名簿/194444
- (真新しいノートが引き出しの片隅にしまいこまれている) --
- 104年1月
エイルが死んだ。激戦のため遺体の切れ端すら戻ってこなかった きっとマザフィの後を追っていったのだろう。あれはそういう男だ 故郷アンヴィルコールドを失った後、エイルは家族と離れ離れになることを選んだ 再婚した母に迷惑をかけないために冒険者として生きていく道を選んだのだ 親に居なくなってくれと言われて旅に出た冒険者。はは。まるで姥捨て山じゃないか なあエイル。マザフィが死んでからの一月の間、本当に抜け殻みたいだったよ 元からぼーっとしてて意思がなくて 親に言われるがままに死地に赴いて ああ。なんていらつく奴だったんだろう -- パルスス
- 103年12月
マザフィが死んだ 弱かったからだ 先月ボスに止めをさして喜んでいたエース達も今月ばかりは静かだ もっと強くならねば 故郷で負けた上に、こちらにきて超巨大トカゲに負けた ああ力が足りない -- ヴォーダン
- 103年10月
最初の冒険が終わった ビュグウィルは拾った弓にえらくご執心だ。剣と誤差程度の違いしかないらしい 私も冒険で盾を見つけた。エースが欲しがっていたので、やった マレーンは来月、薬草を探すらしい。金貨1600枚。ずいぶんと安い命の値段だ 帰る場所もない彼女は、生き急いでいるように見える だが私も他人のことは言えない。オルフェ様のいないこの世界など (日記はここで途切れている) -- アラン
- ここに書き込んでも良いのだろうか・・・さて酒場で何か目立ってたから挨拶に来たぞ
クックック気をつけたまえよ・・・一度組んだ団結を何かを境にドカン!だからな・・・ククク -- 松永?
- 「やっと人がきた!」「わーい」「天守閣さん天守閣さんよろしくさーん」 --
- 103年9月
ようやく酒場に到着した 私たちのリーダーであるアラン・ライストーンは、オルフェ子爵が行方不明になってから、すっかり覇気をなくしてしまった 抜け殻同然のアランにかわり、私が一行を率いて新天地を目指すこととなった -- ブローダガー
- 半年にわたる放浪生活の後、ようやく私たち余所者を受け入れてくれる場所を発見した
さっそく冒険者として登録する(真っ先に登録しようと思ったが、エースの奴が私たちを押しのけて登録してしまった) (今度礼儀作法をしっかりと教えてやるべきだろうか。他の冒険者に笑われないためにも) アランはぼーっとしたままで、みなが登録を終えた後、うながされてやっと書類にサインをした かつてのオルフェ子爵の懐刀と呼ばれた彼は、いったいどこにいってしまったのだろうか まさか魔物に魂を抜かれでも。いや。縁起でもないことを書くのはやめよう --
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