設定 |
来歴: | ゴールデンロアの大陸より離れた機械技術大国に生を受けた。 排煙や油、機械に囲まれた環境で幼少期を過ごし、病弱な体質になるが、学問に対する興味を持つようになり、勉強を始める。 家はごく普通の中流階級であったが、機械工学への探求心と努力を続けた結果、高名な大学へと進学した。 その後、大学院へと進み、蒸気機械工学の研究者となり、研究を続ける。 論文もいくつかか発表し、それらが認められ、若くして准教授となる。 その後も大学に残って教鞭をとりつつ研究を続けていたが、ある日、全身が機械、歯車で動く男に出会い、何らかのことがあった後、その左腕を失い、機械の義手となる。 本人は事故と言っているが、同僚たちに詳しいことを語ることはなかった。義手と言っているが、その腕は義手ではなく、元の腕が機械に変異したものである。 そしてしばらく後、ゴールデンロアの大陸にある遺跡に古代の技術が眠るという話を聞きつけ、その調査団として、飛行船に乗り込み、ゴールデンロアの大陸へと降り立った。 現在は、ゴールデンロアの大陸で隆盛していると思しき魔法文化と機械文化の交流に関して非常な興味を抱いている。 |
人となり: | 基本的に物静かで、騒いだりすることはほとんどない。 大学院生時代は明るく振舞うことも多かったが、現在は何かを憂うような表情を浮かべることが多くなり、研究への没頭はさらに深まった。 しかし、人当たりが悪いわけではなく、人には可能な限り紳士的に接しようとする。 基本的に不摂生で、不健康な生活を送っている。一人称は「私」と「僕」が多い。 全身 |
研究: | 蒸気機関とそれによって動かされる機械についての研究が主なものだった。 左手が機械の義手になってからは研究テーマが変化し始め、機械と魔術や古代存在したとされる高度な機械文明についての研究が主になり始めた。 科学に傾倒する同僚からは、オカルトに傾倒しはじめたと揶揄されることも増えた。 |
機械仕掛けの男: | ヨシュアルが准教授になりたての頃、とある夜道で出会った男と思しき人物。 機械仕掛けの男を見たという都市伝説は、ヨシュアルが学生のころからまことしやかに語られていた。 黒衣に身を包んではいたが、その顔があるべき部分には歯車や懐中時計、機械仕掛けのもので顔らしきものが構成されている。 その手も足も、おそらく体全てが機械仕掛けらしい男であり、全身から機械の駆動音を聞くことができる。 無機質な声で喋り、抽象的で不可解な言葉をヨシュアルに投げかけ、ヨシュアルの左腕を掴み、そこに一つの機械を埋め込み、ヨシュアルの左腕を機械に変異させた。 その目的は一切不明であり、ただ断片的な言葉を語るのみであり、機械仕掛けの男は古代の機械文明や魔術や機械、蒸気機関についてのことを断片的に語り、その場から消えて行った。 ヨシュアルは現在、この機械仕掛けの男を追っている。 |
機械の左腕: | 機械仕掛けの男により左腕に植え付けられた小さな機械によって変異した左腕。 歯車やワイヤーなどがむき出しになった腕であるが、基本的には人の腕の姿をしている。 それは普段においてはヨシュアルの思うままに動かすことができ、普通の腕と変わらない。動力源など不明な点が多く、ヨシュアル自身も調査を重ねたが詳しい原理などはわからないままである。 戦いになるなど、ヨシュアルの闘争心などに影響されて、その腕はさらに変異し、異形の姿となる。 蒸気を吐き出す熱く燃えるような腕となったり、無数の機械を飛び出させた銃のごときものになったりと不可思議な力を発揮するようになる。 その力を使った際は、ヨシュアルは極度の疲労に襲われる。 腕の力を使っているときは、ヨシュアルの変異した腕から機械や歯車の駆動音が響く。また、ヨシュアルの頭の中にも、機械が動くような、機械仕掛け、時計仕掛けの音が絶えず響き、それに苦しめられている。 最初、腕の変異は手から肘までだったが、徐々に機械の浸食はその範囲を広げ、今は肩までが機械と化している。 ヨシュアルはこれを機械化症候群と呼び、いつしか全身を機械に浸食されるのではないかと恐れ、元の体を取り戻すため、そして機械仕掛けの男の真意を知るために、機械仕掛けの男に関する情報を追っている。 ヨシュアルはこの腕について、機械工学と同時に、何かしらの魔術の関与があるのではないかと疑っている。 |