負ける気しないはず
- 5匹のグリフォン、死霊の群れ、更に冒険者殺しと名高い熊 それらを全て退けた後に現れたキングワイバーン
歴戦の戦士揃いの冒険者達でも、この戦いはあまりに無謀であった
辛うじて一人を逃した後、仲間達と共に決戦に挑むクーガー
…結果として、クーガーは元大魔王の力もあって一命を取り留めた
アキベドルによる転移魔法により、半死半生の状態で街に降り立ったクーガーは、
何とか動ける程度まで傷が癒えると、足取り重く村に戻る事にした
本来の仕事…オークとの交渉に失敗した事を連絡せねばならないからだ
さて、結局オーク50匹討伐を果たせず村に戻る事になったクーガー
そこでクーガーを待っていたのは、意外にも長老による手厚い歓迎であった
失敗したにも関わらず不思議に思い尋ねてみると、
なんでも件の部族はグリフォンや熊を倒し、万全な状態であればキングワイバーンにも勝てるという、
クーガーの実力を噂で聞き、その実力を認めてくれたとの話である
クーガーは自分のやってきた事は無駄ではなかったと安堵の息を漏らすと、すぐに気持ちを切り替えた
認めてもらえたのであれば、次にすべきは交渉である
長老達に程々に土産話を話した後、クーガーは休む間もなく次の仕事に取り掛かった
きっと、この交渉が成立した後も他の部族がまた暴れ、そしてまた戦う事になるのであろう
クーガーの戦いは終わらない
- 先生…ご無事とは聞いたけど帰っちゃったのかなぁ…。今まで何度も危険な冒険で助けてくださってありがとうございました、お疲れ様でした! -- シェイ?
- (クーガーの里より遠く離れた遺跡の中、何かを察すると愉快げに一つ笑みを浮かべ作業へと戻った) -- アキベドル
- (無事に戻り故郷へ帰ったという話を聞き、安心しつつ申し訳ない事したなーと空を見上げた獣人ハーフでした)
故郷の為に悪いオークの討伐称号が要るって言ってたよな…でも、あれだけの腕があればきっと…うん -- リヒター
- はぁい、オークさん 約束のお品ですわ ちょっと服がかわいくなっちゃったかしら… -- マーリン
- (最後の依頼出発前に)やぁ、どうもありがとう いやいや、このややこしい服をここまで描いてくれて嬉しいよ 大事にさせてもらう
(そうにこやかに笑ってみせた。あんな事になるとは、その時思いもよらず) -- クーガー
- 去年などの事も含めれば幾度かこうして同行する事となったが…
…成る程、こちらの世界のオークもまた質実剛健と言った所か。中々に頼りになったぞクーガー・ザザナイア しかし魔術を用いるオークとはな…それも光と…炎か、後者は兎も角前者は珍しいものだ -- アキベドル
- こちらこそ何度も力になって頂き、感謝しています 私も何時も頼りにさせてもらっていますよ、アキベドルさん
確かにオークは狩猟が主な部族が多いですが、我々の部族は学問にも力を入れているんです 魔術はその結果に過ぎません …ああ、その2つも使えますが、私が一番得意なのは雷魔法なんです どの魔法も医療術として役立てていますよ もし身体に不調があれば、何でも言ってください 私に出来る範囲でなら診させて頂きますので -- クーガー
- ほう?珍しいものよ…学問そのものに力を入れているとはな、力を得る為に知識を得んとする部族は多く目にはするが
フフフ…面白い、そういった変革こそが余の好むところだ、いずれはより大きく力を付けるか淘汰されるか…大きな変化が訪れる事だろう ふむ…見ての通りの老体故な、世話になる事もあるやも知れん…その時はよろしく頼むとしよう ではまたいずれ、轡を並べる時を楽しみにしているぞ…(踵を返すとそのまま霞のように消えていった) -- アキベドル
- 未だにオークは野蛮な種族、という認識が根強いですからね そういった認識を改めて欲しい、という願いも込められていますよ
我々がオーク族の主流になるのは難しいというのは分かっていますが、それでも少しでも一族の為になれば幸いです はい、その時は私の医術全てで当たらせて頂きますよ はい、私の方こそ またお会いしましょう、アキベドルさん -- クーガー
- 先生と一緒になった冒険がまさかオーク討伐とは…ともかく来月よろしくおねがいしまーす! -- シェイ?
- そもそも私はオークと戦う為に此方に来ているからね、私としては願ってもない依頼だよ
こちらこそ、君には期待しているよ 怪我をしたら、すぐに私に言うと良い 応急処置なら即座に施そう -- クーガー
- 久々の同行ですよ先生!私はだんだんわけのわからないいきものになってきましたけど先生はお元気でしょうかよろしくおねがいしまーす! -- シェイ?
- ああ、久しぶりによろしk…君は人魚だったのか? -- クーガー
- 特に理由のない変身能力が私を襲う! ふふ、私も日々成長を遂げているのですよ(ぴかーっと光っていつもの姿に戻る)
陸上では歩きづらいですけど涼しくていいかなーって…11月ですけど… -- シェイ?
- ちょっと怖そうな依頼ですけど先生の名前があってホッとしてるシェイちゃんですどうぞよろしく! -- シェイ?
- 間が開いてしまってすまない…ともあれ次は少し遠いが、油断せずにいけば問題ないだろう 何かあったら迷わずに逃げるようにね? -- クーガー
- (オークだ…おっきいよぉ…) -- シェイ?
- (酒場で静かに酒を飲んでいるところで視線を感じて、振り返る)私に何か用かな? …ああ、その耳、君はエルフか
私が居ては不快だっただろうか 迷惑であれば席を立つとしよう -- クーガー
- わわっ!(目があったとたんぴーんと背筋がのびる)え、ちち違うんです!その、オークを見るの初めてで!ごめんなさい!(ぺこぺこ)
あの、私のお爺様がオークなんです、でも会ったこと無かったからその…ごめんなさい失礼でした(申し訳なさそうに小さくなる) -- シェイ?
- ああ、なるほどな 私の部族は此方には余り馴染みがない 私の方こそ妙な偏見を持ってしまい、失礼した
エルフとオークの混血という事か?いや、謝る必要はない 君の存在は我らオーク一族にとって、種族を超えた象徴となりえる とても素晴らしい事だ もっと自分に自信を持つといい -- クーガー
- い、いいえ!私つい先月森から出てきたばっかりで!わっ、私シェイルトラファって言います。
しょ、象徴!?そんな大層なモノでは決して!(ぶるぶる首を振り) …ほ、誇れるだけの自分になれるよう、頑張ります! -- シェイ?
- そうなのか?てっきりこの街生まれだと思ったよ エルフは外見年齢と実年齢が一致しないとはいえ、君はまだ若いだろうに
私が君くらいの幼さの頃は、まだ村から出た事もなかったさ 私は学問優先で、狩りにも出ていなかったからね おっと、私も名乗っていなかったな クーガーだ、よろしくシェイルト ふふ、頑張りなさい 微力ながら応援させてもらうよ 怪我をしたら私の所に来なさい これでも医者なんでね -- クーガー
- は、はい、15歳になったので冒険を。 わー、真面目なんですね!私は勉強より外で遊ぶ方が好きです、魔法もあんまり得意じゃなくって。
クーガーさんですね、よろしくおねがいします!うわーしかもお医者様!すごい!私そそっかしいので何度もお世話になるかもです。 あっ、そろそろ帰らないといけない時間、それじゃあ失礼します!(ぺこっと頭を下げて走っていった) -- シェイ?
- 実年齢で15歳なのか?それは大したものだ エルフは長命だというのに 君は将来性があるな
いやいや、子供は元気な方が良いさ 私は偶々医者の家系で、後を継がねばならなかっただけだからね 沢山怪我をして、その分沢山学びなさい それが君を大きくしてくれるだろう ああ、それではまた(その姿に小さく手を上げて見送り) …良い街だな、此処は(グラス底の最後の一滴を飲み干すと、口の端に笑みを浮かべた) -- クーガー
- エイジーーー!!エイジーーーーーー!!! --
- 私個人の感想としては、彼の生き方は素晴らしいものだったと思っているよ -- クーガー
|