魔女 家主

お名前:
  • (夫婦にコウノトリの報せが来てから暫くの時が経った頃)
    (二人の畑には何時しかもう2つ、新たな声が加わる事となる。穏やかに流れていた時は途端に目まぐるしく走り始め)
    (新たに芽吹いた命に振り回され、初めての子育てに四苦八苦としながらも、決して笑顔が絶える事はなかった)

    (そんな、とある日の昼下がりの事)
    ふぅ、今日はこんなものかな…(子供達が増え、食い扶持も当然増えた分少々広くなった畑を耕し終えて額を汗を拭えば足に小さな手がしがみついて来たのが分かった)
    「ぱーぱ…」(ぎゅうっとしがみついて見上げてくる小さな女の子を抱き上げる)
    迎えに来てくれたのかな、ありがとうルーン(その頬に顔を摺り寄せてやれば嬉しそうに小さな声を挙げて)
    一人で来たの?ママとユーリはどうしたんだい?(尋ねれば、畑の向こうから歩いてくる影の方を指さして)
    -- トーリン 2013-03-11 (月) 23:09:04
    • (指さされた方から歩み寄る影は言わずと知れたユニカ、そしてその手をぎゅっと握ってくっついているのが双子の兄のユーリ)
      お疲れ様ですトーリさん、そろそろお昼の時間ですので、今日はこちらにと……あらルーン、パパのお仕事の邪魔をしては駄目ですよ?
      (はぁい、と不満そうなルーンの返事に、ふふ、と微笑ましそうに笑いを洩らし、持参したバスケットを大樹の木陰に置く)
      ルーンはトーリさんの方が好きみたいで、トーリさんの姿が見えたらすぐ走って行ったんです……転ぶと危ないと言い聞かせているのですけれどね
      (柔らかい草の上に腰を下ろすといつものようにユーリを膝の上に抱く、トーリン譲りの髪をさわさわと撫でれば満面の笑みである) -- ユニカ 2013-03-13 (水) 09:35:27
      • (近づいて来る2つの影に手を振り、こちらからも歩み寄っていく)
        うん、ありがとうユニカ。ユーリも、おはよう?大丈夫だよ、ちょうどそろそろお昼休みにしようと思ってたところだからね。(抱き上げたままの娘の頭を撫でてやりながら木陰に座り込んで)
        あはは、元気が有り余ってる位の方が丁度いいよ、小さい内は転んじゃうのだって良い経験だろうしね。
        それにしても双子なのにこういうところで個性が出るものなんだねえ、ユーリはユニカに何時もくっついてるし。ある意味バランスが取れてる…のかな?
        (そうは言っても家族四人、皆等しく愛情を注ぎあっているのは皆わかっている事で)
        (夫婦横並びに、互いに子供を膝の上に載せての昼食。まだ手元の覚束ない子供達の面倒を見ながらの食事も楽しいものであっという間に時間が過ぎてゆく)
        (食休みをする夫婦とは対照的に、双子は元気良くキャッキャと畑の合間を縫って追いかけっこをしていた)
        …子供が大きくなるのは本当に早いんだねえ、ちょっと前まで赤ちゃんだったのがもう追いかけっこが出来るようになってるんだから…
        -- トーリン 2013-03-18 (月) 21:24:02
      • 今日はトーリさん朝早くから畑仕事でしたから、ユーリと顔を合わせるのはこれが最初でしたね(おはようは?とユーリの頭を撫でる)
        ん、パパおはようございまーす……(父親の顔を見上げぺこりとお辞儀するも、抱きかかえられた今も手はユニカの服をぎゅっと握ってる)
        ルーンはいいんです、心配なのはユーリの方で……自分から外にも出たがりませんし、お兄さんなのですからもう少ししっかりして欲しいのですけれど……
        (ルーンと遊んでらっしゃい、とユーリを送り出しほふぅと母親のため息をひとつ、その間にもユニカの手はサンドイッチをトーリンへと渡して)
        本当ですね……生まれてからは色々と大変だったような気がするのですけれど……それも大分前の事なんですね
        何分初めての事ばかりでしたし……それだけ毎日が忙しく充実していたからかもしれません……あ!い、今も充実してます、よ?もちろん……
        ユーリとルーンがどう成長するのか、不安もありますけれど同じくらい楽しみでもありますし(はしゃぐ二人を呼び寄せて小さな手にもお昼を持たせる) -- ユニカ 2013-03-26 (火) 08:59:49
      • 心配しなくてももう少し大きくなったらしっかりしてくるよ、きっと。道を外れるような事さえなければ、小さい内は自由にのびのびと育ってほしいしね
        (しゃがみ込み、ユーリの頭を撫でて微笑めば傍らの娘は自分も、とばかりに割り込んできて、苦笑しながら二人を一緒に撫でてやる)
        さんざん女性は出産をしたら変わる、なんて地主さんからもユキナからも言われてたからユニカはどうなっちゃうかな、なんて心配もしたけど
        確かに、前よりも強くなったようには思うけど優しい、僕の大好きなユニカのままで本当に良かったななんていう風にも思ったり
        うん、今も充実はしてる…けど(受け取ったサンドウィッチを頬張りながら笑う)そんな事を考えられるような余裕も出てきたかなって
        (食べ方一つにも個性が出るもので、ルーンははぐ、はぐとやんちゃさの滲み出る少し急ぎ足でサンドウィッチを頬張っている)
        大丈夫、二人ともきっとまっすぐに育ってくれるよ。ルーンはちょっとお転婆なところはあるけど動物にも好かれる優しい良い子だし
        ユーリはちょっと引っ込み思案かもしれないけど、植物が好きで、僕達の事も気遣ってくれる思いやりのある良い子だし
        (親バカかもしれないが、贔屓目抜きでもとても良い子に育っている双子に頬を緩ませて)
        -- トーリン 2013-03-28 (木) 23:43:22
      • はい、二人を抑えつける様な事はあまりしたくありませんから、ね……?(トーリンにじゃれつく二人を微笑ましく眺めながら)
        変わる、と言うのはそういう点盛るのでしょうけれど……一番はおむつ取り換えなどで、そう言う事に抵抗が薄くなる事、でしょうか……?
        えっとそのよく言われますよね、大人になると言う事は色々な事を知って汚れる事だ……とか(トーリンの頬についたジャムをぺろりとするお嫁さん)
        (それを見てたルーンがマネしようとしてユーリと押し合いになってる)ふふ、そうですね、きっと良い子のまま育ってくれると思います
        私とトーリさんが大事に大事に育てているんですから……
        二人とも動物や自然が大好きなのはトーリさんに似たのでしょうね、やっぱりその様な力を持っているのでしょうか……(腹ごなしに遊んでる二人をトーリンと一緒にほんわか眺めながら) -- ユニカ 2013-04-05 (金) 09:20:59
      • 汚れる、かぁ…うーん、そんな風には感じないけどなぁ。ユニカは何時も綺麗だよ?
        (舐め取られた頬の感触に少し照れ笑いを浮かべながらも真顔でそんな事を言う。意味合い的に食い違っているのには気付いていないというか分かっていない)
        あぁほらほら。パパとママみたいに仲良くしないと駄目だよー(二人を纏めて抱き上げてくるくると回る。キャッキャと笑う二人を見て安堵顔)
        こうやって喧嘩してもすぐ仲直りする素直な子達だしね。きっと大丈夫、僕達が付いてるんだし(にこり、とユニカに笑いかけて)
        もしかしたら、そうかも…もう少し大きくなったら魔法の力にも目覚めたりしてね。特に、ユーリはユニカの魔法に興味示してるところがあるし
        …ユニカの世界に男の子の魔法使いの学校とかあるかな?もしそっちの道に進みたいって言ったら、留学とかも考えなきゃいけないし
        -- トーリン 2013-04-09 (火) 10:06:33
      • いえ、そう言う事では……あ、でもいいんです、トーリさんはそのままのトーリさんなのが良いのですから、ね?(そこで綺麗だよと言われた事へのお礼を口にして腕にぎゅーと抱きつくお嫁さん)
        よかったですねユーリ、ルーン、とても優しいパパで……でも仲の良さではママの方がまだまだずーっと凄いですから、二人には追い付かれません(子供たちに笑いかけ、そのままの笑顔をトーリンに返す)
        はい、魔法の才能の片鱗は感じます、でもその前にちゃんと良い事と悪い事を教えないといけません……そ、そう言う意味では、ちゃんと叱れるか不安です……(殆ど子供を叱った事が無いユニカだ)
        学校へ行かせるにしてもそこはきちんとしておかなくては駄目ですね……虐められたりするのは嫌です、あ、魔女学校とは違いますけれど、きちんと共学の場所もあります、でも……
        こちらの学校でなくてもいいのでしょうか……?実家から通うようにすればお父様やお母様も喜ぶとは思いますけれど……(ネコ可愛がりしてる姿を思い浮かべながら) -- ユニカ 2013-04-15 (月) 10:49:03
      • 変わっていくものもあるけど変わらないままでいる事も大切なのかなー、変われって言われても変われない部分が多いけど(微笑みながら抱きついてくるユニカの頭を撫でて)
        「まま、ずるいー…ルーンももっと仲良くするー!」(笑いながら父親にしがみつく娘、それを見て恐る恐るといった様子ながら抱きついてくる息子)
        あはは、そんなにくっついて来たら抱っこし辛いよ二人共ー?(くっつかれたままユニカの隣に座る)
        悪い魔法使いになっちゃったら大変だもんね…でも、そういうのは親を見ていればある程度自分でも学んでくれると思う。僕も協力するしね?(農家育ちなので割りとそういうのは得意なトーリンである)
        …そう言えばこっちにも魔法の学校とかってあるんだっけ、僕そういうのに疎いからなー…二人の為にもちゃんと調べてあげないとだね。
        ホームシックになる暇もないくらい可愛がってくれるだろうけどねー…そろそろ二人を連れて一度里帰りもしてみようか?
        -- トーリン 2013-04-15 (月) 13:27:21

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  • (夫婦にコウノトリの報せが来てから暫くの時が経った頃)
    (二人の畑には何時しかもう2つ、新たな声が加わる事となる。穏やかに流れていた時は途端に目まぐるしく走り始め)
    (新たに芽吹いた命に振り回され、初めての子育てに四苦八苦としながらも、決して笑顔が絶える事はなかった)

    (そんな、とある日の昼下がりの事)
    ふぅ、今日はこんなものかな…(子供達が増え、食い扶持も当然増えた分少々広くなった畑を耕し終えて額を汗を拭えば足に小さな手がしがみついて来たのが分かった)
    「ぱーぱ…」(ぎゅうっとしがみついて見上げてくる小さな女の子を抱き上げる)
    迎えに来てくれたのかな、ありがとうルーン(その頬に顔を摺り寄せてやれば嬉しそうに小さな声を挙げて)
    一人で来たの?ママとユーリはどうしたんだい?(尋ねれば、畑の向こうから歩いてくる影の方を指さして)
    -- トーリン 2013-03-11 (月) 23:09:04
    • (指さされた方から歩み寄る影は言わずと知れたユニカ、そしてその手をぎゅっと握ってくっついているのが双子の兄のユーリ)
      お疲れ様ですトーリさん、そろそろお昼の時間ですので、今日はこちらにと……あらルーン、パパのお仕事の邪魔をしては駄目ですよ?
      (はぁい、と不満そうなルーンの返事に、ふふ、と微笑ましそうに笑いを洩らし、持参したバスケットを大樹の木陰に置く)
      ルーンはトーリさんの方が好きみたいで、トーリさんの姿が見えたらすぐ走って行ったんです……転ぶと危ないと言い聞かせているのですけれどね
      (柔らかい草の上に腰を下ろすといつものようにユーリを膝の上に抱く、トーリン譲りの髪をさわさわと撫でれば満面の笑みである) -- ユニカ 2013-03-13 (水) 09:35:27
      • (近づいて来る2つの影に手を振り、こちらからも歩み寄っていく)
        うん、ありがとうユニカ。ユーリも、おはよう?大丈夫だよ、ちょうどそろそろお昼休みにしようと思ってたところだからね。(抱き上げたままの娘の頭を撫でてやりながら木陰に座り込んで)
        あはは、元気が有り余ってる位の方が丁度いいよ、小さい内は転んじゃうのだって良い経験だろうしね。
        それにしても双子なのにこういうところで個性が出るものなんだねえ、ユーリはユニカに何時もくっついてるし。ある意味バランスが取れてる…のかな?
        (そうは言っても家族四人、皆等しく愛情を注ぎあっているのは皆わかっている事で)
        (夫婦横並びに、互いに子供を膝の上に載せての昼食。まだ手元の覚束ない子供達の面倒を見ながらの食事も楽しいものであっという間に時間が過ぎてゆく)
        (食休みをする夫婦とは対照的に、双子は元気良くキャッキャと畑の合間を縫って追いかけっこをしていた)
        …子供が大きくなるのは本当に早いんだねえ、ちょっと前まで赤ちゃんだったのがもう追いかけっこが出来るようになってるんだから…
        -- トーリン 2013-03-18 (月) 21:24:02
      • 今日はトーリさん朝早くから畑仕事でしたから、ユーリと顔を合わせるのはこれが最初でしたね(おはようは?とユーリの頭を撫でる)
        ん、パパおはようございまーす……(父親の顔を見上げぺこりとお辞儀するも、抱きかかえられた今も手はユニカの服をぎゅっと握ってる)
        ルーンはいいんです、心配なのはユーリの方で……自分から外にも出たがりませんし、お兄さんなのですからもう少ししっかりして欲しいのですけれど……
        (ルーンと遊んでらっしゃい、とユーリを送り出しほふぅと母親のため息をひとつ、その間にもユニカの手はサンドイッチをトーリンへと渡して)
        本当ですね……生まれてからは色々と大変だったような気がするのですけれど……それも大分前の事なんですね
        何分初めての事ばかりでしたし……それだけ毎日が忙しく充実していたからかもしれません……あ!い、今も充実してます、よ?もちろん……
        ユーリとルーンがどう成長するのか、不安もありますけれど同じくらい楽しみでもありますし(はしゃぐ二人を呼び寄せて小さな手にもお昼を持たせる) -- ユニカ 2013-03-26 (火) 08:59:49
      • 心配しなくてももう少し大きくなったらしっかりしてくるよ、きっと。道を外れるような事さえなければ、小さい内は自由にのびのびと育ってほしいしね
        (しゃがみ込み、ユーリの頭を撫でて微笑めば傍らの娘は自分も、とばかりに割り込んできて、苦笑しながら二人を一緒に撫でてやる)
        さんざん女性は出産をしたら変わる、なんて地主さんからもユキナからも言われてたからユニカはどうなっちゃうかな、なんて心配もしたけど
        確かに、前よりも強くなったようには思うけど優しい、僕の大好きなユニカのままで本当に良かったななんていう風にも思ったり
        うん、今も充実はしてる…けど(受け取ったサンドウィッチを頬張りながら笑う)そんな事を考えられるような余裕も出てきたかなって
        (食べ方一つにも個性が出るもので、ルーンははぐ、はぐとやんちゃさの滲み出る少し急ぎ足でサンドウィッチを頬張っている)
        大丈夫、二人ともきっとまっすぐに育ってくれるよ。ルーンはちょっとお転婆なところはあるけど動物にも好かれる優しい良い子だし
        ユーリはちょっと引っ込み思案かもしれないけど、植物が好きで、僕達の事も気遣ってくれる思いやりのある良い子だし
        (親バカかもしれないが、贔屓目抜きでもとても良い子に育っている双子に頬を緩ませて)
        -- トーリン 2013-03-28 (木) 23:43:22
      • はい、二人を抑えつける様な事はあまりしたくありませんから、ね……?(トーリンにじゃれつく二人を微笑ましく眺めながら)
        変わる、と言うのはそういう点盛るのでしょうけれど……一番はおむつ取り換えなどで、そう言う事に抵抗が薄くなる事、でしょうか……?
        えっとそのよく言われますよね、大人になると言う事は色々な事を知って汚れる事だ……とか(トーリンの頬についたジャムをぺろりとするお嫁さん)
        (それを見てたルーンがマネしようとしてユーリと押し合いになってる)ふふ、そうですね、きっと良い子のまま育ってくれると思います
        私とトーリさんが大事に大事に育てているんですから……
        二人とも動物や自然が大好きなのはトーリさんに似たのでしょうね、やっぱりその様な力を持っているのでしょうか……(腹ごなしに遊んでる二人をトーリンと一緒にほんわか眺めながら) -- ユニカ 2013-04-05 (金) 09:20:59
      • 汚れる、かぁ…うーん、そんな風には感じないけどなぁ。ユニカは何時も綺麗だよ?
        (舐め取られた頬の感触に少し照れ笑いを浮かべながらも真顔でそんな事を言う。意味合い的に食い違っているのには気付いていないというか分かっていない)
        あぁほらほら。パパとママみたいに仲良くしないと駄目だよー(二人を纏めて抱き上げてくるくると回る。キャッキャと笑う二人を見て安堵顔)
        こうやって喧嘩してもすぐ仲直りする素直な子達だしね。きっと大丈夫、僕達が付いてるんだし(にこり、とユニカに笑いかけて)
        もしかしたら、そうかも…もう少し大きくなったら魔法の力にも目覚めたりしてね。特に、ユーリはユニカの魔法に興味示してるところがあるし
        …ユニカの世界に男の子の魔法使いの学校とかあるかな?もしそっちの道に進みたいって言ったら、留学とかも考えなきゃいけないし
        -- トーリン 2013-04-09 (火) 10:06:33
      • いえ、そう言う事では……あ、でもいいんです、トーリさんはそのままのトーリさんなのが良いのですから、ね?(そこで綺麗だよと言われた事へのお礼を口にして腕にぎゅーと抱きつくお嫁さん)
        よかったですねユーリ、ルーン、とても優しいパパで……でも仲の良さではママの方がまだまだずーっと凄いですから、二人には追い付かれません(子供たちに笑いかけ、そのままの笑顔をトーリンに返す)
        はい、魔法の才能の片鱗は感じます、でもその前にちゃんと良い事と悪い事を教えないといけません……そ、そう言う意味では、ちゃんと叱れるか不安です……(殆ど子供を叱った事が無いユニカだ)
        学校へ行かせるにしてもそこはきちんとしておかなくては駄目ですね……虐められたりするのは嫌です、あ、魔女学校とは違いますけれど、きちんと共学の場所もあります、でも……
        こちらの学校でなくてもいいのでしょうか……?実家から通うようにすればお父様やお母様も喜ぶとは思いますけれど……(ネコ可愛がりしてる姿を思い浮かべながら) -- ユニカ 2013-04-15 (月) 10:49:03
      • 変わっていくものもあるけど変わらないままでいる事も大切なのかなー、変われって言われても変われない部分が多いけど(微笑みながら抱きついてくるユニカの頭を撫でて)
        「まま、ずるいー…ルーンももっと仲良くするー!」(笑いながら父親にしがみつく娘、それを見て恐る恐るといった様子ながら抱きついてくる息子)
        あはは、そんなにくっついて来たら抱っこし辛いよ二人共ー?(くっつかれたままユニカの隣に座る)
        悪い魔法使いになっちゃったら大変だもんね…でも、そういうのは親を見ていればある程度自分でも学んでくれると思う。僕も協力するしね?(農家育ちなので割りとそういうのは得意なトーリンである)
        …そう言えばこっちにも魔法の学校とかってあるんだっけ、僕そういうのに疎いからなー…二人の為にもちゃんと調べてあげないとだね。
        ホームシックになる暇もないくらい可愛がってくれるだろうけどねー…そろそろ二人を連れて一度里帰りもしてみようか?
        -- トーリン 2013-04-15 (月) 13:27:21
  • (今日は少し遅くなります、とまだ初々しい旦那様に言伝をして街に買い物に出るユニカ)
    (調味料だの生活用品に関しては畑で取れるわけでもなく、大体週に一度はこうやって出かけるのが常である)
    (普段は夕食前に戻ってくるのだが、ここ数週間に限っては夕食の時間が少しばかり遅くなった)
    (当のユニカもその理由は曖昧に答えるだけだったが、その日に関しては戻ってきて何か様子がおかしい、妙に挙動不審なのである) -- ユニカ 2013-01-22 (火) 10:32:54
    • (如何に新婚気分が未だ抜けないとは言え常に一緒にいる、というのは無理な話)
      (金銭に不自由が無いとは言え畑仕事を欠かす事の出来ない身としては、一人でも街に出掛けるようになったお嫁さんを頼もしく思う)
      (帰りが遅くなるのも、街に友達でも出来たのだろうか、と朗らかに考えていた)
      (しかし、それならば濁す必要も無く…普段隠し事が無い分、如何に呑気なトーリンも、気がかりとなっていた)
      (そんな折、初めて出会った頃のようなもじもじとした動きを見せる今日のユニカは流石に確かめずにはいられず)
      …ええっと、ユニカ?…最近、なんだか様子が…ちょっと、変な気がするけど。何かあった?
      (信用をしていない訳では当然無く、ただとかく心配そうな表情を浮かべて声をかける)
      -- トーリン 2013-01-22 (火) 13:33:40
      • は、ひえっ?(声を掛けられてびくんとするユニカ、確かに普段とは違う、団欒の夕食時にもどこか上の空なのはこの反応でも明らかで)
        (だからと言って悩んでいると言う風でもなく、トーリンと目を合わせると真っ赤になってうつむいてしまう)
        あ、あの……トーリさん?お、驚かないで聞いてくださいます、か……?
        (食卓に向かい合うのではなく、横並びでもなく、お互い話しやすい斜めの位置、すなわち普段通りの慣れ親しんだ場所で口を開く)
        えっと、ですね……ここ二週間ほど前から、具合が変だったので街の病院に、通っていたんです……それで、今日、その……
        おめでたです、って……言われまして(そっと様子を伺うように上目使いで) -- ユニカ 2013-01-22 (火) 14:01:42
      • (おどおどとするでもなく、むしろよくよく見れば浮かれているかのようにも見えて益々よく分からなくなり)
        それは………聞いてみないと分からないけど。とにかく、心配事とかじゃないなら良かった
        (ほっとした様子で表情を和らげれば、普段通りの姿勢でユニカの話を待ち)
        …え?(何を言っているのか理解が出来ないかのようにぽかんと口を開いて、暫し静止)
        (頭の中で反芻したおめでたという言葉の意味、それが示すものは、当然一つしか考えられず)
        ほ、本当!?(椅子が倒れる程の勢いで立ち上がれば素早くユニカに近寄り、その手を両手で包み込んで)
        ユニカの中に、僕達の…子供が?(驚きもある、しかしそれ以上に喜びを滲ませて問いかける)
        -- トーリン 2013-01-23 (水) 09:02:12
      • は、はい……!(優しく手を握られればもう片方の手をそこに添えて、力強く頷くユニカ)
        前から兆候としてはあったのですけれど……自信が持てなくてお医者さまに……それでも確実かどうかわからなくて
        トーリさんにぬか喜びをさせては、と思って伝えられません、でした……でも今日伺ったところ(そこで確実だ、と言われて来たらしい)
        わ、わたしもまだ実感は無いのですけれど、そう、らしいです、ね?(耳を下げて普段と変わらないお腹の上にトーリンの手を持って来る) -- ユニカ 2013-01-23 (水) 09:13:47
      • 一人で悩ませちゃってたんだね…ごめんね、気づいてあげられなくて…(片方の手を頭に伸ばし、ゆっくりと撫で擦り)
        (まだ膨らんでもいない、何ら変わっていないように見えるユニカのお腹)
        (実感は未だ沸かない、しかし、そこに新たな生命が。自分たちの愛の結晶が、宿っているのだと思えば愛おしさが込みあげて)
        …僕も。なんだか、驚いてるのと、嬉しいのと…もう、なんて言えばいいのか分からないけど…
        …ここに、僕達の…(呆けているかのように、お腹に手を添えたままじっと立ち尽くす)
        ………はっ、そ、そうだ、名前、名前とか考えなくちゃかな!?(我に帰れば急にあたふたとし始めた、大分混乱しているらしい)
        -- トーリン 2013-01-23 (水) 09:49:10
      • いえ、いいんです……わたしも、こうなる事は望んでいましたから……(ぽふりと傍らに立つトーリンによりかかるユニカ)
        (しばしお腹と頭と手でトーリンの暖かさを感じていたが、急にわたわたと慌て出す様子を見てくすりと笑いを零す)
        まだ、男の子か女の子か、それも分からないのですから……そんなに慌てなくても大丈夫です、子供は逃げません……よ?
        (ふんわりと嗜める様を見るに、こう言う場面ではやはり当事者である女性の方が落ち付いているのだろう)
        でも、名前を考えるのは早いうちからでも、良いかもしれないですね……素敵な名前を、お願いしますね? -- ユニカ 2013-01-23 (水) 10:08:44
      • (冷静な、だが優しいお嫁さんの言葉を聞いて幾らか落ち着いて、寄りかかるユニカの肩を抱く)
        そ、それもそうだった…今日、子供が宿ったって事が分かったばっかりなんだもんね…なんだか、子供が出来たって言われたら急に緊張してきちゃって
        (苦笑しながら、何時もならば一緒に慌てでもしそうなところを落ち着きと頼もしさ見せるユニカに「母親」を感じる)
        (子を成した、という実感がそうさせるのだろうか…)うん、でもユニカも何か良い名前が浮かんだら、言ってね?
        (平和な日常に舞い降りた、新しい幸せ。それは自然と笑みが溢れる程の幸福感で)
        それじゃあ、お父さんとお母さん…ユキナにも連絡してあげないと!みんな、きっと喜んでくれるよ!
        -- トーリン 2013-01-28 (月) 00:11:39
      • わたしも緊張してますけれど、でも……傍にトーリさんがいるから安心できるんです、だから……
        (と手をぎゅっと握るユニカ、私がいるから安心して下さいと言うかのようにふんわりとした笑顔を浮かべ)
        あ、そう、ですね……お父様やお母様、姉さんにも伝えないと……あ、それより直に会いに行って教えた方がいいでしょう、か?
        それと後は、色々と用意しなくてはなりませんし……名前、私も名前を考えないと……(喜びを共有してほっとしたのか、途端にわたわたし始めるお嫁さん) -- ユニカ 2013-01-28 (月) 15:33:08
      • …そうだね、僕よりもユニカの方が不安が大きいんだから。僕がしっかりして支えてあげないとだめだよね
        (気丈な姿に胸打たれ、手をぎゅっと握り返しながらその決心を固めていく)
        あぁ、それもそうだね。身重になる前に姿を見せてあげた方がいいかも。教えてもらわないといけないことも多そうだし。
        (逆にすっかり落ち着いたのでぽんぽんと肩を叩いて)大丈夫大丈夫、少しずつ準備をしていけばまだまだ全然余裕がある筈だよ
        …あぁそうだ、地主さんにも何かとお手伝いしてもらえるかもしれないし、教えてあげないと。…これからまた、少し忙しくなるかもしれないね?
        それに子供が出来るなら…子供部屋が必要かなぁ、いっその事改築、増築しちゃうのもいいかも…
        -- トーリン 2013-01-29 (火) 20:54:00
      • (そんな頼もしい旦那様の姿にますますキュンとするお嫁さんだ)
        子供が出来たら顔を見せに来い、とも言われておりましたし……生まれてから、と言う意味じゃなくてもいい、ですよね……?
        お母様に色々と教えてもらいたい事もありますし……地主さんもそういった知識は豊富そうですから、ね……
        (まだ発覚したばかりでユニカの見た目もまったく変わらないのに完全にそっち方面へ想像の翼を広げる二人)
        増築は気が早い、と、思いますけれど……でも、今のうちに用意しておいた方が、いいのでしょうか……生まれたらそれどころでは無くなりそうですし……
        あ、トーリさん……増築されるのでしたら台所回りをもう少し……(さりげなくおねだり) -- ユニカ 2013-01-30 (水) 09:03:32
      • 報せは早い方がいいだろうしね、結婚式以来会ってないから顔も見せにいかないと。
        …手紙で子供が出来た、なんて知らせたら子供服とか玩具が大量に届いたりしそうだし
        (何となく、そんな光景が想像出来たのか苦笑し)ちゃんと会ってお話をする方が確実かなって
        (狭いながらも楽しい我が家、その典型とも言える小さな家を見回して)二人だったら丁度いい大きさだけど
        子供の事を考えたらもっと遊べるスペースとか欲しいだろうから
        幸いお金には余裕があるし…あ、うんそうだね。そういう器具はユニカの世界から仕入れた方が便利なものが多いかも?
        (いっそ二階建てにしてみるだの、もっと大きいサイズのベッドを…話が、夢が広がっていく。)
        -- トーリン 2013-02-01 (金) 01:33:05
      • なら、今日の夜にでも一報はしておこうかと思います、あ、それより……急に帰って驚かせた方がいいでしょう、か?
        お父様もお母様も少しばかし慌て者な節がありますし、そう言う懸念も、たしかに在ります、ね……(ぽわぽわと容易に想像できる子供玩具で埋まった部屋)
        それを考えると、きちんと計画を立てるべきかも……その、トーリさんは何人くらい子供、欲しいでしょうか、とか……?
        ど、どうせなら一度の改築で済ませた方がと、思ったもので……(有りもしない設計図を二人で思い浮かべながら夜が更けて行くのでした) -- ユニカ 2013-02-05 (火) 10:10:37
  • (ついさっきまで何時ものように、田畑の中で自分にしか見えない、不思議な友達と駆け回っていた筈だったのに)
    (ふと、気が付けば知らない景色の中に佇んでいた)
    (見覚えのない木々や花が咲いて、吸い込む空気は知らない匂いがする)
    お父さん…?お母さん…?(大きな声で呼びかけてみても、返事は何処からも聞こえてこなかった)
    …ここ、何処なんだろ…?迷子になっちゃったのかな…?
    (おおらかな少年は少し不安ではあったものの、きっとなんとかなる、と根拠のない自信をもってぼんやりと)
    (そうだとは露とも知らず、次元の歪みから迷い込んだ異世界を歩き始める)
    -- トーリン 2012-11-21 (水) 09:27:19
    • (そして、その少年と同じ景色を高い視点から眺めている小さな人影が木の上にある)
      むー(ぷくーと頬を膨らませ鱗に覆われた尻尾と足をパタつかせながら、不機嫌そうに景色を眺めている)
      (不意に視線を下に落した、そこには両親を呼ぶ見知らぬ子供の姿がある、その声が聞こえたからだ)
      だれだろ?おーい、そこのおまえー
      (この際誰でもいいや、すぐ泣くお姉ちゃんよりは遊べそうだ、そう考えたユニカは上から声をかける)
      (もし気づかないようなら、と投下用の木の実爆弾をその手に取りながら) -- ユニカ 2012-11-21 (水) 10:43:14
      • (足を踏み出そうとしたその時だった、誰かの声が空から落ちてきた)
        (きょろきょろと周囲を見回してもやはり、先ほどと同じく誰もいない。きょとん、とした顔をして首を傾げる)
        誰かいるのー?何処にいるのー?
        (取り敢えず、人がいるという事を確認できた安心感からか気の抜けた表情を浮かべて声の主を探す)
        (目の前の、木の上にいるとは全くもって気付いていない辺り相当おっとりとしているようだった)
        -- トーリン 2012-11-22 (木) 08:36:56
      • こっちだよ、そっちじゃなこっちこっち!あーもう、にぶいなー
        (いつまでたっても上を向かない少年に業を煮やし、右手に握ったビー玉くらいの大きさの木の実をぽろぽろと落とす)
        (上手く真下に来たのを見計らって落されたそれは、ぽこんぽこんと優しくトーリンの頭を直撃するだろう)
        (上を見上げればすぐに見つける事が出来るはずだ) -- ユニカ 2012-11-22 (木) 08:50:52
      • ふぇ?(頭を叩く木の実に目を白黒とさせればようやく上を見上げて)
        (視界に映ったのは枝に座る、自分の同じくらいの年頃の子供の姿)
        (空色の髪の毛も、そこから生える角も、枝からはみ出る尻尾も当然、見たことの無い顔だった)
        そんなところに。こんにちわー(にっこりと笑って手を振ってみせる)
        ちょっと聞きたいんだけどー…ここって、何処かなー?(何とも抽象的な質問である)
        -- トーリン 2012-11-22 (木) 09:50:17
      • (少年のその物怖じしない態度が気に入ったのか、にんまり笑って木の上から飛び降りる)
        (目の前に立つ子供は背丈も年の頃も少年とほぼ同じように見え、興味深そうにしげしげと眺めて来る)
        お、おーこんにちは、おまえ見ないかおだな?それににおいもかいだことないにおいだぞぞ?(くんくん)
        ここはオレの家のしきち、だからかってに入ったら怒られるんだぞー?
        でもーおまえが遊んでくれるなら(ぺしっとタッチする)これでおまえが鬼ー、オレをつかまえれたらとくべつに許してやるからなー(と駆けだす) -- ユニカ 2012-11-22 (木) 10:03:42
      • (興味津々なのはこちらも同じだ、自分には付いていない、角や尻尾に目が釘付けとなっている)
        え、あ、うん。僕も君の事、見たことないなー。見たことあったら、ぜったい覚えてると思うもん。
        (怒られると聞けば少し不安げな顔になり)えと、気付いたらここにいて、多分僕、迷子なんだと思う。どうやってここに入ってきたかも分からなくってー…ごめんなさい
        (取り敢えず勝手に入ってしまったのは確か、謝っておく。頭を下げたところで肩を叩かれて)
        ふぇっ、い、いいの?って、ずるい、いきなりはずるいよー!(遠ざかっていく後ろ姿を慌てて追いかけていく)
        (日頃から田畑の合間を精霊と駆け回り、遊んでいるくらいなので駆けっこには自信があるが…)
        -- トーリン 2012-11-22 (木) 12:03:50
      • (てててーっと木々の合間を縫って走っていく角つきのちみっこ、速さはそこそこだがこれなら見知らぬ少年の方が早い)
        おまえなかなかやるなー(息を切らしながら後ろにそう話しかけるのは苦し紛れか、それとも捕まらない自信があるのか)
        (それはおそらく後者であった、普段から遊んでいる場所なのだろう、地の利を生かして少年を翻弄する)
        ほーらほーら、そんなのじゃずーっと鬼のままだぞー?(尻尾振って挑発) -- ユニカ 2012-11-22 (木) 12:41:46
      • つっかまえ…あれっ、あれー!?(先程から何度手を伸ばしても空を切るばかり)
        (木々の隙間をすり抜けて、段差を利用され、あと一歩のところを切り抜けられてしまう)
        (体力も、速さも自分の方が上の筈なのに。温厚な少年も、流石に少し悔しさが滲んできている)
        (そこに挑発されたものだから、むー、と頬を膨らませて)まだ本気じゃないもん!そろそろ本気だすからね!
        (嘘かホントかは定かではないが、先程よりも迫力は上がり、心なしか速さも少し上がったようだ)
        (幾度目かの接近で、先程からゆらゆら揺れる尻尾を掴んでやろうと手を伸ばした、その時だった)
        (そればかりに集中していた為足元が疎かになっていたのだろう、木の根に足を引っ掛けて盛大に転び、転がっていく)
        -- トーリン 2012-11-27 (火) 00:53:29
      • うわぁ、あっぶなー……(何度も捕まりそうになっては中々の反射神経で少年の手を避けて逃げる)
        (もともとの足の速さに体力の差、そして地の利を生かした逃げ方に慣れて来たのもあるのか、あと一歩で捕まる、その驚きの顔)
        あっ、危ないぞ、おいー……(そしてその声が追いかけっこの最後に聞いた言葉、そのまま少年は花が咲く草原の坂をごろごろと転げ落ちる)
        ……なんだか面白そう、私もやろーっと!(そしてその後を追いかけ転がる角の子、柔らかい草原の鼻と草の匂いを一杯に吸って少年の後をごろごろ転がって行く)
        (少年の気がつけばその顔を覗きこんでいる姿がまず目に映るだろう) -- ユニカ 2012-11-28 (水) 17:54:15
      • うきゅぅ………(楽しそうに転がってきた角の子とは大違い、転がった先で目を回している)
        (少し手足に擦り傷がある程度で大きな怪我をした様子も無く、大分間抜けな顔をして気絶しているようだった)
        (それでも気を失っていた時間はほんの僅か、目を見開くと追い掛け回していたその顔が目の前にいて)
        (大の字になっていた手をひょいと動かし、頬に軽く手を伸ばし)
        えへへ、やっと捕まえたー。(悪びれもせず、そう言って笑うのだった。)
        -- トーリン 2012-11-30 (金) 09:01:34
      • ふ、ふん!おまえがあんまりにもどんくさいから、つかまってやっただけだもん!
        (ぺちりとほっぺに触れる手を叩いて次はオレの番だーとばかりに息を撒く角の子)
        ほら10数えるまでまってやる、はやくかくれないとまたおまえのオニだからなー?いーち、にー
        (などとその場にしゃがむと目を隠して数を数える、いつの間にかかくれんぼになってる事など気にした風も無く)
        (気がつけば辺りが暗くなるまでそうやって遊んでいたのである) -- ユニカ 2012-11-30 (金) 09:32:32
      • けいさんどおりー。えへへ、やったやった(完全に怪我の功名の形だが何処か得意げで)
        (体を起こすとVサインして勝ち誇って見せていた、が。唐突に告げられた次なる勝負に大慌て)
        えっ、えっ。僕ここ分かんないから隠れる場所わからな…わわわっ!
        (早くも始まったカウントダウンに取り敢えず走りだして、必死に隠れる場所を探す)
        (お互いに名前も知らないというのに、すっかり打ち解け走り回った楽しい時間は瞬く間に過ぎて)
        (気がつけば日が暮れていた。夕闇に包まれ何度目かの角の子が鬼の番)
        (何処かに身を隠した筈の少年の姿は、結局その日には見つける事が出来なかった)

        (それから暫くの間、少年は時折、角の生えた少女が退屈だったり、寂しさを感じている時を狙ったかのように現れて)
        (変わらぬ笑みを浮かべたまま共に遊びまわって、ふと気が付けば姿を消している)
        (そんな事を繰り返していたのだった)
        -- トーリン 2012-11-30 (金) 10:12:51
      • (しかしそんな楽しい日も長くは続かない)
        (姉と遊ぶのも好き、でも体全部を使って遊ぶとすぐに泣かせてしまう、いつもの様に退屈を紛らわせようと木に上る角の子)
        (そして申し合せたように現れる少年と広い野原を駆け巡る、名前も住んでいると事も知らなかったがそれは些細な事、のはずだった)
        きめた、おまえはオレのこぶんにしてやるー、だからオレはおやぶんで、おやぶんはこぶんの事をよくしらないといけないんだぞ、だから
        (それを口に出したわけではない、今度少年が遊びに来て、かけっこなり何なりで勝ったならそう言おうと思っただけの事)
        (もっと仲良くなりたい気持ちの裏返しであったその計画、しかしそれを実行する機会は訪れることなく記憶から薄れ消えて行く)
        (少年はその日から姿を見せなくなったのだから) -- ユニカ 2012-11-30 (金) 10:44:14
      • (最初にあの場所に行って以来、何時も何かに呼ばれたような気がして…そこに向って歩いていけば)
        (何時も、あの子がいた。つまらなそうに唇を尖らせている、角の生えた不思議な子)
        (一緒に遊ぶのは楽しくて、やがてそこに行くのが楽しみになっている自分がいた)
        (しかし何時しか、自分を呼ぶ声は聞こえなくなっていた。それは、何時も遊んでいた自分にしか見えない友達を見失ったのと同じ頃だっただろうか…)

        (気がつけば目を開いていた、少し頭がぼんやりとしていて、まだ半分夢の中にいるようだった)
        (暫しすれば見慣れた天井と、傍らに在る大切な温もりに現実を感じて次第に意識は鮮明になってきた)
        (随分と懐かしい夢を見た。子供の頃の夢を見るなんて何時以来の事だろうか)
        (傍らでまだ眠るユニカの髪を撫でる。そういえばあの子も、こんな空色の髪をしていた)
        -- トーリン 2012-12-04 (火) 01:29:04
      • ……あ、トーリ、さん?
        (そっと撫でていたユニカの声がトーリンの耳を打つ、どうやら起こしてしまったらしい)
        (ぼんやりとした目を何度も擦りながらまじまじと伴侶たる人へ顔を近づける)
        (その様子はただ寝ぼけているだけでは無さそうで、トーリンの温もりを確かめるように寄り添う事からも分かるだろう)
        夢を、みてました……ずっと昔、子供の頃の夢……もう忘れていたと思ったのですけれど……
        (不思議ですね、最後にそう呟き窓の外を見る、明け方には程遠い暗い空をその瞳に映し、ふと小さく首を傾げた)&br眠れなかったのです、か……? -- ユニカ 2012-12-04 (火) 10:52:58
      • (撫でていた手を止めてはっとした表情を向ける)あ、ごめんねユニカ。起こしちゃったかな
        (苦笑混じりに破顔して、顔を寄せるユニカの頬に軽く口付け、撫でる手をまた動かし始める)
        (不思議と言われれば、まさにその通りだった)ううん、僕もついさっきまでは寝ついてたんだけど…ほんと、不思議だね。
        僕も、懐かしい、子供の頃の夢を見て…ふっと目を覚ましちゃったんだ。まだ父さんと母さんがいた頃…それよりずっと前
        迷子になってた僕の前に現れて、それから時々一緒に遊ぶようになって、仲良くなったのに…名前も知らないまま会えなくなっちゃった友達の夢
        …今思い出してみると、本当に不思議な経験だったよ。
        (懐かしげに、何処か遠くを見るような目をしている)
        -- トーリン 2012-12-04 (火) 22:24:27
      • (優しい口付けと髪を撫でてくれる手、不安なんて何もかも吹き飛んでしまう魔法の行為にふぅっと息を吐くユニカ)
        トーリさんも、ですか……わたしも、小さい頃に遊んだ夢をみていました、小さい男の子で、名前も住んでいるところも知らない……
        一度お話しましたでしょうか、わたしの小さい頃は姉さんの方が今の私の様におどおどしていたのですよ……?
        逆に外で遊んでいたのがわたしの方で、転ばせて泣かせてしまったり、とか……そんな時にその子と出会って、遊んだのでした……
        (今思えばトーリさんに似ていた、でも……夢の記憶などあてに出来るものではないし、ぼやけてる昔の記憶に好きな人の顔を重ねてしまうのは当たり前の事とも言える、それでも)
        もしそれがトーリさんなら……とても、素敵です、ね…… -- ユニカ 2012-12-05 (水) 08:20:25
      • …なんだか凄い偶然だね、二人して同じような夢を見てたなんて。
        (少し驚きながらも、一体感を感じて嬉しくもなる)うん、前に聞いたような気がする。今のユニカからは想像出来ないけど
        そんな事があれば…本当に僕達が出会ったのは、運命みたいで、うん、凄く素敵(ふと、思い出したようにユニカの髪に顔を埋めて)
        …そういえば、その子もユニカと同じ髪の毛の色をしてたよ。綺麗な空色。そこから生えてる角が特徴的でね
        …角。…あれ、確か…ユニカも角、生やせるんだったよ…ね?
        (同じように、記憶を辿ればユニカの面影が見て取れるように思える。実際、今腕の中にいる愛する人との一致点も多いように感じた)
        (以前、看病をしていた時に目にした角の生えていた付近をじっと見つめ)
        -- トーリン 2012-12-08 (土) 00:15:08
      • ふふ、偶然ではないのかもしれませんよ……?(髪に直にトーリンの吐息を感じ、頭を擦り付けるように動かす)
        偶然も二度三度と続けばそれは必然、なるべくしてなったと言う事……(かつてユニカが姉を通しトーリンへと伝えた言葉)
        わたしの記憶の中の子供と……今のトーリさん、それが同じ人なのかは正直わかりません
        でも……(トーリンの視線に誘われるまま、普段は隠している角と尻尾をその目に晒す)きっと、きっと……そうなのだと思います
        ほんの気まぐれの偶然が、それが、この今につながると思えば……こんな素敵な事、他にありませんから……(夫の頬に両手を添え我慢できないとばかりにその唇を奪う)
        (ひんやりとした尻尾をトーリンに巻きつけ、まるであの時捕まえられなかったそれを今そうして欲しい、と言うように) -- ユニカ 2012-12-10 (月) 12:48:22
      • (何時か聞いた言葉。その意見を反芻して思考する)
        (ユニカは分からないと、そう言ったがきっと彼女も、そして自分も既に心の中では確信している)
        (それが如何様にして産まれた偶然なのかは分からないが…)
        (あの頃に積み重ねた偶然が幾重に積み重なり、今という結果を生んだのであれば)
        (両腕を妻の背に回し、強く抱き締める。掴み取った必然を決して手放す事はないと)
        (重なった唇を離すと、何処かはにかんだような表情で、少年の頃と変わらぬ純朴な笑みを浮かべて)
        捕まえた、よ。もう、絶対に離さないからね。
        (今度はこちらから、唇を重ねて)
        -- トーリン 2012-12-11 (火) 10:17:10
      • (体が折れそう、そう錯覚するほどの力で抱きしめられ、より愛する人を感じたいとその口を舌で貪るユニカ)
        (絶対に離さないと言われ、溢れる想いが涙となって外に流れ出る)
        はい、絶対に……離さないで下さい、ね?もしトーリさんが逃げても、今度はわたしが捕まえます、から……
        (口付けだけで蕩けさせられてしまったのか、短く熱い息を吐きかけ、そして求めるような瞳を向ける)
        (トーリンの言葉を疑う訳ではなく、子供の夢を見た、と言う事が心に何らかの作用をもたらしているのであろう) -- ユニカ 2012-12-11 (火) 11:12:43
      • (縋ってきているようにすら感じる程に強く絡んでくる舌に、何処か不安定な心の揺らぎを感じた)
        (同時に見た夢を何らかの予兆と感じたのか。とかく、再度心を確かめ合いたいと感じているのであろう気持ちに、言葉よりも早く態度で応じる)
        (落ち着かせるように背に回した手で頭をゆっくりと撫でながら、再度啄むように何度も口付けて)
        大丈夫、大丈夫だよ。昔の事は確かめる術は無いけど…今も、これからの未来も、僕は何時までだってユニカの傍にいるから。
        (耳元で愛してる、と囁いて潤む瞳に応じるように柔らかく、その身を横たえる)
        -- トーリン 2012-12-13 (木) 12:58:53
      • はい……っ、大丈夫、です……わたしも、トーリさんのそばにずっといますから、絶対に離れませんから……
        (上に覆いかぶさって来るトーリンの体重を感じながらそう口にするユニカ、愛の囁きに長耳を真っ赤にし言葉ではなく行動でその心を伝える)
        (夢に不安を感じたわけではない、予知と言うよりはむしろ願望、ユニカがそうなって欲しいとの願い)
        (愛する人と一つになる喜びを感じながら、あんな二人の様な子供を授かりたい、と切に願うのであった) -- ユニカ 2012-12-13 (木) 13:31:45

Last-modified: 2013-04-15 Mon 13:27:21 JST (4028d)