空中学園都市

空中学園都市エリュシオンの詳細設定 Edit

飛行学園都市が空を行く理由 Edit

これは地上を漫遊していたとある民族が、
子供に各国で勉強をさせることにより優秀な人材を多数輩出していたことにヒントを得ている。
しかしキャラバン方式には限界があるため、飛行学園都市というものが作り出された。
技術的問題も去ることながらこれほどの巨大な施設/艦を作り出す莫大な資本は
どこから出たのか……それは明らかになっていない。

精霊の加護 Edit

空中学園都市とはいえ、生活してみれば地上とあまり変わりはない。
気流の影響を受けず、気圧が地上と変わらないのは風の精霊の加護を受けているからである。
風の精霊たちと契約して大規模な魔術措置が施されている空中学園都市では、一定範囲内であれば有翼種の飛行も可能である。

小型高速艇 Edit

地上と空中学園都市を繋ぐ移動手段。
2人乗りの小型なものから、500名近くを一度に運搬できる大型なものまで多数存在する。
また、個人で所有することも可能だがメンテナンスは専門的な技術が要求され、
小型高速艇自体の価格もそれなりにする。
が、運賃を支払う形式の商業高速艇に乗ればさほど懐は痛まない。多くの人の交通手段である。

浮力と推力 Edit

浮力は学園艦の中心に巨大な『核』があり、
その物質に機械制御で魔力を通すことにより浮力が発生する。
様々な学名がついているが、学園都市内部での通称は『飛行石』で通っている。

推力は魔導エンジンという機械と魔術の複合機関により得る。
これに関しても精霊の協力を得ており、精霊機関とも呼ばれている。

飛行石 Edit

風の精霊の加護に満ちた学園艦内部では、魔力を通すことで浮力が発生する飛行石が日常で使える。
これによって空中を飛ぶボードや、浮遊効果が得られるペンダントなどが作れる。
ただし飛行石自体は比較的高価な、産出量の少ない鉱物であることは忘れてはならない。

防護アミュレット Edit

学園艦にある精霊の加護の応用によって作られた護身具。
使用者の体の中の精気と周囲の魔力に反応することで一定までのダメージを肩代わりしてくれる。
しかしダメージを肩代わりすると黒ずんでいき最後は壊れるので、基本は使い捨てとなる。
また学園艦内部でしか使えない割に高価なので、戦闘訓練の時のセーフティとして使われることが多い。

補給と停泊 Edit

学園艦は各国に許可をもらい、広い土地を選んで停泊することがある。
各所に備えられた魔導金属製の錨を地表に打ち込み、投錨する。
この際に物資の補給だけでなく、現地での課外授業が行われる。
多くの優秀な人材を輩出する学園艦の秘密は、この効率的に世界を見るというシステムにある。

空中学園都市の規模 Edit

いくつかの街が存在するほど巨大であり、
移動手段に馬車や電車、前述の小型高速艇が使われるほどの土地を誇っている。
製作段階で平原を一つ浮遊させて作ったなどと噂が流れる学園艦は
今日も多数の命を乗せて空を行く。

空中学園都市のエネルギー Edit

いくつかの大精霊と国家規模で契約を結んでおり、
そこから得た魔力を機械で融合させ、エネルギーとして利用したり
空中学園都市自体の推力に使用したりしている。

循環には水の精霊が、庭園などの緑化推進には地の精霊が、灯火や家庭の火には火の精霊が。
空中学園都市は科学と魔術と精霊の地なのである。

庭園 Edit

艦上にはいくつか庭園が存在している。
季節の花々が植えられており、果実が生る樹木もある。
(しかし果実は公共で管理されているため一人が多数取っていくと注意を受ける)
住民たちの憩いの場でもある庭園には、毎日多くの人が訪れている。

貧民街 Edit

空中学園都市は巨大すぎるため、司法の目が行き届かない区域が存在する。
それが通称貧民街と呼ばれる場所だ。
そこはまともな街に住めないほど貧しい者や表通りを大っぴらに歩きにくい犯罪者、
あるいは雑多な雰囲気が好きで住んでいる者などが騒然と暮らしている。
奥まった通りには裏マーケットが存在するという話も……?

精霊密売 Edit

空中学園都市を支えている精霊の力を悪用しようとする者がいる。
それは精霊密売という犯罪であり、ケージに閉じ込めた精霊を取引する裏の商売である。
大小、属性、様々な精霊によって値段が違う。
精霊密売は人間と精霊との共存の地であるこの学園艦ではとてもデリケートな問題でもある。
この犯罪は貧民街を中心に空中学園都市に蔓延しており、警察機構は頭を悩ませている。

天候と季節 Edit

基本的に涼しい〜寒いくらいの気候である。
ただし、地上では四季は廻っているため夏が恋しくなった者は、
七月〜八月に小型高速艇で地上に降りれば問題ない。
(また、月に一度2、3日前述の停泊が行われるため海などに行く時間も十分にある)
天候も科学技術で調整されてはいるものの、きちんと変わる。
大災害などは避けるよう作られているが、曇りの日は傘を持つなどそれなりの対応が求められる。

国家としての在り方、そして精霊との共存共栄 Edit

空中学園都市はその性質上、国としての側面を持つため
(他の国で言えば)政府が存在し、その理念も定められている。

そして学園艦の、人材育成と並んで最大の目標として掲げられるものに、精霊との共存・共栄がある。
しかし近年、前述の人間たちによる精霊密売により精霊たちとの関係が悪化しつつある。

制服 Edit

比較的自由な校風である冒険者たちの学園では、制服はどのような種類でも許される。
本来は制服の着用義務があったものの形骸化しており、私服登校も見逃されるほど。
形骸化し、自由となってはいるものの学生と視覚的に判断できるという理由により着用する生徒は多い。

また、ファッションとして制服を自分好みに着こなすことを好む者もいる。

エリュシオンの歴史 Edit

古くから建造自体は行われていたが、
黄金暦205年頃に大精霊たちと契約を交わし、
エリュシオン自体は215年頃に建造されたとされている。
それから半世紀以上、学園艦は空に浮き続けている。

技術格差 Edit

比較的歴史が浅い艦である。
国家であるため、初期は後述するように住民を広く受け入れてきたが、
その弊害として移民の文化とエリュシオンの技術文明の間で認識的齟齬が生まれてしまった。
その結果、精霊機関の馴染みのない人々はそれを忌避し、内熱機関や蒸気機関、 畜力などを信頼したため、技術的混迷期が生まれた。

現在は精霊機関や前述したような技術文明が融和しつつも各々独自の進化を遂げた技術的過渡期に到達している。

密航者 Edit

エリュシオンでは比較的簡単に取れる住民票ではあるが、
それでも犯罪者などは住民票が取れないことがある。
そういう人間は密航という形で空中学園都市に入り込むことがあり、
前述の貧民街での犯罪増加傾向と合わせ問題となっている。

精霊エンジンの価格傾向 Edit

小型のものであれば、学生でも無理をすれば新品が買える。
しかし当然ながら価格はピンキリであり、中型〜大型の新型エンジンとなれば
そこそこの冒険者でも購入を躊躇うほどの価格となる。

だが既製品に頼らず、自ら精霊と契約して部品を組み立てればかかる費用はかなり安くなる。


Last-modified: 2013-12-10 Tue 23:18:43 JST (3788d)