名簿/476422
- マズい、そう思った時には屍食鬼の王の強烈な一撃が腹に食い込んでいた。
身体に、力が入らない。冷たく湿った遺跡の石畳に倒れこんでしまうと、もはや立ち上がることも叶わなかった。 千切れて消えてしまいそうな意識の端で剣戟と怒号を捉えていたが、それもやがて遠ざかっていった。 --
- (僕はもうダメだ、けど……逃げられた、かな……) -- 計都
- 養成校で過ごした日々がフラッシュバックしていく。
決して多くはないが、楽しくて、幸せで、大事な思い出。それが流れだして消えていってしまいそうで、震える手が宙を掻く。 --
- (嫌だ……消えてしまうなんて、いやだ……しぬなんて、いや……だ) -- 計都
- その指に、届くものなど無い。その願いを、聞き届けるものなど無い。
ほとんど聞こえていない耳に、足音が響く。屍食鬼の王だろうか。それとも── 伸ばした手が力を失い、地に落ちる……否、その前に誰かが、すくい上げた --
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- ──そう、君と僕は今や、ある一点に於いて共通の見解を持つに至った。即ち── -- ケイト
- 決闘の放棄。これはつまり君の復讐を行わないことになる。
……って本当にいいの? -- 計都
- 良いんだ。本来ならあの日、僕の復讐は終わったはずなんだ。
──僕が死んだあの日に。 僕のコピーが僕自身とは限らない。生前の僕とコピーされた僕の同一性を証明する手立てはどこにもない……ましてや君は僕そのものではないのだから -- ケイト
- 僕は君のコピーだ。そうでありながら、僕は僕独自の──いわば個を得た。 -- 計都
- 僕の復讐は終わり、君は君となった……これ以上続ける理由なんかない、そういうことだ。 -- ケイト
- そして── -- 計都
- 僕と君が別々に存在する理由もない。だから僕と君は一つになる──君は君のまま、僕は居なくなる。 -- ケイト
- ……それでいいの? -- 計都
- 今更だよ。僕はもう決めた。そもそもこうして別の存在として振舞っている事自体が不自然なんだ。
──さあ、終わりにしよう。 -- ケイト
- (頷き、迎え入れるように両腕を広げる) -- 計都
- (その胸に、溶けこむように消えていった) -- ケイト
- ──で?決闘から降りるって?(さも可笑しい、というように大げさに笑って)そんな事、出来ると思ってるワケ?
君は、いやお前は、決闘こそが存在理由、存在価値なんだよ?それを放棄して、一体何が残ると言うんだい? ……さぁ、大人しく決闘を続けるんだ。 --
- (相変わらず目に厳しい……なんて思いながら、瑠璃羽を軽く睨み)……僕はもう、与えられた役割を果すだけの生活はゴメンだ。
僕は──僕の思うように生きる。そこにあんたの意志が介在する余地はない。 -- 計都
- 生意気な。デク人形なら黙って言うことを聞いていればイイんだ。
それも出来ないようなら……死ねばいい。お前はもう、無価値なのだから(胸ポケットから黒い殺意の塊を抜き出し、それを計都に向ける) 壊して──新しく作りなおしてあげるよ。 今度は何でも言うことを聞く、従順で可愛いお人形さんに……ね!(引鉄を引く、その刹那──!!) --
- (一陣の風。白い影が計都と瑠璃羽の間に割り込む)──ハァッ!!(裂帛の気合。凶器は火を噴く事無く宙を舞う!)
おイタはそこまで……ってね(少年の窮地を救ったのは、白いタイトなワンピースに身を包み、同じくらい白い髪をポニーテールに纏めた妙齢の女性!) 怪我はないかい?(首だけで半分振り返る彼女の前髪には一筋、赤いメッシュが入っている) --
- は、い……(少年はカクンと頷いた。目の前で起こったことの理解がいまいち追いつかない)
(どうやらピンチを救われたようだが、その救い主たる女性に見覚えはなかった) -- 計都
- (少年の返事に満足気に肯きを返すと、再び目の前の派手なカラーリングの男に向き合いつつ)
ここはあたしに任せな。事情は知ってる……悪いようにはしないから、さ(でも、と言いかける少年を制し) 安心しな、あたしは大抵のやつには負けないから。たとえ相手が──天使だろうと(不敵な笑みを浮かべ、拳を構える) --
- フン、どこまで知っているかは知らないが、人間風情が舐めた口を……ボクが何者なのか思い知らせてあげるよ……!!
(高笑いと共に彼の背中が爆ぜた。髪の色に負けない極彩色の翼が広がる) --
- ほら、早く行きな。ここから出たら、なるべく遠くへ離れるんだ。良いね?(言いつつも、ジリジリと瑠璃羽へ迫っていく)
あんたこそ。あたしが何者か思い知らせてやるさ(呼応するように闘気が膨れ上がる)……この、拳舞の魔女の力を……!! --
- (なにこれすごい、とか思いながら言われるままにその場を後にした)
(あの後どうなったかは分からないが、瑠璃羽が現れなくなったのを鑑みれば答えは推して知るべしである) -- 計都
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- (羽を持たぬ鳥を狙う獣が居た それはまるで影のように、計都の行く場所についてくる 姿は見せぬが、気配だけは確かに感じる)
(そして、それは、計都が一人、部屋に戻る途中の夕暮れの道で口を開いた)烏木主計都 養成校第二学年 恨みはないが、お命頂戴仕る(それは、気付けば前に居た 狐の面が中空に浮かぶ それが揺らいだ瞬間であった 眼前に、既に迫っている 問答無用、袈裟の一撃!) -- 遙?
- (『向こうはこちらを知っている……?』そんな事を思う間もあればこそ。中空に仮面が浮かび、それが揺らぐ)……っ!?
(迫る凶刃。反射的に肩に掛けたバッグで迎撃をかけつつ、大きくバックステップ!)──びっくりするじゃないか。 -- 計都
- (迎撃を受ける刃は、しかし躊躇わずそれを両断する 中身を散らばせながらさらに踏み込み、切り払いの一撃 しかし、計都はそれよりも遠くに居た)
(刃を返し、構えを戻す 切っ先を向けた、低い構え)驚く間もなく絶つつもりであったが、致し方ない 少し、苦しんで頂くが 恨むなよ (身体を起こす その動きと同時、中距離から放つ跳びクナイ 狙うのは、胴の中心鳩尾である) -- 遙?
- あーあー、ノートが……(素早い二連撃に驚嘆を得つつも、それをおくびにも出さず呑気に呟いた)
(改めて相手を視認する。おそらくは忍者、知り合いに一人いるがかの教師が生徒の命を狙うということはまず無──)うっ わっ(己の右足を大きく引くようにずらし、更に上体をやや捻って飛来するクナイを避けた。紙一重、制服の胸元が切り裂かれて浅黒い肌が覗く) (飛べなくなったとは言え元は空を飛ぶ者、動体視力と反射神経はそれなりの自身があった。尤も時は既に夕暮れ、長引けば夜目の効かぬ自分は圧倒的に不利だ) (となれば。半身を引いたのをこれ幸いと、身体で隠すように腰の銃把を引き抜き) (当たらずとも牽制くらいにはなってくれるはずだ、とアバウトに遥の足元辺りに狙いをつけて引き金を引く。乾いた破裂音と共に鉛弾が撃ち出された) -- 計都
- (落ち着いている、と忍びには見えた それくらいに、鳥の擬態は上手く出来ていた しかし、それゆえに警戒を抱かせる)
(不意打ちの一撃を避ける計都に一歩踏み出す忍 しかし、寸前で足を止める 殺気を感じた)!(其の足元に、銃痕) (本能的な反応である 耳を打つ音の呪縛と、武器の理解までの、一瞬の隙 動くまでの、一瞬の隙) -- 遙?
- (内心にわずかに生まれる、人に向け銃を撃つ事への危険な愉悦。それを噛み殺すように、動きを止めた忍の足元へもう一発、銃弾を放つ)
(とにかく怯ませ、相手に退かせるのが先だ。別に殺してしまっても構わないだろうという考えも浮かばないではなかったが──)動くな。次は当てる。 (狙いを足元から少し上へずらし、静かな調子で続ける。この距離でしっかり狙えば当てられない事もない。しかし相手は忍者、当てて、殺す気で行かねばこちらの身が危ないのは明白だ) -- 計都
- (二つ目の銃弾が足元を抉れば、はっと意識を取り戻した ずれる銃口が足元から脚へ どろりと多足の虫が背筋を這うような不快な焦り)
撃つか(しかし、それを押える声 挑発するような声)撃ち殺して見るか 良かろうさ、やって見るが良い だが、やって見せたら、笑ってやろう(足は動かさず、ゆっくりゆっくりと刀の切っ先を起こす ぴたり、その延長線上に計都の鼻先を置く) 一つの玉を代金に、貴様は魔道邪道に踏み込むのだ 口が、笑って居るぞ! -- 遙?
- (口の端が釣り上がる。挑発を返すように嘲りの笑い)──じゃあ君はどれくらい人を殺したのかな?
……まあ、今ここでどちらかが死ぬならそれは詮無いこと、かもね(サイト越しに相手を見やる。実力は計り知れない) (人を殺める逡巡か、或いは単なる時間稼ぎか。互いに得物を向け合ったままに時が過ぎていく。10秒か、或いは10分か──) ……そりゃぁ、楽しいもの(不敵に笑う。トリガを引き絞る刹那、胸元へ合わせていた照準をやや下げ、大腿辺りへ三度目の発砲!) -- 計都
- 僕もご挨拶!学校生徒が多すぎてつらい、つらくない!アニメが好きな15歳姫美だよーっ!
なんと今ならお父さんのテレビ普及計画でテレビもつけちゃうっ! -- 姫美
- (ちっちゃい子だ……幾つなんだろう、と思ったら同い年!?なんてことを思いながら)……えーと、まずはお疲れ様。僕は計都。ケイトでも計都でも好きに呼んで。
……テレビ、一応あるんだけどね(ダイアル式のチャンネル切り替えな、かろうじてカラーテレビが部屋の隅に一台) -- 計都
- オッケーケイト!誰が違和感を覚えても僕は15だよっ
ほわぁー…どうしよっか?愛着があるならこのままにするよっ! -- 姫美
- うん。事実は覆らないってことだよね……(無駄に意味深)愛着……って程の物でもないけど、偶にチャンネルガチャガチャやるの楽しい時があるかな。
しかし、部屋にテレビが二台あってはいけない道理はない、そう思うんだ(凄い貰う気マンマン) -- 計都
- えへへーじゃあこっちのテレビも設置してってあげるよー、なんていっても魔力式だからケーブルが一切無いのがいいんだー
ケイトもテレビもってたってことは結構色々見てたのかなー(アニメ視聴への少しの期待のまなざし) -- 姫美
- うん、じゃあお願いするね。それは凄いな……(運び入れられていくのを眺めながら)
ん?(どういう回答を期待されているのだろうか。期待されていることしか分からなかった)んー…色々見てたよ、色々(はぐらかした!) -- 計都
- テレビ普及の原因をとことん突き詰めたらしいからねー、でんきも魔力も無いところ以外ならどこでも使えるらしいよっ
んーっ!いろいろかぁー…一番にアニメ!っていってくれたらよかったのになーっ でもまあこれで 一緒にテレビを見られる友達が一人増えたと思えば嬉しい限りかなっ!(見に来る気のようだ) -- 姫美
- 便利だ……確かにこれなら普及の可能性を感じる。
ああ、そういう事ね……(女の子とじゃアニメの趣味も合わないんじゃないかなぁとぼんやり思った) まあ、話題作りには悪くないかも。ところでこれ、いくら払えばいいのかな……?(言葉裏に気付いていないっぽい) -- 計都
- でしょでしょー、一杯見に来ちゃうかもね? え、うんお金ならいらないよー?普及計画はテレビのプレゼントだもん
だからーそのかわり一杯楽しんで楽しさをいろんな種族の人に味わってもらうのが狙いなんだってーっ -- 姫美
- (いつかテレビで見た街頭テレビのような光景を思い浮かべながら)……この部屋そんなに沢山は入らないよ……
って、え?タダでいいって……ふとっぱらー…(目の前の無邪気な笑みに、以前のように悪意を疑うような考えはまるで浮かばなかった) じゃあありがたく、大事に使わせてもらうよ。ありがとう(にこりと、珍しく含みのない笑いを浮かべて) -- 計都
- どういたしましてっ!ケイトって初めて話したような気がしたけどすごく話しやすいなーって!
それじゃあまた学校でね?(嬉しそうに微笑一礼をして)ケイト、ばいばいっ! -- 姫美
- そう……?ふふふ、そんなふうに言われたのは初めてかも。ありがとう、姫美ちゃん。
ん、ばいばい。また学校でね(微笑んで見送った後)……すっかり毒気抜かれちゃったなぁ……(悪くない、そんな顔でしばしテレビ画面に映った自分の顔を眺めていたのだった) -- 計都
- あっら…黙祷を捧げちまったんだが生きてなさる、んじゃあ挨拶しときますか!
どうもー!現在絶賛挨拶周り中!全員回れるかは分からないフェリックスです!趣味はオリーブオイルを食べ物にかける事! -- フェリックス
- いいや、嬉しかったからいいよ(なんて冗談めかして)僕はケイト……細かい事言うとあれだから、計都でもケイトでも好きな様に呼ぶといい。
僕はそれ程料理は詳しくないんだけど、オリーブオイルっていうとセットで高い位置から塩を振るってイメージがあるんだ。あってる? -- 計都
- 届くもんだねえー祈りって奴も(こちらも冗談染みた笑みで)あーじゃあケイトで、難しい呼び方は苦手でね
点数を付けるとしたら90点だな…90点満点中、それじゃあ君にも挨拶祝いに差し上げましょうオリーブオイルと打点の高い塩 (何処からとも無く二つの瓶を取り出し差し出す、オリーブオイルには暗い所で保存、塩の方には打点の高い、という妙な文字が書かれている) -- フェリックス
- 割と近くにいたからかもね?(笑みに意味深長な雰囲気を混ぜ)うん、それじゃ宜しくフェリックス。
じゃあ満点なんだ。ふふ、本当に?有難う、これを機に少し料理を勉強してみようかな…… (へぇ、などと感心の声を漏らしながらオイルの注意書きと、塩の妙な文字を眺める) -- 計都
- へえ、実は死んでなかった…って感じで?(そんな雰囲気ではなかったと感じていたのでこちらも笑みで返し)
学びなさい学びなさい、今は料理の出来る男ブーム…女の子にモテモテだぜ? そしてそのオイルと塩だが…適当に野菜千切ってかければ即席サラダだ、朝なんかにオススメよ -- フェリックス
- 大体そんなところ。ま、詳しくは話さないけど……ね。
(別にモテモテはいいかな……女の子にも、無論男にも。なんて思いながら)ブームだからってのもなんか、って思わないでもないけど……出来て損はないのは確かだね。 ふぅん……たかが油、と思ってたけど意外と万能調味料なんだね。そういえば何にでも掛けるって言ってたっけ(くすっと笑って) -- 計都
- 波ってのは傍から見てると乗って楽しいのか?って思うのは確かにあるな…でも乗ると楽しいもんだぜ?
んっふっふ…故郷では沈むぐらいにかける猛者も居る、俺は普通にかけるけど まっ色々試してオイリーな美食に目覚めてくれ! んじゃ俺はこいつで、またなーケイト(手を振り去っていった) -- フェリックス
- 踊る阿呆に見る阿呆って奴だね(微妙にニュアンスが違う気がしないでもない)そんなにかけたら油で気持ち悪くなりそうな……うん、普通がいいよ普通が。
でもこれ健康にいいんだっけ……(オリーブオイルダイエットとか思い出して)……あ、うん。またねフェリックス -- 計都
- 寝よう……(ペンギン抱っこして寝る) -- 計都
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