オカザキ家出身 サン 498761 Edit

ID:498761
名前:サン
出身家:オカザキ
年齢:31
性別:
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前職:
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理由:
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状態:
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方針:
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難易度:
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信頼性:
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その他:ステータス/戦歴/名簿Edit
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わかりやすい病気の話シリーズ 痛風 Edit


突然、間接が激しく痛み慌てて医療機関へ飛び込んだあなた。

痛む場所が足の親指であなたが男性なら、それは「痛風」の可能性が高いと考えられます。

また、尿酸値が高いと言われてとりあえず受診したというあなた。

おそらく本当に治療が必要かどうか半信半疑ではないかと思います。

どちらの方も次の解説を読んで、再発や合併症、尿酸値のコントロールについて理解を深めましょう。

治療は3ステップで Edit


痛風や高尿酸血症を治療する目的は3つのステップに分けるとわかりやすくなります。

ステップ1 痛風発作

まず最初の治療目的は痛風の発作(関節炎)ができている時に、その発作を鎮めることです。

ステップ2 高尿酸血症を是正する

尿酸値が高い状態「高尿酸血症」には様々な合併症があります。

尿酸値をコントロールして、合併症を防ぐことが二番目のステップです。

この治療は勿論、痛風発作(痛風関節炎)の予防にもなります。

ステップ3 合併症を防ぐ

尿酸値が高い人の多くは、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、腎不全、糖尿病などの合併をする傾向があります。

治療のステップ3は、これらの合併症を防ぎ、心臓病や脳卒中などの重症の病気を予防することです。

痛風の原因と尿酸値が上がる理由 Edit

尿酸は身体の老廃物

尿酸は、身体の新陳代謝やエネルギー消費によってできる老廃物です。

尿酸になる前の元の姿は「プリン体」という物質で、プリン体は私達の身体の細胞や食品に含まれています。

細胞は毎日、新陳代謝を繰り返していますから、尿酸はいつも作られています。

尿酸は血液中に溶け、腎臓でろ過されます。

そして、ほかの老廃物と一緒に尿に混ざって体外に排出されます。

尿酸値が高くなる原因

通常、尿酸の産出量と排泄量はほぼ同じで、血液中の尿酸は一定に保たれています。

しかし、尿酸の産出が増えすぎたり、排出が少なかったりすると血中の尿酸が多くなります。

そのようなことから、7mg/dlを超えた状態が「高尿酸血症」です。

このような人の6〜7割は、排泄力低下によるもので、残りは前者が関係しているタイプです。

尿酸値が高いと痛風になりやすい

尿酸値が7mg/dlを越えると溶けきらずに結晶となり、身体の隅々に蓄積されていきます。

本来なら尿酸は体内に結晶として存在していませんせんから、それを異物として認識した白血球が

排除しようと試みます。

しかし尿酸結晶は次々に生成されて行きます。

そのため、様々な炎症反応が起こり、血流が盛んになって熱をもち、腫れ上がって激しく痛みます。

これが痛風関節炎です。

尿酸結晶は温度が低い関節に留まります。そのため、とくに足の親指の付け根の関節は痛風発作が起こりやすい箇所です。

高尿酸血症や痛風は若い世代の男性に多い

高尿酸血症の患者さんの大半は男性です。理由はまだわかっていませんが、女性ホルモンの影響などが考えられています。

女性も、閉経とともに尿酸値が少し高くなります。

現在、成人男性の約20%〜30%が高尿酸血症だと推測されています。

痛風は以前、50歳上の方が多かったのですが今では30代で最初の発作を経験する人もふえていて、

患者数の増加とともに、発病年齢の若年化が進行中です。

高尿酸血症の合併症 Edit

高尿酸血症は痛風以外あまり自覚症状が現れませんが、治療しないと次のような合併症が起きてきます。

腎機能障害

尿酸の結晶が腎臓の中に溜まって腎臓の働きが低下します。

腎臓の働きが低下すると、尿酸の排泄力が低下し、尿酸値が更に高くなるという悪循環が生じます。

尿路結石

尿酸値高い人は尿が酸性になっていることがよくあります。

そのような状態では尿の中に様々な結晶が形成されやすく、腎臓や尿管、膀胱、尿道に「結石」ができる原因となります。

痛風結節

体のいろいろなところに尿酸の結晶が留まり、堅い「結節」を作ります。

まれには骨の中や脊髄に結節ができて、骨折や麻痺を起こすことがあります。

高尿酸血症と動脈硬化

高尿酸血症の患者さんが動脈硬化による病気(脳卒中や心臓病などに)かかる危険性が高いためなのか、

それとも、高尿酸血症の人は脂質異常症などを併発している事が多いためなのかまだはっきりわかっていません。

しかし高血圧を併発している場合は高尿酸血症が動脈硬化の進行に悪影響を及ぼすことが示されています。

尿酸値を下げて痛風や合併症を防ぐ生活 Edit

尿酸の排泄力低下の原因は遺伝的なものと、生活環境に由来するものがあります。

体重をコントロールする

高尿酸血症の人の多くは肥満か太り気味です。

このような人は減量するだけでも、尿酸値が下がります。

ただ、あまり急激なダイエットをすると痛風発作が起こりやすくなるので少し時間をかけて

減量をして下さい。

アルコールを控える

アルコールは尿酸の産出量を増やし、排泄量を低下するように働きます。

ビールはプリン体含量もおおく、特によくありません。

ビールにかぎらず、アルコールは控えめにしましょう。

水分をよく取る

水を沢山飲んで尿を増やすと、尿とともに尿酸がたくさん排出されて、尿酸値が下がります。

尿路結石を防ぐ意味もあります。

野菜を多く食べる

野菜を沢山食べると尿がアルカリ性になって、尿路結石ができにくくなります。

適度な運動を続ける

運動は体重をコントロールのために大切です。ただし息が切れるほどの激しい運動では、

尿酸が産出されるため、軽いジョギングや早歩き、水泳などの有酸素運動を続けましょう。

プリン体の多い食べ物を控える

尿酸の多くは元々体内にあるプリン体から作られるので、食べ物から摂取するプリン体を減らしても

それほど、尿酸値は下がりません。

とはいってもレバーなどのプリン体がとても多い食べ物を好んで食べるのは控えましょう。

ストレス解消

精神的ストレスも尿酸値を上げることがわかっています。自分の時間を大切にして趣味をもつなど

ストレス解消法を見つけて下さい。

尿酸値は生活習慣のバロメーター Edit

このような生活習慣は、血圧や血清脂肪、血糖値なども改善します。

実際、尿酸値は「生活習慣のバロメーター」とも言え、高尿酸血症の患者さんの多くが高血圧や

脂質異常症、糖尿病、耐糖能異常などの生活習慣病を併発してます。

これらの病気は内臓脂肪の過剰蓄積をもとに併発することが多く、動脈硬化を急速に進行させ心臓病や脳卒中を招きます。

近年、その状態を「メタボリックシンドローム」とよび積極的に治療するようになりました。

尿酸値を下げる生活はメタボリックシンドロームの改善にも有効だということです。


Last-modified: 2013-05-02 Thu 17:45:16 JST (4005d)