アーロンデルク家出身 ティアーヌ 500678 Edit

ID:500678
名前:ティアーヌ
出身家:アーロンデルク
年齢:29
性別:
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前職:
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理由:
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状態:
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その他:ステータス/戦歴/名簿Edit
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コメント Edit

編集:チボデー!チボデー!

お名前:
  • (植物園のテラスにふんぞり返り、かちゃかちゃとルービックキューブを弄っている金髪の青年が一人)
    (深碧の瞳を吊り上げ、ニヤニヤと笑えば……ヴェール越しにティアーヌと視線が合う)
    ティアーヌ-アーロンデルクだな
    噂は良く聞いている -- ジェイムス 2013-07-12 (金) 00:01:04
    • (芽吹きの季節にはまだ早い2月、だというのに植物園の緑は鮮やかに萌えている)
      (見るものによってそれは不気味にも、単純に綺麗だとも映るだろうが…)
      (季節感が無いといえば彼女もまた一緒のこと、邸内で彼女を見かける時は何時もその装束を身にまとっている。この植物園の管理者)
      ………私に、何か用事ですか。(思いがけぬ来客、少し驚いているようにも見える) -- ティアーヌ 2013-07-12 (金) 00:36:38
      • (ティアーヌの驚愕を知ってか知らぬか、より笑みを深くして立ち上がり、目前まで歩み寄る)
        (細身ながら練り上げられた筋肉の鎧は、スーツ越しですら針金細工のようなその体躯を威圧的に見せる)
        商談に来た。此処にある薬草をいくつか俺に売って欲しい
        (そういって、手渡されたメモに羅列された薬草の名は……どれもこれも使い方次第では巨獣すらいとも簡単に死に至らしめる劇薬の数々)
        鉢ごと寄越してもらおうか。値段は言い値で構わんぞ -- ジェイムス 2013-07-12 (金) 07:56:39
      • (ジェイムスが彼女の噂を聞いているのであれば、当然ティアーヌも彼の噂を耳にしている)
        (宗家の嫡子として育てられながらも放逐され、その行く先々で思うがままに振るまい「不幸を招いた男」)
        (彼がまだ幼かった頃、僅かな期間を共に過ごした筈だが…その当時の面影は見当たらない)
        (メモを受け取り、ざっと目を通せば)…工面をする事自体は、構いません。無料で譲りましょう。
        …ただし、条件が一つ。…嘘偽り無く、質問に答えて。…これらを、何に使うつもり? -- ティアーヌ 2013-07-14 (日) 00:18:46
      • (かつて、まだティアーヌと共にいたころのジェイムスは……今よりはまだ聞き分けの良い少年であった)
        (傲慢さの片鱗こそ垣間見えていたが、それは貴族として必要な誇りの片鱗でもあり、よその貴族に舐められないようにする為の方策であった)
        (帝王学を十全に学んでいる証であったともいえる)
        (故に……いうなれば、その姿は良くも悪くも優等生のそれであった)
        (それがどうして、今のような、蛇の如き瞳と体躯を備えた邪知暴虐の化身に堕ちると思えるだろうか)
        (彼女の記憶の中にあるジェイムスとはまるで違う、血を求める獣のような凶笑で、強欲なる悪漢は返答する)
        安心しろよ。自分でいざというとき服用するためのもんだ
        (貴族たるもの、上になればなるほど……恥ある生よりも誇りある死を選ばなければならない場面が出てくる)
        (その死の為の手段を彼が欲するということは、成るほど不自然とはいい難い方便であった)
        他人に使う予定はねぇ
        どれもこれも強すぎて足がついちまうだろう? やるならもっとうまい方法を俺はとるさ
        例えば食中毒に見せかけて一族郎党皆殺しにしてやったりな! はっはっは!
        まぁいい。タダでくれるってんならタダで貰うぜ
        納得したらさっさと寄越してくれよ -- ジェイムス 2013-07-14 (日) 19:17:30
      • (彼がそう成長した理由をティアーヌは知る由もない、話についても聞き及んではいたものの)
        (それは自分がそう語られるのと同じ、根拠の無いうわさ話でしかないと思っていた)
        (しかし…こうしてほんの短い時間ではあるが、会話を、視線を交わすことで抱いた印象は噂と違わぬものであった)
        (あえてそうと演じている可能性も無いとは言い切れないが…それを判断するにはまだ余りにも時間が短すぎる)
        …そう、ですか。(軽く首を振るえば歩を進め、ジェイムスの脇をすぅ、と足音も立てず通り過ぎて行く)
        誇りある死、なんていうものは存在しないわ。自ら死を選ぶなどという事は、何よりも愚かな者がすること。
        …如何に家族が求めるものとはいえ、そのような用途に使うというのであれば…これ等を、渡す事は出来ないわ…
        …まだ、その下手な方法に使うという方が譲る気にもなれたかもしれないわね…
        (ジェイムスの方を振り向くことも無く、血のように紅い花の花弁を指先で触れ、佇む)
        …それに、条件は…嘘偽り無く、と…言った筈です。…貴方の示した草花は…確かに、毒薬と成り得るもの。
        …一般的に知られる限りでは…ね。 -- ティアーヌ 2013-07-15 (月) 01:15:53
      • 俺も、そう思うぜ
        たった一度の人生だ。自分から死を選ぶなんてのはクールじゃねぇ
        (はっきりとそう言って、愉しそうに含み笑いを漏らしながら振り向き)
        勘違いするなよティアーヌ
        俺は「自分で服用する」としかいってねぇぜ?
        そこには嘘も偽りもねぇ
        (切れ長の碧の瞳を細める)
        (いっそ、不気味な程に澄んだ碧)
        (一辺の曇りも無い抜き身の刃のような瞳……そんな瞳で突き刺すようにティアーヌを舐る)
        (ゆっくりと、その心ごと吟味するように) -- ジェイムス 2013-07-15 (月) 03:34:16
      • (ともすれば意思が弱そうとすら感じられるティアーヌの声、それは悪女と評されるものとしては随分と不釣合いだ)
        (しかしこちらをしかと見るジェイムスの視線を正面から受け止めている、暫しヴェール越しではあるが視線を交らせて)
        …そうする、と決めた以上は…頑なに譲らない。そういう目をしていますね貴方は。
        …懐かしく感じます。(ぽつりと漏らした声は、ジェイムスに向けてではなく…他の誰かを想っているようで)
        …分かりました、貴方に…これらを、譲りましょう。ですが…一気に渡す事は出来ません
        …必要がある度に、私の元に訪れなさい。調合も、私が行いましょう…一手を間違えば、強力な副作用を起こすものもありますから。
        …心配は要りませんよ、道具も知識も備えていますし…この事を誰かに漏らすような真似も致しません。
        …最も、私と会話をしようという奇特な人間はこの屋敷にそうはいませんが。 -- ティアーヌ 2013-07-16 (火) 23:58:34
      • ああ、俺は俺のやりたいように生きる
        我慢して縮こまってやりてぇこともできねぇで老いさらばえて死ぬなんてのはそれこそクールじゃねぇ
        一分一秒だって俺にとっちゃ惜しい。その惜しい時間に好きな事できねぇってのは……つまんねぇだろ?
        (両手を広げ、薄い笑いを貼り付けたまま、ヴェールごしのティアーヌと視線を絡める)
        (深い碧の瞳の奥には……爛々と輝く強欲の輪郭がはっきりと見えた)
        はっ! 何を『勘違い』しているのか、それとも『察した』のかはしらねぇが、礼だけはいっておくぜ
        また来る
        それまでに準備しておいてくれ。規定量の倍くらいはな
        それくらいじゃねぇともう意味がねぇんでな
        (意味深にそう、気楽に呟いて踵を返す)
        (常に笑みをはりつけたまま) -- ジェイムス 2013-07-18 (木) 13:14:52
  • (「あっちへ逃げたぞー!」「逃がすなー!」という、自警団の物々しい声が屋敷の外から聞こえてくる)
    (植物園である。だんだん声が遠のいたところで、追われるがままこの庭園に逃げ込んでしまった少年は恐る恐る当りを見渡した)
    ど、どないしよう……逃げられたけど人様のお家入ってもうた……あっ(そしてティアーヌの姿を見て近くの草花に姿を隠した。丸見えだが) -- "灰色兎"? 2013-07-07 (日) 02:06:57
    • (邸内が騒がしいのは少なくない事、しかしこの一角にまで喧騒が響いてくるのは珍しい事だった)
      (単純に人の出入りが少ないからである、この場所に訪れるのは屋敷に暮らす者でもそう多くはない、普段から出入りしている者といえばそう、庭師)
      (そして黒衣に身を包んだ、彼女だけ)……………
      (邸内にアーロンデルク縁の人間以外が紛れ込んでくるのは稀な事、少年の姿は勿論確認出来ていたが…)
      (彼を気にかける様子もなく、衣装と似合わぬ如雨露と鋏を携え淡々と、植物の世話を続けている) -- ティアーヌ 2013-07-07 (日) 02:14:17
      • (一瞬、彼方はこちらを見た。にも関わらず目線を―――ヴェールがあるゆえ、身動ぎから想像するまでだが―――戻された)
        ……あ、あのう? あれ、もしかしてウチ無視されとんのかな、それとも見えとらんです?(怪訝な表情のままダブルピースして様子見)
        (しかしあちらはもうこちらではなく草花へと意識を巡らせている。「見なかったことにしてやるから逃げろ」という意思表示かもしれない、と考え踵を返しかけたが)
        あ! きちんとお礼言わなきゃ!(大声で手を叩き、静けさの中に響いた自らの声に驚いて手元を口で抑える)
        (そしておずおずとティアーヌに一歩、二歩と歩み寄り)え、ええと……ありがとう、ございます?(さっさと逃げればいいものを馬鹿正直に礼を述べてきた) -- "灰色兎"? 2013-07-07 (日) 02:18:52
      • (剪定をする手を止めて、鋏を下ろせば頭を下げる来訪者に顔を向ける。一泊の間を置いて、穏やかな声音が響く)
        ………見なかった事に、しておいた方が…貴方にとって、都合が良いのかと思ったけれど。
        律儀なのですね、貴方は…お礼を言う必要など、ありませんよ。私は、ここでただ植物の手入れをしていただけ…
        …屋敷の外で起きた騒動には、興味がありませんから。何をして…貴方が追われていたのかは、分かりませんが…
        …屋敷のものに、害を成そうという訳では無いようですし。ほとぼりが冷めるまでは…ここで、静かにしておいでなさい。
        (表情は窺い知れない、しかし…何処か悪さをした子供をたしなめるように)
        (そうと告げれば草花へと視線を戻して、静かに剪定を再開する。鋏を持つ喪服の女の姿は不気味としか言い様がない)
        (が、草花を愛でるその手つきと、雰囲気からは慈しみと柔和さを感じさせる) -- ティアーヌ 2013-07-07 (日) 02:37:14
      • ……あっ、そっか。ウチ、黙って行くべきやったんですねえ……てへへ、失敗失敗。
        (言われてから気づいた少年はなぜか照れた様子で後ろ頭をかきつつ言った。ティアドロップの化粧と対照的に笑顔は晴れやかだ)
        って、ホントですか!? おおきに……ありがとうございます! えっ、と……黒、黒……? ……黒い人!
        (名前を呼ぼうとしたのだが、そもそもここがなんという家名の貴族の屋敷かもろくに知らずに逃げ込んだのである)
        (ともあれ、身を隠して良いと言われれば大きくお辞儀して感謝を示し)あ、せやけどあんま長居は出来へんのです、ウチあんま足踏みしとると周りが変になってまうさかい……。
        でも多分今日一日くらいは大丈夫だと思いますねん、お言葉に甘えさせてもらいます! なんかここ、ええ匂いするし!
        (さっそく静かにしていない。言葉が帰ってこないのでいい加減に黙り、あちこちを見るのだが、特にすることもないので黒衣の相手に視線を戻してぼんやりとその様子を眺めていた)
        花、お好きなんですか? ウチも色々な花見てきたつもりやけど、どれもこれも初めて見るのばっかりやなあ。
        (若干だが、探るような声音。いかに相手が厚意をかえてくれたとはいえ、その格好の異質さはこの静謐で却って浮いているからだ。とはいえ、その不気味さの内にある柔和が彼に口を開かせていた)
        あ、申し遅れてもうたけど、ウチ"灰色兎"呼ばれとります。黒と灰色、あとは白い人がおればトリオ結成! ……なーん、ちゃってー。 -- "灰色兎"? 2013-07-07 (日) 02:45:59
      • (一人喋る、少年の言葉に声を返すでもなく、ただしかし聞き流しているという訳でも無視をしているという訳でも無さそうで)
        (声がかかる度に振り向いて、そちらを伺いはするのだが…僅かに肩を揺らしたところで少年の新たな声が重なる、という事を繰り返した)
        (無口、という訳でもなく。彼を警戒しているという訳でもなく。ただ、単純に会話のテンポが違う)
        (それだけの理由で口を挟めずにいたのだが、少年が口を開くのを止めれば却って口を開く事が出来なくなって)
        (結局、ただただ静かに庭園の手入れをするに留まった)
        …ええ、植物は好きよ。静かで、黙って世話をしていても…気持ちを篭めた分だけ、応えてくれるから…
        ここの、植物達は…少し、特殊なものが…多いから。特に…この一角はね。…薬物に使う、ものをまとめているの。
        (そういって触れるのは薄紫色の花を咲かせる植物、何処か毒々しく感じられるその色合いは不気味さを引き立てる)
        ………申し訳ないけれど、私は…話をする事が、余り得意ではないわ…白い、という人材にだったら心当たりは…あるけれど。
        (ヴェールに覆われた頭をほんの少し傾げて、ずれた返答を返す)
        …私は、ティアーヌ・アーロンデルク…貴方は存知ていないようだけれど、この屋敷は貴族、アーロンデルク家の邸宅よ…
        …余り、大きな声は出さない方が良いわ。使用人が、来てしまえば…不審者と扱われるかもしれないですからね。…私と共にいれば、尚の事。 -- ティアーヌ 2013-07-07 (日) 03:18:30
      • へえーっ、貴族の方のお屋敷やったんですか!? すごいなー、ウチもこれだけお金があればきっと……。
        ……えっ!?(一拍遅れて自分が逃げ込んだ場所の大きさに気づいた。そして声を出すなと言われた矢先にこれである。口を抑えた)
        あわわ、もし捕まったらウチはきっと貴族の人の歪んだ嗜虐心によって二度と帰れなく……!
        (勝手な想像でブルブル震えだすと、ちょうど目に入る毒々しい鮮やかな植物。薬物、と聴いてぞっと背筋を寒気が駆け抜けた)
        く、薬? ほんなら、もしかしてここに生えてるお花で、あんな薬とか、こんな薬を……ひいいっ。
        (そうなってくると、まるでこの女性の姿はこれから死にゆくものへの手向けのように見えてくるではないか)
        (声は出せない。おそらく逃げ場もない。目の前には死神めいた雰囲気の女。にっちもさっちもいかなくなった"灰色兎"の表情がだんだんと曇り……)
        う、うぇえ……ぇぐ、うう、うううう……っ!
        うわぁーんっ、ウチが、勝手に人様のお家に入ったウチが悪かったですぅー、堪忍したってくださいぃ〜っ!
        (泣きだした。わんわん泣きそうになるのだが、声を出すとやばいことを聞いているので控えめに泣き始めた。妙なところで気配りができている)
        うぁーん、うわぁーん、ウチもうきっと帰れないんだぁ、暗い地下室に閉じ込められてまうんやぁ……ひぐ、うえぇ、わぁあ……っ -- "灰色兎"? 2013-07-07 (日) 03:47:50
      • (過去には大貴族であった、という話であり今は没落の危機に瀕している…等という話は彼には関係の無い事、そう考えただけで伝えるには及ばず)
        (そして唐突に泣き始めた少年に少々狼狽えた様子を見せる。何を考えたのかは何となく想像出来て)
        (泣く子と地頭には勝てぬとは良く言うが、今の彼には何を説いたところで泣き止むには程遠いだろう)
        (むしろ、何を曲解されて更に怯えさせる結果になりかねない。どうしたものか…)
        (暫し困り果てた様子で悩んだ挙句、思い付いた事はそれに見合う程ではない簡単な事)
        (ゆっくりと灰色兎へと近寄っていけばその灰色の髪に柔らかく手を載せて、そっと撫で擦る)
        (顔を上げれば、表情を覆い隠していたヴェールハットは外されて、艶やかな長い黒髪が零れており)
        (切れ長の赤い瞳を困ったように細め、薄らと微笑むティアーヌの顔が伺える)
        (先程まで醸し出していた魔女のような、死神のような底知れない不気味さは消えて)
        (まるで、むずがる我が子を慈しむように。泣き止むまで、何時までも彼女は灰色兎を撫で続ける) -- ティアーヌ 2013-07-07 (日) 04:08:59
      • ウチもうあかん、きっとじめじめした地下室の中であんなことされたりこんなことされてまうんやぁ……うぅっ、えぐっ、ぶぇええ……っ。
        (鼻水まで垂らしながら声を殺し気味に泣きじゃくる少年だ。このまま放っておくとあることないことを叫んで別の意味で近所迷惑になりそうである)
        神様仏様大王様、お天道様でもお月様でも誰でもええからウチのこと助けてぇ〜……ひっぐ、うぇ……?
        (灰色の髪に触れた気配に涙をぬぐいつつ顔をあげれば、そこには漆黒のヴェールに隠されていた柔和さの正体があった)
        ぐすっ、ぇう……(鼻をすすりながらぼけっと見上げる。切れ長の瞳、その赤の奥にかいま見えた煩悶が、少年の涙に写って消えた気がした)
        (涙が止まった。安堵したというのもある。だがなによりもその涙を止めたのは―――)
        ……どうして(涙を拭うことも忘れ、鼻水をすすることも忘れて見上げる。困ったように微笑むその素顔を)
        ……どうして、そんな悲しい顔しとるのに、泣いてへんのですか……?
        (無意識に言葉が口をついて出たような問いかけだった) -- "灰色兎"? 2013-07-07 (日) 04:20:50
      • (思いがけない言葉に驚いて、細めていた目を見開く。それでも、恐ろしげにはならないのは生来のものだろうか)
        (少年自身も恐らくは、意識的に、何かを考えて口に出した訳ではないだろう、その言葉に)
        (再び、目を細めて。困ったように微笑えば口元に空いた手の、指を当てて考える)
        …そう、ですね…どうして、と…問われれば。私が…大人、だからでしょうね。
        …涙を流す事で、悲しみが消えてしまうのであれば…幾らでも涙を流しましょう。けれど、もう…そうしても、意味が無いと知ってしまったの。
        …悲しみを癒す為には、二つの手段が必要なの。一つは、こうして…誰かに手を差し伸べて貰うこと。
        …今の貴方のようにね。(ハンカチを取り出せば少年の目元を拭って)
        …もう一つは、時を過ごす事。私は、今そうして…悲しみが癒えるのを、待ち続けているの。
        ………誰も、貴方を捕らえるような事はしないわ。だから…安心なさい
        (自分でも思いがけない事を話したのだろう、そう言ったきり口を噤んで) -- ティアーヌ 2013-07-07 (日) 04:38:34
      • …………。
        (涙を拭われるのもされるがまま、じっとティアーヌの瞳を見上げながら、少年はその言葉を聞いていた)
        (彼女が口を噤んでしまえば、やってくるのは静寂。……いや、そこに交じるものがある。足音である)
        (いい加減に"灰色兎"の騒がしい声が届いたのか、あるいは自警団の面々が屋敷にあたりをつけて訪ねてきたのか)
        (いずれかはわからないが、近づいてくる足音が複数であるところを見れば、彼らが単にティアーヌを食事に呼びに来たわけではないことは明白)
        (ちらりと足音が近づく方向をみやってから、少年のラヴェンダー色の瞳が再びティアーヌを見上げた)
        (その表情は憐れむような、羨むような……そしてなにより、むず痒く、口惜しげな色を孕む。何を言うべきか逡巡したあと、少年はハンカチを自ら手にとりそれで最後の涙を拭う)
        ウチ、ティアーヌさんのことは何も知らへんし、何があったのかも、何を思ってるのかもわからへんですけど……。
        でも、そんな布で顔を隠して、待つしか無いからって言うのは、ウチ……ずるいと思います。
        (両手の指で自分の口の端を持ち上げ、笑ってみせ)ウチ、笑顔が好きやから。ティアーヌさんの笑顔も見てみたい思います、うん。だからなんていうか、ええと……。
        (足音が近い。言葉を濁すようにうめいたあと、少年は二歩下がってお辞儀する)とにかく、お世話になりました! ウチはこれで失礼します、ほんまおおきに、ティアーヌさん。
        (風が足元で渦を巻く。それに乗るように駆け出そうとして踵を返し、去り際に振り向くともう一度指で口元をあげてみせ)
        ……笑顔ですよ、笑顔。それじゃ、よければまた! さいならです!
        (たんっ、と軽い足取りで宙へ踊り、それを追うようにそよ風が吹いて、滑空するかのように屋敷の壁を乗り越えていってしまった)
        (そよ風が吹き抜け、使用人たちがやってきた時には少年の姿はない。……ただ、ティアーヌのハンカチを勝手に持って行ってしまったことには、本人もかなりの時間が経ってから気づいたようだ) -- "灰色兎"? 2013-07-07 (日) 04:58:00
      • (じっと、こちらを見据える大きな瞳が、無垢だと思える輝きを灯すその瞳が妙に眩しく思えて視線を逸らす)
        (先程触れていた、薄紫の花…根に滋養に効果があるとされる、それを見て)
        (何故初めて会った少年にこのような事を話してしまったのか、それを考えていた)
        (それはきっと…心中でふっと思い浮かべた顔に、心の波がさざめくのを感じ。そっと目を閉じた)

        (やがて聞こえてきたのは騒がしい足音、目を見開き少年に顔を向ければそこに浮かんでいた表情は)
        ………そう、ね。ずるい…私は、そう、ずるい女なの。顔を隠すことも…こうして時を過ごしている事も
        (少年の言う通りであると、自覚している事である。もうそうする必要が無いというのに、黒衣に身を包んで)
        (誰からも触れられぬよう、見つからぬよう望んで日陰を歩く自分を、誰よりも自身がそう感じている)
        …………(別れの言葉すら告げず、その背を見送る。彼の残した笑顔という言葉を反芻して)
        …おかしな子、ですね。(不意に、小さく笑いを零した)
        (その自覚は無かったが…少なくとも、この屋敷へと戻ってから初めて、心からの笑みを浮かべたのだった) -- ティアーヌ 2013-07-07 (日) 05:16:35

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悪女と呼ばれし女 Edit

邸内で暮らしていれば知る事が出来る情報 Edit

  • 長い黒髪、喪服に身を包む細身で長身の女性
    • その顔はヴェールで覆い隠されており表情は窺い知れない
  • 十代半ばで嫁ぎ、以来アーロンデルク家へは立ち入っていない
    • 騒動の半年程前、突如として本家へと戻ってきた
  • 現在は邸内の庭にある植物園の管理を行なっている
    • 彼女が戻って以来、植物園には見慣れない草花が目に見えて増えている
  • 植物園の管理を行なっている時以外で彼女を邸内で見かける事は稀である
    • 殆どの時間を植物園、或いは自室で過ごしている
  • 彼女の自室として与えられた部屋の窓からは時折怪しげな香りと、煙が漏れ出している
  • アーロンデルク家に戻って以後、彼女から声を発したところを見た者は殆どいない

彼女に纏わる噂 Edit

  • アーロンデルク史上においても指折りの悪女である、と言われている
  • 少なくとも5度以上は嫁ぎ先が変わっており、理由は夫の逝去による離縁である
  • 彼女が嫁いだ先はその全てが没落、或いは取り潰しとなっている
  • その原因は彼女にあると言われている
  • 悪女の噂が広まり行く先が無くなった為、本家へと戻った
  • 薬学に通じており、植物園に増えた見慣れぬ草花は彼女が扱う為の毒薬の原料だとされている
  • ヴェールに覆われた素顔は醜い火傷で覆われおり、顔を隠しているのはその為
  • 呪術にも通じており、アーロンデルク家に訪れた危機も彼女が招いたものではないかと囁かれている
  • 実は彼女は既に死んでおり、今邸内にいるのはレイス等幽鬼の類であるとか
  • 悪い噂には事欠くことはない

RPについて Edit

  • 基本的には既知について年齢20台以上の年長者の方のみとさせて頂きたいです。
    • 同時に下記の真相について当初から知っている方も同上で
  • 年少者の方は上記の通りの設定だけで怖がったり気味悪がったり敵視して頂けたらな…と思います
  • 冒険には出ていません、専属となっているメイドが代理として冒険に出ています
+  真相

コメントアウト+相談窓口 Edit

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  • 絡みづらいキャラなので何かありましたらこちらへ -- 2013-06-25 (火) 00:06:34
    • ロールプレイ的に冒険は出ていらっしゃらないようなので、こちらに同行挨拶を残しておきます。狼討伐、お疲れ様でした。
      個人的にこういう悪評と裏腹の悲劇を背負ったキャラは面白いと思うので、企画外から楽しみに観覧させていただいております。頑張ってくださいね。 -- 名簿/500645? 2013-06-25 (火) 22:37:49
      • これはどうもご丁寧に。キャラクター的にどうしても違和感が出てしまう為このような形を取らせて頂いております、ご理解に感謝します
        なかなか動かし方が難しく難儀しておりますがなんとか満了出来たらと思っています、わざわざのご挨拶ありがとうございました -- 2013-06-25 (火) 23:06:43
お名前:

Last-modified: 2013-06-23 Sun 22:33:01 JST (3930d)