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嫁探しに来たものの、今が楽しいからわりと忘れてる
北西に広がる高原地帯、ウィジャボード。 かの地には古来から複数の部族から成る農耕民族が住み着いており、生態系の一部と化していた。 基本的に民族内で結ばれる彼らにとって、血が濃くなるということは避けられない出来事。 故に、数十年に一度の割合で、各部族から選りすぐった精鋭を都会へと派遣する慣わしが根付いていた。 条件は性別を問わず美貌であったり、膂力であったり、商才であったりと多種多様な人材が選ばれる。 その中の一人に、華奢で一見女性と見紛うような少年がいた。 オリヴィエである。 彼は非力ではあったが博識で、その才をひけらかすことはなく、端麗な外見もあいまって羨望の的。 欠点をあげるならばそう、標準語が大の苦手で、尋常ではないほどの天然だった。
上記の通り天然。 ただ、気持ちの切り替えが早い分、サバサバした印象もあるかもしれない。 基本的にはほんわかとした人柄であるが、時折混ざるブラックジョークが場を凍りつかせることもある。 種族的な特徴でもある手先の器用さは、彫刻や道具の作成などにも生かされており、最近は機械工学にも手を出し始めているらしい。
彼は前述の通り農耕民族の出である。 狩猟に長けた者もいることにはいたが、基本的に骨格が戦闘に向いていない。 一部の者を除き、基本的には弓で武装している者が多い。 それも膂力があまり必要ない、ボウガンと呼ばれる機械弓を。 ボルトと呼ばれる専用の短矢をセットし、螺子巻き式のハンドル操作で弦を引く。 その威力たるや凄まじく、フルプレートすら容易く貫通してしまうほど。 しかし構造上の問題として連射は利かず、孤立すれば窮地に立たされてしまうなどの欠点も。
う、うつくしい……