名簿/510397 名簿/510369

  • (――スラム街を、令呪なき胸を晒しながら歩く)
    (鼻歌交じりに、何一つ問題などありはしないという顔で)

    (令呪を使い、キャスターの最後の願いを叶え、契約を打ち切った)
    (やがて僅かな繋がりすらも無くなったのを見ると、恐らくあいつはあいつなりの終わりを迎えたのだと思う)
    (俺はその結末に興味などない。俺を必要としない物語など、勝手にやればいいと思う)

    (聖杯戦争に於いて、サーヴァントを失うというのは参加の権利を失うのと同義だ。今の状態は武器を奪われた状態に等しい)
    (ただ、それは普通の参加者の話であり、俺は最初からサーヴァントなんていう優れた武器を自衛のためにも、侵略のためにも使おうとは微塵も思っていなかった)
    (俺は基本的に幸運という物を信じていない。幸運と呼ばれる全ての好機は、それを受け入れられるように努力を重ねた者に降り注ぐ物だと思っている)
    (だとするならば、平等に配られる武力であるところのサーヴァントなどという幸福に阿っていては、最初から勝ちなどあるわけがないと本気で思っていた)
    (だからこそ、俺は俺の力だけで聖杯戦争を勝ち抜き、そして今でも優勝する気で居る)
    -- リジェン 2014-04-14 (月) 20:59:21

    • そう。サーヴァントを失ったくらいで、諦めるような話じゃないだろ?
      キャスター。お前は俺の呼びかけに応じた俺のサーヴァントであったけど、俺は別に誰が召喚されたって良かったんだ。
      俺の方向性を持たない欲望に応えたのがお前であったという皮肉は中々に面白かったけれど、面白かっただけだ。
      俺は本質的には、自分の利を考えるなら、誰を召喚したって、楽しめるんだよ。

      (両手を広げ、笑いながらスラムを進む)
      (目指すはスラム外れの教会。恐らく、そこが一番最初に当たってみる価値のある場所だった)
      (そこには、キャスターと同じクラスで召喚された、キリルという少女がいる)
      (まず、俺はそこから当たってみるつもりだった)
      (何せ、この聖杯戦争は、第一次の時点で『相手のサーヴァントを奪う』ことを認めていた)
      (そして、俺と彼女は共犯者でもある。彼女にとって本当に助力が出来るのが誰かを教えることが出来れば、彼女は俺と契約を結び直すかもしれない)
      (そうなれば、俺は再び聖杯戦争に『参加する資格』を得ることが出来る)
      (もし断られたとしても、死ななければそれでいい。当たる先はいくらでもあるし、差し出せるものはなんだって差し出す)
      (そこまでの貪欲さを以って、口説き落とせなかった物は生まれてから今までの間で一つもないのだから)

      (最初から、最後まで、俺はこの武器だけで当然のように勝ち進むことを決めていた)
      (一切の武を持たず、ただ智と弁だけで、この戦闘力が必須である祭りを支配してやろうと、そう思っていた)
      (自分にはそれが出来、それが完遂したとき、俺はようやく人々の悲劇と喜劇の上でそれを創作として編纂出来るのだと)
      -- リジェン 2014-04-14 (月) 21:07:33

      • 誰かが俺を悪魔と呼んだ。
        それはけして間違いじゃない。でもそれは正しいとも思えない。
        悪魔という言葉には、恣意的な意味が込められすぎている。

        誰かが俺を道化師と呼んだ。
        それもけして間違いじゃない。でもそれは正しいとも思えない。
        道化ているつもりは俺自身には微塵もないし、俺はいつだって本気なのさ。

        誰かが俺をデウス・エクス・マキナと呼んだ。
        それはけして間違いじゃない。でもそれもまた正しいだなんて言えない。
        俺は強引に何かの結末を描くわけじゃない。
        ただ満ちた者に葛藤を、苦しみを、不安を。足りぬ者に納得を、理由を、解釈を与えてやりたいだけさ。

        だってそうだろう? 全部が全部、思い通りになるというのなら、俺は他人なんて必要としないんだから。

        安全な場所で高みの見物をしているだけの者に見えたかい? 自分は死なないと高をくくって?
        どれだけの危機も、どれだけの困難も、どれだけの劣勢も、鼻歌交じりに覆す、底の深い人間に見えたかい?

        ふざけるなよ、クソどもが。 ――俺が、命を賭けていないなんて、良く言えたもんだ。
        俺はさ、産まれたその日から、今日今この瞬間まで、ずっと生命を賭けて自分の目的にそれを捧げてきたんだ。
        自分が死ぬことを、傷つくことを、負けることを、二度と立ち上がれなくなることを、お前らと違ってこの戦争が始まる前からずっと覚悟してるだけなんだよ。
        聖杯が終われば、願いが叶えばそれで終わりで息を吐くお前らと、一緒にするなよ。

        俺はな。
        ――生まれてから死ぬまで、永遠に苦しいんだよ。いっそ誰か殺してほしいと願うくらいにな。

        (男は満面の笑顔で両手を広げ、空を仰ぎ笑った)
        -- リジェン 2014-04-14 (月) 21:16:10

      • 願いなんて叶おうが叶うまいが永遠に終わらない。俺の願いは他人では、万能の願望機では絶対に叶えられない願いだからな。
        自分の中から生み出された物でなければけして満足できないこの苦しみは、自分の中からそれを生み出さなければ消えないんだ。
        そして恐らくそれは俺が死ぬまで永遠に満たされない。どんなに生み出しても生み出しても満足出来ないんだ。
        永遠に苦しくて、苦しくて、苦しくて、苦しくて、苦しくて、苦しくて、苦しくて、苦しくて、絶対にその苦しみは減る事がない。
        俺が俺として存在している限り、絶対に俺と切り離せない不可分の物だからな……。
        呼吸をすることが苦しいのと同じだ、生命活動に必要な要素であるにも関わらず、全然満足に出来ない。満足出来ることがない。

        俺は諦めない。
        絶対に聖杯を獲ってみせる
        誰かなんて関係ない、俺がそうしたいからするんだ。
        途中で諦められるような物なら、最初から俺は追い求めたりなんかしない。
        俺は――妥協って言葉が大嫌いだ。
        俺は一人で挑むぞ、キャスター。一人で挑み、完璧な勝利を齎してみせる。
        俺にとっての勝利は、俺が一呼吸をするための空気となり、一瞬だけ俺に安らぎを与えてくれる。
        そしてすぐ苦しくなるんだ、その空気は一呼吸の間しか俺の肺を満たしてくれない。俺はそうやってしか生きていけないからな。

        (スラムを欲望に血走った紅い目で進む)
        (己の中にある欲だけで突き動かされる一つの現象が、血生臭い空気を掻き分けながら進んでいく)
        -- リジェン 2014-04-14 (月) 21:25:40

      • (進む先に、いつか言葉を交わしたスラムの花売り少女が見え、より機嫌が良くなる)
        (一面に広がる白い輝きよりも、少しくらい刺のある一輪花のほうが、俺は好きだった)
        (誰もが美しいと、綺麗だという花よりも、俺だけが認められる、俺の見る角度からなら美しいと思える花のほうが、俺は好きだったからだ)

        やあ。
        久し振りだね。一輪、貰えるかな。

        (俺は、片手を上げ、少女に微笑みかける)
        (彼女は前に会ったときより少しだけ朗らかに、俺に向けて笑顔を返してきてくれた)
        (成る程、俺のことを覚えていたか。これだからこれくらいの年の少女というのは、可愛いんだ)
        (出来るだけの選択肢を与え、自分で選び、そして自分で選んだ道の上で苦しめと、そう思えてくる)
        (俺の憎悪と愛情は表裏ではなく、同じベクトルを持っている。それを人は父性と呼ぶらしいが、呼び名など好きに呼べばいいと思う)

        (俺は少女の未来を繋ぐために、再び施しを与えようと財布を取り出し)
        (腹にナイフが刺さっていることに気づいた)

        (――致命傷だった)
        (根本まで、明確な殺意によって、ねじ込まれていたから)
        -- リジェン 2014-04-14 (月) 21:32:42

      • (まず――笑いが出た)
        (実際に、そのナイフの柄を握って、形を確かめてなお、それがそこにあるという現実感が、俺にはなかった)
        (理由がない。納得出来ない。俺は、この少女に刺される理由がない)
        (或いは、聖杯戦争の別マスターによる策かと思い、周囲を伺うが、それもない)
        (何かの手違いかと納得しようとして少女を見ると、少女は戸惑いも、悲しみもせず、ただ早く目の前の男が死んでほしいとしか思っていない目で)

        (俺を――)
        (創作者を――)
        (聖杯戦争参加者を――)

        (この、リジェン=アーロゲントを見ていた)

        ……は、ハハ。
        あ、りえねえ……嘘だろこんな。
        フッハハ……。
        (笑い声と共に、口の端から血が溢れる。刺された場所からジクジクとした痛みが這い上がってきて、膝をつく)

        俺を、殺していいと、思ってるの……?

        (俺は、少女に尋ねる)
        (少女は、理解が出来ないという顔で、俺のことを見ていた)

        (俺はそこで気付く。これが、少女が考えた結果、出した答えなのだと)
        (享楽に、娯楽に、楽しさに――俺の創作に興味のない人間だったから、今日一日を生きる金子に、俺は勝てなかったのだ)
        (少女は、一日を生きたかった)
        (つまらない一日を、つまらないまま生きようとしたのだ)

        ハハ。
        理解、出来ねえ。
        そんなの、生きてる意味、ないじゃん。君。

        (腹部から溢れだす血だまりに、顔から沈み込み、ナイフはさらに深く内蔵を抉った)
        (痛みで落とした財布を少女は拾い上げると、もう俺の結末になど興味もないように、振り返らず走り去っていった)
        -- リジェン 2014-04-14 (月) 21:39:21

      • (肘を突き、仰向けになる)
        (溢れだす血の赤がべったりと付着した片手で、顔を覆う)
        (空は青い)
        (人の気など知らずに)
        (俺がどんな思いで生きてきたかも知らずに)

        あ。あ……。

        (そういうこともあるだろうとは、思っていた)
        (覚悟はしていたが、実際に遭遇してしまえば、あっけないものだ)
        (創らせてくれ、さもなければ殺してくれと思っていた俺の、二番目の願いが叶っただけだ)
        (いつだって俺の努力は、最高の結果だけを与えてくれない。どっちが悪魔だよと、それを齎してくれる誰かが居るのならな訴えたい)

        (俺を欠いた筋書きは、この先どんな情景を描いていくだろうか)
        (風景を、紡いでいくだろうか)
        (誰かの理由に、納得に、苦痛に、悲哀に、感動に、疼痛に、なろうとしていた俺という存在を欠いて)

        (それも、また面白いだなんて言うつもりはない)
        (俺は、恐らく死ぬまで創作家だ。誰かが紡ぐ、最高の物語なんて、悔しいだけで楽しめるはずもない)

        (ただ、サーヴァントに裏切られ、何もかも失い、誰一人に生存を願われていないこの状況で死ねるというのは)
        (死に様としては、話としては、中々の物じゃないかと――俺は、目を閉じた)
        -- リジェン 2014-04-14 (月) 21:46:54


      • (だが)
        (俺は)
        (そのとき、気付く)

        (――俺は、その時、辿り着いてしまった)
        (巡り合ってしまった)
        (天啓が、俺に向かって降り注いできた)

        嘘、だろ。
        ハッハ……ハッハハハハ!! クハハハハハハハハハハハハハハハっ!!!

        ヒャーッハハハハハハハハハハハ!!!

        おい、マジ、かよ。グっ……おいおい、マジかよ。
        本気でさ。俺って、本気で天才だったのかもしれねえ。
        マジ最高だよ、ぎりぎりになって、こんな天啓が降ってくるなんて。

        (俺は、胸の中を満たす幸福感と充足感を、生まれてはじめて味わう)
        (その時、俺の頭の中には、確実に面白いと思える、絶対的な物語が降り注いできていた)
        (この聖杯戦争に参加した誰もが認め、身を引き、俺の勝利を称えるような、最高の結末が、思いついていた
        (俺は嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて、泣き叫びたい程の幸福感に胸を締め付けられ、腹部の痛みも忘れて大声で笑う)

        おい、本当かよ。
        マジでやばいんだ。これは、誰もが納得して、絶対に全員幸せになれるじゃないか。
        誰の願いがどうあったって、皆が笑って、その話は面白いって言うような、最高のシナリオが出来たぞ……!!

        普通、十人いたら五人が面白いって言えば、それは名作って呼ばれる、でもこれは十人いたら十人が面白いって言うぞ。
        百人いたら、百人が面白いって言う、千人居たら、千人が面白いっていう!!
        どんな価値観の人間だろうが、どんな立場の人間だろうが、産まれたばかりの赤子から、死にかけの老人まで、誰もが笑顔になれる物語を思いついた!!

        (地面に横たわったまま、鉄臭い吐息を吐き出しながら、俺は空に向かって叫ぶ)
        (俺は、やっぱり天才だった。俺がたどり着いたそこは、今まで信じてきて、ずっと進んできたからこそ辿り着けた場所だった)
        -- リジェン 2014-04-14 (月) 21:54:58

      • (俺は立ち上がろうとして、自分の血溜まりで足を滑らせる)
        (指先が痺れ、視界が狭まり、口腔から血が溢れて地面にぼたぼたと垂れる)
        (関係ない。俺は描かないといけない。この最高の物語を残さないといけない)
        (俺が演者として、動かないと、誰か一人にでも伝えられたら、俺は絶対にこの聖杯戦争に勝てる)

        (最悪、参加者でなくてもいい、俺のこの目論見を伝えることが出来たなら、俺の手から離れた後でも全ては最高の結末に収まる)
        (だから、俺は創らないと。――出力をしないといけない)

        (ペンもない。言葉も残せない。喉から絞り出すような声で、叫ぶ)

        ……嫌だ

        (それは――絶対に自分が口にすることはないと思っていた言葉で)
        (その瞬間まで、喉から出てくるとは思えなかった言葉であり、慟哭だった)

        嫌だ……嫌だ、死にたくない。
        俺に描かせろ!! 俺に書かせてくれ!!
        聞いてくれるだけでいい、それだけで俺は救われる……!!
        今まで生きてきた価値があったって、胸を張って創作家として死ねるんだ!!
        頼む、誰か聞いてくれ……誰か、俺の話を読んでくれ!!
        嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ!!


        俺は死にたくないっ!!! 俺を殺さないでくれっ!!
        俺に――話を創らせてくれっ!!!


        (路地に、スラム街に。慟哭が響き渡る)
        (伝えたかった)
        (話したかった)
        (残したかった)
        (創りたかった)

        (俺はその時、生まれて初めて)
        (――他人の存在を求めてしまった)

        (その叫びを聞いて、スラムの男達がゆっくりと路地から現れる)
        (俺は、ただそれだけで胸に幸福感が溢れだしてきた)
        (この人達は、俺の話を聞いてくれる)
        (俺の話で、きっと笑顔になってくれると――その時俺は、心からそう思っていた)
        -- リジェン 2014-04-14 (月) 22:03:57


      • ――ッドチャ。 -- 2014-04-14 (月) 22:05:53


      • (躊躇いなく振り下ろされた石鎚で頭を粉砕され)
        (それは、物言わぬ肉となった)
        (何も伝えられぬまま、誰にも気にされないままに)

        (敗者の歴史など――勝者の慰みにしか、ならないのだから)

        (静かに本が閉じる)
        (音もなく、静かに――)
        -- 2014-04-14 (月) 22:11:55
  •  
  •  
  • 『罪とすら知らず、徒にそれを求め』 -- 2014-04-13 (日) 22:44:28









    • ……呟く。

      『……畜生』

      最早、己は消えたはずと思い、今際の際に、呟く。

      『畜生、畜生、畜生……これで、これで終わりなのか? これで今度は終わりなのか、これっぽっちなのか? 私はこれで終わってしまうのか?』
      『いやだ、まだ終わりたくない、まだ私は何も出来ていない。まだやりたいことがあるんだ、まだまだ何も終わってないんだ。もっと、もっと私はやりたかったんだ』

      『何故だ、何故だ聖杯、何故願った果てに更に願い続けても私は満たされない? 何度繰り返しても何故満たされない?』

      『いつだ、次はいつなんだ!? どれだけこの闇の中で次を待てばいいんだ! 次を、早く次を寄越せ、私に先を見せろ。明日でも昨日でもいいから寄越してくれ、早く、早く次を、次をくれ!』

      『次なんて無い事なんてわかっている、次はもう違うものだってこともわかっている! でもそれでもいい、それでもいいからはやくくれ、次は、次はもっと上手くやれるんだ、もっと上手くやれるはずなんだ! だから、だから後生だから早く次を……次をくれよぉ……!!』

      『こんな何も無い所においていかないでくれ、こんな何もない末路に置いてけぼりにしないでくれ、だから、だから今を、今を……次の……今を……』


      『私ではない私には、それしかないんだ、だから。後生だ、今を……もっと……』


      虚空に虚しく、声が響く。
      何者にも、何物にもなれなかった名も無い何かは呻き続ける。

      聖杯に囚われた、美化された過去しか持たない何かは……それに頼って手を伸ばす。


      その過去すら、聖杯によって与えられた……何者かの過去でしかないというのに。


      キャスターの座に戻る英霊。

      それは、英霊という名の、聖杯の従者。


      聖杯の走狗に過ぎぬ従者の願いが……真に叶うことなど、あるはずもなく。

      否。

      聖杯の用意した舞台装置に過ぎないそれに……本当の意味での自らの願いなど……あるはずもなく。

      -- 眉雪のキャスター 2014-04-13 (日) 22:44:47
  • (――工房)
    (カビ臭いその部屋に、一人の魔術師が居る)
    (黒衣を身に纏い、胸には一画の令呪。真紅の瞳を中空に向け、小さく嘆息する)
    -- リジェン 2014-04-12 (土) 10:46:27

    • (エオという少女の自爆攻撃。可能性としてはありえた話だが、それを実行に移すとは思っていなかった)
      (正確に言えば、能力的には可能であると思っていたが、構造的に可能であるとは思っていなかった)
      (姉妹の生命すらその価値を理解してなお『使える』ことは直前に理解していたが、そこ止まりだと思っていた)

      (俺は、人工物の自由意志というものを承認していない。人の作った物に意志が宿るなんて夢物語を信じない)
      (それは、前提からの破綻を生じさせる。人は、人の能力以上の物を作ることは出来ない)
      (理解をしていないが結果が出たなんていうのは、そのために自己を高めている全ての創作者に対する冒涜でもある)
      (自分は創作者であるからこそ、創作物に超えられることはないという自負を持っている。それはどんな規模であれ、どんな立場であろうとも創作者が最低限持っていなければならない認識だ)
      (なんとなく作ったものが、自分でも理解できないまま、誰かに好かれるなんて幸運を信じることが出来るほど、俺は善良な神の存在を信じてなどいない)
      (だから――あの自傷行為はエオというあの器に搭載された人格が行った物ではなく、最初から備わっていた『機能』であると考えていた)
      -- リジェン 2014-04-12 (土) 10:53:24

      • (そしてそれは、今でも確信を持って思っている)
        (だが、だとするなら『エオ』という存在は、ホムンクルスという定義から大きく逸脱する)
        (人間が作る物というのは、全て何らかの目的を以って作られる。そしてその理想に対しての妥協や折り合いを以って『完璧』から逸脱するのだ)
        (だが、エオという存在に搭載されていた『自死を許す』という行為は、明らかにエオという存在を完璧に作り上げた後に、不要な機能として搭載されたとしか思えない)
        (必要ないのだ)
        (産まれた瞬間に死のうと思ったらどうする)
        (それならば『自死を選ぶ』機能以外が全て無駄になる)
        (目的を以って作られる人工物に、外側からの攻撃を防ぐために少女の人格を搭載したというのならば、その少女の人格を尊重する必要などない)

        (だから、俺は思う)
        (彼女は、その完璧さをそぎ落とし、『人間』として機能させるためにその不完全さを身に纏っていたのだと)
        (その意図に、既に気づいていたからこそ、俺はエオという少女に対してではなく、彼女を作り上げた錬金術士に静かな殺意を抱いていた)

        ……久しぶりの感覚だけどな、これは。

        (素晴らしい作品だと、心から思う。感情の篭った、命をかけて作り上げるに値する、魂の乗った創作物であると、そう思わされた)
        (それをホムンクルスという名前で定義し、可能性を予見していながらも『彼女の意志』に任せた俺には、中々に突き刺さる物があったと、素直に認めるしかなかった)
        -- リジェン 2014-04-12 (土) 11:05:19

      • (だからこそ)
        (この結果が訪れていた)

        (今、俺の目の前には、俺の呼び出したサーヴァントが居る)
        (懐を抉られ、召喚時に与えられた僅かな魔力で生き延び、召喚者の魔力が乏しい為に傷を癒やすことも出来ず、ただ緩やかに訪れる死を待つそのサーヴァントが)

        (――俺に向かって、頭を下げていた

        (その醜悪な様には、吐気すら催す)
        (嫌悪感で、直視すら憚られるその『キャスター』の姿に、俺は顔を覆い、静かに呟く)

        ……珍しく俺は、気分が良かったんだ。
        もう一回だけ、聞き返そう。……俺はそれを咎めることはない。
        ……繰り返し、言ってみろ。
        俺を、『納得』させてみろ、キャスター。

        (俺は満身創痍の白髪の老人に向けて、ツバを吐くように呟く)
        -- リジェン 2014-04-12 (土) 11:12:08

      • (言葉は短かった)
        (ただ一言、老人は「頼む」と――言葉を繰り返した)

        (それ以上の言葉が何の意味も持たないことを、こいつは知っている)
        (それ以上の言葉が何の装飾にもならないことを、こいつは知っている)

        ――断る。
        俺に利がない。
        リジェン=アーロゲントにとって、その申し出には何の利も存在しない。
        重ねて尋ねよう。キャスター。俺がそれをして、俺が納得できる利を差し出す事は出来るのか?
        -- リジェン 2014-04-12 (土) 11:16:12

      • (言葉は、再び短い)
        (ただ一言、老人は「出来ない。頼む」と、繰り返す)

        (差し出すべき物など、手の中に何もないと。自分は徒手空であると相手に告げることによって、相手に手を打たせない)
        (今まで散々使ってきたその手を、俺に対しても使うかのごとく、老人はただ只管に俺に向かって哀れを晒す)
        (俺は試すことしか出来ない。本当にそれが理解出来ているのかを、音を上げるまで締め上げることしか出来ない)
        (髪を掴んで引きずり上げ、歯を折り、目を潰し、腕を千切り、内臓をかき混ぜ、ぎりぎり死なない程度の拷問を加えることで、その決意が本物であるかを問うことしか出来ない)
        (そして、俺はその問いかけが、相手の言葉が真意であるときに、ただの徒労にしかならないことも知っていた)
        (キャスター自身が、自分の歯を折り、目を潰し、腕を千切り、内臓をかき混ぜ、ぎりぎり死なない程度の拷問を、自分に与えることはないと高をくくっているのではないことを理解出来ている)
        (こいつはそれでも――それを貫き通すのだ。こいつが、俺の召喚した『キャスター』であるのなら、そうする)
        (この取引に、互いの利が平等でないことを飲み込んでいながら、愚を愚として飲み込もうとしている男に、俺は振るう拳を持たないことも、事実だった)
        -- リジェン 2014-04-12 (土) 11:22:37

      • (俺はその姿を見た時)
        (漸く、自分の聖杯戦争がエオという少女によって終わらせられていることを、遅まきながら知る事が出来た)
        (あの少女はこれ以上先に進めないよう、全ての道の先に呪いを振りまいていったのだ)
        (選択肢があるのならば、俺はどの先にだって進もうと思えた。だが、その全てに対して楔を打ち、あまつさえこんな形で俺の興を殺ぐというのは――中々に有効な一手だと、そう思えた)

        (俺はだから)
        (静かに、その『遊び』を手放すことにした)
        (醜悪な遊びには、俺は付き合えないと、未練なく次を探すために)

        ――令呪を以って。我が傀儡に命ず。

        ――キャスター。……己の成したいを成せ。

        (それは皮肉にも、最初に自分のサーヴァントに告げた言葉と同じ言葉で)
        (だが、今回は、少しも笑う事は出来なかった)
        (胸に刻まれた令呪の最後の一画が削ぎ落ち、それはキャスターが現界するための魔力そのものとなって、キャスターの傷を癒やす)
        (それを見て、どうせなら一、二発殴って置けばよかったかと思ったが、今に至ってはそれもしようとは思わなかった)
        (何も変わらないなら、ただ手が痛むだけだ)

        (キャスターは礼を言う。頭を下げているが、興味はない。俺は既にその男の全てに興味を失って、ソファに腰を沈めた)
        -- リジェン 2014-04-12 (土) 11:30:07

      • (キャスターが手の中に何も無いのを晒したことへの意趣返しではないが、俺も今は手の中に何もないことを態度で示す)
        (マスターとサーヴァントの関係を縛る物は何一つなくなった。この瞬間にでも、キャスターは俺の首を取れる)
        (まだ、その方が救いがあったのだが、令呪を使った瞬間にそれをしてこないということは、この男の中にはその発想すらなかったのだと思う)
        (或いは、発想があってなお、令呪によって与えられた僅かな時間を、己の成したいを成すことに使うことが本意なのかもしれない)
        (どちらでも、興味はない。もう既に、俺は舞台から降りた身だ。興味のない演目をいつまでも見ていられるほど、時間は有限ではない)

        (キャスターはこちらが言葉を返さないのを見ると、その工房から足早に出て行く)
        (俺がチラリとそちらを見ると――『キャスター』は、口元だけ、小さく笑っていた)
        (俺の内心も、思考も、全て利用して、俺という存在に本当の意味での感謝を示すように)
        (――俺のことを、一人の男として、認めてくれているように)
        -- リジェン 2014-04-12 (土) 11:35:46

      • (それは)
        (俺の心を、芯から冷えさせた)
        (俺に自分は愚かではなく、対等にお前と存在したと示してくるその笑顔だけは、冗談であって欲しかった)
        (それが指向性を持った、俺という存在への悪意だとするならば、それはこの上なく成功していると言う他ない)
        (俺はそれによって、キャスターが全てを理解してなお俺にその無茶な願いをし、俺が全てを理解してなおキャスターの無茶を認めたのだと)
        (俺に伝えてきたのだ。そんなもの――何の価値もないのに)

        (その笑みは、見せるべきじゃない)
        (俺が、お前を認めること以外に、何の意味もない)
        (ああお前は。お前も、そこ止まりか)
        (お前も、俺に賢さを認められたいと願う、そこ止まりか)
        (だとするなら俺は……この聖杯戦争に参加した、その最初から、誰一人に勝つことは出来なかったのだと知る)
        (他の要素など、何も関係はない。俺は、この聖杯で勝ち残ることは、最初から出来なかったのだ)

        キャスター。
        お前も、他の人間や、サーヴァントと、全く同じだよ。
        俺から見たら、何一つ変わらないように見える。
        お前の行く先に、お前が納得できる道があることだけを、ただ願うだけだ。

        (魔術師は)
        (ただ一人、工房で呟く)
        (それは、いつか言った言葉と相反する、舞台から降りた今だからこそ言える、最初で最後の一言)

        ああ。
        ……退屈だ

        (この世は、永遠に。そして、永劫に)
        (終わりなき苦しみの中で、絶対に己が救われないことを知り、『誰でもない何か』は、心の底から自分が生まれてこなければ良かったと思った)
        -- リジェン 2014-04-12 (土) 11:47:48
  •   -- 2014-04-10 (木) 19:13:28
  • 戯言 -- 2014-04-10 (木) 18:28:18
    • いつか、どこか
      それ以上の言葉など必要ないしそれ以下の定義も必要ない
      それはいつかどこかであった話だ
      それ以上でもそれ以下でもない -- 2014-04-10 (木) 18:28:56
      • 戦塵舞う荒野
        無数の屍の果てに浮かぶ、二つの影
        上背のある大きな影と、数え切れないほどの疲弊を感じる影
        大きな影は……剣にをうけ、倒れたまま、笑う
        疲れた影は……剣を振り下ろし、立ち尽したまま、歯を食いしばる
        互いに背後に引いた紅の道、最早それに目をくれることもなく -- 2014-04-10 (木) 18:35:27
      • 「今更なのは分かっているさ、痛いほどに」 -- 2014-04-10 (木) 18:36:59
      • 疲れた影が引き絞るように呟く
        何とか吐き出すように言葉を絞り出す
        それだけでも、今は魂ごと削って吐き出したかのような凄絶さがあった -- 2014-04-10 (木) 18:38:23
      • 「アンタは多分、俺には出来ない事をした。俺じゃあやろうとも思わないような事をした。それによって……アイツを救った。手段も目的も全部かなぐり捨てて、アイツを救った。それだけは俺だって認められる」 -- 2014-04-10 (木) 18:40:44
      • 大きな影は答えない。ただ目を細めたまま、口から朱を垂れ流し、笑う
        それがさらに、疲れた影の神経を逆撫でする -- 2014-04-10 (木) 18:46:31
      • 「これが多分、一番だったことも分かっている。これ以上なかったんだろうってことも、今のアンタを見れば理解できる。俺に理性だけしかなければ簡単に共感すらできたろうさ……だけどな」 -- 2014-04-10 (木) 18:52:11
      • 疲れた影は、目に烈火の如き怒りすら灯して、慟哭する -- 2014-04-10 (木) 18:54:49
      • 「感情ってモノがそこに挟まる以上、それだけで俺は答えをだせんのだ……きっと、『こういう』選択を最初にしたときの、アンタと同じようにな!」 -- 2014-04-10 (木) 18:59:20
      • 疲れた影が、嘆く
        大きな影も合わせるように……口を開く
        己の望む戯言を吐く為に -- 2014-04-10 (木) 19:10:13
      • 「なるほど、君の指摘は全く正しい」 -- 2014-04-10 (木) 19:10:38
      • 「私は『仕方がない』と自分にいいわけをしながら此処まで来た。理性によって動き、利益を求めて動いたが故にこうなるものと言い聞かせて此処まで来た。そこに感情が差し挟まれていることに気付きながら、目を背け続けた……君のその指摘は的を得ていると、主観的に私は認めよう」 -- 2014-04-10 (木) 19:13:02


      • 「では、解答しよう」

        -- 2014-04-10 (木) 19:13:12
  •   -- 2014-04-10 (木) 16:42:05
  •   -- 2014-04-10 (木) 16:42:05
  • (工房。いつものドーナツではなく、スナック菓子をしこたま買って戻った老人はテーブルに節操なくそれらを広げ、バリバリと食べている)
    (きっつい炭酸飲料でそれらを流しこみながら、なんでもないように話を切り出す)
    そういえば主。下ごしらえはもういいのだよな? -- 眉雪のキャスター 2014-04-10 (木) 01:29:09
    • 多分な。九割がただ。
      ただ、まあそれくらい失敗する可能性がある方が、こういう賭けは面白いもんなんだよ。
      ……まあ、それなりに料理してやろうと思うよ。どうせ多分あれは、現状誰も手がつけられないと思うしな。
      俺と同類だからな、彼女。まず確実に、な。(ソファで肩をすくめる)
      -- リジェン 2014-04-10 (木) 01:35:21
      • だろうな
        そこを理解していたはずなのに踏み込んで……手痛い反撃を受けたからな
        おかげでうまいレタスサンドもドーナツも食えなくなってしまった
        (くうか? とかいいながらポテトチップスの袋を差し出すしつつ、自分はチョコ菓子を齧る)
        でだ、主。下ごしらえがもういいのなら……アレはもう、我々で『食って』しまわないか?
        一度もう負けている上に手札を一枚みせてしまっているからな
        後顧の憂いを絶つなら……今だと私はおもうが、どう思う? -- 眉雪のキャスター 2014-04-10 (木) 01:39:21
      • (不要、今は肉で腹が膨れてると断り)……いいのか? そっちこそ。
        負けが込んだときにそれを取り返そうとして更にBETするのは、ギャンブルで負ける第一法則だぞ。
        それを分かっていてなお、二枚目を賭けたいのならば、俺は止めないけどな。
        そのリスクは、九割成功するギャンブルより、よっぽど俺には面白そうに見える。
        (ソファで足を組み直し、やるなら俺を含めて好きにしろと態度で示す)
        -- リジェン 2014-04-10 (木) 01:43:09
      • なぁに、元々我々はブタの手札を抱えたままブラフ一本で勝ち残ろうとしている
        今回もそれと同じ事をするだけだ
        私は主ほどギャンブラーではないし、悪い欲が出ている自覚も少しはあるが……楽しみたいんでな
        私はリソースは抱えるよりも、散財したいのさ
        そのほうがきっと楽しいからな
        では主……またな
        (それだけいって、主の承諾を受けたと見れば消える)
        (こちらも下準備をするために) -- 眉雪のキャスター 2014-04-10 (木) 01:53:11
      • 了解。好きにしろ……最初にした、命令の通りな。

        (去っていった自分のサーヴァントを思いながら、エオという少女に思いを馳せる)
        (珍しく、自分が好ましいと思える相手に出会えたことを悦びながら、静かにソファに座ったまま瞳を閉じた)
        -- リジェン 2014-04-10 (木) 01:56:07
  • (十分に熱したフライパンで大蒜を炒める)
    (香ばしい匂いが油で跳ね、食欲をそそる。工房の中にあった古びた調理器具を引っ張りだしてきた甲斐があった)
    (魔術師になってから、食事に拘りはなくなった)
    (美味かろうが不味かろうが、どうせ体を動かすエネルギーを摂取するための儀式だ。別に美味いものを不味くしろと文句は言わないが、それほど良し悪しに興味はない)

    キャスターが聞いたら、死ぬほど怒るだろうけどな。
    俺、別にドーナツ食べて美味いと思ったこと一回もないしな。

    (そういう意味では、根本的に自分のサーヴァントと相容れないのだなと思って苦笑をする)
    -- リジェン 2014-04-09 (水) 21:56:17
    • (フライパンに適当に塩コショウした肉を入れながら、ぼんやりとキャスターの事を考える)
      (あいつは、俺の呼びかけに応え、召喚された。以来好き勝手にあちこちで食べ歩き、交友を深めている)
      (まるで、第二の人生を謳歌しているかのごとく、他のどのサーヴァントよりも伸び伸びと)
      (本人が言っていた。現在を楽しむことにこそ、聖杯戦争で召喚された本意があると)
      (そういう意味では、俺という人間に召喚されたサーヴァントが、あの何の能力も持たない鉄屑であったことは自明とも言える)

      願いのない奴が、願いのない奴を呼ぶ。
      聖遺物もなしに読んでみたら俺という人間がどんなサーヴァントを召喚できるかと楽しみにしていたが、
      意外と皮肉が聞いてて面白いじゃないか。俺はそういうの割りと悪くないと思ってるよ。

      (フライパンを返しながら、創作家は笑う。肉の焼ける香ばしい匂いが鼻先を擽った)
      -- リジェン 2014-04-09 (水) 22:01:50
      • (肉を皿に盛る)
        (今日もその件の爺はいないから一人の食卓だ)
        (食事はせめて一人で摂りたいといつも思っている俺にとってはありがたい話だが)
        (サーヴァントは最悪、霊体化という形で危機を脱出することが出来る。しかも令呪でこちらに呼び寄せる事もできるなら、別行動を取って居たほうが効率がいい)
        (ただ、そうじゃなくても恐らくあの爺は俺が同行をすると言えば顔をしかめるので、WIN-WINの関係であると思う)
        (互いの長所を引き出すためなら、距離を置くことも辞さない俺が召喚するには最適のサーヴァントだと自負もしている)

        (塩コショウしただけの肉という質素な料理をテーブルに置くと、ソファに座る)
        (ナイフとフォークを用意したが、生憎テーブルマナーは何処でも習わなかった)
        (適当にざらりと皿の隣に置くと、冷蔵庫からミネラルウォーターを出してくる)
        (穏やかな気持ちで席に座り、肉にナイフを通すと、慣れない料理に火加減を間違えたのか、跳ね返ってくる弾力が強くて笑いが出た)

        ……ほんと、慣れないことするもんじゃないな、これ。
        -- リジェン 2014-04-09 (水) 22:10:17

      • (いつもなら適当に終える食事も、特にすることがない今日のような日には暇つぶしくらいにはなる)
        (それが他人の作ったものでなく、自分の作ったものならば尚更だ)
        (正確に品評して、寸評を重ね、次に活かすことを繰り返してきたからこその今があると、個人的に思っている)

        それにしても、見事に失敗作だけどなこれ。
        俺、少なくとも料理の才能はないわ。

        (硬い肉を咀嚼し、それでもそれなりに食べられる自分の『創作物』を嚥下し、口内で味を楽しむ)
        (昔誰かが、自分で作った料理は美味いと戯言を抜かしていたけれど、こうして寸評を交えながら良し悪しを考えながら食べるというのは中々に面白いとは思った)
        (それでも、自分の畑ではない領域の痛いところを突くというのは、自分で行うにしても中々の痛みを伴って苦笑が出る)
        (ただ、まあいい経験にはなったかもしれない)
        (少なくとも、それを目的にした料理だったので、最低限の目的は達成出来たと思おう)
        (自分で焼いた肉を綺麗に胃に収めて、俺は久しぶりに胃に物を入れた感触に、小さくため息を吐いた)
        (……胃腸は、昔からそれほど強くはないのだ)
        -- リジェン 2014-04-09 (水) 22:15:45

      • (口の周りを拭き、食事を終える)
        (食器を流しに置き、再びソファに座り、向かいのソファに置いてあるトランクを見て、小さく肩を竦めた)

        (そこには、エオという名前の少女が入っていた)
        (予想以上に上手くやってくれたのか、瓦礫上の刺客達はたった数日でこれを俺の元に届けてくれた)
        (一体がトランクに入っていると分かってからは、芋づる式であるらしい)
        (追加の料金を支払っても、発見報告がなくなった今、もしかすれば彼女は全て始末し終えたのかもしれない)
        (つくづく、裏の世界の住人は敵に回すものじゃないなと思う。特に俺のように何の力も持たない一般人は、だ)

        (いくつか発見されたエオのトランクのうち、一番最初に見つけたエオのトランクだけは、ここへ届ける約束をしていた)
        (金払いのいい俺に気を良くしたのか、その依頼すらも十全にこなしてくれるサービスの良さに、俺はサーヴァントへの恐怖より人間への恐怖の方が強くもなった)
        (人海戦術に勝る戦術はないと聞くが、まさしく策略殺しだよな、こういうの。俺はエオの入っていたトランクを見ながらそう思った)
        -- リジェン 2014-04-09 (水) 22:23:45

      • (トランクは、空の中身を晒している)
        (人が一人入る程度のスペースだけを晒して、開いたまま無造作にソファに置かれていた)

        (俺は小さく肩を竦める)
        (割りと珍しく、人間的な感傷が湧いてきて、そこにエオが居るような気がして、苦笑した)
        (その上で、小さく礼を言うことにした)
        (まあ、素直に彼女には感謝しているから、という単純な理由でだが)

        ……ごちそうさま。

        (いい創作に、なりそうだよ。この経験はさ)
        -- リジェン 2014-04-09 (水) 22:27:31

      • (俺は立ち上がると、後回しにしようと思っていた皿洗いをするために流しへ向かった)
        (それくらいには、今機嫌がいいことを自覚して、やはり苦笑するしかなかった)
        -- リジェン 2014-04-09 (水) 22:29:23
  •   -- 2014-04-09 (水) 20:41:34
  •   -- 2014-04-09 (水) 20:41:29
  • (キャスターがいつも通り街をゆく)
    (いつも通りにぶらついて、いつも通りに甘味を買って)
    (オープンテラスの席でドーナツを頬張っていると)
    (やや困ったような顔をしたウェイトレスが「あちらのお客様からです」と5種類のドーナツセットを運んできた)
    (バーやその類の店ではないのでこういうサービスは無い、という意味での苦笑いなのだろう)
    (「あちらのお客様」と手で示された先には見覚えがあるような無いような少女が笑って手を振っていた)
    (見た目の雰囲気で言えば見た覚えはあるだろう)
    (長い青銀の髪に碧眼、緑のリボン…… しかし同一人物かといえば確信は持てるだろうか?)
    (幼かったはずの子供は4,5年分ほど成長していて、この年頃の少女の変化というのは大きなものだ) -- ニーナ 2014-04-08 (火) 22:20:42
    • (苦笑でドーナツを渡してくれたウェイトレスに満面の笑みで「ありがとう」と返してから立ち上がり、青銀の髪を棚引かせた少女の元まで近寄る)
      (先日、急に大人になった赤髪の少女にあったこともあり、違和感なく、笑顔を向ける)
      (外見特徴から、『あの少女』であることは予想がつく)
      またあったね
      暫く見ない間に随分と大きくなったようだが、元気だったかな?
      あ、隣いいかな? -- 眉雪のキャスター 2014-04-08 (火) 22:30:34
      • にゃはは、おひさしぶり、なの
        長い長いこどもの時間は終わっちゃったけど…大人っぽい服もちょっとは着られるようになったし、うん、元気だと思う
        もちろん! 隣は空いてるからどうぞ(自分が食べていたドーナツの皿とドリンクを寄せて座りやすいように)
        あちらのお客様から…っていうのを一度やってみたかったのと、あと、ちゃんと謝ってお話してみたかったから
        あなたは? どうだった? -- ニーナ 2014-04-08 (火) 22:36:46
      • 私はずっと元気さ。何せサーヴァントだからね
        魔力さえあれば常に無病息災さ
        (「ありがとう」と、こんどは少女にいってから、となりに腰掛けて、コーラを店員に頼む)
        ふふふ、粋な計らいだね、それじゃあさっそくこれは頂こうか……うまい!
        (けらけらと笑う)
        謝るだなんて、むしろ私は君のサーヴァントに助けてもらってしまってお礼をいいたいくらいなんだがね
        あ、そういえば、名前をきかせてもらっていないね。なんとよべばいいかな? -- 眉雪のキャスター 2014-04-08 (火) 23:07:01
      • ああ、そっか…セイバーも病気とかないもんね
        このドーナツセット、オススメなの! 単品では頼めないドーナツが3種類も含まれててお得だよ
        問題は5個セットだからおなかがいっぱいになって夕飯が食べられないこと…
        私はニーナ・ミュウ(nina mew) ニーナって呼んでほしいの
        あなたの名前は? 呼ぶときに困るから何かアダナでも…
        (サーヴァントに名を聞くのもおかしな話)
        あの時は……本当に危害を加えるつもりはなくて、…うん、だからごめんなさい、なの
        謝れるうちに、謝っておきたくて -- ニーナ 2014-04-08 (火) 23:15:56
      • なら、その謝罪がこのドーナツということで、お互い手打ちにしようじゃないか
        私も実はこのドーナツセット、大好物でね? とても嬉しいよ、ありがとう、ニーナ君
        (にっこりと微笑む)
        私の事はそうだねぇ、みんなはお爺ちゃんとかジジィとかいうよ
        一応キャスターと名乗っているけど、キャスターって名前も多いしね
        まぁ、どれでも反応するから好きに呼んでくれたまえ
        なんなら、ニーナ君が仇名をつけてくれてもいいしね? ははははは
        (ドーナツを美味しそうに食べながら嬉しそうに笑い続ける)
        (その姿だけをみるなら、好々爺を自称するのもわからなくもない)
        そういえば、ニーナ君は君のサーヴァントと含めて暫く見なかったけど、そっちの戦況はどうだね? -- 眉雪のキャスター 2014-04-08 (火) 23:41:44
      • …えへへ。 ありがとう! ならもっとあげちゃう!(3セット追加きましたー)
        ジジィっていうのはちょっとひどいと思うけど…うーんじゃあキャスターお爺ちゃんって呼ぶね
        (もぐもぐと一緒になってドーナツを食べる)
        戦況…? 私はもともと戦いに積極的ではないから、襲われたら対処する…くらいかなぁ
        いきなり戦うよりも、こうしてお話できた方がいいなって思ってるの
        ……そしてその果てにあるのが戦いならばそれはそれで。
        (スタンスははっきりしているのか、この戦いの間ではっきりしたのか)
        キャスターお爺ちゃんは、これまで…どうやって戦ってきたの?(こっちのほうが気になるという顔である)
        (あの時全く抵抗を見せなかったし、能力値を見た限り闘いに向いてるようにも見えない)
        あなたもお話派なの? -- ニーナ 2014-04-08 (火) 23:49:45
      • おお、ありがとう、生前なら胸焼けの心配をするところだが、今はただ嬉しいね、はははは
        (セットにしか入っていない限定ドーナツをいくつかニーナにあげながら、バクバクと食べる)
        (中々に食いっぷりはいい)
        (そして、そう質問されれば、遅れてきたコーラで喉を湿らせてから返答する)

        ああ、私もお話派だよ
        戦闘は不得手なのでね
        なるべくしないで済めばそれに越した事はないと思っている
        いつだって、戦うのは最後の手段さ
        話し合いで他のマスター達を下せるならそれ以上のことはない
        たまたま令呪が発現してしまっただけという不幸なマスターもいるかもしれないからね
        そういうマスターには、サーヴァントの自害や令呪消費によるサーヴァントとの契約破棄をお願いしているよ
        よくよく考えてみたら、他の事でも願いが叶えられるという人もいるかもしれないしね -- 眉雪のキャスター 2014-04-08 (火) 23:58:27
      • (嬉しそうにドーナツを分けてもらって頬張る)
        (こちら若さかもともと強いのか、甘いものはいくらでも入るようで)

        そっかそっか(と途中までは嬉しそうに聞いていた)
        (同じような意見、もしかしたら仲良くできるかもと思い)
        (けれどそれに続く言葉に強い違和感を…、違和感というべきではないのかもしれないが、感じた)
        (自分と同じではないと そう思った)
        じ、自害……? 随分と物騒なの………
        (違う願いの叶え方。 セイバーもそう言っていたが)
        願いの叶え方…は…色々かもだけど、もっと…穏やかな感じで……… -- ニーナ 2014-04-09 (水) 00:09:31
      • うん、だから、穏やかに私も済ませたいからね
        もし、お願いが他の方法でも叶えられるなら……こんな凄惨な戦争からはすぐにでも手を引いてもらいたいと私は思うんだよ
        もちろん、ニーナ君
        君にもだ
        (向き直り、またドーナツをあげながら、笑っていう)
        (なんでもないように、ただただ笑って)

        ニーナ君、もし、君の願いが他の方法でも叶えられると少しでも思うなら……これ以上、この戦争には関わらないほうがいい
        これは、戦争だ
        お互い勝ち残れば……本来戦いたくないはずの私たちすら、戦い……殺しあわなければいけなくなる
        私は出来れば、それは避けたい
        君もそう思わないかい?
        私だけじゃない、他の人たちと……殺し合いたいと、思うかい? -- 眉雪のキャスター 2014-04-09 (水) 00:29:58
      • (笑っているはずなのに 否、笑っているからこそか)
        (平和をうたうサーヴァントの言葉はどこか寒々しい)
        (ドーナツを食べる手はいつの間にか止まって、目の前のサーヴァントを見詰めていた)

        殺し合いはしたくない
        けれど願いは叶えたい
        私の願いが他の方法で叶えられるかなんて、私にもわからない
        けれど私の願いが叶えられなければ聖杯戦争に参加している全員の…ううん、全員の10倍じゃ済まない犠牲が出て、これからも増え続ける…
        …私が大人になってしまったから今後はもっと増えるかもしれない…どっちに転ぶかはちょっと分からない
        (あまりしらない存在だからこそここまで話してしまうのか、それとも口車に乗せられているのか、少女には判別付かない)
        やだやだって言っても仕方ないよね 少しの光明が見えるのならば頼りたくなるよね
        私は誰かに何かを言われれば揺れ動くようなちっぽけな存在だけど、自分の願いまでちっぽけだなんて思わない
        願いに優劣なんてつけられるはずもないし、生まれる犠牲の大小によって優先順位が決まってもいいはずが無い
        すごく矛盾を抱えながらもここにいるの

        だからこそ私はあなたに引いてもらいたいって思うの -- ニーナ 2014-04-09 (水) 00:49:21
      • (その決意を聞き、その慟哭にも似た非業を聞き……)
        ……君は、強いな
        すまなかった、試すような真似をして
        (キャスターは、笑みを消し、頭を下げる)
        (素直に、ただ素直に)
        それが分かっているのなら、私はただ堂々と戦うだけだ
        君の願いが貴いことはわかった、君が願いに殉じるつもりであることもわかった

        ならば、私は最早降りろとはいわない
        そして、私も降りられない。私には私の『願い』がある

        お互いに、頑張ろう

        矛盾を抱えている事をわかっているのなら、戦争することの覚悟ができているのなら

        私はそれを認め、尊重するだけだ

        正々堂々とはいわないが、悔いなくお互い勝ち抜こう

        ……それが、お互いの願いのためだ
        (真っ直ぐ見返して、こちらもそう宣言する)
        (そして、暫し沈黙した後、小さく笑い)

        では、お互いに覚悟もきまったところで……今度は私が奢ろうか
        こっちのアイスデザートもどうかな?
        中々おいしいよ -- 眉雪のキャスター 2014-04-09 (水) 01:14:50
      • 折れない強さは私にはないの でも、代わりに折れても立ち止まらない…立ち止まらせてくれないサーヴァントがいるからかも

        ………うん、わかったの
        キャスターお爺ちゃんにも譲れない願いがあるんだね

        それなら、大丈夫
        こうしてちゃんとお話もした
        だから…戦える
        迷わないとも、後悔しないとも言わないけれど、戦うことはできる
        あなたとぶつかる日が来る…、覚悟が出来たの

        …デザート! いつもね、食べすぎはダメだっていって食べられないから……(ちゃっかりキングサイズダブルワッフルコーンにチョコレートソースとミックスナッツのトッピング付きを頼んでキャスターの財布に打撃を与える)
        (あとはどこのお店のスコーンがおいしいとか、あそこのワッフルはイマイチだとか、他愛の無い話ばかりを交わした)

        (けれど二人の立場はこの日から明確に分かたれた) -- ニーナ 2014-04-09 (水) 01:27:33
      • なら、結構だ
        迷うのも後悔するのも、どちらも後ですればいいことだ
        しないに越した事は無いだろうが……それを恐れて足を踏み出せなくなってはしょうがない

        それが分かっているのなら、最早いうことはないさ

        互いに聖杯戦争に挑もう
        さしあたりまぁこの財布は……もう君にあげよう、はぁ……
        (財布の中身を粗方吐き出しながら、小さく老人は笑う)
        (あとの会話の内容は特筆することもない)

        (今思えば、それがニーナと老人が共有した、最初で最後の日常であった) -- 眉雪のキャスター 2014-04-09 (水) 20:41:24
  • (黒衣のバーサーカーと有角の少女のマスターの拠点が全焼してから数日。)
    (バーサーカーとそのマスターの動きは特になかった。不気味な静けさがあった。)
    (だが、その静けさもついに破られた。街の中に、不気味な、禍々しい重圧を持ったそれが、闊歩しはじめたのであった。)

    (昼下がりの公園。まだ人気も多い時間帯。そこに漆黒の存在が現れた。)
    (黒衣に身を纏い、剣を腰に帯びた青年である。あまりに昏く、光のない瞳で公園の中を見つめていた。)
    (結果的にバーサーカーとそのマスターは森より解き放たれた。半ば籠城であった彼らの城は崩れ、狂った勇者が野に放たれたのだ。)
    (主の願いを叶えるためには、敵を殲滅していくほかない。禍々しい気配を放ちながら、バーサーカーは、サーヴァントの気配を探り、そして見つけた。)
    (高い魔力を持つ自らの主は、サーヴァントの気配をよく感知することができる。それに基づいて、バーサーカーは行動を行っていた。)
    (街中とあり、禍々しい気配は普段よりは意識的に抑えられているものの、その絶望ゆえの闇は溢れ出していく。)

    ――奴は。

    (公園の中で、一人の老人を見つけた。それは紛れもない。あの老キャスターであった。)
    (休戦協定など言っておきながら、陰でほかのサーヴァントをたきつけ、カグラを襲わせた張本人。)
    (その男への憎悪はかなり強烈なものであった。マスターを危機に晒した男を、バーサーカーは許すことはない。)
    (昏い瞳で、ベンチに座る男を睨みながら、バーサーカーは剣の柄に手をかけつつ男に近づいていく。)

    久しぶりだな、キャスター。
    (深い絶望や怒りなどから来る、重々しい声でそう言った。) -- バーサーカー 2014-04-07 (月) 22:12:34
    • やぁ久しぶりだね、D君……いや、情報によると、バーサーカー君だったかな?
      (対するキャスターはまさに飄々とした様子で笑い、ドーナツを食べながら黒衣の男を見上げる)
      (気負いなどは見られない。至ってリラックスしている)
      (黒衣の男のただならない様子をみて、周囲の人波は僅かに2人を避けているが、それでも公園を去るほどではない)
      (……それほどまでに、このキャスターという老人の存在は『日常』にとけこんでいた)
      (彼が此処で誰かに会うのは……最早『日常』の一部なのだ)
      (それこそ、往来を通る第三者からみても)

      久々の邂逅なんだ
      突っ立ってないで君も座ったらどうだね?
      首を上げっぱなしで喋るのはこれで結構疲れるのだよ
      よければ、ドーナツもどうかな?
      ここの屋台のドーナツは絶品だぞ?
      (いいながら、すぐ傍にあるドーナツ屋台を指差す) -- 眉雪のキャスター 2014-04-07 (月) 22:17:47
      • (自らのクラス名で呼ばれ、眉をひそめる。何故知っているのか。)
        (あの奇妙な訛りの少女のサーヴァントは滅ぼしたはずである。少なくともバーサーカーはそう思っていた。)
        (さらに、キャスターはそれを知ってもなお、飄々としていた。堂々とこのような白昼の公園に陣取っているのだ。)
        (周りの人間はバーサーカーをさけるが、公園を立ち去ることはない。この男が誰かと会うのが当然のようになっているのだ。)
        (厄介だった。自分たちに関係のない人間を滅ぼすことは、勇者を自称するバーサーカーにとっても、そしてマスターにとっても、良しとするところではない)
        (ここで力を解放すれば他への被害が出る。この老人は、この小さな社会を味方に付けたとでもいうのだろうか。)
        (ならば安全だ。……バーサーカーが理性を保っている間は。)

        (ベンチに腰を下ろす。剣はすぐに抜けるように手にかけたままだ。)
        黙れ。(ドーナツの屋台の方を見もせずに言い放つ。)
        そんなものはいらない。
        (ゆらりと顔をキャスターの方に向けて。)
        ……今日は、お前を滅ぼしに来た。貴様という悪鬼をな。
        我が主の命を危機に晒した事……その罪は重い。地獄でそれを償うがいい。
        (禍々しい気配を膨れ上がらせながら言う。キャスターという、バーサーカーが“邪悪”と認識した存在と対峙した故に、その怒りが増大していく。)
        その所業は、魔王にも等しい―― -- バーサーカー 2014-04-07 (月) 22:39:25
      • (一先ずベンチに座ったバーサーカーを見て、会話する意志があると判断した老人は笑う)
        (会話する意志があり、現代の盤面を見るだけの理性がある)
        (ならば、バーサーカーとして接する必要はない)
        (彼は……装置ではないのだ)
        (そして、詰られ始めれば、見るからに肩を落とし、やれやれといった様子で苦笑を漏らす)

        ……私を滅ぼす?
        随分と、見当違いな事を平気でいうのだねぇ君は
        (ドーナツを食べながら、バーサーカーの怒りと反比例するように、キャスターの嘲笑は深くなっていく)
        私を滅ぼして……どうなるのかね?
        君のマスターの安全はもう私を倒したところで確保されることはないよ?
        君達が森に引きこもっている間に、とっくに君達の情報は拡散済みだ
        私を今更どうこうしたところで手遅れだよ

        だいたい、それに、私のどこが悪鬼で、魔王だというのだい?
        出来れば教えてほしいな、興味がある
        ああそうだ、教えてくれたらあれだ
        君のマスターの安全を確保する方法をおしえてあげよう
        本当にマスターの安全を願うのだとすれば……受けない手はないとおもうが、どうだね? -- 眉雪のキャスター 2014-04-07 (月) 23:05:34
      • 見当違いは貴様の方だ。……お前は、物事を損得においてでしか捉えられないのか? 理屈や、論理によってしか。
        (相手の嘲笑にも、昏い瞳のまま、表情を変えることなく。)
        今、お前を滅ぼすのは聖杯戦争を勝ち抜くためではない、何かの利益のためでもない。
        我が主は俺が守る。いくらほかの者たちが狙って来ようが無意味だ。勇者に敗北はない。
        (バーサーカーは自分のことを勇者と言った。バーサーカーと勇者ではあまりに隔絶した概念であるが。)
        俺がお前を滅ぼすのは、お前が邪悪だからだ。滅ぼすべき悪鬼だからだ。
        俺の前に立つ邪悪は一切の例外なく滅ぼす。そして我が主の切なる願いを果たす。それが、俺の使命だ。
        ――故に、お前を滅ぼす。その理由は我が主を、幼き少女の命を狙ったこと。それだけで、十分だ。

        ……お前の、存在そのものだ。
        お前がどういうつもりでこの聖杯戦争に参加したのかなど、俺は知らない。知りたくもない。
        これが聖杯戦争だと言うことは知っている。そういうものだということは、俺は知っている。
        だが、許せない。我が主の切なる願いをも、それすらも簡単に奪おうとする貴様が。
        理屈や理論は関係ない。立場も何も関係ない。幼き命、罪なき命、それを奪おうとした、それ自体が――お前を邪悪足らしめている。
        (邪悪という存在に対して、バーサーカーは途方もない怒りと憎悪を抱いているようだ。そして、自分が正義であることを、善であることを疑っていない。)
        お前がどういおうが俺はしらない。だがお前は――魔王だ。悪鬼だ。俺が滅ぼすに足る、邪悪だ。
        (邪悪を滅ぼすこと。それに全てをかけてきたような、狂気じみた執念がそこにはあった。)

        ……ッ! ふざけるなっ!!
        (強くベンチを叩き、勢いよく立ち上がる。)
        今更、誰がお前の言葉など信用するものか! お前の手など必要ない、智慧など必要はない。
        我が主は俺が守る。それが我が主の望みだ。
        俺は勇者だ。守るべきものは、自分で守る。人の力を借りて守ることなどはしないッ!

        ――俺が悪と断じた者は、悪だ。我が主を間接的に殺そうとしておいて、良くそんな口が利ける。悲しい男だな、貴様は。
        俺は信念で動いている。俺は全てを救済する為に、ここにいる。我が主の願いの果てに、それはある。

        ……故に、ここで滅べ。キャスター。

        (アルヴィンとの戦いの後に、バーサーカーは大きく揺さぶられた。自らの背後にいる魔王が近づいてきた。)
        (目の前の邪悪への怒りが抑えられない。耐えきれない。そんな叫びと共に、バーサーカーの剣が柄を握る。一触即発の空気が流れる。)
        (自らの世界を守れなかったために、今度こそ全てを守るという狂った正義感が爆発しそうになる。) -- バーサーカー 2014-04-07 (月) 23:35:03
      • (勇者と自称するにはあまりに濃密な殺気と怒気にあてられて、ついにキャスターの顔から嘲笑が消える)
        (かわりに現れた表情は……)

        ふざけているのは……君だろう

        (色濃い、落胆)
        やれやれ、勇者というのだからもう少しマシな事をいうのかと思えば、がっかりさせてくれる
        信念? 正義? 救済? 本気でいっているのか?
        もう一度だけ聞くぞ

        ……本気で、そう思っているのか? バーサーカー君

        君がそうやって誰かを救済しようとすることで、同時に他のマスターの願いを奪っていることを、なんとも思っていないのかい?

        私が邪悪か、まぁそれはもういいだろう
        だが、私を邪悪というなら……君はどうなんだ?

        私を仮に邪悪とするなら……1人の幼女の願いのために、他の数多の人々の願いをすり潰し、たった1人の願いのために……無数を滅ぼす君は邪悪以外のなんだというのだい?

        わかるかな、バーサーカー君
        君も、私も、同じなんだ
        やってることは何も変わっていない
        我々は……戦争をしているのだからな


        いくらなんでも、君はふざけすぎではないのかい?

        その啖呵に免じて教えておこう、君のマスターが安全に生きる方法
        これはもう確実だ

        君が……自害して果てればいいのだよ

        君がいるから、彼女は狙われる
        君がいるから、彼女は救済されない

        君がいるから……彼女は死の危険に晒され続ける


        理論を考えない? それは考える事から逃げたからだ
        損得で捉えない? それは計算する事から逃げたからだ

        そのうえ、聖杯戦争に勝ち抜くためでもなく、私を滅ぼす? それによって彼女の願いから遠ざかってしまうというのに?


        君の行動は全く矛盾している


        君自身が……彼女を救いから遠ざけている

        守ったつもりで危険に晒し、救うつもりで願いから遠ざけ……あまつさえ考える事は信念によってしないときた

        ……ふざけているのはどっちだ?
        本気で……勝つつもりがあるのかね君は?

        ただ、不幸な少女をダシにつかって、勇者ごっこをしたいだけじゃないのかい? -- 眉雪のキャスター 2014-04-07 (月) 23:51:43
      • な、に……。
        (キャスターの顔に浮かんだのは落胆の表情。そして、次にはふざけているのか、という言葉。)
        (ぐらり、と何かが揺さぶられる。

        (当然の帰結として、バーサーカーがマスターを救おうとすれば、他のマスターの夢は潰えることになる。)
        (一人の幼女の、一族を滅ぼされた、全てを奪われた少女のために、他の願い全てを蹴って。一人の為に無数を滅ぼす。)
        (なるほど、あのブレイズがこの聖杯戦争を邪悪の儀式と呼んだのも当然である。元々正義が存在しえない戦いなのだ。)

        (バーサーカーの体が震える。狂気的なほどに自分を正義だと信じ、信じていなければいけなかった男が揺らぐ。)
        (思い出してしまうからだ。あの時のことを。)
        (無限に繰り返す世界、救っても終わってしまう世界。神の掌の上で全てに絶望し、魔王となったときのことを。)

        (――自らの手で、自らの世界全てを、葬り去ったときのことを。)

        ……俺は、全てを、何もかもを救うと誓った。
        絶望ゆえに、自ら魔王となって、自分の世界全てを滅ぼしてしまったために。
        俺の世界、全人類の命を奪ったがゆえに、罪を背負ったために。
        だから、今度は全てを救うために。何もかもを! あらゆるものを! 俺は、俺は救うためにいるんだ……!
        そのためにも、神の呪縛から逃れるためにも、聖杯が、必要なんだ……全てを、俺が、救うために……!
        俺は、正義でなくてはならないんだ……!!

        (だが、それは勇者が勇者であるために、欲しているだけではないのか。)
        (守るべき者も、世界も、勇者が勇者であるために必要なもの。悪も、魔王もそうだ。それがなければ、勇者は勇者でない。勇者であり続けることができない。)
        (……そのために欲しているだけではないのか。かつての、神と対峙した時の言葉が、キャスターの言葉と重なる。)

        俺が、いるから……?
        違う、俺は、俺は……あの子を守らなければいけない! 俺はもう魔王じゃない!
        勇者だ……勇者に戻ったんだ! あの子を、主を守るという使命を得て、勇者に……!
        何かを守っているからこそ、勇者で……!

        あ、あ……。
        (不幸な少女をダシに使って、勇者ごっこをしたいだけ。)
        〈抜いた剣が、地へと落ちる。考えを放棄して、ただ己の力のままに動いていただけという思いが、自身を締め付ける。)
        俺が、俺が勇者であろうとするためだけに……俺の為に、悪を求め、世界を救い、何かを、守ろうとしていると、いうのか……!
        (黒い波動が勇者を包む。魔王となったときにも似た、あの波動が。)
        (アルヴィンと対峙した時もそうだった。自分のなれの果てのような男を、救うこともせずに、勇者としての力で吹き飛ばした。)
        (矛盾、矛盾、矛盾。あらゆる矛盾がバーサーカーを襲う。)
        (その矛盾に、耐えきることができない。世界を滅ぼしたのも、世界を神の呪縛から解くためなどの、そんな理由ではない。)
        (――自分が、弱かったからだ。)

        く、う、ぅぅっっ……!!(嗚咽のような声が公園に響く。バーサーカーは膝を突き、身を震わせる。)
        (再び、絶望しきってしまった。それを後悔して、今度こそは、全てを救うと、そう決めたはずであったのに。)
        (再び、再び、倒れてしまった。世界を滅ぼした、勇者は。)

        ……そうだ。俺は矛盾している。
        (ふらふらと立ち上がり、言う。)
        だが、俺は進まなければならない。全てを壊しても、最後に全てを救う。
        それが、俺の、そう、俺の考えだった。全てを壊して最初からやり直す。俺は、そのために。
        そのために……。
        (勇者という名の呪い。勇者という名の、勇者にもなりきれていない装置と化した男は立ちあがり、剣を地面から抜き去り、鞘に納めた。)

        ……そうだな。
        最初から、俺はお前を倒せるはずもなかった。
        真に勇気あるものでなければ、真に勇者でなければ。
        ……何を救うことだって、何を守ることだって、出来はしないのだからな……。
        (狂ってしまった勇者のなれの果ては、そう呟いた。)
        (踵を静かに返し、歩き始めた。) -- バーサーカー 2014-04-08 (火) 00:59:11
      • (深い絶望の表情を浮かべて、崩れ落ちるバーサーカー)
        (その表情を見て……再び老人は笑う)
        (深く深く、微笑む)
        (言葉により自覚したソレを笑う)
        (自己矛盾と世界への矛盾。そして正義という言葉の孕む悪意)
        (それに気付いてしまった彼を見て……ただ、笑う)
        (そして笑って)

        なぁ、バーサーカー君

        (――右手を、掴む

        勇者であることは、そんなに大事かい?
        君は、願いを叶える事と……誰かを救い、世界の為に働くことと……勇者になることだったら

        どちらを、選ぶんだい?

        是非、それも聞かせて欲しい

        君は、勇者である事とサーヴァントであること、どちらを選ぶんだい? -- 眉雪のキャスター 2014-04-08 (火) 22:04:51
      • ……何?(去り際に、右手を掴まれる
        (それに顔を静かに向けて反応する。)。)

        ……それは。
        (キャスターからの問い。勇者とサーヴァント、どちらを選ぶか。その問いが向けられる。)
        (暫しの沈黙があった。バーサーカーは目を伏せ、やがて口を開く。)

        ――答えられない。

        (勇者でも、サーヴァントでもない。どちらでもない答えだった。)

        俺にとっては、どちらも等価値だ。主を守り、その願いを叶えることも……俺が、勇者となって誰かを救い、世界のために戦うことも。
        選べない。選べるわけがない。そんな天秤を、そんな運命を、俺は乗り越えるために、戦い続けてきた。
        ……矛盾に満ちていたとしても。
        (全てを救うなどという、実現が叶いそうにもないものを誓い、そして目指し続けてきた。)
        (勇者であり魔王であり、守護者であり破壊者であり、正義であり、そしてその正義の孕む悪意に気づいてしまった矛盾に満ちた男。苦悩に満ちた顔で、奥歯を噛みしめながら、一つ一つ言葉を紡ぐ。)

        お前の言うとおり、俺は矛盾している。それは必然的に生まれてくる。
        勇者であり、そしてこの聖杯戦争では、サーヴァントとして召喚された。
        マスターの願いをサーヴァントとして優先さえれば、誰かの願いを踏みにじることになる。
        勇者として、俺の信じるままに敵を切り捨てていけば、我が主の願いは叶わず、彼女を守れない。
        ……それでも、それでも。

        俺は……全てを救う。主も、世界も、何もかも。
        (たとえ、キャスターに矛盾と言われても。勇者としての姿を否定されても。バーサーカーは言い放つ。)
        誰か一人の為に大勢を見捨てることも、大勢の為に一人を見捨てることも、俺は出来ない……!
        その結果、俺の行いで誰かを踏みにじることになったなら、それも、俺が、救う。
        俺がいくら苦しもうがどうしようが構わない。一人の少女を守れないのも、世界を守れないのも、俺は、耐えられない……!

        だから、そう――答えられない。それが答えだ。

        矛盾に満ちていたとしても、それが、俺だ――

        (苦悩の果てに。再び訪れた絶望の果てに。出した答えは、それであった。) -- バーサーカー 2014-04-08 (火) 22:50:11
      • (バーサーカーの生の言葉。初めて吐き出した弱音(本音)に……会心の笑みを浮かべる)
        (そして立ち上がり、隣に立ち、背中を叩く)
        (上背のある老人が、黒衣の男と並び、笑う)

        なるほど、その主張は全く正しい

        (笑う、笑う、笑う)

        確かに、矛盾していてもいい
        ソレが自覚できて、その弱みを力として振るえるのなら……それはそれでいい
        どちらも欲するために我侭を通す戦いこそが……戦争なのだからな

        故に、サーヴァントでも勇者でもありながら、そのどちらでもなくというその認識もまた正しい
        君は良く己の欲求を把握していると、主観的に私は賛美しよう

        (突如老人が、黒衣の男の額を鷲掴みにして……笑う)

        (半分に塞がれた視界の彼方。見えるのは半月のように歪められた老人の口元のみ)
        (その口元が、それはもう楽し気に……歪む)

        では……解答しよう

        ――『最低者(キングメイカー)

        (老人の身体から、深紅の魔力が膨れ上がり……黒衣の男の身体に絡みつく)
        (その魔力の胎動は内側から黒衣の男に染み込み、膨れ上がり、喰らいつき……否定し、肯定する)
        (その目的を。その在り方を。その存在を)

        (その、欲望を)

        全てを救うというのなら……救ってからそんな事は考えればいいのだ

        結果ありきだ
        そして、その結果を出すための手伝いを……私が少しだけしてあげよう

        さぁ、勇者であることも、サーヴァントであることも、今は忘れたまえ
        そんなものにはなれるだけの条件を揃えてからなればいい……今は……



        己の目的に忠実になりたまえ

        それこそが、この戦争に参加する誰ものためになる

        さぁ、目覚めたまえ
        勇者でも魔王でもないただのD

        肩書きなど捨てろ、建前など捨てろ……誇りなど、捨てろ

        そんなものは捨ててからまた必要なときに拾いにいけばいいのだよ、いつでもな、ははははははははは! -- 眉雪のキャスター 2014-04-08 (火) 23:30:39
      • (老人が笑う。笑う。)
        (バーサーカーの言葉を肯定する。先ほどとは打って変わって、肯定する。)
        (会心の笑み。喝采するように。)

        (矛盾を肯定する。それを力とすることを肯定する。)
        (嬉しそうな笑みを浮かべて。バーサーカーに近づいて、背を叩いて。)

        (額を、鷲掴みにした。)

        ――なっ!? なに、を……!

        (視界が手で覆われ、見えるのは三日月のように歪んだ老人の口。)
        (嬉しそうに。楽しそうに。歪んだ笑みを、笑いを、向ける。)

        (深い深い紅の魔力が、バーサーカーの体にまとわりついてくる。)
        (包み込まれていく。浸透していく。否定。肯定する。)
        (守りたい。救いたい。何もかもを。何もかもを。)
        (もうこの手から離したくはない。もう二度と、誰かに弄ばせてはならない。)
        (救いたい! 救いたい! 救いたい! 何をしても! どんなことをしてでも!)

        (慟哭のように叫びを上げ、、血を吐いて、堪えてきたもの。もう二度と、それは行ってはならないと誓ったはずのこと。)
        (全ては神の掌の上で。全ては神の用意した盤上の駒に過ぎず。)
        (赦されてはいなかった。己の目的も、意志も、欲望も、全ては神の遊びの為に、全てが無駄と成り果てていく。)
        (それが、この勇者が何万度も行ってきた、旅の末だった。同じ。いつも同じ。魔王を倒したとしても、世界は終わる。何も救えはしない。)
        (与えられ続けた絶望についに魔王となって、世界を滅ぼしても、それでもなお、神の遊びの内であった。)
        (故に、そうすることは、赦されなかったのに――)

        (――赦されて、しまった。)

        (生まれては死んでいく、亡骸のような世界を見続けて。)
        (繰り返し繰り返し続く矛盾の夢を見続けて。)
        (勇者であるために。それだけは、行わないと誓い。魔王となって、それを行ってしまい、今日まで、絶望に苦しめられ続けたのに。)

        (勇者という存在に対しての、冒涜のような老キャスターの言葉。)
        (それは、赦されない。勇者であるならば赦されない。勇者としての誇りを捨て、目的のために、欲望のためにあらゆる手段を用いて――最後に、そう名乗ればいい、などという言葉。)
        (赦されないはずなのに。

        (バーサーカーは、否、かつてこの世界においても旅をつづけ、仲間といつか世界を救うと誓い合った青年……少年は。)

        (最早、勇者でも、魔王でもなかった。この時、赦されたために。)

        (己の意志を。己の欲望を。勇者としてではない、魔王としてではない。Dと呼ばれる男として。己が狂気を。己が絶望を。己が願いを。)

        (素直に、忠実に、それを行使することを、目覚めることを、赦されたために――)

        (この呪われた神の世界を滅ぼして。全てを救おう。その果てに、新生はある。)

        (全てを終えた後に、全てを救えば。それは、それは。)

        (――結果的に、全ては救われるのだ。)


        ――ゴウッ

        exp028505.png

        (風が巻き起こった。禍々しい闇と光と共に。)

        (バーサーカーの瞳からは、赤い涙がこぼれ落ちていた。アルヴィンとの戦いにおいて、己が矛盾を再び思い知らされた。救えてなどいない。自らと同じ存在を勇者の力で吹き飛ばして。)
        (だがそれも、今は肯定される。否定される。全ては結果だ。神を殺し、神の呪縛から自分を、世界を解き放ち。)
        (しかる後に、全てを救う。)
        (――どのような手を、使っても。どのようなことを行っても。己が、目的の為に。)
        (忠実に。)

        (悪を殺し、神を殺し、世界を殺し、全てを、余すところなく、救う。)
        (赤く光る剣を手に、バーサーカーはキャスターを見た。)

        ――そうだ。そう、だった。

        ――全てを救うために、何もかもを救うために。

        ――俺は、魔王にさえもなると、誓ったのだから。

        (悲劇に満ちた世界を壊し、そして世界を救うために。狂ったそれが、化け物が、そこに在った。) -- バーサーカー 2014-04-09 (水) 00:55:06
      • (恍惚とした表情でバーサーカーを見て、満足気に老人は頷く)
        (その殺意の烈風によって公園から人が消え、強大な圧力だけで往来を悲鳴で満たしながら、ただ老人は笑う。バーサーカー……否、ただのDとなった黒衣の男を見て笑う)
        そうだ、それでいいんだ、D君
        この世界の全ては結果によって判断される
        結果さえでれば、あらゆる過程は肯定され、手段は正当化される
        そして、力さえあれば……その全てが肯定されるのが、この聖杯戦争なのだ

        全てを救うのだろう? 全てを破壊するのだろう?
        ならまずは勝ちあがりたまえ

        他の全てを薙ぎ払って、勝ちあがりたまえ

        勇者結構
        魔王結構

        だが、君が結果が出したときどうなるのかなんて……今は考えるのはやめたまえ
        ただ、目前の事に打ちこむんだよ

        (袋にはいったドーナツをまた齧りながら、老人は笑う)
        (まるで教え子の解答に満足するかのように、笑う)

        かつて、私は2人の女性を『バケモノ』にした
        どちらも、国を滅ぼし……私を殺したよ

        果たして、君はどうなるのだろうね?

        Dの勇者にして魔王よ

        ふふふ、ははははは

        ははははははははははははは!!

        (老人は笑う。ただ笑う)
        (最早、日常の残滓など一欠片も残って居ない公園で……笑う)

        (その代償に生まれた『バケモノ』の産声を喜ぶかのように……ただ、笑った) -- 眉雪のキャスター 2014-04-09 (水) 20:37:05
  •  
  •  
  • あそこの食事はイマイチでした。やはり何時ものあの店の方が美味しいです…日当たりの良い席がありますし、パスタも美味しい
    (今日も今日とて外で食事を済ませた帰り道、軽く話しながら公園の脇を通れば見慣れぬものがある事に気付く)
    屋台ですか、甘い匂いがします。……所で領主、あそこの食事は見た感じ量もイマイチだったと思いませんか?沢山食べる訳でもない私が、現在小腹を空かしているくらいには
    (と言えばランサーの顔をじっと見つめ…見つめていたかと思えば、マントを引っ張り公園の敷地内へと進む)
    子供のように顔を見つめてもしょうがありませんでした…勝手に行けばいいのです、最初からそうすればよかった
    (言いながら屋台に近付けば……妙に目につく老人だ。…確認するように指差し、今度は少し渋い顔でランサーを見つめる)
    もしかしてアレですか、この間情報もらった、年寄りのキャスターと言うのは………領主、様子見、早く
    (流石に真昼間の公園でやらかす訳にも行かない…事前情報からしても話が通じそうな相手の筈だ。ならば自分よりは、敵に対しても躊躇なく話しかけれる己のサーヴァントの方が適役だろうとの判断だ)
    (そう言えば自分はすぐさまドーナツの屋台へと歩を進めた)

    (………何だかんだ言って、要は、ドーナツが買いたいだけ) -- ラヴィータ 2014-04-03 (木) 22:38:58
    • (そして、様子をみられているほうの老人のほうはのほほんとした様子でベンチにこしかけ、炭酸飲料のペットボトルを片手にもりもりとドーナツを食っている)
      (そして、何やらこちらをチラ見している女性の視線におくればせながら気付けば、にっこりと微笑みを浮かべてひらひらと手を振る)
      (ハトやら子供やらもはしゃいでいる公園の片隅でそうする老人の画は、雰囲気や見た目だけでいえば好々爺といって差し支えない)
      (完全に日常に埋没している)
      (最早、背景の一部だ) -- 眉雪のキャスター 2014-04-03 (木) 22:44:14
      • (食事に関してやたらと喋るラヴィータの吐息から身を離しつつ)大蒜臭い…
        様子見と言うてもな…(とは言え、やたらと喋るラヴィータの側に居るのも億劫だと考え)

        (言われた年寄りのキャスターと思しき相手に近づき、声をかけようとする) ・・・良い天気じゃの(選んだ話題は何とも当たり障りのない、且つ年寄りじみた物だった) -- ランサー? 2014-04-03 (木) 22:45:48
      • (唐突にそう声をかけられるが、老人の方はそれを気にした様子は特にない)
        (これまた笑顔で対応し、朗らかに返事をする)
        いや、まったくですなぁ
        暖かい日差しの元でゆっくりしているとつい時を忘れそうになる
        ……おっと、そちらの連れのお嬢さんとベンチを御所望ですかな?
        良ければ譲りますが? -- 眉雪のキャスター 2014-04-03 (木) 22:58:07
      • ……退いて頂く必要はありません、用があるのは貴方ですから(真剣な表情と口調だが、手にはドーナツがあった。額に少し汗が滲んでいるのは温かい日差しのせいか、急いだせいか)
        領主に様子を見てこいと言ったのは私ですが……申し訳ない、まさか何でもない普通の老人めいた返事が帰ってくるとは思いませんでした。領主に任せていては朗らかな老人会が始まってしまいます
        (まさか不適任だと思った自分がすぐさま出て行くハメになるとは…と続け)
        話には聞いていましたが、まさか本当に平然とうろついているとは……平気なんですか、貴方
        (真面目な顔で話を進めるが、背景は公園でBGMは子供がはしゃぐ声。…話の腰を折られているような気になる) -- ラヴィータ 2014-04-03 (木) 23:10:25
      • そうは言ってもいきなり喧嘩腰で話しかける訳にも行くまい
        あ、私はここで立ってるからラヴちゃん座ってくれて構わんぞ(席を譲り) -- ランサー? 2014-04-03 (木) 23:12:18
      • その口振りから察するに……君も聖杯に導かれし者かな?
        名前を隠すところをみるに、こちらの御仁がサーヴァントか
        そして……私の自己紹介はどうやら必要ないようだね、いやぁ、楽で助かる、はははは
        (変わらない様子でそうコロコロと笑いドーナツをむしゃむしゃ食べる)
        そりゃあ平気さ
        本気で聖杯戦争をするつもりがあるなら、こうやって往来にいる限りは安全そのものだよ
        こんなところで戦ってもメリットなんて一つもないからね
        だからこそ、君も私と話をしにきたんじゃないのかね?
        『こんなところで仕掛けてくるわけがない』……と踏んでね? -- 眉雪のキャスター 2014-04-03 (木) 23:21:49
      • 先程も言ったように「様子を見てこい」と言ったのは私ですからね…別に咎めてはいません。…それではお言葉に甘えて、失礼します(着席。キャスターが口を開けば、黙って聞きながら自分もドーナツを口にする)
        ……否定はしませんが、そんな事関係ないと言ったような輩も居るでしょう
        それに、明らかに聖杯関係者だと分かる人間から話し掛けられて普通に返すもんでしょうか…調子が狂います
        貴方はマスターを連れていない様ですが、仮に私どもがそのような話の出来ない部類の者だった場合、困らないのでしょうか -- ラヴィータ 2014-04-03 (木) 23:32:19
      • 私の名前か?私の名前はヴラド・ツェペシュ。別に隠してなどおらんぞ(胸を張って名乗る)
        そうだな、無辜の民がいる様な場所で事は起こさんよ
        確かにラヴちゃんの言う通り、そうのような輩もおるだろうが -- ランサー? 2014-04-03 (木) 23:33:18
      • そう不思議なことでもないさ。こうやって喋ったほうが情報を引き出せるからね
        現に私は今正に……今まで知らなかったサーヴァントとマスターの情報を得ることが出来ているだろう?
        私はここに座ってドーナツを食べているだけなのにね
        (面白そうに笑ってから炭酸飲料をうまそうにのむ)
        話が出来ない奴がくると確かに困るが……そういう手合いの情報はそれこそ「一般社会」が教えてくれるさ
        謎の爆発事件やら謎の連続殺人事件といった感じでね?
        そして、そういう事を派手にやっている連中はそれこそ私が何もしなくても、正義感溢れる他のマスター、もしくは自警団や冒険者の皆さんが片付けてくれる
        社会秩序側が自浄作用を働かせるのさ
        ま、それでも運悪くそういうのに出会ってしまったときは……素直に諦めるだけだね
        不運ばかりはどうしようもないさ -- 眉雪のキャスター 2014-04-03 (木) 23:50:13
      • …だから目立つような真似を?(余裕綽々とばかりなその様子、もう随分と情報を手に入れているように見える)
        わざわざ目立ち、寄って来た者をじわじわ食い殺しているのでしょうか。…いえ、食い殺すと言うのは妥当ではないですね、きっと
        成る程、賢いやり方です。私も多少見習った方がいいでしょうか……あまり好ましくないやり方ですが
        あと領主はそうポンポンと敵に情報を与えないでくれませんか。他の者ならまぁ、まだしも……(思わずキャスターをちらりと伺いつつ)この狸にはちょっと。 -- ラヴィータ 2014-04-04 (金) 00:02:46
      • そうか?別に構わんが…彼が私をそれで誅する事が出来るのならば
        それは彼の力なのだろう、それで負けるのならそれはそれで構わんよ
        ただ言ってる事がやたらと回りくどいのは頂けんがな -- ランサー? 2014-04-04 (金) 00:06:44
      • 生憎と『ここ』の出来がよくないのでね
        要約ってのができないのさ、はははは
        (ウィンクしながら人差し指でこめかみを指差し、自嘲の笑みを漏らす)
        ま、私のやり方を見習うのも咎めるのも君達の自由だ
        どんな事をしようと……最後に立っていればそれで勝ちなのだからね
        さて、それはそうと、私をサーヴァントとしって探しにきたということは、何か用でもあるんじゃないのかい?
        まぁ、ないならないで別にいいがね
        私は女の子とお茶が出来るだけでも幸せだ -- 眉雪のキャスター 2014-04-04 (金) 00:13:39
      • …「ここ」の出来が悪かったらそのような動き方はしないと思いますけど。あと良い歳なんですからそのような仕草は止めて下さい、可愛くないです
        探しに来た…と言うのは少し違いますね。出歩いていたら偶然情報を持っていたサーヴァントを見かけたので……まぁ用が無い訳ではないです
        (もくもくと静かに咀嚼し、飲み込む。急いでいたとは言え、飲み物を買っていないのはよろしくなかったな…などと、雰囲気にそぐわない事を頭の片隅で考えながら)
        その情報提供者が、貴方は色々知っているから話をしてみてはどうか…との事でしたので。と言っても本当に話を聞くつもりはあまりありませんでした
        …ただ、貴方は私が思っている以上にこちらに敵意を向ける気がない。そして貴方にとって「話をする」と言う事は好都合なようですね。
        でしたら、何か聞かせて頂きたい。貴方は何時もこの様に向かってきた人間に、何かと引き換えに話をするのでしょうか。そうだとしたら少々困るのですが -- ラヴィータ 2014-04-04 (金) 00:25:31
      • (そっと場所を離れて飲み物を買に行く) -- ランサー? 2014-04-04 (金) 00:29:22
      • 別に話すことは吝かではないが、手当たり次第というわけにはいかないな
        何せ私は要約するのが苦手なんでね、手間がかかりすぎる
        おまけに歳のせいで記憶も曖昧だ、君が例えばどんな事を聞きたいのか教えてくれないと……なんとも言い難いところだね
        (そう苦笑してまたドーナツを齧る)
        まぁできれば何かこちらにメリットも提示してくれたほうが『思い出しやすく』はなるだろうが、なければないでも構わないよ?
        どうせ人にくれる敵の情報だ、それほど惜しいものではない -- 眉雪のキャスター 2014-04-04 (金) 00:38:47
      • そうですね……出会ったサーヴァントの話…全て詳しく話せと言う訳ではありません。外見などのざっとした情報を
        ……でしょうね。私のサーヴァントが先程漏らしてしまった真名は、メリットに含んでは頂けないですか?
        何も言わず此方から漏らしてしまった情報はノーカウントでしょうか…それならそれで、構わないですが(と言って笑う)
        (…どの道、この食えない狸爺から得られる情報など話半分で聞いた方が良い。こちらからやすやす情報を提示しても良い事はない…そう判断した) -- ラヴィータ 2014-04-04 (金) 00:46:47
      • うん?なんだ?(飼ってきた飲み物をラヴィータに渡す中身は炭酸飲料) -- ランサー? 2014-04-04 (金) 00:48:42
      • いやいや、立派な情報さ
        勘定にいれさせてもらおう……といってもざっと話せるほど特徴的な外見のサーヴァントというと、そうだねぇ
        (と、虚空を眺めてから目を細め)
        ……ああ、何人か思い出したね
        まず、そこの喫茶店にたまに現れる奴が1人
        ステンドグラスの眼鏡をつけたキャスター
        アジトまではわからないが、理性的かつ理知的な青年だよ
        サーヴァントをつれていけば喋れるのではないかな。君1人でいったら仕掛けてくるかもしれんがね
        中々抜け目のない男のようだからね
        あとそうだなぁ……瓦礫城ってしってるかね?
        あそこの第三階層通りの隅にうまいワッフルをだすカフェがあってね
        そこによく割烹着姿の可愛い子が来るんだが……その子はサーヴァントだ
        持ってる喋る本がマスターみたいだね
        結構好戦的な上に情報から察するに手強い子だぞ
        会うなら気をつけたまえ
        あと、私の紹介とはいわないほうがいいぞ、いったら絶対警戒されるからな(にやにやと笑う)
        あとはそうだなぁ……拘束衣のような服をきた赤髪のキャスターも、たまぁにこの辺にいるらしいぞ
        私は一回しかあってないがな。あと狼に化ける
        この子は好戦的ではないが……腹に一物抱えてそうなタイプだな

        ぱっと思い出すのはこれくらいかねぇ -- 眉雪のキャスター 2014-04-04 (金) 01:08:21
      • あ、どうもありがとうございます、領主(わざわざ言わなくても気が回るのは気付いていたが、このタイミングで持って来られるとは思わなかった。軽く頭を下げれば口をつけ)
        領主の名乗ったお名前を無駄なく使っただけです、お気になさらず
        ……結構な人数、ゴロっと出てくるものですね。貴方の名前を出すと面倒なのは言われなくても判ります……喋ってみると、よく理解できる
        …にしてもキャスター、多いですね……キャスター繋がり的なものですか…?
        何にせよ、ありがとうございました。…もう一つ、聞いても?
        別に答えたくなければ結構です。先程のメリット分はもう、十二分に頂いたと思いますので………貴方は何故、マスターを連れないのです?この様子だと、何時もこうなのでしょう。貴方のマスターはそれ程までにお強い方なのでしょうか -- ラヴィータ 2014-04-04 (金) 01:22:25
      • ほう、ずいぶん気前よく教えてくれるな、ありがたい限りだ
        どの者も面白そうだ、どれから挨拶するべきであろうか。悩むな…(腕を組んで考え始める) -- ランサー? 2014-04-04 (金) 01:24:22
      • 一度出回った情報はいずれ共有される情報だからねぇ
        私が独占していない限り、抱えっぱなしじゃ値が落ちるだけさ
        そして、マスターをつれない理由だなんて……ははは、むしろ
        何故、マスターを……弱点をつれて歩く?
        何故、剥き出しの心臓を晒したまま往来を歩く?
        サーヴァントなんて最悪令呪を使えばいつでも合流できるのに、何故、わざわざまとまって動いて殲滅されようとする?
        私はそのほうが信じられんよ

        仮に私に力があり、十分な膂力を持った強力無双なサーヴァントだったとしても……マスターと共に行動するメリットが、個別に行動するメリットを上回るとは思えないな -- 眉雪のキャスター 2014-04-04 (金) 21:37:11
      • ……私ども以上にビジネスライクなお付き合いをされてる様ですね、あなた方は…うちはうちで、ビジネスライクと言うには遠い関係ですが
        お答え下さり有難う御座いました。……貴方のマスターにも、是非お会いしたいものですね。きっとサーヴァントと良く似ている狸具合なのでしょう
        (最後のドーナツ一口分を口に収め食べ終われば、残りの炭酸を流し込み)
        ……それでは私達はこれで…行きましょうか、領主(キャスターに軽く笑んでから、出口へと歩み出す)
        ……よく口の回る厄介な狸爺。面倒ですね、あれ(などと零しつつ帰路へ着いた) -- ラヴィータ 2014-04-04 (金) 22:31:48
      • 高潔さとは縁遠い…口だけが良く回るような男が果たしてサーヴァントになりうるのか
        はてさて、興味は尽きないが…(呟きつつラヴィータの後へと続く) -- ランサー? 2014-04-04 (金) 22:35:32
      • 会ったところでいい気分にはならないと思うよ
        私としては、お勧めできないかな
        おや、帰るのかね? それじゃ、気をつけてかえるといい、また会おう
        (にっこり笑って見送る)
        (そして、見えなくなってから溜息一つ)
        ビジネスライクではなく……定石だよ
        やって当然のね
        定石すら打たないで勝てるほど力があるというのなら……最早、いうことはないがね -- 眉雪のキャスター 2014-04-04 (金) 23:09:06
  • (春の日差しも柔らかく、日に日に陽の気も強くなり、春の訪れを感じさせる日々となった)
    (普段引き籠りである自分も、今日の日はきっと、外に出れば気持ちいいかと思って散歩に出かけた)
    (――……その先で、ドーナツキャスターが自分の陣地の様に居座る公園と、ドーナツ屋台がそこに出ている事も知らずに)
     
     
    (その公園へと、足を踏み入れれば――……屋台から漂う香ばしい香りに食欲をそそられ、つい目線はそちらに泳いでしまう)
    (が、今の私は完全に散歩しに出かけただけであり、鞄すら持っていない)
    (当然、財布を持っていない)
    (じーっと、暫く屋台を見つめる『食べたいな……』『我慢しようかな……?』という気持ちで揺れ動いて)
    (一度帰宅して、お財布を持ってこようか――……そして、キャスターの分も一緒に買って、今日のお茶のお伴にするのは良いかもしれないと思い、踵を返す)
     
    (……ふと、春の植物、ツクシやふきのとうが視界に入る……その瞬間、私の目からは涙が溢れ、過去の事を思い出した)
    ……これ、もう死んじゃった宗爛様が食べられるって教えてくれた……植物だわ……
     
    (懐かしさと、もう死んでしまった主君の事を想い、眼に涙を浮かべながら、ふらふらとツクシやフキノトウを摘みに行く)
    (ぶちぶちと、それらを摘みながら、過去の主君の言葉が、頭の中に蘇っていた)
    (『占い師、これらの植物は食べられるんだ、これはツクシと言い、おひたしにもなる』)
    (『これは、ふきのとうだ……春の山菜だが、苦みがあって美味い、色んな調理法があるが……今は旅の途中だし、茹でて食べよう、身体にも良いぞ』)
    (私は、過去の事を思い出しながら、ただただ泣くしか出来なかった――……) -- メルセフォーネ 2014-04-03 (木) 00:57:28
    • (それは、ある暖かい昼下がりの事だった)
      (やつの話をする前に、言っておくッ! 私は今、幼女の恐怖を、ほんのちょっぴりだが体験した)
      (い……いや……体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……)
      (あ……ありのまま、今起こった事を話すぞ!)
      (「私は幼女の前でドーナツを食っていたと思ったら、いつのまにか幼女は雑草を食おうとしていた」)
      (な……何を言っているのか、わからねーと思うが、私も何をされたのか、わからなかった……)
      (頭がどうにかなりそうだった……催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ、断じてない)
      (もっと恐ろしいものの片鱗を、味わったぞ……)
      いやいやいや、ちょ、ちょっとそこの君?!
      確かにそれらは食える雑草ではあるが、ドーナツ屋台の前で食うのはわりと本気で営業妨害だからな色々な意味で!?
      ほら、私がドーナツやるから、そんな事はやめたまえ!! -- 眉雪のキャスター 2014-04-03 (木) 01:22:14
      • (私は止まらない涙を流しながら、ツクシとふきのとうを摘んで集めた)
        (この時代は、豊かで食べ物にも恵まれて、誰も雑草なんて食べないから、食に困る事も無い……良い時代だと純粋に思ったから)
        (戦時中の様に、摘んだ雑草ですら取り合いになる事も無いのだ……食べられない雑草の、苦さやすっぱさを味わう辛さも無い)
        (よくよく見れば、ヨモギやナズナ、ドクダミも端の方に生えている――……と、思っていた時だった)
        (良く分からないけれど、後ろから声が聞こえる方を見てみれば、何だか慌てておじいさんが私にまくしたてている)
        (――……おかしい、私は営業妨害をした覚えは無いのに)
        営業妨害って、どういう――……(と、聞き返そうとしたら、ドーナツを貰った)
        えっ…… あっ……(ドーナツと、おじいさんの顔を交互に見て『貰って良いかな?』と思いながら貰う)
        ……ありがとうございます(そっと手に取れば、きっと揚げたばかりなのだろう……温かくて香ばしい、油の良い香りが漂ってくる) -- メルセフォーネ 2014-04-03 (木) 01:39:06
      • (なんで泣いてるんだろうこの子……なんで泣きながら雑草集めてるんだろう)
        (老人はそんな疑念にとらわれながらもドーナツをわたし、ベンチに座って飲物も差し出した)
        (普通のペットボトルの炭酸飲料である)
        いや、その……まぁほら、まだ幼くてわからないのかもしれんが……
        まぁいい、とりあえず普通にそのドーナツたべたまえ
        雑草は食うな!
        (幼女が雑草食ってると近くにいる大人が何もしてないのにポリスに連行される可能性などが懸念される)
        (なので、よくないと老人は思った。切実に) -- 眉雪のキャスター 2014-04-03 (木) 01:59:05
      • ぐすっ……ひっく……
        (突如、涙なんて止まる訳ではない――……後悔の積もる過去が鮮明に蘇れば尚更)
        (その老人は、主君とはこれっぽっちも似ている気配は無いのに――……どうして、このおじいさんを見ると宗爛様の面影を思い出すのだろう……?)
        (不思議に思いつつも、涙が止まらない……ううん、止めないといけない)
        (この人は、私にドーナツをくれて、優しくしてくれている……泣きやませようとしている……なのに、泣き続けるのはよくないと思ったから)
        (涙を拭っていたら、一緒に変な入れ物に入った飲み物もくれた……なんか中身が、しゅわしゅわしているけれど、飲み物よねこれ?)
        (じぃっ……と、よくよくその中身を見つめてみれば、何か変な、どぎつい色をしている。怪訝な顔色が隠せない)
        (『何コレ、飲み物……? おかしい、私の知っている飲み物は、こんな変な色をしたものが存在する記憶は無いわ』)
        (一般人にとっては、全く持って普通の炭酸飲料であるが、戦時時代(文化の遅れた)の国の彼女にとっては、毒物に等しい色をしていた)
         
        えっ……あの、すみませんこれ毒物混入していないですよね?
        (マイルドにお爺ちゃんに聞いてみる。全くマイルドではない事に本人は気付いていないが)
        あ、でもドーナツは頂きます(コクリと頷く)
        (彼の反応からして、やっぱりどうやら、私の事を心配している事は確かな様子である事を知った――……こんなに油と砂糖と小麦をふんだんに使用した贅沢な食べ物をくれる事からも)
        えっ……雑草は今すぐ食べません…… 流石に煮たり揚げたりしないと、エグミが強くて食べられたものでは……
        (等と言いながら、一緒におじいちゃんとベンチに並んでドーナツを頬張る)……美味しい -- メルセフォーネ 2014-04-03 (木) 02:11:56
      • ああ、まぁ、炭酸はそうだな……ではあるな
        じゃあこっち飲めばいいだろう
        (そういって炭酸の入ったペットボトルをとり、かわりにお茶の入ったペットボトルを渡す)
        (なんなんだろうこの子。素直にそんな感想を脳裏に浮かべながらドーナツを食べる)
        (正直普段ほど味がしない)
        (実際、すでに視線を結構あつめているのだ。何せ雑草を食おうとしてぐずっている幼女にドーナツと飲物を与えている老人のコンビである)
        (奇異の視線を集めないわけがない)
        (通行人からチラ見されつつ、かといってここで放り出せばこのドーナツ屋台に来辛くなるのでそうもいかない)
        (どうしたものかと考えながらドーナツをまた食べる)
        (やっぱり味がしない)
        ……君はえーと、どこから来たのかね
        保護者の方……親御さんなどはいるかね? -- 眉雪のキャスター 2014-04-03 (木) 02:22:12
      • と、聞けば『やっぱり!!』って顔をしながら『何故私に毒を飲ませようとしたの……?怖い!!』という表情でお爺ちゃんを見た)
        (そうしたら、代わりにお茶の入った方を渡された……恐らく色から推測するに、緑茶だろうか?)
        (開けて一口飲んでみれば、間違いなく冷えた緑茶で変な味もしないから安心した)
        (緊張で、味見の時に、ろくに味をよく感じなかったが、安心してから飲むと美味しい)
         
        〜〜♪(並んで、美味しくドーナツとお茶を味わいながら食べる)
        (美味しいものが食べられて幸せだなぁと思いつつ、ここのドーナツは美味しいから、後日改めてキャスターに買って行こうと思った)
        (きっと、一緒に食べたら美味しいだろうなって、少しだけ先の幸せな未来を想像しながら……)
        (隣の老キャスターの不穏とは対照的に、幸せそうな表情を浮かべる)
        (ぶっちゃけ、周囲の奇異の視線なんて気にしない……と、いうか昔からそんな目線ばかり向けられたので、現代の公園で向けられる程度の生ぬるい奇異の視線では動じない、というか気付かない鈍感さだった)
        (美味しく味わって食べていると、どこから来たのかと、親を尋ねられる――……)
        (心の中で、昔の苦しい過去と、アルメナが浮かびながら――……私の目はまた、涙で溢れた……)
        ……私は、ずっとずっと、ここからは遠い国からきました……
        保護者や、親はいません……とうの昔に、売られたので……
        (キャスターの質問に、ぽつり……ぽつり……と返しながら、また涙で視界が滲む)
        (――……もう、昔の事なんて……思い出したくないのに……と、思いながら) -- メルセフォーネ 2014-04-03 (木) 02:53:32
      • (孤児だろうか)
        (冒険者の街であるこの街では、孤児というのも珍しくはない)
        (だが……正直そういう物には見えない)
        (見たところ、余りに身奇麗かつ見るからに高そうな服をきており、どう見ても乞食の類には見えないのだ。ストリートチルドレンという線もない)
        (しかし、『売られた』などといったということは、つまり……)

        (脱走奴隷か何かか……しかも金持ちだか何かに飼われている)

        (純粋に妄想癖がある良家の迷子なのかもしれないが、いずれにせよ衛兵や憲兵の出番である)
        (ドーナツを食べさせたまま、携帯端末(スマホ)で適当な詰め所に連絡を入れる事にする)
        (まぁ暫くすれば憲兵がこれでくるが……それまでほうっておくわけにもいかんよなぁ)
        (というわけで憲兵がくるまで待つことにした老人は、笑顔のまま声をかける)
        まぁよくわからんが保護者はいないのだな……じゃあ暫くここでドーナツ食いながら待っていたまえ
        案外誰か迎えにきてくれるかもしれんぞ -- 眉雪のキャスター 2014-04-03 (木) 03:12:35new{2014-04-03 (木) 22:08:03};
      • (彼女の装飾品を見れば……孤児、とは思えない程身綺麗にしてあるし)
        (使用されている服の素材も、シフォン素材等の、高価で柔らかなものであり、贅沢過ぎるほどレースやリボンがあしらわれている)
        (また、彼女の身につけている指輪やペンダント等は、極上のピジョンブラッドが使用されており、乞食の類には写らない)
         
        (再び涙を拭いながら、自身をやっぱり心配してくれるのであろう老人に頭を下げる)あの……ありがとうございます
        自分の実の肉親は、とうの昔に関係を絶ちましたが……今は先生が、私の傍に居てくれるから大丈夫です
        迎えが来なくても、私は独りで先生とのお家に帰る事が出来ます
        (と――……少女が語った瞬間に、ふわりと春一番の強い風が二人を煽ぐ)
        (髪とケープで隠れていた、薄いシフォン素材の長袖の下には、彼女の身に付けるピジョンブラッドによく似た、鮮血の輝きを放つ令呪が透けて見えた) -- メルセフォーネ 2014-04-03 (木) 22:09:03
      • (マジかよ、保護者いるじゃねぇか)
        (なら、憲兵呼ばないほうがよかったかと老人が思った次の刹那……『それ』が……令呪の刻印が目に入る)
        そうか。先生か
        (そっと、憲兵所にまた連絡を入れる)
        (保護者が見つかったとつたえておけば、ここまではこないだろう)
        しかし酷い先生だな、君のような幼女をこんなところで放っておくだなんて
        本当に迎えには来てくれないのかい?
        (実際はすぐにでも迎えに来れるだろう。その令呪を使えばすぐだ)
        (故に、老人は手を出さない) -- 眉雪のキャスター 2014-04-03 (木) 22:33:04
      • はい、先生です(コクリと頷くが――……続く言葉には首を横に振って)
        ……いいえ、先生は優しい人です。酷くなんてありません……それに、今日は私が一人でお散歩したいと思ってここまで来ただけなので
        (彼の言葉に考える……きっと、私がもし このまま迷子などになって、帰宅しなかったら探すだろう)
        (また、万が一――……令呪を使用すれば、直ぐに彼は私の呼びつけで現れる事も可能だった、まだ令呪は1つも使用していないのだから)&br; (けれど――……)
        (先程までと、この老人の雰囲気は……何処か、可笑しい)
        (先程までは、完全に驚きと心配等の感情が入り交じっていた様に思ったけれど……)
         
        (先生の話を出してから……だろうか?)
        (この老人の雰囲気が、がらりと変わる――……例えるなら、それは、獲物を見つけた狐の様な雰囲気を纏って)
        (それが、実に上手に自分の本心を隠している半面、彼から滲み出る恐ろしさはそのままで――……少し私は硬直してしまう)
        えっ……と、おじいちゃんはどうしてこんなところで、ドーナツを食べてのんびりしていたの……?
        (『だって、貴方……のんびりと日々を過ごす様な、只の一般人の様な人じゃないでしょう?』と、心の中で不穏が渦巻いて)
        (その事に気付いた瞬間に、私は駆けだして、お爺ちゃんから逃げて居た)
        (あの人の目は、只者じゃない――……)
        (帝の周辺で、国を動かす助言を行う国の重臣達の様な、目に近い)
        (あれは、上手く周囲の気配、これからの流れの気配を嗅ぎ取って、知略を巡らせる人達の目――……)
         
        (本能から『危険』である事が伝わってくる)
        (逃げなくちゃ、逃げなくちゃ、逃げなくちゃ――……!!)
        (そう思いながら、脳裏にふと、カグラちゃんの言葉が浮かんでくる。続いて、キャスターの言葉も)
        (『あの老キャスターの手によってある程度情報は…出回っているものと思っていましたが』)
        (『彼は信用ならないから、情報を引き出してはいないよ』)
         
        (この人が、その『老キャスター』である事を知りながら――……駆けていく)
        (捕まらないように、懸命に)
        (もし、捉えられてしまった時――……きっと、私は――……) -- メルセフォーネ 2014-04-03 (木) 23:10:35
  • 木漏れ日のベンチにて -- 2014-04-02 (水) 22:02:51
    • やっぱり居たか。

      (昼下がりの公園、遊具で遊ぶ子供達が無邪気に笑い声が響く、春の少し前。)
      (少し思うところがあり、いつもアイツが居る公園にドーナツを持って出かけてみた。)
      (予想通り、ベンチに座っている。オレは袋を片方投げつけて声をかける。) -- 史楼 2014-04-02 (水) 22:04:15
      • (投げつけられた袋を片手で受け取りながら、お返しとばかりにお茶の入ったペットボトルをアンダースローで渡す)
        (定位置といえるベンチに腰掛けたまま、今日も堂々と『キャスター』と名乗り、炭酸飲料をのんでいる老人が1人)
        君が会おうと思えばいつでもいるさ
        やぁ、史楼君。先日はカレー御馳走様だったね
        今日はドーナツまで奢ってくれるとはありがたい限りだ
        まぁ掛けたまえ -- 眉雪のキャスター 2014-04-02 (水) 22:07:07

      • まぁ、カレーのことは置いておくとしても、この間 奢ってもらったからな、ドーナツ。

        (言われずとも、とお茶を受け取り、ベンチに掛ける。
        それから、先日のカレーのことなど 何気ない話を少し重ねて 本題を切り出した。)

        そういや、あんたの弟子って人と会ったよ、フローキ爺さん。 -- 史楼 2014-04-02 (水) 22:15:01
      • はははは、その名で呼ばれるのは久しいな
        (言われてから苦笑を漏らして、深くベンチに背を預けながら呟く)
        あの馬鹿弟子にあったのか
        それならまぁ、色々と面白い話をしてもらえたんじゃないかね史楼君
        ご飯くらいは奢ってもらえたかな?
        彼女は年下の男性……特に、君みたいな学生世代に面影が重なる子には優しいはずだが -- 眉雪のキャスター 2014-04-02 (水) 22:22:23

      • 確かに、最初はびびったけど ジュース奢ってもらったし。そういう点では、アンタと同じかもな。
        (ははは!と共通項を見つけて笑う)

        面白い話ねえ、アンタが昔相当やんちゃしてたっていう武勇伝とかか?
        どっちかというと、オレには アンタやセイバーにも ちゃんと名前があるって
        そう認識できたことが、一番ためになる面白い話だったかな。フローキ爺さん。

        (また声をあげて笑う。名前で呼ぶのが少し楽しいらしい) -- 史楼 2014-04-02 (水) 22:45:43
      • 同じ、か……まぁ、どっちも教職だったからな
        そういうところは……きっと。、似たのだろうな
        (史楼の笑みにこちらも素直な笑みを零す、少し誇らし気に)
        (そして、武勇伝ときけば、顔を寄せて顎に手をおき)
        ほうほう、武勇伝とな? なんだなんだ何を聞いたのだ?
        リェーム要塞築城か? グレーネウェール大山脈での逆落とし……いや、人工山脈要塞攻略か? それともレイグナートの王都決戦か?
        ルイーナ湾海戦は……まぁ、あれは息子の方が有名か
        ああいや、エーリケェルムでのきったはったのほうが有名だったか?
        いやしかし、しんどさでいえば……ミレーネ平原の戦いだなぁ
        いやぁ、しんどかったなぁ、何回やったけか、3回? いや、4回くらいか?
        いやー、まぁでもどのときもミレーネ平原で戦うときはだいたい決戦だったから大勢部下が死んだなぁ……
        まぁでも、個人的には帝都攻略が一番手を焼いたなぁ、あの時は死ぬかと思ったわマジで
        (すらすら出てくる記憶を口に昇らせていたが……ふと史楼の顔を見てから、苦笑を漏らす)
        嫌な話だったかな? 戦争の話は

        私の名前は、『どの名』も戦争とはきってもきれない名前だがな

        -- 眉雪のキャスター 2014-04-02 (水) 23:08:14

      • いや、別に嫌な話なんかじゃねーよ。爺さんが生きてきた証だろそりゃ
        つーか息子いんのな。初めて聞いたぜ
        アンタと結婚した人は大変だったろうなあ、なんせ徘徊してドーナツばっか喰ってんだから
        (からかうように、また笑って)
        それに年寄りは昔話をするのが仕事みたいなもんだろ?
        暇な時にまた、お菓子でもかじりながら聞かせてくれよ
        あ。あんまりグロい話は無しな!ちょっと暈して話せよ!
        (そこまで話して、答える)

        ま、聞いたのはあんたが裏切ったとか、なんとかっていう話で。
        話の結論としては
        『もし、あんたがおかしくなったら俺らでぶん殴って正気に戻す』
        っつうことになったから、くれぐれもオレとアリィさんに老人をパンチさせるなんて
        ひっでーことさせないでくれよな?
        電話番号も教えてもらったし、もうすぐ呼ぶからな。
        (携帯電話をひらひらと) -- 史楼 2014-04-02 (水) 23:22:05
      • まぁ、昔話はやまほどあるがな……しかし、生きた証、か
        確かに裏切りと戦いは……私の生きた道標といえるな
        奪うばかりの余十年
        最後の数年与える側になれたかと勘違いしていたが……実際はこの有様だからな
        そして、ああ、家族か……息子も妻もいたな
        (小さく、苦笑して、目を細める)
        1人息子と、愛する妻がいたよ
        (少しだけ、悔やむように)

        どちらも、私より先に死んだ

        妻は戦争で。息子は戦の狂気に囚われて……それぞれ聞く限り無惨にな
        死に目には、どちらとも会えなかった
        それどころか……家族の死を知ったのは、もう墓に入ってからいい加減たってからだったよ
        その墓すら、中に本当に亡骸がはいっていたのかどうか……
        (自嘲するように頭を振って、ドーナツを咀嚼する)
        お陰で、家族の死を知った時……私は涙すらしなかった
        できなかった

        そういう意味では、私はとっくに狂っているのだろうな
        それこそ、サーヴァントになる前からな

        裏切りだって、それこそ数え切れないほどしてきたぞ
        私はそういう男だ

        さて、狂気に陥った老人のサーヴァントを前にして……史楼君はいかにするかね? -- 眉雪のキャスター 2014-04-02 (水) 23:37:45

      • (話が終わるか、終わらないか、いつからかわからないが 老人が史楼に問いかけるころには目に涙をためて)
        悲しいなあ… 涙しないとか、するとか 狂ってるとか、狂ってないとか わかんねーけどさ
        話してる時、爺さんは悔しそうな、悲しそうな顔してたぜ、あんたはさ、悲しいんだろ、たぶんさ。
        本当のことは、アンタにしかわかないけれど、オレにはそう見えたぜ。

        (ポロポロと涙をこぼして、話す。)

        『だからアンタは狂ってなんか無い。』

        (それだけ伝えて、自分の泣きっ面が恥ずかしくなったのか、鼻をすすりながら顔を逸らした)

        別に、オレのこと裏切ろうとなんだろうといいよ、いや…良くないけど。だけどさ
        アンタは涙しなかったからっていって、悲しんでないわけじゃないし
        狂ってるわけじゃない。

        だから、さっきもいったように、その時はオレらが殴ってやる。覚悟しとけよ。 -- 史楼 2014-04-02 (水) 23:54:10
      • 悲しいだなんて、どうかな、それすら今は……!? お、おい、史楼君!?
        (自嘲の笑みを零して肩を竦めていたが、泣き出す史楼をみて目を見開き)
        な、泣くなって! 私が泣かせたみたいだろうが!! いや、私が泣かせたんだが……あー、もー……その、なんだ
        年甲斐もない話をしてしまったな……まぁとっくに私は割り切ってるから平気だ、泣いてくれるのは嬉しいが泣くな! 男だろうが!
        (ハンカチを懐からとりだして渡す、ああ、いい、いい、やるから返さなくていいから、などといいながら)
        (そして、一息ついてから深く深く溜息をつき)

        ……まぁ、君にも弟子にもやられるつもりはこれっぽっちもないが、やれるものならやってみるがいいさ
        楽しみにしているよ、そのときはね
        (そういって、シニカルに微笑む)

        それはそうと携帯もってるなら番号おしえてくれたまえよ、ほら、私のスマホと赤外線通信しようではないか -- 眉雪のキャスター 2014-04-03 (木) 00:08:33

      • うるせー!オレだって負けねえよ!
        (さっとハンカチを奪うと、メガネをはずしてゴシゴシと顔を拭く)

        (特に持つつもりも無かった、携帯電話だが セイバーが持つといって聞かなかったので)
        (導入したものが、こうも聖杯戦争で使われるとは思ってもいなかった)
        (鼻をすすりながら、しょうがねーな。と番号を交換する)

        あーもう爺さんに泣かされたし調子狂ったぜ!
        狂ってるとか狂ってないとか変なこと言うしな!付き合ってられねーしオレは帰るぜ!じゃあな!

        (捨て台詞を吐いて去っていった) -- 史楼 2014-04-03 (木) 00:37:13
      • はははは、まぁそのへんはおいとくとしても、今後も昔話などには無理にでも付き合って貰うさ
        老人の昔話は長いからな
        また会おう、史楼君!!
        私は負けんぞ、だははははは!
        (見送りながらドーナツをつまみ、また微笑む)

        若いってのはいいもんだな
        素直に、そう思える -- 眉雪のキャスター 2014-04-03 (木) 00:54:09
  •   -- 2014-04-01 (火) 21:21:05
  •   -- 2014-04-01 (火) 21:21:01
  • 工房にて -- 2014-03-31 (月) 23:12:26
    • 主!! 主いるか!? まだ生きているか!?
      (珍しく食べ物も飲物も持たず、あわてた様子で工房に駆け込んでくる)
      ぜぇ……ぜぇ……ち、ちっとつかれた……それよりいるか主!!
      (大声を出し、自らの主人の姿を探す) -- 眉雪のキャスター 2014-03-31 (月) 23:15:44
      • ……どうした。いいから閉めろ。
        手短に、まず結果から聞かせろ。何がお前を慌てさせてる。
        (珍しく茶化さず、工房のソファで足を組み直して尋ねる)
        -- リジェン 2014-03-31 (月) 23:17:10
      • (息を落ち着けてから、ほとんど無駄とわかりつつも一応尾行がないことを確認し、戸をしめ、わざわざソファのうしろにまで移動してから声をかける)
        (2人でお互いの背中……正確には死角を潰すための位置取りだ)
        ……前に、ヤクザ言葉を話すセイバーの事を話したろう?
        奴にハメられた。我々の情報が危険なサーヴァント……よりにもよって、これまた前に話した黒衣のサーヴァントの手に落ちたぞ
        サーヴァントクラスは恐らく、バーサーカーだろうな
        本格的に転居を考えるべきだと具申しておこう
        より正確にいうなら、隠れ家を増やすべきとな -- 眉雪のキャスター 2014-03-31 (月) 23:22:06
      • (訝しがり)……? つまりは、黒衣のサーヴァントとそのヤクザが手を組んだって言うことか。手に落ちたっていうのはどういうことだ。
        正確に情報を分析させろ。今俺たち二人を脅かす可能性があるサーヴァントは、そのどっちだ。
        それと、お前、そのどちらかに俺たちがここを拠点にしているっていう情報はバラしたのか?
        加えてもう一つ、こちらを一番最初に答えろ。それは今すぐ、必要なのか? お前が後をつけられてる可能性があって、一刻一秒を争うレベルで危機が迫っているじゃないなら、落ち着け。
        -- リジェン 2014-03-31 (月) 23:30:55
      • (いわれてから深呼吸し、それから珍しく実体化をといて、不可視のまま一つ一つ質問に答えていく)
        拠点の情報は私からは誰にも漏らしていないが、安全策をとるなら今すぐ転居も必要だ。尾行されている可能性がないとはいえないからな。何せ私も主も感知能力が高いわけではない。気配が消せる相手につけられたらわからん
        で、黒衣のサーヴァントとヤクザが手を結んだわけではない、ヤクザが黒衣のサーヴァントに間接的に私の情報を渡しただけだ
        まだ主の面はヤクザにも黒衣の男にも割れていないが、アジトが割れればそのアドヴァンテージすら失うことになる
        今我々を脅かす可能性があるサーヴァントは黒衣のサーヴァントだ。ヤクザは我々……いや、私を泳がせて黒衣のサーヴァントの反応をみたいだろうからな
        助けてはくれないだろうが、邪魔をしにくることもないだろう -- 眉雪のキャスター 2014-03-31 (月) 23:37:18
      • (話を一通り咀嚼し)……そうだな。黒衣のサーヴァントが『アサシン』と手を組んでる可能性は十分にあり得る。
        俺達の拠点の情報もテーブルの上で取引されていないなんて寝言は言うつもりもないからな。とりあえず仮宿を探すか……。
        日中は人通りの多い場所に身を潜ませる。……厄介だな。何故かうちのキャスターは防衛戦に不向きだがな。
        だけど、まあ……それこそ、もし最短て最善手を打たれているならリスクは軽減出来ても回避は出来ない。焦ることはないだろ。いつだって王手は掛ってるんだ。

        こちらから接触しないよう気をつけるくらいだな。……お前も遭遇したらとりあえず逃げの一手を考えろ。俺と共には行動しないほうがいいかもな。
        いざとなれば必要になれば俺はキャスターを呼べるわけだし。こんなところで、いや、これくらいの対処で行くしかないな。(虚空に向かって話しかける)
        -- リジェン 2014-03-31 (月) 23:48:39
      • まぁ、まだ想定の範囲内ではあるが……今回ばかりは少しあせったほうがいいぞ主
        相手はデクスソードだとかいう武器をもっているそうだ。成層圏まで届くらしいぞ? そんなのがバーサーカーだとしたら最悪だ
        状況次第では往来でも恐らく仕掛けて来るだろうからな
        恐らくヤクザは、あの黒衣のサーヴァントが交渉の通じる相手なのかどうか私で確かめるつもりなのだろう
        少なくとも、話を聞くにヤクザの攻撃は通用していたように聞こえた
        でなければ宝具まで出してはこないだろうからな
        それらの情報から察するに……恐らく、高い対魔力は有していない
        そうなれば、バーサーカーである可能性が高いはずだ

        まぁ、いい情報もあるがな。黒衣のサーヴァントはマスターを『庇った』そうだ
        それだけわかれば……やりようはいくらでもある

        そして……共に行動をしないという点も了解だ、私も提案しようと思っていた
        これからは、より狡猾に逃げ回る必要があるな

        それにあたって、情報を共有する機会も減ってしまうな
        今いうことがあるならまとめていってくれ。私は情報交換が済んだらまた出るぞ -- 眉雪のキャスター 2014-04-01 (火) 00:03:30
      • (肩を竦め)……焦ってどうなる。状況は二択だ。詰みかそれ以外か。最初から最後までそうだろう?
        成層圏まで届く武器があろうが、この星ごと滅ぼす力を持っていようが、『俺』は俺の出来ることしか出来ない。
        都合のいい英雄を求めることはないし、ありもしない幸運に縋ることもない。来もしない最悪の未来に怯えて手を焦ることほど視界を曇らせることもないだろう。
        盤面の上で何手先を読もうが、一度に二つの手を打とうとすれば盤を引きずりおろされるんだよ。
        お前らしくもない。俺が聞く限りで状況は焦ってどうにかなるものじゃないし、それこそ俺を悠長と評するなら焦ったキャスターから出た策とやらを聞かせて欲しいくらいだ。
        俺が今の二倍の早さで動き回れば、この絶望的な状況が改善してお前の心配が杞憂に終わるというなら、いくらでも焦るが?(らしくないサーヴァントに向けて鼻で笑い)

        じゃあ、当て付けをしよう。お前の頭が冷めるように。
        ……この聖杯戦争自体が、茶番であると知っていたのか? キャスター。(赤い瞳が自分のサーヴァントに向けられる)
        -- リジェン 2014-04-01 (火) 00:15:09
  • (主がそう呟けば、老人の返答がなくなる)
    (実体化していないせいなのだが、実際に実体化していれば、恐らく自嘲の笑みを漏らしてから頭を左右に振った事だろう)
    全くその通りだな。思った以上に綺麗にハメられて取り乱したな
    策はあるにはあるが、まぁそれこそ焦らんでもいい。それは後で話そう

    で、当て付けとやらが……茶番である、か
    ほう、まだ意図がつかめんな
    -- 眉雪のキャスター 2014-04-01 (火) 00:32:17
  • 傀儡のキャスターにな、この間呼び出された。生憎男と茶を飲む趣味はなかったが、面白い話が聞けてな。
    彼曰く、この聖杯戦争は茶番、願いが叶うなんて嘘、むしろ呪いの類を参加者に振りまく、悪辣な代物らしい。
    皆がそれぞれの目的を以って挑んでいるこの聖杯戦争だが、最後に残った者に望みの願いを叶えるなんて奇跡は起こらないと聞いた。

    そこで当然の理論の帰結だ。
    過去、第三次の聖杯戦争に参加していた俺の愛しいサーヴァントは、もしかしたらそれを知っているんじゃないかって、そう思ったのさ。
    第三次は結末がぼやかされていた。お前がくれた資料には、誰かの願いを叶えた痕跡はどこにもなかった。
    もしかしたら、あれはお前が改竄して、それを俺に知られない為に行ったのではないかとも思っている。お前は聖杯が願いなんか叶えないと知っていて、俺にそれを隠していたんじゃないかってな。
    もしこの想定が完全なる間違いだったら、「謝る」よ。「味方」であるはずのお前を疑ってしまったことに、俺の心は痛むだろう。

    その上で、改めて聞こう。……お前。聖杯戦争に勝ち残ることで、誰の願いも叶わないことを、最初から知っていたのか?
    -- リジェン 2014-04-01 (火) 00:40:00
  • (言われてから、それこそ深い苦笑を、非実体化したまま漏らす)
    (不可視の上ですら分かるほどの声で、笑う)
    それこそ、主らしくもない疑問だな
    むしろどうして……願いが叶うだなんて想定を鵜呑みで信じる?
    しっかりと、答えよう
    私はそういう可能性があることは知っていた
    知っての通り私は過去の聖杯に参戦した経験がある
    ただ、それは……『一度』や『二度』ではない
    そのうちの聖杯の中で、願いどころか呪いが噴出すだけの物だって山ほどあったぞ
    それこそ、調べればわかることだ

    別に今回が特別ではないぞ? わりとよくある話だ
    どうでもいい話だよ

    むしろもっと言えば……どうしてあんな男のいうことをそのまま信じる?
    傀儡のキャスターの発言の裏はとれているのか? -- 眉雪のキャスター 2014-04-01 (火) 00:53:18
  • (得心し、静かに瞼を少しだけ落とす)……成る程。
    (今のこのタイミングこそ、水面に石を投げてみる、そのタイミングだと判断していた)
    (見たかったのはキャスター自身の反応、その石でどんな反応を示すかという観測を、不可視の英霊に向けて行っていた)
    納得がいったことがいくつかある。
    お前が、初日から英霊として生を受け、あちこち歩き回っていたのは……お前は『聖杯戦争の先』があると思っていないから、そうだな。
    加えて、俺自身を現世に呼ぶ為の媒体としてしか思っていないからこそ、言わなかったのではなく言う必要がなかった。
    ……つまり、お前は俺が召喚した日にキャスターにした「唯一の約束」を、最初から今まで従順にこなしていたってわけか。
    はっ……狸が。他人を悪魔なんて言えるほど清らかデはないくせに。

    ああ、そうだな。その可能性も、言われてみればあるな。
    ただな、まあ俺はそっちは好みじゃないんだ。ただ、それだけの理由だよ。
    俺はさ、あいつの言うことになら、騙されても構わないかもしれないって、そう思ってるのさ。
    傀儡のキャスターの裏なんか取る必要はないのさ。先の会合ならな、俺がそれは面白いと思わせられた時点で負けなのさ。

    改めて、じゃあ言葉として聞こう。
    キャスター。……お前は、聖杯戦争が終了した時点で、俺にはまだ告げていないかもしれない、存在もわからない「キャスター自身の願い」が叶わないと知っていながら。
    俺に従者(サーヴァント)として付き従うと、そういうことで間違いないんだな。(薄く笑って尋ねる)
    -- リジェン 2014-04-01 (火) 01:13:15
  • ああ、それで間違いない
    全て覚悟の上だ
    (不可視のまま……それでも、如実に分かるほどの薄笑いを漏らして、老人は返答する)
    私は聖杯どころか、それこそ歴代の主にはすら何度も『裏切られた』からな
    今更、『願望器』にもその『手段』にも何の信頼も寄せていない
    だが、一度私は聖杯に身をなげうってしまった
    一度英霊となった以上……私の意志など最早関係ないのだ

    まぁ、ここまではそれほど重要ではない
    まとめてしまえば、もっと単純な理由だ
    あるかどうかも分からぬ先に無暗に期待するよりも

    召喚される度に味わえる現世(いま)を全力で楽しみ……足掻くほうが、健全かつ有意義であろう?

    ひいてはそれが勝利に繋がるというだけの話だ
    今を捨て鉢にする人間に、明日など来るものかよ

    主風にいうのなら、私は聖杯に、いや、その先に騙されたところでどうでもいい
    それこそ、それが面白ければな -- 眉雪のキャスター 2014-04-01 (火) 01:40:10
  • 成る程な。……過去に囚われた英霊がお前を傷つけられないはずだ。キャスターの弟子とやらも含めてな。
    それこそが何の力もない、何の武も持たない出来損ないのキャスターという英霊の座が、この時期まで生き残っている道理だ。
    お前がその領域で戦っている限り、誰の刃も届かないことを俺が保証しよう。同じステージにまで上がってくる誰かが居ない限りな。

    だが、まあ無理もないとは思うよ、俺も。
    人は、人の形をしているものに愛着を抱くもんだ。明らかに命を持たない人形ですら焚き上げという風習すら存在するらしいしな。
    ましてやその人型と意思疎通が取れることで、勘違いをするマスターも多いかもしれんだろうな。
    既に死んだ人間が現世で何かを成そうとする傲慢こそ――俺は悪魔のそれだと思うよ。(何度も、何度も何度も何度も悪魔と罵られた男は嘯いた)

    なら、安心しろ。俺はお前を使いこなせる。
    俺は恐らくだが、お前の能力を存分に発揮させてやれる。世界中の誰よりもとまで言えば、誇張になるがな。
    ただ――少なくとも、お前に退屈させるようなことはしないさ。
    ――お前をただの『鉄具(どうぐ)』として――ありのままのお前を誰よりも愛してやるさ。

    ――俺の愛情は、世界のどんな相手にだって、平等で公平だからな。
    現世に再度呼び戻されたことを後悔するくらい、お前を愉しませてやるよ。キャスター。

    (手のひらで顔を覆い、まるで血液そのもののような赤い瞳と熱病に浮かされたような言葉と共に――その人間は呟いた)
    -- リジェン 2014-04-01 (火) 01:57:14
  • そうかそうか、なるほど、愛してくれるか
    くくく……ははは……
    (不可視の彼方。あるはずもない瞳を揺らし、聞こえるはずもない言葉を聞く)
    ははははははは! 主、お前は本当に最低で最悪だな
    (魔力により象られる、聖杯の作り出す『幻』は笑う)

    だが……だからこそ、面白い

    英霊の本質をよく理解しているな主
    そうだ、それでいい。私は『鉄』(なまくら)
    私は私の形をしているだけの、私の『結末』(なれの果て)

    私は誰よりも……それを理解している
    私だからこそ、私を理解している

    故に……私は主のサーヴァントなのだ
    主が呼び出し、使役するに相応しい……死者(サーヴァント)なのだよ。最初からな

    だからこそ、主の『望み』通り愉しむさ、いわれずともな

    安心して使われてやるよ、愛する主よ

    ――私の愛情もまた、世界の誰にでも平等だからな
    「唯一の約束」を遵守するというなら尚の事よ

    なぁ、悪魔よ?
    くくく……はははははははは!

    (独白を響かせ、英霊は笑う)
    (不可視の中、同じように赤い瞳を虚空に踊らせただ笑う)

    つくづく最高じゃあないか、この巷はなぁ
    はははははは!

    (恐らく初めて……『心から』) -- 眉雪のキャスター 2014-04-01 (火) 02:24:17
  •  
  •  
  • 戯言 -- 2014-03-29 (土) 21:23:31
    • いつか、どこか
      それ以上の言葉など必要ないしそれ以下の定義も必要ない
      それはいつかどこかであった話だ
      それ以上でもそれ以下でもない -- 2014-03-29 (土) 21:24:07
      • 活気のある市場
        商人が謳う
        女が笑う
        露店に人が群がる -- 2014-03-29 (土) 21:35:03
      • 影と影が交錯する騒然の中、二つの影が道を往く
        大きな影と小さな影
        大きな影の片手には杯
        小さな影の片手には杖
        大きな影は笑みを浮かべ、小さな影は虚ろな瞳で往来を眺める -- 2014-03-29 (土) 21:38:48
      • 小さな影は俯いたまま杖を突いて進み、大きな影の後をついていく
        しかし、大きな影は歩調も合わせず先に進む
        それでも、小さな影と距離は開かない
        なぜなら、大きな影は進むたびに商人に声をかけ、女に笑みを返し、露店で物を買って進むからだ -- 2014-03-29 (土) 21:43:29
      • 大きな影が先に進む
        小さな影と離れる
        大きな影が商人と語り合う
        小さな影が近づく -- 2014-03-29 (土) 21:44:38
      • 大きな影が先に進む
        小さな影と離れる
        大きな影が女の腰に触れる
        小さな影が近づく -- 2014-03-29 (土) 21:45:14
      • 大きな影が先に進む
        小さな影と離れる
        大きな影が露店でリンゴを買う
        小さな影が近づく -- 2014-03-29 (土) 21:46:11
      • そこでようやく大きな影は振りかえり、先ほど買ったリンゴを小さな影に投げて寄越す
        小さな影は杖を取り落とし、お手玉してから受け取って、憮然とした顔で文句と礼をいう
        大きな影は笑ったままベンチに腰掛け、小さな影もそれに並ぶ -- 2014-03-29 (土) 22:05:33
      • 「**は……どうして此処につれてきたんですか?」 -- 2014-03-30 (日) 03:59:01
      • 小さな影は、大きな影を見上げてそう問いかける
        しかし、大きな影は曖昧な答えを返して微笑むのみ
        小さな影は更に憮然となって、杖を握りしめる -- 2014-03-30 (日) 04:00:49
      • 「はぐらかさないで下さい。遊びに来ただけというなら、帰りますよ」 -- 2014-03-30 (日) 04:03:56
      • 大きな影はそれに対して一度黙りこくったあと……また笑う
        大きな声で、それはもう大きな声で笑う
        往来を往く人影に一瞥され、武装した兵士に訝しげに見られても、気にせず笑う -- 2014-03-30 (日) 04:05:28
      • 無論小さな影はそれでは面白くない
        なぜ笑われたのか分からない
        なぜ答えて貰えないのかわからない
        その笑みが嘲笑であるのか、哄笑であるのかすらわからない
        いや、理解などできようはずもないのかもしれない
        そう小さな影が思った瞬間、目尻から雫が零れだす -- 2014-03-30 (日) 04:07:13
      • 「どうしてなんですか……なんで、なんでいつもただ笑うだけなんですか……笑われたって、今は惨めな気持ちになるだけなのに。分かっているくせに、どうして笑うんですか」 -- 2014-03-30 (日) 04:08:30
      • 涙と共に零れだす言葉は留まる所を知らない
        感情と共に吐露された言葉は濁流の様に流れ出し、大きな影に叩きつけられる -- 2014-03-30 (日) 04:09:48
      • 「なんで、なんで無責任に**はいつも笑っているんですか……そんなに可笑しいんですか? そんなにバカみたいにみえますか? そんなに愚かしくみえますか?」 -- 2014-03-30 (日) 04:14:57
      • 小さな影は杖をついて立ち上がり、杯を持つ大きな影の胸倉に掴みかかる
        小さな影は流れる涙を拭いもせずに、犬歯を剥き出しにして大きな影に食って掛かる
        大きな影の持つ杯から……鉄錆色の滴が零れる -- 2014-03-30 (日) 04:17:11
      • 「みんな**みたいに喜怒哀楽を楽だけで代用できるわけじゃないんですよ……どうして、どうしていつも平気にそれすら笑えるんですか……どうして、全て笑って済まそうとするんですか、そうやって……」 -- 2014-03-30 (日) 12:27:10


      • 「あの人の死すら、笑って済ます気ですか」

        -- 2014-03-30 (日) 12:28:07
      • 詰問されても、大きな影は苦笑を漏らすばかり
        大きな影はいつもそうだった
        時に大笑し、時に苦笑し、時に微笑することで全てを示した
        そういう有様の何かだった -- 2014-03-30 (日) 12:29:16
      • 故に、大きな影は変わらず笑う
        それが適切であると暗に嘯き、それが演出として正しいと素振りで断じ、ただただ笑う
        それ以上など必要ないと、ただただ笑う笑う
        世にもくだらない戯言を、吐き出すために -- 2014-03-30 (日) 12:34:37
      • 「なるほど、その主張は全く正しい」 -- 2014-03-30 (日) 12:35:06
      • 「確かに、私はいつも笑っている。妻が『死んだ』時も泣き笑いを浮かべ、国を滅ぼした時も哄笑し、部下が殺されたときも凶笑で返答とした……確かに、私は笑みで全てを代用しようとした……故にその洞察は正しい。君は良く私を見ていると主観的に私は賛辞する」 -- 2014-03-30 (日) 12:39:21


      • 「では、解答しよう」

        -- 2014-03-30 (日) 12:40:04
  •  
  •  
  • (スラム街。表通りとは違って細心の注意を払いながらもどこか大胆に進んでいく)
    (怖いお兄さん達の目線を避け、娼婦の誘いを苦笑で交わし、野犬に吠えられながら進む)

    まあ、どういう町でもこういう場所は出来るもんだよな……。
    澄んだ川の下流はゴミだらけ、なんてことも多いもんだし、全部が全部綺麗にっていうわけにはいかないもんだしな。

    (ただ、気が気でないのでそろそろスラム街を抜けようとしたとき、一人の少女がぶつかってきた)
    (どちらかというと出会い頭くらいの軽い接触だったのだが、少女はどこかこの世の終わりのような目をしてこちらを見上げてくる)
    -- リジェン 2014-03-29 (土) 00:05:15
    • (どうしたものかと苦笑いしていると、地面にどさっと花かごが落ち、いくつかの一輪花が地面に散らばる)
      (恐慌状態に陥っているその少女はそれに気を留める様子もなかったので、腰を曲げてそれを拾い集める)
      (すると俺の様子を見ていた少女がその思惑に気づいて、はっ、と我に返り、あわてて花かごを拾い上げた)

      んー、いいよ。ぶつかったの俺だし。
      大丈夫、まだ売り物になるよ、これ。

      (なるべく安心させるように少女に向かって笑顔を向け、花かごに花を戻してやる)
      (少女はぽかんとこちらを見上げてくるが、やがて思い出したように頭を下げてくる)
      (花が個別に廃紙で包装されていたので「花売り」だと踏んだが、どうやら外れていないらしい)
      (スラムの花売りね、と俺は皮肉げに頬を持ち上げて肩を竦めて笑った)
      -- リジェン 2014-03-29 (土) 00:12:26

      • 売り物なんだ? いつもここで花を?

        (俺が尋ねると、少女は小さく頷いた。値段はどうも一本1Gらしい)
        (恐らく、自分か、自分と同じような境遇の人間が作ったであろうその一輪花は、見た目こそ綺麗だが1Gの価値があるとは思えない)
        (ましてやこの飽食の時代、上手いことやれば冒険者ですら死なずに何度も冒険に挑戦できるような緩い時代に、誰がこんなものを買うというのか)
        (一本買えば一日生きられ、二本買えば二日生きられる。そんな足し算と引き算の世界で彼女が生きているのだと思うと、少しだけ口角が持ち上がった)
        (彼女を特別に愚かだとは思わない。彼女はその方程式の中で、自分に出来る事をやっているだけだ)
        (他人を羨ましがることもない。まだ理解出来ているか自体も分からないが、全てを世の中の不条理のせいにもしていない)
        (場が悪い、状況が悪い、世界が悪い、他人が悪いと努力と思考、あるいはそれに付随する研鑽を放棄している人間に比べたら、まだ救いようがある)

        (俺は少しばかり愉快になってきて、気分がいいので財布を出す)

        その花かごの花さ。
        ――全部売ってくれない?

        (俺は、笑顔で彼女にそう言った。彼女は信じられない物を見る目で俺を見る)
        -- リジェン 2014-03-29 (土) 00:19:41
      • (言ってから、財布の中身を確認して、本数分の金が入っていたことに安堵する。これで金足りなかったらガチで何言ってんだこいつってなるところだっただろう)
        (少女はその一本1Gの花を数える俺を、何か神か仏を見るような目で見てきているが、自分はそんな高尚な人間じゃない)
        (ただ単に、少しばかり努力をして自由になる金がある余裕を、他人に振りかざして楽しんでるだけの愚者だと、状況を俯瞰で見れば誰もが思うだろう)
        (本数は、47本。世界の敵と呼ばれる存在と同じ本数であることが、尚更俺を喜ばせた)

        それでさ、一週間くらいは生きられる?
        二週間くらい生きられれば、もう少し嬉しいけどさ。

        (俺が言うと、少女は、どこかまだ戸惑った様子で俺を見て、感謝をしていいのか謝っていいのかという表情をしている)
        (まあ、そうだよね、突然幸福を押し付けられたら、それは不幸を押し付けられたのと同じくらい戸惑うよな)
        (分かる分かる。俺だって今「聖杯やるよ!」っていう人間が出てきたら「マジかよ……」ってなるしな)
        (俺は笑いながら少女に話しかける。俺の笑顔は楽しい時には子供の警戒心を解く効果があるらしいことを、自分で知っていたから)

        一個だけ、お願いしていいかな、君に。
        こんだけ花を買ったから、って言うと、凄く恩着せがましいけど。

        (少女に言うと、やはりどこか安堵のような表情を見せてから、その少女は首を大きく一回縦に振った。可愛いなあこの子)
        -- リジェン 2014-03-29 (土) 00:26:15

      • んじゃ、お願い。
        二週間、君は労働をしなくても生きていける身分になったわけだ。俺という神様みたいな人間のお陰でさ!
        ……ごめん今の突っ込みどころだから、なんでやねん? って言って。……そう、なんでやねんだな。
        まあ、俺、君のこと知らないけど、まあ気が向いたから買っただけで、別に君のことを助けようなんて微塵も思ってないんだよ。
        だから俺に感謝をする必要はないし、むしろ君が感謝すべきはここで俺に会った自分の幸運と、毎日頑張っていた努力だと、俺は思う。
        難しいか。大人になったら分かるかもしれないな、これ。君は可愛いから、きっと俺より優しい誰かに会えるかもしれないしな。

        (俺何こんな無垢な女の子口説いてんの? って自分で思ったが、まあこの子に俺に惚れるような恋心がないことを祈ろう)
        (少女はやはり理解できないようなきょとんとした顔をしているので、本題に戻す)

        んで、お願いなんだけど。
        二つあってさ。
        一週間でもいい。その、半分でもいいかな……何か自分が楽しいと思うこと探してみるといいよ。
        毎日毎日花を売ることに追われてたら、何にも出来ないでしょ、実際。
        だから、一つ目のお願いは、君が君として楽しめる何かを、この一週間で探す訓練をすること。

        別に俺は、それが花を売ることだっていうなら止めないし、別にそれが必要ないっていうならそれでもいいよ。
        君がそう決めたなら、俺はそれを「そんなのおかしいよ」なんて言わない。絶対言いたくない。
        それが君の「勤勉」という良さや、「無縫」っていう俺の価値観とは違う価値観の下に生まれたものなら、それを伸ばすべきだと思ってる。
        その結果、俺と相容れなくなったとしても、君のその良さを分かってくれる誰かに巡り逢えるかもしれないし、巡り会えたその誰かは俺が歪めなかった君の良さが残っていてくれたことを感謝するだろうね。
        だから、俺は君が納得した答えなら、何でも正解だと思ってる。
        ちょっと立ち止まって考えてみるのもいいんじゃないかなっていう、俺からの提案な、これ。
        -- リジェン 2014-03-29 (土) 00:38:35

      • 二つ目。
        俺が、今日ここで言ったことと、自分にしたことを。
        忘れないでいて欲しい。そして、できればそれを誰かにやれる大人になってほしい。
        今すぐにとは言わないよ。俺は自分の足が覚束ない人間に、誰かを誘導しろなんて言わない。
        まず、自分の足で立って、自分というものを確立してからでいい。
        意外と自分の足でしっかりと自信を持って立ててる人って、俺の知り合いにも少ないよ。
        皆、誰かの意見に左右されながら、俺はこのくらいは出来るって足震えさせてる人が多くてね。
        かと思えばしっかりと筋肉のついた足で、立ち上がるのが怖いとか言ってる人もいて世の中上手くいかないなーと思うわ。

        (女の子がまたきょとんとしているので俺は苦笑いする。何言ってんだこいつと思ってんだろうな)

        俺の為に、今何かしたいでしょ。
        その気持ちってな、俺に何かをしてしまうと、きっと満足してしまって、楽になってしまうんだ。
        そうなると、円はそこで閉じてしまう。すっきりとした君の気持ちだけを残してね。
        だから、君は俺に恩を貰ったその苦しい気持ちを抱えながら、別の人にそれを施すのさ!! フッハハ、俺の正体は実は悪魔なのさ!!

        ……あっ! やっべ嘘だって!! そこまで引かないで!! 人間、人間です!!

        (ガチで泣きそうになっている女の子に取り繕う。調子乗った。完全に)

        あー。まあ、君は子供だから伝わんないかもな。
        -- リジェン 2014-03-29 (土) 00:46:08

      • (薄く笑って、ポケットに手を突っ込んだまま言う)

        君にだけさ。
        俺の本心を伝えようか。
        リジェン=アーロゲントの本心を。

        俺はね、誰にも楽になって欲しくないんだよ。
        ああ満足した、これで大丈夫だ、なんて死んでも思ってほしくない。
        自分はこういうことは出来るわ、何回やっても絶対成功するわ、次もやらないけど成功するだろ、なんて思ってほしくないのさ。

        ――そんなの、だって不公平だろ?

        思い出はいつだって綺麗だし、過去の自分は思い返せばいいところばっかり思い出せるさ。
        今の自分は過去にそれをやったから絶対に同じことが出来るだなんて何で今やらないのに言える?

        それはさ、毎日毎日同じことが出来るか不安で不安で、怖くて怖くて、焦って焦って生きてる俺にとってはさ。
        やっぱ――どうかと思うわけよ。今を生きるしかない俺や君みたいなのにとってはさ。

        もちろん、こんなもん俺の勝手な言い分で、それこそ俺は誰の何にも口を出さないし、むしろその良さが十全に発揮出来るような人生が誰もに訪れればいいって思ってるし、
        本人が思うように、思う様生きて、俺が理解出来なくても、誰かが理解出来る良さを持っていてくれればさ。
        ――それがその人の良さだし、持ち味だとは思ってるよ。
        俺は本人が楽しいと思う人生を、楽しいと思うようにやるのが一番だって、心から思ってるからね。

        (笑顔で、少女の肩を叩く)

        君は君の生きたいように生きればいいのさ! 巧くこう、なんだ、巧くやってな! 花売るだけが人生じゃないぜ?
        -- リジェン 2014-03-29 (土) 01:04:30

      • というわけで、はい! 美味しいもの食べてこい!
        美味いもの食えば、あ、またこの美味しいもの食べるために頑張ろう!ってなるだろ。
        花売ることも悪くないって思えたなら、君の人生はその時点で薔薇色だよ。できればもう少し効率いい人生歩めとは思うけどな。
        行った行った。目の前にいる変なお兄さんは君みたいなのを見てるとなんかムラッと来るんだから行った行った!

        まあ、できれば君がさ。
        いつかなんか回りに回って俺を殺しに来るようなことがあればさ。
        ほんとはそれが一番だけどね。俺、君みたいな可愛い子に殺されるなら、全然有りだと思うわ。
        あー、いいから、いちいち真に受けなくていいから、適当言ってるだけだから。

        んじゃね。
        君の人生に幸多からんことを願ってるよ!
        あと、まあ、なんか俺ってそんなに悪い人じゃないんだよって町で噂とか、まあ、無理だろうな、ごめん、行っていいわ!

        (笑って少女を送り出す)
        (足元には、買った花の束がかごごと置いてある)
        (持って帰るのがクソ面倒なので、可愛い少女が頑張って作りました、ご自由にどうぞ、と書いてスラム街の入り口に名前付きで置いておいた)

        (一本だけ拝借し、手の中で弄ぶ)
        (その一本も、帰り道で欲しそうにしていた子供にあげて、またいつもの何も持たない自分に戻り、家路へと戻った)
        -- リジェン 2014-03-29 (土) 01:12:37
  •   -- 2014-03-28 (金) 20:33:58
  •   -- 2014-03-28 (金) 20:33:55
  • (開幕してからもう暫くとなるこの聖杯戦争の夜と昼。点となって散らばる情報を拾い集め、自らの目で確かめるという行いの中で)
    (久多良木アクタはその男を見つけた。白髪に白眉。時代がかった格好の老人。複数のマスターとサーヴァントが遭遇したという、キャスターを自称するサーヴァント──)
    (露店で買ったコーヒーを片手に、老人の座るベンチの隣へとうっそりと腰掛ける)
    アンタがキャスター? -- アクタ 2014-03-26 (水) 23:30:55
    • (夕刻前の公園)
      (隣に腰掛けてきた若者にたいして、老人はにやりと微笑んで首肯する)
      いかにも。私がキャスターだ
      この名前に反応するということは、君も聖杯戦争関係者かね? -- 眉雪のキャスター 2014-03-26 (水) 23:58:57
      • (コーヒーの紙コップに掛けられたリッドを外し、一口)
        まぁそういう事だわな。森で出会ったいたいけな少女を虐めるふてえジジイが出没すると聞いたので。
        あと幾つか聞きたい事もあるんでね。 -- アクタ 2014-03-27 (木) 00:32:00
      • むしろ私が鳥もちに絡め取られた上、矢まで射られて酷い目にあったんだがね(と、肩を竦めて苦笑する)
        答えられることなら答えよう。なんだね? -- 眉雪のキャスター 2014-03-27 (木) 00:38:30
      • その後言葉責めとかしてただろ。俺もしたくなった。
        (苦笑には底意地の悪い笑みを返す。さて、とコーヒーを再び一口)
        うちのサーヴァントが、久々に会った恩師と喧嘩別れになったつってたんだ。妙に元気なジジイらしくてね。まぁ、どんなジジイかな、と。
        アンタから見てセイバーは……アルテリーベ・I・ミサワって生徒は、どんな生徒だったんだ? -- アクタ 2014-03-27 (木) 01:12:22
      • (途中までは、楽しそうに笑っていた老人だったが……その話題になれば笑みを消し、真面目な顔つきになってから……深く嘆息した)
        (在り体にいえばその顔つきは……興醒めの一言で表すことができる)
        (それほどまでに、老人から喜色が消えたのだ。アクタのそのたった一言で)
        君が……アリィ君のマスターだったのか
        あんな腑抜けを呼び出して勝つつもりでいるとは度し難いとしかいえんな
        (老人には頗る珍しく嫌悪感を露にし、頭を振る)
        くだらない問い掛けだ。それを知ってどうする?
        嘗ての弟子の風評を今聞いて何になる?
        本人に聞けない恥部を私から聞いて悦にでも浸りたいか?
        いや、それならまだいい
        だが、実際の所は『昔のどういうところを私が褒めていた』とでもアレにいってまた甘やかすつもりではないのか?
        くだらん
        頗るくだらん
        喧嘩別れとアレが称しているのすら下らん

        本質が、まだ何も見えていない -- 眉雪のキャスター 2014-03-27 (木) 01:42:58
      • (笑みから、真剣に。そうして興味の色が失せたのを見て)
        (しかし、その口ぶりには嫌悪が滲むのを聞き留めて)
        (青年は老人の言葉を最後まで、静かに聞いている)
        いや、いや。まぁ、それこそが雄弁な答えだと思っておくよ。

        (気を悪くした風も無く、コーヒーを啜る。前髪越しに横目で老人を見て、視線を移す)
        ……うん。俺までボロクソに言われる理由は無くないか? -- アクタ 2014-03-27 (木) 01:51:50
      • はっ! 私を試しているのかね? だとしたらキモだけは褒めてやろう
        だがそれだけだな
        (その対応に老人は更に不快感を露にし、手に持っていた缶ジュースを飲み干す)
        (そして、苛立たしげに屑籠に投げ入れてから、また殊更深く嘆息する)
        自分でも気付いているのだろう? 君がここまで私に罵られる理由に
        気付いているからこそ、わざわざサーヴァントに襲われる危険を犯してまで私を探しに来たのではないのかね -- 眉雪のキャスター 2014-03-27 (木) 17:24:59
      • 正直な所、あんた等が師弟だって事しか知らなかったんだがね。……まぁ、そういう意図が無かったと言えば嘘にはなるが。
        (不快を隠そうともしない老人の、予想以上の反応に驚いた部分はある)
        (次いだ言葉には、つまらなさそうな顔で)腹立つジイサマだな。
        手塩にかけた弟子の周りに惰弱な人間が纏わりついて、神輿として担ぎ上げているのは不快かい? -- アクタ 2014-03-27 (木) 17:44:25
      • ああ、不快だね
        心の底から……不愉快だ
        (まさに不快感を隠しもせず、憤りを隠しもせず……悲哀を隠しもせず)
        (老人は苦悶の表情を浮かべて頭を振る)
        私は……人の弱さは否定しない
        弱さと強さは表裏一体だ
        弱みがあるからこそ強みはうまれ、強くあるからこそ弱さが顔を出す
        それらは払拭し切れないものだ
        なくせとはいわない

        だが、だからといって弱さを理由に人に甘えるような幼い精神性を、『弟子』に認めるわけにはいかない

        それを助長しているような真似をする男がいるというのも、正直に言えば不愉快だが……まぁ八当たりだな
        今更あれが成長することはないしな
        したところで、無為な事だ

        それが何より……私は悲しい -- 眉雪のキャスター 2014-03-27 (木) 17:54:42
      • (そこには感情が在った。悲嘆と憤怒と、不愉快だと存在全てが語るが如くの)
        (その裏に育まれていた期待を、アクタは想像する事しか出来ない。故にキャスターの語る弱さと強さ、セイバーが抱えた師への感情も、正しく把握することが出来ているかは分からない)
        (……だが)

        アンタは。否、オマエは「それもまた下らん」と切って捨てるだろうがな、キャスター。
        オマエはアレの果てなど見ちゃ居ないだろう。
        己の理想を投影して、だがその先を見ることを放棄した奴に──セイバーは負けんよ。
        それでも尚それを下らんと切って捨てるならば、未練たらしく勝手な期待を寄せるが良い。

        まぁ、平行線だろうし。正味な所俺が因縁をつけるべき相手はアンタじゃ無くて、アンタのマスターの方かとは思うけどな。俺の勘が、正しいのであれば、だけど。
        (紙コップを屑篭に放り投げ、縁に当たって跳ね返り転がったのを見て、眉根を寄せる) -- アクタ 2014-03-27 (木) 18:22:24
      • (聞けば、落胆を隠しもせず……ただ微笑む)
        全てを見たなどという傲慢はいわんが、少なくとも私に向かってくるための気概をみるには……君もアレも余りに『幼い』

        殺し合いの場で向かい合い……しかも別の主がお互いいるにも関わらず、師と相対していった台詞が『殺したくなかった』

        そして、私どころかあの弟子とすらまだ打ち解けていないにも関わらず、希望的観測だけを胸に平行線と答えを『先送り』にする主

        揃いも揃って余りに未熟だ

        君達にだけは、負ける要素が私にはない
        練りが足りん
        覚悟も、理由も……全く足りていない
        (最早諦観を隠しもせずに空を見上げ、苦虫を噛み潰したような顔をする)

        私の勘が正しければ、今の君では私の主の相手はできんよ
        アレは悪魔だ
        刃を届かせるつもりなら……まだ研ぎが足りないな

        第一口にだしてこそいるが……因縁をつけられるだなんて正直なところ思ってもいないのだろう?

        君も……『甘える』つもりなのではないかね?

        -- 眉雪のキャスター 2014-03-27 (木) 18:57:24
      • 理解の形が全く違う。これを平行線と言わず何とする。
        未熟の謗りもその諦念も、それこそが誤りであったと今際の際に後悔するがいい。

        (甘えるつもりか、そう問いかけられて、『流石に苛ッと』前髪を掻く)
        確かに何が起きても笑い、泣き、怒り、手を叩いて楽しむ奴なんてのは、悪魔って形容が相応しいわ。
        そっちに関しちゃ、心底口惜しいが恐らくアンタの見立て通り刃を届かせる算段など未だついちゃいない。覚悟も理由も足りてない。
        だが。
        だがね、キャスター。
        ソイツは俺と、そしてオマエのマスターの間の話だ。手前にやいのやいの言われる筋合いは無いから黙って見てろクソジジイ。
        オマエに言われるまでも無い。俺は俺の理由で聖杯戦争を全うする。どんな理由だろうと、或いは理由などなくても目の前にヤツが立ちはだかるなら、踏み潰す。
        俯瞰で見ているつもりになって、それすらも甘えと断ずるのであれば、もうオマエと話した事にすら何処にも価値は見出せないのさ。 -- アクタ 2014-03-27 (木) 20:35:57
      • (その横顔を真面目な顔で見ていたが、そう返事が返ってくればふっと微笑み)
        なら、後悔させてみせろ
        私に、私の誤りを認めさせて見せろ
        それが納得の行く答えならば……アレの師としてそれ以上に嬉しい事はない
        主と君の問題についても全くその通りだ
        それだけ啖呵がきれるのならば、黙って見ているとしよう
        (立ち上がり、月を背に笑う)
        (不敵に。凄絶に)
        個人的には……君が主の鼻っ柱を圧し折り、踏み潰すというなら是非それをみてみたいと思うしな
        ……恐らく、主もな

        良ければ、名を聞こうか。アリィ君のマスター
        我が弟子の主よ -- 眉雪のキャスター 2014-03-27 (木) 21:34:30
      • (何処か教師めいてすらいる言葉。月を背にしたその姿は、何処までも立ちはだかる壁のようで)
        アクタだ。
        久多良木 (アクタ)

        (その名の通り塵芥の如き自分であったとしても)
        (この壁と、そしてそれを嗤う誰かにだけは負ける訳にはいかない。己と相棒の選択を嗤われる訳にはいかないと)
        (青年は愚かな騎士のように、名乗りを上げた)

        (月下の邂逅は斯様の如く、互いの有り様を浮き彫りにして過ぎ去った──) -- アクタ 2014-03-27 (木) 21:42:25
      • アクタ……か、いい名だ
        覚えておこう
        では、また会おうアクタ君

        君の言葉が真実となる事を……私は切に願っているよ

        心からね

        (嘘偽りのない本音を告げて、踵を返す)
        (悠然と、泰然と、毅然と……去っていく)

        (背を向けたまま。それでも背を討たれることはないと確信して) -- 眉雪のキャスター 2014-03-27 (木) 22:10:40
  • (己の正体を隠しもしない奇妙なマスターとサーヴァントが居る、その情報をこの男も掴んでいた)
    (バーで、街で、酒場で、歩き回ればパズルのピースは自然と集まりこの男が足を向けるべき場所を示していた)
    (場所は昼下がりの公園、度々目撃例のある場所だ…サーヴァントの方がドーナツを食み過ごしている事があるという)

    (裏稼業めいた黒いスーツに身を包んだ男は二本の鞘に入った長刀を脇に抱えてサーヴァントを待つ)
    (平和な公園に馴染まぬ姿の男はその時が来るまで休みに来た小鳥を指に留めて)
    (この場所を選んだ理由は単純だ、噂の限りでは快楽殺人者の類ではない…つまりこうした土地の方が対話に向いているからだ)

    (最もその動きの奇妙さから狂人の類という疑いも消えていない為戦利品を携えてはいるが) -- アーチャー 2014-03-26 (水) 21:34:54
    • (昼間の公園には似つかわしくない厳しさを持ったアーチャーであったが、指に留まる小鳥や、自然と周囲に集まってくるハトなどのおかげか、奇妙なほど公園に馴染んでいた)
      (公園を普段から利用している人々は無論一般人ばかりだが、小鳥を指に留めるアーチャーを見れば軽く会釈を返す人までいる)
      (戦争中とは思えないような穏やかな空気)
      (ドーナツ屋台から微かに流れるラジオの音が、これまた奇妙なほどBGMとしてマッチしている)
      (日常という記号そのものとも思えるほど、過剰に日常を演出する公園……その入り口に、ふらりと老人が現れる)

      や、大将どうも。今日もドーナツを一袋もらえるかね?

      (アーチャーの情報網にあった男の姿と一致する。その男……その老人こそが、正体を隠しもせずに出歩いているサーヴァント)
      (キャスター)
      (その老人は名前を問われれば隠しもせず、そう答えているという) -- 眉雪のキャスター 2014-03-26 (水) 21:45:00
      • (一般人に会釈を返されれば律儀に微笑んで返す、元より軍人ではあるが戦争屋ではない、こうした秩序こそが男が好むものなのだ)
        (暫しの穏やかな時間を過ごした後現れる目的の人物、背格好からしてもあの男の可能性は高い)
        (そう至れば人差し指に載せていた小鳥を少し揺らして飛び立たせる…それと共に一斉に飛び立つ周囲の鳥達)
        (サーヴァントとしての気配を放ったのだ、敏感な小動物達はそれに反応して去っていく)

        (男はキャスターに歩み寄る、歩み寄れば同じくドーナツ屋の主人に微笑みかけ一袋注文し)
        君がキャスターかな?(待っていた、と気配でも言葉でもそう伝え)
        失礼ながら幾つか聞きたい事があってね、君を探させて貰っていたよ -- アーチャー 2014-03-26 (水) 21:57:19
      • (草木が静まり、鳥が飛び立ち、周囲の人々も公園をでるほどではないが、少しばかり遠巻きになる)
        (アーチャーの気配にあてられ、ドーナツ屋台の主人は引きつった笑みで冷や汗をたらすが、キャスター……老人がにこりと微笑めば、途端にいつもの空気に戻る)
        すまない主人。私の客のようだ
        これは彼の分のドーナツ代金としてくれ
        (そういって、多めに金貨を渡せば主人は破顔し、2人にそれぞれドーナツの袋を渡してくる)
        (キャスターは笑顔でアーチャーに振りかえり、自動販売機を指差して)
        とりあえず、話は飲み物をかってからにしようじゃないか
        ドーナツをたべると喉がかわくからね
        (そう、暗に自分がキャスターであると認めながらあるいていく) -- 眉雪のキャスター 2014-03-26 (水) 22:12:01
      • (袋を受け取れば謝罪の意味合いも込めて主人に僅かに頭を下げて)
        (キャスターの提案にドーナツの袋を見た後頷いて同意する)そうしようか、やはり甘味には茶が無くば寂しいしね
        (キャスターと歩幅を合わせて歩く、協調の意思を示す意味でも在りこの場は逃さないという意味でもある)
        …飲み物を買う前に一つ、君はいつもここでドーナツを?
        (多愛の無い事を聞く、その多愛の無さを重視する者なのだろうかという疑問)
        (この聖杯戦争に於いてこの男達は行動が独特だ、自分達もある程度特殊だが) -- アーチャー 2014-03-26 (水) 22:22:06
      • ああ、いつもここでドーナツを買っているよ
        ここのドーナツは絶品だからね
        (そういって、いかにも怪しげな新発売の炭酸飲料と茶を購入し、アーチャーには茶のペットボトルを渡す)
        (マイペースに歩きながらベンチに腰掛け、アーチャーにも隣を勧める)
        とりあえず、なんと呼べばいいかな?
        私のことは君の知っている通りの呼び名で結構だ
        別段隠してもいないしね -- 眉雪のキャスター 2014-03-26 (水) 22:40:21
      • (ペットボトルのお茶を受け取れば礼を言い)この恩はまたいつか返すとしよう
        (ベンチに向かう間も歩速を合わせて確認する、その歩く速度…癖…そもキャスターなのかという疑問があった)
        (あまりにキャスターである事を平然と語りすぎているのだ、だが今はこれを問いに来た訳ではないので胸に仕舞い)
        (勧められれば隣に座る、軍人らしい姿勢の良さでまずは茶で喉を潤して諸々を円滑にし)
        ジョン、ジョン・Dだ。勿論偽名だがそれでも会話自体はしやすいだろう?キャスター
        こちらのクラスに関しては今後の関係次第だね(組む可能性もあるだろうと)
        …単刀直入に聞きたいが、まずはドーナツを食そう(そう言って一つ齧る)
        ふむいいね、外で食べるというのも良いが確かに味も良い(キャスターに対し気さくに微笑んで言う) -- アーチャー 2014-03-26 (水) 22:55:31
      • ほほう、MIA(ジョン・ドウ)
        ある意味慣れ親しんだ名だ、戦争中というなら尚更都合がいいといえるな、はははは
        中々良い諧謔をもっているようだな、ジョン
        好ましい趣味だ
        (こちらもバクバクとドーナツを食べながら笑う)
        (ジョンの疑問はある程度的を得ていた)
        (キャスターの手は明らかに武に手を染めていた人間のそれであり、体幹や体格、そして重心移動も一般人のそれとは異なっている)
        (だが、やはりサーヴァント特有の力強さはない。あくまで人並み。しかも、老齢のせいもあり、精彩さは欠いているようにすら見える)
        (少なくとも、セイバーやランサーのそれとは思えない)
        ははは、そうだろうそうだろう、いいドーナツだろう
        良ければジョンもこれから贔屓にしてやってくれ
        (がぶがぶと炭酸飲料をのみながら気さくに笑う) -- 眉雪のキャスター 2014-03-26 (水) 23:11:39
      • おや嬉しいね、生前はどうにも上手い時にジョークを言えなかったものだから
        (気さくな笑みを見せる男はしかしキャスターの全身から見て取れる練武の跡に余計に疑問が高まる)
        (恐らくは名の通った武人なのだろう、ならばこそ武功を謳われた時代の肉体で現れる可能性の方が高い筈)
        (何かを見落としている…そう思いながらもドーナツを口へ詰めて咀嚼し飲み下す)
        (まずは聞くべき事を聞くべきだ)ああ土産にもするとしよう…さて本題だキャスター
        君達は何を望んでいる?…私が集めたパズルは君達を自殺願望者だと言っている
        だが聖杯に呼ばれた以上わざわざ死にに来た訳ではないだろう、…我々は英霊だ、それほど人間は出来ていない
        (愉快そうな男とは対照的に生真面目な顔で問う) -- アーチャー 2014-03-26 (水) 23:22:21
      • (真面目なその問いに、変わらず……それこそ、不気味な程に変わらず)
        (ただ、笑みを漏らす。屈託のない、自然な笑みを)
        望みは当然勝利だよ
        そして自殺するつもりはないさ……これは勝つためにしていることだよジョン
        現に君は私を『殺せない』
        (何も変わらず。ただ明日の天気でも語るように……キャスターは語る)
        衆人環視の中で、キャスターとして既に名が通り、浸透し、一般人にまで顔を知られている私を殺せばどうなる?
        ……想像しただけでも、面白い結果にはなるまい?
        見ての通り私は弱い
        いつでも倒せる相手だ
        そんないつでも倒せる相手を……バトルロイヤルである現状、すぐに倒すのは愚か者のすることだ

        ジョン、私は毒なのだ
        私を喰らった者まで聖杯から遠ざける『毒』だ

        故に……私は君達と違って隠れる必要すら、ないのだよ

        私はそれほど人間が出来ていないのでな
        勝つために手段を選ばないというだけのことだ

        (当然のように語るキャスター。その声は一般人の耳にも届くが……『誰も気にしてない』)
        (なぜならキャスターという老人がそのような『嘘かほんとかわからないこと』を吹聴するのは最早『当たり前』だからだ)
        (そう、彼の『戯言』がどんなに荒唐無稽でも『当たり前の嘘』であるという認識にまで……彼は浸透しているのだ。日常に)

        まぁ、『模範解答』だがね
        気に入ってもらえたかな? -- 眉雪のキャスター 2014-03-26 (水) 23:51:14
      • (ドーナツを袋から一つ取り出す)ああ実に模範的だねキャスター、確かに私はこの場で君を攻撃する事は無い
        だが…(ドーナツを齧る、欠ける円)君は敢えて損得で計算する人間だけでモノを見ようとしている
        …だが一応の納得はしておこう、私が知りたかったのは彼らを巻き込みかねない危険性があるかどうかだ
        (公園を行き来する者達を見る、それを遠い目で見つめる…自分はあそこには居ないと示すように)

        (キャスターのやり方は理解した、この男の話術は極めて危険だ…が、理性の上にある)
        (理性の上で一般市民を盾にはしているからこそ彼らは安全とも言える)
        (…一部の狂人と毒さえも喰らう者達を除けば)

        …ふむ、今君へのお礼を思いついた(ベンチから立ち上がると名刺をベンチに置く、武器商人の住所が書かれた名刺を)
        「武器」が必要ならご一報を、我がマスターはいつでも取引を待っているよ
        (そのまま男は去っていく、今必要なモノは確かめたと言うように) -- アーチャー 2014-03-27 (木) 00:12:40
      • (名刺を受け取り、またにこやかに微笑む)
        ありがとう、必要なときは是非とも連絡させて貰おう
        同時に、君もまた私を『利用』したくなったら……遠慮なく私を訪ねるといいぞ、ジョン
        我々は同類だ
        君と私は同じ利を理解した

        ならば、同じ方向を向くことは容易い

        また会おう、ジョン
        共に聖杯のためにな

        (笑顔で見送ってから、姿が完全に見えなくなってから溜息を吐く)
        (そして、続いて漏れるのは……自嘲の笑み)

        バレているなぁ……上手だなジョン
        攻めと守りのタイミングが完璧だ
        老獪とは……ああいうことを言うのだよなぁ
        あやかりたいものだ

        (小さな敗北を胸に、笑う)
        (満足気に) -- 眉雪のキャスター 2014-03-27 (木) 00:45:16
  •  
  •  
  • (夢を見ている)
    (生まれてから今まで何度も夢を見ているが、その夢は全て明晰夢だ)
    (常日頃から『そういう類』の事ばかり白昼に夢として想像を巡らせている所為か、ありえない状況に置かれる夢であればすぐにここが夢だと分かるのだ)
    (何かの矛盾、何かのズレ、そんなものが気になってしょうがない、自分の中に納得できる形で収まらないと気がすまない性分が、夢を夢と詳らかにするのかもしれない)

    (だからその夢も、すぐに夢だと理解できた)
    (その状況は、聖杯戦争に身を置く俺とは明らかに違う場面、違う道理にて俺を舞台へと誘いこんでくれたから)
    -- リジェン 2014-03-25 (火) 22:51:54
    • (俺の夢には色がない。何故か分からないが、俺の見る夢は全てモノトーンで描かれる)
      (何人かに一人は、そういう夢しか見られない人、あるいはそういう夢を見られる人がいるらしいという話を聞いた)
      (ただ、モノトーンの夢を見る者の一人として注釈を加えるとするなら、モノトーンであろうがそれがどんな色をしているかは分かるのだ)
      (濃淡だけの話ではない。この灰色が何色なのかを、視覚情報以外で理解出来るのだというのが正しい)

      (だが、その時見た夢の光景は、今まで見たこともないくらい単純な黒を前に槍を構えている夢だった)
      (目の前に存在するのは闇。過去にこんな光景を見たことはない)
      (そして、すぐに理解した。これは、自分自身の中から生じた夢ですらないのだと)
      (なんと説明したらいいのか……俺がその夢では、俺として存在していなかったから)
      -- リジェン 2014-03-25 (火) 22:59:36
      • (類推して気付く)
        (その情報は、割りと真新しい記憶の引き出しの中に入っていたから、すぐに参照出来た)

        (これは――サーヴァントとして契約を結んだ、キャスターの体験を夢として見ているのだと)

        (聖杯戦争で契約を結ぶ際、サーヴァントの過去を夢として追体験することが往々にしてあるのだという)
        (ならば俺もキャスターと契約を結んだマスターとして、それを見てもおかしくはないと思っていた)
        (この限られた視界の中で自分の意思に関係なく進んでいく劇のような光景は、それはそれで面白い)
        (自分の口から、自分の意思ではない言葉が放たれる感覚を弄んでいたが、やがて飽きが来る)

        ……悪いなキャスター。少しばかりお前から離れるぞ。

        (言葉にして呟いて、キャスターの主観から離れる)
        (キャスターの身体をするりと抜けだして、客観の世界へと身を躍らせる)
        (ただ、世界はキャスターの主観の中だけなのか、離れられる上限として『キャスターの視界』という制限はあるようだった。ゲームの画面端を連想して少し笑う)

        あと、そうだな。
        ――全体像は分かったから、少し止まってくれ。
        ……少し堪能したい、良い光景だからな。

        (俺が『お願い』をすると、その場にいるキャスターと、それに相対する闇がピタリと静止した)
        (俺はその美しい光景を、指をフレームの形にして収める)
        -- リジェン 2014-03-25 (火) 23:07:31
      • (槍を持つ、キャスター。その姿は完全に今の姿とは違う……黒髪の、いかにも勇猛そうな青年に見える)
        (これが月日が立つとあの老獪、老獪? いや、ドーナツを食べて徘徊するだけの老人になるのだと思うと、自分もいつかそうなるのかと気が滅入る)
        (かといって、年齢加算を止める手段があっても、絶対に俺はそれに手を伸ばさないだろう。そんなもの、自分の危機感を殺ぐだけだ)
        (生き急いでこその生だし、使い尽くしてこその命だ。今日という日が二度と戻らないから、自分は今日を生きるのだ)

        と、なれば……これは、第三次の頃の聖杯戦争か。
        話には聞いていたが……本当にランサーとして参加してたんだな。
        どうせならその姿で召喚されてれば、まだ使いようはあったのにな。
        こう、敵サーヴァントの攻撃を、華麗に防ぐとかそういう……。
        ……まあ、言っても仕方ないか。

        (その槍の向く先を見る。そこには、闇そのものと言っていいほどに心に寒気を走らせる『魔王』の姿がある)
        (こちらも、話には聞いている。キャスターが第三次で争ったのは、『矛盾の魔王』という存在だ)

        いいね。
        『魔王』と『勇者』の物語かな、これは。
        俺はさ、こういう王道も大好きなんだよね。

        (言いながら、静止した時間の中を歩く)
        -- リジェン 2014-03-25 (火) 23:15:42
      • (周囲の限られた視界で制限された移動可能範囲をぐるぐると歩き)

        マスターはいない、か……?
        まあ、こんな人外の相手と刃を交えるなんて、普通の人間には無理だよな。
        俺なんか、正面に居るだけで失禁する自信あるわ。
        矛盾の魔王ってあれだろ内面まで見透かされるらしいじゃない。……勝てるわけねえだろそんなん。

        (肩を竦め、今の聖杯に『矛盾の魔王』が潜んでいないことを心から願った)

        いい話だな。
        でもさ。これってさ……じゃあ俺の自由にしていいんだよね。俺の夢なんだからさ。

        (指を弾くと、キャスターの視界の外側が、真っ白なキャンパスに変わる)
        (永遠にどこまでも続く、何でも書き込める真っ白い空間が広がっていく。いつかメルセフォーネに言った、自分の深層心理空間を、夢の中に広げた)

        俺が参加するならどうしようかな。
        どうせ、俺がここに居るんだから、それくらい考えても罰当たんないもんな。

        俺が聖杯戦争を、傍観する立場じゃなくて、参加する立場に居ようと思ったのは……。
        それが理由だしな。メルセフォーネさん。

        (どこかで、違う夢を見ているであろうそのマスターの名前を呼び、小さく笑った)
        -- リジェン 2014-03-25 (火) 23:23:05

      • (手を打つ)
        (何かを思いついた時、思わずこうしてしまう)
        (少年のようだとよく評される笑みで、言う)

        決めた。
        多分な、キャスター。

        俺はこの場面に参加するならお前と一緒に戦うだろうな。

        お前の視界の外側は、俺の自由になるはずだから、俺がそこに居ることにしよう。
        聖杯戦争の参加者として。……今回と似たような状況かもな。
        マスターかな? サーヴァントかな?
        まあ、どっちでもいいな、それは。どっちでも美味しく出来る自信、あるよ。とにかくこの場面では。
        ――俺はお前と一緒に戦うのが一番楽しいと思ったよ。

        (それを口にした瞬間、真っ白だったキャンパスに一瞬で端まで完璧なる画が描かれ、魔王との最終決戦の図が敷かれた)
        (どんな魔法より劇的に、一瞬でその空間がそうであるかのように『書き換えられ』、『創作』される)

        ……おいおい、現実でこれが出来たらマジで俺今回何の苦労もなく優勝してんじゃね。

        (あまりに簡単に書き換わる夢に自分で笑えてきて、肩を竦めた)

        (――と、その夢が完成したと同時に、別の夢がその夢を喰い尽くす)
        -- リジェン 2014-03-25 (火) 23:28:34
    • (矛盾の魔王との対峙を描いた夢が崩れ去り、その下から新しい夢が生じる)
      (やはりそれも、見たことがない風景であり、キャスターの追体験であるように、キャスターの視界分しか描かれていない)
      (正直に言えば窮屈なので、また指を弾いて白いキャンパスを広げる)

      (既に描かれている、キャスターの視界分の夢の光景は……今度は人と剣を交えていた)
      (目の前には、覚悟の形相で自分に剣を向ける男の姿がある)
      (その表情から、まず確実にキャスターを殺そうとしてきていることがわかる)
      (薄汚れた姿から、今まで辿ってきた道の苛酷さが分かるその黒髪の男に、俺は少しだけ好ましいものを感じた)
      -- リジェン 2014-03-25 (火) 23:33:09
      • (対するキャスターの姿はというと、こちらは騎士のような鎧を着ているものの、老人の姿だった)
        (外見としては今の姿と近い。顔つきは明らかにこちらの方が精悍だが)
        (銀の剣を構えて、黒髪の青年に向けて刃を振ろうとしている。内に秘める熱情が喜悦として漏れだしている)

        お前さ。
        こういう表情も出来るならやれよ。
        ドーナツばっかり食ってんじゃねえよ。
        というかな、これはいつの記憶なんだ?
        お前これは何か捏造してるんじゃないだろうな。

        (思わず言いたくなるくらいに熱にまみれたその光景を見て、肩を竦めて笑う)
        (笑うしかない。これもまた、いい絵だと思わされてしまったから)
        (男同士が、自らの覚悟を元に争う話というのは、それもまた王道だ)
        (お互いの信念がぶつかり合い、片方が残るその淘汰こそ、人に無常の寂寥を与えてくれるのだ)
        (俺はこの絵も悪くないとしばらくその絵を堪能した後、やはり立ち上がって夢想する)
        -- リジェン 2014-03-25 (火) 23:38:42
      • (改めて考えてみて、その場のどこに自分を配置すべきだろうかと悩んだ)
        (黒髪の青年は、キャスターを見て確実なる覚悟を以って殺そうとしている)
        (キャスターもまた、それに対して本物の殺意を抱いて迎え撃っている)
        (その二人の意識の差は殆どないが、ニュアンスが若干違う)
        (黒髪の青年の方は、失った何かを取り戻すかのごとく――鬼気迫っている)
        (対してキャスターは、出来る物なら奪ってみせろとばかりに、完全なる精神的優位を以って迎え撃っているのだ)

        ……俺正直この場面にはいらねえ気すらする。
        どういう理由があってキャスターと争ってるのか知らないが、こいつら相手以外見えてないじゃん。
        俺がいたとしても明らかなる蛇足だろこれ。

        この黒髪のこいつ、すげー顔してるな……。
        マジでこんな顔して聖杯戦争臨んでる人間がいたら、絶対相手したくないわ。
        自分が正しいと思い込んで、信じて揺るがない人間にだけは絶対当たりたくないからな。

        それを良くもまあこんな嬉しそうに迎え撃てるな、このキャスター。
        嘘くせえ……お前こんだけ雰囲気あるならセイバーとかで召喚されろよ……! クソジジイが……!

        あー……。やばい、思いつかない。ああ、この場面には俺、いないかもな。
        -- リジェン 2014-03-25 (火) 23:45:06

      • (それでも、絵を描かない訳にはいかない。途中で放棄するのは性に合わないし、後から見て楽しめない)
        (未完成の最高傑作よりも、完成した良作こそが創作として良き物だと思うがゆえに、ある程度なら頑張りたいと思った)

        まあ、実力不足な部分かもな。
        ただまあ、ここに参加するとするなら。
        やっぱりキャスター側につくかもな。

        この、黒髪のこいつがどういう覚悟でこの戦いに臨んだかは知らないが……その理由になりたいと思えるくらいの顔だ。
        なんだろうな。何を求めればここまで覚悟した顔になれるんだろうな。
        もう自分にはそれしかないみたいなこの顔つき、俺は悪くないと思う。

        キャスター。
        お前も、心の何処かで自分がこいつに打倒されることを期待してるから。
        そんな顔してるんだろ? ……その点ではな。俺もお前も似たもの同士なのかもな。

        (俺は笑いながら指を弾く)
        (再び、その不完全な夢は端から端までを創作され、俺は黒髪が覚悟する理由としてキャスターの後ろへと配置された)

        まあ、細部は詰めないけどな。なんか気持ち悪いことになりそうだこの想定。
        ただまあ、これは今のこの状況とあまり変わらないと思えば……今回の聖杯戦争で、誰かがこんな顔をしてキャスターに向かってくれば。
        お前もこんな顔しながら……死ぬだろうな。死ぬわ。俺もろともな。
        ……お前、マジ頼むぞ。

        (げっそりした顔でキャスターの肩を叩くと、再び夢が崩れ始める)
        (流石に二回目ともなると、驚きもしない。男二人の風景の下から新しい風景が現れ、それは今までの二つとは違って、寂寥がありながらもどこか明るい世界に見えた)
        -- リジェン 2014-03-25 (火) 23:54:20

    • (闘技場だろうか)
      (構図としては余り変わっていない)
      (ただ、相対する相手が、女性に変わっていた)
      (芯の強さの伺える、それでいてキャスター自身を尊敬している、そんな瞳の上に確かな殺意を載せて、真っ直ぐに睨みつけていた)
      (正直に言って、それはそれ単体でも美しいといえるほどに、完成された姿に見えた)
      (女性としての美しさというよりは、人間としての美しさ。寂寥、悔恨、後悔、全てを飲み込んで先に進むことを誓った者が出来るその瞳は)
      (――やはりどう評しても、美しいとしか言いようがなかった)

      (対するキャスターは……老人だった)

      (俺はキャスターの尻に思い切り蹴りを入れる)

      お前の過去矛盾してんじゃねーか!!
      どっちか捏造だろこれ!! 空気違いすぎるわ!!

      (言いたい放題言ってから、キャスターの外見を観察する。どこか身体に無理をしているような体重の掛け方をしている)
      (既に致命傷の一撃でも貰っているのか、その口の端には近くに寄ってみなければ分からないが血が滲み始めている)
      (想像するに……いや、これは一度、本人に聞いたことがある)

      (これは……かつてキャスターが自分の弟子に殺意を向けられた……その一幕なのだろう)
      -- リジェン 2014-03-26 (水) 00:10:15

      • ということは……あっちが捏造か。
        まあ、だろうな。あれはなんか少しおかしかったしな。

        で、彼女がキャスターの弟子で……美人だな、普通に。
        ていうか、女弟子って時点で少し卑怯だぞこんなの。
        どうせ師匠師匠呼ばれてたんだろ、腹が立つ……。

        (ただ、劣勢というわけでもないようだった)
        (どちらかといえば死闘というよりは、命を使った指導のようにも見える)
        (虚勢や意地だけではどうしようもない覚悟した笑みを張り付かせ、どこか満足気に剣を振るおうとしているキャスターがいて)
        (それを、羨望とも崇拝とも取れない、複雑な表情で女戦士の方が見ている)

        ……成る程、だな。
        本当に何かを教える時、師匠と弟子という境界は逆に邪魔になることもあるからな。
        近すぎる関係は、客観性を失わせる。要らぬ情は、物事を正確に捉えることの邪魔をする。
        ……美しくはあるが、どこか寂しいのはそのせいか。

        (三度、指を弾くとキャンパスが広がる)
        (何度やっても飽きることはない。何度やろうが、同じようにやれる。でなければ自分が魔術師である意味が無い)
        -- リジェン 2014-03-26 (水) 00:19:58
      • (薄く笑い、複雑な表情の女戦士に近寄る)

        確かにな……この目をして向かってくる相手が「殺して欲しければ殺してやる」は、少しばかり傷つくだろうな。
        今そこに居ることは、間違いなく自分で選んだはずなのに。
        そうやって、剣を向けることも、向けてもらうことも、自分で勝ち取った場所なのに。
        その理由を、相手に求めれば、その相手は傷つくに決まってる。なあ、キャスター。

        (振り返りながら同意を求めるが、キャスターは返事をしてくれない)
        (どこか喜びを感じているような視線で女弟子を見ている)

        嬉しかったよな、お前も。
        でなきゃ、そんな顔は出来ないはずだ。
        自分の弟子が、自分の想像を越えて行くことを。
        自分の領域を越えて行くことを、誰よりも臨んでるのがお前だもんな。
        だから、俺も願うよ。……またもしこの相手と剣を交えるなら、自分の意思と、自分の理由で向かってくることを。
        そうすればきっと、今度こそお前は二度と聖杯戦争なんかで俺みたいな輩に弄されることもなく、安らかに死ねるだろうさ。

        そんなこと、俺は許さんけどな。
        お前は俺の呼び声に答えたんだ。だったら、死ぬまで苦しむ義務がある。
        とりあえず、今回の聖杯戦争では俺を庇って以外で死ぬことは許さんぞ……殴られるのを自動で庇う機能くらい付けろよクソジジイ……!!

        (ムカついたので蹴りを入れるが時間が止まっているのでびくともしない)
        (俺はキャスターに与えている小遣いを減らすことを決めた)
        -- リジェン 2014-03-26 (水) 00:27:40
      • (さて、と頭を悩ませる)
        (正直に言えば、今この女戦士が居る場所は、俺としても魅力的な立ち位置だ)
        (だが、そこには既に彼女がいて、彼女なりの譲れない理由があるとするのならば俺はそれをどうにかしようとは思わない)
        (それを押しのけてそこに立つということが許されるのは、彼女がどいた先までを考えて、なおかつ彼女がそこに立つよりも面白い何かを描けるということが絶対条件だ)
        (それは少しばかり考えるのが億劫であるし、何よりこの描かれる絵は中々に綺麗だ)
        (俺は少なからずその情景が好ましい物に思えたし、それを崩そうとは思わない)
        (だとしたら、自分はどこに居るべきだろうか)

        (今回は前回の絵とは違う。女戦士はキャスターしか見ていないし、キャスターもまた女戦士しか見ていない)
        (その先に何かを求めるのではなく、今この瞬間に得られる物を全て得ようとする貪欲さしか感じられない)
        (だから、この場に自分がいることこそ、それこそ完璧なる蛇足になる)
        (だったら)
        (周囲を見回す。――そこには、観客たちが居る)
        -- リジェン 2014-03-26 (水) 00:35:52

      • ……俺はさ。
        多分そこに居ると思うぞ。
        というか、誰か居るな? 視界の端でもう捉えてたか。そこに居るやつを。
        んでも、まあ誰かがいるなら、その誰かと共にそこに居て。お前の姿を見届けるだろうな。

        なあ、キャスター。
        ――それが、俺の描く世界だよ。

        (言葉にすると同時に、世界が拓かれる)
        (三度完成した世界で、一人その世界に腰掛けて、静かに息を吸い込んだ)

        (もうキャスターの夢には満足した、だから起きろと自分の身体に命令を出す)


        (眼を開く)
        (そこには、埃臭いソファ)
        (見知った魔術工房)

        (時間は深夜の一時。まだもう一眠りすることが出来る喜びを噛み締めながら)
        (今見ていた夢の完成図を想い、静かに眠りに落ちた)

        (今度は――朝が訪れるまで、夢を見ることのない深い眠りだった)
        -- リジェン 2014-03-26 (水) 00:41:24
  •  
  •  
  • (少し陽が傾き始めた頃)
    (のどかな公園でベンチに座る老人が、屋台の出来立てドーナツを頬張る。のどかな光景)
    (その前に灰色の犬が…というか狼なのだけれど、尻尾を振って座っている様は犬にしか見えない)
    (野良にしてはずいぶんと近い距離で、老人の顔を見ている。ドーナツも見えている)

    ……あのっ。その……あのですね。ええと……。
    (突然女の子の声でしゃべり始めた灰色狼が何か言いにくそうにしっぽをゆらゆらさせていた) -- 灰色狼 2014-03-25 (火) 02:59:12
    • (夕刻に差し掛かる頃、お気に入りの揚げたてドーナツをもりもり食べながらベンチでいつものように休んでいると……)
      む? なんだ、犬っころ……ドーナツだったら一つくらいはめぐんでも……ってしゃべったぁああ?!
      (びくぅっとしながらのけぞる)
      なんだ、どうしたワーウルフか?! -- 眉雪のキャスター 2014-03-25 (火) 03:07:00
      • あ、いただきます(それだけははっきりとした口調で言う犬)
        (はっ)
        い、いえそうではないのです!!あっ ないすりあくしょんありがとうございます!!
        うちのマスターはそっけないので、涙が出そう…… あ、い、いえそうではないのです!!
        (犬はうろうろとベンチの前を歩いて……ぽんっと少女の姿になった)
        (大きく胸元の開いた白い拘束服のようなものの下に赤いうす布を重ねたワンピースを翻し)
        (歳は15・6才といったところの幼さの残る姿。ぺこりと頭を下げると長い赤い髪が地面に流れる)
        は、はじめまして、貴方、キャスターさんなんでしょう?
        あのっ あのっ あたしもキャスターなんです!よ、よかったら弟子にしてくださいませんか!!
        ちょっとお話だけでもいいのです! -- キャスター 2014-03-25 (火) 03:20:54
      • あ、いやいや御丁寧にこれはどうも……って、やっぱり人間……いや、サーヴァントか?
        私の事キャスターって知ってるし
        (控えめにいって趣味がいいとは言い難い服をきているキャスターを見て眉根を顰める)
        (少女がきるにしては余りに痛ましい)
        (しかし、それもすぐに払拭するように首を左右に振り)
        ……まぁ、話すのは構わんが、弟子入りはやめたほうがいいぞ?
        隠してもすぐばれるのでいってしまうが、私魔術使えんからな
        しかも、人間相手に腕相撲して負ける……から、な……
        (自分でいっててどんどんへこんでいく) -- 眉雪のキャスター 2014-03-25 (火) 03:31:18
      • そうですよーあたしもキャスター!サーヴァント一年生なのです。(にこにこと長い袖を振り回し)
        「キャスターって名乗ってる爺さんをよく見る」とそこのドーナツやさんのご店主から聞きまして、待っていたのです!
        この姿は目立つみたいで……スキルというのを使ってみましたよ。キャスターさんもこういうことできるんでしょ?
        何か教えてくださ……………………………………………………………………………………………………………………
        (きゃっきゃっと若い町娘のような高いテンションで話していたけれど、)
        (話を聞くにつれて 目に見えて肩を落としてゆき…………………………)
        ……………えっ えっ 使えな…い…?腕相撲……まけ……えっ??????
        ………………それで、大丈夫なんです?聖杯戦争…………?
        って言うかなんでまだ存在してられるんです?!ど、どうやって今ここにいられるかそっちの方が気になりますよ?!
        (あからさまにおろおろとうろたえて、さっきの犬と同じように目の前をうろうろ) -- キャスター 2014-03-25 (火) 03:58:09
      • いやぁ、ダメかもしれないなぁ……この前なんかな、君よりもちっちゃい女の子に殺されそうになって、他所のサーヴァントに助けて貰ったからな?
        なんでまだ生きていられるのかは、まぁ割と私も私んちの主も不思議でならない
        ひたすら情報集めて逃げ回って今もここにいるぞ
        頭脳派という奴だな!! はははははは!
        ほら、もっとドーナツくうか?
        (うろうろするちっちゃいキャスターにドーナツを差し出す) -- 眉雪のキャスター 2014-03-25 (火) 04:13:35
      • あ、いただきます。ありがとうございます。
        (ぺこりと頭を下げて隣に座ってドーナツを頬張る。落ち着きはないけどこういうことはきちんと)
        なるほど…やはりご老体だと色々な知識がありますから…年の功というのは強力なスキルと同じということなのでしょうか…。
        (ともすれば情けないと笑うような話も真剣な顔をして聞く)
        年の功は、あたしにはちょっと無理ですねぇ……ふむむ…。あたし、キャスターとして、サーヴァントとしてすごく未熟で。
        マスターを危険な目にあわせてばっかりだから…強くなりたくて。他のサーヴァントに聞いたらいいかなって思ったのです。
        やっぱり、サーヴァントもそれぞれだから参考に、というのは難しいようですね……。
        (しゅーんと小さい体がさらに小さく縮こまって、ため息)
        ……もうひとつ。
        (一言呟くと、背筋を伸ばして、隣の気のよさそうな老人を見る。視線はさっきよりもずっと真剣だった)
        ご老体も、ここにいるということは願いがあるんですよね?どんな願いなんでしょうか。
        ……そのものずばり、ではなく曖昧でもいいのです。……知っておきたいの。 -- キャスター 2014-03-25 (火) 04:40:41
      • うむ、他から学び取ろうとするのは悪い事ではないが……まぁ次からは気をつけたほうがいいな
        もし私のようなよわっちぃサーヴァントでなければ、逆に倒されてしまっているぞキャスター君……ってややこしいな!!!
        (炭酸飲料も渡しながら、ふむと頷く)
        ふぅむ、君のところのマスターが何者なのかは分からないが、守りたいというなら……傍にいたほうがいいのではないかな
        サーヴァントになろうと、我々の手は2つしかない
        手が伸ばせる範囲で守れるものなんて、せいぜい隣にいる1人程度だぞ
        (苦笑しながら自分も炭酸でドーナツを流しこみ、それとなく空を見上げる)
        (視線を感じても、笑うばかりだ)

        願い、か

        そんなもの、私にはないよ

        あったとしても……無いと答えるのが一番だ
        結局願いを叶えるのは主だからな
        私の願いは二の次だ
        願っても叶わないことだってあるかもしれん
        だったら、最初から願わないに越した事は無い

        サーヴァントは、装置だからな
        我々は主の願いを叶えるために呼び出された装置にすぎない
        なら、その願いなど……いつ不意にされても可笑しくない
        少なくとも、私はそう思っているよ -- 眉雪のキャスター 2014-03-25 (火) 04:52:18
      • あたしも一応戦えますから。同じクラスなら危なくても逃げるくらいなら何とかなるかなぁって。
        あっ ごちそうさまです。
        (炭酸をもらうと、くいっとのんで、ぷはーとやっぱりのんきなリアクション)
        (隣の老人と顔を見合わせて笑った。空を見るともう夕暮れ。オレンジと濃紺のグラデーションが綺麗だった)
        (聖杯の願いの話。ちゃんとした答えが返ってくるかどうかは賭けだった)
        (人を煙にまくことが上手そうな老人が、曖昧にして笑い話で終わってしまうかもと)
        (だけど、帰ってきたのは……)

        ……なんだか、マスターもそういいそうな感じなのです。
        大人の答えなのです。

        (言葉の奥の意味を考えて、炭酸水を見て黙る。その時、近くを飛んでいた烏が鳴いた)
        (茜色の空はもう、ほとんど闇に飲み込まれていて)

        あ……帰らなきゃ。そろそろマスターが帰ってくる(すくっと立ち上がる)
        あたしも、マスターのそばにいたいのです。でも邪魔なときがあるみたいで、たまにこうやってひとりでいろといわれます。
        まだ、役立たずだからなんだと思って…こうしてそのたびにうろうろしているのです。
        ……ごちそうさまでした。お話ありがとうございます。
        (頭を下げて、立ち去ろうとして……とまる)

        「願い」

        それがあるから貴方はここにいるんじゃないんですか。
        永遠に戦い続けることになってもいいと思うほどの願いが。

        そんな願いの気持ちからは逃れられないものだと思うのです。
        きっと……死んでも。

        ……願いも、自分の名前も思い出せないあたしがいうことではないと思いますが。
        (くすっと笑って、もう一度頭を下げる)

        貴方を探してみてよかったです。
        ……何か一つ、掴めたような気がします。

        (そういうと、夜闇の中へと消えていった) -- キャスター 2014-03-25 (火) 05:26:30
      • (自分よりもよっぽどらしく夜闇に消えていく少女を見送り、笑う)
        (既に夕闇が沈み、宵闇が訪れ始めた公園)
        (ドーナツ屋台は気付けば店仕舞いをはじめていて、烏ですら巣に戻ろうと空から消える)
        (夜に浮かぶ青白い月を見上げて、呟く)
        (小さな声で、静かに)
        従者(サーヴァント)の願いなど……それ自体が矛盾したものさ
        たとえ逃げられなくても……立ち向かえるわけでもない

        届くはずが無い願いなど、私にとってはどうでもいいものさ

        (それでも、主が願いがあるというのなら、従うだけのこと)
        (なぜなら自分は、サーヴァント……聖杯戦争を成立させるための装置なのだから)

        これもまた、感傷かね
        装置には必要ないはずのものなんだがな

        (自嘲するように1人ごちて、帰路につく)
        (月を背にただ1人、悠々と) -- 眉雪のキャスター 2014-03-25 (火) 05:40:10
  •   -- 2014-03-25 (火) 02:25:36
  • (聖杯戦争では、なによりも情報がアドバンテージを握る。マスターであること、サーヴァントであることを明かさないことでこそ敵を討つチャンスが得られる)
    (……それが定石と知っているからこそ。町中、キャスターを宿に残して歩いていた矢先、堂々と令呪を晒して歩いている青年を見た時は、さしもの魔術師も言葉を失った)
    ……そういう策略なのか? 理解できん(顔をしかめ、あえて相手に声をかける)お前は死にたがりか、それとも狂人か。 -- アルヴィン 2014-03-24 (月) 23:29:58
    • (令呪に目を留め立ち止まる青年が眉根を寄せている。言葉を失う魔術師に、その顔が見たいからやっているんだよと伝えたくもあったが我慢し)
      逆に聞かせて欲しいな。俺に死にたがりと、狂人と尋ねる君は、死にたがりか狂人なのかな?
      折角の優位を平等まで持っていくその発言は自信から来るもの? それとも油断から来るものかな。あるいは策略の内だったりするの? ……聖杯戦争参加者さん。
      (少しだけ見上げる形になって、目の前の無骨な男と対峙する。赤い瞳が真っ直ぐに相手の目を見つめている)
      -- リジェン 2014-03-24 (月) 23:35:33
      • なるほど、どうやら正解は狂人気取りの若者といったところか。よく回る口だ。
        (双方ともに同じ色を持ちながら、込められた意図は全く異なる。片方は幻朧するような、もう一方は訝しみ嫌悪するようなもの)
        俺は、戦う気構えを見せていない相手を闇討ちするほど外道に逸れているつもりはない。それだけのことだ。
        (首元の令呪を見せ、己の立場を示し)今回の聖杯戦争にはずいぶん変わった連中が選ばれているようだな。ここまで魔力を感じさせないマスターもいるとは。 -- アルヴィン 2014-03-24 (月) 23:39:03
      • 喋るのやめたら死んじゃうのさ。常人気取りの若者さん(薄く笑って肩を竦め)
        まあ、そうだね、俺が特にイレギュラーなのかもね。凄いよ? 他のマスター。実際この調子で話しかけてたら命が何個あっても足りないんじゃない?
        それでも、いきなり顔突き合わせて理由もなく相手を害そうとしないだけ、少しだけ命は長く伸びるかもしれないけどね。
        ……一個聞いていいかな? 戦う気が前を見せていない相手を闇討ちするマスターも、結構いると思うんだよ、それこそ話通じない系のさ。
        そういうのが来た場合、不利な状態から戦うの? 自分の騎士道みたいなものに準じて? ……この、願いが叶うなんて魅力的な目的のある戦いを?
        (まるで謳うように両手を広げて、信じられないとばかりに天を仰いで道化師は嘆いた)
        -- リジェン 2014-03-24 (月) 23:45:53
      • その問いには明確な答えを返せる。とっくのとうにその手合いには襲われた後だ。
        (親指で首を掻っ切る動作。先のアサシンの襲撃を示唆している)当然返り討ちにした。
        俺は不意を打つつもりはない。代わりに、そんな卑怯な手管に陥らされるつもりもない。
        ……そして、己を騎士道精神の体現などと嘯くつもりもない。俺がそのような外道をとっては、やかましい手合いが身内にいるのでな。
        (自慢してみせるでもなく、むしろ気怠げに。自分が外道に堕ちた姿を見た時、キャスターがどう振る舞うか、考えるだけで頭が痛くなる)
        ……魅力的、というからには。お前にも相応の願いがあるのだろう。そうして他人をあざ笑い、超越者を気取って撹乱するものに相応しい願いが。 -- アルヴィン 2014-03-24 (月) 23:52:29
      • おいおい、怖いな。返り討ちとか。……辞めろよ、こっちは両手上げてるんだからさ。君がそんな外道でないことを身内と一緒に俺も祈るよ。(ホールドアップして)
        ないよ? 願いなんてない。今のところ世界平和とか願ってみようかなと思うけど、まあそんな都合よく行かないかなとは思ってるしね。
        ただ、命を掛けるに値する動機はちゃんとあるんで、ご心配なく。もう狂おしいくらい愛してる奴がいてさ、そいつは命がけじゃないと振り向いてくれないんだよ。
        (自分の体を掻き抱いて身をくねらせ、アルヴィンを見る)……じゃあ一個質問に答えたから一個質問を返さないとね。
        その身内ってさ。例えば聖杯戦争で聖杯を狂おしいくらい必要としている人間を蹴落として、殺して、踏みにじって、唾を吐いてもさ。
        君を外道とは呼ばないでいてくれる、聖人なの? あるいは、それに匹敵するくらいの、それこそ他人を全て救い得る、素晴らしい願いとか、胸に秘めちゃったりしてる?
        -- リジェン 2014-03-24 (月) 23:59:34
      • 願いなど、ない?(呻くような声が喉から漏れた。そんな手合いが、いたというのか)
        (精神拘束術式を経てなお生まれた心のゆらぎに染みこむように、言葉の刃が容赦なく振るわれる。それは万の矢よりも強烈だ)
        ……(質問に答える義理はない。そう切り捨てることも、できる。だが相手はなんの力もなく、刃も振るわず、ただ質問に答え、返すという作法に則っている)
        (それをエゴイズムで切り捨てられるほどの強さは、ない。質問から目を背ければ、己自身の中に後悔という楔が残ってしまう)
        ……お前と似ているようで、同じだ。あいつは……願いを忘れた。願いを忘れ、ただ俺に尽くすことを存在理由としている。か弱いただの小娘だ。
        (吐きたくない言葉を引きずり出され、無表情が嫌悪に歪んだ)貴様のように露悪的であればまだマシなほどにな。お前はお前の言う、外道どもよりもよほど醜悪だ、道化師め。 -- アルヴィン 2014-03-25 (火) 00:05:10
      • 忘れた……ね。君のその誰かに凄く似たマスターを一人、知ってるよ(ゼロと呼ばれる少女のマスターを思い出す)
        彼女はさ、同じように聖杯への欲求を持たない女の子だった。だからのこのこ、俺の工房に入ってきたよ。
        言っておくけどさ、うちのサーヴァントはキャスターなんだよ。基本待ちの戦法で、領域に誘い込んだらまず負けはない。
        そんな相手の陣地に俺の甘言ですぐ乗り込んできて……ちょっと追い詰めただけで『自壊』しかけたよ。
        俺を醜悪と思うならさ、世の中もっと醜悪なものだらけだよ。きっと俺より遠慮なくそのか弱いただの小娘を餌と、贄と思う奴らが居る。
        俺はさ、必要がなきゃそんなことはしない露悪的で醜悪な道化師だけどさ。必要がなくてもそれを出来る覚悟を持った正義や悪と触れ合って。……その子大丈夫なの?
        自分の方だけ見てる今を許容してたら……それに魅入られた時にショックで死んじゃう気がするんだけど、これって、戦争だからさ。
        -- リジェン 2014-03-25 (火) 00:18:15
      • 黙れ。
        (その一瞬で、個人結界「月匣」が周囲を包み込み、紅い月が見下ろす異空間と化した)
        (ざわざわと外套が風為らぬ風にゆらめき、燃え上がる憎悪の炎のごとくたゆたう)
        貴様がなぜそれをあげつらう。貴様にこそ、お前のいう騎士道精神も、外道に堕ちる覚悟もないというくせにだ。
        お前はただ、外様に己を置いた気になり、その実都合のいいように介入し、物事を面白おかしく書き換えて悦に入っているだけの分際で。
        貴様に、(ぎり、と奥歯を噛み締めた。キリルの煩悩を思う。涙を流したマルチナの健気さを思う。そして……そう、そして)
        貴様に、覚悟して己の手を汚した者の背負うものが、わかるとでも言うのかッ!!
        (ほかならぬ自分が背負ったものを、未だ逃れ得ぬものを、思う。それを嘲笑われることは、どれほど精神を凍りつかせても我慢為らなかった) -- アルヴィン 2014-03-25 (火) 00:23:53
      • (――ぞわりと)
        (結界が身体を包み込み、異空間に捕らわれたからではない空気が変わったことに鳥肌が立ち、背筋に冷たいものが流れて笑った)
        (思わず手で顔を覆い、苦笑に歪むその表情は半ばまで隠れ、指の間から欲望を色に落とし込んだような
        灼熱の瞳が覗く)
        (相手が憤怒であるならば、こちらは欲望。相手への欲求そのものが口の端から熱い吐息と共に漏れる)……そう見えるかい?
        外様に己を置いているように、都合の良いように事実を動かし、物事を面白おかしく書き換えているだけと、そう、見えるかい?

        ――それはさ。分からないって答えて欲しいんじゃなくて、分かってくれって叫んでるように、俺は聞こえるんだけど。
        だったらさ、せめて分かってやれるくらいに、誰かの興味を引けるようにさ。
        ――面白おかしくしてみたらどうかなと、俺は思うな。その手伝いくらいは、俺が出来るからね。
        その覚悟がどんなに崇高でも、どんなに失い難く、どんなに尊い判断でも。……それを手ずから汚してやらなきゃ、誰にも伝わらないんだよ。
        ――特に、大切に仕舞ってあるような思いであればあるほどね。
        -- リジェン 2014-03-25 (火) 00:37:47
      • 貴、様……ッ!!
        (展開には1秒もかからない。月衣から機械杖マリーエングランツが引きぬかれ、最大展開状態でリジェンへと向けられた)
        (血がシリンダを経由し、金属輪が回転して魔力を増幅する。輝きが徐々に破滅力を孕み、放たれるのを待つばかりの嚆矢となる)

        (―――――だが)

        …………何故だ。
        (血を吐くような声音で、事実、血の涙を流しながら、アルヴィンは言った)
        何故そうも、お前は他人の心を踏み躙れる。何故そうも、どうしてそこまで……俺の心を……ッ!!
        (見抜いてみせる、と。言葉にすることだけは、歯を食いしばって耐える)
        (放てない。あと一撃を、たった一撃を、放つことが、出来ない)
        ……俺は、お前のような手合いに嫌というほど覚えがある。お前のように言葉を弄し、人を手駒のように操ってみせる魔を、よく、嫌というほど知っている。

        ……道化師というのは訂正してやる。
        悪魔め(縋るような声だった。そう、相手を定義しなければ、壊れてしまいそうなほどに弱々しい声)お前は、悪魔だ。 -- アルヴィン 2014-03-25 (火) 00:50:13
      • (確信はあった。今回はゼロの時やハイエナと呼ばれたアサシンの時とは違う。こいつは撃てない)
        (どんなに自分を痛めつけても、どんなに自分に拷問を加えることがあろうとも、絶対に自分を殺すことは出来ないと)
        (その身体を縛り付けるのは魔術でも、魔法でも、理論でも、持論でもない)
        (この男が作り出し、この男が自分に敷き、己たらしめている構成要素こそが『鎖』となって)
        (たった数寸押し込むだけで他愛なく散るはずの自分の命を――省みる必要のない己の進む道の先にある路傍の石を)
        (どけることも、避けることも、砕くこともできないまま――地にひれ伏すのだと)

        ……俺はさ。他人の人間性なんてどうでもいいのさ。本音を言うとな。誰にどう思われようが、誰がどう思おうが、いいのさ。
        それに愉悦を感じることはないし、哀れに思うこともない。だって俺はさ、良かれと思ってやってることだから。(薄く笑い)

        俺をさ。悪魔だと評した人間は、君で二人目だよ。
        そしてその一人目は、今は俺のことを悪魔なんて、口が裂けても言わなくなってさ。
        ――君は最後に、俺をなんて呼ぶのかな。(かつんかつんと空間の中を近寄り、距離を詰めて見上げる。鼻先がつきそうな位置まで)
        それを楽しみにするのも――きっと俺の、聖杯戦争に臨むための理由の一つになるのかな。(赤い瞳が、赤い瞳を見つめた)
        -- リジェン 2014-03-25 (火) 01:05:59
      • (ここで、ただ己の意志を、歯を食いしばり飲み込むことができるのは。それはまたひとつの強さだ)

        ゴッ

        (だから、重い音が響いた。鋼鉄の拳が砕けんばかりに握りしめられ、目と鼻の先にいるリジェンの頬を、容赦なく殴り飛ばしていたのだ)
        (暴力がもたらす不快な爽快感と、言葉のみで己に踏み込む相手にそれを振るった後悔。敗北感。嫌悪。すべてが己に向けられ、アルヴィンは吐き気をこらえた)
        ……話は、終わりだ。アルヴィン・マリナーノという名をその痛みとともに刻みこんでおけ。
        二度、俺の心に踏み込むようなら。次は拳で済ましはせん。
        (あまりにも低俗で幼稚な脅し。それを吐き出す情けなさに狂い死にそうになりながら、月匣を解除し、踵を返した)
        (眼から、噛み締めた唇から、歯茎の奥から、とめどなく血が溢れる。何一つ。圧倒的な力を持ちながら、何一つ……アルヴィンは、リジェンを超えることは、できなかったのだ) -- アルヴィン 2014-03-25 (火) 01:18:40
      • (哀れなくらい気づかない死角から、食らうと思ってもいなかった拳を叩きつけられ、細い体はぐるりと回転して街路樹に叩きつけられた)
        (一瞬何が起こったか分からない程に脳が揺れて朦朧としていたが、殴られたことに気づくと――)

        フッハハ!!(と大声で笑った)

        (まだ殴られた衝撃で目が回った状態でふらふらと立ち上がる。ボッタボタ鼻血出てる)……いやー。二度と忘れられんわ。
        怖い顔すんなよ、絶対仲良く出来るって俺は思ってるんだけどな、だって正面に立って、ああ、いや、はいはい、リジェン=アーロゲント。
        (両手を上げて降参の意を示す)……了解。俺の方はどこかの誰かに、華々しく殺されることを遠くの方で願ってるよ。
        ――じゃあね。楽しい聖杯戦争を!!(腫れた頬で両手を空に掲げて、嘘のようにはっきりと明瞭に本心を伝えるように大声で叫んでから逃げるようにして走り去って行った)
        -- リジェン 2014-03-25 (火) 01:25:36
  • ………。
    (時折こんな偶然がある。目の前から自分のサーヴァントが意気消沈した様子で歩いてくる)
    (肩を落とす少女ならまだしも、いじける老人の姿はかなりみっともない)
    (文字通り口とへそを曲げて歩いてくるキャスターに声をかける)……腹でも壊したか。
    -- リジェン 2014-03-24 (月) 21:08:44
    • (珍しく、それはもう不機嫌そうな顔でふりかえり、笑みすら浮かべず、ぶすっとした顔でいう)
      腹が下していないが、胸糞は死ぬほど悪くなったな
      弟子にあってな
      サーヴァントだったよ、幻ならよかったと今は思っている
      主こそどうした、飯でもくいにいくのか? -- 眉雪のキャスター 2014-03-24 (月) 21:14:02
      • お前口開くと飯のことばっかりだな。まだ三時だぞ。ああ、三時だから小腹減ってるのかキャスター。
        弟子って……お前、死んでから何年……ああ……サーヴァント?(肩を竦め)
        なんだそれ。……面白いだろ(目が爛々と光る)
        なんでそれでそんな意気消沈してるのか理解出来ん。……俺的には最高に喜ぶべき事実なんだが?(意地悪く笑みを作って言う)
        -- リジェン 2014-03-24 (月) 21:25:04
      • 私だって本当ならそりゃ喜びたいさ
        だがな、主
        手塩をかけて仕込んだワインがどうなっているのか、知る事も出来ずに死んだ私がだ
        その結果を楽しみにして死んだわけだが……なぜか死んでから、知る機会が偶然にも訪れて、その偶然の幸福を祝った傍から、出来の悪さをみせつけられたのだぞ?
        私の期待から到底かけ離れた「女」になっていた
        ……本当なら面白い、美味いと喜べるはずのワインが、ただの出来の悪いヴィンテージワインになっていたのだ
        私は悲しいよ -- 眉雪のキャスター 2014-03-24 (月) 21:32:28
      • それはそれで、俺から見れば仕立て甲斐のある素材なんだがな、喜劇ばかりが幸福譚ばかりが話ではないからな。
        まあ、断片と比喩話でしか聞いてないからこその評価でもあるんだろうな。その悲哀は当事者であるキャスターにしか分からんだろうしな。
        「女」って評したってことはあれか、他人に利用されているお前の姿が気に入らない感じか?
        或いは、共に手を取り合って聖杯を我が手にと、この勝者が一人しかいない戦いの先には絶対にない夢物語でも語られたか。
        -- リジェン 2014-03-24 (月) 21:40:54
      • いや、違う。それならよかったもっと酷い
        あのバカ弟子……私を殺せるかという問にたいして……わからないなんて答えやがった
        挙句、私が叱ったあとの啖呵が『殺して欲しいなら殺してやる』だ
        女子供のように私に甘えたのだ
        私を一度は殺した……私の弟子ともあろうものがな
        仕立てるというなら好きにしろ主。だが、これだけは気をつけてあつかえよ

        人間にすら殺される私だが、あれに殺されることはありえないぞ

        そういう素材だからな、今のままではな -- 眉雪のキャスター 2014-03-24 (月) 21:50:31
      • (低く笑い)ああ……。歩み寄って来たわけじゃないのか。それは……確かにな。お前の落胆の理由も少し分かる。
        それは、その弟子は或いは美しい物だけを追いすぎなのかもしれないな。だからその偶像と掛け離れた今のキャスターを正確に捉えきれていない。
        自分が殺したいという理由以外で他人を殺したらいけない。それを他人に委ねるっていうことは、内心で殺されないくらいに高潔で有って欲しいという願いだ。
        それを甘えというのならば、確かにその刃がキャスターに届くことはないかもな。

        でもな。逆説そこに落胆があるということは、見捨てているわけでもないことも見て取れるけどな。
        でなければ珍しく感情を引きずってこんな往来を歩くまい。……お前も、大概甘いな。(楽しげに笑う)
        今のままではと付け足すことも、やはり次の答案を期待してのことだろう。だったら、あるいは次は殺されるかもしれないな。
        俺は個人的に――お前を殺す者が『そういう者』であることを願うよ。条件としては、やはり俺は最高に良い物だとしか思えないからな。俯瞰で見るとするならだが。
        -- リジェン 2014-03-24 (月) 22:04:33
      • (臓腑を直接抉るような言葉の刃につい顔を顰め、そしていつものように苦笑を漏らす)
        (諧謔を笑みとしてこめて頭を振り、溜息を吐く)
        業腹ではあるが、今の主の言葉は正しい
        それは認めよう
        確かに私は今感情的になっていた
        そして、恐らく……私が伝播させてしまったであろう甘さを弟子の中にみて、嘗てと、そして今の己の甘さに腹を立てていたのだろうな
        (つい空を仰ぎながら……死したあの時もみた空を見ながら、笑う)
        奇遇だな主
        珍しく、それも……全く同意見だ

        私を殺すのは……『そういう者』であるべきだ

        妥協せずにな -- 眉雪のキャスター 2014-03-25 (火) 02:16:38

      • まあ、俯瞰とするなら、だよ。そこのところは押さえておけよ。俺として見るなら俺の代わりに死んで欲しい気満々だからな。

        ああ、そうだ。無能なキャスターと違ってな。俺は今日良いニュースだけがある。
        本当に、とっておきの良いニュースだ。
        お前の無聊を慰めるに足る程の、とびきりの二組の聖杯参加者を見つけてきた。
        今言ってもいいが、少し落ち着いてからにしよう。

        あれはな。俺が作るよ。キャスター。
        あれだけは、俺なら作れて、俺なら描けるんだ。
        楽しみにしておいてくれ。(低く笑うと、悦に入って気付かなかったのか、ポストで身体を強打して蹲った)
        -- リジェン 2014-03-25 (火) 02:33:12
      • ほう
        無能な主にしては珍しく見事な配慮と手遣いではないか
        そういうなら、楽しみにさせてもらおう
        私はなんだかんだで主の『創作』だけは、認めているからな
        楽しみだ、はははははは
        (高らかに笑い、喜びの余り目に入らなかったのか、そのへんに転がっていた空き瓶を踏んづけて転がった) -- 眉雪のキャスター 2014-03-25 (火) 20:40:10
  • (マスターの許可が下り、自らも外出するようになって数日が経つ)
    (ハイエナと名乗るアサシンとの交戦を経て、いよいよ聖杯戦争が激化するかと思われたが、現実は特にそういうこともなく)
    (ライダーにメシをタカられたり、店内に引っ掛けてある大食い記録保持者の写真が、何処かで見たことあるなと思えば史楼のところであったり)
    (平和なのか終末なのかまるでわからない。この間なんて店先で史楼本人らと出会ったものだし)

    (しかしまあ、その場で貴重な情報を得られたのはうれしい誤算だった)
    (私は今日、その"私の知らないサーヴァント"がよく見かけられるというオープンカフェに来ている)

    自分で使えない宣言する爺さんだなんて、どんだけ怪しいんだか。

    (お目当ての人物よりも先に、注文していたオムライスがテーブルに届く)
    (デミグラスの上に流れる一筋の生クリームが、何とも粋である) -- セイバー 2014-03-24 (月) 16:40:06
    • 怪しいとはご挨拶じゃないか

      (その老人は、気配も隠さず歩いてきて……堂々と対面に座った)
      (遠慮など微塵もない。相席を申しでる言葉もない)
      (そうするのが当然とばかりに座って、そのまま店員になんでもないように紅茶を頼む)
      (もう、「いつもの」というだけで通用する)

      ほら、気にせず食事を続けたまえ
      私は何も邪魔しない

      -- 眉雪のキャスター 2014-03-24 (月) 16:46:58
      • (老人の気配はよく知るもので、視界に入ればそれは静かではあるが確信と変わり)
        (目の前に彼が座れば、私は指先のスプーンを力なく零すしかなかった)
        (足早にそれを拾い上げ、替えを取りに走るスタッフを他所に、開いた口が塞がらない)
        (漸く出た言葉はひどく単純なもので……)

        ……え、何で?

        (……自分でも直後に笑ってしまった) -- セイバー 2014-03-24 (月) 16:53:57
      • (その呆けた呟きに、老人は嘆息し……苦笑を漏らす)
        (やれやれと言った様子で鷹揚に首を左右に振って運ばれてきた紅茶を一口すすってから、呟いた)

        それは私の台詞だよ
        『こんなところ』でどうして『そんな有様』になっている?

        -- 眉雪のキャスター 2014-03-24 (月) 17:01:49
      • それはこっちのセリフでしょう……!?
        私は、ただあくまで……!

        (思わず席を立ち、強い語調が喉を鳴らす)
        (それもそのはず。対面に図々しく居座っている男こそが、私のかつての恩師なのだから)
        (集まる周囲の視線がなければ、彼の襟首を掴んで質問攻めにしていただろう)
        (このシチュエーションに感謝の念を抱きながら、私は再び座り直す)

        ……私も今やサーヴァント。あなたと同じ身です。
        願いもあれば、理由もある。だからこうして、この地に再び足をつけているんです。
        はは……おかしいですよね、先生。またこうして言葉を交わす機会が巡ってくるなんて……。
        ……最後の時間から、既に一世紀以上も経過してるんですよ。知ってました? -- セイバー 2014-03-24 (月) 17:47:32
      • (自然と集まる奇異の目を受け流して尚笑い、紅茶を啜って弟子を見上げる)
        (驚愕に目を見開き、声を荒げ、手を伸ばそうとする『少女』にただ声をかける)

        まぁ、座りたまえ
        平常心が大事とも教えたはずだ

        (そして、改めて弟子の分まで追加の紅茶を頼み、向きなおる)
        (そこにあったのは……満面の笑み)

        既に人ならぬ身である以上、時間の経過は瑣末事さ
        しかし、また会えて嬉しいよ。我が愛弟子よ

        (声は慈愛に満ち、流し目には色すら帯びている)
        (心底嬉しそうに、老人は嘯く)

        またちゃんと……私を『殺して』くれるんだろう?

        -- 眉雪のキャスター 2014-03-24 (月) 18:01:25
      • (この人はいつもこうだ。言葉の柔らかさとは別に、本心が覗けない)
        (見据えた先は何もなくて、私はいつも結果ばかりを噛み締める)

        (あの時だってそうだ。彼を『殺した』あの時も)
        (忘れるものか。肉を切り骨を砕く感触が、未だにこの手に残り続けているのだから)

        それは……わかりません。
        あの時は、ああするしかなかった。あれが最良だと思うしかなかった。
        仕方のないことだと、思い続けるしかなかった。

        それでも……。

        ……私は、あなたを殺したくなんてなかった。

        (ああ、何時振りだろう。目尻に涙を浮かべるなんてのは)
        (感情的になる自分がいて、それを平静に見下ろす自分がいて)
        (激情に駆られるというのはこの事なのだろうかと、何処か懐かしく思う自分もいて)

        あなたの願いはなんですか?
        今はただ、それが知りたい。 -- セイバー 2014-03-24 (月) 18:20:13
      • (甲高い金属音が響く)
        (響いたのは……ティースプーンが落ちた音)
        (ティースプーンを取り落としたのは……目の前の老人)
        (その老人が浮かべる表情は)

        ……わからない……?
        己が師、越えるべき壁、いや越えて当然のものをみて……わからない、だと?

        (愕然とし、目を見開き、口角を曲げた……失意の表情)

        あまつさえ……『殺したくなんてなかった?』

        (だがその表情すら瞬時に憤怒へと変わり)

        師の最後の願いすら……最期の、今際の際の矜持の行方……その、引導すら……
        己の……弟子としての『殺意』でなかったと抜かすかッ!

        (絞り出すような嘆きが、漏れ出した)

        (涙を浮かべる弟子に向きあい、笑みすら忘れ、まさに今語った平常すら金繰りすて、老人は猛る)
        (そこにあるのは……失意、怒り、悲哀)
        (その全てが綯い交ぜになった表情)
        (だが、それも、すぐに収まる。老人は深く溜息をついて、紅茶を啜る)
        (不自然なほどの無表情)
        (弟子の前でみせたことは、恐らく一度もなかった……諦めの表情)

        なるほど……そういうことか
        君はつまり、そういうことか
        今の、すくなくとも今ここにいる君が、サーヴァントである君がいうということは……少なくとも君の生涯の答えの一つがそれということなのか

        かつての君にとっては、それこそ死の間際まで
        私の『死』から君は……私が学び取って欲しかったことを、学び取らなかったということか


        そんな有様で……これから殺すはずの相手を殺すともいわず……願いの有様だけを聞いて自分を納得させたいのかね?
        『願い』を踏み倒す意味を……己に問いたいのかね?

        そこまで……私に甘えるのか?

        -- 眉雪のキャスター 2014-03-24 (月) 18:46:48
      • (激昂も落胆も、紡がれる言葉の隅々までが今はただ重苦しく圧し掛かる)
        (分かり合えていたはずの今際の際さえも、こんなにも両者の間でかけ離れていたのか)
        (死人に口なしとはよく言ったもの。いざ口を開き合えば、心はこんなにも擦れ違う)

        ……人が人を想って、何が悪いというのですか。
        あなたはただ逝けばよかった。それだけであなたの人生は完結を迎えるんだ。
        けど……置き去りにされた者には、それからがある。続きがある。
        リレーのバトンじゃないんだ。人の気持ちは、そんなに都合よくできちゃいませんよ。

        (自分でも驚く程に、口調に感情が篭らない)
        (心中はこんなにも、荒れ狂うマグマめいて沸き立っているのにも関わらずだ)
        (紅茶もオムライスも、全然味なんて何もしない)

        私はただ知りたかっただけで、他意はありません。
        何も知らないまま、また送り出せだなんて……こっちはもう御免なんですよ。
        それを何だ? 何も告げないくせに勝手に肩を落として……このクソジジイ。

        いいさ、結構だ。
        そこまで『殺して』ほしいのだったら、また殺してやるさ。

        今日は衆人環視に免じて何もしない。
        だが次はもう知ったことか。
        どの状況だろうと真っ先に斬り伏せてやる。

        (代金をテーブルに叩き付け、私はその場を後にした)
        (ここまではらわたが煮え繰り返った事があっただろうか)
        (ここまで凍える程に悲しい事があっただろうか)
        (私は先生に何を期待していたんだ。先生は、彼は私に何を期待していたんだ)
        (元より他人同士だろう? そんなこと、当たり前だったはずなのに)

        ジェラード……お前なら何て言うのかなぁ……。

        (夕暮れの日差しさえも眩し過ぎて、私はそそくさと路地裏へ消えていった) -- セイバー 2014-03-24 (月) 19:34:38
      • (弟子の瞳に映る激情と悲哀を見てなお、老人は嘆息する)
        (ただただ悲しく目を瞑る)
        (『死』の意味を介さなかった弟子の有様にただ、落胆を続ける)
        (ただ見送り、紅茶を飲み干してから、独白する)

        そんな有様で私を殺せると思っているのか
        そんな……何もかも私に甘えたままで、私を殺せると、本気で言っているのか……

        バカ弟子が

        (最早、目に映るのは哀しみだけ)
        (期待ではない。確信を裏切られた)
        (確信が会ったにもかかわらず、それすら叶わなかった)
        (世界が足元から崩れていくような絶望だ。それすら、恐らくあの弟子にはわからないのだろう)

        私の知っている君はもっと強かった
        なのに、どうしてこんなにも弱くなった

        答えを私に求めるほど、弱い君などみたくなかったよ


        (テーブルにこちらも代金をおいて、立ち上がる。力なく)

        殺しにくる度胸など、まだあるのだろうかね
        それすら、今は確信ではなく、期待しなければならないほどか……悲しい話だ

        (ただただ深く溜息をついて、帰路についた)
        -- 眉雪のキャスター 2014-03-24 (月) 19:57:19
  • む……ここかな。(古い魔術工房の扉を前に緊張した顔 敵がない相手だとはいえ敵の本拠地に飛び込むものであるのだから)
    (意を決して扉を叩く) -- ゼロ 2014-03-23 (日) 21:16:01
    • キャスター。出て。……キャスター?
      あいつ……(額を手のひらで押さえて立ち上がる)……ああ、久しぶり、ってところかな。(扉を開けた向こうにいる小さな影に笑顔を向け)
      入っていいよ。もし、入るだけの勇気があるなら、だけどね。(言って再び座っていたソファに腰を掛けて、正面のソファを手で指す)
      -- リジェン 2014-03-23 (日) 21:19:53
      • まぁ……久しぶり……って間柄じゃないと思うけど。(罠があるかだなんて難しいことこの際、気にしないことにした どうにでもなれだ)
        (工房の中へと入る、きょろきょろと周りを見渡し様々な設備に目が移る なんだか懐かしく嫌な感じだ……)
        んと……手札を明かしに貰いに来たわ、約束でしょ一応。(気になりはするが、まずは本来の目的を果たしておこう) -- ゼロ 2014-03-23 (日) 21:28:33
      • ああ、そういう約束だったね。……いいよ、まず言うなれば、もうこの工房に入ったことが既に手札ではあるのさ。
        言ってなかったかな、うちのサーヴァントは『キャスター』。陣地制作と待ちの戦法を得意とするサーヴァントなんだよ。
        だから、これは良い勉強の機会でもある。誘われたから、招かれたから相手の領地に入ってしまえば……それで君達の戦いは終わることもありえるわけだ。(淡々と事実を述べるように)
        ……或いは、何らかの勝算があって、というわけなのかな。それなら認識を改めるけれど。
        もちろん、これは仮定の話だし、俺はゼロちゃんに危害を加えるつもりはないから、あくまで、もしだけど。今ここで俺が自分のキャスターで君を害そうとしている、という状況において。
        君はどうするつもりなのかな。(どこにでもある疑問を投げかけるように少女に問う)
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 21:37:23
      • キャスター……!(アヴェンジャーから説明は受けた、そういうクラスなのであると そしていくつか駆け引きについても教わった)
        でも、その罠の中に飛び込んだとしても打ち倒して生還する自信はあるわ、小さいからって見くびっては困るわ そうね、ここら一体を廃墟にするとかどうかしら?
        (威嚇だ、それに戦い方もアヴェンジャーに教わった 私は特別な魔術師である、馬鹿げた火力をうまく操る方法を教えてくれた)
        でも……リジェンのキャスターが危害を加えない限りここら一体が廃墟になることはないわ。
        それに奇遇だったわ、私のサーヴァントもキャスターなの。(「私を誰かに教えるときはキャスターであると言っておいてください」とアヴェンジャーに指示されていた) -- ゼロ 2014-03-23 (日) 21:53:41
      • ……それは怖いな。(肩を竦めて)でもね、それは少し脅しとしては弱いかなって思うよ。
        本当に怖い攻撃っていうのはさ、無駄がないんだよ。破壊したい物しか破壊しない。倒したい相手だけ倒す。
        もしさ、その打ち倒して生還した直後に、君の姿を追っていたアサシンがいたら? 油断したところをやられるかもしれない。
        魔術の痕跡を頼りに相手を辿れるサーヴァントがいたら? この後絶対に不利になるよね。
        君が考えるべきはさ「俺に勝つ方法」じゃなくて「俺に勝ってなお、自分が聖杯戦争で優位にいれる方法」なんじゃないかな。
        例えばさ、そんなに大きな破壊で脅さなくても、廃墟にされる前に脅しを掛けることだって出来るのさ。
        ……なあ、キャスター?(ゼロの背後に向かって話しかける)
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 22:02:07
      • その通りだなぁ、主
        (ドーナツのつまった紙袋を片手に、ゼロの後ろに現れるのは上背のある老人)
        (むちゃむしゃとドーナツを租借しながら返事をする)
        バトルロイヤルである以上……タイマンで闘うのはただただひたすらに愚かなことだ
        勝利をみずから放棄しているとしかおもえない
        それはそうと、お客さんかな? -- 眉雪のキャスター 2014-03-23 (日) 22:12:06
      • ぬっ……く……。(返す言葉がない、というより今までの言葉はすべてアヴェンジャーからの受け売りだ それ以上の反論はもともと持ちあわせてはいないのだ)
        うぅ……。(思わず右手の令呪を見る これを仕えばアヴェンジャーを呼び出せる しかしそれはしてはいけないと約束を結んだ)
        (あぁ、この場にアヴェンジャーがいたらありとあらゆる言葉で完膚なきまで叩きのめしてくれるだろうにと心から思う)
        (そして相手はキャスターの登場だ、なんだか頼りない登場の仕方をしているがサーヴァントであることには間違いない)
        うぐ……。(思わず泣きそうになってしまう、他に暴れる以外の手立てを持っていないからだ) -- ゼロ 2014-03-23 (日) 22:21:13
      • ……ふ、ハハ、ハハハ!!(その様子を見て、手を叩いて笑い)
        アッハハハ!! そう来るか、そりゃ……本当に罪な運命だな、これ。(目尻に涙が浮かばんばかりに笑い飛ばす)
        ……大丈夫だよ。これは、もしもの話だから。そんなに泣きそうな顔しないでもさ。
        ああ……本当に。君はさ。君みたいな子が、なんで聖杯戦争に参加してるんだろうね……。
        (ゆっくりと立ち上がり、ゼロへと近づいていく。珍しく、その表情には喜悦とも落胆とも悲哀とも取れるような顔が浮かんでいる)
        なあ、ゼロちゃん。……君にはさ。聖杯戦争は、無理なんじゃないかな。(抱き寄せるように耳元に口を近づけ、少女の心を折るような、優しい声で静かにその耳に呟く)
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 22:32:22
      • (何も言わず、ドーナツを租借しながら一部始終をみている)
        (ここに立っているだけで、実質挟撃と同じなのだ)
        (十分これでこちらは威嚇になっている。それを理解して、あの主は私をここにおいているのだろう)
        (なので、『背後をとりつづけている』という威嚇をしたまま、そこにたっている) -- 眉雪のキャスター 2014-03-23 (日) 22:36:49
      • そ、そんなことは……私は聖杯戦争を生き抜かなきゃ……。(思考回路はすでにパンク、代わりに頭を支配していくのは感情)
        じゃないと私は……私は……私を取り戻せない!(悲しみと怒りの混じった感情が暴走していく)
        う……うああぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!(暴走した感情に呼応するかのようにゼロから魔力が溢れだしていく)
        おまえはっ! お前は嫌いだああぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!(暴走した魔力は今にも爆発して一体を巻き込みそうな勢いになり……) -- ゼロ 2014-03-23 (日) 22:59:40
      • そこまでです。(突如現れたと言っても良い、アヴェンジャーは当て身を行うとゼロは気を失ってその場に倒れる)
        これはこれは……リジェン様と、そのサーヴァントのキャスター様でありますね。(その場で二人に向かって深々と頭を下げる)
        私、ゼロのサーヴァントでありますキャスターにございます。(礼儀正しく饒舌に嘘を述べる、ステータス上も完全にキャスターのものになっているあたり偽装スキルのなせる技であろう)
        このたびは私のマスターが粗相をしでかしそうになったことお詫び申し上げます。 -- アヴェンジャー 2014-03-23 (日) 23:06:42
      • ……………。
        (ソファの後ろから顔だけ出す)……マジか。本気で、今回ばっかりは、本気で死ぬかと思った……。
        あー……(立ち上がり)……いや、なんていうか……助かった……。(苦笑して)
        ……キャスター。何か知らないけど、助かったらしいぞ。ああ、うちのキャスターの方な……。(げっそりした顔で言う)
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 23:09:33
      • (さっきまで手にしていたドーナツを取り落としながら)
        そ、そうだな……今のはあぶなかった
        私もう、主見捨てて逃げようとおもったくらいだからな!
        えーと、キャスター君だったか、ああ、私もキャスターだ、助けてくれてありがとう
        だが、ややこしいな!! -- 眉雪のキャスター 2014-03-23 (日) 23:11:15
      • ふ、ふふふ……いや、失礼 愉快な方たちだと思いましてね。(拳で笑う口を隠して)
        互いにサーヴァントのクラスはキャスター、呼びにくいのであれば……そうですね、今回の私は傀儡のキャスターとでもお呼びください。
        私のマスターは見かけによらず高い戦闘能力をお持ちになっております、また未熟ゆえ今回は刺激が強すぎたようです。 -- アヴェンジャー 2014-03-23 (日) 23:31:36
      • 成る程。(ひょい、とソファを飛び越え)……傀儡のキャスターね……。
        一応、話しかけてくれるということは、今ここでは敵対する意味が無いと分かってくれてる、ってことでいいかな。
        ……ほんとにな。ただ、それを抑えられるサーヴァントがいてくれて良かったよ。(相手のサーヴァントの存在を感謝するマスター)
        もし目覚めた後に、フォローが出来るなら……ああ、いや、いいか。その子には、恨まれてた方が、俺もやりやすいかも。
        この意味も、多分分かるよね?(傀儡のキャスターに向けて言う)
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 23:35:43
      • なるほど、傀儡君か
        謙虚な名だな
        私の事はそうだな、老人だのなんだの好きにいってくれ
        (それだけいって、黙る。主と傀儡のキャスターの会話を邪魔しないためだ) -- 眉雪のキャスター 2014-03-23 (日) 23:40:41
      • えぇ、ここで戦うことにメリットはありませんからね それに戦うのであれば私のマスターのほうが遥かに強いですから。
        ひとまずここは穏便にということで 老人のキャスターも無言は肯定のようですから。
        おや、そうであれば私からはマスターには何も言わないでおきましょう 私としては今後も穏便にと行きたいのですがマスターの意思は大事にしたいですからね。
        ふ、ふふふ……さてこれ以上この場に留まる理由もありませんでしょう おとなしく退散させていただきます。
        では、また相見える時までしばしのお別れを……。(一礼をするとゼロを担ぐとそのまま扉から去っていく) -- アヴェンジャー 2014-03-23 (日) 23:51:59
      • ああ。またいずれ、運命が交錯する時が来れば……その時は、運命の指してたる誰かが然るべき結末を齎してくれるだろうな。

        ………(ソファで爛々と光る灼眼でアヴェンジャーの去っていく姿を見ていたが、去った後にソファーをずり落ち)
        流石にな、今回ばかりは死ぬかと思った……。
        お前、ああいう場合ゼロちゃんのの背後に立ったんだから少女を脅して動けなくするとかしろよな……。
        何で妙な気起こせるような余地残した……っていうか、お前ドーナツ食いたかっただけだろ。我慢出来なかったのか?
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 23:57:46
      • バカをいうな、あそこでそんなことしたら即座に殺されたかもしれんじゃないか、私が
        いいか主? 私は人間にもヘタすれば殺されるのだぞ? わかってるのか?
        だったらそんな危ない橋渡るわけがないだろう
        後ろにいるのだって正直めちゃくちゃこわかったんだからな、ドーナツくいたかったしな
        だいたい、主こそ無警戒が過ぎるぞ
        既に何度幼女に痛い目をあわされていると思っているのだ? 主に私が
        もうトラウマになりかけてるわ -- 眉雪のキャスター 2014-03-24 (月) 00:01:15
      • お前自分の保身を優先するなよ! それで二人共死にかけただろうが今回!!(手のひらでテーブルを叩き)
        いやあ、参った。どうにか戦闘せずに他のマスター脱落させられると思った俺の計算ミスだな、これは。
        あんな、可憐なだけのヒロインを舞台に残してたら、無残に散るだけかと思ったが、無残に散りかけたのはこっちだったな。
        ……警戒するべきはサーヴァントだとばかり思ってたが、どうも俺達は相手のマスター単体相手にしても二人揃って殺されるかもしれないみたいだ。
        -- リジェン 2014-03-24 (月) 00:06:22
      • ヘタしたら武闘派のチンピラ程度のマスター相手でもやばいだろうな
        退役軍人とかきたら詰みだ
        (沈痛な面持ちのままドーナツをかじり、対面に座ると)
        ……なぁ、主。私、今回で一つ改めて思った事があるんだが……いってもいいか? -- 眉雪のキャスター 2014-03-24 (月) 00:09:33
      • (少し水を飲み、心を落ち着け、ソファに背中を預けたまま答える)
        ……奇遇だな、キャスター。俺も今、改めて思ったことがある。
        嫌な予感がするが、同じことかもしれないから、せーの、で言うか?
        -- リジェン 2014-03-24 (月) 00:11:51
      • ああ、それはいいな
        じゃあ、いってみるか
        せーのっ -- 眉雪のキャスター 2014-03-24 (月) 00:13:40

      • なあ、キャスター。……俺達にはさ。聖杯戦争は、無理なんじゃないかな。
        -- リジェン 2014-03-24 (月) 00:14:07
      • なあ、主。……我々にはさ。聖杯戦争は、無理なんじゃないかな。 -- 眉雪のキャスター 2014-03-24 (月) 00:14:18

      • (珍しく、自分の言った言葉に笑えないで心底落ち込むマスター)
        -- リジェン 2014-03-24 (月) 00:15:50
      • (同じく心底苦笑してから、深く溜息をつくキャスター)
        (黙って対面にすわり、ドーナツを差し出す)
        まぁ、くえよ主
        (日が沈み始めた西空を窓越しにみつめながら、呟いた)

        ……ほんと、なんなんだろうな、これ

        (それきり2人とも押し黙り、最早、漏れるのは溜息ばかり)
        (お得意の苦笑すら、互いにでない有様であった) -- 眉雪のキャスター 2014-03-24 (月) 00:27:31
  •  
  •  
  • (夜――……星空と月が優しく見守る夜空の下で)
    (人も、動物も……それ以外の植物達も。等しく神に創られた全てが、眠りに落ちるかの様に静かな夜に――……)
    (きっと、彼もまた……眠りに落ちる事でしょう)
    (優しい夜の眠りに誘われて――…… 今宵、意識の迷い込んだ先には)
     
    (天空に広がる夜空の下、星の砂の上に降り立つような地に、小さなドアが一枚あるばかり)
     
    (不思議な事に、扉は1枚、板が立つようにその場に在ったが――……)
    (扉を開けば、その先には違う世界への道へと繋がる事) -- メルセフォーネ 2014-03-23 (日) 15:46:07
    • ………。

      (緩やかに意識が明瞭になっていく。満点の星空を見上げて、小さく笑みをこぼした)
      (敵対する相手の用意した精神空間か、それとも身体ごとどこかに飛ばされたのか? と笑う)
      (どちらでも、きっと楽しいだろうな、と思い、迷わずその扉のドアノブを手に取る)
      (僅かな力でノブを回し、扉を開けた)
      (その先に鬼が出るか蛇が出るかを楽しみにしながら――)
      -- リジェン 2014-03-23 (日) 15:50:35
      • (彼の察する通り――……そこは極めて清らかな、幽玄の精神世界)
        (ドアノブを手に取れば、鍵も無く……彼の存在を受け入れるかのように、容易く扉は開かれるだろう――……)
        (楽しみにしながら、世界を開けば……)
        (そこは、先程よりも深く暗い、星空が広がり、足元には砂漠が広がるばかり)
        (ただ、何故か砂漠なのに……所々花々や果物が、砂漠の下に埋もれているのが見えるのだけれど)
         
         
        (その世界に、三歩……足を踏み入れて進めてみれば、駱駝に乗った少女の姿があった)
        (純白の衣服と、純白のヴェールで身を包み……顔は口元しか見えなかったけれど)
        (彼女もまた、彼に気付けば――……そちらの方へと駱駝ごと向きを変えて、問う)
         
        ……貴方は……誰? ここは私の心の扉の世界の奥――……
        けれど、貴方が私の扉に弾かれず、招かれた者であるのなら――……きっと
        貴方と私の心が……交差したから……? それは、繋がりを持つ者だから……? -- メルセフォーネ 2014-03-23 (日) 16:00:59
      • (サク、サクと革靴の裏に砂の感覚を確かめながら進む。途中、持て成しのように添えられた花や果実を踏まないようにしながら)
        (この広大な砂漠を以って自分をご招待頂いた淑女に肩を竦めて両手を開く)

        お邪魔します、って断る前に入ってしまって申し訳ないね。
        他人の家や心の中に入るの、昔から大好きでさ。……君みたいなのと繋がれるっていうのは、俺も捨てたもんじゃないな。

        (暗い星空、広がる砂漠、埋もれる花を見渡しながら薄く笑い、駱駝の上の少女を見上げる)
        これが、君の世界? 随分と物寂しい世界だね。同時に、俺なんかが踏み込んでいいのかと思える程綺麗だ。
        なにせ、無駄が何一つない。……俺みたいなのが迷い込むはずだよ。
        繋がりっていうのはやっぱり……願いを叶えてくれる、万能の願望器――聖杯のことを言っているのかな?
        (胸元に、赤い令呪が僅かに光っている。それよりも明るく爛々と光る瞳が、星空に輝く星達よりも夜闇の中で少女を見上げている)
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 16:12:39
      • (足を踏みしめれば、さらり、さらりと砂が流れる……)
        (静かに静かに、自身が気付かぬうちに招いたのであろう来客が、両手を開くのをじっと見つめて)
         
        いいえ。貴方の前に私の扉が在る――……それは、貴方は招かれるべき来客で在ったという事
        そう……(何故、私と繋がる事で捨てたもんじゃないと思えるのか……よくわからない)
         
        (時の砂の拘束から逃れた、広大な拾い星空と砂漠の下。駱駝の上から、下に佇む彼を見つめて)
        ……寂しい? かもしれない。ここはケテル(あの世)とティファレト(この世)を繋ぐ初めての径 そして、ここが美しいのは完全な受容(女性原理)であり、貴方を『愛』で受け入れるから
        無駄は無いわ……寧ろこの砂漠は、極めて美しいけれど……入り込むには危険で、足元を取られてしまう可能性も大いに秘めている――……
        俺みたいなのが迷い込む筈? ……どういう、事なの?
         
        (――……あぁ、やはり彼も聖杯の参加者か。この世界に入れば感じる彼の気質や魔力から……彼はマスターなのだろう)
        (胸元からちらりと見える令呪も、隠していない様子が、それを証明するように)
        (そして、彼はこの限り無く美しい処女(イシス)の庭園の星星にも勝る、煌く瞳で私を見つめる)
        (ちらりと、服とヴェール越しから、左腕上腕部に燦然と輝くルビーの輝きを放つ、自身の令呪を見せながら)
         
        ……互いに、マスター同士である様ね…… 貴方と私にも、今はまだ見えないけれど、決して浅くない因縁で結ばれている間柄だという事
        それだけは、理解したわ……
        貴方は、聖杯に何を望み、何を求め、何を見出すの……? -- メルセフォーネ 2014-03-23 (日) 16:35:03
      • (那由多に広がる代わり映えのない世界。諦観と寂寥にほんの少しの花や実の成る心象風景)
        (今まで沢山の人間の内面を覗いてきたことはあるが、これ程純粋なそれに足を踏み入れるのは初めてだった)

        俺はね。何も描かれてないキャンパスが好きなんだよ。同じくらい、触れられない程綺麗に描かれたキャンバスも好きだけどね。
        無駄がないということは、触れるまでもないくらい完成されているってことだろう?
        そしてその完成された絶対性は、言うに事欠いて『愛』で俺みたいな無駄を受け入れるって言うじゃないか。
        俺はそういう世界を見るとさ、ああ、この世界に俺なんか要らないなって、安心するのさ。良く分からないだろうけどね。(薄く笑う)

        俺かい? ああ、こんな無駄のない世界で嘘を吐く必要なんてないかな。
        だったら、君にだけ俺の本性を教えてあげよう。こんな持て成しをしてくれるお嬢さんに、失礼があっちゃいけない。

        俺はさ。――聖杯を手に入れたら、何も願わないよ

        俺には願いはないんだ。何も欲しいものなんてない。もし今度俺の世界の方の扉を見つけたら、開いてご覧?
        きっとそこには、何一つない真っ白な世界だから。何でも書き込める代わりに、何にも必要としない、この世界よりも更に寂しい世界さ。
        俺には、その世界しか必要ない。これから何を描こうかと考えている時間が全てだ。何一つ描かれていないから、何でも描けるその世界に、聖杯なんて便利な道具は要らないのさ。

        (心から楽しいといった笑顔で)俺はさ、聖杯戦争が面白くなれば、それでいいんだよ。
        棚に並べて、誰かが手にとって、それを面白いと言ってくれるなら、俺は登場人物として死んだっていいと思ってる。
        この砂漠の中で一握の砂として埋もれていくかのごとく、配役を真っ当してみせたいのさ。それが、この砂漠全体を美しくするなら尚更ね。

        だから、君の理由も聞きたい。是非、聞かせて欲しい。
        俺がもし、君の願いの踏み台になるのならば、俺を殺し、ねじ伏せる、君が聖杯に願う願いとは、何だい?

        貴女は、聖杯に何を望み、何を求め、何を見出すんだい……?

        (童女に向けて、道化師が問いを投げる。同じ令呪を宿す者として、避け得ぬ問いを、静かにその無駄のない世界へ解き放った)
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 16:54:23
      • 何も描かれていないキャンパス……(それはきっと、何も書かれていない世界や、もう触れる必要も無いほどに美しく描かれた世界なのだろう)
        無駄が無い……、この先に行くには その人の『核』だけにまで最小限に落とし込んだ……知識や経験等の心の中に埋もれる宝物しか持ち込めないのだから……
        けれど……それは言い変えれば、その人に必要な美しさや輝きだけにするという事
        ……いいえ。無駄では無いわ……こうして今という一瞬を、共有しているのが何よりの証拠
        もし、貴方が本当に完全に無駄であるならば……貴方はここに招かれる道理も因縁も、交差する心も無いのだから……
        ……要らないっなって、安心できるのは……きっと貴方が自分を満たせているからであると同時に、恵まれているのだわ……
        (薄い笑いに、ヴェールの奥で目を閉じる――……『生きたい』と、生きる事に命をかけながらも、その命が無残に淘汰される過去を思い出して)
        (――……同時に、世界はぐちゃり、と一瞬だけ暗闇に飲まれ、何事も無かったかのように戻る)
        (けれど、彼の言葉を引き金に、彼女の過去の『恐怖と怖れ』は引き出され――……儚くも美しい『愛』に満たされた精神世界には歪が入る)
         
        (『愛』の反対は『恐怖や恐れ』であり……それは、彼女の愛で満ちた世界に入る歪であり、否定)
         
        ……本性?(嗚呼。いけない……歪が生じる世界を保たなければならないのに――……)
        (精神の集中を、少しばかりそちらに傾けながら聞く)……願いは何も無いの?
        (不思議そうな顔をするが……彼の答えから彼の本性を知る――……)
        (嗚呼。そうか――……この人の世界は真っ白な世界、描き込んで埋めて行き、何も必要としない世界)
        (それは『創作』なのだ――……必要なのは、彼自身と時間なのだから)
        (聖杯が要らない理由も、分かった)
        (彼が、世界に自分は要らないっていう理由も分かった……だって彼にとっては彼自身が世界の全てに等しいのだから)
         
        (そして、心から愉悦に浸り、聖杯自体もが彼からすれば『彼の物語』でも在るという事が)
        ……そう……貴方は聖杯のマスターで在る前に、表現者である事は理解したわ
        けれど、貴方は本当に世界から要らないと安心するの?
        世界を否定して、貴方『独り』で在った時――……誰も、貴方の創作を見る人も貴方以外誰ひとり居なくても?
         
        ……私……は――……
        (嗚呼、駄目――……いけない)
         
        (何を望み、何を求め、何を見出すか――……)
         
        (問いを投げかけられれば、世界は歪み、歪を保てなくなり、軋む)
        (暗闇に飲み込まれ、世界が変わる……彼女の過去が、砂の様に、写真だけ切り取った世界がぱらぱらとめくれて行くかのように)
        (――……けれど、それも 恐怖と怖れに飲み込まれた彼女の内面は、愛の世界とは矛盾して、ほろほろと崩れ落ちて行く)
        (砂の様に)
        (そして、彼女の心は、彼女の過去の一幕は――……彼が、彼女に投げかけた本性と真実と等しい量を、見る事が出来た)
        (暗い世界に飲み込まれて、夢の一幕は儚く消える)
        (それはまるで、砂漠の夜の夢の様に……) -- メルセフォーネ 2014-03-23 (日) 17:25:18
      • (世界は、砂のようにこぼれ落ちる。星屑のように流れ落ちる。後には何も残らず、跡には何も残さず)
        (自らの欲求すらも、その完璧な世界では存在が許されていないかのように、全てが崩れ落ちていく)
        (世界と共に、真っ直ぐに駱駝の上に座る少女を見つめ、だがその瞳も、顔も笑っては居なかった)

        (笑えない)
        (嗤えない)
        (嘲笑えるはずもない)
        (それだけは、絶対に笑ってはならない、『創作者』の唯一の弱点を)

        (この少女は見抜き、一撃を加えていったのだ)
        (いや、見抜いてすらいない。見抜く必要もなかったのだ。曇りなき眼には、剥き出しのそれは手を伸ばせる程に簡単に置かれた歪だったからだ)

        (その刃は心臓に深く突き刺さり、痛みもなく己の何かを抉り出していった)
        (言葉もない)
        (返せるわけもない)
        (百の言葉でもその疑問に反論が出来るはずもない)

        (やがてその足元も崩れ、ゆっくりと覚醒という闇の中に身体を沈めていく)
        (まるで胡蝶の夢のようなその砂の楽園から追い出され――)


        (――気がつけば、埃臭いソファで、目を覚ましていた)
        (夢を覚えているような感傷は、自分にはなかったはずなのに)
        (その夢の感覚も、言われた言葉も、刺し貫かれた胸の痛みさえ生々しくそこに残り)

        (そこで、ようやく、小さく笑った)

        ……気持ちがいいくらい、まっすぐ突いてくるもんだ。ああいうのに、俺は勝てるのかな?
        (面白い。楽しい。そして――愉しい。こんなに愉しいことはない。こんなに苦しいこともないだろう)

        ――次に会った時は、もう少し優しく振る舞おう。綺麗に丁寧に、静かに殺してあげよう……。
        ああ。キャスター。……俺は、今、最高に気分がいい。
        しばらくは、この夢だけを食べて生きていけるくらいにはな。

        (深夜の工房に、赤い眼が光る。やがてそれはゆっくりと閉じられ、再び意識を闇の中に落としていった)
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 17:42:03
  •  
  •  
  • (自分を拒絶した少女と、自分を守ってくれたサーヴァントを見送り、またドーナツを買ってから上機嫌で家に戻る)
    主、いるか。私は今非常に機嫌がいい
    なので、今日は特別にこのちょっと高いドーナツを食ってもいいぞ
    ついでに良いニュースと悪いニュースもある -- 眉雪のキャスター 2014-03-23 (日) 00:26:59
    • ここ最近ドーナツの食べ過ぎて飽きてきたからいい。元々そんな油の強い物受け付ける胃腸じゃないんだ。
      へえ、そりゃ面白いな、定番だが良いニュースから教えてくれ。
      (ソファに座ったままミネラルウォーターを飲む)
      -- リジェン 2014-03-23 (日) 00:35:50
      • 若そうなくせによわっちぃな主
        ならウーロン茶も今度かってくるから喰え
        (そういいながら結局自分で食う)
        うむ、いいニュースは新たなマスターとサーヴァントの詳細情報を入手できたということだ、どうだ、嬉しいだろう -- 眉雪のキャスター 2014-03-23 (日) 00:42:19
      • 余計なお世話だ。食事じゃ腹は膨れないんだよ。エネルギーになれば何でもいい。
        へえ、それは嬉しいな。それが現在の主任務であるということを鑑みなければ手放しで喜んでたよ。
        んじゃ……そうだな、先にサーヴァントの方から教えてくれ。
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 00:46:05
      • サーヴァントは恐らくだが、セイバーだろうな
        薄いガラスのような刃を持った男だった
        すさまじかったそ、大出力の真空魔術刃を跳ね除けるだけの力をもった存在だ
        そうそう、しかしそれよりまずいのはマスターだ! こっちが大事だぞ主! -- 眉雪のキャスター 2014-03-23 (日) 00:52:21
      • はあ、セイバーか。キャスターが複数居るくらいだからセイバーも複数居るんだろうな。
        ……マスターが不味い? 何でだ?
        ああ、そういえばマスターが不味いで思い出したが、まあ、いい、先にどうぞ。キャスター。(先を促す)
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 00:57:09
      • まぁ、全クラス適当に一杯いるんだろうな
        話を続けよう、ここからが大事だぞ主
        さっきった大出力の真空魔術刃をうみだしたのはな……なんと、そのマスターのほうなのだ
        これっくらいの少女なんだが気をつけろよ? サーヴァントの私ですらあれを直撃でもらったらまちがいなく即死であった
        主だったらヘタすれば塵も残らんぞ!
        少女のマスターは多いようだし、努々気をつけるがいい -- 眉雪のキャスター 2014-03-23 (日) 01:00:05
      • これっくらいの少女か。なんか年端もいかない少女が多いんだな。
        本当にこの聖杯戦争がどういうものか分かってるのか不安になる。
        キャスターの言うその少女のマスターじゃないけど、俺も似たようなの見たぞ。
        これっくらいの身長で、セイバーが時間稼ぎしてる間に大魔法詠唱し始めてな。噂になってただろうが、街の入口の光柱生み出したのあのマスターなんだよ実は。
        あれには気をつけろよキャスター、正直近寄ったら俺だろうとお前だろうと消し炭になるだろうから。
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 01:03:25
      • ふむふむ、これっくらいの身長で大魔法の詠唱? 街の外れ?
        奇遇だな街のはずれだったぞ私があったのも
        それで、こーんな大きなツインテールをしていてだな -- 眉雪のキャスター 2014-03-23 (日) 01:17:33
      • 大きめの緑のリボンとかしてたな、こっちは。 -- リジェン 2014-03-23 (日) 01:24:44
      • ああ、私がみたのもしてた。全く同じ奴
        あと銀髪だったな -- 眉雪のキャスター 2014-03-23 (日) 01:26:08
      • んで碧眼でさ。
        なんかケープみたいなの羽織ってたろ。
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 01:28:42
      • そうそう、そんでもってちょっとキョトオドしてて……ってなんで主しってんの?
        もしかしてストーキングしてた? 私とか? -- 眉雪のキャスター 2014-03-23 (日) 01:34:45
      • 俺が見たコンビだよそりゃ!! 大事にならないように遠巻きから見てたから、親切に教えてやろうとしてたのにお前!!
        何で俺の助言の前に殺され掛かってんだ!! 何のための情報収集なんだよ!!

        はぁ、はぁ……俺が言えたことじゃないが、お前死ぬほど使えないサーヴァントだなおい……!
        この短期間で何回死に掛けてんだ……!(頭を抱える)
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 01:37:26
      • はあぁあああ!? ちょ、ちょっとまて、それじゃあ私が死ぬ思いして集めたこの情報はどうなるのだ!?
        うむえーと……1回? 2回? まぁそれくらいだな
        主だってどうせ似たようなもんだろうが
        ああ、そうそう、悪いニュースもあるぞ -- 眉雪のキャスター 2014-03-23 (日) 01:43:08
      • こっちも1回、いや、2回か……?
        ああ、良いニュースもけして良いニュースじゃなかったけど、どうぞ。
        (落ち着くために水を口に含む)
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 01:44:17
      • ほんと、なんで生きてるんだろうな我々
        そうそう、悪いニュースだがな
        今日、人間と腕相撲してきたんだがな

        負けた

        想像以上に私膂力ないぞ -- 眉雪のキャスター 2014-03-23 (日) 01:46:37

      • 元の時代に帰れ!!
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 01:54:40
      • 呼びつけておいてなんたる言い草!!!
        だったら主もどうにかしろ! 主が強ければ私は役立たずでもこんな戦争楽勝なのだからな、それこそあの幼女みたいに! -- 眉雪のキャスター 2014-03-23 (日) 01:58:26
      • 尚更あの幼女がお前を召喚してたらお前不要だろうが!!
        偵察ででも無理やり使って策に組み込んでる俺の立場も考えろ!!
        ……はぁ、でな。この前キャスターの言ってた瓦礫城に行ってきたぞ。
        あそこはいいな、空気が腐ってる。腐ってるからこそ、珠玉が見つけやすい。
        もしかしたらマスターやサーヴァント関係なしに、あそこで生きてるような人間力の強い存在の方が、面白いかもしれないくらいにな。
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 02:03:35
      • おお、いったのか主
        あそこは面白いところだぞ
        私も良く遊びにいっている
        とくに行き付けのいいバーがあってなぁ、そのうち紹介するぞ?
        そして人間も……恐らく見るものは多いだろうなぁ
        その様子だと、いい出会いでもあったのか? -- 眉雪のキャスター 2014-03-23 (日) 02:16:38
      • (額を押さえ)ああ、そうだな、バーテンダーが気の利く良いバーがありそうだな。
        今日ほどキャスターのことを正しく理解出来た日はないと思う(主に無能さを)
        ああ、後で聞かせよう。
        ともなく少しだけ仮眠を取らせてもらう。俺が寝てる間に勝手に死ぬなよ。
        そしてできれば、勝手に俺を死なせるなよ? ……こっちは、期待してないけどな(小さく笑って言い、眠りに落ちた)
        -- リジェン 2014-03-23 (日) 02:21:54
      • え!? なんで知ってんの主!?
        やっぱり私の事ストーキングしてない!?
        と、そうか、寝るか、分かったお休み
        ならまぁ気休めではあるが私もここにいるとするか
        そうすれば、勝手に死ぬ事も勝手に死なせる事もないだろう
        どちらの場合も、ちゃんと一言断わってからできる
        ははははは
        (休む主を放っておき、自分はドーナツを食べる)
        (そのへんで買ってきた安いジグソーパズルを並べながら、ただ小さく笑った) -- 眉雪のキャスター 2014-03-23 (日) 02:28:12
  •  
  •  
  • (酒場の街の入り口付近)
    (一騒動あったせいでそちらに人が集まり、この街路樹が並ぶ広めの道にはほとんど誰も居なかった)
    (その道に立ち尽くす少女が一人)
    (ボロボロに泣き崩れていて両手で顔を覆っているのに泣いているとすぐ分かる)
    うっ……うぁ、ぁ……うぇっ
    (苦しげな嗚咽を漏らし、ついにしゃがみ込んだ)
    (少女は聖杯戦争のマスターであるからに、こんなときはサーヴァントが傍らに居るのが普通なのだろうが…)
    (少女が無理を言って、懇願して、一人にしてもらった)
    (そのため姿は見えず、一人きり) -- ニーナ 2014-03-22 (土) 21:09:05
    • (そっと、ハンカチが差し出される)
      (差し出す先にある影は、大きかった)
      (上背があり、肩幅も広い……不自然に大きな影)
      (その影は少ししわがれた声で、少女に語りかける)
      こんばんは、お嬢さん
      どうしたのかな? そんなに泣きじゃくって
      迷子にでもなったのかい? -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 21:13:49
      • (情けない、応対すらまともにできない)
        (恥ずかしさを隠すため無理やり笑顔を浮かべて相手の姿を見て)
        (――――――――――――――すぐに分かった)
        (サーヴァントだ)
        あっ や、ゃだあ…!!!!!!!!!!!
        (足がもつれて立ち上がれない ずりずりと、距離にしてせいぜい30cmほど後退した)
        (ますます涙が溢れる)
        (怖い、とかではなく)
        ちっちか、よらないでぇ……
        (思い出すのは先ほど自分が殺したサーヴァントの最期の顔)
        ………うぇ…っ ひっ……っく…
        (もう言葉にすらならない 嗚咽だけ)
        (殺されるのが怖いのではない 殺すのが、怖い)
        (サーヴァントに対してなんとも高慢な思いを抱いていた) -- ニーナ 2014-03-22 (土) 21:26:18
      • (それでも、老人……キャスターは気にせず距離をつめる)
        (一歩、歩み寄り、そればかりか手を伸ばし……ハンカチで涙を拭く)
        (一目で彼をサーヴァントと看破した少女になら、むしろ分かってしまうだろう)
        (このサーヴァントには、戦闘能力も、害意もない)
        (そこにいるのは少女からみれば余りに脆弱で、余りに取るにたらない……見た目通りの老人であった)
        何があったのかは知らないが、そう怯えないでくれたまえ
        私は君の話し相手になりたいだけだ
        (作り笑顔とわかる笑顔。だが、笑顔を作るということは……作る意味があり、作る必要があるということだ)
        (少なくとも老人は、君に笑顔を作る必要が……もっといえば、今は笑顔そのものが必要であると判断している)
        (泣きじゃくる少女をみれば、当然の事ともいえた) -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 21:36:31
      • (ボロボロこぼれる大粒の涙は生まれてはハンカチに吸い込まれていった)
        (少女の震えは涙にも伝わり複雑に光を反射し、最終的には布へと消えていく)
        (敵意も、害意もない)
        (そして戦闘能力もない)
        (これでは、先ほどと同じ魔術を使えば)
               (否、そこまでしなくても軽く消せるのではないだろうか)
        違うっ…ちが、ちがうの………そんな、のは
        (笑顔ですら恐ろしい)
               (こんなに優しい笑顔を向けてくれるのに)
        (殺すの?)
               (もう一人殺した)
        (一人が二人になったって)
        いやぁっ!!!
        (感情の大きなブレにともなって少女が秘めた魔力も大きく揺れた)
        (それは周囲の木、間近の老人には風と、薄刃となって吹き抜ける) -- ニーナ 2014-03-22 (土) 21:47:55
      • (見守るつもりだった)
        (マスターが一人で悩みを少しで解いて、戻ってきた頃にしっかり迎えようと)
        (サーヴァントが近づいた時点で飛び出しかけて、それを堪え)
        (監視の目に気付き。それをどうにかする算段を考えた所でその気配に気付いた)
        (膨れ上がる魔力。ニーナの強大な魔力の兆候)
        (聖杯戦争に参加した以上。誰かを殺すのは避けて通れない道だ)
        (それは越えて貰うべき道であって、抱き抱えて通過させるような場面ではない)
        (だが、これから放たれる刃は不味い)
        (恐らく、あのサーヴァントが再生の宝具でも持っていない限り。殺害できるだろう)
        (それは、本来喜ぶべき事だ。聖杯をとる一歩に近づく好手だ)
        (それでも)
        (その刃は。覚悟無く放たれた刃の結果は、マスター自身を苛む必殺の刃だ)
        (あれで殺してしまえばきっともう立ち直れない。そう思った瞬間に実体化は解けていた)
        (意味は無い。理屈もない。利になる事ではない。ただ、そうしなければいけないと思ったから走り出した)

        <<夜の雫>>!(ユニスクライオ!)

        (守ると決意したはずだ。この剣を受け取った時に。空中庭園から飛び降りた時から)
        (聖杯戦争から。願いを叶えられないという恐怖から。今だ見えない、彼女の願いからすら)
        (ならば)

        (ニーナ自身からだって。ニーナを守らなければならないのだ)

        止まれぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!

        (突如としてキャスターとニーナの間に割り込み。風の薄刃を対魔の力を持つ夜の雫が横薙ぎにした)
        (宣言と共に黒いエーテルが流れ、キャンセルしたニーナの魔法が雫となって落ちる)
        (周囲を切り裂いた薄刃は、その場の三人だけでなく、周囲の木々すら、何者も傷つけさせずに雲散霧消している)
        (剣を振り抜いた姿勢のまま、しばしの静寂の後に、ニーナを見て)
        …大丈夫だよ(万感を込めてそう告げた) -- セイバー・エラー 2014-03-22 (土) 22:34:32
      • (殺意なき疾風の刃)
        (拒絶の感情だけがこめられたそれは空間ごと全てを薙ぎ払い、膾斬りにし、有象無象を斬殺する)
        (至近距離。避ける術など何もない)
        (反応したときには、既に死んでいる)
        (刹那の間すら、長過ぎる)
        (全て手遅れ。完全な詰み)

        (だが、それは真っ当な世界での話)
        (聖杯に呼び出されし英霊……サーヴァントの手に掛かれば、そんな悲劇すら覆される)

        (少女と老人。その僅かな彼我の間に現れたサーヴァントにとっては、それは造作もなく出来る事なのだ)

        ……どうやら、助けて貰ってしまったようだね
        まずは、ありがとう、感謝する
        君が来てくれなければ……危うく私はこの身と引き換えに、その少女に『消えない傷』をつけてしまうところだった

        (真摯に頭を下げる)
        (キャスターが口にする傷の意味は、それこそ今更推察するまでもない) -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 22:54:30
      • あ…ああ……
        (へたり込んだまま一瞬の出来事に目を見張るしかなかった)
        (コロン)
        (放った魔力が<<夜の雫>>(ユニスクライオ)に吸われて漆黒の雫となり落ちた)
        (転がってきた雫が指先に触れて 現実に引き戻される)

        わたし……、私、は……
        (だって傷つけるつもりなんて無かったのに)
        (恐怖だけで)
        (この魔力が、また、誰かを―――)
        ごめ……ごめん、なさい……ごめんなさい………!!!!!!!!!!!
        (誰に対しての謝罪か)
        (恐らくは目の前の老人と、そしてセイバーへと)

        (「大丈夫」)
        (その言葉が引き金となって、少女は泣き叫んだ)
        (悲しみと、後悔と、安堵と、信頼と)
        (全てが入り混じった涙をとめどなく零した) -- ニーナ 2014-03-22 (土) 23:07:18
      • …全くこの子は
        (全ての感情を掻き混ぜて泣き叫ぶマスターに歩み寄って、剣を持たない手を頭に載せてくしゃりと撫でた)
        (今はそれでいい。というように語らず、傍に立つ事で彼女の涙を受け止めて)

        (そして背後においたサーヴァントの声を聞き終えて、そちらに向き直った)
        まあ、結果的に助けた形だがそうだな…
        感謝してくれるなら、この場は引いてくれるとありがたいかな。野次馬が多いようだし
        (騒ぎを見て集まった者以外に、監視が居た事を暗に示しつつ。一瞬、気配を放った方に視線を向け直して) -- セイバー・エラー 2014-03-22 (土) 23:18:21
      • 謝る必要はないさ、君は何も悪くない
        (そう、少女に優しく声をかけてから、目前に現れたサーヴァントと目を合わせる)
        引かせてくれるというのならむしろ喜んで
        君達2人そろって掛かられたら私には勝ち目はないからね

        だが、引くなら私より君達2人が引いたほうがいい

        (そういって、背後を首で示せば、そちらにあったのは歓楽街。中でも食事処が多く並ぶ一角だ)
        まずは食事でもして気分を落ち着けるといい
        飲み物を買うだけでも、大分違うと思うよ? -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 23:32:16
      • (引くべきはこちら。と言われて一瞬意図が掴めなかったが、続く言葉を聞けば頷いた)
        …なるほど、確かに飲み物はいいな
        (マスターの頭を撫でる手を止め、少し屈んでニーナの手を取る)
        忠告に従って行かせてもらうとしよう
        (気は抜かない、が、今は大丈夫だと踏んで)
        行こうマスター…ほら、前を向いて
        (泣きじゃくるマスターに、そう声をかけた)
        (失敗の後にもまだ、次があると示すように) -- セイバー・エラー 2014-03-22 (土) 23:49:41
      • (二人の会話が聞こえていないわけではないのだけれど)
        (感情と涙が溢れかえってろくに挨拶すらできない)
        (弱弱しく手を握り返して立ち上がる)

        (去る前に)
        (ぺこりとキャスターにお辞儀をして)
        (セイバーとともにこの場を後にした) -- ニーナ 2014-03-22 (土) 23:55:25
      • そうするといい、君達にはま休息が必要だ
        (ただこちらも、手を振って見送る)
        (変わらず笑顔で、変わらず非武装で、変わらず無防備で、ただただ見送る)
        (完全に姿がみえなくなるまで、手を振って見送り、お辞儀を返す少女にも、ただ笑顔を送る)
        (そして、1人取り残されてから、小さな声で呟く)
        ……さて、危うく死ぬ思いをしたはずなんだが……何故だろうな
        別れを惜しいと感じてしまった
        ……主がいうところの、面白い『話』だったからだろうかね?
        (答えはない)
        (自問に自答を返すことすら叶わず、ただ路地裏に消えた) -- 眉雪のキャスター 2014-03-23 (日) 00:03:57
    • (ニーナの暴走を知覚している者がいた、騒動の後そこに残るバカも居るまい…そう考えた男はその近辺を捜索していたのだ)
      (その瞬間の魔力と魔力のぶつかりあい、片や自然に干渉する魔術式の強大な魔力、片や高密度に組まれた魔力)
      これは…(恐らくはキャスターと…対魔力を持った者の戦いだろう)…やれやれ、血腥い戦いの始まりだ
      (そう呟くと苦笑一つ男は捜索の為消していた気配を放ちその場を去る、二つの拮抗に対するささやかな挑発だ) -- アーチャー 2014-03-22 (土) 23:16:24
  • ふぅ、なんとかあやふやにできたようだな
    (適当な公園にまで走ってきて、途中逃げながら購入したジュースを若者に差し出す)
    すまなかったな若者、助けてもらって
    これは私からの奢りだ、まぁのめ
    そんでもって、こっちは取り分だ
    (そういって、分捕ってきた銀貨の大半を渡す)
    若者はチャンピオンであるからな! ははははは! -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 19:40:48
    • チャンピョンはいいけど、もうあの辺で買い物しし辛くてしょうがない… どーも。
      (銀貨を前に少し悩むが、うちは食費がかかるからなあ、と銀貨とジュースを受け取る。心が弱い)
      それにしても爺さん元気だなァ… あんた絶対長生きするわ。 -- 史楼 2014-03-22 (土) 19:49:34
      • なぁに、平気平気。我々は何も悪い事をしていないのだ
        むしろ、あとで行けばヒーロー扱いかも知れんぞ? 顔出したほうが得するかもしれん
        (そして、長生きという単語を聞けば曖昧に笑う)
        ……まぁ、既に長生きといえないでもないからな、おそらくな
        しかし、見事な手管であったな若者
        何をしかけたのだあれは? 魔術か? -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 19:57:15
      • (そうかぁ?と不安げに答える。爺さんにそう言われると何だか納得してしまいそうな…)
        (生憎、多くの人と話したことも無ければ、人生の経験も浅く 爺さんの歳がいくつかなんて分かるはずも無く)
        (見かけより歳いってんのかな〜だなんて、言葉の真意も掴むことなく暢気にジュースを口に運ぶ)

        ああ、似たようなもんかな 魔力は使ってないけど。オレそういう才能ないし。
        つーかオレがイカサマしたってよくわかったな。実はムキムキかもしれないぜ?
        (力コブを作るポーズで笑う) -- 史楼 2014-03-22 (土) 20:11:24
      • いや、司会が喚いていたんでそうなのかなと思って聞いて見ただけだ
        私は自分でいうのもなんだが、人を見る目とかは昔からあまりないのでな、他人の反応などでそれらは決めている
        しかし、そうかそうか、魔術でないにせよ、その手の技術であったかやはり
        その若さでそういうものを持っているとは大したものだな
        (隣にそれとなく座り、こちらもジュースを飲む。かなりきっつい炭酸飲料である)
        私を助けようとあそこで颯爽と現れる心持も実に素晴らしい!
        うちの主に君の爪の垢でも煎じてのませたいくらいだ -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 20:34:37
      • (カマをかけれた。と感じたが だからといって焦りや警戒は無かった)
        (知れたところで、何をされるとも思わないからだ)

        はは、生まれて初めて褒められたよ。まぁ
        爺さんが金巻き上げられてんのは見てて気分は良くないしな。アンタは半分自業自得だけど。
        ん…?主っていうと爺さんは誰かに仕えてんのか。あんな騒ぎ起こして怒られちゃうぜ?
        (目の前の爺さんがサーヴァントとは露ほども考えず、能天気にジュースを空にする) -- 史楼 2014-03-22 (土) 20:45:42
      • (生まれて初めてという言葉に違和感を感じるが……自業自得といわれてしまえば、ぽりぽりと頭をかきながら苦笑いを漏らす)
        はははは、いやぁ、全くその通りだ
        若いころの蛮勇が忘れられんようでな、恥ずかしいところをみられてしまったな
        (実際、いくら魔術で強化されているとはいえ、まさか人間に負けるとは老人も思っていなかった)
        (そして、主に話題が映れば苦笑をさらに深めて溜息をつく)
        まぁ、そんなところだな
        色々あって丁度、君くらいの年齢の青年に『使』えている
        怒ることはないとは思うが、失笑はされるかもしれんな

        っと、そういえば名前も聞いていなかったな
        なんという名だね若者? -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 20:54:34
      • (爺さんの妙な生い立ちというか、現状を聞いて "かわっているな"と感じるには)
        (日常を経験しておらず、笑いながら相槌を打つ。)
        失笑で済むのかよ!剛毅な主だなー。

        (そして、名を問われれば、答え。当然問い返す。)

        史楼だよ。爺さんは? -- 史楼 2014-03-22 (土) 21:15:27
      • (名前を問い返され、悩む)
        (少しだけ、逡巡する)
        (そして、脳裏で自問自答をすませ、向きなおって名乗る)

        今は、『キャスター』と名乗っている
        よろしく頼むよ、シロウ君

        (反応を見るために) -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 21:47:43
      • (次の瞬間には、飛び退いていた。)
        (人間の瞬発力では到達できぬスピードで)

        …聞かなきゃ良かったぜ。ただの爺さんだと思ってた。

        勘違いだと、すげー恥ずかしいから、言うけど。"サーヴァント" なんだな?
        (先日の、圧倒的な暴力の記憶がよみがえり、冷や汗を流れる) -- 史楼 2014-03-22 (土) 22:00:06
      • (その反応を見れば、満足気に老人……キャスターは微笑み、両手を広げる)
        ああ、察しの通りサーヴァントだ
        そういう君は……マスターかな? 言動からみるに?
        魔術を使えないマスターは珍しいがね
        まぁ、そう警戒しないでくれ
        私は荒事は苦手なんだ、今すぐどうこうするつもりはないよ -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 22:24:24
      • …缶ジュース一本分だけ信用してやる。

        (警戒は解かないが、手をかけようとしていた短剣から意識を離す)
        (しかし 『今は。』その言葉は聞き逃すことは無かった。)
        (いずれは相対するのか。このただの老人としか思えないキャスターと)


        言葉を返すようだけどな、腕相撲で負けるサーヴァントが居るのもはじめて知ったよ。
        (探るが、いまだ何も感じない 何時でも逃げられるし 倒せる気すらしてくる)
        (こんなサーヴァントが居るのか?疑心が疑心を呼ぶ。) -- 史楼 2014-03-22 (土) 22:51:26
      • ははは、信用はしなくても結構
        利害で考えてくれればいい
        聖杯戦争はバトルロイヤルだ
        バトルロイヤルである以上、全体戦力を把握もしないうちに散発的に闘うことは他所に情報を与えるだけで悪手以外の何物でもない
        故に、私は闘わない
        ただでさえ、力比べで人間に負けることすらある脆弱なサーヴァントなのだからね?
        (事実、いつでも逃げられるし、その気になれば倒せるかもしれない)
        (それくらいに、老人の魔力……即ち、サーヴァントとしての生命線は……希薄であった)
        さて、ではシロウ君といったか
        提案があるのだがどうかな
        (そういって咳払いをして、微笑む)
        私とは、一時休戦をしないかね?
        見ての通り私は弱い
        バトルロイヤルのおいて、タイマンで闘うなんて真っ平ごめんだ
        だから常に多勢で無勢を叩き潰したいと思っている
        故に、一時的な協力相手が必要なんだよ
        どうかね? -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 23:05:20
      • オレは、『多勢を無勢で叩き潰したい』だなんて思ってない。
        『休戦』は出来るけど、爺さんが望む『協力相手』になんてなりたくない。

        (戦争の中、そう答える。)
        (しかし立場がそれを許しているのか分からない)
        (必ず勝ち残らなければならない)
        (他人を踏みにじってでも、結果を出さなければならない)
        (それでも。そう答えてしまった。)

        『今日の腕相撲と同じなら…』

        (最後まで言葉を紡がず、逃げ出したくなる。混乱のまま本能に従う)
        (青年はキャスターに背を向けて走り去っていった) -- 史楼 2014-03-22 (土) 23:39:37
      • (声をかける間もなく走り去っていく史楼を見送る)
        (追う事はない。そもそも追いつけない)
        (故に、ただ見送る。ただ笑顔で見送る)
        (ただただ、楽し気に)

        望む以上の答えだ
        ありがとう、シロウ君
        また会おう

        (届くはずがない言葉を、ただ呟いた) -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 23:56:57
  • (往来。その雑踏の中、ソフトクリーム片手にうろうろと散歩を続ける老人)
    (既に何軒かの店では常連になっており、軽く軒先で世間話などしならがのらりくらりとうろつく) -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 18:04:46
    • うむ、この新作の超ミルクソフトとやら……気に入ったぞ!
      期間限定であることが惜しまれるほどだな
      (早々に食べ終わり、露店で今度は串焼でも買おうと財布を開くが)
      ……うむ、当然だが、手持ちが少ないな
      ここいらで何か稼ぐ手段を探さねばならんな
      主から小遣いを貰ってもいいんだが、それではすぐなくなってしまいそうだし -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 18:07:56
      • (ぶつぶつと1人言を呟きながら、ふと往来に目を向ける)
        む? -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 18:12:02
      • キャスターが目を向けた先で、丁度歓声があがり、1人の冒険者が舌打ちをしながら飛び出してくる
        冒険者はどんとキャスターに肩をぶつけると、また舌打ちをしてから足早にさっていくが、キャスターは気にした様子もない
        むしろ、歓声のほうに改めて目を向ける
        「さぁさぁ、次の挑戦者は誰だぁ!? この大男と腕相撲して勝ったらこっちの賞金は全部君のものだ! 挑戦料はたったの銀貨5枚! 名乗りをあげる腕自慢はいるかぁー?」 -- 2014-03-22 (土) 18:16:39
      • ほう、お誂え向きだな
        (人間相手にサーヴァントが力勝負を挑むのは聊か卑怯な気もするが、背に腹はかえられない)
        串焼のために犠牲になってもらうとするか、おおい! 私、私やるぞそれ! ほら、銀貨5枚だ -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 18:19:16
      • キャスターがそう名乗りを上げれば、観衆から漏れるのは当然失笑の嵐
        司会者の男すら気の毒そうな目でキャスターを見る
        「おいおいじいさん、いくらなんでも老人の冷や水がすぎるぜ? 本当にやるのかい?」 -- 2014-03-22 (土) 18:20:55
      • 当然だ。力いっぱい腕相撲して勝てばいいのだろう? むしろそっちこそ吠え面をかくなよ? ははははは! -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 18:27:35
      • 「いっとくけど、魔法とかは無しだからな?!」 -- 2014-03-22 (土) 18:27:47
      • わかっているわかっている、純粋な力比べだろう? そのつもりだ
        第一、私は魔術はつかえん
        では、やろうか
        (目前の大男にウィンクをし、腕まくりした右腕を差し出し、手を組み会う) -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 18:28:54
      • 「ええい、どうなってもしらねぇからな!! よーし、みんな、次はこの血気盛んなじいさまが果敢にも挑戦だ! 当然オッズは傾きまくり、大穴狙いならここが勝負処だぜ! じゃあ、いくぞぉー!? レディー……ファイッ!!!」 -- 2014-03-22 (土) 18:34:21
      • さぁこい若蔵!
        (啖呵を切り、腕に力をこめる)
        (盛り上がった筋肉がうねり、大男の巨大な手に筋張った老人の指がくらいつく)
        (必勝を確信したかのような凄絶な笑みを老人は漏らし、大男の額に僅かな汗が浮かぶ)
        (実況もつい息を呑み、観衆もざわめき立つ)
        (大番狂わせか? 誰もがそれを期待した次の刹那)
        うおおおおお!!
        (老人の気迫と共に一気呵成に腕を倒される)

        (後ろに)

        ……あれ? -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 18:57:15
      • 「ゲームセェット!!! チャンプオン圧勝! つか、爺さん声だけじゃねーか!?」 -- 2014-03-22 (土) 18:58:36
      • え、あ!? ええええ?! あれぇえええ?!
        ちょ、ちょとまった! ちょっとまった司会! そいつ何かずるしてないか?! 私が人間になんざ負けるわけがねぇのだが!? -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 19:02:32
      • 「はぁ? 何負け惜しみいってんだよじーさん、見ての通り人間だろうが、ボケちまったのかい? まぁ面白かったからいいけどな、はははは! ほら、次の挑戦者がいるかもしれないだろ、どいたどいた!」 -- 2014-03-22 (土) 19:04:19
      • (傍から眺めていたもう一人の影、別段気配を消すわけでもなく近づいて、キャスターの肩をたたく)
        なあ爺さん、オレがあんたの銀貨取り戻してやるよ! -- 史楼 2014-03-22 (土) 19:05:37
      • ちょ、ちょっとまて、もう一度! もう一度!! 絶対なんかの間違いだって! いくら私がよわっちぃ英霊だっつってもいくらなんでもこれは!! -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 19:06:40
      • へ?!(後ろから肩を叩かれ振り向く)
        ま、マジか?! そりゃよかった、あれなけなしの小遣いなのだ、頼んでもいいか若者!? -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 19:07:20
      • ああ任せとけって、でもあんたあんだけ啖呵切っといて負けんなよな!がっくりしたわ!
        (上着を脱いで見ず知らずのキャスターに押し付ける、銀貨5枚をズボンから取り出すと押し付けるように払い、台に腕を置く)
        (『レディー…ファイッ!』言葉が早いか、大男の腕を台へ押し付ける、当然熱量操作で ズルをした。)
        うし!オレの勝ちでいいんだよな? -- 史楼 2014-03-22 (土) 19:15:18
      • 「ゲェエムセェエーット……!? ってお、おおおい、なんだ!? 負け、負けたぁ?!」
        観衆がざわめき、チャンピオンと名乗っていた男が絶句したまま、目を白黒させる
        司会の男も口をパクパクさせて、なにやらわめく
        「ちょ、ちょっとまてよ! 絶対ズルしただろ!? コイツが負けるわけねぇんだよ! 内側に斥力魔術を仕込んで……はっ!?」 -- 2014-03-22 (土) 19:21:06
      • そっちもズルしてたのではないか!! 金かえせぇええええ!!
        (老人のその声が響くと同時に聴衆が司会に群がる!)
        (それをみて老人はにやりと笑い、どばっと半分ばかり賞金をわしづかみにすると)
        若者!! ズラかるぞ!! -- 眉雪のキャスター 2014-03-22 (土) 19:22:22
      • はあ!?なんだよこの展開聞いてねえって!? ああもう わかったよ!
        (爺さんを慮るつもりで身体に腕をまわして走る、あれ 結構ガタイいいなこの爺さん)
        (喧騒が背中を押されて、人気の少ない場所まで走る。途中でアホなラブストーリーのような様子に)
        (客観的に気がついてしまったオレは少し体調を崩しかける。なんだよこれ) -- 史楼 2014-03-22 (土) 19:33:12
    • (往来の人垣から間を置いて、フードを目深に被った人物がその様子を眺めていた)
      (本当に前方が見えているのかどうかも怪しく、羽織る黒い長衣はやたらに生地が分厚い)
      (自分の存在を誰かに知られることを恐れているのか、逸る熱気に加わろうとせず) -- 2014-03-22 (土) 18:55:25
      • (「人間になんざ負けるわけがねぇのだが!?」「いくら私がよわっちぃ英霊だっつっても」)
        (響く声を体に染み込ませる。同時に、騒ぎの中心にいる灰色の地毛か白髪か判別の使ない、髭を蓄えた男の姿を)
        (頷くようにこくり、こくりと頭を垂れる)
        (一歩、人垣の傍に歩みを進めた) -- 2014-03-22 (土) 19:08:51
      • (老人と青年が後を濁し軽やかに逃走する)
        (「金返せ」「許さねえこの外道許さねえ」「簀巻きにして瓦礫城に放り込め」という客たちの罵声を聞き届けて)
        (カクカク奇妙に首を傾けながら、雑踏の中に紛れて行った) -- 2014-03-22 (土) 19:37:26
  •   -- 2014-03-22 (土) 16:21:02
  • 戯言 -- 2014-03-22 (土) 12:12:50
    • いつか、どこか
      それ以上の言葉など必要ないしそれ以下の定義も必要ない
      それはいつかどこかであった話だ
      それ以上でもそれ以下でもない -- 2014-03-22 (土) 12:13:20
      • 死臭と戦塵舞う丘
        鬨声は最早狂騒となり、人道を穢す冒涜は戦火の祝福となる -- 2014-03-22 (土) 12:18:51
      • 地平線の彼方まで蔓延る死は等しく生者に甘言を囁き、辺獄の岸辺でただ生を嘲笑する
        絵画に描かれる皮肉が広がる眼下
        寄り添うようにそれを眺める二つの影は、ただ醒めた目でそれを見つめ続ける -- 2014-03-22 (土) 12:25:07
      • 「地獄とは、存外に安いものだな」 -- 2014-03-22 (土) 12:31:32
      • 小さな影が囁き、笑う
        口元だけでそれはもうつまらなそうに、笑う -- 2014-03-22 (土) 12:32:08
      • 「死なずとも……生けるうちに飽きるほど眺めることが出来る。罪とやらの清算のためにあるのが地獄というのなら……まさにこの世以上のものなどなかろう」 -- 2014-03-22 (土) 12:33:53
      • 寄りそう大きな影も、合わせるように笑う
        ただ、こちらは口元だけではない
        眉値を吊り上げ、それはもう楽しそうに、笑う -- 2014-03-22 (土) 15:36:01
      • 笑う大きな影を、小さな影は不快気に一瞥する
        口元に浮かべた笑みは消え、口の端に昇る言葉の勢いも強まる -- 2014-03-22 (土) 15:40:48
      • 「可笑しいか? 余に作らせた地獄を見るのがそうまで面白いか? お前にとって、この世はそうまでくだらないか?」 -- 2014-03-22 (土) 15:43:36
      • 小さな影が振りかえる。御髪を振りかざし、大きな影に振りかえり、嘲笑を……いいや、自嘲の笑みを象って、言葉を続ける -- 2014-03-22 (土) 15:45:33
      • 「ここはまさに、我々が作り出した野望の原野だ。余が、そしてお前が互いに利用しあい、作り出した地獄だ。その地獄の先をみてなお、お前は笑うのか? 余を笑い、己すらも笑い続けるのか?」 -- 2014-03-22 (土) 15:52:51
      • 小さな影が剣を抜き、大きな影の首筋に刃を付きつける
        僅かに生じた傷から……鉄錆色の雫が滴る -- 2014-03-22 (土) 16:02:28
      • 「余に仇成す意気地すらない愚物の分際で、まだ嗤うか? まだ己を嗤うか? その資格すら、お前にはない」 -- 2014-03-22 (土) 16:04:57
      • 苛立たし気に八重歯を剥き出しにして、小さな影は吠える -- 2014-03-22 (土) 16:06:26
      • 「答えろ……何故、その剣を抜かない? 何故、余に付き従う?」 -- 2014-03-22 (土) 16:10:12
      • 当惑の混じる問いの彼方
        其処を互いに見通すことはない
        見通せるほど、彼らの距離は近くない
        だが、傍耳をたてられないほど、遠くもない -- 2014-03-22 (土) 16:11:52
      • 故に大きな影は嗤う
        首から朱が零れることも気にせず、嗤って両手を広げて、前に出る
        首筋に立てられた刃は薄皮を切り裂き、さらに激しく朱を滴らせるが……大きな影は気にも留めない
        そのまま、さらに一歩踏み出して……小さな影を抱き締める
        互いの望まぬ戯言を、囁くために -- 2014-03-22 (土) 16:16:01
      • 「なるほど、アナタの疑問は全く正しい」 -- 2014-03-22 (土) 16:16:44
      • 「我々は利を求めていながら利だけで繋がっていない。利以上に理を求めるべきにも関わらず理外を求め、そして今まさに成している。アナタの詰問は全く正しく、アナタの苦言も全く正しい……私は主観的に、アナタの優位性を疑わない」 -- 2014-03-22 (土) 16:20:42


      • 「では、解答しよう」

        -- 2014-03-22 (土) 16:20:53
  • くそ、くそ…
    アサシン「ひひ、さーてどいつがい・い・か・な〜」
    (青ざめた様子で悪態をつく男と、獣じみた様子を纏った男の二人組が、街の往来を練り歩いている) -- ヒラ 2014-03-22 (土) 00:32:00
    • (鼻歌を歌いながら道行く人に令呪を見せ、目があった相手にはその令呪を指さして笑顔を送っている)
      (やがて正面から歩いてきた不審な二人組と出会い、道行く人に対してと同じように笑顔を送って手を振った)
      -- リジェン 2014-03-22 (土) 00:36:46
      • (男の顔が、恐怖に歪んだ)
        ひひひ、ひぃぃいいい!!ああ、あいつ、あいつマスターだぞ!
        おお、俺達を殺す気だ、さ、サーヴァントはどこだ!?
        (突然怯え出すマスターを、アサシンが脇腹に素早く拳をいれて黙らせる)
        アサシン「んなの見りゃわかんだろ…ヒヒ、おもしれーのがいるじゃねえか」
        (警戒すらせず、リジェンの元へ)
        アサシン「よお兄ちゃん、あんたも参加者かい?」
        (こちらもまた、隠す様子も無くリジェンへと尋ねる) -- ヒラ 2014-03-22 (土) 00:41:28
      • あー。話はやいな。どっちがマスターでサーヴァントかは分かんないけど、やっぱ俺らと同じように隠さない奴らいんのな。
        聖杯戦争参加者だよ。おたくもそんな感じなのかな。いやあ分かりやすいっていいね。
        生憎さあ、超前傾姿勢で来てるのはヒシヒシ伝わってきてるんだけどさ、うちのサーヴァント居なくてさあ。それにこんな感じじゃん? 周り(周囲の人通りを顎でさして)
        ちょっとゴタゴタは勘弁して欲しいかなーなんて思うんだけど、初顔合わせは友好的にって訳にいかない?(苦笑いをして言う)
        -- リジェン 2014-03-22 (土) 00:47:17
      • アレ見ろよ、隠し通せるタマに見えっか?
        (笑いながら、悶絶する己が主を指さす)
        ま、流石にヤバそうなの相手にはちったあ隠すけどよ…ヒヒ、同感だ
        俺もメンドくせえのは嫌いだぜ、アサシンのくせにってよく言われっけど
        (リジェンを覗きこむように、値踏みするようにじろじろと見まわす)
        (それは、飢えた狼が獲物を嗅ぎまわる様でもあった)
        …ヒヒ、いいぜ、今やってもアンタとは面白い事にならなさそうだしなあ、俺は
        (周りを見回して)まきこんでドンパチヤンのも大好きだけどよ…確かあれだろ、目ぇつけられてフクロにされんの
        餌も入れ食いダヨナアそうなりゃあ!ヒヒヒ!
        ヒラ「よ、よかった、あんた戦う気は無いんだな…な、なあ、俺達協力しようぜ、仲間がいた方が生き残りやすいだろ、な?」
        (懇願するように、リジェンへ頼み込む) -- アサシン 2014-03-22 (土) 00:59:12
      • 成る程ね。っていうかアサシンなのかよ、堂々としすぎだろ。一番警戒してたんだぞ他所のアサシン。
        ああ、いいね、己をしっかりと理解してる相手は好きでさ。
        まあそっちでも俺は構わないんだけどさ、皆死んじゃうと可哀想じゃない? 俺平気で周りの人盾にするしさ。死ぬの怖いもん(苦笑して)
        それで、自警団なんか駆けつけてきたら俺もそっちもやりづらくなる。あんまりいい選択じゃないよなそれ。
        (ヒラに向かって)ああ、いいよ、協力くらいなら。俺は見逃してくれるだけで有難いしさ。
        (アサシンの方を向き)俺はさ、面倒くさいことが大好きなんだよ。というか、面倒くさいことしか楽しめないんだ。
        命乞いって訳じゃないけど、そうやってギラギラ目光らせてると寄ってこない相手とかをさ、紹介出来たりするだろうし……目は二つより四つ、四つより八つだろ。
        そういう意味では、もう少し俺とか生かしといて良くないかな。うちのキャスター本当に何にも出来ない奴だし。(困ったもんでさ、と笑う)
        -- リジェン 2014-03-22 (土) 01:07:07
      • メンドくせえのが好きなのか、変わってんなあ…ま、そういうのも大好きだけどよ!
        ヒヒヒ、俺ぁあれよ、頭からっぽだからよ、何か策欲しい時とか頼むわ
        (有効そうな様子を見せていたアサシンは、しかし)
        (「平気で人を盾にする」の単語に、反応を見せる)
        おお、そーかそーか!!そりゃあよかった!
        俺の宝具紹介してえんだけどよ、ちょっとこいつが厄介でなあ
        (その言葉を聞いた瞬間、マスターの顔がまさか、という言葉と共に恐怖に引きつった) -- アサシン 2014-03-22 (土) 01:20:43
      • ……おいおい、言ってることとやろうとしてる事が噛み合ってるようには思えないんだが。
        そりゃよかった、のよかったが何に掛かってるか伝わって来てないせいで死ぬほど怖いなオイ。
        (横目で、恐怖に引きつるマスターの顔を見て、効果範囲を予測する)
        (笑顔で両手を広げ)いやいや、とっておきの宝具はとっておきの場所で使わないと勿体無いだろ。
        今俺のキャスターもいないからさ、どうせなら面子が揃ったところで披露しない?
        (その時丁度すれ違った少女の肩を手で寄せ)なあ、君もそう思うよな。(急に話しかけられて困惑する少女をよそに笑顔でアサシンに言う)
        -- リジェン 2014-03-22 (土) 01:37:14
      • ヒヒヒ!それもそっか!やっぱ頭いい奴ぁ違うなあ、わりいなあ嬢ちゃん
        (特に面識も無いあった事も無い少女に、流れだけで詫びを入れる)
        ヒラ「っぶねえ…危く皆殺しになるとこだった…マジ感謝するぜあんた…」
        (小声で、リジェンに礼を伝えると、アサシンの方へ向く)
        ヒラ「おいハイエナ…もういいだろ…あんまマスター同士でつるんでっと
        どこでだれが見てるかわかったもんじゃねえし」
        (男の言葉に、『ハイエナ』と呼ばれたアサシンはへーへーと答える)
        せっかちだなあ俺の主はよ…ま、そんじゃあ気が向いたらまた会おうぜぇ
        (そう言い残すと、マスターの男と共に人ごみの中へと消えていった) -- ハイエナ 2014-03-22 (土) 01:44:05
      • (去っていく二人を見て)あー……怖かった。やっぱああいうの居るよな。
        (怯える少女に向かって微笑む)ごめんね、巻き込んじゃって、でも、命の恩人はお互い様ってことで。
        (解放すると少女は一目散に逃げていった)……ハイエナか。少し調べてみるかな。
        あるいはこれがブラフだったとしても、今ここは乗っておくのが楽しそうだ。ああ、聖杯戦争っていうのは、こうでないとな。
        ……あっぶね。(舌を出して自分も人混みの中に紛れた)
        -- リジェン 2014-03-22 (土) 01:50:16
  • 公園にて -- 2014-03-21 (金) 13:02:21
    • (平和に遊ぶ子どもたちや、それを見守る大人の優しい表情を見ている)
      (子供は未来へ歩むことへの恐れなど一切なく、大人も子供の将来に一抹の不安も抱いていない)
      (その様子をぼんやりと眺めながら、薄く笑う)……いいよね、ああいうの。
      幸せに暮らしていく事が出来るなら、それが一番だと思うよ、本気で。
      そういう意味では人生に物語なんて必要ないのかもしれんぜ。商売上がったりだ。
      (キャスターの集めてきた『過去の聖杯戦争の資料』をベンチに置き)
      ……この資料って、キャスターも目、通した?(薄く笑いながら虚空に尋ねる)
      -- リジェン 2014-03-21 (金) 14:55:41
      • 確かにな
        本当の意味で起伏なく人生を真っ当出来るなら恐らくそれ以上の事はないだろう
        惜しむらくは、そういう人生を送る人間は幸福を幸福と知覚することが出来なくなってしまうという点だな
        (いいながら、木の陰から現れるように実体化し、隣に腰掛ける。傍目から見れば安い奇術に見えないこともない)
        ああ、だいたいな
        というか、参加したものもあるぞ私これ
        この第三次だな。負けたが -- 眉雪のキャスター 2014-03-21 (金) 15:01:34
      • (眉根を寄せて苦く笑い)お前一回出たんなら自重しろよ。前作の登場人物って扱い難しいんだぞ。
        だが、言われてみれば成る程だな。(第三次の資料を片手で持ち上げて)……そりゃ、『こう』なる。
        というか『こう』しかなくなるな。言ってしまえば。(キャスターに理解出来る程度に曖昧に言い、肩を竦める)
        いいんじゃないか、中々楽しかっただろ。というより、その当時の記憶は今のお前にもあるのか? キャスター。
        -- リジェン 2014-03-21 (金) 15:05:55
      • 何、あの時の私と今の私では性能も男前度もいってかえるほど違う
        何より、私は自重というものが非常に苦手だ、昔からな。はははははは!
        (言いながら、懐から取り出したリンゴを齧る。いつも何かしら食い物を持ち歩いているように見える)
        (そして、曖昧な物言いのマスターに笑う)
        ああ、あのときは『ああ』にしかならなかった
        今でもそれこそ昨日の事にように覚えているが……面白かったぞ?
        まぁ、機会があれば寝る前にでも聞かせてやる。主が嫌がってもな。老人は昔話が好きなのだ。ははははは! -- 眉雪のキャスター 2014-03-21 (金) 15:12:43
      • 良く言う。(鼻で笑い)当時の方がお前の能力は存分に引き出せていたように思えたけどな、この記録を見る限り。
        そういう意味での違いって言うなら、いい諧謔だと笑ってやるよ。俺に対してそれを言う皮肉も含めてさ。
        (面白かったと聞き)だろうな。でなきゃここまで楽しそうには、これをまとめた人間も描けんだろう。
        生憎な、介入の出来ない話は嫌いなんだよ。分かってて言ってるんだろうけどな。
        だから言ってしまえばこれをすら最初から用意されている伏線みたいなもんだ。悪いなキャスター。
        俺は昔話と同じくらい、今から生まれる話が好きなのさ。それが良作であろうが駄作であろうがな。
        -- リジェン 2014-03-21 (金) 15:21:26
      • 諧謔、御笑納頂き恐悦至極
        釣りだ、とっとけ
        (もう一個リンゴとりだしてリジェンに渡す)
        確かに主は話を書くのが本業であるからな
        そういう目線で見れば我慢ならんだろうな、それは理解できる
        だからこそ……私もその伏線を楽しませてもらおう
        思う様私を使いこなせ主
        楽しみだ、私は主が思う以上に……『使えない』からな?
        使えないものをどう使うのか
        これほど楽しみなものはない
        我が事となれば尚の事だ -- 眉雪のキャスター 2014-03-21 (金) 15:30:23
      • (林檎を受け取り、手の中で回す)そうだな、ならば存分に遊ぶといい。
        俺も俺で楽しませて貰おうと思う。俺の為に、そして皆の為にだ。
        筋書きは無縫にして数多に分かれる。軌道と無軌道の混在した玉石混交の場だ。
        沢山の願いが潰え、その果てに叶う願いは一つ。お誂え向きの設定だと、俺は思う。
        面白いことになるぞ。絶対にな。俺はさ。
        それと引き換えに出来るなら命も何もかも要らないとまで思ってる。
        こんなもの後生大事に抱えておくもんじゃない。書くか死ぬか。そのくらいの覚悟はあるつもりだ。
        (林檎を齧る)……誰が口火を切るんだろうな。楽しみだよ。なあ、キャスター。
        -- リジェン 2014-03-21 (金) 15:47:27
      • 人の願いと願い……いや、欲望同士が蟲毒の如く相喰らい合う
        どんな願いも無垢ではいられない
        それがどんなシナリオを描くのか、私も興味がある
        未だ聞いてもいない、主の願いと同程度にはな
        私もきっと楽しめる。絶対に、私はな
        主が死んで面白いならそれすら協力しよう
        そのときがくればな
        そして、口火か……それは少し違うかもしれないが、危なっかしそうなのは見当がついているようじゃないか主
        最初の供物になりそうな連中……既に目星はついているのだろう? -- 眉雪のキャスター 2014-03-21 (金) 15:57:04
      • さあなぁ? 俺は別に誰でもいいと思ってるよ。
        それに、お前も認める無能なマスターだからな、令呪を隠してるような奴ばかりだから皆目見当もついてないよ。
        でなきゃこんな公園で時間なんて潰してないだろう。(林檎を齧りながら恨めしそうに)
        それにな。供物とは少し違うな。……どう違うかは、お前のその目で確かめればいい。
        (キャスターが集めた聖杯の資料をくるりと丸めて屑籠に入れ)
        ……腹減ったな。軽食でも食ってくる。(ひらひらと手を振って公園を出て行く)
        -- リジェン 2014-03-21 (金) 16:05:27
      • ほほう、聖杯への供物ではなく……違う形になるか、それはそれで面白い
        私の目でしっかと確かめるとしよう
        (リンゴの芯をさらに屑籠へ追い討ちし、立ち上がる)
        私もどこかで昼飯くってくるわ
        それではまたな主
        (こちらもまたひらひらと手を振って、反対側の入り口から出て行く) -- 眉雪のキャスター 2014-03-21 (金) 16:19:09
  •   -- 2014-03-21 (金) 10:51:35
  • 戯言 -- 2014-03-21 (金) 09:24:39
    • いつか、どこか
      それ以上の言葉など必要ないしそれ以下の定義も必要ない
      それはいつかどこかであった話だ
      それ以上でもそれ以下でもない -- 2014-03-21 (金) 09:25:39
      • それは最初は円卓だったと聞いている
        最初は、互いの立場の対等を「見せびらかす」ために、丸い円の形をしていた
        それがその時は最上だったからだ
        だが、最上とは不変ではないし不偏でもない
        時間がたてば勝手に変動するものだ -- 2014-03-21 (金) 09:30:25
      • どんなに芳しい果実もいつかは腐って首を落とす
        どんなに美しい花もいつかは乾いて枯れ果てる
        それと全く同じ事だ
        それこそ、それ以上でもそれ以下でもない、瑣末事だ -- 2014-03-21 (金) 09:32:59
      • 故にそれが既に、突き放すような長方形になっている事も瑣末事であり、疎らに空席があることもまた瑣末事であった
        少なくとも、奥まった長方形の彼方に座る影と、その隣に座る影はそう考えていた -- 2014-03-21 (金) 09:40:55
      • 尤も、今……いや、違うな
        その時にいたのは長方形の上辺隣に座る影と、扉の近くで立ち尽くす影のみであったが -- 2014-03-21 (金) 09:43:46
      • 「アナタは……最低だ」 -- 2014-03-21 (金) 09:51:48
      • 立ち尽くす影はそう、低い声で呟いた
        唸るような、嘆くような……憤怒よりも深い悲哀に満ちた声であった -- 2014-03-21 (金) 09:53:06
      • 「どうしてあの子を『あんなもの』にした、アナタなら他にもどうにでも出来たはずだろうに」 -- 2014-03-21 (金) 10:19:57
      • 詰問染みた声色に混じる感情は悔恨
        影は悔いていた
        ここに来た事を。こんなところまで来てしまった事を
        その見識は限りなく正しい -- 2014-03-21 (金) 10:21:53
      • 誰がどう見ても逐一間違っていない
        あらゆる側面から見てもその立ち尽くす影が奥の影……座ったまま手を組んでいる影に対して、優勢であることは間違いない
        それは絶対的に間違っていない。圧倒的に正しい
        故に、座る影は笑ったままなのだ
        是であると認めたまま笑うのだ -- 2014-03-21 (金) 10:27:17
      • 嘲りとも苦しみとも取れる曖昧な笑みに苛立つように、立ち尽くす影は続ける
        わざとらしく卓を叩き、声を張り上げる -- 2014-03-21 (金) 10:35:21
      • 「答えろ! その義務がアナタにはある」 -- 2014-03-21 (金) 10:36:51
      • 「何故、あの子を救わなかった? あの子を導かなかった? あの子を『見捨てた』? 人を辞めさせてまでどうしてあんな有様にした? 他の道なんていくらでもあったろうに!」 -- 2014-03-21 (金) 10:38:28
      • 張り上げた声に宿る感情は複雑で、筆舌に尽くしがたい
        互いに分かっている
        問答の内容ではない
        真意を互いに慮るが故に、ただそうしているのだ -- 2014-03-21 (金) 10:42:58
      • 故に、座る影は手を開く
        笑みを崩さず、言葉を紡ぐ
        恐らく互いが望むであろう戯言のために -- 2014-03-21 (金) 10:44:33
      • 「なるほど、君の言うことは全く正しい」 -- 2014-03-21 (金) 10:47:32
      • 「心情的、理性的、政治的、合理的、知性的、論理的そして何より……感情的に正しい。君は優れた人物であると主観的に私は判断しよう」 -- 2014-03-21 (金) 10:51:04


      • 「では、解答しよう」

        -- 2014-03-21 (金) 10:51:29
  • (椅子で欠伸を噛み殺しながら)………。遅いなオイ。
    適当に色々見てくるって言って、どんだけ時間掛かってんだあいつ。
    -- リジェン 2014-03-21 (金) 00:24:37
    • (ドーナツ片手に戻ってくる)
      おう、主、待たせたようだな
      ドーナツ食うか? -- 眉雪のキャスター 2014-03-21 (金) 00:25:38
      • お前ドーナツ買いに行ってたのかよ。
        っていうか仮にも聖杯戦争に参加してるサーヴァントがドーナツ買って来るか普通?
        -- リジェン 2014-03-21 (金) 00:26:57
      • ははは、主、私を舐めるな。ただドーナツを買いにいっただけなわけがないだろう?
        ちゃんと炭酸飲料各種も取り揃えてきたぞ
        受肉しているときは何よりこれが楽しみだからなぁ
        ほら、好きな飲み物を選ぶがいい -- 眉雪のキャスター 2014-03-21 (金) 00:29:02
      • ……うわあ、マジいらん。炭酸飲料がとかじゃなくてお前超いらねえ……。
        お前ドーナツと炭酸飲むために召喚されたならもう帰っていいぞ。充分だろ(鼻で笑う)
        早く寄越せよ。分かる範囲で調べて来たんだろうが、他のマスターとサーヴァント。
        -- リジェン 2014-03-21 (金) 00:34:36
      • 魔術が使えないキャスターにパシリ以外の何をむしろ期待するというのだ
        現に主は使えない私にそれを『期待』したではないか
        (にやりと口元を吊り上げる。ドーナツのカスつけたまま)
        (そして、取り出したのはメモといくつかの資料
        炭酸飲料を買い集めるよりは少しばかり骨だったがな -- 眉雪のキャスター 2014-03-21 (金) 00:39:02
      • (メモにざっと目を通して爆笑)フッハハ!! お前、分かる範囲って言ったけど本当に見て分かる、調べたら出てくる範囲だけだなこれ!!
        マスターが全部で何人いるかも分かんないじゃないかこれ。サーヴァントも殆ど分かんないし。
        逆に笑えてくるわ。悪いなキャスター、お前の使えなさを舐めてた。
        情報ってこういう時の生命線みたいなもんなのにな。他のマスターでアサシン召喚してるような奴が羨ましいわ。(肩を竦めて椅子に深く座る)
        -- リジェン 2014-03-21 (金) 00:43:54
      • おいおい、私の役立たず加減を舐めるなよ主? 主が召喚したサーヴァントが有能であるはずがあるまい?
        だはははははははははは!
        (お互いに爆笑しあう)
        私はタダでさえ男と組むというだけでも気が滅入っているのだ
        私は昔から女と組む事で真価を発揮する臣下であるからな
        (こちらも対面のソファにどかっと座りこむ)
        さて、まぁしかし面白そうな面子ではあるな
        顔写真程度で誰が誰だかわからんが -- 眉雪のキャスター 2014-03-21 (金) 00:50:15
      • 言うねえ。何も言い返せんから笑うしかないけどな。
        それに女と組みたかったっていうのはこっちの台詞だが、まあサーヴァントだしな、どっちでもいいっていうのが本音かもしれん。
        それなりにな。そこそこ盤面を見ただけで面白いことにはなるんじゃないかと思ってるよ。
        適当に街ぶらついてたら声掛けられるくらいは参加者いそうだしな。
        街中歩いてドーナツ買って来たんなら、もう声かけられたりしたんじゃないのか? サーヴァント同士って相手がサーヴァントか分かるんだよな?
        (ドーナツを食べながら尋ねる)
        -- リジェン 2014-03-21 (金) 00:57:04
      • お互いにな、くはははははは(ドーナツ食べながら笑う)
        うむ、実は私もソレを期待して街をぶらついていたのだがな
        収穫ゼロだ。誰も話し掛けてこない。警戒しているのかもしれんな
        寂しい話だ
        ……まぁ、視線は感じたがな
        そのうち誰かコンタクトを取りにくるかもしれんぞ? ヘタすれば尾行されてるからな
        それこそアサシンあたりに尾行されてたらお手上げだ -- 眉雪のキャスター 2014-03-21 (金) 01:08:17
      • マジかよ……やめろよ。その時はお前が俺を、いや、無理かそれ。
        おいマジかよアサシンが相手だったら死ぬほど不利だろこれ。キャスターって本来待ちの戦術で最強なんじゃないの?
        はあ、んじゃ別にここも安全じゃないってことな、OK、了解。
        これで腹くくって街中で大声で「俺マスターです、聖杯戦争中です」って言って回れるわ。
        丁度令呪も剥き出しの状態だしな。俺もお前も。
        ……すげえ好戦的なサーヴァントとかマスターとか出てきたら絶対呼ぶからな、応じろよマジで。
        -- リジェン 2014-03-21 (金) 01:13:48
      • 真っ当なマスターと真っ当なキャスターならそうなんだろうが悲しい事に私も主も例外側だからな
        悪い意味でな
        お、景気がいいではないか主、流石だな
        そして、まぁそれは吝かではないが……正直、そんなのに追いかけられた時点で大分詰みだからな?
        気をつけてくれよマジで
        ヘタにやっても死体が増えるだけだからな -- 眉雪のキャスター 2014-03-21 (金) 01:18:59
      • 悪い意味でな。自覚がある分本気でどうしようもないしな。
        だよなあ。そんなのにやられる俺を庇ってくれるような忠誠の厚いサーヴァントじゃないしな、キャスター。
        (ことん、と炭酸飲料の入っていたコップを置き)これからどうする?
        またその辺ぶらぶらするのか? っていうかして欲しいんだが、情報収集のために。
        -- リジェン 2014-03-21 (金) 01:21:57
      • うむ、詰みになったらそのときは主を死なせて別の主を探すことも考えているな
        主死んでからも2時間くらいは現界できるだろうからな
        だが、その2時間に賭けたほうが絶対に目がある。これは確実といえるだろう
        なのでそういう状況にならないようにお互い頑張るとしようではないか、ははははは!
        (ラッパ飲みしていた炭酸をごとりと置く)
        言われずとも出歩くつもりだぞ。いつ主が殺されるかわからんからな
        まだ主が生きている間にこの現世を楽しみたい
        アイスの新作とか期間限定のポテチとか食いたいからな
        そういう主はどうするつもりだ? -- 眉雪のキャスター 2014-03-21 (金) 01:30:05
      • お前せめてオブラートに包めよ、俺だって契約切って別のサーヴァント召喚した方がいいのかもってのを口にしてないのに。(口の端を持ち上げて笑う)
        ああ、んじゃ美味い菓子のついでに、美味い情報も持ってきてくれ、そんでいいわ。
        俺もまあ、適当にその辺ぶらついて来る。もしかしたら声掛けられるかもしれんしな。
        流石にいきなり殺されることはないだろうと思うが、まあ戦争だしな。
        そういうキチガイがいたら事故だと思って諦めるかもしれん。……いないことを祈る。
        何か面白い材料があったら教えてくれ。なんか、どうにか扱おうと思うし。んじゃ、後でな、キャスター(鼻歌を歌いながら工房を出て行く)
        -- リジェン 2014-03-21 (金) 01:37:02
      • 戦争だからな
        いきなり問答無用で殺してくる奴は恐らくいないだろう、絶対に叶えたい願いがあるのなら尚更だ
        バトルロイヤルである以上、全体の戦力も把握せずに暴れるのは悪手以外の何物でもないからな
        まぁ、危なければ呼んでくれ。助けられるようなら助ける
        無理だったときは諦める。お互いにな
        (こちらも立ち上がり、反対側の裏口から出て行く)
        主こそ、何か面白そうな素材があったら教えてくれ。なんか、どうにか弄ろうと思うし。では、後でな、主 -- 眉雪のキャスター 2014-03-21 (金) 01:53:55
  •   -- 2014-03-20 (木) 23:58:50

Last-modified: 2014-04-15 Tue 18:14:51 JST (3657d)