だってこの遺跡の言い伝えが本当なら、これはきっと誰かを殺す為のものなのだろうから
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「これ、まだ動くのかな」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「こういうゴーレム…? あんまり詳しく無いんだけど……」
    それでも何もしないわけにはいかない、私はいつの間にか気軽に命を懸けていた
    それはもう、ほんとうに簡単に、能天気に
    ニア 叩いてみる
    「(バシッ!バシィッ!)」
    分からない、誰も居なかったからかもしれない
    私はそれの頭を思い切り叩いていた
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……動かないな」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「やっぱり壊れてるのかも。当たり前だよね」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「だってもうずっと昔のものなんだもん、動く方がおかしいよ」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……どうしよう、もう帰ろうかな……」
    https://lh3.googleusercontent.com/-WME67yHDtPE/ViunP478iQI/AAAAAAAAAkg/g2DppxlVgRE/s150-Ic42/%2525E3%252581%2525B3%2525E3%252581%252582%2525E3%252583%2525BC.png
    https://lh3.googleusercontent.com/-slTCmDRKCsg/VjC8DrWvh4I/AAAAAAAAAlI/OJHcs-x3NPw/s150-Ic42/%2525E3%252581%2525B3%2525E3%252581%252582%2525E3%252583%2525BC.png
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……」
    「そうね、ここにはあまり長く居ない事をお勧めするわ」https://lh3.googleusercontent.com/-slTCmDRKCsg/VjC8DrWvh4I/AAAAAAAAAlI/OJHcs-x3NPw/s150-Ic42/%2525E3%252581%2525B3%2525E3%252581%252582%2525E3%252583%2525BC.png
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「あれ……あ、あ……」
    「……? なによ、固まっちゃって」https://lh3.googleusercontent.com/-slTCmDRKCsg/VjC8DrWvh4I/AAAAAAAAAlI/OJHcs-x3NPw/s150-Ic42/%2525E3%252581%2525B3%2525E3%252581%252582%2525E3%252583%2525BC.png
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「こ」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……殺さないで」
    「今ってそういう挨拶が流行りなわけ?」https://lh3.googleusercontent.com/-slTCmDRKCsg/VjC8DrWvh4I/AAAAAAAAAlI/OJHcs-x3NPw/s150-Ic42/%2525E3%252581%2525B3%2525E3%252581%252582%2525E3%252583%2525BC.png
  • 8.5 隣に立つ者 その2
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「あ、いやっ…う・・・あの……」
    「なによ、なにそんな怖がってるのよ。あなた人間でしょ?」https://lh3.googleusercontent.com/-slTCmDRKCsg/VjC8DrWvh4I/AAAAAAAAAlI/OJHcs-x3NPw/s150-Ic42/%2525E3%252581%2525B3%2525E3%252581%252582%2525E3%252583%2525BC.png
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「えっ、う……うん、人間だけど」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……殺さないの?」
    「? なんであたしが人間殺すのよ、そんな事するわけ無いじゃない」https://lh3.googleusercontent.com/-slTCmDRKCsg/VjC8DrWvh4I/AAAAAAAAAlI/OJHcs-x3NPw/s150-Ic42/%2525E3%252581%2525B3%2525E3%252581%252582%2525E3%252583%2525BC.png
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「で、でもここ……人を殺す為の物が捨てられてる場所って……」
    「人を殺す為の? 捨てられる?」https://lh3.googleusercontent.com/-slTCmDRKCsg/VjC8DrWvh4I/AAAAAAAAAlI/OJHcs-x3NPw/s150-Ic42/%2525E3%252581%2525B3%2525E3%252581%252582%2525E3%252583%2525BC.png

    それは私の言葉を聞くと、自分の周囲を見渡す

    「あなた名前は、できればフルネームを教えてほしいわね」https://lh3.googleusercontent.com/-slTCmDRKCsg/VjC8DrWvh4I/AAAAAAAAAlI/OJHcs-x3NPw/s150-Ic42/%2525E3%252581%2525B3%2525E3%252581%252582%2525E3%252583%2525BC.png
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「え……う……」

    その時、名前を言うべきか迷った
    だけど父を亡くしたばかりの私は、寂しかったのかもしれない
    あの時、彼女が私の名前を聞いたときにあの事を教えてくれなかったのは
    意地悪だったのか。それとも、その時の私の性格を見抜いていたのだろうか

    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「……よ、ヨモイ・シュルテン」
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「知ってる人はだいたいヨモって……」
    「……そう」https://lh3.googleusercontent.com/-slTCmDRKCsg/VjC8DrWvh4I/AAAAAAAAAlI/OJHcs-x3NPw/s150-Ic42/%2525E3%252581%2525B3%2525E3%252581%252582%2525E3%252583%2525BC.png
    「それじゃあヨモ、とりあえずここから出ましょうか」https://lh3.googleusercontent.com/-slTCmDRKCsg/VjC8DrWvh4I/AAAAAAAAAlI/OJHcs-x3NPw/s150-Ic42/%2525E3%252581%2525B3%2525E3%252581%252582%2525E3%252583%2525BC.png
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp030015.jpg「えっ、え?」
    「だってここゴミ捨て場なんだもの。女の子二人がいつまでも居る場所じゃないわ」https://lh3.googleusercontent.com/-slTCmDRKCsg/VjC8DrWvh4I/AAAAAAAAAlI/OJHcs-x3NPw/s150-Ic42/%2525E3%252581%2525B3%2525E3%252581%252582%2525E3%252583%2525BC.png

Last-modified: 2015-08-24 Mon 01:44:18 JST (3162d)