旧 新
- こんにち お隣に引っ越してきた鵺です -- ヌエ
- (白い仮面、黒い怪鳥のような姿がぬっと迎え出た)ご足労痛み入る 吾輩はコルネリウス・マガトという 医師をしている
以後よろしく見知り置かれたい(挨拶ついでにと握手を求めて)…おや、君は -- コルネ
- (立派な怪鳥の姿にちょっと嫉妬しつつ、差し出された手を首を傾げつつ
虎の前足を差し出しにぎにぎする) …何か? -- ヌエ
- いい手をしている もこもこだな…(気に入ったような口ぶりでにぎにぎ)まるでキマイラのようだ、と思ったのだ -- コルネ
- (変なことを言われるのかと思ったら、割りと好意的なようで、されるがままににぎにぎ)
きまいら…? とはなんだねそりゃ ボクみたいな姿なの? -- ヌエ
- その者は獅子の頭に山羊の胴、蛇の尾を持つのだそうな(にぎにぎ)似ているとは思わんかね?
君の父君や叔父御の顔をよくよく思い出してみたまえ もっとも吾輩とて実物を見ているわけではないのだが -- コルネ
- ボクの親父殿と祖父殿…? まあ確かにボクのようなひよっこよりは大分妖怪らしいけど
よその地にも、似たような妖怪がいるんだね もしかしたらご先祖様が一緒かもしれない うん、貴重な情報を手に入れた 礼を言おうかね えーと…こ、こるねり?(長すぎて覚えられなかったようだ) -- ヌエ
- 妖怪か 存じているとも 砂漠のジンのごとき者共であるそうな では何か別の呼び名があるのだろうな…
「コルネリウス」 コルネリウス・マガトだ 少々長くもあるゆえコルネでもよい 吾輩を知る者は大抵そう呼んでいる -- コルネ
- コルネ コルネか それならば覚えやすい では今後共宜しく コルネ
ヌエは妖怪の中でも怪鳥と呼ばれるな 他の妖怪は親か祖父殿の知り合いの鬼を知っとるくらいか まあそれはまた追々話そう 今日はこの辺でさらばだ またなコルネ(虎の手をあげて、黒煙と共に消えていった) -- ヌエ
- ・・・鳥の顔?(少女がじっと顔を見ている) -- セネカ
- (視線に気づいてくちばしの先をふいっと向ける仮面医師 しばし無言の時間が過ぎていく)…ニャー -- コルネ
- (実質的には数分に過ぎないのだが、そのにらめっこは少女にはとてつもない時間に感じられたに違いない。色々と我慢できなくなってきたところで)…!?
今ニャーって言ったよねニャーって!!ね、ねこ?猫なの!?(黒衣を掴んで揺さぶる) -- セネカ
- 君の言う「猫」は(ふいっ)吾輩の知っているそれとはだいぶ異なっている様だ
君は偶然にしてニャーと鳴く医者に出会った しかし同様にニャーと鳴く熊に出会わぬとも限らぬ 確率の上でいかほどの差があろう? …おそらく大差などあるまい 実に危ういところであった 君は幸運だな、熊でなく医師に出会えたのだから -- コルネ
- (彼女は頭から大量の?をばら撒きながら、その医師の話を聴いている)
・・・ニャーと鳴くお医者さんなの? うーん、うーん・・・見た目にはよらないってことォ・・・?(頭を抱えて)でもどのみち、アナタみたいな雰囲気の熊いても襲ってこないと思うの どっちみちこんな変な人に知り合えたのはラッキーかも!(好奇の視線を投げかけている) -- セネカ
- いかにも(あっさりと首肯して)しかし四六時中鳴いているわけでもなければ、ついに鳴かぬまま暮れていく日もあるだろう
我が名はコルネ コルネリウス・マガトという この近くで開業している者だ 君の名は? -- コルネ
- (本当に医者なんだ・・・?最近医者って面白いなぁ… と半信半疑ながら)ふむふむ、わたしはあんまり怪我と病気とかしないけどパパとかがお世話になるかもね
よし覚えた。はじめましてコルネさん、私はセネカ!魔王候補生やってます、よろしくっ! -- セネカ
- ……あらぁ、こんな所に診療所なんてあったのねぇ。小児科とかは有るのかしらぁ……(覗いてみる) -- メアリローズ&ヴェルナ
- おや、吾輩に何用かね…見たところご息女はすくすくと育っておられる様だが -- コルネ
- あぁ、貴方が先生なのかしらぁ?変わったお面をしてるわねぇ、お祭りでもあったのぉ?
と、話が逸れたわねぇ、今日はただの下見よぉ、いつ病気になるか分からないでしょぉ?子供はとにかく、病気になるものですからねぇ。 -- メアリローズ&ヴェルナ
- コルネリウス・マガトだ 医師をしている 以後見知り置かれたい これかね…これはあいにくと医療器具でな
うむ、よくわかっておられる様だ 夜間の急患も受け入れているゆえ、万万が一の際には吾輩が診て進ぜよう -- コルネ
- 私はヴェルナ、この子はメアリローズ。こちらこそよろしくねぇ? それが……?どんな用途があるのかしらぁ……
ありがとぉ。診察券とかは作らなくてもいいのかしらぁ? -- メアリローズ&ヴェルナ
- 大別して二つほど挙げられよう まずはこの形だ これには感染症の患者に不用意に近づきすぎることを防ぐ役目がある
そしてあくまで簡易式のものだが、この内部には不浄な大気を濾過する装置が備わっている ド・ロルムという医師が考案したものだ この診療所では初診の際に作ることにしているのだ つまり、そもそも作らずに済むに越したことはない…というわけだな -- コルネ
- 成程ねぇ、確かにその形なら不意な接近にもつっかえ棒的に役割を果たしてくれるわねぇ。
ふぅん、見かけによらず高性能、ってわけねぇ。あんまりお医者様が付けるようなシルエットじゃないのが難点だけどぉ。 そうなのぉ、でも、それは無理でしょうねぇ。予防注射とかもあるしぃ……いつかは作らないといけない日が来るわぁ。 それじゃあ、その時にまた来るとするわねぇ。さようならぁ、コルネ先生。ほら、メアリちゃんも。 あ、うー<<ばいばい>>(謎の幼い声がコルネの頭の中に響く。そして、手を振り帰っていく赤子。符号は一致していた) -- メアリローズ&ヴェルナ
- (まさしく、と首肯して)ではいずれまた相まみえるとしよう…達者でな、ヴェルナ君
そして…おや、これはこれは(仮面の下ですっと目を細めて)…うむ、メアリ君も 気をつけて帰りまたえよ -- コルネ
- ほう…神気を感じてみれば…面白いやからに出会ったわ… -- フェル?
- この頃はどちらを向いても魔王、魔王だ この肩書きもだいぶ有難味が薄れてしまった気がしてならんね して、君もご同業かね? -- コルネ
- ふん、それはこちらも同じよ、魔力が当たりに散らばっておる…時折起こる事象に此度は我らのような者が選ばれたのであろうな
同業?腐れても元は神が我をそう呼ぶか…まあ転ずれば意味は同じようなものか… しかしその割りに命を繋ぐ仕事をしているように見えるが… -- フェル?
- 我々にも職業選択の自由くらいはあるとも かねがね興味があったのだ、魔王という仕事にな
うむ、医者をしている どちらが本業というわけでもないが…まぁ、要は方法論の違いだ 殺すだけなら猿にもできる -- コルネ
- 王を仕事と呼ぶか、愉快な事よ…縛られると言う意味では同じだがの
確かにの、殺した所でどうとなるものでもない。しかし生かして何を成す?信心でも集め返り咲くか… 魔王に好んでなる者がただの善行ではあるまい -- フェル?
- 逆説的な話だが、人は死なねばならぬ どうあってもな 人が死ぬことを止めてしまえばどうなるか、考えてみた事はあるかね?
…老いさらばえていくのだよ、社会そのものがね 巷には老人が溢れ、労働力人口は減少し社会保障制度はその基盤を失う 社会不安の蔓延は次々と新たな病根を生み、この人間世界は大いなる黄昏へ向かって突き進んでいくというわけだ -- コルネ
- ふむ…確かに汝の言う通りだ、しかし随分と気の長い滅びよの
何より人は…賢く適応する…時の長さは要らぬ知恵を与える機会ともなる 場合によってはエリクシルにたどり着き死を超越するやも知れぬぞ? -- フェル?
- 人は霊薬とやらの力を借り、歓喜に打ち震えながら出口のない牢獄にその身を繋ぐというわけだ 何と滑稽な
それこそ吾輩の思い描くディストピア 地獄そのものであろうよ まぁその時には吾輩も晴れて失職の憂き目にあうわけだがね -- コルネ
- なるほどの、相応に考えた計画という訳か…だが難しい問題があるの
死神は神としての職務を果たそうと命を刈る事と 人は性の快楽も好物という事よ。子は生まれ汝は忙しい日々を送るわけだ もっとも我にとっては命の火も糧故にありがたい話ではあるがの -- フェル?
- いかにも、人は多い 多すぎるほどにな 到底吾輩一人では追いつかぬとも なればこその「魔王」というわけだ
元より死神とは相容れぬ間柄でな 増える分には勝手にさせておけばよかろうよ 産めよ増やせよ地に満ちよだ -- コルネ
- …何だか、不思議な雰囲気の、方に、出会いました…え、えと…すみません…(フードを深くかぶった少女が俯き気味に話しかける)
も、もしかして魔王候補の方で、しょうか…?その、この度はお世話にならせていただくという事で、菓子折でも、と…(おどおど) -- シレーヌ?
- いかにも ただまあ…吾輩は変わり種だ 別に取って食おうというわけでもなし、そう身構えずともよかろうよ -- コルネ
- あ、いえ、その、そう言っていただけると、有難く…?あ、人見知りで、すみません。私も、魔王候補の一人で、えと、シレーヌ、って言います(お辞儀ふーかぶか)
その、お世話になる、という事で、手作りで拙いものですか、これ、どうぞ…(差し出したバスケットには見るからに美味そうなアップルパイが) -- シレーヌ?
- シレーヌ嬢か ならばこちらも名乗り返すのが礼儀というもの 吾輩の名はコルネ コルネリウス・マガトだ
名前など仮初のもの、吾輩をあらわすささかな符牒のひとつに過ぎぬが…覚えておいても損はあるまい (ふむ、と仮面越しにバスケットを見つめ)頂こう、お心遣い痛み入る -- コルネ
- コルネリウス・マガト…コルネさん、ですね。どうぞ、よろしくお願いします(お辞儀ふーかぶか)
え、えっと、ど、どういたしまして…?その、魔王になる人を決める、争いみたいですが…えっと(ちょっと言いにくそうにして) ……なるべく、仲良くしましょうね。…そ、その、それでは失礼します…(ぺこぺこと何度もお辞儀をしながら去っていった) -- シレーヌ?
- 争い、というより本質は儀式だな 粛々と進めていく限り、そう血腥いことにはなるまいと高をくくっているのだが
仲良く…? いや、願ってもない話だとも 無用な血は一滴たりとも流さずに済ませたいものだな 気を付けて帰りたまえよ -- コルネ
- あら、似た感じの人がいるわ…… -- クレエール
- 以前どこかでお目にかかったかね…君は? -- コルネ
- いいえきっと初めてだわ。だって私はこの間人間に発掘されて甦ったばかりですもの -- クレエール
- ほう、物好きな人間もいたものだ 吾輩はコルネ…コルネリウス・マガトという 医者をしている
睡眠障害の治療にはいささかの自信もある 必要とあらばいつでも訪ねてきたまえ -- コルネ
- (にっこりと笑って)あらご丁寧に。私はクレエール…人を救うのが定めの巫女よ。人の苦しみの根源を取り除いて差し上げるの… -- クレエール
- それは結構、大いにやりたまえ しかしクレエール嬢、苦しみの根源とは何だ? 生か? 老いか? 病か? 死か? -- コルネ
- そう……苦しみの元……それは心ではないでしょうか。心が苦痛を感じるから苦しいのです。 -- クレエール
- そうか 心か 人の生とは意識によってのみ定義され、限界付けられるもの
ならば意識そのものを除いてしまえば苦悩もまたあり得ぬ、とそう言いたいのかね 何とも憐み深いことだ -- コルネ
- せっくす --
- 我らに生殖は必要か否か 議論の待たれるところであるな -- コルネ
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