名簿/466403
- この地を離れる飛行船の中に、テオドリヒ・ビアスタットの姿は無かった --
- ──────冒険者の街の一角、品の良いホテル。
- 薄明かりの上等宿室、その大きなベッドの上には二人の人影があった。
人影の片割れ、中年の男性の低い声が言葉を作る、
「こちらは暑いな。」
彼は葉巻に火をつけると一服、煙を吐きながら窓の外に目をやった、
「あの高熱の蒸気が溢れても尚寒い国に比べたら、暑いといっていいかも知れませんね。」
もう片方の人影が言った。若い男の声、少年といって差し支えない響きが衣擦れの音と共に起き上がる、
「結局、例の男…あの大いなる国家に牙をする反逆者は見つかりませんでしたよ、少なくともボクの目の届く範囲では。
発掘任務の方も冴えない結果でした。」
「テオ」
男は少年の笑うような声を一言で制した、
「本国に帰還しろ」
「……捜索任務はまだ終わっていませんが?」
「汚れ仕事はもういい。兄も、お前の父親もそう願っている。三年は長すぎた。」
少年は笑んだ声で尋ねる、
「戦争でもやるんですか?」
「馬鹿を言うな、戦争など起さん。お前もビアスタットの男だ。その名前の意味を負ってもらう。」
三年は長すぎた、男は葉巻の火を消しながら繰り返すように零した、
「既に席は用意してある、足りないものを補うための人材も、だ。最初は苦労に思うかも知れんが、習うより慣れろだ。
首都からは離れることになるだろうが、地方での見聞を広めるのも悪くない。名を売ることを考えればむしろプラスだ。」
「叔父さん…」
少年は中年の右腕に絡むように身を寄せた、
「……どうしてもというのなら私の下ということも出来るが?」
中年は少年の髪を撫でようと自由な左腕を伸ばす、が、
「それじゃあつまらないですよぉ。」
少年はベッドの上に膝立ちになり、絡めとった右腕をありえない可動域に回し中年の右肩を外した、
中年が叫びだす前に丸めた下着を大きく開いたその口に捻じ込む、
「ボクが何のためにこっちに来たと思ってるんですかぁ、あんな蒸気塗れの国から出るために決まってるでしょ?」
少年は笑いながら中年の左肩も外していく、
「久しぶりだから気持ちいいかもって期待してたんですけど、一回飽きちゃうと駄目ですねぇボクは。」
ベッドから転げ落ち芋虫のように這いずる中年に猿轡をしながら笑うように話しかける、
「でも叔父さんにはお世話になりましたし、ボクなりの感謝の表現っていうことで殺さないでおいてあげますねぇ。」
少年は両足の間接を外し終わると、シーツを裂いて中年の体を拘束していく、
「わあ、叔父さん恥ずかしーい。結構こういうのって興奮するものですねぇ、新発見。」
ベッドの上にM字開脚に固定された中年を尻目に少年は服を着なおす、
「なので国には一人で帰ってください。父によろしく。」
宿室のドアをゆっくりしめ、ドアノブに就寝中の掛札を掛けると少年は何も無かったかのように歩き出した。
- 古典的な発情薬が振りまかれた --
- あ゛!外れた!! --
- なんだい ハズレくじかなにかかい -- シャンテ
- わあ、急だねぇ。いや、ゴミを投げたらねぇ…(外れたゴミを拾って入れなおす) -- テオドリヒ
- それはそうとチョクチョク組むよね 今月もおつかれさまでした -- シャンテ
- ポーイ! --
- ゴミ箱に --
- 丸めて --
- なんだ、お金になりそうな話はないのか -- テオドリヒ
- チラシが届けられた!内容はどうもイベントのお知らせらしい。
メイドの祭典、メイドフェステバル!参加者募集中! 受付日時は11/20〜より!参加希望や質問などはこちらまでどうぞ! --
- 若年冒険者向けのチラシが届いた --
- 新年早々お馴染みの回覧板が配布された、どうやら節分推奨特集らしくその関連のお知らせも挟まれている
次のお宅はここになるそうだが、届ける気がなければ玄関に置いておけば回収されるようだ --
- やあ 君がテオドリヒかい 次回一緒に仕事をするシャンテッサだよ
踏みつけないようによろしくね -- 小さいおっさん
- よろしくねぇおちびさん。踏まないようになるべく気をつけるけど、ボクモキミにも気をつけてほしいな
ボクのは熱い蒸気が出るから、まともに当たると蒸し風呂に入るよりも熱いと思うよ -- テオドリヒ
- ハァイ、順調にいってよかったわね、とりあえずアイテムもいただいたし? -- リンダ
- やぁ、お疲れ様。あの質じゃあ使い様もないけどねぇ、売って日銭の足しにでもするよ
そういえばキミも何か拾ってたね?お互い運が良いねぇ -- テオドリヒ
- どうも今回はおつかれさまでした!無事に見つけられてよかったですねー、キノコ! -- メイジー
- お疲れさまー。そうだねぇ、欲を言ったら調査の方の結果もでてくれたらよかったんだけど
メイジーちゃんだっけ?すごい武器使ってるよねぇ、アイロンでしょ?あれ -- テオドリヒ
- ハァイ、こんにちわ軍人さん 最初から良いもの彫り当てたらしいじゃないの -- リンダ
- そうだねぇ、この調子で行ったらボクがトップってことになるんじゃない?(にっこりと笑って) -- テオドリヒ
- 何言ってるのよまだ始まったばかりでしょ?ま、私は実は財宝とかどうでもいいんだけど…… 私は楽しぃーことがたくさんあればいいなー -- リンダ
- まぁね。あ、そうなんだ?結構物欲ないんだね(さも意外だと言うように含めて)
そうだねぇ……ボクも楽しいことが好きだから、そういうモノがたくさん見つかればいいと思うよ -- テオドリヒ
- お金とか腐るほどあるし… -- リンダ
- お買い物とかよりも機械いじるほうがいいわ 強いて言えばぁ そうね、服とか化粧品とか、あと工具なんかは良いものをたくさん揃えたいと思うわね -- リンダ
- へぇー、じゃあ腐っちゃう前に処分しなきゃ!ボク、手伝おうか?(急に爛々と目を輝かせ)
機械いじりの方が好きなんだ。女の子なのに変わってるねぇ… うん、服なんかスタイル良いからどれも似合いそう。買い物行くんなら付き合おうか? -- テオドリヒ
- 結構よ 言わなかったかしら?うち、時計の工房なのよね 私だけなら別にどうでもいいけど、職人さんたちも居るし
なによりうちの時計を好きな人が買えなくなるのは嫌だわ クオリティを落とすのは言語道断 んー 今はお買い物より、ゆっくり夜を楽しみたいわね -- リンダ
- そうか、そうだったね。じゃあ手伝ってあげるわけには行かないか、残念(わざとらしく肩を竦める)
はは、今からの話じゃないよ。せっかちだなぁ……そう、夜は長い…今は明日の話をする必要は無いよね -- テオドリヒ
- じゃぁ、今夜の予定を教えてもらえる?(軽く調子で言い放ち、両の腕をテオドリヒの頭に巻き付ける アーモンド型の大きな瞳がじっと覗き込む) -- リンダ
- (少女の言葉を聞くと、瞳に吸い込まれるように顔を近づけていき…)
機材のメンテナンス♪(額に額を軽く合わせると、にこりと笑った) -- テオドリヒ
- ………………ま、それなら得意分野ね -- リンダ
- 軍事機密だから弄らせてはあげられないんだけどねぇ…ごめんね? -- テオドリヒ
- テス --
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