ベビベビベイビベイビベイビベイビベイベー
- 決戦後
- (目覚める。目を開く。いつものベッドの上、いつもの天井)
(違うのは、胸に残る痛痒。自分以外の誰もいない、孤独な部屋)
(何時からだろう、二人で居ることに慣れてしまったのは。一人じゃないことに、安堵を覚えるようになったのは)
(身体に残る気怠さで分かる。間に合わなかったのだと。あの少女は一人で行って──)
(帰ってこないのだと。二度と逢えないのだと。一人の朝を、男はただ噛み締める)
同じドアをくぐれたら
- (そして時が過ぎ、12月)
(何かをする気力は薄く、されど彼女の願いを無碍に出来ず)
(規則正しい生活を送る。幸い、かどうかは分からないが、敗北者だからといって追い出されるようなことはなく、今もこの部屋に逗まったまま)
(サーヴァントを失った敗北者に最早用はないはず……しかし留めておく理由はなんだ……?)
(敗者復活でもあるのか、あるいは何か利用価値があると見て?)
(何かがあるなら、近日中に呼び出されることになるだろう……決戦が近いのだから)
- (そして数日の後。推測通り、いやそれ以上の事が起こった。塔の浮上、そして世界滅亡宣言……)
(旧世界の化物が復元され、破壊が始まる──)
- (……悪いがシスターをぶん殴るのはアイツらに任せよう。どの道今の俺じゃ足手まといにしかならねぇ)
(狙いは再度復元されたサーヴァント群。ランサーを、取り戻す)
(その決意を胸に秘め、男は塔内部を探し始めた)
- ヴァディム様、一回戦の勝ち抜きおめでとうございます。当方では様々な支援をしておりますので宿舎や資料庫なども是非ごりようください -- シスター・シモーネ
- おう、スパスィーバスパスィーバ。ああ、有り難く利用させてもらってるぜ、一応 --
- うん --
- 俺が51のランサーが28か……まずまずかね。
あとは今のペースを維持しつつ事故らないように気ぃつけるだけか……次チャプターに入る直前に再登録になるよう調整するのも手だな --
- お外じゃ修羅場ってるみてぇだけど俺にゃ関係ないねぇ……(吸っていたタバコをもみ消し)
さぁて寝っかー…とりあえずアサシン対策は出来てるし問題はあんめぇ(ベッドに身を投げ出し、暫くの間天井を眺めていた) --
- 今月は17と13、と……先月の貯金が効いてる感じだな --