名簿/470863
- 画像お借りしました --
- (病院のベッドで一人の少年が寝転がっている。腕に繋がった点滴のチューブを邪魔そうにしながら、不機嫌そのもといった顔で天井を見上げている) -- 北斗
- あー…暇だ。チクショウ、携帯ゲームくらいいいじゃねーかよクソオヤジ!
(他の患者に気を使ってか、小さな声で毒づきながらあの日の事を思い出す) (意識が戻ったのは教会の中だった。気が付くと自分の身体が意思とは関係なく動き、見知った顔のプレイヤーたちを謎の力で取り込まんとしていた) (必死に暴れて大声で何かを叫んだ気がする。その後、光に包まれて…) -- 北斗
- (再び意識が戻ったのは救急車の中だった。病院に連れて行かれ、色々な検査を受けた後に父親から話を聞いた)
(何でも最近ネットゲームをしている最中に意識不明になる人間が増えているらしい) (無理にPCから引き離すと意識が戻らないケースもあるらしく、目を覚ますまでの間、父親が自分の面倒を見ていてくれたのだ) (検査の結果、身体に特に深刻な問題は見られなかった。半月以上意識を失って倒れていた割には身体はそれ程衰弱していなかった) (これもこの手の意識不明者には多く見られる傾向らしい。結局、医者に1週間ほどの入院を命じられ、こうしてベッドに寝かされているのだった) -- 北斗
- (ロボットの人形が置いてある。鉄板を曲げ、接ぎ合わせ、ボルトやネジで手足を付けた粗末なロボット)
(父親が忙しい中、工場に転がるあり合わせの材料で作ってみせた玩具のロボット) --
- (少年が「作る」という行為を好きになった切欠。操作しているキャラの原点となったその人形は)
(今もPCの乗った机の中に、大事に保管してあった) --
- (ヘッドマウントディスプレイを付け、四肢を投げ出すようにして椅子に座っている少年)
(ピクリとも動かない少年の前の机には、その人形がチョコンと腰を下ろしていた) --
- (UFOキャッチャーで取った美少女フィギュアを自室のタンスの上に飾ってみる)
……あんましデキが良くねぇなぁ。ま、ああいうゲームの景品じゃこんなもんか。 -- 北斗
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