GE/0017

  • ゴロゴロそのへんに転がっているマネキン、小、中、大 -- 2019-08-11 (日) 03:57:05
  •   -- 2019-08-11 (日) 02:52:53
    • あでで、リュイ、そっちの首尾はどうだ……ま、何ということもないか(人を見る目には自信がある 予想通りの結末に、血塗れの伊達メガネを取ってホッと一息)
      しかしまぁ、派手にやったな……パーツぐらいパクって行こうかと思ったが、これじゃジャンクが関の山か(幇主のバラバラ死体、というか粉砕された義体をみて溜息 雷の腕も期待したがそのままでは無理か)
      で、結果はご満足いただけまして?ご依頼主様(わざとらしく女の声を作ってそう聞いて 裂けた胸元を応急手当しつつ) -- ケイ 2019-08-11 (日) 02:57:21
      • それなり、と言った所ですね。想定以上の強者ではありましたが、想像以上のものではありませんでした。
        しかし、得る物はありました。この金床を産床ともする瓦礫城において、強い雷気の扱いには慣れていたつもりですが、まだ甘いと。
        (身体そのものは無事に見えるだろうが、服、特に下半身の穿き物はところどころが電熱により焼け焦げている)
        ああ…貴女の働きぶりとして言うならば…100点満点ですよ。余計な邪魔は入らず、相手も万全の状態から死合が出来た(報酬を収めた封筒を投げて渡し)
        色をだいぶつけておきました。いい仕事へと……美女へのお近づきの気持ちです(それは暗に、似たような仕事をまた頼むかもしれないと) -- リュイ 2019-08-11 (日) 03:12:14
      • 成程ね。そりゃまた上を目指すならこの程度で満足はしてられないってか(物好きな、と呆れ顔で苦笑い)
        しかしま、それでも俺の想像よりは善戦してたようだなあの親分。早い内に畳まれてるのかと思ってたが ま、部下もそれなりにしぶとかったし甘く見積もりすぎたか
        そりゃどうも。これと連中の残骸でもやしとはオサラバ出来そうだ。自販機ラーメンあたりはまだまだお世話になりそうだが(パシッと受け取った封筒の厚みに口笛を吹いて感嘆)
        あんまり女扱いしてくれるなよ。マインドセットも楽じゃないんだぜ 身体の方も腕外して2,3時間は女のままだろうな、こりゃ(仕事上仕方ないとはいえ陰気に染まりすぎた 体調に大きく影響が出るレベルでなければいいのだが)
        次回があるならそれも歓迎。出来れば今度は男のままでやりやすい仕事が欲しいもんだが ああ、それと逆にアンタに頼み事がちらほらあるかもな
        ま、後のことはしばらく後で考えるわ。ジャンク漁りも元気ある時にやんねぇとな。んじゃ、お疲れー(ヒールの壊れたOL姿からいつものアーバンニンジャスタイルに早着替えをし、廃デパートを後にしたのだとか) -- ケイ 2019-08-11 (日) 03:26:55
      • キョウさんもなかなかのお手並みのようで。無傷とは行かなかったようですが…あの人数に深手なしとは隠密以外の腕前も知れて、そちらとしても得る物と言えそうですね。
        (そう、また何かしらの修業…一般的には揉め事と言える部類を共にすることがあるかもしれない、その時、味方の戦力を把握するのは必要なことだ)
        これは失礼。もちろん冗談ですが、それはそれとして素直な感想でもあったのですけどね?(くつくつと忍び笑いを漏らす。幾分上機嫌であるのか、いつもよりも楽しそうに)
        私に、ですか。もちろんご協力できることであればお申し付けを。貴方に恩を売っておくのは悪くない投資になりそうですから(笑いつつ言い服を払って、焦げたススを払い落とし)
        ええ、お疲れ様でした。…さて、長く堂を空けてしまいました。茶葉の補給をしつつ戻るとしましょう…(こきり、と肩の骨を鳴らして事務所を出る)
        (後に残るは暴に己を頼み、更なる暴に討ち果たされた無残な鉄と肉の混合物。そこに法は無く、そこに理は無い)
        (蔓延る無秩序が、また別の無秩序に上書かれ、忘れ去られ、またそれも混沌の一部と化す光景)
        (たゆたい惑う瓦礫城の一幕が、また一つ静かに閉じていった) -- リュイ 2019-08-11 (日) 03:55:54
  •   -- 2019-08-09 (金) 02:24:52
    • フン、確かに安っぽいオフィスだ。あの女を働かせるに相応しくない(後ろで何が起こったのか、まるで気が付かないままオフィスへ足を踏み入れる)
      (開けた瞬間怪しまれないよう最低限オフィスとしての面構えは用意し、事務机と業務用のPC(キョウの私物である)が置かれた程度の簡素な部屋)
      (そして、応接用の席の机に置かれたのは)おうおう、用意しておるな(ケイが用意したと嘯いた地権書……ダミーである 上質な紙を持ってきてはいる だが幇主がそれを裏返せば)
      白紙!?ど、どういうことだ!?ケイ、貴様まさか……(騙されたことを感づいたときにはもう遅い 内側の幇主にも部屋が封鎖されたことが分かるほど、アルミ戸は陰気に塗りつぶされた)
      あの女ぁ……直結していたぶるだけでは済まさな……ッ!!(怒気を吹き上げた矢先、部屋に何者かの気配を感じる 恐るべき龍の如き殺気を覗かせる何者かが) -- 幇主 2019-08-09 (金) 02:32:21
      • これはこれは始めまして。すぐにさようならとなってしまうのが物悲しくはありますが(柱の陰から声がする、そして紫煙と共に現れる男)
        私は呂洪濤、しがない鍼灸師です。雷頭幇の幇主様にあられましてはご機嫌麗しく(太極図を模した携帯灰皿を取り出し、咥えていた煙草をそこに押し付け)
        貴方がお好みの美女ではなく申し訳ありませんが、諦めてください。行いが悪かったのです(そうして眼鏡を外し、灰皿と共に懐へとしまう)
        ……では、義によってでもなく、仁によってでもなく。ただ私の拳のためだけに、散って頂きます。
        (瞳に熱が灯り、殺気が膨れ上がる。幇主を睨むその眼は、いつか飯屋で見せた獣の目。己の強さのために他者を踏みにじること厭わぬ羅刹の瞳)
        (左掌を肩の高さに前へと突き出し、同じく左足を前に、右手を腰に、やや後ろに引いた右足に体重をかけた三体式に似た構えを取る)
        疾ッ(そうして次の瞬間、だん、と後ろ足にて激しく踏み込み、まるで真横に飛んだかのように幇主へと鋭くその身が迫る) -- リュイ 2019-08-09 (金) 02:54:53
      • ッ……!(歩み出た鍼灸師を自称する男 それを目にした瞬間幇主は気圧されたたらを踏む 彼の発する、隠そうともしない殺気と練り上げた功夫に)
        (散って頂く、というリュイのセリフに)ふ、ふははははは!貴様、誰に向けてその様な口を聞いておる!! 儂こそが雷頭幇、雷を統べる幇主であるぞ!!
        (ドン、と震脚の音が響く 小さな事務所を踏み割ってしまいかねないほどの迫力 加えて全身のサイバネティクスから稲妻が迸る)
        (リュイの驚異的な踏み込み 姿が消えたと錯覚するほどの速度に目を丸くするも)豪ォァッ!!(紫電走る掌底で迎撃を図る 図体の通りパワーは桁違いだ) -- 幇主 2019-08-09 (金) 22:17:12
      • (不意を打ったわけでもない真正面からの踏み込みとは言え、その反応速度に内心舌を巻く。下手をすれば脳の方までイジっている可能性を頭に入れる)
        (加えて猫と虎にも思えるような体格差、しかもその身体を形作るのは方や血と肉、方やオイルと鉄だ。まともに受けては電撃を考慮に入れずとも我が身が肉片と化すだろう)
        (だが…その動きは、いや龍は"観えて"いる。己が生気を雷気に置き換えた四肢の気の流れ。目で見、耳で聞き、舌で味わい、肌で捕らえ、鼻で嗅ぐ)
        (その掌底の単純な速度だけであれば見てから避けるのは人の身では困難だろう、しかし龍を読む男には、その"起こり"が分かる)
        降ッ!(奇しくも戸を挟みケイが行ったように、深く身を沈めてばちばちと雷を纏う太い合金製の腕を避け、それと同時にだらりと右腕を下げ、脱力と共に拳を軽く握り)
        登ッ!!(幇主が踏んだ震脚に負けぬ勢いの踏み込みと共に、幇主の伸びた腕、その肘を右腕を振り上げ、裏拳の要領で狙う。そこは幇主の使う義体の機械的点穴の一つ、まともに打ち抜けば即座には腕は引き戻せまい) -- リュイ 2019-08-10 (土) 00:12:10
      • ぬぅっ!!(やり取りは常人からすれば捉えがたいほどの速度であっただろう リュイの飛び込みに反応し迎撃を成した幇主 だがその迎撃をもリュイは掻い潜った)
        (伸び切った腕を引き戻す事はできぬ その様な小細工のある義体であれば別であろうが、人の形を模した以上、隙も人同様)
        (リュイの裏拳 超常的な力を以て打ち込まれたそれは)わ、儂の腕をッ!?(幇主の肘をひしゃぐ ショートした電流がその腕がまともに用を成さなくなったことを知らせる)
        青二才めが、よくもっ!!(己より遥かに若輩の、それも鍼灸師と自称する男に、己が功夫を凌駕されている その事実が幇主の苛立ちを加速させる)
        (既にリュイは懐の内 大きな体が仇と出、腕や足では満足に払いきれぬ 故)殺ァッ!!(先程より遥かに大きい放電 そして繰り出すのはその巨大な質量をそのまま武器とする鉄山靠 雷神の鉄槌の如き勢いで迫る) -- 幇主 2019-08-10 (土) 00:25:11
      • (口角を釣り上げ嗤う。思わず笑みが漏れる。腕が使えぬと見れば即座に思考を切り替え、固執せず次の手に移る)
        (図体だけ、義体だけの男ではない。戦いを重ね、練り上げてきた功夫の深さを感じる。それが、嬉しい)
        (こう、と刹那の間、外気を取り込み、武息を行い、丹を焚き上げ練を練る。この間合では鉄山靠を避ける事は叶わぬ、ならば)
        …羽(その瞬間、幇主は余りの手応えのなさに自らの義体がエラーを起こし感覚伝達信号を伝えなくなったのかと思うかもしれない)
        (しかし、それは否。幇主の鉄の壁の如き背中は確かにリュイの胸に触れ、そこに走っていた紫電は確実に男の身体へと流れこんだ、が)
        素晴らしい。腕力に物言わせるだけかと思っていましたが…見事な武をお持ちだ(ふわり、と手ぬぐいを風に遊ばせたが如く、後方に浮き、下がっただけ)
        (軽身功。身を流れる高度な内功の制御により、身体を血煎餅と化すはずだった衝撃は殆どが霧散し、そして、男が居た足元は床が黒く焦げている)
        (打撃だけではなく、内気を荒ぶる雷気に合わせ、雷撃を地面へと逃したのだ。しかし、龍を操る男を持ってしても完全とは行かなかったのか、服の表面は焦げ、脚を痺れが走っている)
        …少々、時間稼ぎをさせて頂きましょう(す、と腕を触れば、幾本か指に握られるは七寸ほどの長鍼。それに勁を込め…)
        刺ッ!(撃ち出す。鋼鉄製のそれはどれもが機械的点穴を狙い、ただの鍼では有りえぬ速度と威力を持って幇主へと飛ぶ) -- リュイ 2019-08-10 (土) 01:07:58
      • (事務所をまるごと黒焦げにしてもまだ余るはずだったであろう豪雷の鉄山靠はしかし、リュイの身体をふわと浮かしたに過ぎなかった)
        き、貴様……貴様!それほどの勁力を!!(幇主が驚愕するのも無理はない リュイほどの若さで先程の衝撃を逃し切る内功の使い手が、瓦礫城内はおろか外の世界に目を向けてもどれほどいるだろう)
        (そして取り出された鍼がリュイの手から飛ぶ 幇主の義肢のそこここに突き立つ 人体と義体は違うといえど、ツボを把握していれば効果は覿面)
        うがっ、ががが……き、貴様、貴様は一体……!!(もはや幇主には、目の前の男のことが理解できなくなっていた まるで別世界からやってきた怪物のように思えたのだ 点穴を封じられ動かなくなった義肢を必死に動かそうと) -- 幇主 2019-08-10 (土) 01:34:11
      • 申しましたでしょう?ただのしがない鍼灸師です、と(鍼は徹った。あの型の全身義体は頑丈さに定評があるが、構造がいささか単純なのが玉に瑕だ)
        (破壊するまでには至らずとも、しばし動きを止める程度には飛ばした鍼も効こう。そうして、一つ、二つ、三つ、続けざまに内息を行い、雷撃にて乱れた経脈を整え回復を早める)
        ……いや、貴方には冥府にでも広めてもらいましょうか。私は操龍士、龍を操ずる者ですよ(にこり、と。まるで自分の鍼灸院で客にする時のように穏やかな笑みを浮かべる)
        (そうして、ゆっくり一歩、前へ。一歩、一歩と、進むごとに笑みは消え、瞳に熱く熱く燃ゆる炎が灯る。脚の痺れは…もう取れた) -- リュイ 2019-08-10 (土) 01:56:46
      • 操龍……地脈を、気功を統べし物とでも、いうつもりか……(その大言を実現せしめるだけの力が、目の前の男にはある 幇主の内に湧き上がるのは侮蔑でも侮りでもない 畏れだ)
        (リュイが息を整える毎に、幇主には死の足音が忍び寄るのが聞こえてくる 男に浮かぶ穏やかな顔はしかし、一種の死神のようで)
        (それでも、幇主には意地があった 暴力でもって縄張りを築き、暴威でもって人を統べた者 やくざ者の意地が)
        ……いいや、冥府を辿るのは貴様だ!操龍士ィィィィィィィ!!(裏拳で討ち取られた腕をオーバーロードさせることで己の身体に残る電力を放出 四肢を封じられながらもリュイに対する反撃と成した)
        (だが、そんなものは悪あがきに過ぎない 拳を信じたはずの幇主が取った、本来の意味での姑息な策 己を曲げた手段が通じる相手ではない) -- 幇主 2019-08-10 (土) 02:28:15
      • 統べるなどとはとてもとても、せいぜい今の私に出来るのは龍を煽て宥めすかして力を借りることですよ(言いつつ、だんだんと距離が詰まる)
        (もはや踏み込めば拳が届く距離、相手は四肢を停めおかれているが油断は無い。追い込まれた獲物はどんな牙を抜き放つか分からないのだから、しかし…)
        …残念です。貴方の拳の極み、それが見れるかと思ったのですが(無念そうに呟く。続けて手を触れば、今度は銀色の鍼が指へと握られる。真銀にて作られた銀鍼だ)
        散(腕を大きく振るうように鍼を放つ、それの行く先は幇主にではなく。かかかっ、と小気味良い音をたてて事務所の床に幾何学模様を描き銀鍼が突き立てられる)
        (鉄山靠の時よりも更に莫大な大電力。己の身で受けてしまっては内功を如何に操ったとて全てを受け流すことは出来ず、深刻なダメージを負うだろう)
        (だが、幇主の放つ雷撃は幾つもの雷となって銀鍼に落ち、流れ込んでいく。そして呼び水となる雷気に似せた勁を込められた銀鍼は、ビル越しに大地へと雷を流す)
        ビルであっても龍脈はあります。その要点を押さえれば御覧じろ。という訳です(つまりは即席の強力な避雷針、直接触れてではなく、空気中に放たれる電力はそこへ誘導され、流されてしまう)
        (煌々ときらめく雷が轟音と共に降り注ぐ中、その雷で賦活されたビルの龍脈と己の経脈を同調し、独特な歩法で踊るように影を踏み進む)
        輝道遠歩往/輝ける道、遥か遠く、ただ歩を歩まん(前へ進むごとに、男の勁が強く、強く高まっていく。龍脈の気を取り込んでいるのだ)
        雷華消此至/ここ至り、雷華消えたり(右腕を高く真っ直ぐに振り上げた。その拳に込められた力は果てしなく。ただ一人の生身の人間が握りしめるには強大過ぎる力が、巨人の拳の如くに打ち下ろされんと) -- リュイ 2019-08-10 (土) 23:04:20
      • バ、バカな……(ボディに残った膨大な電力を片腕を犠牲に解き放ったのだ いかにこの男が超常の力を持つとはいえ、あっさりと雷を反らしてしまうとは)
        (しかし、その原理は至極シンプルであり、龍脈を扱い力の流れを把握するリュイには容易い対応であった 雷の流れはリュイの勁と金属の銀鍼に乗っ取られ拡散し地に堕ちる)
        (そして迸る雷気をすり抜けながら迫るリュイに)や、やめろ、来るな……来るなァァァ!!(叫ぶことしか出来ない 万策尽き、幇主としての誇りも地に落ちた 残るのは解体を待つだけのスクラップのみだ)
        (龍脈の力を載せ、打ち込まれた拳は)ガ、ガガガッ……(勁を隅々まで行き渡らせ、幇主のボディを内側から粉々に粉砕するに至った) -- 幇主 2019-08-10 (土) 23:43:12
      • ……有缘再见吧。恐らくは冥府で、また(鉄の城のようだった幇主が文字通り崩れ落ちるのを見下ろし、静かに呟く)
        (その時、戸の向こうで爆音が走ったのをその耳が捕らえる。あちらを任せっきりだったが、キョウは大丈夫だろうか、と)
        (もはやただの残骸となった雄々しき侠客であった物に対し拳を掌で包む抱拳礼を捧げ、踵を返した) -- リュイ 2019-08-11 (日) 00:21:46
    • (そして一方、扉を挟んで反対側 事の顛末に気づいた香主が怒りの表情を向けるや、ケイはそのビジネスウーマンめいた笑みから一転、凶悪な笑みを浮かべる)
      タッチの差、だったなァ、香主さんよ。そうさ、こいつは罠だ。お前さんたちのボスを閉じ込める親分ホイホイだったわけだ
      まんまと騙されちまって。オンナの色香ってマジ怖えよな。俺も気をつけねぇと(口調が明らかに変わり、整えていた髪を鬱陶しそうにバサバサと荒らす そうしてみれば、身体は女そのものでありながら男を彷彿とさせる雰囲気)
      てなわけだ。依頼主の要望で、お前らの相手は俺がする。悪く思うなよ!!(左腕の偽装皮膚を剥ぎ取れば現れる黒い義手 明らかに戦闘用のそれだ)
      つまるところ、お前ら雑魚に要はないってことだ!(スカート姿のまま恥じらいもなくモールを飛び回り、腰から銃を抜いて発砲)
      (明らかにハンドガンであるそれから放たれるのは12ゲージショットガンシェル 口径違いをも物ともしない驚異のハンドガンBAW-n 手持ちが軽く火力などないと侮った雑魚どもを纏めて狩りに行く算段だ) -- ケイ 2019-08-09 (金) 02:44:10
      • 『てめぇ……!まさか男か!?どこまでも俺達をおちょくりやがって…!いつまでも五体満足でいられると思うなよ!!』
        (香主が叫ぶと共に、各々が自らの義体に内臓された武器を起動。自身もスーツを切り裂いて義腕に収められていた長大な刃が手の先に現れる)
        (日本刀にも似た緩やかな曲刀は現れると共に青白い雷を纏う。電磁苗刀。切られずとも触れれば即座に凄まじい電流が流れ、それだけで生身の肉体はショック死しうる、致死の刃だ)
        『ハッ!そんな豆鉄砲が俺達に効くとでも……』(とケイが抜いた拳銃を鼻で笑ったものの、ここまでのお膳立てを整えたこの女がそんな爪の甘い獲物を使うか?と香主の若くしてのし上がった頭脳が閃く)
        「そんな短小で満足してんじゃ……な、なんすか香主!?うわああ!?」(香主がチンピラの一人の首元をむんずと掴み盾にすれば、そこにばらまかれるは鉛玉の雨。どう見ても拳銃の銃口から出てきていいものではない)
        『てめぇら油断すんな!遊びじゃねぇぞ、仕留める気で行け!』(盾となり絶命したチンピラを捨て、何人かが同じように倒れ腰の引けた部下へ激を飛ばす)
        「畜生!!このアマァ!!』(チンピラの一人が汚らしいツバを飛ばして叫び、義腕を真横に伸ばしてケイへと狙いをつけ、ばしゅ、と破裂音と共に何かを放った。先端に針の付いた筒状のそれは腕に仕込まれたテーザー銃)
        (ただし、流れる電流は虎をも即死させる本来の非致死性武器の意義など鼻でせせり笑う超大電流のキラー・テーザー・ガンだ) -- 香主 2019-08-09 (金) 03:21:02
      • 身体はちゃんと女だよ、今だけはな(ショットガンを八発打ったところでマガジンをアンロード、代わりのマガジンをリロード 当然これにも入るはずのない規格外の弾丸が込められている)
        (射出されたテーザーは空いた左腕で払うが)あがっ!?なんつーバカ出力……(一瞬触れただけで走る電流は驚異的 いかに特別製の陰極機腕といえ、異常電流に一時挙動を止める)
        こんなモン貰い過ぎたら修理代で赤字だぞ……(エスカレーターのレールに着地 払って対処は危険と把握 伊達メガネをくいっと直しレールを蹴り再度宙へ)
        (そのままの軌道で蹴りかかったならば香主の刃の餌食だ だが、ケイの右腕が光り、斥力を噴射 空中で飛び上がる)
        (元は悪魔狩りに用いられていたという戦闘用義腕 ガーベラGP-01 腕により自由に方向を定められる斥力噴射は忍者であるケイの機動力を更に加速させる)
        (香主を飛び越し天井を三角蹴り 未だ割れずにいた廃テナントのショーウィンドウを蹴り破りガラス片を撒き散らす)
        (更にカウンターを蹴り高速で香主の足元へ滑り込み)でぃやっ!!(低い低い角度からのヒールの蹴り上げ 足は生身であるものの、それ故練り上げられた脚力は強靭 女になってもなお) -- ケイ 2019-08-09 (金) 22:41:46
      • (中空を飛ぶケイを見上げ、ぎらりと香主の目が光る)『自分で獲物になりにくるたぁ良い心構えだ!(青白い刃を掌から直接伸ばし、横薙ぎに真っ二つにせんと振るうが…)
        『なッ…糞ッ!!なんだその腕は!?んなレア物、どこの技師から手に入れやがった!』(雷刃はただ空気をかき回し、女はまるでピンボールの玉のように何もない宙空を踏み、逃げる)
        『チッ!!』(いや、逃げるだけではない、そのまま一飛びごとに勢いを増し、自由自在にモールを飛び回り…)
        「ぐあああ!痛え!痛えよ!」(降り注ぐガラス片、生身部分の多いチンピラ達は一気に慌てふためく。だが香主は降り注ぐままに任せた)
        『畜生…慣れてやがるな貴様!こういう喧嘩に!』(きらきらとモール内を鮮やかに彩る光の破片、そこに紛れた危険な闇、それが迫るのを本能的に察したからだ)
        『がはっ!!!』(とっさに刃を保たぬ腕を折りたたんで防御姿勢を取る。がいん、と深く、重い音がして香主の細身の身体が浮き、近くの柱に背中から叩きつけられる)
        (幇主には及ばぬとは言え香主も7割方は身体を鉄と変えた男、細くとも決して軽くないその身体を吹き飛ばしてなお、柱にヒビが入る)
        「兄貴!てめぇ!」(チンピラの一人が香主の物に比べれば貧相な電磁ナイフを振りかぶって突進する。攻撃の直後を狙う様は下っ端であっても武闘派の意地か) -- 香主 2019-08-10 (土) 00:39:14
      • コレクターなもんでな。お前らのは……ちょいとしょっぱいな 持ってくなら親分のやつだが、残骸でも残るかね(事務所内から響く轟音は戦闘の激しさを想像させる 龍と雷神の打ち込み合いなど割って入れば細切れだ、と苦笑い)
        (ガラス片を落とす奇策に怯まぬ香主に口笛を吹く)肝座ってんな、だがッ!(手応え……足応えは文句なし 香主を柱に叩きつけ十分なダメージ)
        っとぉ?(その隙を狙い切り込まれた電磁ナイフ たかがチンピラと侮りすぎたか、浅く切り込まれる 胸元が裂け豊満が露わになるが精神的に男ゆえさして気にするはずもなし)
        (瞬時に判断――左手の異常電流からの復帰はまだかかる 香主を野放しにすればすぐに復帰するだろう ならば今こそ驚異を見せる時)
        根性あるのはキライじゃない。ならこいつを受け切る根性あるかよ!!(BAW-nを両手で構える 先程のショットガンシェルの射撃を片手でこなしたサイバネアームでも保持しきれない、極大火力の予兆)
        Take This!!(発射されたのはアンチマテリアルライフル その弾丸、12.7mmライフル弾 本来対戦車用の超高パワーの弾丸 ハンドガンから発射されていいものではない)
        (己も吹き飛ぶほどのパワーでもって狙うのは正面のチンピラだけではない 香主まで貫通させる腹積もり 纏めて獲れれば容易いが) -- ケイ 2019-08-10 (土) 00:56:38
      • 「ヒャハッ!すぐにその胸もスライスしてや……ッダム!」(続けざまに攻撃しようとしたチンピラが罵倒と共に義腕をがちりを固め防御に入る)
        「俺の腕は耐弾仕様だ!どういう仕組か知らねぇがさっきの散弾なんぞ…!」(完全に上半身をガードした両腕の裏でチンピラが下卑た笑みを浮かべ、そして次の瞬間、その笑みごと顔面がこの世から消え去った)
        『くっ…!』(チンピラが相手をしていた時間が功を奏した。先程からケイに感じる嫌な予感、それが部下が盾となってなお香主の身体を動かした)
        (爆音。続けて衝撃。避けきれず刃を保たぬ腕が吹き飛び、持っていかれ、続けて、ぐしゃり、と頭を失った部下が崩れ落ちた)
        『また違う弾…!さっきのドアといい…テメェ魔術と工学のハイブリッドか!』(先程の弾といい、物理的に明らかにおかしい武器を扱うケイに、推測してそう叫ぶ)
        (どちらかを扱うだけならば瓦礫城には数多い、だが両方を扱うとなれば一気にそれは少なくなり、そして扱えるということはそれだけの手練なのは当然だ)
        『しゃあねえ…この手は使いたくなかったが………オイ!お前ら複数で一気にかかれ!俺が援護してやる!』
        (覚悟を決めた表情で呟き、その眼差しが一気に冷たいものとなる。そうして部下に指示を出すも、ケイの得体の知れなさに若干の腰の引けを見て)
        『何してんだ!!そいつを殺ればやった奴にシマの1/4を任せてやる!さっさとやらねぇか!!!!』
        (怒号。餌をちらつかされてやっと覚悟が決まったのか、何人かのチンピラが電磁ロッド、電磁ナイフにキラーテーザーガンも構えて殺到する)
        (その後ろで…香主は注意深くそれを冷えた目で見つめる。だが援護を行うと行ったその刃は、動かない) -- 香主 2019-08-10 (土) 01:39:23
      • 気迫は買う。だがカタさが足りなかったな(顔ごと消し飛んだチンピラに対しふ、と硝煙を吹き消すわざとらしい決めポーズ)
        新しい物は何でも調べて使いこなす。それがニンジャってもんだ。ニンポに頼り切る奴は実際腰抜けってな
        (香主の神経を逆撫でするようにそんなセリフを飛ばす そうして思考を袋小路に追い込むのも忍法の一つ、感情を刺激し行動を操る『五車の術』の内、怒りを誘う怒車の術)
        (そしてもう一つ BAW-nをもう一度リロード そのマガジンには何も入っていない 流石にアンチマテリアル以上の代物を用意していなかった だが先程までの威力を見せれば次は何が飛び出すかわからない 銃から目が離せないだろう こちらは恐れを掻き立てる恐車の術)
        (だが、香主の行動は決断的だった 部下のケツを徹底的に叩き、走らせる 上に立つものの常套手段)
        (それでももう間に合った)お前らとくっちゃべってたのが、遊びでやってたと思ってんのかよ!時間稼ぎってなぁこうやるもんだよ!!
        (左の黒腕は再稼働を開始 ベストでなくとも80%は振るえる 瞬時に考える時間を、余裕を得る時間を作る そのための口数の多さでもあった)
        (陰気渦巻く左拳をまっすぐ突き込めば)しぃっ!!(闇の螺旋を纏う正拳として繰り出される)
        (拳を引く勢いを体に乗せ、振り向きざまに蹴り込むのは)だぁっ!!(後ろ回し蹴り 陰気の持つ基本性質、中心から離れていく遠心力は左腕の対岸 右足の蹴りを加速させる)
        (数々の電磁武器による一気呵成ももはや見切った それぞれが纏めて接近するタイミングに合わせ)そらっ、こっちだ!!(ガーベラによる斥力で吹き飛ばし接近を拒み、怯んだ隙をついて頭を飛び越しての延髄斬り 百合折りなどと呼ぶものもいる延髄キックで止めを刺す)
        (その間、ケイの思考の端には香主がおとなしく待っていることが気にかかる 香主の攻撃があれば流石に思考が飽和しいくつか躱しきれぬものもあったはず それを切り捨てて待ったのは何故だ?) -- ケイ 2019-08-10 (土) 02:10:55
      • 『ふざけてんじゃねぇ…!貴様俺達が義体に頼り切りだとでも言いたいのか…ッ!』(まんまとケイの術にかかりこめかみに血管の浮く香主)
        (そうしてただの空の銃からも目を離せない。的確なケイの忍術は、それが在る種の技術、技法であることにも気付かず捕らわれる)
        『チッ、やっぱりお前らじゃそんなもんか……』(ジャンプのベクトルとは全く別の方向、別の角度から繰り出される蹴りを食らって崩れ落ちる部下を冷ややかな目で見る)
        (あのような蹴りを食らっては防御する方向さえも分からなかったろう、体術の心得のない部下では無理もない。チンピラ達がやられる間、更に距離を取りあまつさえ壁に隠れてしまう)
        『だが、よくやった。褒美をくれてやる、援護してやるからありがたく感謝しろ』(しかし、香主は嗤う。ニィ、と酷薄な笑みを浮かべて)
        『<<run command:sacrifice bomb>>』(平坦な、合成音声かと聞き紛うような声で香主が呟いた、その瞬間)
        「あがっ、あががががががががっっっっっ!!!」(ケイに打ち倒されたチンピラたちが痙攣を初め、びくんびくんと全身を異常に震わせて…)
        (爆発。爆炎と義肢の金属、それに血と骨と肉を粉々にして周囲に撒き散らす。文字通りの人間爆弾と化して、チンピラ達が次々と炸裂していく)
        (組織の扱う武装の性質上、メンバーの義肢は一般的な義肢には出せぬ高い出力を誇るエネルギー炉を内臓している。それがあるからこそ、電撃を武器として容易に扱えるのだが…)
        『フハハハハハアァ!さしものてめぇもこれにゃ驚いたろ!』(その整備は全て、組織お抱えの義体師が行っている。そして香主の立場ならば、本人に気付かせることなく、バックドアを仕掛けるのも造作もないことであった)
        『ふぅ…もうミンチになってっかもしれねぇが…念には念をだ。トドメ、ささせてもらうぜ』(高笑いしていた声を抑え、片腕の男がゆっくりと壁から出て迫る)
        (辺りは人間爆弾の影響で爆煙と血煙が入り混じった異臭が立ち込めているが、意に介さず、ばぢり、と電磁苗刀の出力を更に更に上げる)
        (加えて柄付近に仕込まれた機構から重イオン電離体を刀に付与。刀の超電圧によりプラズマ化し、プラズマ・ブレードとなった右腕のそれを構え、注意深く辺りを探る) -- 香主 2019-08-10 (土) 23:47:05
      • フン、雑魚じゃこんなもんだ。人材育成はちゃんとしとけよ チンピラもタダじゃねぇぞ?(文字通りキョウの足元にも及ばないチンピラの動きに心底呆れる)
        隠れやがったか。一体何を……(香主の姿がないことに気がつく あれほど頭の切れる男だ 逃げ出したとして逃げ切れないことは理解しているはず つまりこれは策略の前兆)
        (僅かな情報からその策を見破ろうと試みるが チンピラたちの死体が異常駆動音を放ち出す)Shit(クソが)(舌打ち一つ その策略は人間爆弾 香主は最初からそのつもりで部下を使い捨てたのだ)
        (いくらケイの機動力でも爆心地ど真ん中からの脱出は間に合わない ならば軽減するしかない 爆発する前に飛び上がり、下へ左腕を向ける)
        (爆発の瞬間、陰極機腕の放つ陰気が爆発のエネルギーを収縮、自分に向かってくる爆風をその場に留めたのだ)
        (もちろん全ての爆発を防ぎ切ることは出来ない)がぁっ、チキショウが!(爆風と吹き飛んだ骨片がケイの身体を傷つける 美貌も台無しになるほど傷と血に濡れる)
        (しかしこの爆発を堪え切ったことで、香主を仕留める算段が立った ギシリと右拳を握り込む)
        へっ、部下を使い捨てかよ。なってねぇな。時代はリサイクルだ、ぜッ!!(ガーベラの斥力を機動 そして次の瞬間、陰気が留めていた爆風が開放される 香主が繰り出した策が追い風となりケイの身体を更に加速させる)
        (その勢いでケイは空中で轟然と縦回転 陰気の遠心力を纏い更に更に加速 もはや闇をまとう車輪の如く)
        (そして念入りな止めをとのこのこと身を乗り出した香主に対し)シャァァァァァッ!!(繰り出したのは闇色の踵蹴り 運動エネルギーとはすなわち重量と速度 そして圧力は狭い面積に強くかかる ただの革のヒールが秘剣の如き貫通力を持ち、香主の頭部に迫る) -- ケイ 2019-08-11 (日) 01:09:06
      • (おかしい。すぐに気づいた。煙の漂い方が違う。通常、煙は爆発ですぐに晴れるはずだ、それが残り、蠢いている)
        (気づいた瞬間に、男は脱兎の如く逃げ出せばよかった。だがしかし男は会心の策に…あるいは最悪の策に自惚れていた。チンピラだった己をここまで成り上がらせたのはこの邪智だと)
        (だから、その留まっていた煙が再度爆発を起こし、そこから現れた紅い紅い血化粧で彩られた美女が空気を切り裂いて現れた時、反応が遅れた)
        (…いや、元より策に失敗していたのだ。ならば黒き円月輪と化した彼女を止められるはずなど無かったろう)
        『馬鹿な…馬鹿なあああ!!!』(もはや子供が駄々をこねているのに等しい動きで、狙いなどロクに定めずプラズマ・ブレードを振ろうとして)
        (ずん、と重い音がした。香主のオールバックの黒髪を後ろに撫で付けた額が、ばっくりと鼻先まで割れている)
        (力を失った雷刃が慣性に流れて、枯れ木を収めていた植木鉢を割り焦がす。如何な鋼鉄をも切り裂く刃とも、この使い手には過ぎた獲物)
        (続けてどろりと脳漿を撒き散らして……本当に馬鹿だったのは誰だったのかを見極められなかった愚者は、べちゃりと倒れ伏した) -- 香主 2019-08-11 (日) 01:39:56
      • バカとハサミも使いようってことだ。女の足を飾るヒールもここまで加速すりゃ恐ろしい凶器に……聞いちゃいねぇか
        (額からヒールを抜いて回転着地 するとヒールの軸が折れる)あっくそ、やっぱ無理があった 高いんだよなぁいいオンナのヒールって!(溜息一つ 損害その一だ 自分の体や義手のダメージ具合ではその二その三もありうる)
        とりあえずコイツの刃は貰っとくとして……長物は苦手なんだが最悪質にでも出せるか 後はリュイが親分の残骸をどれだけ残しておいてくれてるかだが……
        (事務所内からした物音の激しさからすればあまり期待は出来そうもない 収支はプラスかマイナスか モヤモヤした気分で血みどろの顔をハンカチで拭い事務所の戸を開ける) -- ケイ 2019-08-11 (日) 02:10:06
  • (今まで人気のなかった廃デパートに響く足音。いくつもの荒い足音と、それを率いるような轟音。更に、先導するようにヒールの涼やかな足音)
    (新たなる賭場の建設のため乾物屋の地上げを目論んだ雷頭幇 その幇主は今 一人の女に先導されている)
    (ケイ・ネバーランドと名乗ったその交渉代理人は、遅々として進まぬ乾物屋の地権の取得を担当するとして間に割って入ったのだ)
    (本来であれば幹部級がやり取りする程度の些事であろう しかしブロンドの髪を靡かせるケイの美貌に、幇主は心惹かれたのだ ……無論、最終的に嬲り者にするために、だ)
    (のこのこと呼び出された幇主も、脇を歩く香主も、そして組織の意を示すため大挙をなすチンピラ共も、これが罠だとは想像もしないだろう たった二人によって仕掛けられた、死の罠であることに) -- 2019-08-09 (金) 00:56:55
    • 「よお姉ちゃん、わざわざこんな場所を選ぶ必要あったのかい?まあこちらとしちゃ好都合…」(と下卑た声でチンピラの一人が、ケイの尻を眺める視線を隠そうともせず言う)
      『余計な口を叩くんじゃねぇ、取引を済ますのが最優先だ。場所なんてどこだって構わねぇだろ』(組織の幹部…身を高級なスーツで固めたオールバックの男、香主がぴしゃりとチンピラの言葉を寸断する)
      (代理人に幇主の下劣な目論見を悟らせぬためでもあるが、それは本音でもある。取引さえ済ませれば後は場所などどうにでもなる。たった女ひとりなど、どうにでも) -- 2019-08-09 (金) 01:06:06
      • ……ええ、ですからして、乾物屋の主が土地の譲り渡しを拒んだ大きな理由は2つ、ございます(事務所、と指定したフロアにつくまでの道すがら、案件をどのように取り仕切ったかを説明する 無論、それらしい理屈を付けたでっち上げであるが)
        一つ、古くからの付き合いある顧客との断絶。こちらに関しましては流石に担当されておられました香主様もご存知でございましたね?
        そしてもう一つ。乾物を作るに際してあの土地こそが最良の条件を満たしていた、ということですわ(右腕にガーベラの花の刻印が入った右義腕を付けた女が朗々と話す もっともらしいデマカセを)
        ですからかの地権者が求めていたのは単なる代替の土地でなく、最良の乾物が作れる物件……ですので、(わたくし)の方でそのような物件を見繕って提示させて頂いたのです
        ええ、ええ ですが本当に良い乾物が作れる物件であるかどうかなど、乾物作りにはズブの素人である私にはとんと分かることではございませんが(そう悪く笑って見せる それもアピールポイントだ ただの熱い女ではつまらないだろうと 豊満な胸元が開かれ、振り返り幇主に笑うとちらりと胸元が覗かれる) -- ケイ 2019-08-09 (金) 01:07:20
      • 人の心を握って初めて真の一流、と言いたいわけか。ガハハッ、インテリヤクザも一本取られたなぁ、オイ(豪快に香主の背を叩き、からかって見せる)
        あぁ、そうだ。場所がどうだなんてのは、瓦礫城じゃ関係ねんだ。物がありすぎて建て直しも面倒になっちまわなぁ
        そう、建て直しだ。だから儂らが建て直してやろうということよ。その利益はもちろん、儂らのものだがな?ガハハハッ、タイムイズマネー!!
        (そして、建て直しの対象は何も土地ばかりではない 目の前で魅力を振るう女……野に離して置くのは勿体ない花だ 義腕を付けていればユーティリティ接続がある そこから女の内部に入り掻き回し、傅かせる……)
        (下卑た笑いが漏れる 鋼の城の如き全身義体の幇主がその時を待ちわびるように、デパートのフロアを一歩一歩上がっていく) -- 幇主 2019-08-09 (金) 01:23:16
      • 『ああ、あのジジイ、百年続いた店を自分の代で変える訳には行かねぇとか抜かしやがってたからな。タヌキめ、そんな昔からやってねぇだろうによ』
        『どちらにしろそれで代わりの店に移るのに納得したんなら俺も文句ねぇよ…ええ幇主、手際が悪くて申し訳ありません』(からかいの声には少々憮然とした顔をし、女を睨む)
        『…ま、移った後でジジイが話が違ったなんて言っても通らねえからな。契約さえしちまえば多少の騒音なんざ俺らが抑えるさ。…そう、多少の騒ぎなんて、静かにさせるのは得意だからな』
        (幇主に向けられたそれを横目で見、今どき商売女でもそう簡単には居ない大きさと形の良さを示すケイの胸に、冷たい視線を走らせた。いい女だ。…これならこいつも金になる、と香主は邪悪な算段を巡らせ、チンピラを引き連れて後に続いていく) -- 2019-08-09 (金) 01:34:01
      • そのようで。ええ私どもとしても契約成立後の諍いには不介入とさせて頂きますのであしからずご了承ください(そこはビジネスライクに突っぱねる 時には引くことでリアリティを描く ストーリーがあたかも存在するかのように)
        長々とご清聴ありがとうございました、そしてご足労痛み入ります こちらが当社のオフィスでございます ……ええ、ええ 仰っしゃりたいことは分かります 貧相なオフィスであると
        ですが私共は外見ではなく中身で仕事をしておりますので。さ、幇主様、どうぞ中の方へ
        (ビジネスマナーと言わんばかりにアルミ戸のドアノブを引き、幇主を招き入れる そして……幇主が入った瞬間、ケイはおもむろに戸を閉じる)
        (そして左の指を鳴らすと、そこから闇のような陰気が吹き出し戸を覆う 香主が慌ててノブを引こうとももう戸は開かないだろう 陰気が司る収縮の力で戸を締め付けたのだ) -- ケイ 2019-08-09 (金) 02:01:45
      • 『……ここがオフィスだと?』(訝しげに眉を上げる香主。貧相さなどは問題ではない、場所、そう場所が問題だ)
        (玉石混交、大小様々ありとあらゆる会社、組織がひしめき合うこの瓦礫城においてもいくらなんでも完全に打ち捨てられた廃墟にオフィスを構えるなど聞いたことがない)
        『待ってください幇主!その女、なにか企んで…!』(忠告の声が上げられるか上げられぬか、何も考えていないであろう幇主は易易とドアの向こうに踏み込んでしまう)
        (どす黒い気がドアを覆えば、チッ、と舌打ちをしてドアに取り付く…がビクともしない。明らかにその手応えはヤワなアルミ戸のものではない)
        『てめぇ…やりやがったな!!』(ドスの聞いた声で女を睨みつけ、怒号を放つ。背後に佇む頭の足りぬチンピラたちは、一部始終を見てもなお呆けていたが、その怒号を聞いてやっと事態を把握し徐々に険のある顔つきへと変わっていった) -- 香主 2019-08-09 (金) 02:20:08
  • -- 2019-08-08 (木) 23:49:34

Last-modified: 2019-08-11 Sun 03:57:05 JST (1720d)