足場もなく方向性もなく放たれた物。それは放たれたのか、捨てられたのか
- 異能者ラピッド・ラビット……どんな方なのか…… -- 飛雄
- 異能者ラピッド・ラビット…(背後に現れ)果たして私に異能者の名が能うかは甚だ疑問ではあるな -- ラピッド
- (振り向かないままに)しかし異能ロワイヤル参加者ラピッド・ラビット……では些か長すぎますから -- 飛雄
- なるほど、君の言い分にも一理ある(背後の気配は楽しそうに笑う)
そうだな、ではこう呼びたまえ『統和機構製汎戦闘用合成人間ラピッド・ラビット』…私の正式名称だ -- ラピッド
- ではラピッド・ラビットとだけ呼ばせてもらいます ただ、その正式名称は僕の記憶に刻みつけておきます -- 飛雄
- そうかい、では君の好きにするといいさ
さてこちらは名を名乗ったんだ、ならば君も名を名乗るのが礼儀ではないか? -- ラピッド
- 失礼、僕は千子飛雄……異能ロワイヤルの参加者です(男の声は、変わることなく平坦に) -- 飛雄
- トビオか(一瞬、動きが止まる)ふむ、有名なスポーツ選手みたいな名前だね
もしくはカートゥーネストか…良い名前だと判断できるよ -- ラピッド
- (動きが止まった瞬間に振り向き)ありがとう 今日は本当は挨拶に来ただけなのだけれど……
一つ、聞いても良いですか? -- 飛雄
- 礼を言われるようなことはしていない(飛雄の眼を覗きこむように見つめる)何かな? -- ラピッド
- (感情の見えない瞳で見つめ返し)アナタの正式名称……『統和機構製汎戦闘用合成人間ラピッド・ラビット』
つまり、あなたも造られた存在、という事ですか? -- 飛雄
- //申し訳ない、そろそろ眠気が限界に……続きはまた明日で良いですか? -- 飛雄
- そうだね、その通りだ(瞳に映った己に話しかける様に)それが何か問題だったかな?//いいですよ -- ラピッド
- //ありがとうございます、おやすみなさい --
- いいえ、ただ……それならば、その点に関して僕と同じですね
恐らくは作り手も、作る方法も、その目的も違うけれど……だから同じ造られた存在として問います
感情や心は、いつ頃から実感できるようになりましたか? -- 飛雄
- 情動か(また動きが止まる、今度は瞬きをするほど長く)
『我思う、ゆえに我あり』…というのは古代の哲学者の言葉だったかな?
逆説ではあるが私が喜んだ時に喜びは既に存在していたし、怒った時に怒りは既に存在していた
いつ頃と聞かれるとそれこそ物心ついた頃、と答えるが正しいか
君の求める答えではなさそうだけどね -- ラピッド
- はい、しかし意味のある答えだったと判断します
僕は作られて間もない為、未だ感情があまり発達していないのです
ラピッド・ラビットの言葉を借りるなら、僕は未だ物心がついてない……と言う事になるのでしょう -- 飛雄
- 私の答えが役に立てば良いが(パチクリと瞬いて)そういう事になるな -- ラピッド
- はい、僕が物心つくのがいつ頃になるかは分かりませんが、良い表現を得られました
自己の状態を定義出来ればそこから進みやすくなります ありがとう -- 飛雄
- セックス! --