イムニス家出身 アンリ 349901 †
ID: | 349901 |
名前: | アンリ |
出身家: | イムニス |
年齢: | 16 |
性別: | |
前職: | |
理由: | |
状態: | |
その他: | ステータス/戦歴 |
配膳ワゴンを押す女性の幽霊はそののち何百年経ってもどこかで目撃されているそうだ
屋根裏の物置 †
とある書籍からの抜粋 †
厄介な幽霊にはいくつか種類がある †
退魔師や憑き物祓い師が手を焼く相手にもいくつかパターンがある
色々なケースがあるとは思うが遭遇する機会の多そうな2種を挙げておく
悪想念に囚われた存在 †
例えば「怨み」や「怒り」あるいは「自己嫌悪」といった悪想念に
強力に囚われた者達 いわゆる悪霊と呼ばれる存在である
自分自身が何者であったのかを負の感情によって忘れ去っている場合手に負えない事も多く
尚悪い事にそういった状態の例はしばしば同じ者同士が交じり合って
巨大な負の集合想念となっている事がある
この場合に救いがある事といえば術者の能力さえ勝っていれば
力で押さえ込んだり退けたりする事が可能な事だ
死を理解出来ない存在 †
それとは別に自分が死んでいる事を「理解出来ない」者達も厄介である
彼らは「自分が死んでいる事に気づいていない者」達とちがい
既に死人であり肉体を持っていない事を諭されても成仏出来ない
彼らにとって死後は何も存在しないはずであって
自分が意識を持っているという事は死んではいないという事になるらしい
また彼らは別段悪意を持って存在している訳ではない為に
負想念を弾き飛ばす退魔法も非常に効き辛く
天上界の光も恐れてはいない(まぶしい程度には感じるようだ)
アンリ・マルグルのケース †
アンリと名乗った特殊な幽霊のケースを紹介しておこう
彼女は非常に難解な事に
「死を理解出来ない」「自分が何者か判っていない」「強烈な集合想念体」である
恐らくは彼女自身の語る過去の話も実際に有った事ではなく
複数の記憶の一部が曖昧につながっている擬似的な思い出に過ぎないのだろう
尋常ではない規模の想念エネルギーが彼女を
あたかも肉体を持った人間の様に存在させており
霊能力のないものは勿論だがむしろそういった能力の高い者は
かえって彼女が肉体を持った存在ではない事に気づき辛いだろう
勿論当人自信がその事実には気がついておらず
残念ながら精神的にもまともな状態ではない為
ごく当たり前の人間としておかしな事がわが身に起こっても
それが異常な事だと考える事はないようだ
考えうる対処法 †
銃の効果を知らない幽霊にそういった攻撃をしても理解出来ないのと同じように
幽霊系統にのみ効果をもたらすような魔法は非常に効き辛い
むしろ通常の武器や通常の生物にも効果が期待出来る魔法の方が
彼女に打撃を与えるのに向いているだろう
ただしごくありふれた人間と同じように斬られれば血の出る存在であるので
そういった事象を気にする向きにはお勧め出来ない
もしくは少しずつ彼女から霊的なパワーを流出させ長い時間をかけて
存在を曖昧にしてしまうという手法も考えられるが
相当に時間がかかるであろう事は覚悟しなくてはならない
特に必要がないのであれば無理に相手をせずに
人間として好きに生活させる事が案外有効な手段かもしれない
実害がないのであれば放って置くのが良いという事だ