界境街/中央区/サイガミ社
- 応接室 --
- ……失礼、どなたかおられるだろうか? -- ブラスト
- ガチャ…(鉄扉の重い音。それが開くと…誰もいない。)
(視線を下に落とすと、左側に白、右側に黒いものが見える。) あら…ミスター…ミスター……あ… あー… …あ …あー …あーいー…
ミスター・ID出ろ! 貴方がここに何か用でして? -- モノ
- ……ん?(しばらく視線をきょろきょろさせたが、気づいて)君は……モノ君。サイガミ社の人間だったのかね?
……(しゃがんで視線を合わせて)ア・イ・ディ・オ・ー・ル。……ファーストネームのブラストで呼んでくれてかまわない。多分そっちのほうが覚えやすいからね。 もちろん用があって来た。君が相手なら話は早いかな。 -- ブラスト
- それですわ!
なら、こちらへ…。(身体をずらし、室内への道をあける。) (革張りの黒いソファーの置かれた応接室。)お座りになっても、よろしくてよ。 (かちゃかちゃとカップとポットをテーブルに運び、)私、紅茶はいつもクイーンメリーと決めていますの(どの世界の言葉でかかれたものか、おそらく読める人間はほとんどいないであろう文字でリプトンと書かれたティーバックをソーサーに乗せる) -- モノ
- ああ、ありがとう。……(座りながら あれ?クイーンメリーってこんな香りだっけ?と思いつつもそこは何も聞かず)
そうだ……本題に入る前に聞きたいんだが。以前去り際に「彼ら」と言っていたね。……私は結構、狙われてるのかい? -- ブラスト
- あんしんしてよろしくてよ。裏はありませんでしたわ。
ととうをくまないと何もできないふつうの方たちでしてよ。 でも それだけ、ふまんやふあんが噴出す場所を求めてくすぶっているということでしょうけれど(受け売り) -- モノ
- ふむ……それなら何より。とはいえ、まるで狙われない政治家というのもそれはそれで、悲しいかもしれないけどね。
……不満や不安、か。私はそういうものをこの町の住民から取り除きたいだけなのだがな……(ふう、とため息) と、そうだ……本題に入ろう。君は『数式卿』ラトウィッジ・キャロレを知ってるかね? -- ブラスト
- この街は、もんだいが表に出ている分、わかりやすくはありますわね。
あなたは…じさつしがんしゃですの?(ふぅとためいき) かれも、めいかくな敵ですわね。いくどか、彼の計画をそししたこともありますわ(不許可) そう、かれとわたくしたちはふ…ふぐ… ふぐ… ふぐを取り合った敵ですわ。(ふぐたいてんのてきといいたかったらしい) -- モノ
- ……フグ?彼がフグを?……(たぶん、何かいい間違えてるんだろうなと察しつつ、それは言わずに)
ああ……私も関わりたくないのが本音と言えばそうだ。恐ろしいさ。が、面と向かって挑戦状を叩きつけられては……いや、宣告といったほうがいいかな。 彼のことを知っているなら話は早い。(ふう、と一息ついて)……「この街を滅ぼす」そう宣言された。だが私にはまだ力が無い。だから、協力を仰ぎたい。 -- ブラスト
- まだそんなことを言っていますのね!!ぐぬぬ…
それは、もちろんですわ。そういったものから街を守り、きょうかいのきんとうを保つのがわたくしたちの仕事でしてよ。じすいずまいじょぶでしてよ。(どこかおかしいのは、言い回しは受け売りなのだろう。本来なら上に話を通すのだろうが、この即断は若さが見て取れる返事であった。) -- モノ
- え、えっと……?(あまりに即決でOKが出て、困惑する)あ、いや、その……協力してくれるのはありがたいが。
君がここの責任者なのかね?他の社員との相談とかは…… -- ブラスト
- え…?(言われてみれば良いのかな?とおもったが)
わ、わがしゃのけいえいほうしんにがっちしますもの!問題は無いはずですわ、ミスタブラストなにひとつ! -- モノ
- ……そ、そう言うならそれに従うが。一応……話は通しておいて貰えるかな。数式卿は手ごわいからね……
それと。私は以前、行政を作る……と宣言したが、今まさにそれを実行中でね。私の「党」に賛同してくれるものも増えたんだ。 だが、私に敵意を向けるものがいるならば、彼らもそういった者からの攻撃をこうむる可能性がある。そこで…… 護衛、もしくは政治的な過激派の鎮圧の強化をお願いしたい。もともとそういった者達を鎮めてはいるようだが、より入念に……ということだ。 -- ブラスト
- それは…!おめでとうございます。ボスにももちろんお話しておきますわ。
政治活動はしませんわよ。わたくしたちの仕事は、この危ういバランスで保たれている街のバランスを、崩れないようにするのが仕事ですわ。そこは忘れないでくださいまし。(紅茶を一口) -- モノ
- 勿論政治活動までは依頼しない。だが、私もまた新たなる天秤をこの街に作り出すものだ。その作りかけの天秤を暴力で破壊されては、どうしようもない。
話し合いならいいのだ。だが、争いごとはやはり避けたい。だから、そういった「暴力で」何かしようとするものを諌めて欲しい。それもバランスのためには必要だろう? -- ブラスト
- 話し合いも……。争いごとではないのかしら?口が上手い人が勝つか、腕力のある人が勝つかの違いではなくて?(反射的に出た言葉なのは、この少女が余り口が上手くないからなのだろう。)
(その上で自分の言葉を租借し、思案する)
もちろん、彼に関しては私たちも働きますわ。 この街のバランスを崩すような火事になるひだねであるなら、それも私たちの仕事ですわ。それは それはミスタ・ブラスト。あなたが話し合いで行うことが大きな火事を呼び込むひだねであると判断されれば、あなたの政党も解体しますわ。(あまり上手い話し方ではない。思いつくままの言葉。) -- モノ
- ……そうだな。もし……私の理想を実現するために争いが避けられないのなら……私は戦うのだろう。
そしてそれが君達にとって問題だと感じるのならば、そうすればいい。それもまた、必要な争いなのだろうから…… 覚悟はしている。(そう言い放ったブラストの目は、以前モノが出会ったときとは比べ物にならないほどの「力」を発していた) -- ブラスト
- 今のところは…そのような指示はありませんから、安心していただいてかまいませんわ。
それより今は、彼の……なにか、ありましたの?(首をかしげ、たずねる。なんだか依然会った時と雰囲気が変わっている気がした。) -- モノ
- そうだな……しいて言うなら、「独り」ではなくなった……それだけのことだよ。
(理想家が理想を語っている、それだけだ それは変わらない だがなぜか、その理想がとても力あるものに感じるように聞こえるのだ) ……ありがとう。じゃあ、その方向でよろしく頼もう。報酬などはまた追って相談だ。そちらも何かあったら連絡して欲しい。 では、失礼しよう。(そう言って立ち上がると、堂々とした姿で部屋を出て行った) -- ブラスト
- サイガミ社
- ロビー --
- (携帯用端末をいじっている。)
(ケースの中にあるのはいったい何なのか、判らない。錬金術なのかもしれないし科学なのかもしれないし、もしかしたら魔法なのかもしれないが、そんなことを考えなくとも、これは便利な通信端末で、界境町でも流行っている。) (似たようなものは海の向こうにある学校にもあったと、事情通のものは言うが、それとどんな関係があるのか、ないのか。利用者はさまざまな情報を他の利用者に発信できる。そんなツールだ。)
(何とはなしにそんな端末の画面を眺めていたが) ブホッ! (思い切り紅茶を噴出す。ゲホゲホとむせながら、口元をハンカチでぬぐった。) -- モノ
- どうしたのかなぁモノちゃん?モニターを紅茶まみれにして。
何かオモシロ画像でも見つけたの?(背の高い侍が、モノの背中ごしに身体を曲げてモニターをのぞきこむ。) -- イノ
- (イノの姿を認めると、眉をひそめて一瞬不機嫌そうな顔になるが、「これですわ」とモニターを指し示す。)
(そこには、数枚の画像と『北区なう』と書かれた文章が投稿されている。) (画像には数人の少年たちがカメラに向かって手を振っている様子が映っている。その背景は紛れもなく北区の一角で、しかもそこは) (調査済みの区画でももっとも危険とされている区域だった。) -- モノ
- あー、これ、死ぬんじゃない?(投稿日時を確認。最新のものはほんの数分前のようだ)
見たところ武装もしてないみたいだし、死んだね。これ。
(一呼吸おいて、ひょっと小さく笑う)でも、写真が出回っちゃったんじゃ、死亡事件が起きたらかなり大事になるよね。 特に、異界を目の仇にしてる連中のいい宣伝になるんじゃないかな? -- イノ
- うー…仕方ありませんわね…。保護しに行きますわ。(ため息をつき、いそいそとソファーから立ち上がり、扉へと向かう)
あなたは来なくてもかまいませんでしてよ!(びしっとイノを指差す。全く、最近の若い人はなにを考えているのかしら…などと自分の年を棚に上げた文句を言いつつロビーをあとにした。) -- モノ
- 「馬鹿は死ななきゃ治らない」・・・とは言うものの、彼らが死んでも全体の利益にはならないねえコレ
・・・しょーがないか、ヤレヤレ・・・モノちゃんだけじゃあ、些か不安だしねえ -- バック?
- はいはい、いってらっしゃい。根回しは済ませておきますわ(何やらリストをめくりつつ電話の前へ)
はぁ、私もそろそろ外勤に回りたいですわ…誰か代わってくださらないかしら… -- ラクロア
- サイガミ社 --
- ロビー --
- 社員旅行のお知らせ --
- 目的地 --
- 今週末くらい現地集合で --
- ツリーを立てておきます。 --
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