壊れちゃう。
- 繁殖期のカニの大移動に巻き込まれた --
- ブロロロロ・・・ -- ハイエース
- ……車だ。
(道の端に寄って邪魔にならないように身を縮める) -- 切
- キキーッ ガチャ ガシッ(切の横で急ブレーキをかけて停止したハイエースから黒い手が伸びてきて、切の腕を掴んだ) -- ハイエース
- ……え?
(驚いて竦み、腕を掴まれたまま固まっている。思わずと言った風情で首を傾げ、開いたドアの向こうを見るが……) -- 切
- (ドアから見える車内は全くの暗闇が広がっており、切の目からその内を窺い知る事は出来ない)
ガタガタッ グイッ (驚き竦む切に車内から新たに手が伸び、その軽い身体を力ずくで車内へ運び込もうとする――) -- ハイエース
- や、ぁ……やだ……っ!
(振り払おうとするが、新たに伸びて来た手には抗しきれず車内へと引きずり込まれ──) -- 切
- (手は助けを呼ぼうと開けた口をも無常に塞ぎ)ドンッ バン ガチャッ
ブロロロロロロロ・・・・・・・・・・・・・・・ (切をさらい、ハイエースは何処かへ走り去って行った・・・・・・) -- ハイエース
- (後日知人に切が語った所によると、もう二度とB級映画は見たく無い……と述懐する程クソ映画を見せられ続けるという身の毛もよだつ拷問が加えられたとかなんとか。) -- 切
- (町中でふとその後ろ姿を見かけて、追いつき、肩を叩く)やぁ、切。あけましておめでとう…
(声をかけたはいいものの、特に話題が思いつかず)…最近どうだい、調子は。(子どもとの話題が見つからない親のような発言をしてしまった) -- ヴァント
- ……ッ!
(リアクションは、過剰とも言える程だった。両手で頭を守るように抱え、向き直って、声に気づいて初めて) ……ヴァント兄……? ……、ご、ごめんね。……うん、えっと。調子は、良いよ。 私みたいな弱っちいのじゃ、冒険者なんて出来ないかもって思ってたけど。 -- 切
- あっ、と…ご、ごめん。驚かせちゃったかな。(過剰な反応はこちらも驚く程で、周囲の視線も集めた。)
(落ち着いた様子を見て、ほっと一息つきながらも意外な報告にほぅ、と息を漏らし)今まで機会が無かっただけで、運動神経とか…いいのかもしれないね切は 案外、律の道場とかに通えば頭角をあらわすのかも。 -- ヴァント
- う、ううん。私の方こそごめん……
んー……どうだろ。鈍臭いのは変わってないし…… 鉄砲を使ってるから、なのかも。近づかなくていいなら、そんなに怖くないから…… -- 切
- ……なぁ、切。変な質問していいか?(心なしかいつもより表情が暗いフォルト) -- フォルト
- (首を傾げ、見上げて)……? なに、フォルト兄?
変な質問……? -- 切
- ……俺は、強いと思うか…?
(苦々しく吐き出したのは酷く抽象的な質問。切の前で実力を見せたことなどないのに、である) -- フォルト
- (何処か思いつめたような表情で問われた言葉に、それでも真面目に考えこみ)
……私のこと、心配とかしてくれる時は強いと思う -- 切
- ……心配するのは当たり前だろ。ダチなんだからよ。それは多分…強いってことじゃねぇよ
(自分を気遣ったかのような発言に小さく笑う)俺が言う強さってのは…誰かを守ったり、敵をぶっ飛ばしたり。そういう強さだ なぁ切……俺は、誰かを守れる程……強いのかな -- フォルト
- (首を横に振る。石鹸の香りが長い髪に巻かれて鼻をくすぐり)
私にとっては変わらないよ。誰かを守ったり、心配したり、誰かの為に怒ったり出来るフォルト兄は強いよ ……うん、強いと思う。私は弱いから、そう思えるの -- 切
- ……ありがとな、切(再び小さく笑う。彼女は守られる側の人間だと、自分で思う)
(その彼女がそう言ってくれるのであれば、少しは楽になれる気がした。そんな女々しい救いを求めて彼女に声をかけた自分を、同時に嫌悪もしたが) …なぁ切。また、店にも来てくれよな。お前が俺の店で酒飲んで気が休まるのと同じでさ… 俺も、お前らに酒出して話し相手になるの嫌いじゃねぇんだ。店の売り上げとか抜きにしても…また、来て欲しいと思ってるから。それだけだ (救いを求めて彼女に声をかけた卑怯な自分にも、彼女は優しい言葉をかけてくれた) (そのせめてものお礼のつもりだろうか。素直な言葉を残し、背を向けて去って行った) -- フォルト
- いる? -- セイヤ
- プリンだ。
……くれるの? -- 切
- 余ったからやるよ。死ぬほど味わって食え。 -- セイヤ
- ……ん。ちゃんと、味わって食べる。
ありがと、セイヤ兄(すだれ越しスマイル) -- 切
- おらー!めしくってっか切このやろー!手作りチョコをくらえっ(懐からチョコクッキーが入った箱をスッと取り出し切に投げつけた)
チョコクッキーの焼き加減が良くわかんなくてな、焦がさず奇跡的にできたのは1個しかなかった。 だからその1個をママに渡して手作りクッキーのクローン作ってもらったんだぁ、すげーだろ! もちろんそれもクローンだ。ありがたく食え食えー(元気に走り去っていくちびっこ) -- イデ
- わ……(投げつけられた箱をキャッチ、その後のイデの説明にくすりと笑い)
なんだか分かんないけど、すごいねイデちゃん。ありがと…… -- 切
- おや、君。先日は助かった。今ビラ配りをしていてね、良かったら読んでくれ。
(ゴルロア学園入学者募集のチラシを差し出す) -- ルスフェ
- 学園……? えっと、……。
(熱心にチラシを読み、ふと思い出したかのように呟く)先生だったんだ、あの人。 -- 切
- (買い物袋からパックに入ったサンドイッチを落としてしまう)おっと(他の物が落ちないように持ち直して) -- ルスフェ
- (暫く様子を見ている。つとしゃがんで、パックを拾い)
あ、あの。……落ちたよ……? -- 切
- これは。済まないね、助かる。持ち物の上に乗せてはくれないかね。ああ、押し込んでくれて構わない。
どうせ胃に入る体積は変わらないんだ。 -- ルスフェ
- ……。(言われた言葉には反して丁寧に買い物袋の中の荷物を避け、パックの入るスペースを確保してから入れる)
駄目だよ。……勿体無いから。 -- 切
- (荷物を丁寧に避けてくれるのを見ている)……ふむ。勿体無い、か。
確かにそうだな。潰さぬように、食感を残すように作られたからこそ価値があるものだ。年若い君のような子に教えられるとはね。 君が守ってくれた価値を、大切に消化するとしよう。ではな。 -- ルスフェ
- (そこまで考えて物を言ったわけではない。すだれのような前髪越しに困惑顔を向けるが)
え、と。美味しく食べてあげてね……? (そんな何処かピントのズレた言葉をかけ、見送る) -- 切
- 今日はクリスマスパーティーらしいな。行かないのか。 -- セイヤ
- ん……そうなんだ?
人が多い所、苦手だから…… -- 切
- 言うと思ったよ。お前はそういう奴だ。周囲に遠慮するっつーか、一歩引く。
俺は腹が空いてるから料理だけ食べに行くけど。 (宴も大分終わり際に近づいているので料理も随分と減っているだろうことはさておいて) 飯だけでも食べてすぐ退散、でも罰は当たるまいよ。 -- セイヤ
- 料理だけ……貰って帰ったり出来ないかな。
(と、首を傾げて)……誘いに来てくれたの? -- 切
- 違う。ただお前の家が会場までの通り道で、明かりが点いてたからもしかしたら、と思っただけだ。
(お世辞にも立派とは言い難い木造のアパートを視線でしゃくり)お前の親父さんにも持って帰ってやれよ。平気平気バレやしねえ。 -- セイヤ
- んー……分かった。とりあえず、顔ぐらいは出してみる。
(長い前髪から笑顔をのぞかせて)ありがと、セイヤ兄 -- 切
- ちっ。(始末が悪そうに顔を背ける。経緯や集団はどうあれ、誘いに来たという体裁に変わりはないのだった。
背後から歩いてくる切と少し距離を取りながら、街灯が照らす町並みの中、二人で歩いて行った) -- セイヤ
- Images of broken glass all red
- I think those broken pieces are
- all that remains of my heart
- 切ちゃん覚えてるかな、グリクス兄さんだよ
小さい頃の約束どおり結婚しようか! -- グリクス
- うん、グリクス兄。覚えてるよ。
(うーんと首を捻って)……お父さんも養ってくれるならちょっと考える -- 切
- やったぁ!覚えられてた…いや、記憶の片隅か或いは気持ち悪いというレベルの二択だから不安だったぜ!
む……つまり婿養子になれと、確かに考え物だが二人でがんばれば1人くらい、養って行けるさ! あとなんだ、まだ生活環境変わってないのかお前… -- グリクス
- いつも面白い動きしてるから。
んー。やっぱりもうちょっと稼いでから…… (困ったような素振りで首を縦に振る)お父さん働けないから、私がしっかりしないと。 -- 切
- ある意味正しい覚え方されたよおい!?
…(がくんっ、とその場に崩れ落ちると項垂れながら) は、初めてだ、こんな現実的な理由で断られたのは流石に初めてだ…… 切ちゃんは、情が深いな… -- グリクス
- ……? うぅん? 私が稼いでからだよ?
(情が深い、優しいと言うことだろうか)……うぅん。どうだろ。 お父さんはお父さんだし。 -- 切
- むむ、それなら俺が稼げば問題ない…今に見てろ切ちゃんさんよぉ
百万ドルの宝石を持って、改めてプロポーズしにきてやらぁ、へっへへ (楽しげに笑いながら、ちょっと視線を逸らして)だから、切ちゃんはいい子だって言ってるんだ…… -- グリクス
- (すだれ前髪越しにちょっと苦笑)宝石も嬉しいけど、ちゃんと好きな人じゃないとダメだよ?
いい子? ……いい子じゃないと、思う。 -- 切
- ふ、良いんだよ…俺はいずれ超有名冒険者になるだろ?
一度の冒険でこーんな大きな宝石とか金貨を手に入れるようになるだろ? (こーんな、の部分で手で大きく円を作り、表現をしながら) そうなったら、切ちゃんに言うのよ、へへ、俺の妾か妻になるか選びな、そしたら…お前を幸せにしてやるよ、ってね キャーーー!!!!キャーーー!!俺イケメンスーーーギーーールーーー!!!!(てあしをばたばたさせて1人で悶えつつ) かもな!でも俺が切ちゃん良い子認定したから切ちゃんは俺の中では良い子だよ、天使だよ…あぁ、貴方が女神か…! -- グリクス
- 取らぬ狸の皮算用?(顎に指を当てて、教養が無いくせにそんな事を言う)
ん……ありがとう、グリクス兄。みんな、優しいね。 -- 切
- どぅぶっはぁぁぁ!!(ぐはぁ!と呼吸を吐き出しながら、その場に完全に崩れ落ちると)
中々、難しい言葉を、いや…的確に言うじゃねぇか だが待ってろ!それくらいの宝石を手に入れたら、改めてお前を迎えにきてやんよぉ、そのときに惚れ直しても遅いぜ! あ、これ俺が冒険引退した時のために練習してた、パン屋ぐりぐりベーカリーの練習作二号、名づけて「ラピュタパン」 普通のパンの上に目玉焼き乗っけてみただけのだけど、後で食べてみてくれ (そう笑ってビニールの袋を渡して)うしゃ、家出したくなったらいつでも俺を頼っていいかんな、んじゃ俺帰るから…お前もほんと、俺を頼って夜中にグリ兄…泊めて・・・?とか、来ていいかんなぁー! -- グリクス
- ……うん、楽しみにしてる。ふふっ……
(おかしそうに笑って、差し出されたビニール袋をまじまじと見る) (見ている間に去って行くグリクスに慌てて片手を振り) あっ、うん。ありがと、グリクス兄…… (ぐぅ、と腹の虫が鳴るのであった) -- 切
- あにまとりっくす! --
- 4℃とか、マッドハウスとか。見てないよ…… -- 切
- あにまっくす? --
- あにぷれっくす! --
- れいぷっくす! --
- これで、よしっと。 -- 切
- 【日常01】 --
- (冒険は失敗したが収入はあった。今月も暮らしていけると安心しながらも、アパートのドアノブに手を掛けた所で切の気分は重くなった)
(手に下げた袋の中、酒瓶が揺れてがちゃりと硬質で重い音をたてる) (いつもながらこの瞬間が一番胃に来る。入ってしまえばあとはいつも通りではあるのだが) -- 切
- ただいま……
(出来るだけ静かにドアノブを回し、酒瓶と出来合いの惣菜のゴミが散乱した玄関を抜ける) (廊下兼台所に繋がる引き戸を開ければ、居間……という体の六畳ほどの部屋である) (万年床に座り、酒瓶を片手にタブロイド紙を読んでいた肥満体の中年が振り返り、少女を見た。父だ) ……お仕事、終わったよ。お父さん。これ、お給料 (革袋に入った重い金貨の山を置く。ある程度は自分で貯めてはいるが、得た金のほぼ総てが父の借金と酒代に消える) -- 切
- (酔眼を向け、あぁ、と呂律の回らない口調で返した父に頷いて、隣の部屋に繋がる引き戸を向く。収納として利用されていたそこに布団と細々とした物を運び込んだ場所が一応、切の自室であった)
(今日は疲れた。一応近くの川で血や泥の汚れを洗い流したとは言え、冒険の疲れまでは取れる訳ではない) (風呂はこのアパートには無い。近々銭湯にでも行けたら良い、と思いながら、引き戸に手を掛ける) -- 切
- (不意に後頭部に衝撃を感じ、後ろへつんのめるように倒れる。痛みを感じるとともに、手に下げた酒瓶が耳障りな音をたてた)
(髪を引っ張られ引き倒されたとのだと切が理解した時には、赤ら顔の父が見下ろしていた) 「なんだお前はよぉ、気に入らんなら言えよこのガキィ!」 (平手が飛ぶ。頬が熱い) 「自分は稼いで来て昼間っから呑んでる俺の事ぉ笑ってんだろうがぁ!!」 (理不尽な叱責であった。切の収入が無ければ生きていくのもままならないと言うのに) ……ご、ごめんなさ、おとうさ…… (怯えた目で、見上げる。アルコールで焦点の虚ろな父の瞳にどろりとした光を見た気がした) -- 切
- (父にとっては総てが気に入らない)
(この小娘が自分の生活を支えているという事実も、おどおどと怯えるばかりで何も言い返さないという態度も) (或いは心の何処かには、義理とは言え娘をマトモに養えない罪悪感と自己嫌悪もあろう。だが、それを直視出来る男では無かった)
(もう一度強く手を引く。苦痛の声とともに、指に絡んだ長い髪の毛がぶちぶちと引き千切れる感触。酩酊している彼には、それが何処か心地よく感じられる) 「……。」 (引き倒した娘へとおもむろにのしかかると、男は強引に切の着衣を脱がそうとする) (いやいやをするように首を振るのが生意気に思えた) --
- ごめ、なさっ……! お父さん、自分でするからっ
(多分次は拳骨が来る、と経験上分かっていた。そして、どう答えて何をすれば痛くされないのかも) (今も、そうだ。父はとりあえずと言う感じで腰を浮かせ、僅かに切が動くスペースを作った) (のしかかられたまま、もぞもぞと着ていたパーカーを脱ぎホットパンツとその下のショーツをずり下ろす) (細身で、白い身体であった。そして其処まで晒されれば、男は待ちきれない風に手を伸ばす) (質素なブラに包まれた成長期の乳房を露わにされ、脂ぎった手が無遠慮にこね回す) ぁ、ぅ……んっ、ぅ、ぅぅ…… -- 切
- (前戯と呼ぶにはあまりに稚拙な行為であった。ただ触りたいように触る。いたわりの無い行為である)
(なによりも哀れなのは、そんな無遠慮な愛撫でも男の性器を受け容れる準備をするように仕込まれてしまっている事かも知れない)
(父親は暫く胸と性器を弄り回した後、垢じみた下着を脱ぎ捨てた) (碌に風呂も入っていない男の性器は、大きさこそ平均以上のものであったが饐えた臭気を放っている) 「しゃぶれ」 (透明な雫が溢れる先端を、切の唇へと押し付けカウパーを塗りたくる) ぅ、うん……はぁ、ん……っく、! ちゅ、じゅ……んぅ…… (嫌がりもせず、切は舌を伸ばす。先走りを吸い、雁首に溜まった恥垢を舐め取って) ぁ、む……ん、ふぐ……んじゅ、……んっ、ぅ…… (小さめの口を精一杯開き、養父のペニスを咥え込んで清めた。舐め回す度に吐き気を催すような悪臭が鼻に抜けるが、それもまたいつものこと) -- 切
- ぁ、はぷ……ん、ふ、っくぅ、れろ……んぅー……っぷぁ、はぁ……はぁ……
(ひと通りの汚れを舐めとった後、養父は低く呻いて腰を引き娘の口からペニスを引き抜いた。献身的な愛撫により半萎えだったソレはすっかり勃起し切って、切の唾液と自身のカウパーでてらてらとグロテスクに光る)
(無言のまま、荒い吐息が狭い室内に充満する。姿勢を戻した父親は加減もせずに切の脚を掴み広げさせた) (先の拙い愛撫により、うっすらと湿りを帯びた切の女性器に先端をあてがい、体重をかける) (小柄な身体故の狭い膣道を押し分ける感触を肉棒で味わい、それが娘であると言うことも相俟って養父は痺れる程の快感を得た) (何度犯したのやら数えきれないが、切のそこはいつも養父の求める快感を与えていた) -- 切
- うっ……ひ、ぅぅ…………ん、ふ……っく……
(出来るだけ声を抑えて、突き入れに耐える。涙が零れるのが嫌だった) (たまに、今自分に跨って腰を振っているのが何なのか分からなくなる) (父親なのか。養父なのか。男なのか。簒奪者なのか。愛情の向く対象なのか。憎悪すべき存在なのか。) (愛されているのか。愛されていないのか。) (切にはもう、分からなかった)
「はぁーっ、はぁーっ……っく、おぉ……」 (くぐもった声と、貫かれた内側からの痙攣で、養父の射精が近い事が分かった。今更ではあるが、口をついて言葉が出る) だ、め……っ、ん、ぁぅ……そとに、おとうさんっ そとに出し……っ! (涙を零してそう言った瞬間、ひときわ強く突き入れられた) い、──っ!! (身体の奥、子宮口に押し付けられた亀頭が一回り体積を増したかと思うと、暴れるように痙攣を始め。内側にどろりとした熱を感じた) (脈動に合わせ、小刻みに腰を震わせながら。養父は黄ばんだ精液を、娘の膣内へと流し込んでいく) -- 切
- (びゅうっ、びゅっと、音が響くような錯覚を得る。自分の内側に、どろりとした熱い液体が満ちていく)
んっ……っ、ん……く…… (腰をよじらせ動こうとしても、細い腰骨を毛深い養父の腕はがっちりとホールドしていた) (尚も射精の続く肉棒に自分の膣襞が絡み付き快感を与えているのが解る。それが酷く悲しい)
……ん、っ (長く深い吐息があった。内側を満たしていたペニスが急速にその体積を失い、萎えていく。膣内から引き抜かれると、開いた陰唇からどろりと黄ばんだ精液が溢れ出した) ……。 (のろのろと身を起こす。行為の残滓が内腿を伝い落ちるのも構わず、切は養父に跪き、股間に顔を埋めた) (行為の前後に口でソレを清めるのが常の行為となっている。何度も繰り返された陵辱は、しかしそれ故に習慣となっていた) -- 切
- んっ……はぷ、ちゅぅ……ん、っく、んく……
(べったりと付着した愛液と精液。そして尿道に残った残滓を吸い取り、舌で舐め清めながらも切は思う) (自分はどうしたいのか。父はどうして欲しいのか) (分からない。分からないから、今はひたすら暴力から身を遠くに置く事だけを考えた)
(行為が終わり、最低限身を清めて今度こそ自室へ戻ろうと切が引き戸に手を掛けた時、さっさと横になり先に寝ていた養父の寝言が耳に入る) 「……俺にはもう、お前しかいねぇんだよ……切、すまん、切……」 (居た堪れなかった。聞こえないフリをして、逃げるように自室へと入って) (布団にくるまって、切はひとしきり泣いた) (泣いて、どうしてこうなっちゃったのかな、と呟く事しか出来なかった) -- 切
- 【了】 --
- 【日常02】 --
- (一体何度朝を迎えればこの悪い夢は醒めるのだろうか。何度も何度も抱いた疑問は、今日も解ける事はない)
(自らの身に起きている事態の異常性は理解出来る歳であったし、その事実に気づいた時、思春期を迎えた切が重大な精神疾患を患う事が無かったのは幸運と言えたのかも知れない) (だが、それは正気のままで狂気を歩むという事に違いなく) (故に、心に刻まれた傷は癒えることなく真新しい傷口を晒したまま、新たな傷が刻まれていく) -- 切
- っく、っふ……ぅぅ……
(押し殺した声が漏れる。玄関口で壁に押し付けられ、後ろから突き入れられている) (背後に立って抽送を行う養父は、熱に浮かされたような荒い吐息をつきながらもねちっこく娘の膣内を蹂躙する) (涙を堪えて自分と養父の粘膜がこすれ合う水音を聞きながら、揺れるに任せて舞う髪が薫る)
(それは、どこかこのアパートの一室に似合わぬ小奇麗なシャンプーの香りで) -- 切
- (守る相手の居なくなった約束だった。髪を洗ってもらうと言う慣れない行為の中での他愛ない約束)
(切は、それを守っている。約束を交わした相手が戻ってこなくなっても、ずっと守って、身体を身奇麗にしている) (……その事で、女性としてより魅力的であり始めた彼女に対して養父が欲情しているのは、皮肉と言う他は無いのかも知れない) (アンバランスな成長と、いびつに歪んだ関係と、生死をかけねばならぬ少女の稼業。複合的に、それら総てが彼女を追い詰めた) -- 切
|