まったくしょうがないやつだ
- 「<待て、待てー!>」 子供の声だ。
もしもゼロスの中に恐竜族の言葉が埋め込まれているのであれば意味を伴って聞こえるかもしれない。
眼下で、ゼロスの10分の1ほどの大きさの子供が何かを追いかけている。 どうも人間の子供とは少し違うようで、ゼロスと同じように尻尾と角が生えている。
黄緑の子供が何を追いかけているかといえば、一冊の本だった。 丁度真ん中辺りから開き、ヒラリヒラリ蝶のように羽ばたいて逃げていく。 宙を舞う本が羽ばたくたびに、キラリキラリと表紙の星印が日光を反射する。 -- 黄緑の小鬼
- ウゥゥ…俺、ゼロス。小さいの踏み潰すの得意、どけーっ!ガアアアアーーーッ!!
(足元をうろちょろする小さいモノに癇癪を起こして暴れる、『ニンゲンに危害を加えるな』とリーダーに命令されている以上踏み潰すこともできず身動きが取れないことが相当のストレスだったようだ) -- ゼロス
どすん、どすん!やや離れたタイミングでの地団駄は、小さな者達を踏み潰す事が無いようゼロスなりの配慮である。 とはいえ全高15メートル、全幅30メートルはあろうかという巨体から生じる地響きは、 黄緑の小鬼をまるで漫画に登場する「丸頭の子」のようにひっくり返し、宙を舞う本はここぞとばかりにヒラリヒラリ飛んで逃げていく。 -- 黄緑の小鬼
- フゥーッ…フゥーッ!!
(慣れない『配慮』をしたせいか、全身からもうもうと廃棄煙を上げて輻射熱が周囲を襲う) ……俺、ゼロス。すっきりした! (ある程度暴れてむしゃくしゃが晴れたのか、そんな事を言う 知能の程度はせいぜい5歳児並みである) 俺、ゼロス。おまえなんだ?なんでうろうろしてる?(すっきりすれば、ひっくり返っている丸頭の子のような『小さいの』を身をかがめて覗き込む) -- ゼロス
脚と尾で反動をつけ一気に起き上がった所に、ゼロスの大きい顔。 「巨大な存在」にさほど驚くでもなく、ズボンをパパっとはたいて左右を確認する。
別段ゼロスを無視しているのではない。飛んで逃げる本を確認するとまっすぐそちらを指差す。
「アレ!」 この界隈の公用語でそうつげると、タタっと本を追い駆け出す。 -- 黄緑の小鬼
- ア・レ…?(指差すその先、知能に似合わぬ索敵システムをフル活動させてその『瞳』に目標を定める)
あのひらひらしたのどうするんだ?くうのか? (食っても腹いっぱいになりそうもない小さくて薄っぺらくてふわふわしているものを追いかける小鬼の様子に首をかしげる) -- ゼロス
確かにゼロスからすればその小さな物は、人間にとってのキャラメルにも満たないサイズ。 お茶漬けの海苔を集めて束にした位の感覚でしかないのかもしれない。 とはいえ、人間サイズの者からすれば充分大きな…いや、それを食べるのであればの話。
脚の爪をスパイク代わりに、黄緑の小鬼は結構なスピードで走る。走る。走る…が、ゼロスからすればそれはのろのろと感じられるかもしれない。 身体のサイズが10倍も違えば、当然歩幅による移動距離も変わって来るのだ。
幾度か飛び掛った後、小鬼はようやく「アレ」を捕まえる。 何やらまじないじみた事を行い、表紙から星のエンブレムを取り外して容器に押し込む。
そしてトテトテとゼロスのもとへと戻ってきて、表紙が見えるように掲げた。 「コレ、ホン! クワナイ、ヨム!」 -- 黄緑の小鬼
- 小さいのちょろちょろする、俺、ゼロス。いらいらする…!
(元来破壊衝動の塊である、猫が猫じゃらしに飛びつかずにいられないように目の前を動き回るそれをロックオンしてまた苛立ちを募らせ…) ヨム…俺、ゼロス。文字読める!本だってよめる…よめる… (文字列をかたっぱしからあたり、読める文字をたどたどしく読み上げようとするがうまくいかない) ウガアアアアアアーーッ!! (ちまちました作業は嫌いである、もともと溜まっていたストレスがピークに達してまた暴れ始める) -- ゼロス
ドスン、ドスン。地団駄を踏むたび地面が揺れる。有る程度大きい物とのやり取りもなれてはいるが、流石にたまらない。 巨大なものをこれ以上苛立たせない為にも、小鬼はこの場を離れることを選んだ。 ただの児童書に戻った宙を舞う本をカバンに詰め込むと、「バイバイ!」と告げて何処かへと帰っていった。 -- 黄緑の小鬼
- ウガアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!(怒り狂って周囲を破壊してまわる) -- ゼロス
- ギエエン<おちつけ>
こ げ つ ん -- ギャブルダノン
- 俺、ゼロス。おちついた いたい (でっかいたんこぶを作ってうつむく) -- ゼロス
- ギエエン<気持ちはよく分かる。だが、命があっただけでありがたいことなのだぞ>
<帰って来れなかった怪獣もいる……>(遠い目をして) <さて、それほど元気がありあまっているのなら、すぐ再出発するか? それとも何かの機会を待つか> -- ギャブルダノン
- イヤダ!負けたまま終わるなんてイヤダ!!!!俺、ゼロス最強の怪獣、命尽きて果てるまで戦う!戦って戦って戦い続ける!! -- ゼロス
- ギエエン<うむ、それなら何も待つことはない。自分がいいと思うタイミングで再登録するのだ!>
<結構進んでいたから、出直しは精神的にきついものがあるが、くじけるなよ!> -- ギャブルダノン
- わかったー!俺、ゼロス。戦う!(出かけに洞窟の入口をぶっ壊して飛び立っていく) -- ゼロス
- ああっ、次は熊だ! 気をつけるんだよ! -- ポンサラー
- 俺、ゼロス。熊よりでかい!堅い!早い!強い!!(ゴリラパワーでドラミングして強さをアピール) -- ゼロス
- 大丈夫だとは思うけど、冒険で出てくる熊は、ものすごく強いんだ。油断しちゃダメだよ。
それにしても、もう熊かあ。やっぱり護衛や探険中心だと、強くなりやすいんだねえ。 -- ポンサラー
- 俺、ゼロス。強い!最強!(脳筋な上傲慢である、忠告を聞いても自分の強さをアピールする)
俺、ゼロス。いっぱい殺して食った、だから強い!もっと強くなる!(仕留めた獲物は『捕食』して文字通りの糧にしている) -- ゼロス
- ワイルドだねえ。とにかく、できたばかりの仲間が落ちたら悲しいから、無事に帰ってくるんだよ。
そうそう、景気づけにアイスを持ってきたよ、食べる?(ドラム缶の中に満杯のバニラアイスが詰まっている) -- ポンサラー
- たべる!(メリメリと、ゴミ収集車の取り込み口を想像させる動きの『口』にドラム缶が一口サイズの飴玉のように放り込まれて金属のひしゃげ砕ける音が周囲に響く) -- ゼロス
- ああ、やっぱりそのままいったか。まあ消化できるみたいだからいいけど。
どう、おいしい? 味はわかるんだっけか。 -- ポンサラー
- 俺、ゼロス。好き嫌いしない何でも食う!でもいちばん好きなの甘いの! -- ゼロス
- そうか、わかるんだね。味が分かるって事は素晴らしいことだって、リーダーが言ってたよ!
そのアイス、甘かっただろう。自然界にはない甘さだよ。こういうのが作れるから、人間はすごいよねえ。 -- ポンサラー
- おいしいものまずいものわかる!俺、ゼロス。素晴らしい!!
でもニンゲン俺のこと怪獣でないという、俺、ゼロス。どの怪獣よりも石頭で硬く強い!!(サヨリ家にてロボ扱いされたことを気にしてそのへんの岩を頭突きで粉砕したりドリルニーでくだいたりやりたい放題) -- ゼロス
- (辺りの岩はゼロスが砕く前から傷だらけである。怪獣達が訓練で破壊するからだ)
おちついて、ロボ怪獣なのは確かだからねえ。あとはもう、偉くなって自分の存在を認めさせるしかないねえ。 -- ポンサラー
- わかった!俺、ゼロス。えいゆうなって怪獣王になる!!……えいゆうってなんだっけ -- ゼロス
- 英雄はヒーローだよ。とても強くて立派な人のことさ。まあ、この街だと困った人でも英雄になれちゃうけど。
英雄になれたら、係の人が教えててくれるからとにかく頑張って冒険すればいいよ! -- ポンサラー
- わかったー!俺、ゼロスとにかく頑張って冒険するー!!(ドラミングをしてやる気をアピールする) -- ゼロス
- うん、まずは来月、ガッチリ成功させて帰ってくるんだよ! さてと、オイラはもう寝るから、ゼロスも夜更かししないようにね。 -- ポンサラー
- 俺、ゼロス。寝る子いっぱい育つ!俺も寝る!(と宣言して5秒後、洞窟を揺らすいびきと鼻ちょうちんを膨らませる怪獣の姿が!) -- ゼロス
- オレサマ オマエ マルカジリっくす --
- 俺、ゼロス。俺もオマエまるかじりする!!(がぶり) -- ゼロス
- オレサマ オマエ キャラカブリ!(ぐはぁ) --
- 俺、ゼロス。好き嫌いせず、何でも食う!強い!!(ぼりぼり) -- ゼロス
- チャイカ? --
- うぃ、俺チャイカ… チャイカってなんだっけゼロス忘れた。 -- ゼロス
|