名簿/476824

  • (幾度訪れたかもう覚えていない和室へやってきて、いつもするように無造作に戸を開けるではなく、姿勢を正してその前に立ち)
    …すぐは殿、乱蔵じゃ。失礼しても宜しいか(声をかける。その背に背負った木刀は以前とは違い色が抜け、常の物へと戻っていて) -- 乱蔵 2012-04-26 (木) 21:55:03
    • 入りなさい(静かに声を返して、入室を促す)
      (部屋の中は常よりもさっぱりとしている。物が少ないのだ)
      -- すぐは 2012-04-26 (木) 22:00:53
      • (す、と丁寧に戸を開けて入室する。履物もきちんと揃えて脱ぎ、部屋へ入りその様子にある種の予感を感じ)
        どうじゃ、その後すぐは殿は大事ないか?ワシはほれ、この通りじゃが(自分の身体をぽんぽんと叩いて壮健を示す。右腕には包帯が巻かれているが、その傷も完治しかけている) -- 乱蔵 2012-04-26 (木) 22:09:40
      • 平気です。それが良いことかは、わかりませんけれど(翳りを浮かべながら、返す)
        でも、乱蔵くんは元気そうで、何より。(そういって、穏やかに笑う。ごく自然に)
        (以前より、表情が様々に、よく変わるようになった)
        -- すぐは 2012-04-26 (木) 22:16:13
      • (大木刀はすぐはの身体にそこまで深い傷を与えなかったのだろう、それもそうだ、あの時切ったのは、また違う物だったのだから)
        かかっ!綺麗に切れた分治りも早いというものよ!(作り物めいたものでない、温かさを感じさせる笑顔にこちらも自然、笑みが溢れる)
        (そして、一拍の時が経つ。部屋の光景を目に写しながら)…すぐは殿は、これからどうするのじゃ?(くるくると変わる表情に安心感を覚えながらも、問い掛ける) -- 乱蔵 2012-04-26 (木) 22:29:14
      • 故郷に帰ります。帰って兄と母に会い、あるがままを話します。……その先は、わかりません。
        (目を伏せる。いっそ剣妖たる自分ごと、命を絶たれようと思っていた)
        (でも、己の妖たる部分は祓われて、今こうして生きている)
        (されど、人を斬り、この身に背負った業は消えず)
        (そうであれば、今後の道を探す必要があった)
        (そのために一度、はじまりに戻る。きっと怒られてしまうだろうけれど、それも含めて、そのために)
        -- すぐは 2012-04-26 (木) 22:41:19
      • そうか…、里へ帰るか(以前聞いた故郷の話を思い出す。剣を教えることを拒んだという彼女の家族のことを)
        じゃが、今のすぐは殿ならその先の道も、迷ったとしてもきっと見つかる、そうワシは思うの(力強く、言う)
        (そう、今の彼女は迷い無くただ愉しみに人を切る、そんな彼女ではなくなったのだろうから)
        ワシも…しばらくしたら里に帰るでな、もしかしたら東国で会うこともあるかもしれんの(からからと笑いつつ) -- 乱蔵 2012-04-26 (木) 22:55:14
      • ありがとう。そうであればと思います(ふわりと笑って礼を返す)
        (その笑みは、柔和で静かだ。翳りこそあれ、混じっていた黒い微粒子が消えて、どこか薄明の空気のよう)
        そう、また会えればよいですね。どうか、健勝であってください
        これから先、生きていれば苦難もありましょう。けれど、乱蔵くんならきっと乗り越えられる
        私を救い、越えたのですから(また笑う。そこに、私の感謝と、師としての信頼を込めて、心から)
        -- すぐは 2012-04-26 (木) 23:16:28
      • (師の言葉に赤毛男が珍しく所在無さ気な笑みを浮かべ、頭をぼりぼりと掻いて)
        いやいや、ワシはただ必死だっただけじゃ、すぐは殿を止められればとの。…越えたなどとてもとても(と苦笑を見せ)
        (だが、こちらの心に溶け込むような笑みを見せられれば、身を正し、す、と両手を畳に揃えて伸ばし、置いて)
        じゃが…ワシは里でやらねばならぬことがある。ずっと、ずっと越えなければならぬ、祓わねばならぬモノがおる。
        今なら…あの学校で過ごし、出会い、そしてすぐは殿の教えを受けた今なら、出来ると、確信出来る。本当にありがとうの。…師よ。
        (そして、揃えた手の平に額をつけるように深い深い礼をする。一呼吸の間、感謝の想いを込めて身を折って)
        …では、またいつか!ワシはすぐは殿の弟子であったことを誇りに思うぞ!(上げた顔は涼風のように。快活な笑みを満面に浮かべて、笑った) -- 乱蔵 2012-04-26 (木) 23:34:07
      • (胸を張りなさいと、いうまでもなかった。強い言葉に、礼に、頷いて)
        礼をいうのは私の方です。乱蔵くんが祓ってくれなければ、どうなっていたことか
        (斬り続けた果てに、いつか斬られて死んでいたろう)
        (人ならぬ、血と剣に憑かれた一匹の妖として)
        本当に、弟子に恵まれました。私も、師として貴方を誇りに思います。
        正道を往きなさい。願わくは、その道の先で、再び交わらんことを
        (巣立つ弟子を送り出す、その笑みは、名の如く、真っ直ぐに凜として)
        (陽光を受け、彼の進む道を優しく暖かく、すうと照らすようだった)
        -- すぐは 2012-04-27 (金) 00:14:38
  • (今年の梅雨明けはやや早く、空は晴れて、月が円く浮かんでいる)
    (夏の気配は色濃く、湿った風の生温い夜であった)
    (窓辺に佇み、空を見る。雲が斑に浮かんでいる)
    (既に帯刀しているのは、そろそろだろうという予感がしたからだ)
    (だから、すぐはは「待っている」。彼を、待ち望んだその時を)
    -- すぐは 2012-04-22 (日) 21:24:09
    • (うだるような暑さではなく、包み込むような温かさでもない、そんな空気の中、緩やかに歩いて男が現れる)
      (背中に背負うは色黒濃く、沈んだ色に染まった大木刀。彼の師がずっと見ていた物よりどこか力強さを感じさせる刃)
      (見事な満月を目に収め、今夜はまたそれを穏やかな心持ちで見れぬことであろうことを確信しながら)
      …今夜は月が綺麗じゃの(空を見つめて一つ、静かに呟いた) -- 乱蔵 2012-04-22 (日) 21:45:01
      • ええ。とても(いつものように、ごく自然に答えを返す)
        (月から弟子へと視線を移し、真っ直ぐに彼を見る。その姿はやはり、期待通りの)
        ゆきましょうか。ここでは手狭ですから
        (幾度となく向けられた笑みで、戦いの場へと誘う)
        -- すぐは 2012-04-22 (日) 21:58:36
      • (いつもの和室、いつもの笑み。しかし視線の裏に感じる押し隠されたものが、いつも通りで無いことを教えてくれる)
        (頷きだけで彼女に返答しながら、すぐはと共に歩む。一足にて刃が届き、しかし弟子が師に失礼がない程の間を保つ。今はまだ、と)
        (これが見ることは最後かもしれない、師の細く小さい背中を見つめながら) -- 乱蔵 2012-04-22 (日) 22:09:30
      • (笑みを浮かべて、静々と歩を進める)
        (長くない道行きを経て、辿り着いたのは、学舎の跡地を望む丘である)
        (満月の煌々と照らす中、振り向くすぐはの背には、一本の椿の木)
        (夏の夜に咲き誇る花弁は白く、月光を照り返してしっとりと、冷ややかに艶めく)
        はじめましょうか、乱蔵くん
        (その貌は艶然としてしかし、幽明の狭間にあるかのように朧である)
        -- すぐは 2012-04-22 (日) 22:26:56
      • (横目で見ればそこはかつて彼の通った跡地、そして彼女が勤めた跡地。熱を持った日々が胸に去来し、過ぎ去っていく)
        (まるで昼間かと思えるように月光が全てを照らす中、美しくも不吉な花弁を背負ってすぐはが立つ)
        (その姿も美しくあり…そして不吉で。無言で、ぞろり、と大木刀を下ろす。彼女に教えられた通りに直した構えでもって、剣先を彼女へ向ける)
        (普段とは違う意味で何の感情も読めぬその表情を、しかと睨みながら、少しづつ間合いを詰めていく。ゆっくりと、時には大胆に) -- 乱蔵 2012-04-22 (日) 22:43:55
      • (己の育て上げた彼を見る。その構え、その歩み。ああ、待ち望んだ時が来た)

        ―――貴方が祓師であるのなら、私を祓ってゆきなさい

        (中天高く浮かぶ月は、初夏だというのに青ざめて、刃のように澄み徹る)
        (その無機質で底冷えのする光を受けて、黒い刀が艶やかに、それを紅に照り返す)
        (『紅椿』が、鞘を離れて天を衝く。狂気の滴る大上段)
        (その妖気にあてられるかのように、椿の花がぼとぼとと落ちる)
        (西洋椿の大ぶりな花弁は、地に落ち土に汚れて、刎ねたる首の朽ちたる髑髏を思わせる)
        (『紅椿』。それはもともと打ち首に用いられたもの。百の首を刎ねて魔性を得て、妖刀と化した)
        (それを持つのは剣鬼である)
        (殺意が広がり、夜闇に溶けて)
        (丘の上、吹き下ろす風が吹いた)

        (突如として飛び込み、間合を殺すは、加速する歩法)
        (一陣の黒い風となって迫る、斬り下ろしの一刀。いつかのように、狙いは拳)
        -- すぐは 2012-04-22 (日) 23:07:57
      • (師の何処か歓喜滲んだその声に、堅く閉じていた弟子の口が開かれる)

        …すぐは殿が抱えてしまった穢れ。秋津の名にかけて引き受けた。

        (意念込めて静かに、強く答える。それは約定、人の身を持ってして妖かしと化した師への誓いの言葉)
        (いつかのように月を貫くように掲げられた闇夜にあってなお暗い漆黒の刃)
        (それはあの時と同じくとてつもない殺気と妖気ともつかぬ尋常でない穢れとなって椿を落とす)
        (人を切るだけであれば、いい。戦において人を殺せば殺すだけその者は功となり英雄となる。それは戦の理)
        (日常においてそれは悪だが、それは場が違うだけ。それだけなのであればその場違いをわざわざ自分が正す必要はない)
        (そう、それは黒眼鏡をかけた鋼鉄の教諭が生きていた場所が少々違うだけだったように)
        (しかし、彼女は違う。彼女があの時見せた何もかもを殺し尽くすような殺気はもはや自分自身をも蝕み切り、妖かしと変わりない)
        (剣を極めたが故か普段は抑えられようとも…、遠くない将来、目に映るもの全てを分かつ真の鬼となろう)
        (ならば、その前に。彼女が人の意思残る内に。祓う。それが自分のするべきことだ)
        (視界の中のすぐはが揺らぐ、初めて会った時であれば直ぐに見失ったであろうその姿も、今では)
        (彼女に教えられた目付けの機微を用いて、一点を見るように、だが全体を見ていた男の意識にしかと有りて)
        (『葵乃形』<御紋>。立てた大木刀をくるりと返して剣先と石突きで円を描くがように。拳を狙っていた刃は柄に弾かれて)
        (半円を描いた先端が軌跡を保って倍する速度で下方斜めからの切り上げとなってすぐはの脇腹を狙い空気を裂く) -- 乱蔵 2012-04-22 (日) 23:41:21
      • (約定に、言葉は返らない。それには、ただ笑みだけが)
        (殺意に狂った歪な笑み。されど、奥底に僅か一瞬、覗いたのは信頼か)
        (剣戟が始まれば、それは既に消え失せて、表情は殺意と喜びに塗り潰される)
        翻颯
        (弾かれた刀は、瞬時に引き戻されて、同じ軌道の切り上げが相打つ)
        (一瞬の鍔迫り、即座に弾けて後方へ跳んだ)
        (開いた間合。僅かに滴る脇腹の血を、指で掬って舐め味わう)
        (狂気に濡れた視線を向けて、構えは再び上段へ)
        (月下に生温い風が戦いでいる。殺意は風に散らず、視線に乗って纏い付く)
        -- すぐは 2012-04-23 (月) 00:08:05
      • (噛み合った漆黒の刃と己が手に持つ常より鈍黒い刃が金属音を立てて、弾かれる)
        (後の先を取るその業も、瞬きの間を持ってして翻る刃に食い止められて)
        (しかし、届く。彼女の教えは、自分の業は彼女に届きうる。裂かれた脇をその証として一歩を踏み込み)
        (踏み込みの勢いを利用しながら身を捩り、それをまた開放し、螺旋の乗った突きを繰り出す)
        (『薊乃形』<荊棘>。しかしその突きは後ろ手に持った左手のみにて放たれて)
        (当たろうと避けられようと身を押し込み、続く右腕が本命の一撃。鋭い棘とならんと手刀が間をおかず繰り出される) -- 乱蔵 2012-04-23 (月) 00:29:16
      • (大木刀による突きを、直前まで棒立ちに、しかし紙一重にて回避する)
        (己の姿を、揺らぐ陽炎の如く錯覚させる体技であった)
        (続く詐術の右の手刀を迷いなく、一歩進みつ、右手を鎬に添えて受ける)
        (眼前で拝み受けにした刀をそのまま擦り込んで、添え手突きにて水月を狙う)
        (添えられたその手は手刀である。例え刀が止められようと、勢いのままに突き込まれる)
        (手刀の技に、手刀で返す。諧謔味すら感じさせる技選びは、やはり愉しんでいるのだろう)
        (嬉々として笑って、その殺意は剣を合わせる度に強まってゆく)
        -- すぐは 2012-04-23 (月) 00:51:55
      • (彼女の姿が霞む、脱力から緊張へ一瞬で移行したその光景は幻に向かって突き込んだかのよう)
        (その速さそのものではなく、力の流れの流麗さに舌を巻く。つまりは、狙いの手刀も)
        (いとも容易く防がれる。先の突きでまったく姿勢が崩れていない証拠だ)
        (合わせて襲い来る刀と手刀、その選択にほんの僅か迷うも…片腕で引き戻し切れていない大木刀の柄を右手で掴み直し)
        (強引に柄を寄せて刃を受ける。ぎり、と鳴る黒刃。そして残る手刀は身を捩りつつむしろ、前へ)
        (速度が乗り切る前の手刀が水月から逸れた脇腹を掠める、それにして着物を切り裂き、脇を裂いて血を散らして)
        (そのまま脇を通り過ぎるように駆け抜け、すぐさま反転し振り向かんとする) -- 乱蔵 2012-04-23 (月) 01:17:01
      • (右手に浅く、肉を抉る感触。血の温かさが指先に残る)
        (くは、と思わず、笑声じみた呼気を漏らした)
        (凌がれたことも愉しいが、それ以上に、飛び散った血液に心が躍った)
        (交錯し、擦れ違って、対手は後方にある)
        (居合にある、背後の敵に応ずる技法、その足捌きは)
        (位置も重心も変化させずに、その場での反転を可能にする)
        (鏡映しに裏返りながら、構えは三度上段となる)
        (血潮に狂気を掻き立てられて、おぞましい殺気が急激に膨れ上がった)
        (物質感すら備えた殺意が場に満ちる中、黒々と響くはあの唱え)
        刃名と刃金を以て、世に遍く万物を絶つ
        (殺気が塗り変わり、剣質が変貌する)
        (これより先、放たれる剣閃は悉く、彼の魔剣―――遍絶と同質である)
        疾雷
        (その剣閃は黒い閃光の如く、踏み込みと共に、袈裟懸けに振り下ろされる)
        (『應雷』の剣、その崩し。速きものに応じるための迅き剣にて先の先を取り、迅速に敵を殺さんとする)
        -- すぐは 2012-04-23 (月) 01:43:08
      • (反転し、構えを戻す間に既にすぐはがその面を見せている。手品のように表裏が入れ替わったその表情は愉悦に濡れ)
        (刃がまたもや天を突く。ぬるりと喉を刃物で撫でられるような煮詰められた殺意が空間を塗り替える)
        (逢魔が時が訪れる、そこに有るのは、既に人ではなく)
        (もはや人が放つものではなくなったその妖気に、がり、と歯を噛み締める。これが、祓うべき者だと)
        (直刃の唱えに一本の妖刀と化した女を目を細め、射抜くようにその相貌を見やり)
        (精神を研ぎ澄まし落としていく。彼女の全てを見、彼女の全てを読む)
        (自らを包む殺気の渦さえ、彼女に繋がっている。死線に立った己にはそれが分かる)
        (肌を舐める死の風が、ほんの少し強まった)
        (時を引き伸ばしたような感覚の中、僅か、六徳の時がその時だと伝え来て)
        (『薄乃形』<雷鳴>。師の教えを持って至った音を置き去りにする神速の撃ち込みが、黒き雷と虚空にて激突せんと)
        (赤黒い木製の刃は、するり抜けたかつての禍々しき刃と、しかし、噛み合いて弾かれる)
        (だが魔性の絶技にその刃欠け、逸らされた妖刃は右手をかすめ、血の華をまた咲かせた)
        (血滴が幾つか木刀へと降り落ち、静かに染みこんでいく)
        (血は穢れ、忌むべき物。だが神木と秋津の者に関してだけはその理が入れ替わる)
        (御神木にとって秋津は共にある者、そして秋津にとっても御神木は共にある物。しかしてその血肉は力となる)
        (続けざまに横薙ぎに振るれる大木刀の刃。欠けたその箇所は蠢くように、盛り上がるように再生を初めていた) -- 乱蔵 2012-04-23 (月) 02:26:09
      • (千代に一たる妖刀も、彼女にとってはよく斬れるだけの刃に過ぎない)
        (何故なら、剣の魔性にあてられるまでもなく、既に彼女は狂っているから)
        (肉体それ自体は人であっても、ただその心根によって妖であった)
        (祓師たる乱蔵の前で、その妖性の全てを晒してけらけらと笑う)
        (そうして、神速の太刀が中空に合わさって)
        (紅椿がその名の如くに、返り血を浴びてぬらりと光る)
        (それは、血の悦びに身悶えするかのような、鮮やかな紅であった)
        (血を己が生命に変えるかの大木刀とは対照に、妖刀は対手の生命を欲して禍々しく)
        (狂ったすぐはと想いを重ねて、万物を絶つ魔剣を顕現させる)
        迦陵頻伽
        (ひゅんと高い音を立てながら、横薙ぎの一閃を紙一重の跳躍で躱し)
        (落ち来る勢いの乗る、澄んだ樋音を伴った一撃が月光を翳らせて舞う)
        (風を切る二つの音は、浄土に響く妙音鳥の鳴声の如く)
        (されど、すぐはの奏でるそれは矢張り不吉で、あるいは姑獲鳥の啼く声か)
        -- すぐは 2012-04-24 (火) 00:15:01
      • (楽しそうに、愉しそうに、狂しそうに。師は…いや直刃は笑う。命切り裂く喜びに満ち満ちて)
        (かつて彼が狩ったどの物の怪よりも生きる者を害する念に満ちた笑い声に眉を顰め)
        (止めねばならない、この狂気をここで終わらせねばならない。そんな想いに狩られる)
        (彼女の教えは…その為にあったのだ)
        (空を切った大木刀にも心は平静に、焦りを覚えず。目で見る、耳で聞く、肌に感ずる。いつか聞いた教えに忠実に)
        (感覚を総動員して彼女の動きを読み、身を引くが…三度、紅き花弁が散る)
        (恐るべきは剣妖の業。痛みを堪え、身を縮み上がらせるような音に心胆強く持ち気合を入れて)
        (剛力招来。めきり、と赤毛男の体躯が一回りも大きくなったように…いや、実際上半身が一回りほども膨れ上がり)
        (全身の筋肉を膨張させ内側から着物を押し上げた肉の肌に血筋浮き上がり、切られた身体からの出血が一層強くなる)
        (『櫻乃形』<七分咲>。緩急付いた太刀振るいが七本の幻の刃纏いて広がるように唐竹割りにて襲い来る。それは舞い来る桜のように)
          -接技-
        (『櫻乃形』<華満開>。そして振り切った刃を持つ腕が、更なる起こりを見せる。間を置かず切り上げて繰り出されるは)
        (剛力を持って繰り出される幻を伴わぬ真なる一の刃。受ければ幾重もの爆発的な衝撃の華散らす、豪の一刀) -- 乱蔵 2012-04-24 (火) 00:40:21
      • (紅い、熱い、血潮が舞う)
        (嗚呼、嗚呼、愉しい、とても愉しい)
        (すぐはの愉悦は臨界を知らず、底抜けに狂喜して剣戟が加熱する)
        桜花
        (桜の技には桜の技を。七本の幻その全てに、七つの剣閃を合わせ弾くは瞬きの間に)
        (重ねられる度加速する剣閃もまた、その迅きの限界を知らず)
        八重桜
        (翻る剛なる一刀、咲き誇る衝撃には、更なる無数の剣閃を合わせ、その暴威を削ぐ、削ぐ、削ぐ)
        (桜吹雪の代わりに舞い散るのは、大木刀の削れた屑である)
        (ついにはそれを凌ぎきり、再びの交錯を経て、始めの如くに位置が入れ替わる)
        (落椿を背に、動きを止める。恐らく、止まるはお互いに)
        (諸技を重ねど、決着は着かず)
        (加熱する狂気を秘めて、冷めざめとした月天を仰ぐ)
        (場を満たすのは、大禍の前の不気味な静寂)
        (次の業にて最期(おわり)を齎す。必殺たる奥義を以て生命を絶つ)
        (その意を伝えるのは言葉でも笑みでもなく、ただ彼女の内で禍々しく膨れ上がる殺意、その気配であった)
        -- すぐは 2012-04-24 (火) 01:18:40
      • (無数の黒き桜が月下に舞い咲く。その花弁は赤黒く舞い散りて渦を巻き)
        (もはや幾合打ち合ったかも分からぬお互いの刃の音が死地を彩る調べとなりて奏でられ)
        (その狂曲が終わった時、二人が居たのは丘に臨んだそのままで)
        (目が眩み、意識が微かに遠のくのが分かる。痛みではない、恐らくは血を失い過ぎている)
        (場を満たす濃厚な邪気に歯を食いしばり意識を張り直す、まだだ、秋津の祓師として彼女を止めなければならない)
        (一つ息を吸い調息し、意を決め、大木刀から右手を離し、振る。切られた傷から流れる血は自然、手を濡らし)
        (幾多の剣閃に傷ついた大木刀を自らの前に横たえて持ち、そこに右手を添え僅かに頭を下げる)
        (それは祈りの形。己が持つ大木刀に捧げる、祈念の形)
        る───
        (朗々と響く力ある言葉が、空気を揺らす。それは言霊、畏れ多き神への祈りの言葉)
        れのまりす けまくも禍布都神に みもさく
        (故郷の神木の分御霊である、彼の奉る神へ願う切なる願い)
        御霧 御霧を 朝風夕風
        (師を救うためにと、人であって人でなくなった彼女を鎮めんと)
        彼方繁木を 焼鎌利鎌 
        (強く響きながらも、ささやくように、歌うように独特の抑揚を持って唱える)
         らじをと を 聞食せと
        (ありとあらゆる穢れを切り払う力を求め敬虔なる祈りを捧げ)
        荒振神をば 神掃へにへと みもす───
        (自らの血に濡れた右掌を根本から先端へと刀身をなぞり、滑らせるように曳いた)
        (大木刀が僅か、脈動したかのように震える。秋津の血に濡れた刀身が震えと共にそれを吸い)
        (樹脈が鮮血の色そのままに浮き出る。赤黒く染まった大木刀の表面に紅く、朱く)

        ───その威、示し給え『大祓乃太刀』。

        (言霊が終わる。捧げた祝詞に、血に答え、彼の神はその威を示す)
        (内側から染み出すが如く仄かに白く光輝く大木刀。黒から白へ、裏返るように色を変じる刀身)
        (中でも樹脈は強く輝き、光の線が表面に引かれたように煌めき。神なる刃を携えて、男は禍つ剣妖へと立ち向かう) -- 乱蔵 2012-04-24 (火) 01:45:32
      • (朗々と響く祝詞、清廉に清浄に輝く大木刀)
        (散り敷いた椿が白く照らされる。それは骸だ。これまで斬ってきた者達の無残な骸)
        (刎ねた首共が骨と化しても、尚新しい血を受け続け、昂然と黒紅に輝く魔剣一振り)
        (それと心を一にして、剣妖は艶やかに笑う。己を、対手を、世界を嗤う)
        (黒刀を携えた妖と、白刀を構えた祓師が、月下に照らされ対峙する)

        (刹那、怒濤のように黒々と、白い清浄を喰い荒らすかのように、場を責め満たすのは殺意である)
        (これまで放ったいずれのそれより深淵で、殺意を煮詰めて凝らせたかに密であるそれ)
        (月無き夜の海底の如き漆黒が、白も黒も月光も塗り潰す)
        (対手を殺意の大海に飲込んで、その五感を奪い去る)
        (斯くの如く、暗黒の内に攻撃の出を悟らせぬ、歪な無拍子が顕現する)

        海柘榴(つばき)

        (海柘榴とは、柘榴と似た紅い花を海辺に咲かすに由来する、椿の異表記)
        (それに擬え、名付けられたこの剣は)
        (殺意の海に沈め盲と為した対手の首を音もなく)
        (椿が如くに刎ね落し、その血で柘榴に染め上げる、横一文字の首刈りの剣)
        (その仕儀は、斬首刀たる紅椿に染みついて)
        (放たれるは黒き一閃、呼吸するより鮮やかに)

        (されど、最期の瞬間になって)
        (血に狂った悦びのむこうから、静かな青い哀しみが流れ出す)
        (直羽は、直刃。歪な生まれの子であれど、真っ直ぐに清らかに生きよと、願いを込めて母のくれた名だ)
        (母の想いを無碍にして、歪んでしまった我が身を厭うように)
        (いっそ命ごと擲つような横一文字が、乱蔵の首目掛けて哀切に奔る)
        -- すぐは 2012-04-24 (火) 02:24:11
      • (直刃へと白刃を構えて間を詰める赤毛男、だが総身傷つき、幾度も漆黒の刃を通した身体は血を流し過ぎている)
        (ひたひたと、死の影が自らへと迫っているのが分かる。それはあの時知った、死線の狭間)
        (師に引き上げられ、極限の際で辿り着いた生と死が同居した瞬間)
        (だがそれを、嘲笑うかのように光届かぬ深海の如く殺す意思が周囲を埋め尽くす)
        (もはやそれは異界とも呼んで過言ではない穢れに沈んだ領域)
        (見えているはずなのに、見えない、聞こえているはずなのに、聞こえない)
        (気を緩めれば発狂しそうな真の暗闇に落ち込み、凍てつく身を震わせようとした時)
        (右腕の腕輪だけが僅か、暖かな生を感じさせて)
        (少女の微笑みが浮かぶ)
        (血を失ったからの混濁ではない、奇妙な感覚によって意識が徐々に揺れていく)
        (ぶれながらも研ぎ澄まされるような不思議な感覚)
        (身を寄せた少女の温もりが胸に蘇る)
        (心が澄んでいく。限りなく透明に近づいていく心身。全てと自分との境目が無くなっていき)
        (初夏の生温い空気、剣妖が創りだした異界、そんなものさえ自分と同一に融け合い、混ざり合い)
        (至る。無我の境地へと)
        (神宿る刀さえその域では世界に溶け存在を掻き消し、身、刃、意、全てを穏やかな風として異界の中に有る)
        (そよ風が吹いたとて人はそれを払おうか、虚空がもし動いたとして人はそれを認識しようか)
        (だが異界と融け合うは直刃も同じ、五感にあらぬ感覚にてその姿探るもたどり着けぬ)

        (刹那、闇の中の篝火のように黒塗られた世界に青い光を感じて)
        (白刃を袈裟懸けに振り下ろす。穢れ祓うべきはそれだと。祓うべき悲しみはそれだと)
        (打つべき意識、倒すべき意思、殺すべき意思、そんなあらゆる意思が微塵にも存在しない)
        (しかし救うべき意思だけは湛える、そんな矛盾さえ一つとして無拍子の一刀が放たれる)
        (無為自然のまま、そう、あるべきように)
        (清め祓う神威纒った刃が、歪み狂った真黒の刃と交錯し───) -- 乱蔵 2012-04-24 (火) 03:05:13
      • (すぐはの兄が使う無拍子の剣は、名を沙羅双樹という)

        (白く咲くその姿が、沙羅双樹に似るが故に)
        (夏に咲く椿は、沙羅の樹とも呼ばれる)

        (けれどもそれは真物ではなく、沙羅双樹ではあり得ない)
        (すぐはの海柘榴(つばき)は、真の無拍子ではあり得ない)

        (兄の遣う清廉な剣に憧れて、求めても)
        (狂ってしまったこの身では、歪んでしまった心では)
        (その写しは、似ても似つかぬものにしかならなかった)

        (一方、あるがままの世界と調和し和合する剣)
        (他方、己が殺意で世界を染め上げ侵食する剣)

        (彼の沙羅双樹と同質の、魔を祓うについてはより清廉な、真の無拍子の前では)
        (傲岸な、贋物の無拍子は、傷一つ付けるも能わなかった)

        (殺気が晴れて、舞い散るのは、祓われ砕けた紅椿、すぐはの血、そして涙)
        (彼女は、哀しみに満ちて泣いていた)
        (そうして、己の血を掬って月光に照らし、その紅を双眸に映すと)
        (満足げに、初めて見せる、真に心からの笑みを浮かべる)
        (そして、呟く)
        ありがとう
        (その一言を最後に、崩れ落ちる)
        (血によって白と紅が斑となった、散り敷いた椿の上に)

        (己が弟子が正道を歩み、剣妖たる己を打ち破る。それは、禊)
        (歪みを抱えた己でも、人を正しく導くことは出来たのだと)
        (もはや妖ではなくなった女の、涙に濡れたその笑みはとてもとても穏やかだった)
        -- すぐは 2012-04-24 (火) 21:58:12
      • (月が、ゆるゆると月光を注ぎ落としている)
        (穢は祓われ、天上に有る月は何もかもを包み込むように冷たく、温かい光で照らしている)
        (その中にあって輝きを湛えていた大木刀が音も立てずに色を失っていく)
        (禍布都神は還られたのだ。もう、その役目は充分に果たしたと)

        (身を折る直刃の…師の細い華奢な身体。優美なる白磁のその肌は、常よりもなお白く、白く)
        (小袖汚す血の朱のなんと映えることか。舞う妖刃の欠片のなんと不吉なことか)
        (何よりも、月光の光浴び哀しげに輝く涙の…切なきことか)

        (思わず伸ばした手が、微笑みによって僅か止まる)
        礼など…、礼など…!(今まで一度たりとも見たことのない、本当に穏やかな満ち足りた笑顔に胸が震える)
        (止めたかったのだ、だが止まれなかった。どれほど、作り物の笑の仮面の裏で、邪気狂い咲いた殺気の奥で苦しんだのだろう)
        (想像を絶する悲しみと、それが払われたが故の笑み。思わず、拳を握り締め)

        (駆け寄る。師の元へ。起こしたその身は初夏の空気の中で温かさを失いつつありて)
        (眠るように穏やかなその笑みを見つめながら彼女を優しく両手に抱え上げる) -- 乱蔵 2012-04-24 (火) 22:50:10
      • (妖気が去れば、その身は驚くほどに小さく儚い)
        (ひゅうひゅうとか細い呼吸、声は幽かに澄み通る)
        よいのです。立派に、育ちましたね
        (震える手、細く白い指で、乱蔵の頬を淡く撫でて嬉しげに)
        貴方は、正しき道を往きなさい
        鳳釵さんを、大事にして……守るべきものを、失わないように……
        (添えられた手が、力を失ってはたりと落ちる)
        (笑みに細められた目は閉じられて)
        (その貌は青白く、死に顔のように穏やかであった)
        (しかし、薄く静かに呼吸は保たれて)

        (見れば、椿の白の中に、朧な白が混じっている。柔らかに月光を散らし光る白)
        (脇差、『小彼岸』。兄が秘かに託したそれは護刀)
        (抜かせたのは彼の想いか、禍祓いの一撃を受けて砕け散り、すぐはの命だけは繋ぎ止めた)
        (生ある限り禊を続けよとでもいうかのように)

        (満月の煌々と照らす中、初夏の風が一陣、涼やかに)
        (白と紅、斑に染まった椿の花弁を吹き散らしていった)
        -- すぐは 2012-04-24 (火) 23:37:41
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  • (すぐはの元に赤毛男がやってくる。その背には常に負っていた大木刀無く)
    ようすぐは殿、遅くなったが…無事卒業したぞ。これもすぐは殿のおかげかの?(からからといつものように笑うが…その瞳は笑っていない)// -- 乱蔵 2012-04-17 (火) 23:00:05
    • 卒業おめでとうございます、乱蔵くん(閉校を境に、教師の身分を失っても、それは彼女に何らの変化を及ぼさず)
      (いつものように淑やかに笑って出迎えた)それは貴方の力です。私は少し助力を加えたに過ぎません。
      誇ってもよいのですよ(その表情は嬉しげに、言祝ぐのは卒業のみではなく)
      -- すぐは 2012-04-17 (火) 23:36:07
      • (赤毛男が木刀を携えていないのは…友に砕かれたのもあるが、それ以上に)
        かっかっ!その助力が大きかったんじゃよ(武器を持ってしまっては…それを振らざるを得ない状況になるのを恐れたからだ)
        (笑いをあげていた赤毛男だったが、その笑みを消して、呟くように)のうすぐは殿…つかぬことを聞くが…(あの時を思い出す。目の前の彼女からは似ても似つかぬ彼女を)
        …人を切るのは、止められぬか?(半ば、分かっていながらも…問い掛ける) -- 乱蔵 2012-04-17 (火) 23:49:34
      • (無手であるのは、「今日ではない」ということであると)
        (乱蔵がここへ来る気配を察知した段階で、既に理解していたのか)
        (落胆や拍子抜けといった感情は、見せることはなくて)

        私がそれを止められるとすれば(茶を一口含み、唇を濡らす)
        この命が尽きたときでしょうね(命ある限り斬るだろう。凄絶さを匂わせて笑う)
        (されど、答えにどこか、ほんの少し……迷いがある)
        (それは憂い、あるいは哀しみであったかもしれない)
        (それは、ほんの一瞬、違和感の正体を探る間に消えてしまう程度のものではあったけれど)
        -- すぐは 2012-04-18 (水) 00:09:56
      • (その言葉、笑みに蘇るのは死の瀬戸際で見た光景、月光で彩られた悪夢のような情景。だが…赤毛男に取ってはある意味馴染み深い、そんな記憶)
        (養成校に来る前に何度も里で味わった記憶…しかし数々のどの記憶と比べても比較にならない程の妖しき気配と同化した殺意塗れの記憶)
        そうか…承知した。ならばもう…言うまい(元より言葉でどうにかなるような事ではない。分かっていた、分かってはいても…)
        (問わねばならなかった。彼女は、自分の師であるのだから。微かに感じた違和感も自らの迷いに混ざり込み、吟味をするもそれを斬り落とさんと覚悟を決める)
        …また会おう。そして……数々の教え、感謝する(深く頭を下げる。彼女に教えられた事は片手では数えられぬ)
        (だから、今この時は心底からの感謝を。例え次に向けなくてはならないものが違うものだとしても) -- 乱蔵 2012-04-18 (水) 00:39:50
      • (礼を、笑みで受ける。それは、ある種の満足、達成感、どこか己も褒めるような)
        乱蔵くんもよくがんばりました。私には教えられることがもうないくらいに
        (それもまた本心だった。己の持てる全てを伝えた)
        (血を求む狂気だけは除いて、正道を歩ませたままに)
        ……お待ちしています
        (だから、次に会う時は、血を流さずにいられないだろう)
        (己が剣鬼で、乱蔵が祓師であるから)
        (妖は、祓われねばならない)

        (去りゆく背中を見送って、窓の外へと視線を移す)
        (五月雨の気配を含んだ薄曇りの空が、季節の移ろいを感じさせる)
        (「もうすぐ」とだけ、ひとり、穏やかに笑って呟いた)
        -- すぐは 2012-04-18 (水) 21:55:34
  • 先生 すぐは先生…いらっしゃいますか?(名前は知っていても、直に話したことはないので少し緊張しながら部屋を訪ねる) -- 鳳釵 2012-04-10 (火) 23:50:44
    • どうぞ、入ってよろしいですよ。鳳釵さんでしたね。よくいらっしゃいました。
      (凄絶な戦いの名残はそこになく、静かに笑んで座っていた。茶を2人分淹れて出す)何のご用かしら?
      -- すぐは 2012-04-11 (水) 21:32:49
      • あ、は、はい、お邪魔致します(声をかけられ更に緊張しつつ、すぐはの目の前にゆっくりと移動し座る、背筋を伸ばして座を正して)
        あの…先生の所にらんぞー君がよく見えていますよね それで…
        (一度言葉を飲み込んで、やがてそっと口を開く)先生からみた、らんぞー君の評価を一度だけでも聞いて見たかったんです -- 鳳釵 2012-04-11 (水) 21:37:50
      • (初々しさに、くすくすと笑みが漏れた)
        (乱蔵が来ているか、と聞かれれば、「ええ」と短く肯定してその先を待った)
        とても筋の良い生徒です。武を志す者で、あの域に達するのは一握り。
        私も次戦えば、勝てるかどうかわかりません。
        (それほどに、よく育った。感慨と期待とを綯い交ぜにしてまた笑う)
        (そして、鳳釵の瞳の奥を見透すように、すっと視線が通り)
        守るものがある、というのは、本当に人を強くしますね。(また、くすりと笑った)
        -- すぐは 2012-04-11 (水) 21:47:08
      • (すぐはの評価に、まるで自分の事のように喜びの表情を浮かべ)そうですか…やっぱりらんぞー君は、凄いですね あ、もちろん先生はもっと凄いです!
        (慌てて付け足すように言ったその言葉に、これでは余計失礼に当たると後悔の念にかられようとしたが、その後の言葉に改めてすぐはを見つめ)
        あ、あの、先生、知って…(顔を仄かに朱に染めて小さく慌てふためき、自身を落ち着かせようと、目の前のお茶を勢い手に取り一口口にする) -- 鳳釵 2012-04-11 (水) 21:53:20
      • かわいい(そういって、くすくすと声を漏らして笑う。その前の言葉には気にした様子もなく)
        知っていたわけではありません。推測です(こともなげに言う。茶を飲んで)
        乱蔵くんの戦いぶりから、その影は見えていました。誰かいるのだろうな、と。
        鳳釵さんがわざわざ聞きに来たところからぴんと来たと、それだけです。
        -- すぐは 2012-04-11 (水) 22:00:21
      • (すぐはの言葉一つ一つに、顔はこれ以上ないほどに赤くなり、熱さも忘れたお茶はあっという間に飲み干され)
        あ…う、先生、そういうの、鎌を掛けるって言うんじゃ(だが否定することない 乱蔵が宣言した通り、自分の存在が少しは役に立っていたということを再確認できて嬉しかったのだ)
        (ようやく落ち着き、顔のほてりも冷めた頃、今一度座を正してすぐはを見返した)
        先生、また次の戦いも、アミュレット無しで戦うんですか? -- 鳳釵 2012-04-11 (水) 22:06:54
      • そうともいいます(否定せず、愉しそうに)
        (問いを向けられれば、粛然として視線に応える)
        はい。そのつもりです(それが当然であるとでも言うかの、何の淀みもない返答だった)
        -- すぐは 2012-04-11 (水) 22:15:55
      • (ああやはりかと、こちらも背筋を伸ばしながら)
        先生、先生達がやっていることは、試合ですか? それとも、殺し合いですか?
        (乱蔵の左腕が切り飛ばされたことは知っている それに対して非難している訳でも、ましてや嫌悪を抱いている訳でもない)
        (鳳釵の瞳は、ごくごく当たり前のこと、ただ普通に聞いてる瞳だ) -- 鳳釵 2012-04-11 (水) 22:22:57
      • この前は、稽古でした
        (それは、あくまでそのようなものであった。命を天秤に乗せていたとしても)
        (しかし、試合と呼べるものではなかったから、稽古という表現になる。けれども)
        次は、殺し合いになります
        (あたりまえのことを、あたりまえに答えている)
        (雨が降れば傘を差す。それと同じくらい当然に、次戦えばそれは殺し合いだと)
        (表情ひとつ変えずに、それはつまりいつもの笑顔で、言った)
        -- すぐは 2012-04-11 (水) 22:31:50
      • そうですか(すぐはの声が、言葉があまりにも当たり前すぎて、こちらも当たり前に返すことしかせず)
        ではお二人共、ご立派に戦えることを、私も願います(両の指を膝の前に突き出し、丁寧に一礼し顔をあげる その顔に清々しい笑みで満たされていた)
        お二人共、どうか、悔いなきように -- 鳳釵 2012-04-11 (水) 22:38:05
      • (良人になるべき男が、死ぬかもしれないとなれば、並の女なら止めるところだ)
        (しかし、それをいっそ快く受け容れて、よい戦いを願うとは)
        (ひとえに、よほど信じているのだろう。乱蔵のことを)
        あの子も、よい子を掴まえたものですね
        (この呟きは独白だった。ただ虚空に声を溶かして、はね返ってくることを期待しないもの)
        ありがとう。貴方がそう言うのなら、あの子も心置きなく戦えることでしょう
        -- すぐは 2012-04-11 (水) 22:52:29
      • 先生、私は…武家の生まれです 武家の人間ならば、立派に戦って死ぬことが、最高の誉だと思っています
        (自分の態度など武家の娘ならば、妻ならば当然のこと 褒められて然るべきことではないと言わんばかりに、まっすぐにすぐはを見つめて淀みなく言い切る)
        らんぞー君も、先生がお相手して下さるのならば、これ以上の喜びはないでしょう 私からも、どうか、宜しくお願いします(もう一度深々と頭を下げて、頭を上げると共に)では、本日はこれで失礼致します お邪魔しました
        (そう言って立ち上がり、来た時と同様ゆっくりと退出しようとし)
        (一度だけ、ちらりとすぐはを見つめた)
        先生は、殺し合いは好きですか? -- 鳳釵 2012-04-11 (水) 23:12:01
      • (武家の生まれと聞けば、総て了解して頷いた)
        では、立派に殺して差し上げます。私が、それこそ、死力を尽くして
        (一瞬だけ底無しの黒い湖面のような笑顔を見せて)
        (「ええ、それでは」と、見送ろうとしたところに、問いが投げかけられる)
        大好きです(先ほど刹那に見せたそれを、今度は隠そうともせずに)
        (ただ一言、そう答えた)
        -- すぐは 2012-04-11 (水) 23:19:02
      • (先程から、徐々に、徐々に、すぐはの内面が氷山の一角のように現れていくのを感じてはいた だがそれに怯む様は決して無い)
        …でも、らんぞー君も、ただで殺される気は絶対ないと思います お楽しみあれ(色のない黒のようだと、すぐはの笑みを見て思った 色彩の無い黒)
        (そして次の言葉に感じたのは、黒ではない 混沌のような禍々しき物)
        …先生は、私の姉に似ていると思いました 先生のように笑いはしませんが、強くて厳しくて優しくて………とても綺麗(間の言い淀んだ所は、この人と似たような捉えられない破壊願望までそっくりだという事)
        でもそこは違いますね 姉は、好きでは無いと言っていました でも嫌いとまでは言っていませんでしたが
        …では、今度こそ本当に失礼します(一礼し、部屋を出た 足音を立てず、去りゆく気配もすぐに消えた) -- 鳳釵 2012-04-11 (水) 23:38:26
      • (そう。今の乱蔵と戦えば、こちらが斃されるかもしれない。だからこそ楽しみなのだと、笑みが深まる)
        (己に似ているという姉の話を、笑みを保ったまま聞いて)
        (殺し合ってみたいと少しだけ感じながら)
        (……殺し合いを好きではないというのなら、やはりその人は、自分とは似ていないと思った)
        (それを好むのが自分だから。それを好まないのは自分ではないから)
        貴方のお姉さんは、『人』なのですね
        (その一言だけを返して、去ってゆくのを見送って、それから)
        (殺し合うことを好む自分は、やはり)
                             
        (誰にも聞こえぬ呟きを漏らして、独り静かに笑っていた)
        -- すぐは 2012-04-11 (水) 23:57:44
  • (いつもの稽古の最中、ほんの僅かに気を抜いたその時またもやすぐはの刃がするりと赤毛男の懐に入り込み、急所を撫ぜた。)!
    (これもいつもの如く黒ずんだ魔法具はひび割れて)…ああっ!!またかっ!…くっ、やめじゃやめじゃ!今日はアミュレットを使わんでいこう!
    (本日のアミュレットは3つ目。普段は余裕の二桁を消費してしまっているが、赤毛男に思う所があるのだろう) -- 乱蔵 2012-04-08 (日) 21:52:39
    • (乱蔵はこれまで何度『死んだ』ことだろう。最早数えることもしていないけれど)
      (言葉を聞けば嬉しそうに笑って、首から下げたアミュレットを千切って捨てた)
      よろしい。久方ぶりの血の出る勝負です(刀を納めて、再び間合を取る)
      愉しみましょう?(言いながら、陶然と笑って見せた)
      -- すぐは 2012-04-08 (日) 22:04:32
      • (すぐはの教えが上手いのもあり、しばらく前に比べればその差はある程度は縮まっては居るが、どうしても決めの部分で温さが出てしまう)
        ……こちらでは、ぱらどっくす、とでも言うんじゃったか…(静かに呟いて、先程にはない緊張感を持って構え、すぐはを見つめる)
        (アキレスと亀。形而上の論説のように追いつこうとしても、追いつけない。その差を縮めるに邪魔なのは…生の保証、そこにあることは明白だ) -- 乱蔵 2012-04-08 (日) 22:16:05
      • 死合の経験は、如実に差を顕します。特に、命の奪い合いの、紙一重においては。
        その覚悟は買いましょう。ふふ……往きますよ
        (乱蔵の顔つきが変わった。魔力の籠もった石ひとつ、手放すだけでこんなにも。嗚呼、愉しい)
        (無造作に間合を詰める。泰然として歩を進める)
        (隙は作らず、しかし速い。すぐに乱蔵の間合へと進入する)
        -- すぐは 2012-04-08 (日) 22:24:12
      • かかっ!高く買うてくれよの?ま…そう簡単にはしてやられんがな!(水面を滑るような無駄のないすぐはの歩法。その速度に舌を巻くも)
        (間合いの把握はすぐはとの鍛錬でかなりの向上を見せている。袴に隠れた直刃の爪先が、大木刀の圏内に触れるや、否や)
        (瞬間、薙ぎ払うようにすぐはの侵入を押し留めるべく横に大木刀を払う。しかし、意は充分に先端に残し、次の対応を脳裏に浮かべ始めて)
        (先の、先を読む。これも全てを見通すようなすぐはの動きと相対し、鍛錬で必要性を痛感した一つだ) -- 乱蔵 2012-04-08 (日) 22:41:55
      • (明らかに向上した、間合の見切り、その冴えに)
        (嬉しくなって、ついつい笑みを深めてしまう)
        (―――当たってあげるわけにはいかないけれど。心中呟いて、動く)
        (大木刀の横薙ぎ。当たる瞬間、消えた)
        (否。大木刀に常ならぬ重みを感じるだろう)
        (水平に払う一撃に合わせて、刀身に跳び乗ったのだ)
        せんせい、一度やってみたかったのです
        (童女のように笑った次の瞬間、乱蔵目掛けて、再び跳躍する)
        (刀を半ばほど抜き出してすれ違う、交錯する一瞬に抜刀して首を狙う一閃)
        -- すぐは 2012-04-08 (日) 22:50:43
      • …なっ!!(その軽技に心中、驚愕する。この先は、読めなかった。…だとしても張り巡らせていた意の意味が霧散する訳ではない)
        (ぐらり、大木刀の幅広い刀身を踏み抜いて跳躍したすぐはの体重で下方へ揺らされる。既に空に身を舞っているすぐはにただ引き戻すだけでは足りぬ)
        (ならば、あえて、捨てる)
        (大木刀から右手を離し、刀身を落とすままに。ざし、と大木刀の先端が土について。跳ねたことが仇となり、すぐはの狙いは上半身に集中するだろう)
        ぬおりゃっ!!(だからこそ、大木刀が落ちる勢いに身を任せて身体も落とし首元への斬撃を回避し…空いた右手を残すように突き上げる)
        (抜かれた刃がかすめた一の腕に痛みが走るが…委細構わずそのまま固めた拳をすぐはの胴体へと放った) -- 乱蔵 2012-04-08 (日) 23:14:29
      • (意表を突いたよい手だと思ったけれど、功を奏すことはなく)
        (やはり、必死になれば動きは違う。その反応の良さに、また笑う)
        (着地際。拳の気配を肌で察すれば、左掌でぱしりと受ける)
        (柔らかく、雫が伝うように、するりと指が伝う。中指の外側の付け根と、掌底を狙って)
        (和(やわら)の技、拳を極めながら、外側へ引き、跳躍の慣性を反転させて地に引き倒さんとする心算)
        (この手技は、そのための第一手)
        -- すぐは 2012-04-08 (日) 23:33:36
      • (苦し紛れの拳では威力が乗らず、察知されていたその拳はすぐはの白くたおやかな掌に包まれて)
        (一瞬、人の温かい体温ではなく刃の冷たさをそこに感じたのは錯覚か。そんなことを思う間に、己の拳を中心として和の術理が開こうとしているのを感じる)
        (以前であれば、なすがままに極められていただろうが…その力の流れに逆らわず、淀みを消すべく自ら右手を捻り、身体を振って右へと傾け)
        (倒れ込みながらも右方向へと移った重心を利用し、振り子のように左足を跳ね上げて下方斜め方向からすぐはに赤毛男の太い足が迫る) -- 乱蔵 2012-04-08 (日) 23:51:43
      • (俄に感嘆する。力を流して極めようとする力を、さらに流される!)
        (淀みなく流せと言いはしたけれども、その飲み込みの良さに背筋が震える)
        (蹴りの勢いで、捉えていた手を振りもがれつつも)
        (左足そのものは、刀を担ぐようにしつつ、身を低くして潜るように躱した)
        (伏せる勢いで足を差し出し、乱蔵の軸足を蹴りつけようと)
        -- すぐは 2012-04-09 (月) 21:54:06
      • (一手目はどうにかかわした、しかしあわよくばと贅沢をしたのが運の尽き)
        (赤毛男の流れが子供が水遊ぶような川ならば、すぐはのそれは清浄な雪解け水が作る川のそれに等しい)
        (ため息が出るような流麗な流れで身を伏せたすぐはの足払いに、ただでさえ崩れた体勢で蹴りつけた赤毛男が対応できるはずもなく)
        くっ…!(軸足が地面を滑り、あえなく背中を地面に打ち付ける。この状態は危険だ、倒れ伏したままではそれこそまな板の上の鯉、と身を転がして離れようとして) -- 乱蔵 2012-04-09 (月) 22:18:40
      • (立ったままでの斬り降ろしは、地面に近い者は斬れない)
        (片膝を付きながら深く低く斬れば、地に転がった相手でもその胴を断ち割ることが出来る)
        (だが、転がって離れてゆく乱蔵を、すぐはは悠として見送った)
        その程度?(だらりと右手に刀を提げて、退屈げに言い放つ)
        (成長ぶりに喜びこそすれ、やはり足りない。物足りない)
        もっと殺す気で参りなさい(殺気が。足りない)
        (乱蔵が腕を上げたが故に望む。命を天秤に乗せる戦いを)
        それとも、すこし煽らなくてはならないかしら
        (言葉の瞬間、ざわざわと梢が揺れる。不安を煽るように、不吉に)
        (深淵の底から這い出た何かおぞましいものが、異形の触手を伸ばして乱蔵をそろりと撫でた)
        (そう幻視させるが如くの、人のそれとは思えぬ殺気が、静かに緩やかに場に満ちてゆく)
        -- すぐは 2012-04-09 (月) 22:35:24
      • (無様に身を転がし逃げ惑うも、追う気配は感じず、その事に疑問を覚えながらも…立つ、素早く構えるが)
        (すぐはは、ただ、こちらを見ている。それは初めて立ち会った時…いやそれ以上に冷たい視線を持って)
        (空気が塗り替えられる。張り詰める。細く細く伸ばした糸が千切れる直前の、危なげな空気で辺りが満たされる)
        ……これはこれは、やはりちと温まってしまっていたようじゃな…便利なもんに頼り過ぎるのはいかんの…!
        (濃密な殺気が、自分の身体を撫でているのを感じる。背筋に意識せず冷や汗が一筋、垂れた。だが)
        (笑う。赤毛男は笑う。これだ、この悪鬼を討ち果たしてこそ届かなかった所に手が届く)
        喝ッッッ!!(意気を放ち、祓う。纏わる死の気配を、そして自分の甘えを。立ち上るのは闘いの意思、殺気にも良く似た、しかし決して違う意思)
        (…ここからが始まりだ。全身に力を漲らせ、恐れへと立ち向かうべく大木刀を構えて、何が来ようと構わぬと一気に間を詰める) -- 乱蔵 2012-04-09 (月) 23:00:16
      • よろしい(闘気を受けて、にまりと笑う)
        (血を求める獣から獰猛さを取り払ったような、底冷えのする貌で鬼が笑う)
        (そこは、すぐはの間合の外であるはずだった)
        (刃が乱蔵の首元を撫でる、絶望的な感触)
        (殺気だけを飛ばしたのだ。その場からは一歩たりとも動かずに)
        (刀は、現実には振るわれていない)
        (ただ、ゆらりと、上段に構えられただけである)
        -- すぐは 2012-04-09 (月) 23:12:57
      • (思わず、その瞬間目を細めた。鋭利な刃だけが空を跳ね飛んできた、そんな錯覚を覚えるが)
        (もとより、ただで済むとは思っていない。それに…過去の立ち会いを脳裏に浮かべる、すぐはが本当に刃を振るうのであれば…)
        こんなものではないで有ろうッッ!!(叫び、幻の刃を咆哮にて打ち払う。そのまま足は止めずに、しかしその足運びが酔うような独特の物となり)
        (『薄乃形』<風鳴>。初めてすぐはに浴びせた一太刀、余計な力の抜けたそれは、かつて見たであろうそれよりも数段速い上段からの斬り下ろし)
        (大木刀の先端が風を切るぴぃ、という高い音を立て、すぐはの間合いの僅か外から大木刀の利を持って放たれる) -- 乱蔵 2012-04-09 (月) 23:32:02
      • (殺気の刃は戯れの、虚仮威しに過ぎない。乗らぬとみれば、笑みを深めて)
        (おぞましい程の殺気を放ちながらしかし、すぐはの炯眼は恐ろしいほどの集中力を以て乱蔵の動きを捉える)
        (未来予知に近いほどに緻密に、齣送りの静止画を一枚一枚つぶさに吟味するように)
        (己が育てた、いと疾き剣閃も、未だ足りぬと)
        應雷
        (海藤の家に伝わる、速きものに応ずる型。すぐはの遣う余技ならぬ技の一)
        (飛来する銃弾すら断ち切る秘剣が、風を切る剣閃を切り落とす)
        (瞬時、刀を返して、踏み込みと共に、股下より断ち割らんとする一太刀)
        (乱蔵は、それを一度見ている)
        燕返
        (漆黒の妖刀が、翻って天を衝く)
        -- すぐは 2012-04-09 (月) 23:59:58
      • (虚空を切り、剣鬼へと迫る大木刀の刃、しかしそれは更なる速さを持った黒き迅雷にて撃ち落されて)
        (だが動揺はしない。すぐはならこの程度小手調べとしてもなんの不思議もない。その目に燃える闘志、更に燃え上がり、研ぎ澄まされる)
        (一瞬、脳裏に火花が走った、そんな予感がして)
        (すぐはの踏み込む足の角度、振るわんとされ肩の起こり、すぐはが見ている視線の位置。そんな細かい情報が一気に一枚の絵として浮かぶ)
        (それは……見ている。積み重ねた修練の経験が、尋常成らざる練度で襲い来る刃の一手先を教えてくれる)
        (『薄乃形』<音鳴>。更なる脱力、腕を鞭としてイメージする。風を越え、音の領域へと入り込むかのような唐竹割りを跳ね上がる妖刀に打ち当てて)
          -接枝-
        (『薄乃形』<雷鳴>。高い金属音が響いた。手の内の反動の衝撃さえ味方として力を流し、神速の反応で更なる、更なる脱力)
        (攻撃が最低限の威力を保つ限界まで全身の力を抜き、要所だけを抑え振るった最速の刃。奇しくもすぐはの放った雷にも似たその刃が、逆袈裟にて奔る) -- 乱蔵 2012-04-10 (火) 00:30:05
      • (『壁を破った』)
        (眼光の変化から、それを感じ取る)
        (それは、まさしくその形容が当て嵌まる、蛹を脱ぐような変化であった)
        (迅き燕は天に昇らず打ち落とされて―――嗚呼)
        (湧き上がる、暗く黒い高揚感。新月に向けて飛翔するが如く衝き上がる)
        (狼が天に吼えるように思わず、歯を見せて喜悦に笑った)
        (剣速が、殺意を追いかけて加速する)
        (逆袈裟の剣閃、それが放たれるまでの寸毫の間に、こちらの刀は脇に構えられる)
        (次の一撃までの間が、水が高きより低きに落ちるが如くに自然で、滑らかで)
        (應雷から燕返、剣閃が重なる度に、さらにさらに疾さを増してゆく)
        桜花
        (海藤の家に伝わる連撃の型)
        (まず一閃、逆袈裟の神速と交錯し、刹那の間に、また次、さらに次、次、次、次)
        (雲耀の速度で放たれる無数の剣閃が、虚空に黒い桜花を散らす)
        -- すぐは 2012-04-10 (火) 01:17:05
      • (すぐはが、哄笑った)
        (剣鬼の殺気が膨れ上がる。今までもただの独りを持ってしてその場を戦場へと変えてしまうような殺気を放っていたのに)
        (いつでも薄く浮かべていた殺意の微笑みを崩し、獰猛な死の意思に滾らせて哄笑っている)
        (微笑の仮面の奥に隠されていた殺念、そのものと化したかのようなその姿に刹那の間、目を奪われる…これが、人斬り)
        (命を奪い魂を断つことを至上の喜びとする人の姿。もはや、人とは食い違った、踏み外した者)
        (だが)
        (だからこそ)
        (手を伸ばす。自分とは違う、しかし自分が目指した高みにもっとも近い女へと)
        (『菫乃型』<墨壺>。大木刀を棒の如く扱い旋回させ、刀身と石突きを交互に高速に繰り出すことで途切れぬ連撃を放たんと)
        (満開の桜が儚く散るが如くに降り注ぐ黒閃の嵐を止めるべくその型を放つが…その一刀一刀、目にも止まらず殺気に当てられ鋭敏となった感覚で朧げに把握出来るのみ)
        (吹き荒れる。風が吹き荒れる。致命となる箇所を避けるのが関の山。風が吹くたび赤毛男の血が舞い、虚空に咲いて。黒と朱の嵐が吹き荒れる)
        (幾ばくの時が経ったか、それとも一瞬か。時の感覚が分からぬ内に、ぐらり、と鮮血に染まった身体が傾ぐ。だがその目は爛々と熱く燃える炎が灯っていて) -- 乱蔵 2012-04-10 (火) 01:47:33
      • (血風が逆巻く。飛沫く血液は桜吹雪の如くに舞い散って、地面に紅を散り敷いてゆく)
        (すぐはの身に纏う赫は、返り血のそれのみではない)
        (乱蔵の大木刀は、数度の交錯を経て、紙一重、すぐはの身体を傷つけていた)
        (幾箇所も胴着が破れ、血が滴っている。血に塗れて、嬉々として笑っている)
        (妖。いくら人の形をしていても、それは最早怪異であった)
        (その身を鮮血に染めて尚、闘志の炎を絶やさない男に、更なる殺意を漲らせて笑う)
        (彼女の殺気は、最早物質感すら伴って場に満ちる、否、粘性を持った液体の如くに黒々と場を満たす)
        (上天に昇る月。射貫き貫くように高く高く構えられた上段の構え。立ち昇る黒い殺意が月光を翳らせる)
        直羽(すぐは)は、直刃(すぐは)
        我が名は刃にて、刃金(はがね)を持ちて太刀となり、世に遍く万物を絶つ
        (妖物と化した女は狂喜して人を斬らんとし、斬れる斬れると妖刀が哭く。それは歪な剣心一如)
        (溢れる殺意に忘我して、振り下ろされるのは魔剣である)
        (人の身ひとつ、刀ひとつで、あらゆる化生を殺さんと、旧き時代に編み出された秘剣)
        遍絶
        (世に遍く万物を絶つ。理から外れた一閃は、何をもってしても禦ぐことは敵わない)
        (何ものをも斬り裂いて、殺す。しかし、いつしか振るう者すら滅ぼすという)
        (今の世にては消える宿命の魔剣である)
        -- すぐは 2012-04-10 (火) 02:37:29
      • (もはや自分が立ってるのか倒れているのかすら分からない、死を先延ばしにするためだけに、両手が動いているのだけは分かって)
        (それでもそんな曖昧な感覚の最中、とぷりと足元が何かに浸り、飲まれていくのがわかる。それはまるで沼の底に居るかのよう)
        (憎しみとも違う、敵意とも違う。それはそれは純粋な殺意。生きとし生ける物を只管に皆殺すだけの底なし沼)
        (殺意が傷口から深く染み渡り、血がどくりと流れるたび、その痛みが死を囁いて闘志の炎へ降り掛かりその熱を消していき)
        (その時、詩が聞こえた。美しく響くその声は、何故だか呪いの詩に聞こえる)
        (月が絶たれた。そう見えた。邪気放ち、一本の妖刀となったすぐはの闇へと月隠れ)
        (見上げる、なんと美しく…醜悪なのかと)
        (黒刃が振り堕ちた。引き伸ばされた時の中、ほんの僅かな音もなく。ただするりと上から下へ)
        (僅かに残った熱が、半ば無意識に受けの形を取らせたが)
        (そんなものに意味は無く)
        (受けたはずの大木刀が豆腐の如く斜めに切り裂かれ、左腕を落とし、胸に血の華咲く)
        (朱い朱い命の水が流れる。心身冷たく熱は消え、命の炎さえも燃え尽き闇へと沈まんとした時)

        (右腕に嵌められた腕輪が)(暖かく揺れた気がした)

        (瞳に色が戻る。殺意の底なし沼の底で、白く輝く一点の生。それにしがみつき)
        (心は熱く燃えず、波揺れぬ水面のように静かで落ち着いていて。生と死の境界線上に立ち、涼やかな忘我の境地に至る)
        (明鏡止水の心を得て、虚と、自然と同一になったその身には妖刀が放つ黒々とした殺気も安々とすり抜けて)
        (さあ、木刀を振るおう。何万、何億と繰り返したいつものことを、いつも通りにしよう)
        (壊れかけた身体が動く。しかしその動きには闘志無く、ましては殺気も無く、あまつさえ攻撃の意思さえ感じられない)
        (無拍子。技法ではない、憐華の技でもない、心法の域で悟ったその極みは、木々が風に震えた程にも警戒できない)
        (通常の太刀ほどの長さしか残っていない大木刀が右手のみで何事も無く振り上げられ、何事も無く人の身をした妖かしへと)
        (まるでそうなることが自然の摂理というように、吸い込まれていって───)

        (全ての力を使い尽くした赤毛男が倒れている。その口元には僅かな笑みが浮かんでいた) -- 乱蔵 2012-04-10 (火) 04:53:15
      • (魔剣が放たれたそのすぐ後)
        (気付けば血を吐いて頽れていた)
        (断ち割ったはずの木刀による一撃を受けたのだと、悟ったのはそれからで)
        (無拍子。すぐはの兄が父を斬った技、それと同質のもの)
        (それは殺意も無く、音もなく、ただ静かに)
        (春のそよ風よりずっと優しく、しかし確かな威力をもって、すぐはの身体を傷つけていた)
        (血で染まった夜の底、狂った殺意は凪いでいた。座り込んで、呆けたように月を仰ぐ)
        (その頬を伝うのは、涙である)
        あと、ほんの少しだったのに
        (遅れて漏れる、くつくつという笑声)
        つぎは勝てないかもしれない
        (その姿は、童女のように幼く儚い)
        (やっと。やっとだ。ああ、嬉しい。とても嬉しい)
        やっと斃されることができる―――
        (運命を呪うように、言祝ぐように)
        (美しいほどに切ない声が静かに、夜の闇へと吸い込まれて消えた)


        (その少し後、立ち直ったすぐはが、乱蔵とその左腕を保健室へと運んだ)
        (その笑みは、血に染まっていながら、奇怪なほどに晴れやかだったという)
        -- すぐは 2012-04-10 (火) 20:41:45
  • く…!またしても…!ぬかった、わ…!(一瞬、ほんの一瞬の意識の間隙の間に、その身を走る激痛。それと同時にアミュレットが漆黒に染まり、砂の如く崩れ去る)
    (すぐはの刃は実に正確に赤毛男の肝臓を貫く位置に突き立てられていた。数刻をゆうに過ぎて続いている模擬試合の最中。もはやアミュレットを消費した数を数えるのを諦めて) -- 乱蔵 2012-04-07 (土) 21:51:19
    • (それは鮮やかな刺突だった。これまでの稽古で初めて見せる)
      (変幻自在のすぐはの剣は、未だに底を見せることがない)
      (また、数刻動き続けてなお動きに淀みはなく、むしろ技が冴えてさえいる)
      (残心を解き、汗に濡れた髪を払って)まだ続ける?(言い放つその笑みは、いっそ爽やかで)
      -- すぐは 2012-04-07 (土) 22:33:03
      • はあっ…!はあっ…!!(荒く息を付く。流石に初回の立ち合わせの時ほどには身体を酷使せずともどうにか試合の体を取ることは出来るようになってきたが)
        (それでもほぼ全力で挑み、未だに明確な一勝を得ることは出来ていない。呼吸を強引に細く整えつつも、改めてその腕前に感服する)
        ……いや、少々、休みを頂きたい。(笑う。ここは意地を張る所ではない、素直にこちらの体力が尽きたことを認めつつ)…しかしすぐは殿の技の広さには驚くの…。 -- 乱蔵 2012-04-07 (土) 23:03:08
      • よろしい(刀を納めて、冷えた茶を飲む。くすりと笑って)
        ほとんどは、斬った相手が使ったものです。
        (乱蔵からすれば、すぐは一人と何時間も戦っていたのに、貌の見えない無数の人間と戦っているようなものであったろう)
        (それは、常に初見の相手と戦うに等しく)
        (飛び出す技が読めないが故、一瞬の躊躇も許されなかった)
        (故に、洞察力や集中力、判断力……実戦の呼吸が磨かれる)
        もっとも、私にとっては余技に過ぎませんけれど
        (兄から見て盗んだという技の数々は、未だ乱蔵に見せてはいない)
        (それらは、これまで見せた無数の技を、余技であると切って捨てるほどのものか)
        -- すぐは 2012-04-07 (土) 23:49:15
      • …いやはや、凄まじいもんじゃな(以前の話でも分かっていたことだが、すぐはの見取りの技術は計り知れない)
        それではすぐは殿は戦えば戦うだけ強うなれるということにもなるの…(どかりと座り込んで、両手両足を広げて伸びをするようにして)
        …じゃが、ワシとてただ食らってる訳ではないからの?(言外に、同じ技を見せれば次は結果が分からぬ、と含めるように、にやりと笑って言ったが)
        (だが続く言葉にべしゃり、と倒れるように大地に寝てしまう)……あれらが余り物であるとは…剣の道…奥が深い…ワシも動きの無駄を無くさんとなぁ…(しかし、その顔には笑みを浮かべたまま) -- 乱蔵 2012-04-08 (日) 00:11:18
      • すこし多く技を扱えたところで、それだけです。器用貧乏に過ぎぬものであれば、余技です
        (くすくすと、笑って言う。瞳に深淵を覗かせながら)
        (これまで見せた技と、未だ見せぬ技と。それらの違いは、ひとつに練度だ。それを磨くに重ねた年月だ)
        (倒れこむのに笑みを深めつつ、言葉を次いだ)
        達人とは、その動きに無理無駄のないことを言います。
        当初よりかなり良くなってきましたが、まだまだ詰められます。武器の差を加味しても、これだけ疲れ方に差があるのですから
        -- すぐは 2012-04-08 (日) 00:32:00
      • 器用貧乏?かかっ!すぐは殿は面白いことを言うの!器用富豪の間違いじゃないかの?
        (すぐはの扱うそれは、一つ一つが必殺の威力を持った刃。数打ちではない、どれもが業物足りえるものだ)
        (しかし…分かる。今までの試合からすぐははまだ刃を隠し持っていると。ならば、業物を越えるそれは…)
        (ぶるり、と僅かに身震いする、それは恐れからか、武者震いか)……今まで力押しでやってきたことは否めんからのう
        物の怪相手には当てるが勝ちになりがちじゃ。…悪いが、直せそうな所があればちと教えてくれんか?
        (言って、立ち、大木刀を中段に構える。太刀の構え、薙刀の構えの中間のような構えで。そしてゆっくりと大木刀を上げ、振り下ろす様を見せて) -- 乱蔵 2012-04-08 (日) 00:45:57
      • 人の身にては、力には限界があります。
        特別の得物を持つのもひとつですが、技を磨くのを怠ってはいけません
        (そういって、茶を啜る。頷いて、動きを見る)
        足至り、腰至り、刀至る。流れに淀みがあります。
        ほんのすこし、腕の力を抑えて、柔らかくなさい。
        (茶をもう一口飲みながら、ごくごく僅かな力みを静かに指摘した)
        -- すぐは 2012-04-08 (日) 01:06:19
      • (すぐはの一言一言に集中して聞き入り、その言葉通りに腕の力を少しだけ抜き、流れを意識してもう一度、大木刀を振り上げる)
        (力の流れを、地を踏む足の爪先から足首へ、足首から膝へ、膝から腰へ、腰から肩へ、肩から腕へ、そして、腕の延長足りえる木刀へと)
        (屹立する硬い樫の木ではなく、風に揺れる柳を脳裏にイメージし、力を込め過ぎず…柔らかく振り下ろす)
        (木刀の切った風の音が、微細ながら違う音を立てた気がした)
        ………なるほど、の。やはりその眼力、只者ではないの…(深く納得しもう一度繰り返して) -- 乱蔵 2012-04-08 (日) 01:22:10
      • よろしい。そのまま染み込むまで続けなさい(くすり、とまた笑って)
        目や、耳や、肌で知るのです。己の動きも、相手の動きも
        (そうして己の動きを改善し、また、敵の動きの微細を捉えるのだ)
        (反応するには、まず知覚しなければならないのであるから)
        感覚を養うことも、また必要です
        -- すぐは 2012-04-08 (日) 01:48:16
      • 道理じゃな。早く知れば知るだけ、こちらのやれることも広がる(そして、こちらは最短で無駄を排除した動きを目指す)
        (そうすることで彼我の速度差は更に開く。そう、今木刀を振るう赤毛男と、微笑み茶を飲むすぐはのように)
        …承知した(師の言いつけ通り、先ほどの感覚を思い起こし、心身に刻み付けることを意識して、そのままそこでいつまでも木刀を振り続けていた)// -- 乱蔵 2012-04-08 (日) 01:58:05
  • 養成校終了後どうするのかアンケートが届けられた、街を出る、出ないの欄が一番上にあるのでそれを選べばいいらしい
    もちろん何をするかも()で記入できるようになっているが、特にない・面倒なら書かなくてもいいらしい
    答えるのが面倒だったりすれば捨てる(消して)も自由らしい -- 2012-04-07 (土) 10:26:44
    • (アンケートの用紙を手に取り、くすりと笑う)
      (次の瞬間、用紙が無数の細片に分かれて風に散った)先のことなどわかりません
      -- すぐは 2012-04-07 (土) 22:17:43
  • ふむ……この前は有難うの、良い経験になった。しかし…どうにも気になったのじゃが、すぐは殿はその若さにして如何にその境地に至った…?
    (普段はその落ち着いた佇まいから年もそれなりに離れているように思えるが、改めて流麗なその姿を見れば自分より少し上であろうことは分かる) -- 乱蔵 2012-04-02 (月) 23:38:35
    • 役に立てたなら、先生嬉しいです(質問に、落ち着いた笑みを浮かべて)
      (そういえば、資料によればひとつほどしか歳が違わないのだ。今更ながらそう思い出す)
      ひとつに血筋、ひとつに努力、ひとつに気持ち、でしょうか。
      最後のは動機や理由といいかえてもいいかもしれないけれど。要は努力の背景です。
      乱蔵くんも、強くなるのに理由があるでしょう?
      -- すぐは 2012-04-02 (月) 23:47:22
      • 血に、努力、気持ち、か…。鍛錬を積むのも簡単ではないからの。心に芯を持たねば折れてしまうのも道理じゃな。
        ああ、もちろんの(それは幼い頃から持ち続けた、そしてここに来てから、得た理由)だとしてもすぐは殿の腕は尋常ではないからのう。
        前に言うておった血筋もあるのかもしれんが、どのような鍛錬を行ったのか気にもなるというものよ。まさか素振りをしていただけで剣の道を駆け上った訳でもあるまい? -- 乱蔵 2012-04-02 (月) 23:56:21
      • 方法ですか。詳らかに語るのも、少々恥ずかしいところではあるけれど
        そう。いちばんはじめは、兄の真似でした。
        年の離れた兄が一人いて、その剣を、型を……盗みました
        (「この表現がいちばん正しいでしょうね」と、独り言のように付け加える。何かを回想して、すぐはにしか見えない景色を見ながら)
        教わろうとお願いしたのですけれど、堅く断られてしまって。
        いくらお願いしても駄目で、見学も許してもらえなかったので。必然、盗み見ては、一人でその通り木刀を振るっていました。
        きちんとした道場に入門したのは、後の話になります(一区切り。茶を一口飲んだ)
        -- すぐは 2012-04-03 (火) 00:09:14
      • 最初は真似から入るのはどこもそうであろうの、ワシも一緒じゃった。こう言うてはなんじゃが少し安心したわ(からからと笑い)
        (が、その笑いをすぐに消し)……すぐは殿の家は女姓に武を求めてはおらんかったということかの(だから、どうしてもそうせざるを得なかったのだろう、盗むことを)
        (そうさせたのは先程のすぐはの言葉を借りれば、気持ち、なのだろうが)まあ、道場に入れたのなら結果的には良かったのじゃろうが…
        それで良かったのかの、すぐは殿のご家族は(自分の家で断るというのに、道場への入門を許すというのは少々疑問が残る) -- 乱蔵 2012-04-03 (火) 00:23:46
      • そうではありません。女性にではなく私に、です。
        (訂正したその背景は語ることなく、続ける)道場通いなど、どうして許されましょう。
        無理をいって、遠くの学校に通ったのです。寮のある。
        こことは違って、ふつうの学校でしたけれど。ついでにいえば、女学校でした。
        (そうして、家族の目から逃れて通ったのだと。皆まではいわずに)

        もっとも……剣を盗んでいたことは、ばれていたのだと思います。
        表向きに許すことも、叱られることもありませんでしたが、
        木剣を振るえば剣だこも出来ますし、日常の挙措も変わりますから
        (偶然聞いた、それについて相談する母と兄の声を反芻する。それで知ったことをも)
        (その後、兄は面だって特定の型を振るうことをしなくなった)
        (兄は絶えさせたかったのだ。家に伝わる剣の流派を、その秘奥を)
        話を戻しましょう。道場では、特別な稽古はしていません。
        ごく普通の型稽古に地稽古、掛かり稽古など。
        他に基礎の鍛錬法をいくつか。ですがどれも、何処にでも似たようなものがあるものです
        (ひと含み、茶を飲んで)そのうちに、それでは満足が出来なくなりました
        -- すぐは 2012-04-03 (火) 00:54:50
      • (先程浮かべた疑問に納得する。それはとても簡単なこと。つまり、彼女は許されてはいなかった)
        ……どうしても筋肉もつくしの。ましてや武を修めた者達から見れば一目瞭然じゃろうな。
        (素人が素人のままなのであれば、ただの遊びの棒振りなのであれば、誰も見咎めることなどなかっただろう)
        (それだけすぐはは家族に隠れながらも、型を掠めとるように盗むようしながらも、剣士の腕を上げてしまったのだ)
        ふむ……(と実際に行った稽古の話になれば、顎に手をやり、耳をそばだてたが)
        …まあ、言う通り普通の稽古じゃな。ワシの家でも、どこの武家でも、道場でもやっておるようなものじゃ。
        (結びの言葉に、ひとつ、頷く。さもありなん、如何に血や意が優れているとしても、凡百の努力と今のすぐはは到底結びつかない)// -- 乱蔵 2012-04-03 (火) 01:08:36
      • (一定の笑顔を保って、淡々と続ける)
        稽古中他の人間の挙措に常に神経を巡らせる、などと試したこともありましたが……
        やはり限界がありました。どうしても、まわりの水準が低いのです。
        そうしていろいろ悩んでいるうちに、ふと……真剣勝負がしたくなりました。
        その欲求は、私には、小春日和に日なたに出たいと思うのよりも自然に感じられました。
        (あっさりと言って、また笑う。また、茶を一口)
        さて、奇運とはあるもの。その機会は思いのほかすぐにやってきました。
        大したことではありません。不作法な道場破りがいただけというだけの話です。

        斬りました。(陶然と、笑って言う)

        (その男は、すぐはと立ち合って敗北し、女に負けたことに激高して)
        (道場主が諫めるのも聞かず、刀を抜いたのだ)
        (さりとて、進んで命を危機に晒す者はおらず)
        (その沈黙に付け込むように、真剣を取って立ち合い斬ったのだと)
        (このような経緯をすっとばして、結果だけを述べた)
        (戦いでのみ見せる、あの笑みを浮かべて。あまりにも楽しそうに)
        -- すぐは 2012-04-03 (火) 21:04:03
      • (やはり、と内心頷く。百聞は一見に如かず、という。同じように、百の刀を振るったとて、実際に打ち込んだ一刀には敵わない)
        (そして、百の打ち込みよりもなお得難きものは…。いや、違うのかも知れない。すぐはの笑みはそれとは違うのかもしれない)
        (幾度か見たあの笑み。そこに滲み溢るるのは武の高みを目指す武人の物でない…狂気の薫り)
        (強くなりたいから切ったのか、…切りたいから切ったのか。心中推し量ることしかできぬ赤毛男にはそこまでは読み切れない)
        ……なるほどの。そこらの多少の腕自慢ではすぐは殿には敵うまい(だとしても、恐るべきは道場剣法だけで返り討ちに出来るまでの腕を得たすぐはでもあるのだが) -- 乱蔵 2012-04-03 (火) 21:35:53
      • 真剣での立ち合いと、竹刀や木刀を持っての立ち合いは、随分と勝手が違いました。
        けれど、その生死の境に遊ぶ緊張感は―――とても楽しかった。
        やはり剣は面白い、突き詰めてみたいと、そう思うようになりました
        (上気した笑み。落ち着けるように茶を含む)
        といってもそう機会があるわけではありませんし、学生という身分も身分でしたから。
        卒業を待って、諸国を巡ることにしました。武者修行、廻国修行というやつですね。
        (家族には、遠くに進学すると伝えましたけれど。そう付して、続ける)
        そうして、各地の道場や同じ旅の武芸者などと、実践を積むこと3年と少々。
        (詳らかに語ることはしない。各地の道場で、道場主の面目を潰さない程度に勝ちを得て路銀を稼ぎ)
        (腕のよい者がいれば頼み込んで、あるいは取り入って逗留し、稽古を受けた)
        (そのような振舞を続けていれば、斬り合う相手は向こうからやってくるものだった)
        ……今の腕を得て、ここに至るというわけです
        語っておいて何ですけれど、あまり参考にはならなそうかしら(くすくすと笑った)
        -- すぐは 2012-04-03 (火) 21:58:29
      • (刃の上に乗るようなそれを、楽しいと言ってのけるすぐはに、内心、僅かにだが同意せざるを得ない赤毛男が居た)
        (己の場合は物の怪との戦いではあるが……命を何度も賭けたことはある。その時、高揚していなかったとはとても言い切れない)
        いやいや、参考になったの。こう言ってはなんじゃが、やはり修練。弛まぬ'努力'こそあってのものじゃということをな。
        …ふむ(と一つ頭を捻る赤毛男。何かを少し考え込むようにし)だとしても、やはり…強き者と戦うのが正道であり近道となる気がするの。
        すぐは殿…しばらくここへ通ってもよいか?(と、笑みを崩さぬすぐはに提案して) -- 乱蔵 2012-04-03 (火) 22:22:53
      • (問いかける乱蔵のその目を、凝っと強い視線で見る)
        (覗いたのは、瞳の奥の意志の光だ。見て取れば、笑う)
        (それは、その背に守るもののある、正道を歩む者が持つ目だ)
        (しかし、僅かに危うさがある。それを見て取っての笑みだった)
        よろしいですよ。乱蔵くんがよいのであれば、是非に
        -- すぐは 2012-04-03 (火) 22:41:07
      • (すぐはの瞳がこちらを覗き込んでいる。それは以前立ち会った際の目付けにも似て。意思を込めて、見返す)
        (ここで飲まれるようではすぐはの教えを受けるまでもない、必要なのは…'気持ち'だ)
        ……ありがとうの。ではこちらに足を運ばせてもらう。ワシの剣術自体は他でも余り見ぬものではあろうが…
        直すべき所があれば遠慮無く言うてくれ。では、すぐは殿…宜しく、頼む(言うと姿勢を正し、深い礼をする)
        …ああ、アミュレットもまとめ買いしておいた方がいいかもしれんな?(などと笑って言った) -- 乱蔵 2012-04-03 (火) 23:03:22
      • はい。(晴れやかに笑って、礼を受け容れて)
        ふふ。教え甲斐がありそうね。まずは研究しなければいけないかしら
        (その大木刀の、独特の動きの仕組を。下手に直して、理合を害してはことである)
        (斬り合いもそうだが、剣術そのものも好きなのだろう、いかにも楽しげで)
        確かに……ちょっと面白くないけれど、いちいち保健室にお世話になるのも迷惑だものね。
        そのあたりは、学校からお金が下りるので大丈夫です。せんせいは先生ですから(そういって戯けて笑ってみせた)
        -- すぐは 2012-04-03 (火) 23:22:02
      • じゃのー、便利なものではあるが、どうしても緊張に欠けることは否めんしな。ま、後を気にするのも面倒じゃしの。
        ……とはいえ、ワシが学ぶべきはその先にもあるとも思うておる。余りアミュレットに頼り過ぎんようにもせんとな(肩をすくめ、笑って)
        それとワシだって一応冒険で稼いでおるのじゃぞ?どうせ飲むか食うかにしか使わん金じゃ、有効利用せんとな(などと言いつつ、腰を上げ)
        では…今日の所はこれにて。明日から頼むの。すぐは教諭殿(言って和室を後にする。その道すがら…赤毛男の脳裏に浮かんだのは'血')
        (家族、という意味での血筋の助けを得られなかったのであれば…そこには違う意味があることになる。その事を少し、思い浮かべ、帰路へと付いた) -- 乱蔵 2012-04-03 (火) 23:36:34
      • ええ。こちらこそ、楽しみにしていますよ。乱蔵くん
        (笑顔で見送って、茶を一口飲んでから)
        ちょっと、喋りすぎてしまったかしら
        (呟きながら、窓の外を見た。初夏の気配のする麗らかな日和に眼を細めて)
        (思い出すのは故郷のこと。「兄様」と声を漏らして笑う)

        (その笑みは、仄暗かった)
        -- すぐは 2012-04-03 (火) 23:54:52
  • (依頼の途中。洞窟内のマッピング、出現したモンスターとの戦闘、罠への対処、同行したすぐはに挙動を観察されているようで妙に気に食わない)
    (教師なのだから生徒を監督するのも当たり前だが、その視線には別の何かの熱が篭っている気がして)
    (すぐはの気に触らないよう、依頼中は極力大人しめに過ごした)
    ただの一生徒をあまり気に掛けないでくれ、"センセイ"。(釘を刺すようにそう言い放つ) -- ルカ 2012-04-01 (日) 20:49:10
    • (事実、依頼中はよく視線が向けられていた)
      (この教師にあってはそれが常態ではあるのだが、なお楽しそうにルカの動きを注視していて)
      (何かいいたげに我慢しているのも察していたから、こうして依頼後に釘を刺されても、余裕綽々の対応である)
      あら。先生であれば、生徒を気に掛けるものでしょう?
      (こんな当たり前の返事で、満足する子ではないだろうと。くすくす笑って)
      それとも何か気に障ったかしら(こう付け加えた)
      -- すぐは 2012-04-01 (日) 21:58:23
      • (すぐはの注視は、もう一人の生徒内からの同行者である芦原刈深海へも向けられている)
        (彼の性格を考えると、依頼中の行動が教師からの採点基準になるかもと伝えたところで、大きな興味も示さなさそうだ)
        (事実自分にとっても成績へ加算と減点がされていたとしても、左程問題はなかった)
        (しかし別の点へ興味を抱かれたならば)
        あんたが俺"たち"を見る様子には、教師が生徒を見る以上の感情が伺えたからな。
        教師と生徒の不純異性交遊は御法度だ。(普段は滅多に叩かない軽口を漏らす) -- ルカ 2012-04-01 (日) 22:09:32
      • あらあら。耳と尻尾が可愛いな、って見ていたの、ばれてしまいました?
        (大人の余裕とでもいうのだろうか。冗談めかしていって、またくすくすと笑う)
        (ルカの言うことは、間違ってはいない。が、深海に対しては比較的興味を抱いていなかった)
        (確かに、その人間離れした能力には目を見張るものがあったけれども、彼はどこか、感情に熱量が少ない)
        (その点、ルカは、どこかぎらついている。特に、怪物に対しての視線は鋭く。それがすぐはの興味を惹いたのだった)
        (一呼吸の間の後。笑顔の内から、すっと射貫くような目線を向けて)
        るかくんは、魔物が憎いのでしょうか(それは言葉であるが、どこか刃物を振るうに似て)
        -- すぐは 2012-04-01 (日) 22:25:26
      • それだけか?(声色を変える。呆れたような、おどけたような)
        (すぐははのらくらとした態度を貫いているが、細かい仕草や周囲へ気を張る様子から武術を嗜んでいる者だと分かる)
        (その流れで自分や深海を"戦う者"と見定めているものだと、ルカは思っていた)

        憎い。(視線に対してはこちらも視線で返事をする。眼光は強い輝きを有し、振るわれた言葉の刃へ切り返しを見せ)
        だから魔物を殺している。(綺麗事でどれだけ言葉を飾り立てても、結論は同じに行きつく)
        (引き出したい答えはこんな簡素なものとは違うだろう)
        (しかし自分の信条と心情は、簡単に他人に晒すつもりはない) -- ルカ 2012-04-01 (日) 22:42:09
      • (視線と言葉に乗せて吐き出されてくる感情を受け止めて、なお動じる様子はなく)
        理由までは語る気がないようですね(表情を変えず、自然体で茶を飲んだ)
        それでもよろしい。けれど(もう一口、唇を湿らせて)抜き身の心は、危ういですよ?
        (忠告ではなく、確認であった。そうあり続ける覚悟が有るや否やの)
        (笑みは絶やさず。その言葉に、否定の調子は含まれていない)
        -- すぐは 2012-04-01 (日) 22:58:09
      • 語ってあんたと俺の得になれば話は別だ。つまらん話であんたの有意義な時間を奪いたくない。
        (一本調子の笑顔は自分を糾弾するためではなく、理解しようとするために)
        (教師としても人間としても、すぐはの懐は深い)
        知ってるよ。
        (挫けそうに、折れそうになる心を何度も自ら捻じ曲げ打ち直して来た)
        (幸せな死に方はできないと思う。それでも誓った。自分は戦うのだと)
        (志半ばで倒れた者。戦う牙を持たない者。無数の人の想いをこの小さな背に背負い続ける)
        (それがルカ・リヒテンシュタインの掲げる矜持)
        これでもな、最近は心に鞘が造られてきたんだ。
        (この学校に通い始めてからとは告げず、僅かばかり口元を上げて、そう呟いた) -- ルカ 2012-04-01 (日) 23:24:01
      • (短い言葉に、確かに。決意が感じて取れた)
        (確かにそれは危ういけれど、鍛え込まれた刀のように強靱で)
        (鞘が造られてきた。そう聞けば、笑みを深める)
        心配することはないようですね。先生安心しました。
        でも、何かあれば頼ってもいいのですよ。せんせいは先生ですから
        (それは誘いではなく、選択肢の提示であった。頭に止めておけというだけの、さらりとした口調で伝えて)
        -- すぐは 2012-04-01 (日) 23:43:12
      • (別の教師にも似た話をされた。あくまで自分は生徒で、相手は教師なのだから)
        (生徒は教師に教えを乞い、教師は生徒を良き方向へ導く)
        どうしようもなく酒が呷りたくなった夜は、あんたに酌のお願いに来ようか。
        こう見えても俺は成人している。クラスの連中に伽を頼むわけにもいかんからな。
        (また軽口を叩く。彼なりに、すぐはをひとかどに置く存在だと認めていたのであった) -- ルカ 2012-04-01 (日) 23:49:38
      • (諧謔に、くすくすと笑って、返す)
        ええ、それでも構いませんよ。お酌くらいならいくらでも。
        これでもせんせい、お酒には強いですから。
        (そういって、優しげな、受け容れる笑みを浮かべる)楽しみにしています
        (来ようと来まいと構わない。先の言葉を信ずるならば、教師の手は必ずしも必要のない子だ)
        (さりとて、来たら来たできちんともてなすのだろうと、そう思わせる笑みだった)
        -- すぐは 2012-04-01 (日) 23:59:13
  • (和室への通路を真冬の気温に冷めた手をこすり合わせ、暖を取る。すぐはの和室の前に辿りつけば、特に声をかけることもなく戸をがらりと開け)
    よう、すぐはどの、今日もよく冷えるのう。ここは一つ、身体を温めでもせんか?(などと笑って言い放った)// -- 乱蔵 2012-03-29 (木) 23:50:42
    • (傍らに置いた火鉢を弄りながら、ぺらりぺらりと和綴じの本を捲っていた)
      (やはり、部屋に入る前から認識していたのだろう。驚きもせずに顔を上げて)
      よろしいですよ。まずは、手をよく温めなさい(剣士としての共通認識。手の内が寒さに固まっていては、十分な技は振えない)
      (この一言でわかる、戦いに応じたのだと)
      -- すぐは 2012-03-30 (金) 00:04:20
      • (以前と同じように、当然、といった顔で迎えるすぐはの表情。さもありなん、と笑って確認すれば)
        おうよ、良い物があるようじゃし、ちと借りるとするかの(言って靴を脱ぎ、和室に上がって火鉢に身を寄せ、手を温める)
        して、どこでやるかの。ワシはどこでもええぞ(にやりと笑う。今、ここでさえ、と言うがように)…と言いたいとこじゃが、流石にここではの…
        荒らしてしまうのも申し訳無し、それ以前に…不利を承知で、と言える立場じゃないしの(室内では赤毛男の得物はちと大きい)さて、外に出るか、グラウンドか、はたまた部室か。 -- 乱蔵 2012-03-30 (金) 00:17:50
      • ここも、刀を振れるような造りになってはいるのですけれど……
        (天井も高く、奥を覗けばかなり広いが。乱蔵の扱うような長物までは、想定していない)
        やはり屋外がよろしいでしょうね。手近なところでいえば、この建物の裏に開けた場所があります。
        見物人がいたほうがよいというのであれば、それでも構いません。場所は好きに選びなさい
        -- すぐは 2012-03-30 (金) 00:23:14
      • では…学校まで戻るのも一手間手間じゃし、ここの裏にするかの(言いつつ、火鉢の前で手を揉み、肩を捻り、簡単な準備体操の代わりとする)
        うむ…一つ茶が欲しくなってくる所じゃが、動く分には充分温まった。では参ろうか(出口へ戻り、靴をまた履いて) -- 乱蔵 2012-03-30 (金) 00:33:34
      • では。参りましょうか(1月の外に赴くのであるが、外套などは纏わずに)
        (場面転換。建物の裏には、戦うには不自由ない程度の空間が広がっており、新雪が均一に積もっている)
        (少々足を取られなくもないが、無視できる程度のものだろう。雪の下の地面は平らで、大きい石などが雪に隠れている様子もない)
        どうかしら(ここで本当によいかと、確認の声)
        -- すぐは 2012-03-30 (金) 00:38:42
      • (すぐはを見れば寒々とした着物のまま、寒さなど身に堪えぬのか…それとも寒さを感じる間も無く終えるつもりからなのか)
        (足跡の一つもない白く美しい空間がそこには広がっている。まだ余り深さも無く動くには支障が無さそうだ)
        委細承知(呟いて、純白の平地の中央へと歩み出る)ああ、一つ言うておくが…手加減は無用じゃぞ。死ぬ気はないがの(からからと笑う) -- 乱蔵 2012-03-30 (金) 00:49:44
      • (手加減無用と嘯くのを聞けば、くすりと笑みを漏らした)
        (その笑みは、デジャヴとの立ち合いで漏らしたものに幾分か近く、喜びの)
        よろしい。ですが、死なぬ程度にはいたしましょう(ゆらりと、間合を広く取って立つ)
        (場が変質する。ともすれば爽やかな冷気が、戦いの空気へと一変する)
        (すぐにかかって来ないのは、先手は譲るということだろうか)
        -- すぐは 2012-03-30 (金) 00:57:24
      • …うむ。死ねぬ理由も一つ、増えたのでな…(などと口元だけで言い、すぐはが歩を止めた位置を確認する。一足一刀の間合いより遙かに広い)
        (言うなれば三足一刀の間合いという所か。ゆるゆると大木刀を背から下ろし、中段に構える。長巻や薙刀を扱うに近い、通常の太刀よりも持ち手を広く持つ構え)
        (ぴん、と空気が張り詰めた音がした。そんな錯覚を覚える程に目の前の女性から放たれる意は、真冬の空気よりも冷たく、辺りを凍りつかせるようで)
        (それを感じた瞬間、身体の、頭のスイッチを切り替える。ここは既に戦場。生温い意識では瞬く間に刈り取られる)
        ……秋津乱蔵。参る(じわり、じわりと間合いを詰める。安易に飛びかかることはしない。なまはかな打ち込みでは彼女であれば振り降ろす腕さえ空にある内に落としてみせるような恐れがある)
        (自分にすぐはに勝る点が有るとすれば得物による間合いの差と、恐らくは膂力。それを生かす。じっくりと近づき、赤毛男が一方的に一刀を放つ事の出来る間合いになった、その時)
        (『薄乃形』ぬらり、と赤毛男の姿が独特な体運びで動く。それは速さを追求した一手。何よりも先んじ、まずは流れを掴もうとする一手。空を切る音さえ置いていくような袈裟斬りが、すぐはに襲いかからんとす) -- 乱蔵 2012-03-30 (金) 01:18:36
      • 海藤直羽。お相手いたします(答えながら、乱蔵の一挙手一投足を観察する)
        (部分に囚われることなく、全体を見る独特の目付。間合が、詰まる)
        (心中で、ほうと息を吐く。腕の振り、足運び。やや特異な、とは思えど納得する、その速度に。されど)
        (髪が散るような紙一重、右前方へするりと抜けて。抜く手もみせず抜刀、逆袈裟、狙うは振り切った右拳)
        (大木刀といえど刀は刀。柄を持って遣うものであれば。要は手の内。拳を傷つければ、操作の微妙は失われる。黒い剣閃が迅る)
        -- すぐは 2012-03-30 (金) 01:28:13
      • (風を超える速度の抜き打ちも、冴えに冴えたすぐはの見当識の前に敢え無く空を切る。初手、成らず)
        (悔しさを感じる間も無くすぐはが動くのを感じた。見るには及ばず、ただ肌で、空気で、感じるが精一杯)
        (半ば本能的に大木刀を立て、防御を行おうとするも遅い。純白の世界に閃く一筋の漆黒。狙いたがわず赤毛男の右拳に吸い込まれる)
        (しかし、遅くとも野生の本能に意味はあり。刃は拳を深く傷つけること敵わず、手の甲を浅く割いたに留めた)
        (とはいえ、傷は傷。鋭過ぎる斬撃故か、切られた後から思い出したように血を流す拳。続く一撃を警戒し即座に一歩後ろへ大きく引いて) -- 乱蔵 2012-03-30 (金) 01:42:20
      • よい反応です(浅い。斬撃の余勢を駆って、実に素早く間合を詰める。即座に退いても、その間合は広がらない)
        (進みながらに、斬り終えたあとの鋒を余韻を残して引き戻し、振りかぶる)
        (直ぐに引き戻さないのは、威嚇である。鋒で圧し、制するものだ)
        (そうして狙うは、真っ向からの斬り下ろし。だが、それまでに乱蔵には一手、行動の余裕があるか。そこは流石の、大木刀の懐の深さが利している)
        -- すぐは 2012-03-30 (金) 01:50:12
      • (傷の痛みに、改めてすぐはが尋常の使い手ではないのだと思い起こさせる。これでは足りない、もっと、もっと、もっともっと疾く)
        (戦場に居たつもりがまだ甘かった、身体の歯車を更に何段階も上げる。漆黒の刃が既に喉に当てられている、その心持ちで)
        (下がったつもりが、間合いを外しきれない。巧者の技に内心舌打ちしつつも、先ほどの抜刀よりは幾分か、見える)
        お褒めに預かり…光栄…じゃよっ!(峰の圧力に押し負けぬよう、素早く柄を短く持ち替えて、気合を込め槍で言えば石突きに当たる箇所を跳ね上げて)
        (『菫乃形』。刃に寄らぬ大木刀の技。暗闇を塗り固めたような刃を受け止めんがために大木刀の柄が打ち上げられる) -- 乱蔵 2012-03-30 (金) 02:06:14
      • (柄を広く取った大木刀の形状からして、その使い方は予測の範囲)
        (鎬が打ち当たり、斬り下ろしは止まる。鳴るのは、金属音)
        (さすが、神木製なだけはある。木刀の硬度ではない。並の刀では打ち折られるところだった)
        (思った以上の衝撃に、薄く笑う。楽しくなってきたと)
        (認識を改めながら、間髪入れずに右足を動かす、踏み込むは右前方。後ろ足を払いながら、狙うは打ち上げた左上腕、その腋下へ斬り上げの一刀)
        (息をつかせぬほど滑らかに、攻め手を継続する)
        -- すぐは 2012-03-30 (金) 02:25:08
      • (繋ぎが異常に早い、その事に戦慄する。まるで初めから防がれることが予測済みであったように、まるで決められた型をなぞっているかのように)
        (だとしても簡単に脇をくれてやる訳にはいかない、そこは致命となりうる動脈の集中した箇所。死にはしなくとも失血により数を数える間もなく行動不能になるのは明白だ)
        (焦る脳裏を叱咤し、打ち上げた大木刀をその勢いのままに立てる。痛む右拳に鞭打って押し出し、逆さになった大木刀にて受けの形を取り)
        (合わせて加速した頭脳に命令を叩き込み、機を狙うまでして見せる。『葵乃形』。大木刀で壁を作り、体全体で踏み込み、斬撃へとぶち当てんとする攻性防御) -- 乱蔵 2012-03-30 (金) 02:40:42
      • (確かに、それは型であった。今遣ったものは仁義と同じ流派の、しかし、いくらか時代が進み改変が進んだもの。古流の香り色濃い彼のものとは異なる)
        (無数の流派の多様な技を、あれやこれやと遣って見せる、引き出しの多さがすぐはという教師の妙手であった)
        (しかしながら、やはり反応が良い。先の一撃でさえ、かなり手が痺れるものであったのに)
        (この上にさらなる衝撃が重なれば、刀を取り落としてしまうだろう)
        (力。己の利を活かす戦術。流石に三年目の末、あるいはそれ以前からの経験。戦い慣れている)
        (衝撃とともに、刀が舞う。新雪の上に、さくりと落ちるだろう。刀は掌中になく、無防備に見える)
        (それでもなお、困ったように、楽しそうに。表情は笑みである)
        -- すぐは 2012-03-30 (金) 02:53:47
      • (極上の緊張によって、常より滅多矢鱈に振り回される身体と頭は冷たい空気に自身の気付かぬ内に湯気を立て)
        (悲鳴を上げ、焼き切れそうな身体を無理やりに、動かす。ここまでしてようやく一合、二合と打ち合えるその腕に、感動を覚える)
        (達人とは、達してしまった者とはここまでなのかと。そして、冬景色に甲高い音が響き渡る。大陸の靠にも似た攻めの受けが、功を奏し)
        (笑っている。すぐはは笑っている)
        (デジャブの血を浴び、それでも実に楽しそうに笑っていたあの笑顔と同じ笑みで。手は緩めない、その笑みが網膜に映る限り緩めることなど出来ない)
        (他の誰かが居れば、無手の女に渾身の力で襲い掛かる男の姿が映るだろう、それは奇妙な光景、何故なら恐れているのは男のように見えるのだから)
        (ぎり、と歯を食いしばる。失血により、力の抜けてきた拳を意念だけで握り締める。……ここで、決める)
        (何度行ったか覚えてなどいない憐華の形を脳裏に浮かべる。身体は自然にその理念に乗り、腕は強く強張り、何処か奇妙な握りで)
        (『櫻乃形』-接枝-『薊乃形』。上段からの唐竹、しかしその大木刀は数本の幻の刃を纏い、狙いを幻惑させて)
        (振り下ろしの結果を確認せず、勢いを乗せてそのまま全身を捻り、捻ったその身の螺旋を全て大木刀へ乗せて突き込む)
        (限界に近い動きからの、身を削って繋いだ二つの形。もはや二度出来ぬであろうことを覚悟しながら、放った) -- 乱蔵 2012-03-30 (金) 03:28:08
      • (笑ったまま、相手の技を待っているようにも見えたろう)
        (すぐはの間合の外に、乱蔵をおいて、真剣勝負の最中にあっては、余りにも長い間)
        (笑みの形に細められた瞳で、その一挙手一投足を、見る。視る)
        (ひとつ、気付くのは右手。効いてきた、と見て取る。握りがやや硬く見えた)
        (それも、不思議な握りである。見れば、左手とどこか調和して、それは傷のせいではないものだ)
        (であれば、技か。そこまで推測してから降り来たる、幻惑する斬り下ろし)
        (このような技は、見たことがない。だから、とても、とても愉しい)
        (愉悦のままに、大きく一歩飛び退いた。そこへ接がれる、二の太刀。螺旋の突き)
        (あまりにも早く、あまりにも迷いがなく。故に、その突きは捉える。すぐはの足をだ。めきりと嫌な音がする)
        (後方への跳躍、その着地の反動を利用して、逆に跳びかかる、数多の流派に類の多い跳躍技)
        (その最中に足を壊されて尚、姿勢を崩さず、表情も崩さず。そこに脇差の居合を重ねる)
        (白く朧な刀身が閃く。これもまた、死を想起させる刀剣である。されど、奪うばかりの妖刀『紅椿』とは異なり、感じさせるのは弔いである)
        (刀身の纏う空気には不似合いな愉悦と殺気を乗せて、狙うは首筋、翻る一閃)
        -- すぐは 2012-03-30 (金) 04:12:23
      • (最後の握力の篭った突きは、確かにすぐはを捕らえた。大木刀の柄から傷つけられた右の手の平に、腕に、骨の軋んだ嫌な感触が伝わる)
        (しかし、女の笑みはぴくりとも変わらず、美貌の能面に三日月の形に張り付けられたかの如く、変化しない)
        (ぞくり、と背中に怖気が走る。数多くの物の怪と戦ってきた経験が、疑問の声を上げる。…この女は、人か?)
        (ただでさえ全身を使い、技の後が疎かになってしまう薊乃形を、接いで、しかも酷使した身体で放った。右手の握力が無くなり、自然、柄から離れて)
        (驚愕の速度で空を迫り来るすぐはに更に技を紡ぐことなど出来はしない。それどころか)
        (全てが終わる。そんな妄想にほんの一瞬、囚われる。穏やかに、しめやかに終焉を告げる朧刃が、鋭く、鋭く、そして不気味な殺気を纏い来る)
        (最初に受けた時は放たれたことを感じることしか出来なかった神速の居合が、何故かコマ送りのように抜かれ、伸びてくるのが分かる)
        (やってくる死、狂える愉悦、明確なる殺意、絶対の終わり)
        (呆然と感じた時、脳裏に浮かんだのは、微笑み。目の前の剣鬼の作り物めいたものとは違う優しげな、微笑み)
        (閃光のように、生きろ、と胸の内で誰かが叫んだ)

        (長い一瞬の後、日を反射して煌めく新雪の上に赤い華が咲く。広がる血の色はとても鮮やかで、美しく)
        (刹那の時の中、男の首元に上げられた右腕。雪の白さにも負けぬ純白の刃は骨を断ち、肉を切り裂いて皮一枚を残す程に食い込んで)
        (だが、止まっている。そこで、止まっている。残る命、力、思い、ありったけを込めた右腕が僅かの差で生命を繋いだ)
        (もし、すぐはの足が痛んでいなければどうなっていたか。そんな思いを浮かべられぬ程に憔悴し)
        ……参った。ワシの、負けじゃ(呻くようにぽつり、と漏らす。赤毛男の腕からは、止めどなく赤い血潮が垂れ落ちていた) -- 乱蔵 2012-03-30 (金) 05:06:05
      • よく止めましたね(刀を食い込ませて笑っている、乱蔵が感じたとおりの、狂ったような笑み)
        (それは、死を目前にしての、生きようとする意志を、右腕を翳すに見て取って、尚深く)
        よろしい(参ったの声が聞かれれば、下げ緒を解いて腕の止血をしてやる)
        (その仕草、指から伝わる体温は、確かに人間であることを示して)
        (そうしてから白い刀を抜き、血を振るって納め)
        乱蔵くんに与えた右手の傷。それが徐々に響くほどの深さであれば……
        私が刀を落とせば、当然決めの一撃が来るものだと思っていました
        (けんけんをして、血に落ちた刀を拾いあげる)
        (骨を断ち割るほどの居合の一閃、それに足るほどの握力がすぐはに残されていたのは)
        (あの体当たりの瞬間、わざと刀を手放していたからに他ならない)
        真剣での立ち合いにおいては、相手の刀を己に触れさせないことが第一です。
        普段の稽古から気をつけなさい。特に足や拳は、命取りになります
        (今のように。笑いながら、打刀を納めて、向きなおる)
        もっとも。懐に入られてなおの、対応の手際。そして最後の、ぶれる斬り降ろしからの鋭い突き。
        先生、予期せぬ傷をもらってしまいました。
        (すぐはの右の膝から下は、袴で隠れて見えないながら……骨が砕け、ねじれて、並の神経では蹲ってしまうほどのものだ)
        (それで尚、平然と……汗のひとつもかいていない。化生の者と錯覚しても不思議ではない)
        見事です(そういって、また愉しげに笑う。くすりと、晴れやかに)
        さて、早いうちに保健室へ参りましょうか。
        -- すぐは 2012-03-30 (金) 22:01:02
      • ……かかっ。まさに身を持って知ったわ…よう、覚えておく(しかし、言うは易く行うは難し。足は兎も角として動く拳を狙うのは容易ではあるまい)
        (だが、すぐはは野の花を摘むようやってのける。これも技量の差故なのだろう。思いながら、大木刀を背負い直し、丁寧に止血された腕の脇の下に拳を挟み、更なる止血とし)
        (少し、失血により青ざめた顔で、ゆっくりと歩き、ぶらぶらと僅かに繋がったままの右腕を揺らして)
        (対照的に平気な顔で片足で飛びながら歩むすぐはと歩を合わせ保健室への道程を歩む)ああ、すまんの、手を貸してやりたい所じゃが…そうするとワシがぽっくり行きそうじゃ。
        しかし……すぐは殿も、冗談がお好きじゃな(爽やかなすぐはの笑みに、苦笑を返す。文化祭のあの時から分かっていたことだが、脇への一刀、首筋への一刀、どこが死なぬ程度の稽古であろう)
        (さりとて、そうでなければ掴めない物がある。そのことに感謝し、先の戦いでの記憶を胸にしかと刻みこみ、傷ついた二人は緩やかに真白な道の奥へと消えていった) -- 乱蔵 2012-03-30 (金) 22:28:44
      • (ぴょんぴょんと片足で跳ねて進む、その様子にもどこか隙がない。妙に体幹がぶれないのだ)
        平気です。こちらこそ手を貸せなくてごめんなさいね。(くすりと笑って)
        当たるようなら止めましたとも。腕など出すのが悪いのです
        (どこまで本気なのかわからないことを、ちょっと拗ねたようにいってのけながら。あるいはこれも冗談か)
        ともかく、精進なさい。せっかく筋がよいのですから(そういって、新雪を踏み締めながら保健室へとゆくのだった)
        -- すぐは 2012-03-30 (金) 22:45:34
  • そういえば…日本刀使いに、彼女なしというのは…他は、誰がいたんだろうか…サツキは、確かに本当持ちだが…
    あぁ、それと先生…授業などは、なされないのだろうか?居合などは…知らない生徒も、いそうなのだが… -- リーノ 2012-03-29 (木) 19:38:16
    • 仁義くんとしおんくんですね。さつきくんにはこれから会うつもりです(お茶を飲んで)
      居合についての授業は予定していません。仁義くんが「やりにくく」なりますから。(不公平でしょう?笑って)
      「切腹と介錯」など、面白い主題だと思ったのですけれど……。資料集めが進んでいなくて
      -- すぐは 2012-03-29 (木) 21:01:25
      • …あぁ、そうか…仁義もそうか…でも、シオンも日本刀…使いだったか…確かに、一応は…彼女なし、だな…サツキは違うという噂もあるが
        …なるほど、それもそうか…流石は先生、生徒の事を…考えておられる(ある意味それなら有利になったのに、と付け加えて笑いながら)
        …ふむ、なるほど…ハラキリ、は…好きな西の国の人は、結構いる…らしいが…誤解もかなり、されているだろうし…俺も、そこまで詳しくはないな… -- リーノ 2012-03-29 (木) 21:34:16
      • しおんくんの太刀は幾分特殊なもののようですが……それでも太刀は太刀です。含めてよいでしょう
        (さつきくんに彼女いじりはやめておこうかしら、などと思いつつ)
        そうですね。ここで詳しく述べると、授業でいうことが無くなってしまうので、控えますけれど。
        およそ冒険で役に立つことではないですが、4年目に入ってくたびれた生徒の息抜きになれば嬉しいですね。予定は未定ですけれど
        -- すぐは 2012-03-29 (木) 21:52:13
      • 特殊な太刀か、気にはなるが…まぁ、その辺りは…本人に会ったら、聞いてみるとするか…
        …そうだな、こちらとしても…いざ受けるとき、知った事ばかりだと…勿体なく、感じてしまいますからな…(小さく笑って言いながら)
        …ハラキリの話で、息抜きになるかはさておき…楽しみにしておきます…それでは、今日はこれで…また -- リーノ 2012-03-29 (木) 22:22:17
      • (切腹の予定が?と一瞬思うも、ちょっとした齟齬の結果だとすぐに納得して)
        ならないかしら(くすくすと、無邪気に笑って)ええ。いずれまた
        -- すぐは 2012-03-29 (木) 22:34:46
  • ごきげんよう……いや、失礼致します、というべきかな。あなたの国はおそらく、上下の礼を重んじるでしょうから。
    生徒会長のショーテルです。見たところ東国の剣術を教えられる様子、生徒にもそうした使い手は数多くおりますが、あなたの見立てで筋がいい者はおりましょうか。 -- ショーテル? 2012-03-29 (木) 02:06:43
    • いいのですよ、そう畏まらなくとも。剣について師事を乞いに来たわけではないのでしょう。
      であれば、他の先生方に対するのと同じ態度で構いませんよ(私が特別偉いわけではありませんから。笑って、お茶を飲む)
      さて。見所のある生徒は多くいますが……純粋に剣の技量で見れば、やはり仁義くんが頭ひとつ抜けているように思います。
      もっとも、未だ腕を目にしていない生徒もいますから、あくまで私の知る限りでは、ということになりますが
      -- すぐは 2012-03-29 (木) 20:56:12
      • それは失礼(言われれば幾分態度も軟化するが、さりとて教師への礼を忘れたわけでもない、敬意を払った振る舞いとなり)
        だろうとは思っていたよ、すぐは教諭。彼自身が持つ"悪い熱"はさておき、やはり居合の技量は目を見張るものがある。
        善君や乱蔵君、リーノ君、それにすぐは君なども、あなたの使う刀術に近いものを持っているのではないかな。そのうち、どの程度と面識があるかはわからないけどね。
        ときに教諭。あなたが剣の道において最も重んじるものとは? 技量? それとも、心のあり方かな。 -- ショーテル? 2012-03-29 (木) 21:28:48
      • (「悪い熱」。気になるところではあるけれど、今は触れずに)
        今挙げてくれた子らとは、皆一度は会っています。面白い子たちです(くすくすと笑って)
        柳生宗炬の記すところに、一眼二足三胆四力……などとありますけれど、他人の言葉を借りないのであれば
        (一呼吸)調和、でしょうか。心技体の。いずれが先走っても、よいことはないように思います
        -- すぐは 2012-03-29 (木) 21:44:53
      • さすがは剣客、目利き足さばきには一日の長があるようだ(感服したように言えば、一礼して)
        バランス。なるほど、一つが秀でていたとして、同じくらいにもう一つが欠けていては意味はない。また、その逆も同様。
        心を律し、技を振るい、力をつける。理想論ではあるけれど、そのいずれもが需要、というのはまさに真理だね。
        では教諭。もし、そのいずれかが欠け、あるいは先走った生徒がいたとして……あなたなら、その者にどう教え、矯正するのかな。 -- ショーテル? 2012-03-29 (木) 21:48:08
      • 一概にはいえませんけれど……そうね。
        まずは足りない部分を補うことを心がけます。
        先行している、というのは長所でもありますから。それを潰すようなことはしたくありません。
        (ここまでいって、また一呼吸置く)
        しかしながら、心、については、他の二つよりも慎重に考えなければなりません。
        王であるしょーてるくんには、言うまでもないことでしょうけれどね。
        -- すぐは 2012-03-29 (木) 22:01:04
      • 出る杭は打たれる、という言葉もあるけれど、あなたはその逆をいくんだね。教師として正しい姿勢だと思う。
        伸びたところはそれを評価し、たりないを補う。難しいことではあるけれど、僕はそんなあなたを賞賛し、肯定したいと思うよ。
        (そして王であるあなたには、と言われれば、苦笑して首を横に振り)いいや。
        実を言えば、それこそを求めて僕はここに来たんだ、すぐは教諭。僕は今、悩み、迷いかけている。
        いや、哲学的な言い方をすれば、「迷い」とは何かを知ろうとしている。僕はもしかすると、悩み成長する部分が欠けているのではないか、とね。
        心についてあなたが慎重になる理由、そしてどのようにしてそれを戒めていくのか。それを教えてもらうことはできるかな? -- ショーテル? 2012-03-29 (木) 22:34:09
      • あら。一国の王に対して、私などが高説を垂れてよいものかしら(くすくすと笑って)よいでしょう。長くなりますけれどね。
        さて、まずは慎重になる理由から。
        心というのは、目に見えぬものです。そして、常に変化流転するものでもある。

        恐れや迷いなどが、外見上見て取れることはあるかもしれませんが、それはあくまで、そういう思いが内にあることの結果を見ているにすぎません。
        故に、その人が何を考えているのか、何を思っているのか。それはその人の口から聞くほかに無い。
        背景から推し量ることはある程度できるでしょうけれど、ね。

        また、未熟な心というのは、影響を受けやすいものです。
        ちょっとした言葉で、大きく変化することもありうる。良くも、悪くも。
        そして、どのような変化を生むかは……予測しにくいものです。心は目に見えませんから。

        このように、心は捉え所がなく変わりやすいもの。
        よって、内面的なことに関しての、迂闊な助言は、かえってことをややこしくする結果を生みかねない。
        だから慎重にならなければならないのです。心的なことに、助言を一つ与えるにも。
        その悩みが、悩みに至る背景が、どれだけ根深いものであるのかを、慎重に推し量らねばならないのです。

        さて。如何にそれを戒めるか、ですけれど……
        悩み、迷い。剣に置いて、驚擢疑惑は律されるべきところです。
        それを戒め、ただ強い心を磨くというのであれば、稽古の積み重ねによるのが最も手っ取り早い手段ではあるのです。
        簡単な悩みであれば、身体を動かせば忘れてしまいますし、積み重ねた稽古は自信にもなる。
        ……しかし、そうとばかりもゆかぬのは自明。

        やはり、正しく教え導くには、その人を知らぬことには始まりません。
        為人を知る。どのような背景を持った、どのような人であるのか。知れる限りのところを。
        そうした上で、捉え所のない心というのを、出来る限りにおいて推し量り、
        私に可能な限りにおいて、最もよいと思われる言葉を選び、与える。

        ……長い話になってしまいましたが、私の思うところはこのようになります。参考になったでしょうか
        (長広舌で疲れた舌と喉を労るように、また一口茶を飲んだ)
        (「迷い」とは何か。それについての答えは、ショーテル自身が探すこと)
        (故に、向けられた問いに関する答えだけを返した)
        -- すぐは 2012-03-29 (木) 23:19:13
      • たとえ王でも、僕はあなたの教え子だ。そして、あなたはその教師だ。
        剣を師事しなかったとしても、僕はあなたの一挙一動、一言一句を心に留め、教訓としたいんだ。
        (だから聞かせて欲しい、そう言って促し、始まった話に静かに耳を傾ける)

        ……ありがとう。とても参考になった。僕自身の中で曖昧模糊としていた考え、悩みに、色と名前がつけられたようにね。
        なによりも知ること、か。……ユラン教諭も言っていた、闇を制するにはまず識ることが大事だと。
        それが他でもない己自身であるならば、まず僕は僕自身を知らねばならない。
        何を思い、何を学び、何を得て、何を悩んでるのか。それを、己に問わねばならないのだね。
        マギー教諭の、「道を振り返る」という言葉の意味が、今わかった気がするよ。
        (にこりと笑う。その笑みは幾分晴れやかで、自分の中にまたひとつの答えを見つけたようだった)
        ありがとう、すぐは教諭。王として自分がどうあるか、その答えの助けにできそうだ。
        またいずれ、僕が剣や、道の教えを乞うたときには、どうかあなたの手をお借りしたい。よろしくお願いする。
        それでは僕はこれで。ごきげんようすぐは教諭、今日は本当に有意義なお話が出来たよ。
        (最敬礼の形で頭を下げれば、しずしずと和室をあとにした) -- ショーテル? 2012-03-29 (木) 23:32:10
      • あなたは、この学校という環境を、とてもよく活かしていますね。
        (笑みには、笑みを返して。聡い子だと思う。いや、子ではないのか。資料を見れば、自分より年上なのだもの)
        ……ええ、私で役に立てることであれば、是非に。
        それではね。よく精進なさい(深い笑顔で、見送ってから)

        (私にも、悩みはあるのですけれどね)
        (私のような人間でも、人を導くことが出来るのだろうか、とか)
        (そう心中独りごちて、くすりと、どこか寂しげな笑いを漏らし。新しい茶を淹れに立つのだった)
        -- すぐは 2012-03-29 (木) 23:44:28
  • 来月同行ですよ先生! あ、先月はせんべいありがとうございました、おかげで顎が筋肉痛でしたよ。 -- カイ 2012-03-28 (水) 00:26:22
    • あら、触手さんの中身ってかいくんだったんですね。先生わかりませんでした(本気で気付いていなかったご様子)
      (くすりと笑って)ちょっと鍛え方が足りないのではないでしょうか。先生が一緒ではやりにくいでしょうけれど、よろしくお願いするわね。
      -- すぐは 2012-03-28 (水) 00:41:13
      • いやー、結構気づかない人多かったですよ。触手ですし。
        もうちょい定期的に固いもん食おうと思いました。いえいえ、武器は鈍器ですけど色々指導してくれると嬉しいです。
        それじゃあまた来月よろしくおねがいしますねー。 -- カイ 2012-03-28 (水) 00:48:22
      • (そもそもカイの存在を認識していたかあやしいのだけれど、自分からは何も言わない)
        ええ。他の人の邪魔にならない程度にはしますけど(笑って)畑違いとはいえ、模擬戦くらいはつきあえますから、もしゆっくり稽古したくなればいらっしゃい。
        はい。また来月。(そういって、手を振り見送った)
        -- すぐは 2012-03-28 (水) 00:53:42
  • トリックオアトリートー!(うじゅるじゅる) すぐはせんせー、いたずらといたずらどっちがいいですかー。 -- カイ@触手 2012-03-27 (火) 00:43:35
    • そういえば今月ははろいんなのでしたっけ(頬に手を当て困り顔。特になんの仮装もしていない)
      いたずらかいたずら。では仕方ありませんね(左手が刀にかかる。にっこりと笑って)辞世の句の用意はお済み?
      -- すぐは 2012-03-27 (火) 00:50:54
      • 先生は 黒髪美人で 綺麗だな
        いたずらさせてくれないんですか! やだー! じゃあお菓子ください……。 -- カイ@触手 2012-03-27 (火) 00:57:08
      • (くすくすと笑って)お世辞をいってもさほどいいものは出ませんよ?
        (それでは、と戸棚に立ち)あまいのとしょっぱいのとどちらがお好み?
        -- すぐは 2012-03-27 (火) 01:01:09
      • 刀に手がかかってる人にお世辞とか言う余裕無いですしおすし……。
        じゃあしょっぱい方でお願いしまーす。甘いもの続きだったのでここらでしょっぱいものが嬉しいですから。 -- カイ@触手 2012-03-27 (火) 01:03:50
      • かわいい(そういってまたくすくすと笑う)
        ではこれを(すごく顎の力がいる、伝統的な堅焼きのせんべい。紙包装で薄い塩味)
        そんなにうじゅるうじゅるじゃなければお茶でもお出ししたのですけど……。畳がよごれて大変ですから、持って帰ってお食べなさいね。
        -- すぐは 2012-03-27 (火) 01:12:57
      • はぁい、これは顎に気合い入れないとな……。(深淵穴に仕舞って代わりに取り出すかぼちゃタルト)
        お返しにこちらをどうぞー、フツーに作ったのでふつーのかぼちゃタルトですよー。 -- カイ@触手 2012-03-27 (火) 01:22:01
      • (深淵穴をじーっと見ながら、受け取れば笑う)ありがとう(特に訝しがったりはしない)
        ……洋菓子って緑茶でもいいのか悩んでしまうけれど、かぼちゃなら悩まなくていいわね。
        -- すぐは 2012-03-27 (火) 01:26:34
      • あんまり覗くと発狂するから気をつけてくださいね。それではまた学校でー。(深淵穴から帰っていった) -- カイ@触手 2012-03-27 (火) 01:28:14
      • はっきょう?……はい、また学校で。(笑顔で手を振って触手を見送り)
        ……けっきょく誰だったのでしょうか(頬に手を当て首を傾げた)
        -- すぐは 2012-03-27 (火) 01:31:27
  • すぐは殿は…ここ…か…(和室の前まで来て一人ごちる。文化祭の際見せた剣閃を思い出す。背筋がぞくりと震えた) -- 乱蔵 2012-03-25 (日) 00:57:04
    • 入ってもよろしいですよ。乱蔵くん
      (気配に気付いてなのだろう、部屋の中から声が飛ぶ。開ければ、穏やかに茶を飲む女教師の姿があるだろう。あの時の狂気は影もなく)
      -- すぐは 2012-03-25 (日) 01:47:26
      • (入る前にかけられた声に思わず笑みが漏れる。先ほどの口の中だけで漏らしたような呟きを聞きとった訳ではあるまい)
        (存在を感じ取ったのだ、戸を挟みんだ上で…自分がここに居ることを)……失礼するの(戸を引き開け、のそりと部屋へ入ればそこには優雅に茶を飲む教師の姿があり)
        //すいません来ていきなりで申し訳ないですが霊圧厳しく…次回に続くしても宜しいでしょうか -- 乱蔵 2012-03-25 (日) 01:56:58
      • //もちろんよろしいですよ。先生もれすが遅くてごめんなさいね -- すぐは 2012-03-25 (日) 02:01:31
      • 久しぶりね。先生嫌われてしまったかと思いました(拗ねたようにいってみせて、笑う)
        まずはお座りなさい。お茶でも出しましょう(そういって、来客用の湯飲みに新しく淹れた茶を出してくる。茶菓子の羊羹と一緒に)
        -- すぐは 2012-03-25 (日) 20:38:55
      • かっかっ!あの程度ですぐは殿を嫌うような軟弱な者などこの学校にはおらんよ!(靴を脱ぎ、す、とすぐはの向いに静かに正座し)
        ……頂こう(赤毛男の里の流儀で丁寧に椀を取り、飲む)…すぐは殿、茶道部顧問でも充分にやって行けるのではないか?(にや、と笑い茶を楽しみ) -- 乱蔵 2012-03-25 (日) 20:57:22
      • そうだといいのですけれど(さして気にしてもなさそうに笑って)
        (くすり)急須で淹れるのはともかく、お茶を点てるとなると、先生よくわかりません
        ……さて。乱蔵くんは東の出でしたね。その大木刀は、お家に伝わるものかしら
        -- すぐは 2012-03-25 (日) 21:03:07
      • …ふむ?(その言葉に一つ眉を上げる。東国では武が高まれれば自然、茶の道も学んでいるケースが多い)
        (女性であることもあるが…武人として正道な道を歩んではいないのかもしれない)ま、こんだけ美味ければ飲む分には充分じゃよ(からからと笑い)
        ああ、ワシの家の…そうじゃな、御神体、じゃよ。じゃが、武器でもある(こんこん、と大木刀を軽く叩き、言って)…そういうすぐは殿の得物も、数打ちのもんではなさそうじゃったの。 -- 乱蔵 2012-03-25 (日) 21:19:51
      • お口に合ったなら嬉しいわ(乱蔵の推測を知ってか知らずか……恐らくは、察していながら己からは触れないのだ。飄々と笑っている)
        遠く向江国に、大木刀を使う祓師の一族ありと。聞いたことがあります(薄く笑って、大木刀を見て)知っているのは、それだけですけれど
        (また一口、茶を飲んで)『紅椿』のことですね。……私にとっては、よく斬れるだけの刀です
        -- すぐは 2012-03-25 (日) 21:34:33
      • (もし…そうだとしても、今、この学校に居るすぐはには関係がない。鋼鉄の棒が入ったかのような筋者だって居る場所だ、気にするようなことではない)
        ほほう……なかなか耳聡いようじゃな。あんな田舎のことを知っておるとは…。なら、話しは早いの(少し驚きを覚える。武に関連する知識の深さ、並大抵ではないのだろう)
        他の者にとっては違う、とでも言いたげじゃな。だが…所詮刀なぞ肉切り包丁よ、扱えておるのであれば、それでよかろう(羊羹を合わせて食べ、また茶を飲み) -- 乱蔵 2012-03-25 (日) 22:02:45
      • 祓うといえば、私も似たような一族の出なのですよ。
        もっとも、本来の役目は絶えて久しく、業を伝える者ももはや片手に足りない……
        (知っていたのは、そういうわけです。そういってまた笑い)
        ええ。平たく言えば妖刀です(くすくすと笑って)……あら、そうお思い?戦いで命を預けるものだというのに。
        -- すぐは 2012-03-25 (日) 22:10:17
      • (こちらでの魔物に例を限らずとも、世の闇にはあやかしが潜むもの。それは洋の東西を問わず世界の理。ならばそれを打ち倒す者も)
        …なるほどの。言うては悪いがその若さでその腕前。納得が行ったわ。ま、ワシは物の怪が基本的には専門じゃが…すぐは殿はそうでもなさそうじゃな。
        (まるで目の前の羊羹が羊羹であると言うのと同等に、簡単にそれが妖刀だと言い放った)……今まで何人、切った?(一拍の後、僅かに緊張を纏わせ) -- 乱蔵 2012-03-25 (日) 22:19:34
      • ええ。あやかしを斬ったことは一度もありません
        (あやかしでなければ、ある。そういうかの、深遠な笑い。厳密にいえば、冒険でゾンビくらいは斬っているはずだが)
        (ともかく、「役目が絶えて久しい」とはそのようなことなのだろう。あやかしを斬る業が、そのために使われない)
        (刀の銘は『紅椿』。紅は血潮の、椿は首の落ちる様の喩えである)刀の来歴から言えば、判明している限りで百の首を落としているといいます
        私の手に渡ってからは(そうね、と思案顔)せんせい忘れてしまいました(また、笑顔だ。怖がらせて遊んでいる風の)
        -- すぐは 2012-03-25 (日) 22:28:56
      • (目の前に居る底知れぬ女姓の存在を、見極めようかと発した問いも、悪戯気な笑みに囚われ、笑顔の裏に引きこまれ)
        かっかっかっ!すぐは殿は'いなし'も一流じゃな!(からからと笑うが…恐らくは、真実、覚えてなどいないのだろう)
        (日々の食事を覚えてなどいないように、すぐはは落とした首の数など覚えていないのだ。あの時見せた技の冴えと合わせ…やはり剣鬼と呼ぶに相応しい)
        (一つの確信を得て、茶を飲み、残りの羊羹を勢い良く片付け)……さて、もてなしありがとうの。そしていずれ、御教授を願いたい。
        ワシは頭が悪いでな…ご存知の通りすぐは殿の流派とも違う形を身に付けてしもうておるし、実践、での(笑って言って、頭を下げ)では、失礼する(と、和室を後にした) -- 乱蔵 2012-03-25 (日) 22:57:34
      • お世辞がお上手ね(本当に楽しそうに笑う、その表情に、ほの暗さは感じさせない)
        ひとつ言っておくと、やむをえず斬ったものと、同意の上で真剣で立ち合ったもの以外は斬っていませんよ
        (悪い噂が立ってはいけませんから。そういって付け加える。その二つを足した数は、やはり覚えてはいないのだけれど)
        ええ、期待しています。大木刀を如何に使うのかも、先生興味がありますから(そうして、やはり笑って見送った)
        -- すぐは 2012-03-25 (日) 23:06:48
  • 失礼します!(大きく声を張り入室)貴様がすぐは先生、だな?剣術の指導をしていると聞く。
    剣の道においては精神統一が非常に大事であろう。
    俺はより強い精神と、深い集中力を得るために…貴様に教えを乞いたいのだ。(小さく一礼) -- ホーク 2012-03-24 (土) 02:38:58
    • (あらあら、元気がいいわね)
      (そんな声が聞こえるかのような、嬉しげな笑みを浮かべて、要件を聞く)
      よろしい、と言いたいところですが……先生に対して、『貴様』呼ばわりは少々頂けませんね。
      まおう部のほーくくん、でしたね。いくら貴方が魔王を気取ろうと、私に教えを請う以上、師弟の礼は忘れてはいけません。
      ……例え本物の魔王が相手でも、私が剣を教えるのであれば、同じことを言います。(すうと一呼吸置いて)
      よろしいですか?よろしくないのであれば、少々、心根を叩き直す必要がありますが(笑みを向けながら言う。独特の威圧感)
      -- すぐは 2012-03-24 (土) 02:52:38
      • (先生の笑みを前にして、姿勢を正す。背筋は伸ばし、足はそろえて)
        俺も本物の魔王だが……いや、そちらの言うことが全面的に正しい。
        俺はもっと強くならなければならない……剣術の指導、よろしくお願いします、すぐは先生。(もう一度、深く頭を下げる) -- ホーク 2012-03-24 (土) 02:58:42
      • (答えに、笑みを深めて。礼を受け容れ、また笑い、答える)よろしい。教えましょう、剣術を(その声は凛として、部屋に響く)
        ふふ。魔王に剣術を教える日が来るだなんて(独り言のように言う、とても嬉しそうに。ホークに視線を向け直して)
        ……自分の刀は、持っていますか?無ければ与えます。お金は学校から出ますので、気をつかわなくていいですよ。
        -- すぐは 2012-03-24 (土) 03:07:07
      • ……俺だって、人間に剣を教わる日が来るとは思っていなかったが、必要に迫られたから。(ぎゅ、と握りこぶしを作って)
        俺は魔術師だ、得物は持っていない……手数をかけるが、用意していただこう。
        さっきも言ったが、俺は剣の技術以上に、それらを扱う精神力・集中力を高めることに重きを置きたいと思っている。他の先生に、集中力が足りないと注意されたのでな……(ふぅ、と小さくため息をつき) -- ホーク 2012-03-24 (土) 03:14:32
      • 目的がそれでしたら……基礎は外せませんけれど
        その後は打ち合いの稽古にしましょうか、それとも斬りにくい物を斬らせましょうか……両方がいいかしら
        (言いながら、刀を出してくる。実直な、飾り気のない本身の刀。それと木刀がひとつ)
        取りなさい。己自身でも、命を預ける心友でもあります。失礼なきよう扱いなさい
        -- すぐは 2012-03-24 (土) 03:26:39
      • //ごめんなさいね、文通でお願いします -- すぐは 2012-03-24 (土) 03:27:31
      • 斬り辛いものを斬るのには、やはり集中力を要するだろうしやってみたい。
        打ち合いの稽古も……今は実戦に近い体験も必要なんだ、時間さえ許せばどちらもやっておきたいと思う。
        たかが道具ではない、というわけだな…謹んで受け取ろう。(そっと両手で木刀、刀の順に手にしてみる)
        さて、先生にあまり時間を取らせるのも悪いし、他になにか準備が必要であれば言って欲しい、速やかに準備しよう。 -- ホーク 2012-03-24 (土) 03:36:39
      • //あい!こんな夜遅くにすいません、よろしくお願いします! -- 2012-03-24 (土) 03:38:01
      • よろしい。先生手を抜きませんから、腹を据えておきなさい(やはり嬉しそうである)
        たかが道具、と思っている者は大成しません。拘りすぎてもいけませんけれど
        稽古着と、真剣の手入れ用具が一式。ひとまずそれだけあれば良いでしょう。
        後者は用意がありますが、稽古着の方は自分で準備なさい(こちらはサイズの問題があるため、揃えておくというわけにはいかないのだ)
        -- すぐは 2012-03-24 (土) 21:04:50
      • 当然だ!いくら先生とは言え油断していれば俺に足をすくわれるぞ!
        うむ。手入れはしっかり、乱暴には扱わない。何事も代わりがあるという考えではよくならんな。
        むむ、服だと今すぐ準備、というわけにはいかんな……ジャージなら持って来てるが、しっかり形から入るべきなのだろうか。 -- ホーク 2012-03-24 (土) 23:18:59
      • その意気です。(余裕、というより自信だろうか。笑って)
        じゃぁじに刀は差せません。きちんとした和式の稽古着が要ります。
        「形」はすなわち「礼」に繋がります。ほーくくんは結婚式にもじゃぁじで行きますか?
        心を鍛えるというのでしょう。まずは正しい服装をして身仕舞いを正しなさい
        ……といっても、時間が勿体ありませんから、用意できるまでは帯を貸しましょう
        -- すぐは 2012-03-24 (土) 23:28:07
      • ああそうか、剣や刀は腰に刺すのか!普段使っていないと考えもつかないものだな。
        もちろん否、だな……しかるべき服装、しかるべき心構えで望め、ということか。
        ありがたい!せっかく張り切ってきたのにここで帰されては不完全燃焼だ。(帯を手にして、腰に回し)
        ……むむ。(結び方が分からないようで試行錯誤を繰り返す) -- ホーク 2012-03-25 (日) 00:23:49
      • (くすくすと笑って)上に立つ者としては、一般常識は身に付けておくべきでしょうね?
        (帯が結べない様子を見ればあらあらと笑う)貸してみなさい。
        口では説明しにくいですし、見て一度で覚えなさいね
        (そういってするすると結んであげる。腰骨でとめる、正しい位置で。結び目を腰の後ろに回して)これでよし。
        -- すぐは 2012-03-25 (日) 01:45:13
      • お、おお……!(あっという間に結ばれた帯に感嘆の声、それから帯を解いて)
        これがこう。それで…こうだな!(自分の手で、自分のされたのと同じ手順をたどり)
        オビというのは不思議なものだな、締めただけでなんだか心も引き締まったような気がするぞ! -- ホーク 2012-03-25 (日) 01:52:52
      • では、次は礼法に移ります。
        (始礼、刀礼、帯刀。それぞれについての作法を順を追って語り、実践させてゆく)
        (善くんの時にわりときっちりやったら超長文になった上にすごく時間かかったので詳しくは省略、知りたければそちらを参照のこと)
        (終わりに、精神を鍛えるつもりであれば礼法は特に徹底せよと教える)
        形だけ真似て、心の篭らぬ礼法は死物です。ゆめゆめそのようなことの無いようになさい。
        いよいよ刀を振らせますが、心と体の準備はよろしい?
        堅苦しい礼法で強ばっていたら、一度解しても構いません。怪我はよくありませんから
        -- すぐは 2012-03-25 (日) 02:00:26
      • (すぐは先生の言葉一つ一つに頷き、見よう見まねで型を真似る。)
        こういう細かいところをこそきっちりすることで、精神力を養うわけだ…
        (指示を聞けば一度ん、と背伸びして)待ってましただ!剣を振るのは初めてだから、不安もあるが楽しみだぞ。(うずうず) -- ホーク 2012-03-25 (日) 02:06:29
      • では(刀を抜いて、正眼に構える。稽古用の、飾り気の無い打刀)
        基本の構えの正眼は、鋒で相手の喉元を制するように。腰を落ち着けて膝を自由になさい。
        踏み込みで重心が上下することのないように。後ろ足の踵は少し浮かせて、すぐに動けるように。
        (口頭で指示の無い部分は、真似ろということだろう。違いがあれば、逐一説明ししつつ訂正をして)
        そこから斬るのですが、まずは斬り方の説明をします。よろしいですか?
        -- すぐは 2012-03-25 (日) 02:31:22
      • 腰を落ち着けて…こう。あまり力むと駄目なのか……(分からないことはすぐに聞き、正す。しかと見開いた目でその姿を焼き付けての模倣)
        うむ、よろしい。 構えも大体わかってきたぞ!(一連の動きを確かめるように構えを崩したりなおしたり) -- ホーク 2012-03-25 (日) 02:40:03
      • そうして振りかぶって、斬る(一歩。無理のない距離を踏み込んで、刀を振り下ろす。鋒は踏み込んだ膝ほどの高さで止めて)
        基本の斬り下ろしです。関節に無理をさせない範囲でできるだけ遠くに。物打ちを『飛ばし』て、前頭部に打ち当て、引き斬る。
        やってごらんなさい(物打ちとは、鋒から3寸ほどの位置であり、日本刀では最も斬れるとされている部分であると、説明を加えながら)
        (善君のときとは全体に微妙に情報が増減しているけれども、教えていることは同じであり、行間で補完されていると考えてほしい。前回長くなりすぎたが故の処置である)
        -- すぐは 2012-03-25 (日) 02:45:21
      • 振りかぶって……ふん!(見よう見真似でやや荒っぽく刀を振りかざし)
        ここで、押し……込む!(途中、動きに乱れを見せながらも終点だけは見たままになるように)
        時に先生、先生は刀を握って何年になる? -- ホーク 2012-03-25 (日) 11:50:56
      • 力で振ってはいけません。刀の重さを活かして、力を込めるのは相手に当たる瞬間だけでよいのです
        (などと数点、改善すべきところを述べていって。問われれば)
        そうねえ……15年と少し、かしら。真剣に触れてからというのならもう少し短いけれど
        -- すぐは 2012-03-25 (日) 20:43:45
      • 刀の重さを……ふっ、武器での戦いというのもなかなか奥が深い。(何度か試すがまだ変に力んでいる)
        15年、長い道のりだな……だが必ずものにして見せよう、でなければ魔王がすたる。先生が十五年なら俺は十年でやってやる!
        (それからしばらくの間、先生の下で素振りを続けました) -- ホーク 2012-03-26 (月) 00:42:15
      • 癖にならないうちにやめましょう。それとも元の筋力が足りていないのかしら(一旦木刀に変えさせようかとも思案しながら)
        (その後も根気よく改善点を指摘し続けて、最後に刀の手入れの仕方を教えてその日の稽古は終わりました)
        -- すぐは 2012-03-26 (月) 00:45:45
  • こんちゃー、すぐは先生。来月依頼で一緒になるから顔見せに来たわよ。
    まあ顔見せっても同じ養成校職員同士だけどね。そんなワケで現地でもよろしく頼むわ。
    その剣の腕、たっぷり見せて頂戴。 -- カナエル 2012-03-17 (土) 07:37:06
    • こんにちは、かなえる先生(にこりと笑って応対する)
      ええ。ふふ、ご期待に添えるようがんばりますわ。(ふわりと笑って)…はりきりすぎないようにしませんと
      -- すぐは 2012-03-17 (土) 20:09:58
  • あなたは自宅へと帰る途中、誰かが設置したワープホールにひっかかったかもしれません -- 2012-03-16 (金) 21:54:43
    • (//出歩きたくなるときまでとっておくスタイル) -- すぐは 2012-03-20 (火) 02:21:07
  • は、はう・・・(ちょこんと正座) -- キューティー 2012-03-15 (木) 23:24:24
    • あらかわいい(にこにこと笑って相対する。お茶を飲む。キューティーの前にも既にお茶が出されていて)緊張しなくていいんですよ。羊羹は好き? -- すぐは 2012-03-15 (木) 23:26:35
      • あ、は、はい・・・ え、ええとぉ お、おかまいなくぅ・・・(体を小さくしながらお茶を手にしつつも飲むのは躊躇われるようだ)
        羊羹っ はいっ羊羹すきですっ いいですよねっ、上品な甘さででもしっかりした重さもあって -- キューティー 2012-03-15 (木) 23:32:51
      • (すっと席を立つと、切り分けた羊羹を皿に乗せて出してあげる)
        今日は何のご用かしら。落ち着いてからでいいから 聞かせてくれる?(にこりと笑って)
        -- すぐは 2012-03-15 (木) 23:35:27
      • は、はいっ ええと、キューティーは養成校に入学したばかりの冒険者ですっ それで、先生にご挨拶に参りました!
        な、なんだか す、すごい、すごい綺麗だし、このとーよー風のおうちもなんだか、あの、すごくて き、緊張しています・・・ -- キューティー 2012-03-15 (木) 23:40:50
      • (くすりと笑う)殊勝なこと。えらいわ(にこにこと、緊張を溶かすような笑いを浮かべて)
        きれいだなんて。嬉しいわ。畳は珍しい?
        -- すぐは 2012-03-15 (木) 23:53:22
      • うん、はじめてみましたぁ はぁー・・・(爪でたたみの目をつつき) あ、羊羹いただきまーす(がぶちゅ もっちゅもっちゅ) -- キューティー 2012-03-16 (金) 00:05:54
      • んっぅーん♪ おいっしぃー あ、え、ええとぉ・・・ ・・・ ・・・あの、先生は剣術の先生なんですよね? -- キューティー 2012-03-16 (金) 00:06:36
      • 女の子なのだから、もう少し品よく食べなければいけないわ?(困ったように笑って)
        それで、この学校はどうかしら。馴染めそう?
        -- すぐは 2012-03-16 (金) 00:07:40
      • ふえっ ご、ごめんなさいっ 私、人よりちょっと口が大きいから(ガバリと牙の並ぶ口をあけ)
        う、うぅーん・・・ しょ、正直ぶっちゃけすごい不安でぇ・・・ 
        私みたいなアルゴニアンがちゃんとやっていけるのかなぁって・・・ -- キューティー 2012-03-16 (金) 00:19:30
      • 種族的な特徴はしかたありません。できる範囲でいいですよ
        (あるごにあん。種族の名前だろうと)ふふ。しゃんとしなさい。実を言うと、私もここに来たばかりなんですよ。
        慣れない環境では、誰しも不安なものです。だからこそ胸をはりなさい
        -- すぐは 2012-03-16 (金) 00:37:28
      • やばい、先生ちょぉかっこいいよ…(憧) は、はいっキューティーも頑張って
        ええと、先生みたいな大和撫子ジャパンを目指します!(意外とあるウロコ胸) -- キューティー 2012-03-16 (金) 08:23:34
      • ほめてもお茶くらいしか出ませんよ?(くすくすと笑い)
        うーん……とかげさんの大和撫子はめずらしいわね。面白いと思うわ
        -- すぐは 2012-03-16 (金) 20:35:52
  • おっす先生! ここで稽古をつけてくれるそうだな よかったら少し手ほどきしてくれないか! -- 2012-03-15 (木) 22:22:55
    • あらいらっしゃい(にこにこと笑ってお茶を飲む)
      まずはお名前と使っている得物を教えてくれるかしら。
      -- すぐは 2012-03-15 (木) 22:26:48
      • おう! 俺の名は木更木 善、物理部の部員だ 得物は苦無だがケースバイケースで銃剣も使ってるな 剣を使ってた時期もあるぞ
        剣の道には心身を鍛える目的もあったと聞く 体作りはひとまず置いといて、心技体バランス良く鍛えていきたいんだ 頼めるか? -- 2012-03-15 (木) 22:42:57
      • なるほど、ぶつりぶ。活きのよいこと(笑みが深くなる。得物をいちにいさんと数えて頷く)いろいろかじってみるのはいいことだわ。
        剣の道、心技体。いいでしょう。……でも身体作りはお嫌?もうできあがっているとでもいうのかしら(くすりと笑い)
        -- すぐは 2012-03-15 (木) 22:48:55
      • 何だかんだでフィジカルばっか鍛えてきたからな 伸びしろは十分あると思うが、そろそろ次の段階も目指してみたいんだ
        先生は剣士なんだよな 俺は一度剣を捨てた 手に馴染まなかったんだ なのに諦めるのが嫌で、無理して使って死にかけたりもした それで今の苦無に落ち着いたんだが -- 2012-03-15 (木) 23:10:07
      • なるほど。でも、剣の道を志すというのなら、多少はその要素も入ってきます。
        それと。くないの基礎は専門の先生にきちんと習っているのでしょうが、そちらもきちんと続けなさい。このふたつ、よろしいですね?
        先生負けず嫌いは好きですよ(にこにこと笑って)ちなみに。剣は、きちんとした師についていましたか?
        -- すぐは 2012-03-15 (木) 23:21:37
      • 苦無は烏汕先生について習ってるとこだ 忍具のことならあれ以上の先生はいないからな もちろん続けていくさ!
        得物が違っても色々フィードバックできるんじゃなかろうかという下心もあったりしてだな…いや、授業ですこし振ったぐらいだ かれこれ一年以上触ってないかもな… -- 2012-03-15 (木) 23:37:14
      • うさん先生はほんとうに人気なのねえ(くすくすと笑って、立ち上がり)
        (戻ってくれば、きちんと拵えの整った刀を手にしている)無銘刀。二尺四寸五分。数打ちですが頑丈です(笑みの中、凜とした空気)
        己自身でも、命を預ける心友でもあります。失礼なきよう扱いなさい。……そのための心得を教えます。取りなさい
        -- すぐは 2012-03-15 (木) 23:48:46
      • 初期剣じゃない日本刀か…しかもこんなに拵えがしっかりしてる 触るのも初めてだが(両の頬を叩き、表情を引き締めて)
        応!!(自然と居住まいが正される心地よい緊張感 テーピングの巻かれた右手をのばし、銘もなき刀を掴み取った) -- 2012-03-16 (金) 00:09:45
      • 振り方より先に、まずは差し方を教えます。その前に正しい正座から、かしら。立ちなさい
        (言うと、己の打刀『紅椿』も持って。和室はそこそこの広さがある。この場所での稽古を想定した造り。中央へ進みながら)
        帯刀せず刀を持つときは、下げ緒は均等な三つ折になるように、先から三分の一ほどを人差し指と中指の間に挟みなさい。
        親指は必ず鍔にかけるように。外しているのは失礼です。そうして、帯刀しているときと同じように腰に当てる。柄頭が正中線上にくるように
        (張り付いたような笑顔の中、きびきびと指導が飛ぶ)
        -- すぐは 2012-03-16 (金) 00:34:26
      • なるほど…(一つ一つの教えを忠実に守ればたしかにそう、カッコよく見えるのだ そこには無駄のない機能美が感じられる)
        こう、こう…こうか!(耳に覚えのない用語には勘で当たりをつけて直していく 世にも珍しい帯刀ジャージである)
        (竹刀を振りにきたつもりが礼法の指導を受けていた それが可笑しくも楽しく、心は高揚していて)正座なら少し心得があるが -- 2012-03-16 (金) 00:49:08
      • 心技体といいましたから。心を養うに、礼は欠かせません。わかりますね?(見透かしたように付け加えると、善に正対して)では座ってみなさい。
        座ったら、刀を正面に立てて、右手で受け、三拳ほど離れた右側に置くように。刃を己に向けて。敵意を示さぬようになさい
        ……そのじゃあじ、刀を差すところがありませんね(胴着の帯を出してきて)ひとまずこれだけ巻きなさい。腰のところで、このように(己の着付けで帯の位置を示す)
        -- すぐは 2012-03-16 (金) 00:55:59
      • …たしかに!(すぐは先生の腰つきに目が行きつつ見よう見真似で帯を締め、教えのとおりに刀を手挟んだ)
        院長がよく言ってたっけな 人の信を得たければ礼を尽くせ 話はそれからだ!ってさ さて改めて(まずは形から、と言葉のとおり墨守して端座する) -- 2012-03-16 (金) 01:17:00
      • よろしい。ですが少し。頭頂を吊られているように姿勢を正すこと。顎を引く。手は自然に揃え、腰元から一拳ほどに八の字に置きなさい
        (なっていない部分を、ちょいちょいと突いて直してゆく)
        武道には武道の正座があります。どれが正しいということはありませんが、今はこれに倣いなさい。
        ……先に言ったように、刀を置いたら、一度礼。稽古を始める際には、必ず行うこととします(左手右手と床につけ、座礼。逆回しで正座に返り)
        さて、ようやく刀を差す段に入りました。刀を差すにも礼法があります(右に置いた刀をそのまま前に立て、左に倒す。己の前に横たわる刀に、礼をして)
        この刀礼。刀を差す前には必ず行いなさい。解刀……刀を外す際にもです(動きたい盛りの学生には、もどかしいほどに礼法が続く。長々と)
        -- すぐは 2012-03-16 (金) 01:27:24
      • これはこれで…様になってるんじゃないか(挙措の指導は数あれど、二度同じ注意を受けることはない 言葉を消化し身体で覚えているのだ)
        失礼なきよう、ってそのままの意味か! ただ大事にするだけじゃダメなんだな…(言われるままに粛々と振舞い、師と刀とに礼を尽くして)
        刀との約束事か 覚えとこう(不慣れなこととて戸惑おうとも、無駄なことなど何一つありはしないのだ 逸る心を抑え、ひたむきな目を向けた) -- 2012-03-16 (金) 02:50:57
      • 飲み込みがよいですね。いいことです(ひたむきな視線を受け止めて、にこりと笑う)加えていえば、刀を跨ぐこともいけません。気をつけなさいね。
        さて。刀礼が済んだら、正面に刀を立て、左手で刀を取り(長さでいえばしたから三分の一ほど、自然に手を前に出せば捉えられる位置)
        鐺(鞘の端)を左腰へ導いて、帯に差し込みます。(二重三重に巻いた帯、身体との間に一枚残す)この際、手元を見てはいけません。隙になります
        鐺を差し込んだら、そのまま鍔が身体の中心にくるまで押し込んで、下げ緒を、刀の下を潜らせ正面へ、先を帯に挟みます(右手で鍔を押さえながら、すいすいと。袴の帯に差して)
        そうしたら(右手で柄頭、左手は鍔の側面に親指を乗せつつ鞘を掴んで)柄頭が正中線上にくるように刀を押し込みます
        帯刀の作法はこれでよいです。出来たら立ちなさい。姿勢を崩さぬように。立ち上がる前に、先ほどしていたように、鍔に親指をかけて刀を掴みなさい
        -- すぐは 2012-03-16 (金) 20:32:08
      • 目をつむってもできるくらいにしておきたいな まずは繰り返し練習するしかないか(半眼を前に向けたまま刀を帯びようと)
        ん? っと行きすぎたか! ここであってるよな…(まずはありのままの模倣を心がけ、少し手間取りつつも帯刀を終えた)
        さっきみたいに…(動く前に手順を確認し、刀を揺らすことなくすっくと立ち上がる 鉄の重みを掌に感じて) -- 2012-03-16 (金) 21:30:18
      • (笑顔の裏、一挙手一投足に目を光らせて)帯刀中に立って動く際には、鍔に親指をかけるようにしなさい。稽古中は必ず。
        敵意の無いことを示す礼です。……その必要がない場面では、行わなくてよろしい
        さて。これで出来上がりました(にっこりと笑って)刀を抜いてみなさい。親指で鯉口を切るのを忘れないように。これを怠ると鯉口が緩みます。
        -- すぐは 2012-03-16 (金) 21:35:20
      • やっと入り口までたどり着いた感じだな…つまりこっからが本番ってことだよな(今一度気を引き締め、軽く深呼吸して)
        ……ん、何だこれ 意外と固いな! これじゃいざって時にすぐ抜けないんじゃないか?(ぐ、親指を押し込んで鯉口を切る)
        さていよいよご対面だな…(柄に一本ずつ指をかけて握りこみ、ためらいなく一息に抜いた) -- 2012-03-16 (金) 21:57:50
      • そのうち勝手に緩んできますが、硬く感じるのはまだ指の力が足りないのでしょうね(初心者らしい感想が微笑ましい)
        言わずもがな刃は鋭いので気をつけなさい。鞘を斬り割って左手の指を落としてしまう……なんていうことも、まま起こりえます(怖いことも笑顔でいう)
        (すらりと抜け出た刀 重く鋭く、艶やかに光を照り返す刀身)
        まずは目釘を確かめなさい(自分の刀で、位置を示して)刀身と柄を繋ぐ木釘です。これが緩んでいると、振った際にあいすらっがーのように飛んでいったりして危険です
        -- すぐは 2012-03-16 (金) 22:07:45
      • 斬り割ってってすごい響きだな よっぽど切れ味いいんだろうな…しかしこれは(綺麗だ、それも恐ろしいほどに綺麗だ)
        銃剣の留め具みたいなもんだな ここが目釘か…触ってみた限り緩んでる様には思えないな 先生がメンテしてたんだから当たり前か
        こいつが緩んできたら何か道具を使って直すんだろ? 自分でもできるように習っておきたいんだが! -- 2012-03-16 (金) 22:26:24
      • 手入れの方法は、稽古の終わりにでも教えましょう。まずは握り方と振り方を
        右手は鍔元、金具に触れない程度の位置を 手首は鞘と垂直にならず、掌底を当てるように上から握りなさい。中指と人差し指は軽く添える程度、主に小指薬指で保持します(そういいながら、実演してみせて)
        左手の位置に関しては……今日一般的なのは、巻止……柄糸を結んである部分ですが、ここに小指が当たる程度に下を握る方法。
        もう一つは、右手の下を、指一つ分程度開けて握る方法です。この二つの違い、わかりますか?
        -- すぐは 2012-03-16 (金) 22:54:07
      • 二通りの持ち方がある理由…?(わからない、と即答するのも一つの答えなのだが)太刀と刀で違う!とか…右利き左利き?
        柄の長さで変わるのか、それとも何か状況だとか用途にあわせて…(自分で握りを変えてみながら悩みに悩んで)…やっぱり最初の答えじゃないか! -- 2012-03-16 (金) 23:09:25
      • 柄の長さによっても、多少の調整は行います。しかし、ここまで大きく変えはしません。
        まず前者。これは刀を長く使えます。刀は主に左手で振るものです。右手はあくまで刀の操作のため……いわば補助です。
        左手を支点に、孤を描いて相手を斬り付けるわけですから、長く持った方が威力が出ますし、遠くに届く方が有利であると、こういう理屈ですね。
        一方後者。これは日本刀の構造に理由があります。刀身と、柄とを目釘一本で接続する構造上……斬り付けた際、目釘を支点に柄に大きな負荷がかかります。くるりと回転しようとする感じですね。
        結果として、柄を破壊して、茎(なかご)が外に飛び出してしまう。そういうことが起こりうるわけです。
        それを防ぐために、外側から抑えつけてやる。こういう理屈です(にこりと笑って)どちらがお好みですか?
        -- すぐは 2012-03-16 (金) 23:20:50
      • てこの原理みたいな話だな その話でいくといい刀ほど柄が壊れにくいってことになるが(正眼に構えた刀を見つめ)
        とにかく扱いやすい方がいいな その為なら威力も間合いを引き換えにしたって構わない 得物に振り回されるのは嫌なんだ
        俺はたくさんのカードを持っておきたい ここが正念場だって時にも顔色ひとつ変えずに済む様な、潰しがきく強さが欲しい
        そのために必要なことがあるなら何だってやるさ(左手をずらし、右手のすぐ下を握りこんだ)次はどうすればいい? -- 2012-03-17 (土) 00:13:00
      • よろしい。何体も敵を相手にする冒険にも、そちらが向いているでしょう。武器を壊す危険は、少ない方がいいでしょうから
        たくさんのかぁど。くないも使って、刀も持って……となると、居合も教えた方がいいかしら。戦いの中での武器の切り替えにも便利でしょうし(思案するときも、笑顔を崩さない)
        さて。幸いにして正眼構えは出来ているようですから、斬り下ろしの作法を教えましょう。基本中の基本です(善の正面に立って、見やすいように右を向く)
        両足を一足分あけて開き、左足の前後の位置は、右足のかかとのあたり。腰を軽く落とし、背筋は伸ばし顎を引く。
        右足で踏み込みつつ振りかぶって、真っ直ぐに相手の頭に当て、臍下まで切り下ろします。
        大事なのは物打ちで斬るということ。物打ちとは鋒から三寸ほどの部分で、ここが最も斬れる部分です。
        釣り糸を投げるように、相手の額へまっすぐに物打ちを『飛ばし』なさい。できるだけ遠くに。さらにぶつける瞬間、掌底を押し込むように、手の内を絞る。これをやらないと衝撃で手首がやられます。
        斬り終わった姿勢は、鋒の高さが膝ほど、柄頭が臍から一拳ほどが良いでしょう。
        (言った通りに実演する。「ひゅん」と澄んだ音とともに、美しく銀孤を描いて。軌道がよく見えるように、速度を抑えた一振り)
        振りかぶる深さは、流派によりますが、やや深く被るところが多いようです。……やってみなさい
        -- すぐは 2012-03-17 (土) 00:46:05
      • いつか自分に満足できる日がくるまで何度でも通うつもりだ たぶん卒業した後もな 居合いはまた今度教えてくれ!
        (教えをトレースし、忠実に守るがゆえに一に対し一の出力を超えることは無い ただ影のように己を殺し、動きを重ねて)
        先生は…人を斬ったことがあるのか(まぼろしの木人を思い描いて一気呵成に斬り下ろす)俺には出来ない…出来る気がしない!
        斬ればそいつの未来が消える 変わるんじゃない、消えるんだ そんなこと…俺は!(一太刀振るうたび、ぎり、と握りを絞って衝撃を殺す)
        哈ッ!!(迷いを断ち斬るように裂帛の気合をこめて咆え、打ち込まれた刀身は大気を裂いてぴたりと止まった)……っく… -- 2012-03-20 (火) 02:09:07
      • あります(さも当然のようにいって)……善くんはまっすぐですね(笑う。にこやかに)
        その気持ちを忘れないようになさい(もし。いつか人を斬ってしまうことがあれば、この言葉は、あるいは呪いのように)
        斬れぬなら斬れぬでよいのです。刀は抜かぬが最上のことなのですから
        (すぐはが敵を斬っているところを見た者の耳にはしらじらしく響くであろう言葉を、ごく自然に口にして)
        そう。発声は物打ちの当たる瞬間に。丹田に力を込めて腹からなさい。今のはとてもよいです。……少々、力みすぎですけれど(ふわりと笑い)
        小手調べにそのまま100本。振り終えたら、手入れの方法を教えて今日は終わりにします
        -- すぐは 2012-03-20 (火) 02:20:18
      • 迷いがあってもいいのか…? 情けをかければ自分がやられるかもしれない そうなるのが怖いんだ!(また一太刀、劫、と風を斬って)
        100本!?(痺れた手を振りながら目をむいた)このまま100本か…わかった、上等じゃないか! やればいいんだな!
        (テーピングの下で摩れた豆が破れ、更に握り込まれて血が滲み出す その痛みを更なる集中力に転じながら振り抜いて)
        (日も傾きはじめた頃に鍛錬を終え、慣れた様子で手当てしつつなおも貪欲なまでに教えを求める少年だった) -- 2012-03-20 (火) 02:53:17
      • 戦国の世ならいざ知らず、今の世で、最初から迷いなく斬れる人などいるものですか(軌道を眺める。きちんと仮想敵に当たっている)
        ですが、斬られたくないというのなら……その時だけでも、抑えこみなさい(重心を上下に動かさないように、とさらに付け加えつつ)
        貴方の未来と、貴方がいなくなったあとの、貴方のまわりの人の未来を思いなさい。
        そして、たとえ迷いがあっても斬れるように、身体に動きを染み込ませなさい(凛として冷ややかに、現実を突きつけながら、100本の振りを見守って)
        よろしい。まだいくらか硬いですが、初日にしては上出来です。(解刀の礼を教えて、稽古終わりの礼をする)……では、刀の手入れですが
        (語られるのは調べれば出てくる類のこと。打ち粉と丁子油、それに目釘を扱う道具を渡して)
        心を鎮めて、丁寧に行いなさい。日頃怠らぬように。
        ……では、今日はこの程度にしておきましょう。最初は、多少無様でも、刀に慣れることが大事です。
        素振りは毎日続けること。斬り下ろしに限らず、自分で適当に振ってみてよろしい。ただし、妙な癖がつかぬ程度になさい。
        では、本日は以上です。お疲れ様でした(そういって、静々と礼をして。その日の稽古は終了した)
        -- すぐは 2012-03-20 (火) 03:16:47
  • KAWAIGARIックス! -- 烏汕先生 2012-03-14 (水) 22:59:28
    • あらあら。(困ったように口元に手を当てて笑う)
      うさん先生、でよろしかったかしら。今お茶をお出ししますね。
      -- 2012-03-14 (水) 23:01:52
      • ありがとうございます。養成校に新しく来られてた教員でしたね? (はい。烏汕といいますとお招きに預かる) -- 烏汕先生 2012-03-14 (水) 23:11:32
      • ええ。若輩ながら、剣術を担当させていただきます(ふわりと笑って)
        うさん先生は忍術をご担当だとか。お噂は聞いておりますわ。生徒からの信頼も厚いとか(作法通りに緑茶を淹れながら)
        -- 2012-03-14 (水) 23:16:41
      • 剣術科の講師ということは・・・腕に相当の自信がお有りなのでしょうな。お若いのに中々なもので
        いやいやいや。私などまだまだで・・・生徒からも学ばされることも多いのですよ -- 烏汕先生 2012-03-14 (水) 23:20:41
      • まだ未熟者です。剣聖号をお持ちの方もおられる中で、お役に立てますかどうか。自信がありませんわ
        (くすりと笑って)お互い学んでいけるのが、理想的なのでしょうね。教師と生徒としては。……はい。お茶が入りましたわ(よい香りが鼻を擽る、本物の東国の玉露だ)
        -- 2012-03-14 (水) 23:24:23
      • おお・・・。玉露ですか (ご丁寧にありがとうございますと、覆面の上から茶をいただく)
        そうなるとすぐは先生も養成校で何かを学ばれるおもつもりですかな? -- 烏汕先生 2012-03-14 (水) 23:36:12
      • (飲み方が面白いのか、口に手を当てにこにこと笑っている)
        人の心の機微などを(表情は変わらない。が、薄い眼の光が、この言葉を放つ一瞬だけ笑わない)学べたらいいと思っておりますわ
        -- 2012-03-14 (水) 23:40:51
      • (器を口から離すと、口元はまったく濡れていない。忍術だろうか。いや違う。忍者マジック)
        はは。流石は剣術使いですね、視線がまったくぶれませんな -- 烏汕先生 2012-03-14 (水) 23:48:24
      • (驚いて、また笑う。くすくすと楽しそうに)手品みたいです。どうやってますの?
        あら。もうしわけありません、身に付いてしまっていて……失礼だったでしょうか(謝るときでも、笑顔が絶えない。元が笑っているような顔なのだろうか)
        -- 2012-03-14 (水) 23:58:19
      • 企業秘密ならぬ忍者秘密ということで
        いえ、隙を見せぬということはいいことでしょう (どうみても隙がありすぎる忍者だが)
        ときに授業などの予定は立てておられるのだろうか? -- 烏汕先生 2012-03-15 (木) 00:13:18
      • あら。残念……(とても残念ではなさそうな表情である)そういっていただけるとありがたいです
        ものが東の剣術ですから……需要が限られておりますので、人を集めて広く伝える、というのも如何かと
        体験して楽しい、というものでもありませんし。希望する生徒に一対一で教えていく、というのではいけませんかしら
        ……でも告知がてら何かやらねばいけませんね。まず知ってもらわなければ人も集まりませんし(頬に手を当て、溜息)どうしたものかしら
        -- 2012-03-15 (木) 00:22:57
      • それでは物理部などどうでしょう? (かくかくうまうましかじかであらましを説明)
        あそこは血気盛んな生徒も多いですしすぐは先生と手合わせしたいという生徒も出てくることでしょうし
        一度生徒と剣を交えれば噂が広まって師事を請う生徒がでてくると思いますし -- 烏汕先生 2012-03-15 (木) 00:32:27
      • ぶつりぶ?(ふむふむなるほど、と話を聞いて)
        それは楽しそうです(ぱっと明るい笑顔を浮かべて)名案ですわ。うさん先生。
        今日はもう遅いですし。明日にでもぜひ訪ねてみることにしますね。ありがとうございます(にこにこと笑う)
        -- 2012-03-15 (木) 00:36:42

Last-modified: 2012-04-27 Fri 00:14:38 JST (4382d)