名簿/348160
- (ずるずるとボロボロの身体を引き摺り、何かが家の近くを通る)
彼は自由になれただろうか……彼女は未だ囚われずに自由であるだろうか……少しばかり気がかりではあるが……まぁ、彼らは私とは違う。私のようなただの人間ではなさそうだ
なら、多分上手くやっているのだろう……私はもうすぐ、芽吹く種の糧となる……せめて、彼が、彼女が、その新たな種子であらんこと願おう……
(そして気配はそのまま遠ざかっていった) -- 人の気配
- (偽殿・根室記念館 その窓から貴方を見下ろす男女が居る)
鉄先生…貴方は本当にいいひとだ だから、やはり此処に貴方の進む道は無い 僕には貴方が進むべき道を用意できない… -- ソウ
- ジジィは迷わず逝けるかな?ジジィはああ見えてきっと…自分と、その血族の行く末を悔いていたと思うから
……教育を通じて、ジジィの存在は残るよ 子供たちがあんなジジィを忘れられるものか -- カジマキ
- おー、ここかここか、やっとついたわ。いやー、こりゃみつかりにくい -- アイゼン
- ☜館の入り口には大きな黒檀の扉、鍵はかかっていないようだ 隙間から覗ける廊下には椅子と無数の指印が整然と並ぶ空間☞ -- ☜ ☜ ☜
- ふむ、不思議な場所だな……敷地内にこんな場所があったとは、しらなんだった……(扉に手をかけ、そのままなかにはいる)
……印? この通りすすめということか?(とりあえず印に従う) -- アイゼン
- ☜指印はやや狭い懺悔室のような部屋に続いていた 椅子が一つに壁掛けの額がみっつ☞
……ようこそ、御老人。此処へ来た…という事は何かしらの悩み事でしょうか?(その部屋に据え付けられたスピーカーだろうか?姿は見えないが声が響く) -- ☜ ☜ ☜
- この部屋は……懺悔室? ふっ……まぁ、私には似合いの場所かもな……(そっと腰掛け、苦笑する)
洒落た演出ありがとう、カジマキ君……でいいのかな? それすらも、ここに来ると不安になる
悩みもあるにはあるが、まぁそれは後でもいいさ、今日は日頃の返礼に来ただけよ -- アイゼン
- あぁ…貴方は、囚われていないのですね 僕にはまだ眩しい(その声は中世的だがどちらかと言えば男性的だ)
迷うことが有れば……そちらの用紙に記入してお待ちください 気休めくらいの相談には乗りましょう(何処か遠くで機械の動く音がする、洒落た演出…とは違うかもしれないが)
さてと、礼か…あの娘は自由だから、貴方に触れたこともあるのかな……今は、此処には居ませんよ -- ☜ ☜ ☜
- 囚われているか否かと、言われれば……囚われているかもな……私は未だ過去から脱していない。私の贖罪は未だ始まらず、そして終わらないのだ……私は多くを騙り、多くを殺し、多くを奪いすぎた……己の野心の為にな
この剣から負の念が消え去るその日まで、私が過去から解放されることはない……
相談、か。ふふ、それはいい。この歳になるとロクに相談相手もいやしない、何か迷えば、利用させてもらうとしよう(微細な機械の音を聞きながら、少しリラックスした様子で笑う)
カジマキ君はいないのか、となると、やはり君は違うということになるな……まぁ、あの娘にはまた会えそうだ。その時にでも返礼すればいいだろう
私はアイゼン。ただの鉄だ。君は何者だね? -- アイゼン
- そうやって俯瞰して省みることが出来ないから……若く、悩む 一歩を踏み出しているのですよ、貴方は
あの娘の気が向いた時に、此処ではない何処かで見ることが出来るかな?僕にも、人は縛れない
鉄ね…その在り様から名乗らせてもらうなら、僕は「ソウ」
いつか芽吹く種子を、悩みを取り除く手入れを此処でしています -- ソウ
- なるほど、その通りだな。ふふ、やはり相談になれている者はいいことが違うようだ(肩を竦めて苦笑し、深く椅子に腰掛ける)
なら、また会うこともあるだろう。楽しみにさせてもらうよ
ソウ……いつか芽吹く種子、か……今の私も、それができていればいいのだがな
老人ができることなんて、せいぜい種をまいてそれを見守るくらいだからな -- アイゼン
- (ガコン、と少し揺れる部屋 自然にキィと開いたドアの向こうは……当然ながら、来た道と同じ 指印の廊下だ)
そうして迷って、最後には忘れるための殺戮に囚われて未だ安寧を得られない魂も……
……そうなってはいない貴方の進むべき道は此処にはない、今はお帰りなさい 刈り取るためではなく、育てるための場所へ -- ソウ
- 御高説痛みいる、嫌味抜きにな(そっと目を伏せ、踵を返す)
縁があればまた会う事もあるだろう。今日は楽しかった。さらばだ、ソウ君(そのまま、振り返らずに帰っていった) -- アイゼン
- お届けものでーす --
- おいおいおいおいおいおいこれカジマキちゃんなんじゃねえの?!いつの間にこんな激写…あ、こないだの娘ッ子カナー?思わず贈り物をするくらい惚れさせちまった、罪つくりだネ(キリッ) -- カジマキ
- 目を覚ませ 恐らく魔除け、厄払いのようなものだ あの娘はもう自分に向き合えるよ -- ソウ
- (こっちで良いのかなーと思いつつもとりあえず来る私)
相、談、室…こんなところ、あったのね…3年間通っていて全く気がつかなかったわ… -- リーディアナ?
- ようこそ…此処は、悩み、恐れ、逃れ得ぬ思いを持つものを歓迎します
(あなたが指印に誘われた相談室…そこに人影は無く、ただ声のみが響く 遠くで何か機械のうごめく音が聞こえる…) -- ☜ ☜ ☜
- (ビクッ)人がいたのね…
…カウンセリング?それとも懺悔室みたいなものかしら…?(異様な雰囲気に圧倒されながらも、辺りを見回す)
…相談して、どうにかなるとは思えないけれど… -- リーディアナ?
- 恐れることはありません…ただ、話してくださればよいのです
それが、貴方の荷を軽くする…そうは考えられませんか?
(薄暗く狭い相談室は微妙に揺れているように感じるかもしれない) -- ☜ ☜ ☜
- …そう、ね…(学園でのクラスメイトとの触れ合いを思い出す、そうやって自分はここまで立ち直ったのではないか、と)
それじゃあ、少しだけ…(椅子に腰かけ)…名前、必要かしら…? -- リーディアナ?
- お願いします(所属、学年も…と付け加えられる)
では、始めましょう 貴方の心、その奥に閉じ込められたもの 教えてください
(貴方が椅子に腰掛けるとガコン、と部屋が揺れ地の底へ降りていくような感覚が始まった) -- ☜ ☜ ☜
- 大学研究室1年、リーディアナ・k・ケルツァ…(揺れに一瞬言葉を止め、辺りを見渡す)…です…
(何か、とんでもない所に来てしまった…とは思うものの今更逃げることもできず)…えぇと…
…どこから、何を話せば良いのかしら…私がここに来た理由、になるけれど…(ぽつぽつと、姉の自殺のことやそれを止めたかったことを話していく)
…姉は、本当に素晴らしい人で…だから何故自殺したのかも、全く… -- リーディアナ?
- お姉さんが…本当に大切だったのですね?そして貴方は大切なものを取り戻したい
(ごうんごぅん、低く低く昇降機の作動音がする 貴方の背景には額縁に飾られた蛹)
ごく自然な感情です あなたは正しい…では間違っているのは?お姉さんをそんな結末に追いやったのは? -- ☜ ☜ ☜
- 姉は、姉は私にとって本当に、神様のような、大切な…人で…
(この部屋の奇妙さ、閉塞感、過去を思い出す時に生じる嫌な頭痛、段々と目から理性が消えていく)
私は、正しい…?違う…私はいつも、間違っていて…(幼いころ、常に自分を蔑にしていた父と母を思い出す)…ち、違う…家族だもの…
父も母も、姉も…いつも正しい…くて、私は間違っていて…でも、私は… -- リーディアナ?
- 深く…もっと深く
(まどろみの先から聞こえてくる、貴方の生の感情を引き出す声…)
貴方を間違っていると言ったのは誰だ?貴方の大切な人と貴方が大切に思う心は間違っていない…あなたの根底はそう言っているはず
(いつの間にか貴方の背後に立つ影がある 眼帯をし、異形の学生服を着る男が) -- ☜ ☜ ☜
- (声に導かれるまま、押さえつけていた黒い感情が溢れていく)
私と、姉は間違っていない…なら、間違っているのは…(出来が悪いと、醜いと、蔑まれても家族という言葉で自分の憎しみを押さえつけていた、だがしかし、だが)
…間違っているのは、あの人 たち…?(異常な状況に驚くでもなく、生気の無い目で真っ直ぐに前を見つめている) -- リーディアナ?
- 深く…もっと深く
(貴方の思考を導くように、正答を称えるように深く続く声)
吐き出してしまいなさい、貴方の心 そのすべてを! -- ☜ ☜ ☜
- わ、たしは…姉しか見ていない、あの人たちに、認められたくて…姉が素晴らしいのは、わかってる…
でも、私だって…!(叩きつけるように叫ぶ、叫んだ瞬間何かが弾けたように抑えていた感情が一気に噴き出した)
私だって頑張ってるわ…!私だって愛されたかった!誰かに褒めて貰いたかった!!いつも二人は姉ばかり…!!
私は…(それは心の奥、ずっと奥に閉まっていた最後の一滴の感情)私は、姉も、家族も…みんな、大っ嫌いだった…!!
姉が死んだ時だって悲しかったけど喜んでた自分がいた!これで私が見てもらえると思っていた自分が!!それでもあの人たちは私を見てくれない…!!(頭を抱え悲鳴を上げるように叫ぶ) -- リーディアナ?
- わかりました…貴方は世界を革命するしかないでしょう。
(ガコン、と地に着く昇降室 ちぃんと鐘の音がして、開いた扉の先には…)
貴方の進むべき道は用意してあります。貴方が貴方の心のままに進める道
(真っ暗な柩が壁に、壁際に主を亡くした靴がびっしりと並ぶ部屋!中央に立つメイド姿の女が待つ) -- ソウ
- そうだね…キミの努力が、報われるには キミがキミ自身の、そして周囲の無理解を革命するしかないってコトさ
(黒薔薇を手に、優美に歩いてきながらもその言葉は止まることがない) -- カジマキ
- (頭を抱えたまま暫く震えていたが、ゆっくり顔を上げる)…かく、めい…?
(ふらふらと立ちあがり、部屋へ一歩踏み入れる、見るからに異常な部屋)…ここ、は…? -- リーディアナ?
- ここは貴方と同じように永遠…望んでも、手に入らずに 焦がれるだけの価値があるものを追い求めた百人の少年が眠る場所
その亡霊、残滓 怨念といってもいいかな?キミに力を貸したくてたまらない
(男が二言、コードを告げると柩の一つが壁から迫り出す その中から薔薇の堀込みが入った指輪を一つ取り出して)
ほら…この指輪、黒いでしょう?持つものが死ぬと薔薇の刻印は黒く染まってしまう… -- ☜ ☜ ☜
- 私と、同じように…(最後の理性がここは危ないと告げている、逃げろと)
(でも、どこへ?)……その人は、望みを、叶えられなかったから、死んだ…?
その力を借りれば、私は…望みを、叶えられる…? -- リーディアナ?
- いいえ。望みを永遠にするために死んだ…そう、ここに留まり続けて夢を見るために
キミが「ラ・マリエ・デ・ローゼ」を殺し…その力を手に入れれば。全ての望みが叶うと言う永遠の城へ行ける
世界の果てに咲き誇る薔薇!
(黒薔薇を手渡された青年が大きく振りかぶり、貴方の胸目掛け―) -- ☜ ☜ ☜
- 全ての願いが叶う、永遠の、城…私の、願いが…(うわ言のように呟く、自分の願いが叶う、ふだんなら下らないと一刀する言葉)
ーーーっ…!!(声もなく、背を反らす、その胸には黒い薔薇) -- リーディアナ?
- …君に。
(血の様に赤い逆光、そして薔薇の如く黒い闇に包まれ 舞台は次の幕へ―) -- ☜ ☜ ☜
- ☜WARNING!☞
[貴方は黒薔薇の決闘者になりました]
[貴方に心の剣を抜く能力が与えられました]
[貴方は正気を失いました]
[貴方は決闘を行う権利を得ました]
[貴方は決闘相手を選ぶ権利を得ました]
[決闘広場への道が開かれました] --
- (「燦雫兵法荒武拳の資料請求、可能であれば受講を希望します」と書かれた簡素な葉書)
(ラジオの番組名とイルシス・エッジワースの名前、そして双方の住所以外は書かれていない) -- 葉書
- (記念館の郵便受けを開け、その内容を一瞥すると)・・・・・・ヴィオレット、網にかかったようだ
この子は果たして正気だろうか(先日の放送を聴いて尚関わろうとする相手 余りにも尤もな言い分) -- ソウ
- いーのさいーのさ最初からキメ打ちだ、見込んだだけはある!って大きく構えるんだ、先輩?(結局のところラジオには細工がされていた あの番組を聴いた相手はイルシスだけだ)
さぁてどんどん送っちゃうよ送っちゃうよ、カジマキちゃん月刊「秘伝」にも載ってない様なアレを伝えちゃう〜♪(いそいそと資料を包み、ポストへ投函すべく外へ出る)
ようこそ、外の世界へ ってとこかナー?(上機嫌で夜の明かりへフラフラと 数日後には少女の部屋へ届くだろう) -- カジマキ
- 深く…もっと深く… -- ソウ
- クソッ下手打ったぜ…まあ暫くはココに隠れてよう
どうだ?嬉しいだろ、先輩? -- カジマキ
- ・・・いや、君の心配されなさに感心しきりだ ヴィオレットをよく理解しているクラスメイト達だな -- ソウ
- 好きにやってりゃこうもなるさ 来た形跡があるのは…ファリ公にブタマンにタコラにエルエル?
嬉しいね、普段戯けた奴が一番深刻だ オイ見舞い品は置いてけよ!プリン… タコラは元気一杯でかぁーいーなー うん エルエルは素直に信じろ
あとヴィオレット言うな恥ずかしい(ソウの首を蹴り飛ばす) -- カジマキ
- (転がる首) -- ソウ
- (見つからない縫合用具) -- カジマキ
- (渋々買出しに出かける首無しゾンビ) -- ソウ