《 叙 事 詩 》
─── Epic poetry ───
─バ ル バ ラ ン ド 協 定 連 盟─
バルカ †
バルバランドに住まうゴラの戦士。
竜の遺骸を用いた鎧を纏い、蔓延るモンスターの討伐を請け負っている。
屈強な体躯から振り下ろされる大斧の一撃は、永久凍土の大地をも砕く。
その外見 †
縦に裂けた瞳孔と、首周りを覆う強靭な鱗。
ゴラの民では、彼のような出で立ちの者が一般的だ。
髪は撫で付けるように後ろへ伸ばしており、手入れはされていない。
彼に眉毛は無く、厳しい面持ちは時として圧倒的なプレッシャーを放つ。
その能力 †
バルカには、格式めいた技というものが無い。
打つ、叩く、ぶつける。上記に挙げられるように、非常に単純かつ野性的だ。
バルバラの民には人へと何かを伝える風習は無く、半ば本能で生きている。
よってバルカもまた、誰から教えられた訳でもなく、本能で大斧を振るうのだ。
ジャル・グ †
ジェナル・アイセンに籍を置くリザードマン。
幼き日よりゴラの民と交流があり、バルカとは歳も近いため、個人的な付き合いが続いている。
宣教師としての活動を行う傍ら、現地の人々と生活を共にしており、彼を慕うバルバラの民は少なくない。
その外見 †
生来視力に乏しく、大振りの眼鏡を掛けている。
線は細いが背丈は高い。遠目にも良く目立ち、手中に経典が収められていない時は無い。
幾重にも纏ったローブは謎めいた紋様が施されており、彼が高位の魔術師であることを伺わせる。
その能力 †
ジャル・グは星を読む事ができる。
星を読む者にとって、星は位置を示し、方角を示し、未来をも指し示す。
北方震災を見事的中させ、ゴラの民は彼を称えた。
また、ジャル・グは炎を操る。
蓬色めいた深緑の炎は、雅に揺らめき、何物をも等しく飲み込むのだ。
個人年表 †
223年上半期 †
険しくも寛大な土地、バルバランド。
バルカはゴラの戦士として、魔物や動物を狩ることで生きてきた。
しかし北方震災により、彼を取り巻く環境は、徐々にではあるが変質を遂げていく。
バルバラの民は、洞穴に居を構える事が多い。故に、地殻変動の影響は甚大なものだ。
住み慣れた集落が壊滅し、新たな棲家を求めて翻弄する者も多かった。
また、それに連れ各地で難民を狙った蛮行が頻発するようになる。
対外的な脅威であり、賊は魔物と何ら変わりないのだ。
バルカは民族としての誇りを胸に、彼らを討つ日々が続く。
六月も末。過ぎ去りし毎日に鬱屈した情を抱いていたバルカに、一つの転機が訪れる。
爛国による宣戦布告である。
ゴラの長には考えがあった。
共和国と開戦すれば、いずれ連邦やバルバランドも無事では済むまい。
戦火は方々に灯り、燃え広がっていくものだ。
ならば西側諸国に恩を売り、その一方で敵情視察も必要だと。
また、この案件には多数の民族や、連邦の一部集落も関与したとされる。
バルカは彼らの命を受け、友や仲間たちと共に、遥か戦地を目指すのであった。
223年下半期 †
バルバラの地 †
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| (西暦 2024-04-25) |
編集 差分 |
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相談メタオッケー所 †