スターダスト家出身 ヒナ 17819 †
遺影 デビュー時 水着買った ヒナは田舎の薬草売りでしたが 何にもない地元に飽き飽きしてた彼女は、 このまま地元に埋もれて一生を終えるのは嫌だと、 地元を離れるために冒険者として旅立ちました。 はじめはとにかくひ弱で何の役にも立たない子供でしたが 約1年半の冒険生活でようやく何とか冒険者らしくなってきました。 少しでも名を上げたい彼女が請け負った仕事は全て 村人や町民を襲う不埒なモンスターの討伐でした。 それは危険と隣り合わせでしたが、生きている事を実感できる、 人の役に立っていると思える、やりがいのある仕事でした。 そんなある日、コボルト討伐に訪れた洞窟はブラックプティングの巣でした。 何度も現われるブラックプティングの酸で焼かれながらも、 何とか最奥部のコボルトキャプテンの居室まで辿り着きました。 服もボロボロになっちゃったな。 今日勝って帰ったら、ヘソだしのセクシーな服を買うのもいいな。 同行のスクリプトさんを見ながらそんな事を思いながら 深呼吸して 扉を開け、キャプテンの居室に雪崩れ込みました。 しかし、そこでの戦闘は激しいものとなり─── ヒナがキャプテンの側に控える側近と思しき手練のコボルトを倒した瞬間… 油断があったのでしょうか 背後の死角から、コボルドキャプテンのハンマーがヒナの首筋に深々と食い込んでいました。 ヒナは脊椎を砕かれ がくり と倒れこみ… もう起き上がる事ができませんでした。 薄れ行く意識の中で同行の冒険者達がコボルドを全滅させたのを確かめると、 彼女はゆっくり目を閉じました。 それが誰かヒナが知ることはできませんでしたが 誰かが彼女の青い髪の一部を持ち帰り 酒場近くの冒険者墓場に小さな無縁墓を作ってくれました。 こうして彼女の短い人生は幕を下ろしました。 彼女の剣は、少しでも村や町を襲い子供を攫って食ってしまうモンスターを 減らせたのでしょうか? 朝。 墓の周りで小鳥が鳴いています。 今日も新しい冒険者達が酒場からデビューし、冒険に旅立って行きます。 終わり。
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