企画/誅殺部隊カタコンベ

  • 仕事先
    • 舞台ではない、どこか
      • まぁ………こんなところでございましょう…。(山羊の頭蓋骨を模した仮面の奥、老婆の様な声を絞り出す)
        (情報収集の合間、一人でこなせる暗殺はリハビリも兼ねて積極的に行うようにしていた。今は…動ける人間が動かねばならない)
        (殺した相手の一部を戦利品として蒐集、保存することが趣味の異常殺人者。それが今回の標的だった)
        (ホルマリン漬けの人体標本やミイラ化した四肢が展示される…悪趣味なその部屋の主は、既に全身から血を溢れさせカーペットを赤に染めていた)
        (彼に突き立った、闇の魔力で形成された刃。その最後の一本が消失するのを確認すると、あえてドアを開けたまま目に付くようにしてその隠れ家を後にする) -- ミスチーフ 2017-11-07 (火) 21:17:27
      • (そこまではよかった。しかしこの日は何かが違った…見られている、というよりも尾行されている。)
        (これを撒いてからでなければ戻ることもままならない。路地をすり抜け、影に潜り痕跡を消し、それでも気配は後方から追ってくる。)
        ……少々、悪戯をしなければ…なりません、でしょうか…。(細い一本道の先、曲がり角を右折してすぐの場所で足を止める…いわゆる角待ちだ)
        (足音は近づいてこないが、気配が近づいているのは確かで。それが一層不気味さを加速させたが、右手の指先に魔力を集中させ…黒い刃を形作る…) -- ミスチーフ 2017-11-07 (火) 21:20:12
      • (気配はすぐ近く、目と鼻の先。角から覗き込もうとした瞬間を突く…そう決意を固め、構えを取ろうとした直後だ)
        「そんなに怖い顔をして、一体何から逃げてきたのかな。まるで誰かに追われているみたいだったね。」
        (追ってきた張本人、水色の髪をした少女が後ろから声をかけてきた。回り込むには相当な距離を迂回せねばならない筈…)
        師匠………いえ、江美…さん………!? どうして…貴方が、ここに……。
        (かつてリーディエが闇魔法の教えを請い、その使い方ゆえに彼女を破門とした。その少女が当時と変わらぬ姿のままでそこにいたのだ。) -- ミスチーフ 2017-11-07 (火) 21:28:18
      • それに…酷い声だよ、暫く会わない内に変わってしまったね…リーディエは。お婆さんのような声じゃないか…。
        それが君の、あっちでの「顔」という事なのかな。私は警告した筈だよ…?その力を、人を殺めるために使わないで欲しいと。
        (リーディエと同じく闇色のローブを纏った…それでいて彼女より大分背の低い少女は、とても残念そうな表情を浮かべ)
        多分君はやめないのだろうね、復讐を果たすまでは何があっても。それが見るに忍びないんでね、手を貸しに来たんだ。 -- 江美 2017-11-07 (火) 21:32:33
      • (声について指摘されると、仮面と首につけた防具を静かに外した。もはや街中でこの扮装のままいる方が危険だろう。)
        すみません……その、もはや…見放されたかと……ずっと、そう…思っておりましたの……。
        貴方を師と仰ぐことも………それすらおこがましい、不出来な…弟子にございます…それでも尚……こうして声をかけて下さった事…。
        …たいへん、嬉しく思います…。ですが……手を貸す、とは……どういった意味なので…しょうか…?
        (目の前の少女に、カタコンベの理念は到底相容れるものではないことは承知している。ならば仲間に加わるという意味ではないのだろう…) -- リーディエ 2017-11-07 (火) 21:36:33
      • …その目。(包帯で隠された下に、強い魔力を感じ取り目を細める)あれほど手を出すなと言った、禁呪まで使ったのかい…?
        君はその代償がどれほど高くつくのか、知っていて…敢えてやったって…そう言うの?そこまで君を、変えてしまったのか。あの事件は…。
        私は君や、君の仲間の殺しに手を染めるつもりは無いよ。これ以上余計な血で、君が手を染める前に…復讐だけを終わらせて欲しい。
        そうしたら…あとは全てを忘れて、どこか静かなところで余生を過ごすんだ。私は、残りの人生を無駄にして欲しくない…。
        そうしてくれるなら、私は…君が復讐すべき相手について、知っていることを全部話そう(沈痛そうな面持ちで、残った右目と視線を合わせる) -- 江美 2017-11-07 (火) 21:42:13
      • えぇ……私は変わりました…私の……残された時間は、全て…復讐に費やしても…構わないと、そう考えております…。
        ですが…師匠、いえ……江美さんが…そう提案して下さるのなら、私……約束いたしましょう…。
        心の平穏を得…静かに生きるのも、きっと…良いものでしょう。(考えないようにはしていたが、復讐の先にあるものを期待しなかった訳ではない。)
        あの事件の日……護衛依頼を受けていた、全員が…シロでした……あの中の、誰が彼を……? -- リーディエ 2017-11-07 (火) 21:47:18
      • (首を横に振って否定した)理由は分からないけれど事件の…数日前に依頼を急にキャンセルしたやつが一人いるんだ。
        「影武者メルヴィ」そう呼ばれてる女さ。変化の魔術を使って、依頼主に化け…襲ってきた相手を返り討ちにするボディーガード…。
        あの事件から不自然に排除されていて、今も生きているとなれば…何か事情は知っているはずだろうと思うよ。
        だけど、一筋縄でいく相手じゃなさそうだし、素直に何か話してくれるとは思えないね…気をつけた方がいいよ。
        これ以上は、自分で調べてみて…私も深く首を突っ込みたくはないよ。それじゃあ、元気で…(足音一つ立てずに、踵を返していった) -- 江美 2017-11-07 (火) 21:51:51
      • ありがとう…ございます…。それだけ、分かれば……十二分に、事は済みます…でしょう。(深く一礼してかつての師を見送った)


        ですが……約束は守れそうに、ございません…嘘をついてしまい、申し訳…ございません…。
        (復讐の後に果たすべきは贖罪。自分ひとりが静かに生きる道は選べないと決めていたのだから…) -- リーディエ 2017-11-07 (火) 21:55:44

Last-modified: 2017-11-12 Sun 19:43:11 JST (2347d)