名簿/****
- はいセックス --
- お早いお着きですねぇー (ぴぃ) -- セルフィ
- 来るとわかっていれば待ちガイルすることなど容易い…(つっかえ棒したザルのしたにパンくずを撒いた簡素な罠をしかける) --
- ソニブ乱舞を飛び越したらサマソられるんですねぇ… あらあら? (パンくずにつられて拾い集める内に気づけば籠の中の鳥 スズメレベル) -- セルフィ
- くっくっく、本編でもこうスンナリいくといいんだがな(罠をどけて、パンくずを作るのに使ったメロンパンの残りを手渡し)
それじゃセックスさんは本部に帰るわ。またね --
- セックス協会があるんでしょうかねぇ…? わぁい、またいらしてくださいねぇ?
(パンくずは小鳥にあげて、自分はパンをモフつく鳥娘さんであった) -- セルフィ
- と言うかゲまさんなのか子安なのか…わからんですねえ… -- セルフィ
- (セックスさんはセックスさんだよ… と遠い空に笑顔でキメ) --
- (見えないけど心意気だけは感じたので歌をささげる) -- セルフィ
- ♪ -- セルフィ
- 翼は普通に肩甲骨と繋がってる感じにしましょうかねえ
口調はコレで…うーん -- セルフィ
- 飛べないことにしよう ちょう速いは無しで! -- セルフィ
- --
- (今日も神殿より響く歌声は、霊峰を包む 雲を貫く標高の岩山 そこには一つの国があった 鳥人が住まう国、ヨヒカナリー)
(時折登って来る冒険者や旅人以外との接点はなく、鳥人達から積極的に外に出る事もない 半ば伝説のように語られる国) (しかし、そんな霞みかかった話ばかりのその国を、目指す者はやはり時々現れる そこにある、と確信を持って登ってくるのだ) -- セルフィ
- (理由は、最初に述べた歌声 その歌声は岩山に響き、風に乗り、時折麓の国にまで届くのだ)
(『鳥の歌姫の国』 それがヨヒカナリーの別名であった) --
- (晴れた空気の澄んだ日には、麓の国はその声を吉兆として聞き、その歌声の噂は遠い国にまで伝わる)
(歌声を一度聴こうと訪れる旅行者や、幻と言われている鳥人の国に向かおうとする冒険者により、国はそれなりに潤っている) (そのため、空気がよく澄んだ晴れた日に聞こえてくるこの歌声を、国の人々は吉兆として捉え、その国の子守唄として伝えていた) --
- (しかし、麓の人々が知らない事実があった 吉兆とされるその澄んだ歌声は…)
(薄暗く湿った、古い神殿の奥に生まれたその日から、ずっと幽閉された歌姫の発するものであるということ) (123代目の『歌姫(セルフィ)』は、その日も一族の神に歌を捧げていた) --
- (高い天窓から一筋の光 それだけが、広い板張りの神殿の一間の明かり)
(その光の差す場所に少女の姿 赤い翼に、白い風切羽 薄い菫色の髪 薄絹を纏った体の線は細く、透き通るような肌をしていた) (開いた両の瞳はぼんやりと中空を眺めていた 既にその目は、見えていない 薄い色の唇が開き、そっと冷たい空気を肺に吸い込む) --
- (その声は小鳥の様に細く、硝子の様に透き通る 麓の国で母親が子に歌う子守唄 歌姫が歌えば、神聖な響きを持って)
(日が昇っている間はこうして、ずっとずっと、神への祈りを歌にして捧げている 人と喋る事は、日が沈んだ後、日が昇る前の二度、食事を運ぶ神官との少しの会話だけ) (空を自由に飛び回るために生まれた翼は、一度として使われた事は無い 少女の生は唯、一族の為に、神への供物を歌い紡ぐ事だけであった) (生贄にも似た123人の時間を捧げた歌声 それが、鳥人の国を守り、麓の国を富ませ、子供たちを安らかに眠らせる囀りの正体であった…) --
- (霊峰の国に舞い降りるカラスの一群・・・内の二羽が喋り出す)「ジャック 速イー」 「オセーゾ チャーリー」
「ナルホド 噂 ドーリダ」 「鳥人ッテ イッタラ 初代ト 同ジダネー・・・ ヒョットシテココガ?」 「ソー思ッテ 来テミタガ・・ コリャ違ウナ ソモソモ 初代ハ 歌トハ 関係ネーシ」 (歌の響く建物を見やり)「キレーナ オ歌ネ?」 「フム・・・ 行ッテ ミヨーゼ」 「エェー ヤメヨーヨー」 「ナラ オメーハ ソコニ居ロヨ」(俺ぁたーだの迷いガラスーっと歌いながら建物に向かって行って) -- レイヴンス
- (そこは神殿であった 岩山をそのまま削りだしたような不思議な様式 この高さまで資材を運ぶ事は出来ないのだろう、鳥人の住居はすべて、岩山から生えるようだった)
(その中で一番高い場所に、ひとつ、不思議な形の建物があった 角張った形の建物の中、それだけが、まるでなめした様な光沢を持つ丸みを持つ) (歌はそこから聞こえてきた 天窓はぽっかりと開いた穴が一つだけ それなのに、岩壁をすり抜けるように響く歌声は細く、透き通る) (レイヴンスも知らない言語、古い歌 途切れる事無く岩山を包み込んでいた) -- セルフィ
- (明らかに一つ、レベルの異なる建物がある・・・それはすなわち神聖さの証・・・人々がそれだけ敬意を持って技術の粋を集めた証だ)
「イー 声ダ ・・・チット 儚イガ」(言語は解らない・・・だが良い歌だというのは解る) (ぽっかりと良い具合の天窓があったのJのカラスはそこに留まり、見下ろす・・・降り立つ時にわずかに羽音を立ててしまった事が悔やみつつ、歌に聞き入って) -- レイヴンス
- (中はぽっかりとした空洞になっているようだ 小さな窓から入る光では、中を照らすことが出来ない)
(不意に歌声が止まった 節の途中であったが、余韻を残して) …どなたかしら? 上に居るのは (歌声の印象より、少し幼い声 咎めるではなく、柔らかく) 食事の時間にはまだ早いはずだけれど、祭事の予定がありましたかしら (ほんの僅かな、風音とも取れる羽音が、聞こえたらしい) -- セルフィ
- 「・・・ア・・」(やっちまったというような声を出す、仕方ないかとそのまますいーっと円を描くように降りて)
「イーヤ 食事デモ お勤メデモ ネーヨ オレハ 見テノトーリ タダノ 迷イカラスダヨ」(セルフィの正面に降り立つと翼を閉じて片言の声で挨拶する) 「邪魔シテ 悪カッタナ アンマリ イー声ダッタ モンデ」 -- レイヴンス
- あら、軽い羽音… ふふ、ラフテルのお友達かしら だめよ、大婆様に見つかったら、また晩御飯抜きにされてしまうわよ?
(誰と間違えているのか、少女はたおやかな笑みを浮かべて、小鳥のように首をかしげた 目の前に居るカラスは見ず、中空を眺める瞳) 良い声? ふふ、有難う (赤と白の翼、赤い服 うすぼんやりと一筋差し込む光の下、少女は座っていた) でも、初めて聞く声 子供達でないのなら…新しい神官さんかしら -- セルフィ
- 「イヤ ダカラ オレハ」(と言った所ではてと小首を傾げて)「オメー 目ガ 見エテネーナ?」
(鳥人の里であればなるほど、体の小さな子供であればこういった出入りをする事もあるだろう 勘違いも仕方がないのかもしれない) (解消する手段はあるが・・・見た所少女は神聖な存在なのかもしれない、おいそれと近づいていいか迷うが)「・・マイッカ」(軽い感じで頷くと少女の前まで跳ねる) 「カラス ダヨ 空飛ブ 鳥ノ ・・手 伸バシテミ?」(前に差し出せばその小さな体躯に触れる事が出来るだろう) -- レイヴンス
- はい、盲ておりますわ …あら、貴方はー…ご存じでなくて? (驚いたように眉を上げ)
ちゃか、ちゃか …足音が軽いわ カラスってなぁに? (言われた通りに手を伸ばす 触れる暖かなカラス ふぁ、と声を漏らして手を引っ込めて) … (それからもう一度手を伸ばし、細い指でそっと輪郭を撫でる) 鳥…にしては小柄ね ふふ、私よりも小さい小鳥さん ねえ、貴方はどこから来たの? どうしてここへ? (小鳥が囀ずるように矢継ぎ早に尋ねー…そこに、声 歌が止まった事への不審 男の声 びく、と声を止める少女) -- セルフィ
- (どうやら少女が盲ているのはこの文化圏では周知の事実らしい・・・図らずも外から来た者だと解ってもらえる材料が増えた事になる)
(触れられる・・・正直いい気分はしなかったがコミュニケーションは解りやすさが大事だ)「鳥ッテ 言ッテモ 色々サ オレノ 半分モ 無い奴モイル ・・・デッケェノシカ 知ラナカッタカ?」 (おいおいゆっくり頼むぜっと首を振った後)「ジョンダ オレノ名前 人ノ足ダト ココヨリズット 遠クカラダ 鳥人の里ニ 興味ガ アッテナ・・・」 「・・・」(男の声の方を見やる・・・黙っていればカラスなど彼らにとっては犬猫と変わらないだろうが・・・家屋に野良犬が迷い込んで追いたてぬ者もいないだろう・・・幸いここは暗い、自分の毛色も相成り物陰に潜めば見つかる事もあるまいとそそくさと少女から離れて) -- レイヴンス
- ふふ…歌姫はずっとここで育つから 遠くから来たのね、ようこそヨヒカナリーへ …素敵な手触り、滑らかで水のよう
(触れる手は、盲いているのに怯えが無く しかし、見えないからこそ繊細で柔らかい) あら、そうなの? …ええ、私より大きな鳥しか そう、そんな小さな鳥もいるのね、外の世界には 『遠くから来た』ジョン、私達の国はお気にー… …あ (暗い部屋に薄光 闇が格子状に開く そこから覗く男の目があった) …ごめんなさい、少し、疲れてしまったみたいで 飲み物をいただけませんかしら? (咎める様な問いかけに穏やかに返す 男から了承の声 しかし、続く言葉に女は一瞬言葉に詰まる) …分かっておりますわ、私は歌姫だもの 歌わなければ (男の言う言葉を復唱するように答えて、窓が閉まった後に、ジョンにだけ聞こえる声で) 歌わなければ、歌姫に価値など無いのだから… -- セルフィ
- (そいつぁどーもと頷く)「アンタヨリ 大キイトナルト・・・ (首を上向け)怪鳥ノ タグイダナ」
(やれやれと暗がりから出てきて)「コーユーノハ ドコモ 一緒 ダナ」(神聖な者の持つオーラは普通の人にとって毒であり彼らに対する接し方は慎重を期さねばならない・・・その考えは礼儀作法の源となる物の一つだが・・同時に囚人に対するそれとも酷似している) 「アンタモ 大変ダ 口ぶりカラシテ 幼イ時カラ 『歌姫』トヤラニ サセラレタ クチカ? ・・・チナミニ 歌エナク ナッタラ ドーナルンダ?」 -- レイヴンス
- 鳥とはそういうものではないの? (出てきたジョンに不思議そうに尋ね返す ものを、世界を知らない歌姫)
どこも一緒…ふふ、ジョンは色んな場所をご存じですのね 大変…と言っても、ここしか私はー…知らないから 気づいたときにはここにいて歌っていたわ …飛ぶために生まれた鳥が飛べなくなったら、どんな価値が残るかしら 羽も汚れて、飛ぶことしか知らないのに (年若い少女は、命飽いた老人のような呟きをこぼす 中空を眺める瞳に光はない) -- セルフィ
- 「イヤ 小サイ奴ノ 方ガ ズット数ガ 多イ」(囀るのを聴いた事はないかと首を傾げて)
「チョット 似テイル 光景ニ 心当タリガ アッテナ」 「ソノ価値ハ 誰ガ 決メルンダヨ・・・」(応えながら妙な苛立ちを覚える・・・産まれは選べない、されど生き方は選べる・・それがレイヴンス達の信条だ) (自分達ならば例え翼を失ったとしても飛ぼうとし続けるだろう、それは飛ぶ事を選んだからだ・・・彼女は違う) (彼女は鳥人として産まれ、歌姫として育てられただけだ・・・何を選んだ様にも見受けられない、歌姫である事を選んだのならこんな希望もへったくれもないような目はしない) (選ぶ事はいつでもできる、たとえ老婆となり次の世代に座を譲り渡した後でもだ・・・だがそれには知識と希望が必要だ、誰かが教えなければいけない) (そう思った時、他の者に任せればいいと思うような鳥ではなかったのだ) 「飛ブ事シカ 知ラナイナラ 学ベバイイ 走ッタリ 踊ッタリ スル事ヲ」 「イイゼ 歌ウ事シカ 知ラネーナラ・・・ 毎日トハ イカネーガ 時折 ココニキテ 教エテヤルヨ 外ノコト」(きょろきょろと辺りを見渡し)「今日ハ ソロソロ イカナイト マズイダローガナ」 (鳥の癖にそう悪戯っぽく笑うと)「ソーダ アンタノ 名前 聞イテモ イーカ?」 -- レイヴンス
- そうなの? …外の音は、あまり聞こえてこないから… (強く吹いていた風も飛ぶ鳥のさえずりも、この場所からは遠く 暗く静かな空の深海)
価値は…私は、それしか知らないから この部屋から出るときも、篭の中 歌えるだけで、私は幸せよ? (怒気を孕む声に、困ったように微笑む) …本当? (しかし、ジョンの申し出に、ためらう間をおいてから尋ね返す) 外の世界の事を教えてくれるの? 嬉しい! (飽いているのだ、生に 闇に) 私はセルフィ ヨヒカナリーのセルフィ (歌姫、という意味の名前 名も生も、全ては歌姫として) -- セルフィ
- 「鳥モ 惹カレテ 来ソウナモン ダガナ(開かれた天窓を見上げる)」
(幸せだと言っているのに、こちらの申し出には嬉しそうにする様をみてまた少し不満げに唸る) (歌姫という信仰対象がここの鳥人たちにどれだけ求められている物なのかは司祭王を祀る者としてわかっているつもりだ・・・だがもう少し希望のある環境であっても良いとも思う、歌姫がこんな目をしていたんじゃ聞く方も浮かばれない) (王に相談しよう・・・変えていくには時間が必要だ、自分の寿命より長い時間が) 「歌姫? ・・・ソリャ ホントニ オ前ノ 名前カ?(そこまで言って自分も似たような物だと気づき) ・・・マァイイヤ ンジャマタ クルゼー」 (そういうとばさばさと羽ばたき、天窓から出て行った・・・宣言通り彼はまた此処に訪れる事だろう) -- レイヴンス
- ええ、待ってるわジョン いつ来たって、私はここにいるから (小鳥が朝を迎えるような嬉しそうな声 飛び去るカラスの後ろで、また歌が響く)&b; (生まれたときからずっとそこにいた歌姫 それから、時々来るジョンの話を、その度に楽しそうに、嬉しそうに聞く少女 しかし、何度目かの来訪の後、)
(ジョンを迎えたのは、崩れた建物 まるで卵が割れたように、無惨に大きく口を開けた建物だった) -- セルフィ
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