名簿/413108
- 黄金暦１６１年６月
- 黄金暦１６１年５月
- あなた……疲れているんじゃないの？ 冒険から帰ってきてから顔色が良くないわ。 -- イリーナ
- 問題ないと空元気を見せるところなのだろうけれど。
僕にはその余力もない。狼を刺し殺しただけで手に残る感触がおぞましいというのに。
僕はこれから亜人種を討伐しにいかなければならないのだからね。 -- レフ
- だから冒険者なんてやめておけばよかったのよぉ。あなた、他の依頼を選びましょう。
この依頼書の希望調書にある「探検」というものを選びましょう。そうしましょうよ。 -- イリーナ
- ああ、イーラ。残念だがそれは指定された場所にいるモンスターの掃討だ。
明確な地図というのは�狄祐屬砲箸辰動汰瓦幣貊雖瓩澄�そこにいる人間の驚異は全て冒険者の手で殺す。
護衛は襲ってくる怪物や亜人、挙句には人間だって殺す。探索だって資源を求めてその地へ強襲をかけるようなものだ。
冒険者はこの手を血に汚し、ありとあらゆる「敵」を殺すための職業なんだ。
そこはちゃんと話し合っただろう、イーラ？ -- レフ
- やっぱり冒険者なんてやめておけばよかったのよ……
どこか遠い場所で平穏に暮らせるなら私はどこだって構わなかった。 -- イリーナ
- 残念だが。君の薬が程近い場所で買えるこの地で生きていくための最も良い手段なんだ。
この家に持ち帰った金貨はあれだけじゃない。然るべき場所に1000枚を越える金貨の貯蓄がある。
そんなもの、今までの暮らしからすれば望むべくもなかったことだ…
イーラ、時間だ。僕は冒険に行く。せめて君には無事を祈っていてほしい… -- レフ
- ………… -- イリーナ
- 黄金暦１６１年４月
- 今月は冒険者になって初めての仕事があった。
僕と同世代の者が四人、まだ年端もいかない若者が二人。しかし僕だって年齢を10偽って冒険しているのだ。
実際はどうなのかなど考える必要性の薄い事柄だろう。
しかし、同じ依頼に参加した子供たちと無事に戻れて安心している自分がいるのも確かだ。
僕とイーラに子供がいたならばちょうどあれくらいの年齢だろうか。…かく思議こそ無駄だ。
ギルデという冒険者と知り合いになり酒を贈り合った。イーラの体調も良い。
不安ばかりのスタートではあったが、神はまだ僕たち夫婦を見捨ててはいないのかも知れない。
足りないもの：工具 来客用の食器 清潔なピルケース 丈夫な本棚 -- レフの日記
- 黄金暦１６１年３月
- あなた。（カーディガンを羽織ると夫を呼び止め）気をつけてね。
…冒険というのは危険なんでしょう？ お願いだから無事に帰ってきて頂戴。 -- イリーナ
- （振り返ると妻を軽くハグ）大丈夫。最初の依頼はごく簡単なものなんだ。誰でもね。
僕を情けなく思っていないならどうか心配しすぎないで欲しい。留守中、体を大事に。
（妻から離れると笑顔を一つ、踵を返して冒険者としての最初の仕事に向かい） -- レフ
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