「木星基地の巨大な影」
木星の軌道上に浮かぶ軍事施設
―ミーミル。
かつてここは、地球を守る最終防衛ラインの中枢としての役割を担っていた。
だが、押し寄せるバイドに抵抗しきれずついに陥落。
幾度か奪回作戦が展開されたのだが、ことごとく失敗。
数日前にも、新鋭機Rwf-9DHを大量に投入して、
大規模な作戦が実施されたが奪回を果たせなかったらしい。
そのような大規模艦隊をもってしても果たせなかったことを、
我々のような小規模な部隊にやらせるとは…。
軍の上層部は、一体何を考えているのだろうか?
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激しい戦闘の末、木星の衛星軌道の軍事基地「ミーミル」の奪回に成功した。
作戦を終え、地球基地へ戻ろうとした我々に、新たな任務を伝える通信電文が届いた。
その電文を見て部隊の全員が絶句した。
電文:
貴官および貴官の部隊は、帰投せずにバイド討伐艦隊を編成し
速やかにバイド中枢を討て。
健闘を祈る。
統合作戦本部
皆、一言もない。
作戦本部の配慮だろうか?
何機かの新鋭機が我が隊に配備された。
我々は外宇宙へ出るために、冥王星にあるワープ施設「グリトニル」へ向かう準備を始めた。
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