名簿/514784
- よう。今月ぁ大丈夫そうだな(ぬっ、と牧場にやってくる) 先月のもアレか? 星がどうとうかいうやつ -- リョウ
- そんなに毎月盗まれてたら、旦那に殺されちまうよ。
……見たのか?(その話題になれば慎重に、問に問で返す) -- レダ
- さてなぁ。明るい夜にぁ夜釣りぉすることもあるが、ここンとこ忙しくて(村に一軒の漁師だし…) 夜ぁグースカ寝てばっかだしな
ただ、お前ェさんが言ってたことが気になってよ。お前ェさん結局何ぉ見たんだ?先月も、同じモンぉ見たのか? -- リョウ
- そう……(思案顔。実際に見たというのなら、信じるのだろうがそうではないのならやはり難しいだろう。)
そうだよ、あいつらだ。悪魔だよ。(口で説明するのは、そうとしか言いようが無いのだ。)あいつらは星に乗ってくる。 -- レダ
- 星に乗ってくる悪魔。そいつぉ、お前ェさんは見たってのか(むむむ。と腕を組む) 空ぁ飛ぶ魔法みたいなのも聞いたことぁあるが、そんな手合いかね
牛ぁその「星」に乗せられていっちまったのか? -- リョウ
- そうだよ。(どうせ信じないだろう。そんな思考が言葉に乗って、ぶっきらぼうに応える。)
(それに、あんな連中には関わらない方がいい。そうに決まっている。信じないなら信じないでそのほうが良いのだ。) -- レダ
- …おっし。お前ェさんは星に乗ってくる悪魔が牛ぉ攫っていくのを見た。コイツで合点ぁいった
星の明るい夜ぁ俺も夜更かししてみよう。お前ェさんの見た悪魔が見れるかもしれ無ェ -- リョウ
- ば、ばか!やめとけよ!お前あれか?神様を信じないとかそういうやつか!? -- レダ
- 海の神様ぁ信じてるぜ?あとゾロ女神なんてのも居やがるらしいな(へへっと笑う) 悪魔であれ何であれ、牧場主やお前ェさんぉ困らせてンだろ?
村の仲間ぁ困ってンなら、手伝えるコトぁ手伝いてぇじゃ無ェか。たいしたコトぁ出来無ェけどよ -- リョウ
- そりゃ…ありがたいけどさ…(なんとなく照れくさく、カウボーイハットのつばを下げ、顔を隠す。)
でも、やめとけよ。これはあたしからの忠告だ。悪魔に銃なんて効かないからな。 -- レダ
- 銃なんざ握ったコトも無ェよ。だが、俺の銛ぁ岩より硬ェ大鮫のツラぁ刺し貫く(ぐるぐると腕を回して)
俺もソイツらぁ見ることがデキりゃ、今より協力してくれるヤツも増えるかも知れ無ェしな(笑って、漁師は帰って行った) -- リョウ
- 岩よりか…それなら…(左手の手枷を撫でる。岩を貫通できるのなら、あの悪魔たちの鎧のような肌も…)いや、だめだ。
他の奴らにも、気をつけろって言っとけよっ! -- レダ
- 「ふぅ……」全身泥まみれだ。スコップを杖代わりにして一休みする。
スコップの平でパンパンと土を叩いて固める。これでよし…獣に掘り出されることもないだろう。もっとも、獣の方がここには寄り付かないだろうが……。 左手の金属の枷を撫でる。左手を突き出し、樹の幹につきつける。…しかし、なにも起こらない。 あれは一体何だったのだ?夢だったのだろうか?いや、そんなはずはない。証拠はきちんとあるではないか。 Preda…この枷の持ち主の名前だろうか?だとしたら、そいつは一体何者なのだろう? この、悪魔と同じ生き物なのだろうか?東の空から登った朝日が眩しい。 とりあえずは、旦那への言い訳を考えなくては……。 --
- 牧場に帰って、残りの牛の数を数えなくては……。
手綱を手にとって、馬にまたがる。ひとまず今日は、ゆっくりと眠りたい。 馬に揺られていると、いつしか意識は途切れていった。 --
- あぁ、お前さんが村に迷い込んできたっていう子供か…なかなかウェスタンな恰好だな
まぁいい…それで、俺は医者なんだが今のところ何か持病がある様子はあるか?あるのなら…あらかじめ用意しておかないとあとあと面倒になるんでな -- リド
- 別に好きで着てるわけじゃないよ。
…わかんない。そういうの、覚えてないから。(過去の記憶が無いのだから、自分の体に関する記憶もない。)調子悪いとかはないけど……。 -- レダ
- …まぁ、年頃の子には少々アレか…村役場にピノってのがいる、多分一番相談すると親身になってくれるだろうから相談してみるといい
…そりゃ困ったもんだな…まぁいい、もし何か体の変調が現れたら…自分で判断せずにうちに来るんだな 素人の判断ほど怖いものはない…分かったか? -- リド
- 役場ね…。あんまり村の方には顔出さないから(多分あのへんだろうというあたりを、頭のなかでつける。)
素人って…(くりくりっとした瞳がリドの顔を覗き込む)おじさん、お医者さん? -- レダ
- そうか…まぁ、公職や村関連の仕事でないとなかなかな…お前はまだ申告などもしないだろうし
…最初に名乗らなかったか?この村の診療所で働いてる、医者のリドだ…村人の評判は、知らないがな(皮肉った口) -- リド
- 牧場から村は結構離れてるからね。
そうは見えないから、ほんとにそうなのかなって。お医者さんっぽいところ、見せてよ。 -- レダ
- …失敬な子供だな、まぁいい。白衣だけじゃ説明にもならないからな
一応聴診器とかもあるが、それじゃ証明というほどじゃないんだろう?…とはいえ、病人怪我人でもないものに診察もな というより疑わしいんなら村に来たときに診療所に顔出してくれれば早いんだがな -- リド
- いいよ、信じる。(いたずらっぽく笑う)
ちょうしんき…?ってお医者さんの道具?もってるの?ねね、見せてよ、それ! -- レダ
- やれやれ…この村の子供は悪戯好きが多いのか?(ハァ…とため息)
…んで、聴診器か?あぁ、見せてもいいし、今だけ貸してやってもいいぞ?(ポケットから取り出し) だが、変に扱って壊すなよ?意外とそれするんだからな -- リド
- サンキュー。(受け取って耳にはめる)
ふーん…なんか変な感じ。(クイクイっと指を曲げてシャツ脱いでのサイン) -- レダ
- …俺にさせる気か…まったく、お医者さんごっこじゃあるまいし…まぁいい(またため息するもあきらめてシャツをめくり)
別に心音を聞くだけじゃなく、肺の音とか色々と聞くんだが…まぁ、お前なら適当でいいだろう -- リド
- (ぺたり)おお…聞こえる聞こえる…!
(あちこちペタペタして音を聞く)生きてると、こんな音がしてるんだ……。 サンキュー。(しばらくそうして心音や肺の音を楽しみ、やがて飽きたのだろう、聴診器を外して返す) -- レダ
- …あぁ、その音も人によって違うし、異常があれば音でわかる事もある…それを理解し判断するのが医者だな
まぁ、万能でもなければ判断できないことなんて山ほどあるんだがな…(自分に対しての皮肉) …あぁ、それならいい。それじゃあ何かあればな、重症化してからじゃ面倒なんでな…そうなる前に早く来いよ? -- リド
- おう嬢ちゃん頑張ってんなあ。グートのオッサンが裸の子供拾ったとか聞いた時は何事だよと思ったもんだけど……
ああ、俺はイーサッキ。イサキでいい。嬢ちゃんはレダでいいんだったか? -- イーサッキ
- イサキの姿を見とめると、素早い動作で腰のホルスターから銃を抜く。親指を引っ掛け、抜くと同時に撃鉄を起こす。
ちょうど左側から声をかけたのが幸いした。ホルスターは腰の右側に付けられ、馬上では抜きざまに狙いをつけることは出来ない。銃口がイサキの頭部をむくのと、イサキが声をかけるのが同時だった。 「なんだ…ウシ泥棒かと思った…」9月だというのに強い日差しのせいではない、額の汗を拭って銃をしまう。 よっと掛け声とともに足を上げ、馬から降りる。 馬から降りれば少女の小柄な背丈がよく分かる。回ボーイハットのつばを指で押し上げ、イサキを見上げる。 「さぁ…。わかんない。ここにはそう書いてあるみたいだけど、違う気もする。でも、名無しじゃ困るからレダでいいよ。」 田舎の日差しに真っ黒に焼けた顔に、人懐こそうな笑顔が浮かぶ。 -- レダ
- 嬢ちゃん君ねえ……(呆れ声。銃を向けられるのに慣れがあるのか左程驚いた様子も無く、撃たれる覚えも無いと思っているからか手を挙げる事すらせず)
仕事熱心なのは結構だが……あーでもそういやついこないだやらかされたんだっけか。じゃしゃーねえなぁ(銃を向けられた事を怒りもせず頭を掻いて) 成る程、面倒だねえお前も。……へぇ、そういう風に笑えもするか。となるとこの牧場に回されたのはレダにとって当たりだったか -- イーサッキ
- 表情がこわばる。瞳にはわずかに恐怖が陰る。
「やつらは、そんなんじゃない…。」左手で、枷が鈍く光を反射する。 「で、何のよう?牛を買いたいなら、旦那の所へいきなよ。」 -- レダ
- さっき笑ったと思ったらこれだよ。……守護の連中に話付ければ重点巡回くらいはやってくれるんじゃねえ?見た目変態なのしかいないけどさ
ほう、レダは俺が牛を買いに来るような金のある男に見えるか。それは光栄だがしかし牛に用は無いの。単に新顔がどんなのか見に来ただけだからなー ……お前の事だからな?いや一応だが -- イーサッキ
- 「そういうことは、旦那にいいなよ。あたしはこの街の人間のことはよく知らないし、あれが……。あれが誰かの手に負えるとは思わないからね。」
カウボーイハットを脱ぎ、指先で顔にかかる長い髪を除ける。「ずいぶん暇なんだね。どう?満足した?」 -- レダ
- ……それもそうか。まーでもお前の方から提案した方が旦那も聞き入れるだろうさ。……アレねえ。良く分からんがそんな恐ろしげなもんがこの辺に出るような話は聞かなかったがなー。デカい獣が建物壊したりとかはあったけど
いや暇な訳ではなくて仕事の合間に来てる訳で(等とぶつぶつ言った後、まっすぐこちらを見上げる少女の意図を暫し測りかねる)…………ああ。見に来たと言ったので見せてるのかひょっとして? -- イーサッキ
- 「……悪魔って、信じる?」言葉の内容とは別に、表情は真剣だ。
「貴重な時間を取らせてるみたいだからね。見やすいようにしたのさ。どう?」 -- レダ
- 悪魔て。……(英雄と呼ばれるレベルの冒険者が相手にしてる内にそういうのも混じってるらしいとは聞くがこの場合それとも違う何かを感じなくもない)……冗談言ってるってツラでも無い様だし、信じる信じないはともかく話は聞いとこうか?
……どうって。……まあ、充分だ、ありがとうな(物凄く返事に困ったので無難っぽい言葉で濁しておいた) -- イーサッキ
- 「あたしもしらないよ。でもあれはきっと悪魔だ。」それは恐怖のためだろう全身に汗がにじむ。
カウボーイハットのつばをさげ、顔を隠した。 「用事は、それだけ?」 -- レダ
- ふぅん……?(知らずとも断定出来るレベルの何かがこの少女を怯えさせているのは間違いないのだが。しかし同時にこの辺りにそんな怪物が居た覚えが無く、事によっては少女が連れてきた疑いもあるんじゃないかとすら思えてくる。当然そんな妄想めいた事を誰かに吹聴する程バカではないが)
……ま、そうだな。そっちの仕事の邪魔して悪かった、ああ、今度は銃抜く前に下がるなりして相手の確認しといた方がいいぞー、俺じゃなかったら腰抜かす所だアレは(軽く笑うと、手を振って去って行った) -- イーサッキ
- 村の男に運び込まれた牧場で、牛の世話をすることになった。
記憶はないが、どこかの牧場の娘だったのか仕事を覚えるのは早い。 --
- 牛の世話だけではなかった。ナイフの扱いから果ては銃の扱いまで、およそ牧童と呼べる仕事ならひと通りこなすようになっていた。
特に銃は手足のように扱えた。 --
- しかし、事件はすぐに起こった。 --
- 年端もいかない子供が牛の番をしていると聞いた無法者が、牧場に牛を盗みにやってきたのだ。
熱したナイフデバターを切るより容易いと思っていた男たちは、危うく油断を代償を生命で支払いかけることとなる。 ウシ泥棒と見るなり警告もせず、何の躊躇もなく銃を抜いて引き金を引いた。 男たちが助かったのは本当に運が良かったからとしか言えないほどに、それは殺意に満ちた射撃だった。 その時、少女の目に浮かんだ感情は一言で言い表すなら、それはおそらく恐怖であったろう。 それゆえに、何のためらいも加減もなかった。 --
- ここはどこだろう…?気が付くと自分は見知らぬ場所に居た。
なんだか目の焦点も定まらぬ。なんで自分はここにいるのだろう? 思い出そうとしても、視界のように頭に靄がかかりなにも思い出せない。 いつまでたっても頭のなかには霞がかかったままだったが、だんだんと目は慣れてきたようで、周りの景色が確認できた。 それにしても暑い。今は夏だろうか?いつまでもこんな日差しの中にいたら倒れてしまう。 --
- 左手が重い…。手首に触れると、金属の輪が嵌められている。
鍵穴を探したり、可動部位を探したり、指を隙間にねじ込んだりしてみたがかっちりとはまって取れそうにない。 いや、今はそれよりもどこか休めるところを…。それと水だ……。 歩き出す。目的地も定まらぬ足取りは重い。 --
- どれだけ歩いたろうか?全身に汗が滲み、もはや顔に張り付く髪の毛を払う元気もない。
乾いた土の匂いだけが鼻先に漂っている。 --
- 足を引きずるように歩を進める。それは、立ち止まってはいけないという強迫観念のようだ。
いつの間にか匂いに肉の焼けるような香りが交じる。そうとは気づかぬまま、誘われるように、一歩一歩とあるき、あるき、あるき。 --
- どさり --
- 倒れこんだのは、村の入口にほど近い広場だった。 --
- 行き倒れか?ふぅーむ・・・・(裸の少女を軽々と抱き上げ)・・・・腕輪… さて、どうしたものか -- グート
- 腕輪は無骨な銀色の金属でできている。細工から、一体それがどのような場所で作られたものなのか推し量ることは出来ない。
汗で濡れた身体に土が付着し、薄く開いた唇からは弱々しいと息が漏れる。 --
- 見た事がない鉄だ… こいつは・・・罪人か? こいつは面倒ダな …だが放ってはおけまい、アカヴィリの名にかけて
まだ死ぬんじゃないぞ(仮面の男は腰につけた徳利状の瓶を外し、少女の口につけた ぬるく、甘味のある液体がゆっくりと注がれていく) -- グート
- 腕輪にはいくつかの文字が刻まれているが、かすれて全部を読むことは出来ない。かろうじて大文字のP、それとredaという小文字だけだ。
最初は口の端からたれたが、すぐにごくごくと液体が喉を通る音に変わる。仰向けになると起伏の目立たない胸部が、それに合わせて上下にうごく。 --
- (瓶から滋養の薬を飲む少女の髪をかき揚げ、顔を見る どうやら生気は戻ったようだ
細い腕につけられた腕輪は、そこには)レダ…? お前の名前か? -- グート
- 髪を避けると閉じていた瞳がうっすらと開いて仮面を見つめる。しかし、まだそこに映る景色がなんであるかは理解できていないようで、ぼーっとした表情は変わらない。
レダ…聞き覚えのない名前だ。力なく、小さく首を振る。 --
- ふーむ(仮面から飛び出た鳥の羽をなでながら)こいつは困った まぁ仕方が無イな(軽々と、まるで乳飲み子のように少女を抱えあげ)
ひとまずはあの牧場まで行こう 心配はするなキールよ、お前一人くらいは平気サ 俺はグートだ 名が無いのなら・・・とりあえずはレダと呼ぶか -- グート
- 「レ…ダ…」
小さなつぶやきが漏れる。抱き上げた身体は軽いがどことなくネコ科の野生動物を思わせるようなしなやかな柔らかさを持っている。 日差しが眩しい。まぶたを閉じるとあとは風の音が耳をかすめてゆくだけだった。 --
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