誰もが不安に思っているのに 口にしない事がある
みんな それに怯えて悪夢を見ている 何喰わぬ顔をして日々を過ごしていても それは産れた時から血液に刷り込まれて身体中を環っている もし 天蓋が砕けたら 流れ落ちてきた銀河に何もかも呑み込まれてしまうのか 水や空気がなくなれば 生きとし生けるもの全てが 枯渇して窒息して死んでしまうのか そんな漠然とした恐怖ではない 本当に怖いのは 一番大切な人が傍から消えてしまう事 運命が引き寄せた偶然や奇跡のような 絹糸ぐらいに儚くか細く綺麗な絆は 同じように何の前触れもなく起こった些末事で引き裂かれてしまうのか 毎朝 目を覚まして顔を見るまで ずっと不安に思っている 深夜に見ていた夢と同様に幻になってしまわないかと 毎晩 一日を終えて影を見るまで ずっと不安に思っている 夜の闇の中へ連れ込まれて あなたの姿が消えてしまわないかと いつ起こっても不思議ではないそれが 本当に起こってしまった世界 擦り寄る悪夢はついに現実となり 彼に降りかかった
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聖杯なう †最新の1件を表示しています。 コメントページを参照 方針等々 †
バーサーカーさんちを真似っこして今後の予定リストを作ってみたよ。 †
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