クィ・イーリィ †
時を経るとも成長を刻むことのない童女
長じた彼女はその理由を探るべく、この街へ―― 肩で切りそろえられた亜麻色の髪、大きな鳶色の瞳
ひと房だけ長い後ろ髪を三つ編みに束ね、鈴のリボンで留めている。萎れることのない白い花のかんざし セーラー服に似た襟を持つ、上半身は白く下半身は水色を貴重としたセットの洋服。上半身は水色の、下半身は白のラインとフリルが要所を飾る つまるところ、外見は完全に愛らしい10代前半の少女のそれである 言葉を交わす †最新の5件を表示しています。 コメントページを参照
過去 †クィ・イーリィはここから数ヶ月ほど馬車を使って行ったところにある自治都市の生まれである
優しい両親の元に生まれ、両親と近所の住人からの愛情を受けて、すくすくと育った――10代前半までは 彼女の異変はそのころから始まった。10代の頃から……彼女はまったく肉体的な成長をしなかったのだ 運動もした。食事も好き嫌いをせずになんでも食べた。早寝早起きに努めた。どれもこれもまったく効果がなかった そして17歳の誕生日を迎えるに至り……彼女は周りからの奇異と嫌悪の眼差しに耐え切れず、故郷を捨て出奔 あちこちの国を巡って成長しない体の原因と解決法を求めてさまよい、あちこちに学ぶものの……その成果も、まるでなかった そして、他の街では考えられない種族と知識と存在の豊富さを耳に入れ、ついにこの街にたどり着く 予想を圧倒する「なんでもあり」っぷりに、むしろここでなら普通に生きられるのではないかと半ば開き直りかけているようだ |