フォウリー家出身 イリーナ 25666 †
ID: | 25666 |
名前: | イリーナ |
出身家: | フォウリー |
年齢: | 16 |
性別: | |
前職: | |
理由: | |
状態: | |
その他: | ステータス/戦歴 |
87年4月 「どこここ」 †
知らない酒場で目が覚めたイリーナ。確か昨日、青い小鳩亭でみんなで夜遅くまで飲んでた所までは覚えている。
「ここは、どこでしょうか。マウナ、いる?」
仲間が居るかどうか、部屋の奥に声をかける。
しかし、返事がない。とりあえず悩んでいても解決しないので、宿屋を出る事にしてみた。
知らない宿屋、知らない酒場、周りを見ても見知った人が誰一人いなかった。町の空気も違うようだ。
ぐ〜〜〜
お腹の音が思いっきりなった。
「よくわかりませんが、とりあえず食事ですね」
そう考えて左腰の財布に手を伸ばす……ない。ついでに、鎧もない。剣も貧弱なものしかない。
「えぇぇぇぇぇぇぇ!」
宿の中に忘れた?
あわてて引き返すも、チェックアウトした後の宿には入れない。主人に尋ねても、忘れ物をしたあとはないようだ。
じゃあ、実家に? と思って街を走り出したが、町並みが違っていて別の街に来たとしか考えられない。
しかも、さらに追い討ちをかけるように、体が貧弱になってる。たかが一時間全力疾走しただけで立てなくなっている。
「うぅ、とりあえずどうしよう……」
周辺の町を見渡すと、冒険者らしき人が戦った戦果か、モンスターの皮やら耳やらを持って歩いている。
ふらふらとついていったら、それを換金しているのを発見。とたんに
ぐ〜〜〜〜〜〜〜〜
お腹の音がでかい音を立てた。迷う暇も無く決断。
「おじいさん! 何か冒険の依頼はないですか!? お腹の……いや、正義のために!」
87年5月 「けど本心はご飯のためなのです」 †
さっぱり知らない地域での冒険は、かなり不安だ。
しかも、冒険ごとに組む相手を変えることが、さらに不安をかきたてる。
「聖印なくしたからかなぁ……」
いつも持っているファリスの聖印。それをなくしていた。
周りの仲間を見ると、冒険を始めたばかりなのか、かなり貧弱。
その貧弱グループに自分も含まれているのがなんとも情けない。
洞窟を歩いてると、仲間がゴブリンを発見した。
「あれが、ゴブリン? なんか向こうより小型ので見た目も違うような……」
今まで出会ったゴブリンを思い出そうとする……が、よくわからない。
けど、見た目が違っててもやることは同じ。
「とにかく、あのゴブリンを倒しましょう! 近隣の村でこれ以上農作物を荒らさないように!」
剣を抜いて一斉に襲い掛かる。
「汝は邪悪なり!」
87年6月 「メイスならぺったんこにしてやれたのですが」 †
討伐依頼の斡旋もしている酒場のおじいさん(85)に聞いた話では、何かの怪物を倒すようです。
何かって、何?
あんまりはっきりしない依頼を受けて討伐。
でっかいわんこ(狼)を追い払った先には、ゾンビが……
(あのわんこ、この洞窟を巣にしてたのなら、ゾンビと共存してたのかな)
どうでも良いことを考えながら、ゾンビを迎え撃つ体勢を取る。
手元の貧弱な剣を見て
(銀の武器だったらいいのに)
と思いながらも、戦闘態勢に入る。
戦闘後にクロスボウを発見。
じゃんけんで負けたのでPTの別の人が持っていった。
(ほしかったなぁ、クロスボウ)
87年7月 「杖もっていっちゃったけど、先輩の味方だよ」 †
今日も今日とて、いつもの酒場のおじいさん(ピンクのカーディガン着用)の情報は不確かだ。
また何かの怪物を倒すようにいわれた。
とりあえず集合場所に行ったら、6人中5人が女性だった。
男性のファミリーネームがクラウスで、青い小鳩亭の甥と一緒だと思うと少し嬉しくなった。
遺跡の中に入ると、前回と同じようにでっかいわんこのお出迎え。
早々にお引取り願いました。
(前回と同じような感じですね)
奥に進んでいくと、
ガタン!
仲間の一人がでかい音を立てた。遺跡にもともとあったタンスを倒したらしい
ガチャ! パリーン!
別の仲間がでかい音を立てた。遺跡にもともとあった食器棚の皿を落としたらしい。
目標に気がつかれたかなと周囲を見渡すが、この近くには居ないようなので安心した。
ついでに、食器棚から硬貨を見つけたし、収入としてはいいほうなのではないか。
遺跡最深部に到達。目標は前回と同じくゾンビ。
お金もろくに無いから銀の武器を用意できなかったのが残念でならない。
それでも、無事に倒して報酬として何かの杖を手に入れた。
なんと、じゃんけんで勝利! 杖を手に入れた〜!
……
……
……
振り回してもすぐ折れそうだし、使わないなぁ。
同じPTのシズノ?さんが欲しそうに見ていた気がしなくも無いです。
87年8月 「男の子(?)なら部屋に居ないで、元気にそとで遊びなさい!」 †
酒場のおじいさん(甘党)の持ってきた依頼は、人型の怪物を討伐するそうです。
まったくわからないよりは少し希望が持てる情報です。
ただ、ゾンビゾンビと続いたら、またゾンビじゃないかと思い、武器屋に行ってみたけれど、銀武器がとんでもない値段であきらめた。
そのうえ、売ろうとした前回の杖も、買い渋りされたので売らずに保管する事に。
洞窟の中に入ると、とても静かで、なにか生物がいるとはとても思えない静寂さを保っていた。
足音しか響かない洞窟の中を進むと、ゴブリンの群れを発見。
(ゴブリンって、会話とか普通するよね)
こちらが優位に進めようと静かに戦闘準備をしている間にゴブリンを観察しているが、会話している様子は無い。
結構な数のゴブリンが集まってるのに、みんな黙々と何かをしている様子。
とはいえ、観察する事が目的じゃないので一気に戦闘へ。
その後奥に進んだら、別のゴブリンの群れに襲撃にあう。
前回も今回も、ゴブリンたちが意思疎通をしてるのは全て身振り手振りで、会話している様子が無かった。
(このあたりのゴブリンは会話しないのかな)
とは思ったが、数ヶ月前のゴブリン退治では、ゴブリンがしっかりと会話してるのを思い出した。
目標のリーダー格のゴブリンも倒して、後は帰るだけだったが、ふと周りを見てみる。
『ゴブリン手製の熊の木彫り』
『ゴブリン手製の木製パズル』
『ゴブリン手製の牛革でできたエプロン』
など妙なものを発見。さすがにこれは……冒険の収入にはならないだろうなぁ。
87年9月 「安らかに眠ってください」 †
今日は見た事も無い相手、オーカーゼリーというモンスターと戦った。
それが目的ってわけじゃなかったけれど、かなり強くて大変だった。
途中で地面に垂直に突き刺さったぼろぼろの剣を見つける。
誰が使っていたのかわからないけど、かなり古そうな剣だった。
私の剣には何か番号がついている。
5桁の数字が並んでいるのだけど、他の冒険者の人も番号が振ってあるので、製造番号か何かかなと思う。
それで、このぼろぼろの剣は、4桁の数字が割り振ってある。
どれだけの熟練の冒険者がここに訪れた事があるのか、それを見るだけでいろいろ考えさせられた。
その古い剣は、何かの暗示だったのか、PTメンバーが一人倒れた。
もう戻ってこない。
依頼そのものは成功したけれど、後味がとても悪い……
残った5人はそれぞれ黙っているが、誰が言うとでもなく、黙々と地面を掘って、彼の墓をその場で作った。
古い剣の形にならって、彼の愛用の槍をその場に突き立てた。
87年10月 「実感がわかないと、情熱だって下がっちゃいますよね?」 †
すごい事が! あの酒場のおじいさん(特技はレモン丸かじり)がしっかりとした情報をもってきました!
『ゴブリン討伐依頼』
「またゴブリンですか〜!?」
妙なものを作るゴブリン、仲間を殺したゴブリンと続いて、また今回もゴブリン退治。
この世界ゴブリンがどれだけいるのやら。
ネズミのように増えているんじゃないかと思ったりもする。
依頼のあった洞窟では、いつものようにでっかいわんこがお出迎え。
そして、いつものようにわんこを追っ払う。
すると今度はでっかいこうもりが!
しかし、これも普通に追っ払う。
で、最後のゴブリン。前の仲間の仇ってわけじゃないけど、ばっさばっさと切り捨てる。
妖魔だから、人里に来て悪い事をするから、だから切り捨てる。
けれど、どれだけ近隣の村人の助けになっているか、どれだけ正義を行っているか、実感がないです。
酒場のおじいさんを通しての依頼だから、そのあたりの交流も欲しいです。
87年11月 「コボルド一匹では正義が足りない!」 †
洞窟だ〜!
ズンズンズン
コボルドだー!
ザクゥ! ザクゥ! ズバババ!
「依頼完了です! バンザーイ!」
バンザーイ
ンザーイ
ザーイ
ーイ
イ
…
…
…
「早っっっっ!!!」
コボルドを一気に見つけて、戦闘して終了。
早すぎるにも程があります。
せっかく見つけた盾も、他の人が持っていっちゃいましたし。
シールドアタックをしたかったです。
今度盾が出てきたら、ぜひ欲しいです。武器として使いたいから!
87年12月 「そろってないのにそろってる」 †
「え〜と、あれ? ……え〜と」
PTメンバーは六名だよね? ぱっと見、四名のような。
ガサガサ
後ろから音が聞こえる。あぁ、遅れて来たのかな。
振り返るとそこには、『でかいアリ』が二匹居た。
「――成敗します」
そう宣言して、細くて頼りない剣を構える。
「「いやいやいや、ちょっとお待ちください」」
二匹のアリが声をそろえて静止してきた。
というか、しゃべった?
「これでも私達」
「冒険者なんですよ」
依頼が書いてある紙をピラピラと見せる。
確かに冒険者だ……アリの。
「えっと、アリに見えるのですが?」
「「アリです」」
………
「何のために冒険者を?」
「「悪人を倒すためです!」」
がしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!
「私もです!」
「俺も!」
イリーナを含む、集まった人間四人が一斉に二匹のアリと手を組む。
聞けば、全員が全員、悪人退治のために冒険者になったとか。
性別とか年齢とか種族とかそんな些細な事はどうでもよくなった。
今ここに居る全員が同じ目的を持っている。なんてすばらしいことか。
実は、一番の年長者だったアリ二人が行軍の音頭をとる。
「「さぁ、悪いやつらを倒しにいきましょう!」」
「「「「おおーーーーー!」」」」
88年1月 「アリさんの家族って百人以上いるんですか」 †
今日も依頼のために集合する場所に、アリが居た。
「アリさん! 今回もご一緒ですね、よろしくお願いします!」
前回、一緒に冒険した人が今度も共に冒険できるのがうれしくて、ニコニコとした笑顔で挨拶をする。
「はて? 一緒に冒険したことってありましたっけ?」
が、返ってきた返事は予想外だった。
「え、でも先月ご一緒しませんでしたか?」
どう見てもこの間の人(アリ)と良く似ている。
「あぁ、人には見た目ではわからないですよね。私達、兄弟多いんですよ。アリですから」
「なるほど、さすがはアリですね!」
よくわからないまま感心する。
しばらくすると、六人が全員そろってから、年長者のムロさんが指揮を取る。
「それでは、悪人でも退治してきますか」
今度のパーティーも、世界平和や悪人退治を目的とした人が多かった。
いざ戦闘が始まると、アリさんの獅子奮迅っぷりは目を見張るものがあった。
倒した数は五体居た中で二体。撃墜王です。
「負けてられません!」
思いっきり軽い剣を振り回す。風切り音とともに目の前のゾンビを叩き切る。
目の前のゾンビを倒したところで、ムロさんが、グールリーダーを倒し終わっていた。
力も体格も装備も充実したムロさんは、圧倒的な強さだった。
ああいった強い戦士になりたい。
そう目標を新たに持って、依頼を成功させて帰路についた。
88年2月 「手袋を手に入れてうれしいですが、会話が理解できなくてしょんぼりです」 †
今回のパーティーは皆さん若い方ばかりだった。
(平均は十六〜七あたりかな?)
と考えながら、討伐先である遺跡への移動を開始する。
周辺への警戒はするものの、やはり暇という事もあり、一番若そうな女の子に声をかける。
アーモンド・ショコラという名の少女は、背の低いイリーナよりさらに背が低い。年齢とかは聞いてないが、自分より年下だろうとは思う。
「ゾンビ、いっぱい切りましょうね! あ、魔術師でしたか、じゃあいっぱいつぶしましょうね!」
およそ雑談とはかけ離れた腕力全開の内容で話しかける。
イリーナとしてはこれが普通の話題。
「うん。(遺跡の少数の)ゾンビを倒せば(残りがよそに集まって、ゾンビの)国が(形成された場合)
今よりずっと(この国の軍隊が)よく(活動する事と)なるはずだから(国民全体の危機管理意識が変わるはず)」
イリーナの腕力全開の会話にも、笑顔で答えてくれた。
「なるほど! 国の事までは私も考えが及びませんでした」
うんうんとうなずく。
その様子をしばらく見ていたアーモンドは、
「ところで……」
笑顔を絶やさぬまま、イリーナに話しかける。
「死んでも意識を継続させる方法があるんだけれど」
そう話しかけてくるアーモンドの様子は、笑顔なのだが真剣だったりする。
「ゾンビのことですか?」
討伐対象で頭がいっぱいのイリーナは、ゾンビのことしか出てこない。
「ゾンビじゃない。どちらかというとあれは真逆の存在」
何かのクイズなんだろうかと、考え出すイリーナ。が、さっぱり答えがでない。
「うーん、わかりません。何かヒントは?」
ヒント、と言われたアーモンドは、そのまま解答を言うことをやめた、
「たとえば、そうだね。一枚の有名な絵画があったとする。それに使われた全て同一の画材を使って転写をする。そんなところかな?」
それだけ言うと、アーモンドは少しだけ目を閉じる。何かを考えている様子だ。
「けれど、転写したものは決して本物にはなれない。近づく事はできるけど、本物のような力は無いんだ。
だからといって、絵に描かれた情報は全く変わらない。だから、絵の情報そのものは継続しているといえる」
聞けば聞くほどさっぱりわからなくなっていく。
「さっぱりわかりません。よければ、答えを教えてもらえますか?」
少し思案顔したアーモンドは、
「死んでみるのが手っ取り早いんだけど、とりあえず説明しておくね」
そう言って説明をしてくれたが、結局イリーナにはさっぱり理解できなかった。
88年3月 「死んでしまいました」 †
巨大な怪物討伐依頼だった。
話に聞く限り、かなり大変な依頼のようで、なかなか生き残るのが大変らしい。
とはいえ、依頼そのものをどうにかできるわけじゃないし、
(困っている人がいるのならば!)
という意気込みで依頼に望んだ。
パーティーの中に、片手が鈎爪の人がいた。手にくっついているらしい。
(普段生活するのにかなり大変じゃないのでしょうか。お風呂とかどうしているんでしょう)
そうぼんやり考えながら、目的地周辺の森に到着。
大蛇と、巨大ムカデ二匹の連戦の後、最後の目的、超巨大ムカデと対峙した。
人と同じ程度の巨大ムカデと違って、明らかに圧倒される巨大さ。
しかし、躊躇もせず剣を構えて一気に駆け寄った。
イリーナ・フォウリー
巨大な怪物討伐依頼にて、超巨大ムカデの攻撃により死亡。
- ホワイトデーですね つ「ジェンガ」 --
- (せっかくですが、死んでしまったので受け取る事ができませんでした。がっかり)
- こっちの世界じゃ筋力が伸び悩んでるなぁ --
- そうなんです。一年近く依頼こなしてるのに、30程度しか上がっていなくてがっかりです。--イリーナ
- …………(蟻と共同作戦か ナイス異文化コミュニケーション!) -- カイム?