MI突貫個人ラストバトルイベント『超クソ兄貴〜大乱闘ファッ○ンファミリーズ〜』
- 「そんな事より聞いてくれよ! リョウのやつ、あの『トミーノッカーズ』のVHS持ってるんだぜ!!
スティーヴン・キングが風邪薬オーバードーズして幻覚見てるときに書いたイカれ小説を、そのまんま映像にしちまったアレだよアレ!!
アメリカだとDVD出てるけどさー、リージョンコードのせいで日本で見るのは難しいんだよな。
ところでWikipediaに「2018年、映画化が進行している」って書いてあるのに、続報探しても見つかんないんだけど。
もしかしてコレ、いつもどおりの…リメイクが立ち消えになるパターンじゃ………」
あいよ!このツリーはこーゆーB級映画の話しかしないよ!!
- 【VHSは… 今再生する機械あるんですかネ?】 -- ナンシー
- ちょうどいい、そういう楽しみ方もまた善哉といいますからね…(こういうときはこっちだ!と鮫くんのリングに向かった仮面。)
ハハハ!『なぜ作った。』と言われるのとどちらが辛いんでしょうね、それは。
(リメイクなんてせずどうして眠らせておいてくれなかった!というお決まりのアレにならないだけマシという考え方。) -- D.D.
- 「じゃあまずは、今ネトフリで見られる映画の話するね。『ブラッド・レッド・スカイ』。
これ、“航空パニック映画”ってところ以外の話をすると全部ネタバレになっちゃうんで説明が難しいんだけど、
まー割とベタなパニックホラーで、なんつーのかな、爆発力はないけど安定感があったね。
ただその分、どの切り口から見ても似たテーマの映画があるから、新鮮味は薄いかなー。
航空パニック系としては『スネーク・フライト』や『7500』のほうが意外性、インパクトがあるし、
もう一つのメインテーマに関しては言うまでもなく、って感じ。
でも繰り返しになるけど、決して悪い映画じゃないよ。
サブスクでこの質の新作が見られるってのは結構すごい事だと俺は思う。
ってわけで、時間があったら見て損はない作品。そこそこオススメ。」 -- 鮫神・カモホアリイ
- 【バス・船・飛行機・絶海の孤島 逃げ場の無い閉鎖空間はパニックモノには必須ダヨねェ】
【タイトル的に… 血の雨でも降るのカナ】 -- ナンシー
- ひょっとしたらウワサに聞くアフガン航空相撲が見れるのかもしれませんよ?(意外な展開!で思いつくソレを…)
航空機の内部で繰り広げられるということを逆手に取る…どう取るかは私にはわかりませんが。
(その場所ならではの何かを見せられないと『ゴジラやニンジャを出したら面白くなるんじゃないスか?』というヤツになってしまう…難しいものだと首を振る。) -- D.D.
- 「次は、俺は面白いと思うけど、人によっちゃつまんないと感じるかもしれない映画の話するね。
『人喰いトンネル』と『オキュラス/怨霊鏡』。
どっちもマイク・フラナガン監督作品で、ある意味で同じテーマを扱ってるから、まとめて話すよ。
そのテーマってのは、大半のシーンが“妄想かもしれないし現実かもしれない”扱いで描かれてる、ってとこ。
恐怖の存在(トンネル、鏡)のせいで不幸が起こったように思えて、実は単に全員狂って幻覚を見てただけの可能性もある。そういう映画。
なんて言うのかな、見てると脳がジンジンしてきて気持ちイイんだ…。
けど、登場人物の妄想なのか、それとも本当にモンスターあるいは幽霊が存在してるのか、
どっちの解釈をしても、キャラの構造やストーリーに矛盾が生じるんだよね。おそらく意図的にそうしてるんだろうけれども。
だから、どちらか一方の明確な答えに辿り着きたい人から見ると、消化不良の駄作と評されるのも、わかる。
ちなみにマイク・フラナガンは『ドクター・スリープ』を撮った監督でもあるよ。
映画『シャイニング』の続編だね。シャイニングのテーマの1つも“現実と狂気の境界”だったから、
ある意味最適な人材がメガホンを取ったと言えるかもしれない。
まあ最初に言ったとおり、俺は好きだけど、絶対見てくれよな!とは勧められない作品だねえ。」 -- 鮫神・カモホアリイ
- 【解釈が曖昧な作品ダト せめて映像が綺麗だと嬉しい派だなァ】
ウン
【見応えはどこかに必要なのダ】 -- ナンシー
- 胡蝶之夢…どちらがどちらを夢見ているのかわからない。ときましたか…(身につまされるなあ。なんて首を縦に振る。)
いわゆる撮れ高と言うヤツかな?テーマ性と娯楽性の両立がエンタメをエンタメたらしめている、と。(納得したような様子。) -- D.D.
- 「最後は、俺がかなり好きで、でも他の人には刺さんないだろーなーって映画の話するね。
『101日(原題:THE SHOW MUST GO ON)』
…うっかり101匹ワンちゃんと間違って注文しちゃう人が出ることを狙ってつけられた邦題…アナタはクソだ。
あと、ぜんぜん違うテーマの映画に見せようとしてる日本語版予告編…アナタもクソだ。
んで、まあコレ、話の流れ自体はありきたりなアポカリプスもの、世界滅亡ものなのよ。
そこに一時期流行った、何人かの集団が、隔離された空間でどれだけ共同生活を続けられるか、
っていうリアリティショーの要素を加えて………地下シェルターで生活してたそいつらだけ核戦争後も生き残った、てストーリーに仕上げたモノ
ただこの映画が特徴的なのは、隔離されて集団生活してる面子じゃなくて、
そのリアリティーショーを作ってる側と、そのショーを楽しんでる視聴者に物語の焦点が当てられてるところ。
…これは俺の解釈なんだけどさ。この映画、“生きるのに必要じゃないと言われている、娯楽。それをなぜ、創るのか?”がテーマなんだよ。
世の中が世界大戦、全面核戦争に向かっていく中じゃ、娯楽番組なんて真っ先に打ち切られてもおかしくないわけだ。
けれども主人公は、頑張ってショー(娯楽番組)を続けるんだよ。食料その他の物資も貴重になりつつある中、それを番組制作に回してさ。
そして破滅に向かって突き進む世界の中、最前線の兵士みたいな、極限状況下にある人たちが、そのショーを見て一時の安息を得る…みたいな。
もちろん、世間がそんな好意的な反応してくれるのはフィクションだからだろー、って気持ちもある。
実際その辺は、作中のキャラが一部代弁してくれてる。
主人公の別れた妻が、対照的なお堅い報道番組のキャスターやってるんだけど、主人公に対して、
“世の中がこんなひどい状況なのに、なんで娯楽番組を創り続けるのか”って何度も問いかける。
それに対しての主人公の答えが、原題の The show must go on. なわけだ。
つらい現実がある。だから、一時的にでもそこから逃避して安息を得られるよう、娯楽を創り提供する。
それは突き詰めれば虚構なわけで、現実世界全体は変えられないし救えない。
けど、たとえそうであっても、誰かが、誰かの心がほんの少しでも救われるんなら、
虚構の世界である娯楽を創り続ける意味はあるんじゃないか。
俺が解釈したこの作品のテーマは、そんな感じ。
正直、多くの人の目にはありふれた駄作として映る作品だと思う。
でも俺は好きだよ、この映画。」 -- 鮫神・カモホアリイ
- 【邦題に予告…】
【もしや日本人は邪悪ナノカナ?】 -- ナンシー
- 話題作人気作に便乗するのならせめて、作中に存在するものだけで勝負してほしいところですが…(まったくロボが出てこないとかそういう系の…)
作品を作る以上自分が作りたいものを作るのは下、リターンを得られるのは中、そして…何かを作品から受け取ってくれるファンを得られるのが上。
私は、そう思いますよ。(映画について語る彼は鮫でも神でもないかもしれないが、好きなモノに正直という一点でここにある…それを好ましく思う、偽りだらけの仮面には、眩しく見える。) -- D.D.
- (↑の方を見る)
アレ? 【そういえばここの勝敗判定ッテ?あるのかなァ】
(なぜ私は今映画の話を? の顔をするナンシー) -- ナンシー
- 【このリングの主は彼…即ち、彼の心を打つ作品を一緒に見るなどすればあるいは?】(映画が重要なはず…などと。) -- D.D.
- 「a、サメちゃんの話はこれで終わりだよ!
みんなー聞いてくれてありがとなー。それじゃあそろそろ本筋の話が進むんでー、
…ぐわー。やられたー」(コテン) -- 鮫神・カモホアリイ
鮫神・カモホアリイ 好きなだけ語って満足したのでK.O!!
--
- ナラバヨシ
(きちんと勝ちポーズをとるナンシー) -- ナンシー
- ありがとう、楽しかったよ。(語り終えた鮫くんにまずは拍手をしておく、そして…決着がついたらしい他のリングにも視線を向ける。) -- D.D.
- 解説席&観客席