アレックスイベント中！！

個人イベントとか戦闘RPとかに使うページだ！

• 　
• そして、日常
  • （ぼんやりと自室の窓から外を眺めている）
    （最近はトレーニングにも身が入らず、ずっとこの調子だった） -- アレックス 2014-07-26 (土) 23:42:54
    • 今にも、すぐそこに妖精の笑顔が残っているようで。
      しかし、彼女は荷物以外何も残してはいなくて。 -- 2014-07-26 (土) 23:44:26
    • ディナ………（何度目だったか、その名を呟く） -- アレックス 2014-07-26 (土) 23:45:24
    • はい、呼びましたー？　ってショウさんもケニーさんもいるじゃないですかー。たっだいまー！
      （軽い調子で部屋に入ってくる妖精の姿） -- 緑妖精 2014-07-26 (土) 23:46:04
    • アレックス……。（かける言葉もない。寂しそうな背中を見守る）……。ああ。私も。何度目かの幻聴を聞いている。人のことを言えないのだ。
      んん？？？？ -- ケニー 2014-07-26 (土) 23:48:55
    • えっ………？　な、なんで…ディナ？　だよな？　生きてる………？ -- アレックス 2014-07-26 (土) 23:49:13
    • （ただひたすら、あれ以来鍛錬している…怪我の治りはやはり早く。あの後2人を担いで保健室に向かい、一番死にそうと評価された体は3日で無事完治して）
      （それから、ずっと鍛えていた…目的はないのかもしれない。ただ、腕立て伏せをして。髪が顔にかかり、表情は読めない―――）
      ……ってええええええ！？（いきなり帰ってきた妖精にびっくりして腕立てしつつずっこける）
      な、な……！？（口ぱくぱくさせて）………ナンデ！？ディナサンナンデ！？！？ -- ショウ 2014-07-26 (土) 23:49:37
    • やだなー、死人を見たような顔して！　っていうか、本当に死んだんですけどね。
      なんと！　この悲劇に泣いた我が神が私を特別措置で復活させてくれましたー！！
      （すごくいい加減なファンファーレ音）
      いやー、一時はどうなるかと思いましたよ。でもこれで魔剣に縛られていた私じゃなく、本当の私デビュー！　ってことで。
      （にっこり笑って）だめ？ -- 緑妖精 2014-07-26 (土) 23:51:26
    • 知るか！！！（持っていた緑妖精の遺影？を放り投げて）もう知らん。殺せ。（ごろりと自分のベッドに大の字になる） -- アレックス 2014-07-26 (土) 23:53:12
    • （跳ね起きる。跳ね起きたよ？目の前で妖精が飛んでたらやることは一つだよね）お前―っ！！（キャッチ！！）
      （ぎゅう。二度と離さんってくらい力を込めて）……お前…！！！（怒ってるのか喜んでるのかわからないごちゃ混ぜの表情。でも涙は流してました。） -- ショウ 2014-07-26 (土) 23:55:10
    • （幻聴。この場に居る3人の誰もが、扉を開き挨拶をする“緑妖精さん”の幻聴を聞いた。日常になりすぎていた存在。それが現実へ戻ってきている）
      やっぱり死んだ？　……幽霊なのだ！！　こわい！！　神！？　なにそれもこわい！！　なにこの音こわい！！（おかげでメンタルが不安定のずたぼろになる勇者）
      もしかして夢なのだ？（アレックスの頬を抓る）……ほーら。そんなひねくれた反応してると死んじゃうのだー。握りつぶされちゃうのだー。 -- ケニー 2014-07-26 (土) 23:56:18
    • ぎゃあ！！（掴まれて悲鳴を上げて）も、もう少し優しく掴んでくださいよショウさん！！　死ぬー！！　再殺される！！
      って……ショウさん、泣いてるんです……か…？（首を傾げて）あ、その…私、心配かけちゃって…本当… -- 緑妖精 2014-07-26 (土) 23:56:57
    • 痛い。（頬を抓られて呻く）夢じゃ、ない……
      い……いやったー！！（起き上がって喜び）ハッピーエンド、確かに返してもらったぜ！　機械魔！！ -- アレックス 2014-07-26 (土) 23:57:59
    • 泣いてねーよ…！！（ボロ泣きである）…………心配なんてレベルじゃなかったよ…！俺らの、やったことは無駄だったんじゃないかって…！
      ………よかった……本当に……！（手の力を緩めて。安堵が一気に押し寄せる…胸の中のもやもやも、自分の力への疑念も、すべて洗い落とされるようで） -- ショウ 2014-07-26 (土) 23:59:42
    • （みんなの笑顔や、泣き顔や、そういうので涙が流れて）ああもう！　毎日楽しいなぁ！！
      まったくもう、皆さん私がいないとほんっとうダメなんですから！！（自分も泣きながら、喜びを表現した） -- 緑妖精 2014-07-27 (日) 00:01:49
    • ……。うん。（アレックスが眺めいていた窓へ、勇者は寄る。外は晴れている。もう冬が近いのに、ぽかぽかと。涙目の勇者は窓を向いて目を拭う）
      これで、予定調和のハッピーエンドなのだ。 -- ケニー 2014-07-27 (日) 00:03:46
    • そして、君たちの元に日常が戻った。
      君たちは確かに、かけがえのないものを守れたはずだ。 -- 2014-07-27 (日) 00:02:53
    • ……あ、やべ。今月入った冒険での財宝使ってミドリの葬式手配しちゃった。てへ。 -- アレックス 2014-07-27 (日) 00:04:42
    • END？ -- 2014-07-27 (日) 00:04:54
• 決戦
  • 月が見下ろす深夜、学校近くの森でアレックスたちパーティは戦いの準備をしていた。
    敵は無辜の人々で統合された魔剣の切れ味を試している最後の機械魔。
    アレックスとミドリの運命を握る一戦。決して負けられない戦いの始まりでもあった。 -- 2014-07-26 (土) 20:16:32
    • ここなら他の人たちに被害は及ばないだろう。機械魔をおびき寄せるにはちょうど良いロケーションだ。
      ……ショウ、ケニー。悪いな……力を貸してくれ。（そしてミドリに視線を向ける） -- アレックス 2014-07-26 (土) 20:18:30
    • （いつものように笑う妖精の手足には呪布が巻かれてある）
      なに、機械魔さえ倒せばハッピーエンドまで一直線ですよ。
      …私は魔法で主に回復とたまに攻撃を担当します。自分のスタイルにこだわって負けちゃ世話ないですからね。
      呪布でさらに強化された私の魔術を見せてやりますよ！
      それと、アレックスさんは魔剣を使って敵……機械魔の魔術をアンチマジックで可能な限り消してくださいね。 -- 緑妖精 2014-07-26 (土) 20:21:17
    • 構わねーよ、俺だってミドリもアレックスも助けてーんだ。俺がやりたいからやってる事さ（気が昂っている。夜の森、若干うすぼんやりショウの体が光って見えるのは…気功が全身に漲ってるからだ）
      今回の戦いで一番無理しちゃいけないのがミドリだからな、消えるなよ。んで一番無茶するのがアレックスだ、気張れよ？（周囲の気配察知に気を張り巡らせつつ）
      ………まぁ、強い相手と戦えるってのも、俺に取っちゃ嬉しい話さ。ダチを助けられるなら一石二鳥ってところか…ケニー、ビビってねーだろーな？ -- ショウ 2014-07-26 (土) 20:23:49
    • （夜が更けている。月は東の空に昇っているが、その輝きには翳りがある。朧月夜である。今にも、雲が空を覆い隠しそうだった）
      （遥か遠方に校舎が見える。派手な戦いをしたって誰も巻き込まれないだろう。けれど、もしも失敗をすれば、殺戮を楽しむ“機械魔”はどこへ向かう？）
      （「……」握り締めた袋竹刀の柄が、ぎり、と声を上げた）ああ。こんな力ぐらい、幾らでも貸そう。
      ……って、しょ、ショウ！　“理想の勇者”が何に怯えると言うんだ！　別に緊張なんかしてないのだ！ -- ケニー 2014-07-26 (土) 20:28:17
    • ははは、こんな力……なんかじゃないさ。理想の勇者の力、頼りにしてるぜケニー。
      （ショウに頷き）ああ……わかってるさ、俺の120％の力で機械魔を仕留めてみせる。
      アンチマジックか……実戦で使うのは初めてだが、何とかなるだろ。
      よし……それじゃ魔剣を共鳴させてヤツを呼ぶぞ！（魔導金属製の鞘から魔剣を抜いて）
      我が名はアレックス・リトアード……緑妖精の名の元に命じる…
      魔剣クラウソラスよ！！　俺に従え！！（魔剣同調、しかし自我を奪われないように魔剣を押さえつける）
      （機械魔を呼び出すために、魔剣の力の波長を遠くまで飛ばす）
      
      （しばしの沈黙、その後、月の方角を見る）……来た！！ -- アレックス 2014-07-26 (土) 20:31:51
    • 朧月夜の向こう側から、白銀の装甲を纏った何者かが高速で飛来してくる。
      そしてそれはアレックスたちの前に降り立ち、地面に小さな窪みをつけながら一歩踏み出し、吼えた。
      遠目に見ればドラゴニュートか何かと見紛うかも知れない。
      しかしそれは、機竜の靭尾と機械製の翼を持つ機人だとすぐにわかるだろう。
      その者が持つ魔剣からは、尋常ならざる血の臭いが漂ってくる。 -- 機械魔ベレス 2014-07-26 (土) 20:35:45
    • （周囲に張り巡らされたショウの気が、魔剣を持つアレックスと同じタイミングで敵の方向を感知する…禍々しい気がぶちまけられている、月の方角）
      きやがったか…！（一足飛びに、二人の前に出る。相手との近接戦闘と、肉壁としての役割は俺の出番だ）今日の俺はやる気がみなぎってるからな…！（ブオッ、とショウより零れる光が激しくなって）
      …負けてたまるか…！！（咆哮する機械魔に、山野をかける虎の如く俊敏に突撃する！一番槍は俺の物だと）
      （とにかく攻撃してみないと始まらない、相手の力を確認するためにも……真正面からの、蹴りを。相手の腹部目掛けて放つ） -- ショウ 2014-07-26 (土) 20:38:56
    • ………！！（禍々しい殺気を感じる。これに負ければ機械魔は全ての魔剣を統合し、さらなる被害が出るだろう）
      （しかしこいつから感じ取れる気配は、圧倒的強者が他者を笑うように油断しきっている）
      う、うおおお！！（ならば相手が油断しているうちにダメージを入れるため、踏み込んで横一文字の軌道を描く斬撃を放つ） -- アレックス 2014-07-26 (土) 20:44:07
    • （“魔剣”。もう、それを何度目にしただろう。今日はその輝きが違って見える。微かな月明かりを反射して、揺らめくように）
      （妖しげな魔剣は鏡のように。善、光、勝利を示すか、悪、闇、敗北を示すか。全て、アレックスの心次第であるように見えた）
      （今はどちらともつかない。────これからの戦いで、明らかになる）
      
      （アレックスの声に反応し、同じくそちらを向く。彗星、流れ星、隕石。夜闇から飛来する、白銀の物体がこちらへ飛び来る）
      （いつかのアレックスの姿を、もっと禍々しく強大にしたような。機械竜人だった）
      （錆びた匂いが鼻をつく。両陣営が壊滅するほどの戦争の最中でさえ、こんな臭気はきっと起こるまい）
      （機械の身体は、その臭いのぶんだけ生き物らしく見えた。とびきりの、捕食者だ。きっと、アレックスを食らおうとする……）
      
      （ショウが既に接敵している。猛然と、獣そのものだというように迫り、蹴りを放つ。アレックスもそれに続いた）
      （集中を高める。緑妖精さんと同じラインに立ち、掩護寄りに立ちまわる。どれだけ“効く”のやら皆目わからない。いつでも、なんでも、できるように心を構える） -- ケニー 2014-07-26 (土) 20:45:42
    • ………！（噎せ返る血の臭いに吐き気を堪えて）
      こいつ……機械魔同士の戦い以外は遊んでたんだ……人の命で…試し切りでもするように！
      こんな奴、放っておけるわけがない！！　倒すんだ、今！　ここで！！ -- 緑妖精 2014-07-26 (土) 20:46:44
    • （ショウの蹴りを真正面から食らい、それでも重量と装甲の厚さから身じろぎ一つしない）
      （アレックスの剣戟を左手の指先で軽く摘むと、指先で弾いて吹き飛ばす）
      （牽制の攻撃を軽くいなすと、魔剣を持って大きく一回転、ショウとアレックスに大回転斬りを浴びせる）
      （ただの回転斬りではない、回りながら巧妙に尻尾の鞭打を交えてある） -- 機械魔ベレス 2014-07-26 (土) 20:49:31
    • （己が蹴りとアレックスの斬撃を容易く防ぐほどの耐久力…ショウの貌は『歓喜』に打ち震えていた　ショウの肉体、その細胞に刻まれる意志…強い相手と闘いたいという、それ）
      （最高の敵を相手にして、しかも仲間のために自分の力を出し惜しみせずぶちかませる。これほど恵まれた状況もないだろう…逸らないように、しかし意識は昂って脳内物質をより活性化させる）
      （反撃の大回転切り。回転しながらの一撃…に加えて、尻尾の鞭が後追いで迫る。当然対応する技術は、『倶利伽羅』…アレックスに、剣戟が向かわないように。）
      （今回の戦略的に最も重要なのはアレックスで、俺たちはその援護。自分の身を護る事よりもアレックスとミドリを守ることに全力を費やせばいい―――）
      …が、はっ！！（『倶利伽羅』は成功。その後に続く尻尾は、俺の体で受け止める…！） -- ショウ 2014-07-26 (土) 20:52:45
    • ……！（今の一瞬の交錯でわかった、「とりあえず」や「その場しのぎ」の攻撃は何の意味も持たない戦いになるであろうことを）
      （大回転斬りを技巧で弾き、尾撃を体で受けたショウを前に覚悟を決める)
      （これは自分一人の戦いではなく、全員で勝つための決戦なのだと）
      力を！！（魔剣に魔力を通し、ゴグから習った魔法剣を発動させる）秘剣……火炎斬り！！（炎を纏った斬撃を機械魔に向けて振るう） -- アレックス 2014-07-26 (土) 20:56:48
    • （体幹の安定、重心移動、インパクトの張り、命中部位。ショウの蹴りは、全要素が十分以上に揃っていた。しかし、機械魔は“ぶれ”もしない）
      （様子見の打撃とはいえ、ショウは手を抜いていなかった。アレックスの斬撃など、指先で弾かれている。目を疑ったが、体勢を崩したアレックスの姿は確実にそこにある）
      （ショウは怯まない。どころか、より気勢を強める。この場に居る全員は命懸けの戦いを始めた。けれど、ショウはその中でも、命を“賭ける”ような愉悦を見せる）
      （迫る機械魔の魔剣を受け流し、そして、尻尾を身で受ける。勇者の顔が引き攣る。あの尻尾は、岩も容易に砕くことだろう。それを……）
      はぁーっ……！　今だ、アレックス。合わせる！！
      （魔力帯電させ、増幅する。閃光が何度も瞬き、木樹のシルエットを夜へ浮かび上がらせる。肌全体に鋭い痛みが走る）
      
      そこには人っ子一人いやしない　死んだように静かで　なにひとつ物音を立てない
      　何か感じないか？　空気が震えているだろう　みんな怖いんだよ　おまえの生まれることが
      　　否定されているように思うかい？　違うよ　おまえは何にも妨げられない　最高に自由ってことなんだ
      　　　もしも邪魔者が居るのなら蹴散らしてやればいい　文句なんて言われないから
      　　　　さあ！
      
      ライトニングボルトォッ！！！
      
      （指し示す。アレックスの火炎の斬撃が届く場所。機械に覆われた“金属”の塊。そこに狙いをつけるのは、容易だった）
      （ｺﾞｫッ　ｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵ）（空気を砕きながら巨大な雷の蛇が迫る。締め上げるように、締め付けるように、それは幾多にも別れ）
      （示した所へ落ちる。電流は弾け、機械魔を電熱で蝕む）行け！！ -- ケニー 2014-07-26 (土) 21:03:56
    • ショウさん！！（手足に巻かれた呪布が魔力を増幅させていく）
      フェアリーヒール！！（魔力を解放、治癒の魔力をショウへ送り込む） -- 緑妖精 2014-07-26 (土) 21:05:24
    • （炎を纏った斬撃を魔剣で弾こうとした瞬間、全身を雷鳴が貫く）
      （その一瞬の硬直に、火炎斬りをまともに受ける）
      （機械魔の体に初めて刻まれた人間からの傷）
      （しかし痛みなど超越した怪物の精神は怯むことなく魔剣を構える）
      （ショウに対し、凄まじい速さで踏み込みながらの横一文字斬り――――疾風斬）
      （それを繰り出しながら人外の判断力で発動させたのは、左手からの爆裂魔法ブレイズ）
      （ブレイズは寸分違わずアレックスを狙って飛来する） -- 機械魔ベレス 2014-07-26 (土) 21:10:45
    • （腹に深く突き刺さった尾は、ショウの体をくの字に折り曲げる…過去幾人もの学友の攻撃を受けてきたショウの腹筋だが、それら必殺の一撃と変わりない威力が見受けられる）
      （だが、それでも下がらない。俺の役目はこいつの攻撃を止め、受けること…！）……まだまだっ！！もっと本気でこいよバケモノォ！（退かず、顧みず）
      （攻撃は一手に受ける覚悟――つまり、これからこの化け物が放つ攻撃を受け続ける必要がある。そのために――と動きを考えているところに、ミドリの回復）
      （助かる、と言葉を紡ぐより先に肉体が動く。攻撃を真正面から受け続けていては、自分の身が持たない『次の攻撃が防げない』。今俺がこなすべきは―――）
      
      （「いいかいショウ、あんたはね、いつもあたしの攻撃を正面から受けすぎなんだって」）
      （「はぁ？全然効いてない？足を小鹿のように振るわせながら言う台詞じゃないよねショウくーん？逆になんで女のあたしが、あんたの攻撃受けても倒れないか考えてみな？」）
      （「違うの。あんたと違ってあたしは『受け流してる』んだから。水のイメージって言ったっしょ？相手の攻撃に逆らわず、逆に制するように―――」）
      
      （フラッシュバック、しかしそれは謎の記憶ではなく、ショウ自身が経験した記憶。幼いころ、教会のシスターとの模擬戦で言われた台詞）
      （あの時の一言を思い出せ―――『水』とシスターは言った。水のようにと。…つい先日、水の心ならリドバとの特訓で体得している…！！）
      
      （一滴の水が、ショウの心の中に落ちた　明鏡止水と呼ばれる、武の極みの精神状態）
      
      （真横からの一文字切りが見える。見えすぎるほどに見える…『倶利伽羅』を、力で弾くのではない、流れを若干反らすように。剣の腹を押し上げて、しかし）
      （それはショウの腹部をかすめ鮮血が飛び散る――回避しきれなかったわけではない。「わざとこの軌道にした」。この軌道ならば―――敵の左手からの魔法の射線上をすべり、それの方向を若干反らせる…！！） -- ショウ 2014-07-26 (土) 21:16:42
    • （機械魔から放たれる爆裂魔法、それは通常のタイミングであれば回避も防御も間に合わないはずだった）
      （だがショウの能力で若干ずらされたこの軌道であれば）
      30番目の記憶！　言葉を失ってしまった彼女が、四分音階で叫ぶようにうたうその歌詞のない歌は、
      聞く者を何日かのあいだ、言葉の話せない虚ろな半死人にしてしまう！！（詠唱と共に爆裂魔法に向けて手を突き出し）
      えやあ！！（魔法を空中へ弾き、その弾かれた魔法はかなり空中を進んだ先で分解された）
      まだだ……！！（相手の技を見て技を閃き）斬鉄一閃！！
      （二歩目以降の踏み込みを恐れない素早い斬撃が、横一文字に機械魔に襲い掛かる）
      （それは最初の斬撃と軌道こそ同じだが、速度・威力共に比べ物にならない） -- アレックス 2014-07-26 (土) 21:25:55
    • （横一閃の斬撃は、逸れた。その威力は人外の膂力を持って放たれたものであり、先程の大回転斬りよりも、集中しているぶん鋭さを増しているのに）
      （見えないレールに運ばれたように、“ブレイズ”の軌道上へ移されていた。アレックスはそれを捌く。あの詠唱は、カウンタースペルだ。“ブレイズ”は火勢をなくす）
      （守り一辺倒では勝てない。その理解が、感覚から足を動かしたのか、ほんの少し前に機械魔の放った斬撃と同じ踏み込みをアレックスにさせていた）
      
      日光が蟠る　ぼんやりと空気を歪めて　降り注ぐ熱が泳いでいる
      　夜が更けて帳が降りる　寒い、暗い、怖い　堪らない　お願いだ　こっちへ来て暖めてくれ
      　　いまいちど熱をくれないか
      
      ファイアフライ！
      
      （ﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞｯ）（火球が無数に浮かぶ。両手を翳したその上に浮かぶは10。先程の火炎の斬撃が通用したように、これも効く筈だ）
      ゆけっ！！（飛来する。夜空をあかあかと照らし、機械魔を上下左右から取り囲むようにして、火炎の弾丸が衝突する） -- ケニー 2014-07-26 (土) 21:32:47
    • ……！　ここから先は、機械魔も魔術を使ってくる……なら！！
      スピリットブレスオール！！（精神力をアップさせる術式を展開、パーティ全員の抗魔力と魔法攻撃力を高める）
      これなら私の魔法も効果が高まるはず……！ -- 緑妖精 2014-07-26 (土) 21:36:16
    • （確かに致命の一撃を浴びせたタイミングであった）
      （その斬撃に絶対の自信を持っていた機械魔に不快なる感情が芽吹く）
      （アレックスの横一文字斬りを受け、後方に飛ぶと周囲を火球が取り囲んでいる）
      （その一斉射の直撃を受け、機械魔は憤怒する）
      （爆炎の中から出てきた機械魔は、すべてを薙ぎ払わんとその力を解放する）
      （無数の斬撃から真空波を作り出し、アレックスたち全員に風の刃を飛ばす真空斬）
      （そこから機械竜人はダメ押しの攻撃を図る）ヴォオオオオオオオオ！！！（咆哮、圧縮詠唱の果てにブレイズ――爆裂魔法を無数に作り出す）
      （先ほどより威力こそ弱いが、段違いの数の爆裂魔法を無数に周囲に放った） -- 機械魔ベレス 2014-07-26 (土) 21:42:09
    • （一対一なら、正眼に構えて超足刀を繰り出すか金剛を繰り出すか旋を繰り出すか――だが、今はどれも選択肢に入らない。というより、入れたら死にそうだ）
      （少なくとも目の前の化け物、今のショウの力では攻撃と防御を同時に行えるほどの余裕はない――ここで自分が攻めてしまっては、後ろの二人と一匹がヤバい）
      （ゆえに、機械魔とほぼ0距離のここでとる構えは）……『梅花』（それは、梅の花を包むような、血腥い戦場に似つかぬ構え）
      （ミドリの魔法でどうも、自分も魔法がはじけそうな気がする。もとより、この『梅花』の構えは防御専門、魔法すら弾く人の作りし最高傑作の盾）
      （なれば今ここで、敵の攻撃が防げぬ道理はない！）デカい一撃頼むぜ！！このままだとじり貧になりそうだ…！
      （捌く。ケニーの、そしてアレックスの、ミドリの方へ攻撃を向かわせないように。敵の攻撃は出来る限り捌く！！強い意志と共に待ち受ける『梅花』には、明鏡止水の『流水』の技術も上乗せされ）
      
      （真空の刃は後ろの味方には申し訳ないが『無視する』。ここで構えを解いてはいけない……ただ、肉体への信仰で、耐える。）
      （後ろにも放たれるため味方には飛んで行ってしまうが…ここで気を抜いて、次の攻撃を通してはすべて台無しだった。全身に無数の深い裂傷が刻まれるが。肉体は揺らがず。瞳の意志はより強く。）
      （次に来る気配―――相手の爆裂魔法の連打。これにすべてをかける）……いくぜぇぇぇ！！！（自分の後ろ、仲間の方へは……一発たりとも通さん！！）
      （弾く。弾く。弾く弾く弾く。弾く弾く弾く弾く弾く弾く弾く！！ショウの両腕が高速で円を描き、降り注ぐ爆裂魔法を、上下左右へと散り飛ばす）
      （力任せではない、受け流すように斜め後方へと弾き続けるその速度と体力は、血塗れでも衰えることはない　ただひたすらに、仲間を護るために弾く…！）
      （両手は魔法の余波で火傷を持ち、焦げが生じるが関係ない。）…頼むぜ…！！（すべては、信頼あってのこと） -- ショウ 2014-07-26 (土) 21:48:32
    • （魔力が増幅する。緑妖精さんの術式らしい。有り難い）“これ”は、一際魔力を食うのだ。……。頼むぞ、ショウ。悪いが血反吐流して止めてくれ。
      （真空の刃が身を切り裂く。後衛に居るのだ。その程度がなんだ。太い血管が千切れて鮮血が吹き出す。それが、熱を高める）
      （「火を、恐れるな」「餌を食わし、空気をやり……」片手には、熱を持った光。片手には、輝きをもった炎）
      （ショウが“ブレイズ”の乱打を弾く。空気には赤色のマナが充満する。不思議な意識があった。世界と自分がリンクし、魔力の吹き出す穴となるような）
      （アレックスが、剣の準備をしている。ならば……先程と同じこと。こちらが先んじて装甲を貫き……）
      
      遠い昔　若いころの　忘れてしまうぐらい昔の話を　鉄の箱に詰めて鍵をかけ　心の底へと沈めた
      　急にそれを思い出したのは　燃え盛るような情熱が未だ消えきっていないから
      　　湧き上がる　怒りにも近い感情　これを呼び起こしてはならない　蓋を押さえる
      　　　掌から熱が伝わる　あの頃の残滓などではない　そのままに残った火炎が　圧力をかけられて膨らむ
      　　　　もう抑えきれない　いっそのこと蓋を開けてしまおうか　駄目だ　そんなのは　理性のきかない感情を露わになんてしたくない
      　　　　　掌が焼け焦げる　骨で支える　膨張は収まらない　赤熱する　温度が上がる　燃え移る
      　　　　　　白熱する　温度が上がる　内側から溶ける　感情は私の手を離れて　解き放たれる
      
      　　　　　　　押さえつけたぶんだけの　熱を迸らせて　何にも止められない力で　燃え趾だけを残して駆け抜ける
      　　　　　　　　一本の線となる
      
      ヴォルカニックレイ！！！
      
      
      （ｷﾞｩｵｯ　────ｫｵｫｫｵｵｵｵｵｯ！！）（手から閃光が迸る。光の早さで、装甲を貫き溶かし蹂躪する）
      （そして、届く筈だ……“魔剣使い”と“魔剣”の、“敵を打ち砕く力”が）……アレックスの心を。この場の5つの輝きの力を。
      見届けてみるのだ。たったひとりで。……機械“魔”よ。 -- ケニー 2014-07-26 (土) 22:21:32
    • うぐっ！！（真空斬をまともに受け、そして次の爆裂魔法が来る）
      （真空の刃で受けた胸の痛みよりも）ショウ……！（目の前で自らが傷つくことも厭わず爆裂魔法を弾いているショウの姿に奮起した）
      何か……何か手はないのか…！（そう、機械魔に魔法剣は効果がある）
      （今、自分が使える最大最強の魔法剣を叩き込む他ない）
      （次の瞬間、ゴグとの特訓と目の前の爆裂魔法のイメージが重なった）
      （つまり、爆裂魔法を剣から）
      いける………！！（閃きを形にするため、魔剣に力を流し込む）
      （ショウ、攻撃対象外。緑妖精、ロックから外す。ケニー、エネミーではない）
      （機械魔、攻撃対象）
      （その意思を魔剣が汲み、技の対象からパーティメンバーを外していく）
      そうだ！！　俺が欲しいのは、俺の敵だけを倒す剣！！
      （火と大地の魔力を魔剣にありったけ流し込み）
      必殺……！！（地面に魔剣を突き刺すと、周囲に幾何学模様が浮かび上がっていく）
      
      竜陣剣！！
      
      （自身を中心に周囲へと放出される衝撃波は、魔剣の能力により仲間たちをすり抜け）
      （恐るべき破壊の力が機械魔へと襲い掛かる） -- アレックス 2014-07-26 (土) 21:58:39
    • あっ！（真空の断裂を浴びて体に傷がつく）
      （だが、今は冷静に自分ができることを探すだけ）
      ……！　皆さんを助ける！！（魔力を集中させ、解き放つ）
      フェアリーリカバー！！（仲間全員に治癒の力を流し込む）
      （焼け石に水にしかならなくても、みんなが次の攻撃を回避しきる体力を温存しなければならない）
      ……！（圧倒的な力の奔流を前に、最悪の事態を覚悟する）気をつけてください！！
      機械魔最大最後の剣技、六連流星がくる！！
      でも……ここまでの戦いでわかった！　機械魔同士の戦い以外でこいつは真剣勝負をしたことがないんだ！
      みんなの毎日の訓練が！　傷つきながらも奮戦した冒険の日々が！　仲間同士で戦った組み手が！
      そして、皆さんの積んできた何千何万という経験値が！！　必ず機械魔を上回ります！！ -- 緑妖精 2014-07-26 (土) 22:25:57
    • （竜陣剣の直撃を受け、全身の白銀の装甲が削り取られるように消失）
      （防御力が低下したところに、ヴォルカニックレイ）
      （ここに、機械魔は追い詰められていた）
      
      （そして機械魔の両目が、爛々と黒い輝きを放つ）
      ヴォ、オオオオオォォォォォォ………（機械魔がまるで呼吸をするかのように深く体を撓ませる）
      
      （そして発動する機械魔の最強剣技）
      （六連流星）
      
      （大きく弧を描くように掬い上げる斬撃、三日月斬り）
      （切り下ろしと切り上げをほぼ同時に行う連続剣、咬竜剣）
      （背骨を含む全身27箇所の関節の回転を連結加速させ、音速を超える斬撃を放つ、音速剣）
      （敵の影を切ることで足を封じる魔剣技、魔刻断絶剣）
      （相手の喉を狙って放たれる餓狼の瞬発力、魔天流狼剣）
      （そして色彩が反転した光が切っ先から放たれる最終剣、神天散光剣）
      
      （圧倒的な速度で、膂力で、技術で――――放たれる六つの魔たる流れ星） -- 機械魔ベレス 2014-07-26 (土) 22:36:59
    • ……ふぅっ！！（アレックスとケニーによる攻撃で爆裂魔法が止まり、こちらも手を止める……両手は手甲の部分を除いて黒焦げだが…握る。握れる。まだ動く！）
      （ショウを起点にして背後の扇状のスペースを除き、爆炎と砂塵に包まれた周囲。すべての炸裂魔法を弾ききった結果がこれとなる…それでも。まだ両腕は動く、まだ守れる！）
      （どうも目の前の攻撃対象、先ほどから見る限り魔法を伴った攻撃でないと効果が薄いようだ。今回俺の攻撃の出る幕はない、ただひたすら仲間の援護に尽力すればいい。守ることにこそ攻め気をぶつけて。）
      （どくどくと全身から血がこぼれていくが…同時に体の熱はどんどんと熱くなり、思考はどんどん澄んでいく。戦闘における最高の状態になりつつあった　細胞が躍るように、力が溢れてくるようで）
      
      （ミドリの言う六連流星、それがこいつの最後の必殺技であるならば。俺がやることは、ただ一つ）
      （自分の肉体のすべてをもって、それを止める）
      
      （―――――無　　　極―――――）
      
      （脳内のアドレナリンが死の間際以上に溢れだす。意識が加速しすべての光景がスローになると錯覚するほどの超集中力　ここが、この戦いの峠だ）
      （捌き切る。一撃目、三日月斬り。肌で感じるその威力―――しかし。『舐めるな、俺の方が速い。』）
      （『倶利伽羅』と『旋』を同時に放つ。一撃目の蹴りで勢いを殺し、二撃目の蹴りで刀身を反らし、三撃目の蹴りで――剣を足場に次の斬撃へ、跳ぶ）
      
      （二撃目、斬り下しと切り上げの同時攻撃。奇遇だな、俺も全く同じ技がある。両足を180度開脚からの、まるで虎の咢が大きく閉じるように放つそれは、『虎王』と呼ばれる組技の奥義）
      （本来は相手の頭と顎にぶちかますそれだが、今回は『倶利伽羅』の原理で。踵落としを下からの振り上げに、上段蹴りを上からの振り下ろしに。それぞれぶつける―――鮮血がほとばしる。脚は死んだ。だが、止めた）
      
      （同時に音速剣が放たれるのを確認したが―――近すぎて、反応が出来ない。背後に飛ぶが―――任せる。ケニーに、アレックスを守ることを、任せる。信じることで躊躇いを消して、次）
      
      （影を斬られて脚を封じられた。問題ない、もう脚は先ほどの攻防で死んでいるから。むしろ自ら飛び込む形で会えて技を受けて、下半身を封じられる。これでアレックスとケニーの五体満足は保障された。問題ない、次！）
      
      （喉元を狙って放たれた突き―――アレックスの突きよりも、春香の突きよりも速いそれ。『梅花』は正中線上を狙われているため使用不可。脚が死んでいるため回避も難しい）
      （ならば止める。右手の手甲を貫通させる。筋肉で勢いを落とす。止まらず。）
      （左腕の手甲も貫通させた。筋肉で勢いを落とす。まだ止まらず。）
      （両手両足が使えない。喉元に迫る刃に―――――口で。歯で、思い切り刃を噛締める。舌先が切れたか口の中に広がる血の味。……停止！）
      
      （だがこれで、両手両足は使えなくなった。最後の神天散光剣は止めることは出来ない…音速剣と加えて、あとを止めるのはケニーに任せる。そして、アレックスの一撃を信じて。ミドリの復活を、祈る。）
      
      （全身流血させ、手も足も動かず壁としての役割を果たしとおしたショウの顔は。歓喜ではなく、友への信頼からくる笑顔で。目の前の機械魔に、勝ちを誇った） -- ショウ 2014-07-26 (土) 22:51:13
    • （目を瞑った）
      （六連流星の大半は既に止められた）
      （自分は機械魔を倒すことに集中すればいい）
      （目を見開き、真実の名を口にする）我が名はアレックス・リトアード……緑妖精、いや！　ディナ・シームの名の元に命じる！（それは偽りを捨てた妖精の名）
      魔剣エルウィンよ！！　俺と共に行こう！！
      （魔剣が白く輝く）
      （魔力ではなく、闘気を刀身に通したがための光）
      うおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ！！！（跳躍、機械魔の体に魔剣エルウィンを突き刺す）
      （神天散光剣の余波で全身がちりちりと焦げていく、しかし）
      天地神明剣！！（捨て身の覚悟で最終能力(ファイネストアーツ)を解き放つ）
      
      （全闘気を相手の体に突き刺した剣から、竜陣剣の要領で解放するその技は）
      （絶大な破壊の力を秘めた一撃だった） -- アレックス 2014-07-26 (土) 22:58:35
    • （全身に虚脱感をおぼえる。両手掌が焼け爛れる。上手く撃てた。それは良かった。だが……）これ以上、攻撃は無理か……。
      （“ライトニングボルト”、“ファイアフライ”、“フリーズニードル”は恐らく通用しない。出力不足で弾かれるのが落ちだ）
      （ショウは、血みずくだ。豪雨に打たれ、濡れたかのように血に塗れ……そして、猶も手足を機械魔へと突き出している）
      負けてらんないのだ。（“六連流星”が迫り来る。そして、ショウが対応してすぐさま接近する。ショウがどこまで捌けるか、そして自分がどこまで捌けばよいか）
      （言葉ではない。仲間の心は、伝わるのだ）
      
      悪い夢を見たんだ　背には生温い汗をかき、寒気がひどく収まらない　光景が目蓋に焼き付いている
      　なのに　酷い眠気だ　暗闇が迫る　もう眠りたくない　私はカーテンに両手をかけて開いた
      　　鉛のような目蓋をとかして　光が差す　目が開く　現実が見える
      　　　新しい太陽の光はまるで刺すようで　でも、心地よい　きっと悪夢の中の魔物は　これに切り伏せられたのだ
      　　　　そう　これは魔を打ち払う光
      
      シャインセイバー
      
      （爛れた両手で、袋竹刀を握りしめる。太陽の雫を湛えた刃が袋竹刀を包む）
      “理想の勇者”は何を目の前にしても退かない。そして、魔王を討ち倒すその時まで絶対に倒れない。
      望みを叶える退魔の剣を持ち、5属性の魔法を操る。……キミは魔王ではない。けれど、アレックスにとっての“魔”たる王だ。
      負けはしない。
      （ショウが捌ききれなかった──否。こちらへ流した──“音速剣”を、光速の斬撃が撃ち落とす。袋竹刀は弾かれ歪み、しかし手から取り落とされない）
      
      私は、この魔法が嫌いだ。だから、ショウにも、アレックスにも、誰にも向けたことはない。……だが、それを忘れよう。
      
      
      頬を撫でる熱く生ぬるい風　いつもよりも近い月　踏みつぶせそうな風景
      　見下ろせば　広がるは遥かなる闇
      　　もう後戻りできない　踏み出す　右足　左足
      　　　まるで　浮力を失った水
      　　　　沈む
      
      モアグラビティ
      
      （常闇のフィールドが展開され、“神天散光剣”は地面に向きを変える。色をなくした刃は、黒塗りにされて沈む）
      （みしり）（全身の骨が歪んだ。自らすらも巻き込んで起こす、高重力。魔力も尽き、そして膝をつく。だが、問題はない）
      （最後に立っているのはアレックスだけでいい。そして、我らは最後に笑う。皆で）
      頼んだぞ。……みんなの笑顔を守る……“理想の英雄”。 -- ケニー 2014-07-26 (土) 23:05:09
    • これが―――――これが私だ！！（抱えるほどのサイズの爆裂魔法を作り出す）
      私の名はディナ・シーム……魔剣の使いっ走りなんかじゃない！！　私の名はディナ・シームだ！！
      それを覚えて地獄へ行け、機械魔ー！！！（機械魔が放ったものよりも濃密に魔力を込めて作り上げられた爆裂魔法）
      フェアリーブレイズ！！（両手の呪布が焼け焦げながらも、爆裂魔法を機械魔に向けて放った） -- 緑妖精 2014-07-26 (土) 23:10:16
    • （六連流星をショウに破られ）
      （魔術でディナとケニーに上回られ）
      （そして剣技においてアレックスに負けた機械魔は）
      （弾けるように上半身が吹き飛ぶと、そのまま全身が粉となって散っていった） -- 機械魔ベレス 2014-07-26 (土) 23:12:56
    • ……ざまーみろ。（力に溺れた目の前の機械魔が、散った。同時に腕を貫く剣も脚を縛る剣も消えて…動けるように　怪我はかなりひどく出血も相当だが。意識はある）
      （振り返れば、最後のとどめを決めたアレックスも、倒れてはいるが死んではいないケニーも。そして……）…ミドリは…じゃないか、ディナは…
      ディナはこれで、普通に生きていけるんだよな…？（全身から血を流しても。その身は、勝利と、友の生還の安堵で、穏やかな心地であった） -- ショウ 2014-07-26 (土) 23:17:37
    • 終わった………（魔剣の切っ先を空へ向けるように構える）
      （機械魔の持っていた魔剣はひとりでに浮いてアレックスの持つ魔剣と統合され）
      （ここに完全なる魔剣エルウィンが完成した）
      （そして驚きに目を見開く）お、おいミドリ！　魔剣のデータベースにお前を助ける方法がないぞ！？
      何とかして切れた糸を元に戻す方法はないのか……！！（魔剣に意識を集中する） -- アレックス 2014-07-26 (土) 23:20:53
    • 魔は滅び。……光が差す。ふふふふっ、それは、摂理なのだ。……打ち砕かれるべきものが、打ち砕かれた。
      （光彩陸離。夜闇に散る、“機械魔ベレス”の残り火は、うそ臭いぐらい綺麗に散っていく。地面に残った斬撃のあとや、切り倒された大木だけが戦いのあとを示している）
      （そして、勝利者のもとへ、魔剣が向かう。7本の魔剣とやらは、統合されるのだ。そして、緑妖精さん。ディナも……）
      ショウは、大丈夫……や。（「心配するまでもないのだ」自分ではなく、他人を気遣っていた。あれだけの無理をしておきながら）……まったく、一体どういう身体をしているのだ！　無茶ばかりする！
      （アレックスの魔剣の統合を見届ける。もう、これで……）……。？　助ける方法が、ない？　……。助ける方法がない？（さっと血の気が引く）まさか。そんな。 -- ケニー 2014-07-26 (土) 23:23:59
    • …ちょっと待てよおい…！？（アレックスの一言で、一気に体温が下がったような感じがした）ミドリは…ディナは助からねーってのか！？ここまでやったのに！？ -- ショウ 2014-07-26 (土) 23:27:18
    • ………そう、ですね…（自分の手を見る）
      （焼け焦げて途切れた呪布の下は、もう見えない）
      （死という名の消滅が近かった）
      
      皆さん、私の名前を覚えてくれましたか？　私はディナ、ディナ・シームですよ。
      こんな……ただ、人に自分の名前を覚えてもらうだけで…100年以上かかっちゃいましたよ……あはは、私…バカだな……
      わ、私っ。（声を上げる）本当は、気弱で……カナヅチ妖精っていう、憧れの妖精の真似してただけなんです……
      ダメかな……ずるい子かな………私、みんなに本当の自分を偽って………嫌な子、だったかな…
      （手足の呪布がするするとひとりでに解けていく）
      （もう手足は先から消滅してきていた） -- 緑妖精 2014-07-26 (土) 23:27:27
    • おい！？ディナ、おいっ！！（消滅していく妖精に目を見開いて）ふざけんな！！お前が消えたら何の意味もなくなっちまうじゃねーか！
      アレックス！！何とかしろよアレックス！！英雄なんだろ！？（叫ぶ…悲痛に叫ぶ。魔術に詳しくないショウには、それしかできなかった） -- ショウ 2014-07-26 (土) 23:29:53
    • ……澄み渡る　輝きをはこ……。だ、だめ。だ。（有効かどうかもわからない、治癒の魔法を唱える。とうに、魔力は底をついている）
      （そもそも、ディナを対象にできない。掴み所が、なくなっている。これは、もう……）う、ぐ。世界との、リンクが。その線が、途切れっ……。
      （「ああ、それもそのはずだ」「なにしろディナ・シームは」「本当ならばここには居ない筈なのだから」）……。馬鹿みたいだ、本当に。
      いまからでも、取り返せることなのだ。“カラッポ”の自分なんて、本当はない。キミの殻が、覆い隠していただけで、ディナは、いまそこに。
      居る筈なのだ。……。なのに。もう、どうしようもないのか……。もう、手を差し伸べても、掴むこともできないのか。
      （アレックスに、一縷の望みを託す。たとえ間違っていても、“彼女”はそこに存在すべきだ）
      （「ディナ・シーンのことを私達はまだ、ぜんぜん知らないのだから」「だから、消えてはいけないのだ」） -- ケニー 2014-07-26 (土) 23:40:35
    • ま、待てよミドリ……完成された魔剣を使って、今ミドリの……ディナの肉体の再構築を…！
      バカ野郎、全部終わりみたいに言うなよ！！　そういうの、今言うことじゃねーだろ！！
      英雄……（ショウに呼ばれてハッとする）そうだ、俺は英雄になるんだ……英雄になるには、自分の手の届く範囲の人をみんな笑顔にしなきゃ…？
      おい、待てよ！！　消えるなよ、ディナ！！　俺……まだお前に教えてもらってないこと、山ほどあるんだぞ…！！ -- アレックス 2014-07-26 (土) 23:32:47
    • （もう言葉も出せない）
      （最後にみんなを安心させるように薄く微笑むと）
      （妖精の姿は魔素に分解され、消滅してしまった） -- 緑妖精 2014-07-26 (土) 23:40:07
    • ディ………っ　ディナ！！（涙を流すと、膝をついた） -- アレックス 2014-07-26 (土) 23:41:42
    • …………ディナぁぁぁーーーーーー！！！（消えかけたその姿に。力の入らぬ腕に無理矢理こめて、手を伸ばす）
      （掌は、空を切り………雲散霧消となり、何も掴むことは出来なかった）…………うわあああああああああああ！！！！！ -- ショウ 2014-07-26 (土) 23:43:52
    • 消えて……。しまった。（魔素が散る。空気に溶ける）……。こんなんじゃ。……ハッピーエンドなんて、言えないのだ。（意識が途切れる。消える。涙があふれた） -- ケニー 2014-07-26 (土) 23:47:46
    • 続く。

• 意思
  • 緑妖精は学園の敷地内の空を漫ろ行く。時刻は既に夜。日差しはないが少し蒸し暑い。
    そこに下から声をかけるアレックスの姿に気付く。 -- 2014-07-24 (木) 21:04:40
    • おーい、ミドリ！　ちょっと話をしないかー！（声を張り上げて） -- アレックス 2014-07-24 (木) 21:06:11
    • …アレックスさん、ですか。（翅から緑の光、魔素を散らしながら降りていく）
      話……ううん、話があるのは私だ。（ぺこりと頭を下げて）この前はごめんなさい！
      そして………（掌を見る。少し透けてきている）大事なことを話させてください。 -- 緑妖精 2014-07-24 (木) 21:11:06
    • お、おい！？　その手……一体どうなってるんだ………！？
      （すぐにでも人を呼びたいくらいに心配したが、ただならぬ雰囲気にミドリの言葉を待つ） -- アレックス 2014-07-24 (木) 21:14:47
    • ………私、実は昔冒険者をやっていたんです。
      あの頃にも友達がいて、仕事をして、毎日が充実してて……
      それでも冒険で私は死んでしまったんだ。そして魔素に分解され、私は後悔しながら消滅した。
      その魔素を、近くの祠に安置されていた魔剣が吸収したんです。
      それから私は魔剣に囚われたままだ。（ぽつぽつと、自分の身の上を語る） -- 緑妖精 2014-07-24 (木) 21:20:51
    • 魔剣に………？（怖気がして自分の腰の剣に触れる） -- アレックス 2014-07-24 (木) 21:24:48
    • 私は魔剣に命じられました。適格者を探し、その人間を機械魔に変えろ、と。
      機械魔とはあの魔剣を手にした者の末路。機械に侵食された怪物…
      最終的に機械魔同士で争い、七本の魔剣を統合していき、最強の魔剣を作り上げるプログラムなんです。 -- 緑妖精 2014-07-24 (木) 21:29:02
    • …………つまり、ミドリは俺を犠牲にしようとしていた、と？ -- アレックス 2014-07-24 (木) 21:34:38
    • すいません。それも謝ります。（頭を下げて）こんなことをして、許されるとは思っていませんが…
      私はアレックスさんを利用してきました。それは揺るがない事実。
      でも、それももう終わりです……私は、もう魔剣に協力する気がない。
      だから……もう私は魔剣に体を再生してもらうこともない。今の仮初の肉体を維持してもらうことも……ないんですよ。
      （月光に透ける手を見せて） -- 緑妖精 2014-07-24 (木) 21:42:59
    • お前………！　どうして………いや。（首を左右に振り）
      よく話してくれた。これからミドリが消えなくて済む方法を探そう！ -- アレックス 2014-07-24 (木) 21:54:23
    • ええ、もちろんそのつもりです。でも……それより前にやることがある。
      今、残り五本の魔剣を統合した、最強の機械魔が人里を気まぐれに襲っています。
      頻度にして半年に一度という辺りでしょう……しかし、これ以上放っておくわけにはいかない。
      だから、アレックスさん！　あなたと、あなたの魔剣と、私と、あなたの仲間の力で！
      機械魔を倒し、全ての魔剣を統合するんだ！　上手くいけば、私も消えずに済むかも知れない！
      人類を守る最初の仕事だ……できますか、アレックスさん。（真っ直ぐに相棒を見て） -- 緑妖精 2014-07-24 (木) 21:56:53
    • ……ああ！　やるさ。やってみせる！　メンバーはショウと…あとケニーに頼もう。
      ミドリの命を握っているのが魔剣なら、俺が魔剣を掌握することで助けることができるかも知れないしな！ -- アレックス 2014-07-24 (木) 22:08:19
    • アレックスさんならそう言うと思っていましたよ。
      さて、話は最後になりますが。聞いてください……私の、本当の名前を―――― -- 緑妖精 2014-07-24 (木) 22:09:15
    • 続く。
• ビギンズナイト
  • アドベンチャラー・アカデミーにアレックスたちが入学する一年前。
    とある町でケチな盗賊団が大きな力を手にしたと噂で聞いたアレックスは興味本位で盗賊団の居場所を調べる。
    そして若さゆえの無茶か、夜討ちを仕掛けてその盗賊団が手にしたそれ―――魔剣を発見する。
    そしてその傍らには、鳥篭に閉じ込められ生きる気力をなくした一人の妖精の姿があった。 -- 2014-07-23 (水) 23:11:59
    • よっと！（屋根裏から飛び降りながら見張りの下っ端盗賊を気絶させる）
      当身、っと。しばらく起きるなよー……ん？　これは……剣と妖精…？
      これが大きな力、ってやつなのか……？　おい、そこの妖精。意識はあるか？　喋れる？ -- アレックス 2014-07-23 (水) 23:14:55
    • （その両目は、この世界に絶望しきったように虚ろで精彩を欠いていた）
      なんですかあなたは…盗賊相手に泥棒ですか？　強盗ですか？ -- 緑妖精 2014-07-23 (水) 23:16:58
    • おい、人聞き悪いな。確かに今は押し込み強盗紛いのことをやってるが、盗賊退治という大義名分もある。
      そして俺は泥棒なんて名前じゃない……俺はアレックス・リトアード。英雄になる男だ！ -- アレックス 2014-07-23 (水) 23:18:04
    • 何をバカなことを。夢を見るならベッドの中にしてくださいよ。
      （その時、魔剣が淡い光を放つ）ま、まさか……この少年が、魔剣の適格者だと言うんですか…！？
      そんな……そんなこと…（それはアレックスを機械魔に仕立てあげろ、という悪意の輝き） -- 緑妖精 2014-07-23 (水) 23:19:39
    • この剣……普通の大剣とは違うのか…？（その光に吸い寄せられるように手を伸ばして） -- アレックス 2014-07-23 (水) 23:20:31
    • その時、周囲が急に騒がしくなる。侵入者に気付いた盗賊がアジト内部を慌しく駆け回っているのだ。 -- 2014-07-23 (水) 23:21:24
    • ………！（魔素を吸い上げる特殊な鳥篭の格子を掴んで）
      呼んでください！　アレックスさん！！　私の名を！　私は緑妖精……その魔剣の管理者です！！
      そして連れて行って！　私を……外の世界へ！！ -- 緑妖精 2014-07-23 (水) 23:23:16
    • ………！（魔剣の柄を握り）我が名はアレックス・リトアード……緑妖精の名の元に命じる…
      魔剣クラウソラスよ！！　俺に従え！！（魔剣を抜くと、光は消えて） -- アレックス 2014-07-23 (水) 23:24:53
    • クラウソラス？　何ですかその名前は…… -- 緑妖精 2014-07-23 (水) 23:25:36
    • かっこいいだろ？　伝説に出てくる剣の名前だ！（キラキラとした瞳で魔剣を握って）
      すごい、手に吸い付くみたいだ！　これが俺の戦う力……魔剣！
      緑妖精、少し伏せていてくれ。（横一文字に鳥篭を斬る）てい！！ -- アレックス 2014-07-23 (水) 23:27:57
    • うわ！（伏せるとすぐ上を斬撃が抜けて）こ、これは……（鳥篭は斬れたものの）危ないですよアレックスさん！！
      おっと、それはそうとそろそろ逃げたほうがいいんじゃないですか？　あいつら私と魔剣を買うのに大枚はたいてますからね。
      捕まったら海の底に捨てられますよ。アレックスさんだけ。永遠に。 -- 緑妖精 2014-07-23 (水) 23:29:45
    • おっと、そうと聞いちゃこうしてられないな！　行こう、緑妖精！
      （家具を伝って壁を登り、天井裏へ行きながら） -- アレックス 2014-07-23 (水) 23:30:36
    • ……もう、緑妖精じゃまだるっこしいですね。（後ろめたさを隠しながらの軽口）ミドリでいいですよ。
      さ、早く逃げましょう！（だって、この人は） -- 緑妖精 2014-07-23 (水) 23:31:35
    • ああ、任せろってミドリ！（不思議と安心できる――――だって、この妖精は）
      
      （俺の相棒！） -- アレックス 2014-07-23 (水) 23:32:24
    • （私の生贄！） -- 緑妖精 2014-07-23 (水) 23:32:43
    • 続く。
• 疑念
  • うおおおおぉぉぉ！！！（夕暮れの中を重いコンダラを引きながら走る） -- アレックス 2014-07-22 (火) 19:31:54
    • さぁ、走れ走れ！！　休んでたらスペシャルハードコースになりませんよ！！
      （妖精サイズの鞭を振るってアレックスを追い立てる） -- 緑妖精 2014-07-22 (火) 19:32:39
    • し、死ぬー！！（かなりの重量を引きながら走り続ける）ぐぬぬぬぬ………！！
      ぜはっ……（その場に膝をつく）ちょ、休憩…… -- アレックス 2014-07-22 (火) 19:34:26
    • 全く、この程度で音を上げていては百年経っても英雄なんて無理ですよ！
      ま、オーバーワーク寸前までやるのが目的なので休憩は許す！（妖精の器を取り出して）
      さぁ飲め！　MP(マッスルパワー)を回復したらちょっと休憩してまた訓練再開ですからね！ -- 緑妖精 2014-07-22 (火) 19:37:57
    • おい、今までマジックポイントが回復すると思って妖精の器の水を飲んでたけどマッスルパワーってなんだよ！？
      そんなわけのわからないポイントが回復するアイテムだったのか！！　今まで元気出てたのが悲しいな！？
      （それでも水を飲むと一息ついて）なぁ………ミドリ。 -- アレックス 2014-07-22 (火) 19:40:37
    • なんですか！　トレーニング内容の変更なら聞きませんよ！　もっともっとアレックスさんには強くなってもらわないと！ -- 緑妖精 2014-07-22 (火) 19:44:09
    • いや………この魔剣の話だ。（汗を拭いながら緑妖精に視線を向けて）
      悪いが機械魔という言葉から色々調べさせてもらった。
      この魔剣の名前はエルウィン。狂気の魔導師が作り上げた剣だ。
      彼は魔剣を作り上げるだけでは飽き足らず、最強の使い手を作り上げようとしていた。
      それがエルウィンを持った人間を機人へと変えるプログラム……その末路が機械魔だ、違うか？ -- アレックス 2014-07-22 (火) 19:46:46
    • …………。（途端に喋ることを止め、氷のように冷たい眼差しでアレックスを見る） -- 緑妖精 2014-07-22 (火) 19:49:18
    • ……ま、当たってると仮定して話を続けるぜ。
      とはいってもロシェの受け売りなんだけどな。…お前、魔剣に縛られているな？
      そうでなきゃ、色々説明がつかない部分がある。魔剣に脅されているか何かで俺を機械魔に変えようとしているんだろ？
      （妖精の器の水、その最後の一滴を飲み干して）ふぅ。いいか、ミドリ。俺はな、アレックス・リトアード――――
      手に届く範囲の人を笑顔にする男だ！！（器を持ったままミドリを真っ直ぐに見る）
      お前は俺の相棒だ、お前を笑顔にしなくちゃ俺は誰も守れやしない！！
      なぁ……！　頼む、ミドリ……真実を語ってくれ…！！ -- アレックス 2014-07-22 (火) 20:01:34
    • …………っ！（激昂して吼える）うるさい！！
      お前なんか私が体を得るための道具でしかない！
      気安くミドリなんて呼ぶな！！　私にも……名前はあるんだ…！ -- 緑妖精 2014-07-22 (火) 20:22:40
    • （その言葉に口元を押さえて一歩下がる）
      （ミドリの言葉がショックだった）
      （言葉そのものに傷ついたのではない、何にも気付かなかった自分の愚かしさがただ、悲しかった）
      
      （ただアレックスを化け物に変えてしまえばいいだろうに機械魔という言葉を教えてくれたのは何故だ？）
      （それだけではない、彼が暴走するたびにミドリは周囲の人々に聞こえるように機械魔という単語を口にしていた）
      （そして今、ミドリは「エルウィンに脅され、アレックスを機械魔に変えなければ命に関わること」を教えてくれた）
      
      （くしゃりと顔を歪めて、目の前の妖精を見る）
      （ミドリは最初から、自分にできる精一杯のメッセージを送ってくれていたのだ） -- アレックス 2014-07-22 (火) 20:29:31
    • ……！！　黙ってトレーニングしててくださいよ、アレックスさん！　それじゃ！！（逃げ出すように夕暮れの中を飛び去る） -- 緑妖精 2014-07-22 (火) 20:30:58
    • （そして一人残された俺は、ミドリと出会った時のことを思い出していた）
      （世界はネジを巻く鳥によって動かされているという話を聞いたことがある）
      （俺とミドリを取り巻く運命のネジが巻かれた夜に俺は思いを馳せた） -- アレックス 2014-07-22 (火) 20:32:53
    • 続く。
• 夕闇の戦い
  • （夕陽の中を歩く）あーあ、すっかり遅くなっちまったな。
    （頭の後ろに両手を当てながら隣にいる相棒、緑妖精に話しかける）
    どうだ？　結構、魔剣クラウソラスを使いこなせるようになったよな、俺。 -- アレックス 2014-07-10 (木) 20:56:52
    • まだまだですねー。今のままじゃこの先の冒険で生き残っていけませんよっ！
      さ、明日も特訓！　明後日も特訓だー！（ひらひらと飛びながら空を見上げる）
      （夕陽の赤と星空の黒が交じり合う、境界線が見えた） -- 緑妖精 2014-07-10 (木) 21:00:55
    • （その境界線の彼方から、謎の影が飛び掛ってくる）
      （外套ですっぽりと体を覆い隠したそれは、手に持っていた剣で緑妖精に斬りかかる） -- ？？？ 2014-07-10 (木) 21:04:17
    • ！？（あまりにも突然のことすぎて、何が起きたか一瞬わからず） -- アレックス 2014-07-10 (木) 21:15:34
    • う………！？（血を流しながら地面に叩きつけられて転がる）
      い、痛………（袈裟掛けに斬りつけられ、緑色の服が血に染まっていく） -- 緑妖精 2014-07-10 (木) 21:21:34
    • （妖精を斬りつけた後、残心。ゆっくりと外套のフード部分を上げる）
      （夕闇に現れたその相貌は、機械。機械製の人類という雰囲気を受ける異形であった）
      （眼の部分にあるセンサーが動き、アレックスを捉える） -- 機械魔 2014-07-10 (木) 21:26:43
    • ミドリーーーーー！！！（相棒の名を叫びながらも魔剣を構えて）な、なんだこいつは……！
      機械……そう、機械で出来た人間だ…！！（チラ、と機人が持っている剣を見る） -- アレックス 2014-07-10 (木) 21:36:25
    • 機械魔が持っている剣はアレックスの魔剣と全く同じものだ。それが妖精の血に濡れてぬらりと夕陽を反射している。 -- 2014-07-10 (木) 21:45:33
    • ……アレックスさん…気をつけて……そいつ、強いです………（自分の傷に治癒魔法をかけながら） -- 緑妖精 2014-07-10 (木) 21:56:23
    • （口をもごもごと動かす）エル……ウィン…………
      （だがすぐに魔剣を構えてアレックスに斬りかかってくる）
      （相手の喉を狙って放たれる餓狼の瞬発力を秘めた攻撃、魔天流狼剣） -- 機械魔 2014-07-10 (木) 22:01:26
    • ………！！（咄嗟に首元への斬撃を魔剣の腹で打ち払う）
      パリイ！（閃きのままにショウの技、倶利伽羅を模倣した防御技を振るう）
      （しかし）
      （今、技を閃かなければ確実に殺されていたはずの、レベルがまるで違う剣技だった） -- アレックス 2014-07-10 (木) 22:11:40
    • （や、やっぱり殺しに来てる……！）
      機械魔が相手では長く持ちません！　魔剣同調してください、アレックスさん！！ -- 緑妖精 2014-07-10 (木) 22:20:24
    • （アレックスの足元から伸びる影を魔剣で切り裂く）
      （相手のマナの流れを断ち切ることで一時的に行動不能へ追いやる魔剣技、魔刻断絶剣） -- 機械魔 2014-07-10 (木) 22:26:21
    • うっ………（影を切り裂かれ、全身が硬直したように動かなくなる） -- アレックス 2014-07-10 (木) 22:32:05
    • （弧を描くように斬りつける秘剣、三日月斬り） -- 機械魔 2014-07-10 (木) 22:35:36
    • （体の広い範囲を斬られて呻く）
      くっ……このままじゃ確実に負ける…！（魔剣を持つ手に力を込める）魔剣同調！！
      （右手から手首、腕へと幾何学模様が浮かび上がり）
      （夕闇の中でもう一つの魔が目覚める）
      く、うううう……！！　初めてじゃないから、意識まで持ってかれずに済むな…！！
      （爆発的に高められた身体能力で機械魔に戦いを挑む）
      二段斬り！！（オーソドックスな連続剣を、それでも凄まじい速度で放つ） -- アレックス 2014-07-10 (木) 22:44:14
    • （一回目の袈裟掛けを剣で防御するも二回目の斬撃をまともに受けて後退）
      （斬りつけられた傷口からは黒い液体が流れ落ちる） -- 機械魔 2014-07-10 (木) 22:56:16
    • 十文字斬り！！（追い討ちをかけるように横薙ぎと切り下ろしのコンビネーション技を仕掛ける） -- アレックス 2014-07-10 (木) 23:10:44
    • （連続攻撃を受けて黒い血を噴出し、さらに後退する）
      （その時、機械魔の持つ魔剣が大斧へと変形していく）
      （アックスモードへと魔剣をチェンジさせると、頭上で両手を使って斧を振り回し、遠心力を生かして大斧を振り下ろす）
      （相手の魂ごと押し斬るようなその破壊力を持った技の名は、魂滅斬） -- 機械魔 2014-07-10 (木) 23:34:44
    • ………！　あの機械魔は、もう魔剣変形を使いこなしているんだ…！ -- 緑妖精 2014-07-10 (木) 23:40:11
    • （魔剣と同調することで敏捷性も爆発的に高められている）
      （魂滅斬を寸前で回避し、伸びきった相手の腕を見て技を閃く）
      流し斬り！！（相手の腕を狙った斬り上げの斬撃を浴びせる） -- アレックス 2014-07-10 (木) 23:45:21
    • （伸びきった腕を切り飛ばされ、切断された腕が大斧ごと地面に落ちる）
      （腕の断面からは黒い液体が噴出し、それでも大斧を拾おうと機械魔が左腕を伸ばし） -- 機械魔 2014-07-10 (木) 23:54:48
    • ここで決める！！（魔剣を大上段に構えて相手に向かって駆ける）
      真っ向……唐竹割りー！！！（相手の頭上から魔剣を振り下ろした） -- アレックス 2014-07-10 (木) 23:57:34
    • （頭頂部から真っ二つに両断され、機械の断面を見せながら倒れこむ機械魔）
      （そして機械魔の体は彼の持っていた魔剣の中に吸収されていき、影も形もなくなった） -- 機械魔 2014-07-11 (金) 00:04:23
    • はぁ……はぁ……倒した！　なんだったんだこいつ…それに何故、俺と同じ魔剣を。
      それよりミドリ、大丈夫か！？　怪我の具合はどうだ………！？ -- アレックス 2014-07-11 (金) 00:09:14
    • だ、大丈夫です。妖精は見た目より結構丈夫なんですよ。
      （何とか自分の翅で舞いあがり）……機械魔が襲い掛かってくるなんて……いくらなんでも早すぎる。 -- 緑妖精 2014-07-11 (金) 00:13:06
    • 機械魔？　早い？　おい、ミドリ……お前何を知っているんだ？ -- アレックス 2014-07-11 (金) 00:17:52
    • その時、機械魔が持っていた魔剣がひとりでに跳ねるようにアレックスの魔剣に向かって飛来。
      一瞬の鈍い光と共にアレックスの魔剣と融合して消えた。 -- 2014-07-11 (金) 00:19:07
    • うわ、なんだ！？（自分の剣を不思議そうに見て）なんで剣同士が合体を………
      魔剣クラウソラスが、前より手に吸い付くような一体感を与えてくれるような気がする………
      なぁ、ミドリ。お前何を知っているんだ？　なんで…何も教えてくれないんだ？ -- アレックス 2014-07-11 (金) 00:20:40
    • ………機械魔というのは、たまたま妖精の国にいた頃に知っただけです。ただのモンスターですよ。
      早すぎるっていうのは、あのモンスターは強すぎるのでまだアレックスさんが相手するには早いという意味ですよ。
      それじゃ戻りましょう、私は傷の手当をしないと。（疑問を振り切って帰途につき） -- 緑妖精 2014-07-11 (金) 00:24:37
    • （なんだろう……まだミドリは俺に隠し事をしている気がする…） -- アレックス 2014-07-11 (金) 00:25:05
    • 続く。 -- 2014-07-11 (金) 00:25:16
• TIPS　緑妖精と命
  • おいおい、大丈夫かミドリ。（依頼で大怪我をしたミドリに付き添う）
    魔術的措置、つまり回復魔法で大体の傷は治るみたいだから運が良かったよ。 -- アレックス 2014-07-07 (月) 20:06:55
    • くっ……これでペナルティは避けられない…！　全く、やってられませんよ。
      （小さな妖精用ベッドに座り込んでぷい、とそっぽを向く）成績優良不良妖精を目指してたのに。 -- 緑妖精 2014-07-07 (月) 20:08:00
    • 不良妖精って……まぁそれだけ元気そうなら何よりだよ。（はははと笑って）
      ミドリは殺したって死にそうにないしな。全く、バイタリティ溢れる妖精だよお前は。 -- アレックス 2014-07-07 (月) 20:10:33
    • ………っ！（包帯を巻いた妖精はキッとアレックスを見上げて）
      なんですかその言い方！？　この世に死なない命なんてあるわけないでしょう！！　私だって……私だって！！ -- 緑妖精 2014-07-07 (月) 20:11:43
    • あ…………（頭を下げて）悪い、掛け合いの一つのつもりで言ったんだが。 -- アレックス 2014-07-07 (月) 20:12:17
    • ………。（表情が曇る）あ、あの……アレックスさん……違… -- 緑妖精 2014-07-07 (月) 20:12:53
    • どうやら怪我でナーバスになってるみたいだな。そこまで怒るとは思わなかったんだ、本当にごめん。
      それじゃ俺はホワイトデーのお返しに行ってくるよ。お前も怪我の具合が良かったら一緒にルーヴへホワイトデーのお返ししに行こうぜ。
      ……悪かったな。じゃ。（部屋を去って） -- アレックス 2014-07-07 (月) 20:14:47
    • …………アレックスさん！（声をかけても既に彼の背中はドアの向こう）
      私……そんなつもりじゃ………（視線を落として）………。後で謝ろう。 -- 緑妖精 2014-07-07 (月) 20:15:53
    • 続く。
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