蟹は後ろに走れない
- 来月、蟹と同行。 よろしく (言葉少なに言い終えて、ゆるゆると煙管を吹かした) -- レーラア
- おとなりさんーごあいさつー
カニやエビは沈没船のなかでよくみるよー -- レイホー?
- ごぽごぽ(熱湯を沸かし始める) -- ベニカ?
- 蟹「あら、人の庭先で湯浴みの用意かしら?」 蝦「寒そうな格好だからって、場所くらいわきまえた方がいいですわよ?」
(2人がかりで沸かしている熱湯をベニカ目掛けてひっくり返す) --
- ひえっ!?(咄嗟に避ける) あ、危ないでしょっ!!? このお湯は僕を茹でるためのお湯じゃないってばー! -- ベニカ?
- 蟹「あら、では何のためのお湯なのかしら・・・?(冷たい女王様の瞳で見下ろす)」 蝦「理解に苦しみますわ・・・」 --
- えっ、蟹と蝦かなっ!(ピースの形で二人を指差す) -- ベニカ?
- (ピシッ、とガラスにヒビが入ったような音がする)
蟹「…後悔しましてよ?」 蝦「こうも早く正体を現す羽目になるとは思いませんでしたが…まあ一興でしょう?」 (良くない雰囲気が辺りを支配する!ここを越えればもう後に引くことは出来ないぞ!) --
- ギャー!? 何か怖いっ! 一口くらいいいじゃなーい!!(ダバダバダバーっと逃げていった) -- ベニカ?
- 蟹「…いい加減頭痛がしてきますわね、このやり取り(ふぅ、とため息をつく)」 蝦「私たちを何だと思っているのかしら・・・」 --
- こんばんはセンパイ!私、フライも天ぷらもボイルも大好きです!これからもよろしくお願いします!(じゅるり) -- ピピルン
- 蟹「まったく、ここの人間は・・・」 蝦「どう見ても貴女の方がセンパイでは・・・ちびっこですわね」
蟹「でもこの方、あのアルトリコーダーさんの…」 蝦「さすが童貞魔王、ストライクゾーンも半端じゃないですわ・・・」 --
- よォ、初めまして! 早速だけど…出汁、取っちゃう?(鍋を用意しながら) -- ネギ?
- 蟹「・・・一体私たちを何だと思ってるのかしらね・・・」 蝦「ネギチャーシューメンにチャーハンと生ビール…そんな下世話な食生活だから発想も貧困なんですわね」 --
- 甲殻類?・・・あ、失礼致しました。私、近所ということでご挨拶に上がりましたティーナと申します、宜しくお願いしますね?(一礼する緑) -- ティーナ
- 蟹「甲殻類って・・・どこ見てるのよ貴女」 蝦「あら、これはどうもご丁寧に。特別に面識を持つ栄誉を与えましてよ」 --
- ロサ・カニーナ? --
- 蟹「・・・作ってから気づいたのは内緒よ。外見設定はまんまパクってると思うわ」 蝦「そういえば、ゴタゴタしてて『チャオソレッラ』以降買ってませんでしたわ・・・今はどれくらい増えたのかしら?」 --
- 個人的には蝦の方が好みだな!(胸を見ながら) --
- 蟹「・・・結局胸しか見てないのね、男なんて」 蝦「ま、褒められるのは悪い気はしませんわ。ですがそういう所しか見てないのは減点対象ですわね」 --
- カニックス! --
- 蟹「…平凡ね」 蝦「平凡ですわね」 --
- 蟹「丁度良い発言テストにはなったわね」 蝦「お礼といってはなんですけれど、これでもいかが?」
(ハイヒールの踵でこやすを踏みつけ、捻る) --
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