HMK/小イベント・都庁で覇王と遊ぼう

  • 【東京都知事執務室】
    報道などで見覚えのある者もいるかもしれない、そこは東京都知事が東京都の政治を捌き対応する、知事執務室。
    そこへと踏み込めば設置されていたディスプレイにひとりでに電源が付き、動画を再生し始めた。人感センサーを利用したものだろう。
    画面に映るのは、つい先程、鉄の砂となって崩れ去った男、烏丸秀雄の姿。傲慢さなど無く、人当たりの良い空気を纏っているが…その表情には、焦りがある。
    「…緊急事態につきこのような方法で言葉を残す。現在都庁は魔剣勢力に襲撃を受け、全回線を喪失、激しい戦闘状態と陥っている。
     超常部によれば勢力の首魁は、覇剣ヴァンフルド。つい先日発生した百魔剣禍災禍発生に伴い、都庁の一部、特別会議室が異界化した事が原因だ。
     魔力解析反応によれば、特別会議室は百剣翁のコレクションルームと位相接続をしてしまい、魔術的に重なりあって存在している状態となった。
     ヴァンフルドはいち早く特別会議室を占拠し、奪還を阻み続けている。それどころか時が経つにつれ、残存していたコレクションルームの魔剣を配下に加え勢力を拡大している。
     …部下たちも必死で戦ってくれているが、我々の全滅も時間の問題だろう。ヴァンフルドはコレクションルームに残る何かを狙っているようだが…それを止める事は叶わない。
     この映像を見た、心ある方よ。頼む。あの覇剣の企てを、阻止してくれ。都民一千万の生活を預かる立場でありながら…力及ばなかった不甲斐ない私を許せとは言わない。
     ただ…愛すべき都民を、国民たちを守って欲しい。私の願いは…それだけだ」
    焦燥に駆られながらも、柔和な笑みを浮かべそこまで都知事は語り…映像は途切れた。
    程なくして、通信が届く。首魁を失った覇剣配下の瓦解が始まり、残存勢力の追討作戦へと作戦が移った旨の報告だ。
    コレクションルームの確保は一先ず置き、安全のためにも追討を優先。完全な壊滅を待ち、調査を行うことなった。
    かくして、未だ余波は残れど、覇王の牙城は崩れ去る。ただ一人ではなかった、担い手たちの手によって。
    -- 2021-06-13 (日) 01:43:54
    • (タバコを咥えていたが疲労困憊なのか火を点けずにただ揺らすだけのまま映像を眺めている)
      …合点がいきませんね、見た所もう都庁は完全にヴァンフルドの手に落ちていました
      となれば単純に強力な力の類ではないと考えられますが………幾つか想定は出来ますが、まあ、そこは後詰めに任せましょう
      一先ず一番の頭痛の種である奴はおっ死にましたので安心して眠って下さいな
      (南無、と今はもう映らないディスプレイへと祈れば男は踵を返す)流石にもう今日はボロボロ過ぎますんでね
      (ヘロヘロの状態で煙草に火を点ければそのまま男は帰っていった、別段何か物が欲しくて戦った訳ではないので残る理由が無かったのだ) -- 三厳 2021-06-13 (日) 01:58:00
      • 後日、ヴァンフルドの残した僅かな痕跡及び、捕らえた一部の配下からの情報を照らし合わせればその目論見を類推することはできるだろう。
        力を集め、支配下に置き、新宿から動かなかった理由。それこそはコレクションルームに残る何かを乾坤一擲の切り札として秘蔵し、拡散を防ぎ、
        いずれかき集めた数々の魔剣の力を持って日本のみならず、世界に覇を唱えるための下準備だったことを。
        しかし激闘の余韻残る剣討つ者たちには、真相は分からない。全てを知る王は、双頭の伽藍のみならず、もうこの世の何処にも存在しないのだから。
        日本を揺るがし、世界をざわめかせた驚異の部屋の真実は、今はただ、静かにその時を待ち眠り続けている…
        -- 2021-06-13 (日) 02:12:49
  • 刀、剣、槍、曲刀、斧、鎌、短剣、矛、戟。様々な刃持つ武器が、様々な力を持って侵入者たちを迎撃し、討ち果たさんと放たれる。
    もはや確信できるだろう。特殊な能力を持たないはずの覇剣が繰り出す様々な力。それこそは一人の刀匠が語った魔剣、忌喰の力。
    即ち魔剣を喰らい我が物とする剣は、覇王なる剣と融合を果たし王は貪食なる暴虐の王と化したのだ。
    「ふはははは!温いぞ愚民共。もっと足掻き、悶えろ。それこそが最高のスパイスとなるのだから。
     頭を垂れ、その肉と剣を捧げよ。我こそは暴食の王、ヤマルギーア・ヴァンフルドである!」
    烏丸が哄笑する。配下と分断され、結界によって孤立していること、そんなことは王にとっては歯牙にもかからない。
    王の王たる所以。有象無象の魔剣とは一線を画した凄まじい魔力、その魔力によって食らった数々の魔剣の力を振るう、
    一人にして強壮な軍勢を率いるが如くの力こそあれば、目の前の供物を食い尽くし余りある。
    雷が鳴り弾け、炎が燃え盛り、風は打ち震え、氷は凍てつかせ、土は押し潰さんとする。王に捧げる贄を調理するかの如く。
    東京タワーから発生した重力に、虚空に浮く魔剣が幾本か落ち、雷は狙いを逸し空へと撃ち放たれるが、それだけだ。
    「痴れ者が。王たるはこの都に一人のみ。虚飾の塔を掲げた程度で粋がるな偽りの王よ」
    しかしほんの僅かに、だが、ルガーの重力によって王の動きが、魔剣たちの動きがゆっくりと、鈍る。
    その隙を我が身を省みぬ突撃を行う雅人が抉るように切り開き、魔剣の陣形が歪み、その歪みに超重量を誇るチアキ班の若きエースの刀が穿ち、穴を開けた。
    そこへ魔剣の力のみならず、技量を持って獄炎を斬り放つ三厳の御留流。魔斧は成すすべもなく、その赤熱した刃を主の元へ。
    続けてルーシェを切り刻みながらも、巨人の一撃を受けた風の刃は散り、鉄塊たる棍棒が打ち下ろされ、
    時を同じくして、ギリーが抱え上げ叩きつけた土の巨人が、小さな短剣を弾き飛ばし、その勢いのままに烏丸へ土塊が迫る。
    「ふむ…、流石はここまで来た者たちか。なかなかの歯ごたえだ」
    楽しげに呟く都知事の身体に、赤い刃と土塊と鉄塊がしたたかに打ち付けられた。その胸元はネクタイごと切り裂かれ、
    土塊は大剣を持たぬ腕を折り、棍棒はその肩を奇妙な形に歪ませた、が…。
    烏丸の割け、折れた肉体からは、血は流れない。そこから流れ落ちるのは、さらさらと降り落ちる鉄の砂。
    もはや人の形をしただけの怪物が、目を細めれば、空に浮く一本の魔剣が煌めいた。
    「王たる尊身に傷を与えたか。よい。実によい。少しばかりの刺激は食欲を引き立てよう」
    映像を巻き戻すようにして、烏丸の肉体どころか、その纏っていたスーツまでもが復元していく。
    「腹ごなしは済んだ。そろそろメインディッシュを平らげるとしようか…!」
    王が、初めてその剣を掲げた。覇王たる大剣を高く掲げ、己が兵へと号令を下すように。
    魔剣が白く輝く。剣身がばらりと分解し、その一つ一つが鋭い刃となって切り刻まんと舞う。
    魔剣が白く輝く。指向性の超高周波を放ち、その先の物を切り裂く音の刃を放つ。
    魔剣が白く輝く。触れれば爆発を引き起こし吹き飛ばす、破壊の白刃を振り回し飛び。
    魔剣が白く輝く。足元の石畳を、建物の建材を引き剥がし操り、無数の石塊を飛ばして。
    魔剣が白く輝く。刀身の周囲の空間を歪ませ、巻き込まれれば空間ごと砕く歪曲の崩壊を齎さんと。
    魔剣が白く輝く。光を吸い込む穴が生まれた。超重力によりあらゆるを圧壊する虚ろの孔が迫る。
    -- 2021-06-12 (土) 22:45:25
    • うるさい 腹でも壊せ
      (タワーの剥がれる建材を止めるように拮抗)
      虚飾のっ
      何がっ
      悪いって言うんだっ
      (その全てに打ち勝ち剥がれた鉄塊を眼下に打ち落とす)
      これでも 食らって いろっ -- ルガー 2021-06-12 (土) 22:59:41
      • (烏丸が既に死んでいるというのは間違いないようだ、見ていて気分のいい光景ではないそれを見て)どんな状態であれ、剣との繋がりその物を断てばいいんだろ・・っ
        (大剣を掲げる烏丸を見やる・・・やる事は変わらない、近づいて斬る。ただそれだけ)
        (無数の鋭い刃に向かって二刀を振るっていたが)・・・ぐっ!!?(見えない高周波の刃には対応が遅れ、腕が落ちる)
        (転がる様に逃げ、素早く物陰に隠れると取れた腕をくっつけて治す)・・よし・・・・・・何なんだアイツ・・・
        (期を伺い、改めて物陰から飛び出すとその手には弓矢が握られていて)今日はやけにいい武器よこすじゃないかっ(強敵との戦いに高ぶっている様子の件に皮肉を飛ばしながら烏丸の攻撃の間隙を縫うように矢を放って) -- 雅人 2021-06-12 (土) 23:01:28
      • (覇剣の放った石塊の一群が、どこからか放たれた無数の魔剣が砕いていく)
        間に合ったか、ふむ、久しいな覇剣の…とは言っても、俺もお前も顔合わせは初めてか
        (体中を浅く切られたコート男が現れるや、覇剣へと声をかけ)
        何やら余分を取り込んだようだが…腹でも下したか、力に淀みが見えるぞ -- マサギ 2021-06-12 (土) 23:03:32
      • 「手ごたえ…ねえっ!」(この場合の手ごたえは攻撃を当ててもダメージが通ってる感がないとかそういうことで…などと言いつつ吹っ飛ばされ背中から瓦礫に直撃!2〜3個瓦礫を貫通して止まるものの…)
        「コイツはちょっとマズいな…」(なにせ手数が多い、いくら体が頑丈でもこれ全部食らったらさすがに…苦笑い)
        ちょっと!盾が先に参ったら話になんないっしょ!(なんでボクがOZくんのフォローに回ってるんだ!?と思いつつスミくんを三本同時展開)
        (攻撃だけでなく防御にも使えるようになったのか、水の三点バリアと…この前から不思議と吹く追い風によって飛び込む刃を弾き)
        (その後に続くあらゆる攻撃を水の続く限りはじき続ける、気合が続く限りはできそうだが長くはもたないぞっ!)
        「そーッスね…やられっぱなしも面白くないし、もう一発行きましょう!」
        そう言うと思ったよ…!(どうせ死ぬような攻撃ならどこで受けても同じ、結界の内側ではこっちにだって逃げる場所がない…だったら前に進む!)
        (こうして二人で前面に水のバリアを展開、追い風を受け加速し…今度はいま振るわれているヴァンフルドだったものめがけてこちらも振りかぶって…投げた!)
        (都知事の部分を殴っても効果がないなら、質量弾として無暗に重いOZソードに思いっきり電気を纏わせてからぶん投げてぶつけてやるというどこまでも力任せな戦法) -- チアキ 2021-06-12 (土) 23:04:48
      • っぅ…!!(風の刃の前に飛び出せば、空中では回避も満足に行えない 辛うじて身を捩るばかりで、脇腹をざくりと深く引き裂かれた。赤い帯を引くように落下…)
        (それが空中で有刺鉄線で編まれた網へと変わる)えへ、ここまでは狙い通りっ…つかまえたーっ!(風の曲刀を捕縛するように、有刺鉄線の網が閉じ…締め付ける)
        (さすがに密着したものまでは切れないだろう、という試みだが果たして…)とりあえず、これでお邪魔虫は封じたーっ
        けど本体に全然聞いてないじゃんっ、金属生命体になっちゃってるよ 都知事さん…どーやって壊せばいいの?
        (規格外も規格外。束になってかかってこの調子では、どこに勝機を見出せばいいか…足は止めずに、魔剣の攻撃をかわしながら見据えるが)
        く、ぁっ……うぅ、弱点とかないのかなっ…!(あらゆる魔剣の範囲攻撃は、飽和攻撃となって身を刻む。再生自体は追いつかない訳ではないが、放置すればジリ貧だ) -- ルーシェ 2021-06-12 (土) 23:11:31
      • いやはやこれはまた(降り注ぐ剣の雨を切り払いながら僅かずつ後退していく)
        中身まで置換されてますか、となると生半可な方法じゃ死にませんよねぇ
        (受け止めた刃が爆発したのを確認すればぐるりと腕を回して爆炎を掻き散らす)
        さて…見た所幾つか上位の魔剣と見ましたが(一先ず最も危険なのは視界が歪む二本の魔剣だろうと見て取れば腰を深く落とし)
        まずは一本、貰いますよ(空間を歪めていく魔剣へと吶喊、男の体がぐにゃりと曲がるが振られていく刀はまるで歪む事なく一本の線を作る)
        (空を斬る、あらゆる剣士にとっての最終地点…ではあるが此度はその手前の空間斬りだ)
        『空』の概念、未だ届かぬとはいえその手前までなら斬りましょうや(流石に無理が出たのか血を吐き出す) -- 三厳 2021-06-12 (土) 23:13:23
      • О́й……臣民に選ばれた訳でもないでしょうに偉そうですね。あのよくわかんない自信は何処から来ているのでしょう……作った刀鍛冶の人でしょうか(王様作るぜ!と意気込む鍛冶師を想像しながら)
        やっぱり都知事の人は駄目みたいですね(1%も似てない方だったか……)周りを静かにさせないと、落ち着いて本丸攻められませんか。あるいはこちらが道を切り開いている内にどなたかに突撃していただくか……Гм 
        まずは質量が通用しそうな楽な相手を黙らせますか
        如何なるものも誘う、開繋剣ラ・ポルト・ド・ロンフェール(小さなナイフ状の剣を手に持ち)
        湧き上がる力の源泉、強拡刀ナジェン・モンエ(幅広の小剣を取り出し)
        転送納刀!フェリーびぜんアタック!!(上空400m地点に光のゲートが生まれ、直下の戦場目掛けて全長190m、総トン数12641の船舶が落下する)
        だいたいこう……細かくなる剣とか、爆発するやつとか、石塊のやつなんかを上手い具合に巻き込んで!(狙いでもつけているのか、人差し指でそれらを指し示す) -- ギリー 2021-06-12 (土) 23:19:15
      • 引力を操る魔剣によって敵を打たんとしていた赤い建材が、それ以上の支配力を持って操られ、烏丸の元へ落ちる。赤き塔の真の王を証明するかのように。
        舞う刃に拮抗していたものの、高周波の刃に断たれた雅人からは、魔剣たちの注意が一瞬逸れる。只人ならば直ぐには動けぬ傷だと。
        しかし、時を置かずして雅人はその手に弓を持ち現れた。対処が遅れ、風を切って放たれる矢は、阻まれる事無く飛んでいく。
        数々の石塊が、弾けた。飛び交う魔剣郡は、覇王が操る魔剣の下僕にも似て非なり。ただの石くれなどその障害にならず。
        「貴様か…。八十禍津よ。あいにく、胃もたれとは無縁でな。お前の味わいはまた格別だろう、得と味わってくれる」
        鉄塊を魔剣が切り刻むも、その幾つかは烏丸の身を折り、魔力を僅かに減ずる。水の防壁を張るチアキたちへと視線をやり対処しようとするも、
        そこへ雅人の矢が飛び白い瞳を穿ち、対処を遅くし、覇王は僅かながらに大剣そのものを動かし、雷撃を纏う剣を男の肉体で受けとめた。
        そのオズの背を、風の曲刀の風刃で切り裂かんを指示を出そうとするも、既に曲刀はルーシェに囚われ、無力化された状態。
        ならばと空間歪曲魔剣を放とうとするも、これもまた、柳生の秘剣の一つに既に魔剣そのものが歪みごと一刀両断にされている。
        そして、片目残るその視線は、空を見上げた。そこから生まれたのは巨大な船。本来、地の上にあるべきでない大質量。
        「図体ばかりでかく大味ではな…その一品、下げよ」
        重力を放っていた魔剣に、魔力を更に込める。さすれば光が遅く暗く見えるほどの高重力が孔の周囲に発生し、
        それをぶつけられたフェリーは重力方向を変えられ、広場の外へとすっ飛んでいき、小さなビルを一棟、崩壊させた。
        覇剣は幾つかの傷を負おうとも、僅かに魔力を消費し、それを修復し、傲慢に笑う。
        王は慢心していた。その強大な力が故に。王は油断していた。上質な贄を前に。王は愉悦していた。力を打ち振るえる喜びに。
        だから、気づかなかった。結界の外、配下の力が弱まっていたこと。そしてその一角が崩れていたことにも。

        その瞬間、掲げられていた白銀の王剣の更に上に、突然、何の前触れもなく影が降りた。
        現れしは一人の男、そしてその男が振りかざすは、辺りを一瞬夜闇に変えたかと思うような迸る黒い光を放つ闇を押し固めた如き太刀。
        「頭が高くてすまねぇな…王サマよ!」
        とっさに王が、声の主を迎撃すべく振り返り、白銀の刃を振り上げる。そこに真っ直ぐに打ち下ろされる、黒刃。
        魔剣を斬る魔剣。異端なる刀匠が打ち鍛えた、一振りの刀、黯刃正国。
        全てはこの時のために。刀匠の、まるで刀を打つ大槌のような、迷いのない、一直線の軌跡を描き、闇が落ちる。
        かくして漆黒の刃は、白銀の刃へと。刃華散らし、きぃん、と硬質な金属同士が打ち合った音が鳴り響く。
        覇王たる剣は、その剣身、半ばほどに切り込まれ、白紙に墨を落としたように、白き刀身がじわり闇に浸され、
        「てやんでぇ…こんちくしょう…めぇ…!」
        「ぬ…うぅぅう…!!この、愚民め、がぁ!!」
        瞬間的に魔力を膨らませ、王は力づくで覇剣を振り切った。黒刃を弾き、その持ち主諸共切り裂き吹き飛ばして。
        中空に舞う血。同時に響く二人のものではない舌打ち。見れば、男たちの側に、細身の女一人。
        「…だから言わんこっちゃないって…!跳ねろ、高跳!」
        血を流す刀匠が大地に叩きつけられる前に、女は瞬間移動を可能にする魔剣、高跳青江を片手に、
        刀匠へと手を伸ばし、現れた時と同じように刀匠と共に掻き消えた。

        「おのれ、おのれ、おのれぇぇぇ!私そのものを傷負わすとは、なんたる不遜だ!」
        王が吠える。その手にあるは、もはや白く輝く暴食の王剣ならず。半ば折れかけた黄金色に輝く孤高の王の剣。
        その器の髪も黒く戻り、瞳も黒へと変質し、忌喰の力を失った事は明白。もはや他の魔剣の力を現出させることも叶わぬだろう。
        されど、王たるは王。強大な魔力は健在であり、じわじわと黄金の剣の傷を修復させつつある。
        だが、よほどの想定外であったのか、王の動きは止まり、侵入者たちへの攻撃を行おうとはしていない。
        -- 2021-06-12 (土) 23:27:42
      • バイバイ 暴食の王ヤマルギーア・ヴァンフルド
        (そう尖塔の上で一人呟けば)
        (雅人にも ルーシェにも チアキにも OZにも 三厳にも ギリーにも マサギにも)
        (いつか ルガーが触れたであろう場所から 小さなアンテナのようなタワーが生えて)
        (願えばそれぞれアンテナを介して その力を受け取れるだろう)
        (「願望」を「現実」に変えるその強いエネルギーを)
        自分で 暴食 とか 哀しい名前を名乗るなよ バカ -- ルガー 2021-06-12 (土) 23:37:39
      • おー、船まで…すっごーい…(重力で軌道変更されたフェリーの行方にぽかーんとする もはや次元の違う戦いだなと改めて思う)
        え、マサクニおにいちゃんと…女のひと…? そっか、あれだったら魔剣の力を…!(完全に奪った訳ではないにせよ、効果があったのは明白で)
        よーし、見えたっ…勝ちの目が!(捕縛していた有刺鉄線の網。それを更に増量、補強して…しかし曲刀の剣先だけを隙間から飛び出るような形に)
        毒をもって毒を制すー 魔剣には魔剣…目には目を、歯にはハニワを…? たいへーん、王様!部下が謀反を起こしたよーっ!!
        (それは風の曲刀を利用した、大鎌。持ち手の部分はデス・フロントと一体となり、有刺鉄線を介して侵食したような代物だ。それを王の魔剣、その綻びに叩き付けんと振るう) -- ルーシェ 2021-06-12 (土) 23:46:20
      • 何やってんのボール玉じゃん!(ノーコン!と当たっても意味ない都知事部分に当てた部下に注意をそらしたせいか集中が途切れ、バリアを維持できずに二人まとめて吹っ飛ばされるも…)
        「フツーだったらデッドボールなんだけどなあ…」(野球はデッドボールぶつける競技じゃないぞ!またもや瓦礫に叩きつけられるもOZくんをクッションにしてチアキをかばう。)
        でもアレに当てられたらイヤだってことは、やっぱり…(明らか肉体の方を盾にして避けた…なんて思ってたら)
        「ドンピシャ大当たりみたいッスよ!」(マサクニ君の一発がヴァンフルドだったもののほうに命中!見るからに弱ってる…)
        当てられて弱るってことは…ヘシ折ったら死ぬってことだよ…ね!(もう一押し!…いつか自分がマサクニ君に無茶ぶりしたヴァンフルド対策の奥の手…あったんじゃん!なんて少し笑みを浮かべると…)
        「ハンチョウとどめの第三球、お願いします!」
        やっぱりこうなるのおおおおお…(さっき投げたOZソードは向こう側、投げる球は…あったよ!とばかりに今度はチアキを振りかぶって…投げた!)
        (踏切りの速度も振り下ろす速度も並み居る魔剣使いに遠く及ばないならばこうして補う!抜き放ったスミくんと、のこり二振りを水の力で束ねて…水の剣を形成!)
        (抜き胴の要領で横一線に斬り抜ける軌道!……投げられた勢いのままどうやって着地する?減速の方法?考えてなかった!おそらくこのミニ東京タワーがなんとかしてくれる…と、イイナ!) -- チアキ 2021-06-12 (土) 23:48:15
      • よっし(手ごたえはないが、怯みはした・・本質に届かせるにはやはりもっと近づかないとダメだ)
        (だから駆ける、水だの空間だのフェリーだの・・・フェリー?・・・とにかくこちらに注意が向いていない間に一気に距離を詰めにかかる)
        (正国が落ちてきて、何かが起きた時も気にせず駆けた、苦しんでいるって事は有効打が入っているわけで、つまりチャンスなのだ)
        (手を握ればそこには巨大な斧が現れていた、ずっしりと重くて今日一番のハズレだが・・威力は十分)
        (物理だろうが魔法だろうが精神だろうが魂だろうが、上の次元から見れば大差ない、子供が絵に悪戯するように、皆等しく断ち切ってしまえばいい)
        (大きく振りかぶり、振り回し、勢いに乗せ)らぁぁ!!(あらゆる物を断ち切るポテンシャルを秘めた刃が孤高の王に振り下ろされる) -- 雅人 2021-06-12 (土) 23:48:21
      • なーるほど、これはまた美味しいタイミングで来てくれましたねぇ正国さん!
        (ベッと血を吐き出せば深く息を吸う、直後に訪れるルガーの奇妙なエネルギー)
        (その性質を理解すれば息を吐き出すと男の節々まで細かに傷ついていた部位が修復されていく)
        見事なもんですよ、であれば御留流の秘伝を見せても罰は当たりますまい?
        (トットットと後ろへと離れていくと正眼の構え、するとぐにゃりと男の姿が掻き消える)
        (現実を盤面とし自身を玉と置き換えて盤面そのものを傾けて己を動かす伝承上の魔剣)
        (認識の外より訪れるその一撃を「まろばし」と言う)
        (これだけの反撃に対し何らかに振るわれるであろうその片腕を切り落とさんと振るう) -- 三厳 2021-06-12 (土) 23:53:51
      • やはりお前には余計だったようだな、本来己が身一つで覇を打ち立てるお前とは、正国の追っていたあの剣は相性が悪すぎる
        (その体から、無数の魔剣が生み出されては彼の掌に集約する…そしてそれは、かつて獣であった彼の半身が最後に放とうとした剣…)
        見せてやろう、これが魔剣を喰らい、生みだし、弄ぶという事…俺の魔剣としての切り札…
        (最早剣とは名ばかりの、噴き上げるような力の奔流を覇剣へと振り被り、ルガーの力で強化されたそれを叩きつけるように切り下ろす!)
        くれてやるぞ覇剣の!鱈腹食え! 「八十禍津!!」 -- マサギ 2021-06-13 (日) 00:00:11
      • О́й,、спаси́бо!ちょっと可愛いですね?(バフは大歓迎なので自分から触りに行った。手の甲から生やしたミニタワーを見て)文字通りメッキが剥がれて色も落ち着いてきていますね、あと一押しじゃないでしょうか
        あまり出したくありませんでしたが……できるだけブッコみたいですよね(背中側から2m級の長剣を取り出す。真打、イーベルケルシャデア本体)Был выбран меч、который тебе подходит(ヴァンフルドを指差す)
        打ち響く連鎖の証明、反響剣リボーセオン(輪っかを連ねたような奇怪な剣を魔鞘に納める)
        縁を否定する無限の悪意、界滅剣アヴィーチー(黒い空間の様な刀身を持つ剣を続けて納める)
        果てより創生を睨みつける魔眼、源質剣スカヴァティ(白い剣を最後に納刀して)
         終焉納刀、История окончена
        (この世との縁を無限に切り離す一閃が無間で繰り返し放たれた) -- ギリー 2021-06-13 (日) 00:04:26
      • ルガーが力を分け与えるのを忌々しげに睨む、も今の王には止める術なく。
        自らが生み出した風の曲刀。白く輝くそれは、もはやコントロールを失い込められた魔力を使い切れば砂へと変わるはずだ。
        しかし、それはなお、込められた魔力を使い切るまでは使用できる、使い捨ての魔剣としても利用できる。
        戦局を冷静に観察し、利用できる物は利用しどのような手を使ってでも勝利をもぎ取るルーシェの貪欲さに、暴食であったモノは戦慄する。
        がぎん、と刃の傷へとかつて自分だった曲刀が打ち付けられ、その傷の修復を遅らせる。
        続けて、まともな神経では思いもよらぬ、人間砲弾と化したチアキの方へと片手を掲げ、手のひらから黄金の魔力を放出し障壁を造る。
        だが、中央区を水で沈めた水の魔剣の水刃、それしきでは防ぎきれるものでなし。スーツの胴を大きく切り裂かれ、王の姿勢が崩れる。
        「馬鹿な……不敬だ、不敬だぞ貴様ら!!みすぼらしい愚民共が思い上がるな!」
        器は器、だ、本体である黄金剣より優先すべきものではない。が、逆に言えば今の覇剣にとってはそれこそが一番の強力な武器。
        だから、雅人が振るう、高次元の力を秘めた斧に立ち向かうのも、また、黄金の剣。傷を受けていない部分を掲げ、弾き逸らすも、
        新たな傷を負い、そこから黄金の光こぼれ落ち、さらなる魔力の減衰をもたらしてしまう。
        ならばと、器である身体から魔力波を打ち放ち、苛烈なる攻めを押し留めんと狙う覇剣。だが、伸ばしたその手が、すとん、と落ちた。
        「は?」
        間抜けな声が響く。王は、王である、故に技量にては剣士に遠く及ばず。秘奥中の秘奥たる『転』の刃など、切られた後に気づくしかなく、
        迫りくる、異世界のよりの剣士。混ざりものではない、真なる魔剣の集合体が放つ、あふれる力そのものに対し、またも己自身ので対処するしかない。
        「愚劣なる愚昧共が…!!崇高なる意思を挫くその願いこそが世界を停滞させるのだ!」
        黄金の光が輝く。ことこの局面においては出し惜しみなどしていられない。その光り輝く刃から放たれる煌めく魔力が、
        マサギの放った数々の魔剣を束ねた力の奔流に横からぶち当たり、激しく魔力を消耗させながらも既の所で本体を守るも
        繰り返し繰り返し反響し、空間の境界を切り裂き続け分かつギリーの長大な美しい刃が迫る。
        「う、おおおぉぉおおおお!!!」
        半ばプライドなどかなぐり捨てた。器である肉体に魔力を込め、盾に、囮にしその身体を捨てて無様に雄叫びを上げて王が退く。
        大剣を持たぬ方の半身は切り刻まれズタボロに、黄金の剣そのものにも大小様々な傷が刻まれ、今にも折れんが様だ。

        「もう…いい」
        諦めにも似たつぶやきが、静かに漏れた。
        「つまらんつまらんつまらん!!貴様らの魔剣なぞどうでもいい!諸共全て砕け散り、土へと還るがいい!!」
        満身創痍に見えた爆発的にヴァンフルドの魔力が膨れ上がる。それはもはや、物理的な圧力となって肌に叩きつけられる程の。
        残りの力を全て叩き込み、覇王の剣が、禍々しいほどに輝く黄金色の大剣を高く掲げ、
        まるで一本の巨大な黄金柱が生まれたような膨大な魔力を空へ向かって放出した。
        天が割れる。空にかかっていた雲が全てヴァンフルドの魔力によって吹き飛び、辺りは陽光で満たされる。
        そして、王は睥睨する。己の意に沿ぬもの全てを。王の道を阻む者たちを。
        『世界よ我が前に跪け』!!!(Kosmo gonatiste brosta mou)

        大剣が、振り下ろされた。それと同時に空へと舞い上がっていた黄金の光が、軌道を変えて降り落ちる。
        天に煌く星々がまるごと流星群となり大地へと降り注ぐように、破滅的な威力の魔力波が幾本も幾本も空気を切り裂いて地へと。
        それは、王にしてなお、死力を出し尽くす奥の手。放てば己が身を守ることもままならない。
        しかして王はそれでも打ち砕ねばならない。何故ならば王は、覇王なる故に。
        -- 2021-06-13 (日) 00:23:35
      • 残念だよ ヴァンフルド
        その言葉は私の『世界』(タワー)には届かない -- ルガー 2021-06-13 (日) 00:35:49
      • (完璧に入った・・・がそれでも剣は折れない、そして反撃として強烈な魔力の奔流がほとばしる)!!?
        (思わず斧から手を離し、吹っ飛ばされるも持ち直して見上げれば巨大な光の柱が伸びあがっている)
        (縁憑ならこれも斬れるはずだが・・・それを扱うのが自分では無理だと悟れた、仮にできたとしてもそういうパワープレイを縁憑は好まない・・直前で梯子を外すのが目に見えていた・・だから)
        ちっ!(走る、降り注ぐ光の帯をしかと見据え、軌道を見切り)だぁぁっ!(飛び、転がり、合間を縫う・・破壊の余波に全身を強かに打たれても倒れる事は出来ない)
        (手を握る、寄りにもよってこういう時に出してくるのが短剣なのだから底意地の悪い魔剣だ)
        (躱し、煽られ、転がり、破片に強かに打ちつけられながら)ぁぁあぁあ!!(突き刺しにかかる) -- 雅人 2021-06-13 (日) 00:47:48
      • (イーベルケルシャデアを振り回し構えを変えて)断絶させる時王の泡、境離剣アク=ナルカ(急いで納刀)湧き上がる力の源泉、強拡刀ナジェン・モンエ(続けて納刀)受け止める大地の深淵、陸振剣ガントドロ(素早く納刀)
        絶衛納刀!マイティガード!!(暴食の王の捨て身の一撃に対し、この場の全員へ事象断絶級防護フィールドを張り巡らせる。それぞれ身を守る術は持っているだろうが、念の為に)
        こういう場合、一人でも欠けると勝ち逃げ気分されますから! -- ギリー 2021-06-13 (日) 00:55:34
      • …これでもまだ決め手になりませんか!流石に最強を名乗るだけはありますねぇ!
        (そのまま最後の一刀とすべく脇構えから飛び込もうとしたが黄金の輝きが放たれれば舌打ち)
        (着弾の寸前に「転」によって避ける方法はあるもののそれでは己一人しか守れまい)
        (既に放たれたそれを今更止める術も無し…僅かに思案したものの男が出す答えは決まっている)
        (一死以て大悪を誅す)
        (冷静に、冷酷に、冷徹に、振り下ろされたヴァンフルドへ駆け寄れば脇構えより腰の入った斜め上の袈裟斬り)
        (万全であれば断てる魔剣ではなし、されどこれ程までに砕け魔力を失えば金剛の玉といえども砕く事は可能だ)
        …私の分は良いので他の人の分を頼みますよ皆さん!(そのままに残心を終えた男の姿が掻き消える) -- 三厳 2021-06-13 (日) 00:58:33
      • (風の曲刀が魔力を使いきれば、砂と化して…)むー、思ったより耐久性はなーい…即席の切り札だったし、使えただけラッキーだったって思うよっ
        (しかし、己の魔剣はこういう状況で振るうには不利。出せる技は概ね出し尽くした)また何か、考えなきゃ…とっておきを、ね!(跳躍のように地を蹴って、駆け出す)
        うぁ、大技がきたよっ!?(割れた天より降り注ぐ、破壊の光。着弾地点はより明るくなるので見えはするが、それは着弾直前に分かる訳で…かわしきれず身を焼かれ、肉の焦げる臭いが鼻を突く)
        っあああああぁぁぁぁ!!(半ば炭化した左腕を、肘から先で切り落とし そこから吹き出た血で、新たに有刺鉄線を生やし…腕が再生すれば、拳大の丸い物体を幾つもばらまく)
        いったぁぁぁい…! ぼくの…生きてきた世界はね、殺すか 殺されるか…どっちかしかないんだ 王様は…ねぇ、どっち?(そのままヴァンフルドへ肉薄!だが何の一撃も放たず、その背後へと抜けてしまう タイミングを見誤った末の空振りか?そんな事は無い)
        ねんどは使い切っちゃったからー、こっちで勘弁ねっ ふっとべー!!(無意味に引き連れてきたように見える幾つもの有刺鉄線が遅れてヴァンフルドの元へ…その末端にはそれぞれ手榴弾が括り付けられており、ピンは既に抜かれている)
        どっかーん!(有刺鉄線を解除すれば、自然と安全レバーが外れ…無数の爆発が起こる) -- ルーシェ 2021-06-13 (日) 00:59:41
      • (覇剣の放つ捨て身の一撃、魔剣士としての自分の側面が感動しているのを感じる…素晴しい、と)
        或いは、最初から自らの力で挑めば、違う未来もあったかもしれんな
        (己の体から取り出すのは、一本の青い魔剣…不可能を切り裂く、男の最強の一振り)
        これが「俺」の最強の一振り…多勢に無勢で悪いが、いくぞ
        '《星断剣・蒼い月》(ザ・ブルームーン)
        (青い光を放つ魔剣が、明らかに規模で勝るヴァンフルドの剣とぶつかり、拮抗する…ここで無理に張り合う必要はない、なぜならここには、信頼に値する実力の者達がいるのだから)
        (ならばこそ自分は、この極大の光の刃を防ぎ時間を稼げばよい、と) -- マサギ 2021-06-13 (日) 01:04:03
      • おっしゃ当たったっ!…ぐぇっ!!
        (東京タワーパワーでなんとかヘッドスライディング程度のダメージで着地減速、地面をおろしがねにしたチアキおろしにならずに済んだ)
        (さっきボール玉がどうこうと言っていたワリには当たったことを喜ぶ、現在ポジティブモード中)
        う…うるせぇぇぇぇぇ!!そっちが王様ならこっちは…公務員じゃあーっ!!(さながら、都会マウントを取られた田舎者のごとく意味不明な名乗りをあげる)
        (打てる手はここまで、と言うところでドデカイ何かを食らわされるというのに食って掛かるのは持ち前の反骨精神の爆発か、それとも…)
        「アウトは三回までっすけど、ボール玉は四回まで…スよね!ヤーキュって!」
        (3アウトしたらチェンジなんてことはこの際どうでもいい、ボール玉でもなんでも最後までぶつけてやる…細かいことは苦手でも、大雑把なことは大得意なOZくん)
        (日頃のパシリで鍛えたマッハ脚力と、ルガーの東京タワーブーストのせいかいつもより力が上がっている)
        (丸腰のまま、いままさに放たれた王の光に向けて駆け出すと…何やら全身に帯電中)
        「そっちがへし折れるのが先か、こっちがへし折れるのが先か…根性比べだあああ!!」
        (帯電した分をすべて右拳に集中したところで…巨大な右腕のイメージに具現化した電気エネルギーを真正面からぶつけていく!…)
        (もはや問答無用、力と力でぶつかりあって最後に立ってたほうが勝ち、王様も平民も最後にモノを言うのはド根性だ!) -- チアキ 2021-06-13 (日) 01:09:46
      • そして、ルガーの言葉もまた、死地の狭間にある孤高の世界には届かない。
        片腕のみで大剣を振り下ろした構えのまま、覇王は黄金の流星を制御し続け、己が敵を撃滅せんと降り注がせ続ける。
        だが、破滅の光は地を転がり無様にさえも見える少年を捕らえること叶わない。
        流星はギリーの空間を分けるが如くの障壁に幾つも阻まれ、その数を次々と減らしていく。
        世界を平伏させる力も、その世界が違えば、届きようもないのが、世の道理であり、
        それでも、瞬くのはまさに星の数。残る魔力波が敵を穿てばいいと、次々に放射を続けるも、
        大量の黄金の光は、優しく輝く一つの蒼い月の光に、わずか明滅し…その大半がかき消える。
        まるで真昼に現れた月の輝きが、星々を見失わせるように。
        残る流星はもう数えられるほど。ならばとそれらを束ね、一本の大きな光の柱と化した魔力波を、
        敵陣の中心部へ叩き込まんとするも…全身をそんな光をかき消すほどの雷光を纏った右腕で、オズが力任せに叩きつけ、最後の光は、消えた。
        もはや力を失いかけ、立つのがやっとの王は、迫る兄の走る速度に大きく劣りながらも下がり、
        駆ける剣豪の足を鈍らせることさえ出来ず、何かを企んでいると分かる兎耳の少年に気を払う余裕さえない。
        「おのれ、おのれ…おのれぇぇぇ…!」
        足は遅々として動かず、我が身が傷を成してなかったとしても避けられるか怪しい剣豪の刃を受け、びきり、と黄金の刀身に大きく罅が入る。
        瞬転、掻き消えた男を視線で追う事もできなかったその時、矮小な、先刻の自分からすれば一瞥すら値しなかったような短剣が、
        その中心、黒き刃が穿った傷を当たり間違わず、その全身の力乗った短剣の一点の突きで穿ち、砕き。
        真っ二つに折れた黄金の柄を抱え、それでも王は洛陽を追う。だが、だが。その道行きは既に無い。
        無骨な鉄の葛が、無慈悲な破壊の果実の実らせて塞いでいたのだ。そして、王の最後を送るように、爆発が鳴り響いた。
        「ああ……我が覇道……ここに潰えり…か……口惜しい…もの、だ…」
        爆炎が晴れた後、黄金剣は刀身はおろか柄さえもが粉々に砕け、辺り一面に煌めく黄金の粒子となって降り注ぎ…大地に落ちてその色を失い、鉄の砂となる。
        時を同じくして、器…地に横たわり辛うじて保っていた烏丸だった人の形も崩れていく。さらさら、さらさらと、末端から鉄の砂と化して。
        「…褒美をくれてやる。貴様らが真実を知りたいならば…我が城の居室に行くがいい…せいぜい…足掻けよ」
        最後に負け惜しみのように薄く笑えば…覇王だったモノは、完全に、崩れ去った。
        -- 2021-06-13 (日) 01:27:47
      • (突き、振りぬいた姿勢から支えきれずに転がる)・・・げほっ・・げほ・・・うるせぇ・・・っ
        (体は動かないが、思った程にはダメージがないな・・・これも魔剣の肉体強化のおかげかと思いつつ見上げると味方が展開していた守りの残滓が見えた)
        ・・・(一人で戦っていた訳じゃない…そんな当たり前の事に今更ながらに気づかされる・・久しく忘れていた、懐かしい感覚に、思わず涙していた)・・・くっそ・・ -- 雅人 2021-06-13 (日) 01:41:56
      • (時間の感覚さえも曖昧となるまろばしの状態の中で空の灯りが幾つも消えていき最後は完全に掻き消えれば男は現れて)
        居室…コレクションルーム…ですか?…真実と呼べる様なものなんてありましたかねぇ
        (最早命の欠片すら持たぬ覇王の最後を眺めれば男は深く深く息を吐いて座り込んだ)
        考えられるのは…結界の楔ですかねぇ、さらなる魔剣がありますなんてのはご勘弁願いたいですがぁ…
        (大きくため息を吐きながら空を眺める)あいててて、やっぱり「転」ともなると体の負担が大きすぎてそう何度も使えませんね
        ふぅー…とはいえ座ってもいられませんか、他の魔剣が忍び込む前に真実とやらを見ねば -- 三厳 2021-06-13 (日) 01:45:24
      • わ、きれいだー…(舞い散る金色。その光景に先程までの戦いを一瞬忘れるほどで)
        手ごわかったー…真実ってなんだろう? 魔剣のヒミツとか知れちゃうのかな…
        ひとまず行ってみればわかること、だよねっ でもお腹すいたー!(焼かれたり斬られたりで、身体は再生しても服はズタボロ。なんか色々きわどい事になってる) -- ルーシェ 2021-06-13 (日) 01:48:42
      • 終わり か 終わりだな
        ・・・・・・
        もう いいよね?
        帰ろう お家に
        (手を上に掲げ 指をパチンと弾けば)
        (そこには何もいなかったように ぷつん と都庁にめり込んだ東京タワーごとその姿を消した) -- ルガー 2021-06-13 (日) 01:49:47
      • よっし…見たか庶民パワー!!(テンションがいかんところまで高まってもはや何口走ってるのかわからない、ハイってやつだ。)
        「俺もうクタクタっすよ…根性比べはしばらくおなか一杯ッス」(さすがにハードだぜ…と、拳を繰り出したポーズのまま息を吐いて脱力…どうやらなんとか生き残ったようだ)
        なんとかみんな生き残ったみたいだし…懐石料理食いに行けるね!
        「いやあ食い物でフラグたてっとロクなことないスよハンチョウ…」
        なんでさ!別にステーキ食いかけでもパインサラダ作るわけでもないんだよ!?(いつも通り漫才をするも…)
        「おぉ…早速始まったみたいスね、ボーナスタイム。」(逃げ腰になった残りの魔剣を手に入れたり、真実があるっていう例の場所を探すアテができたり…)
        しばらく魔剣はおなか一杯だよお…メシ食ってから考えよう(といいつつも、剣禍対職員としてはあとは封印しまくってナンボというところまできてサボるわけにもいかない…)
        (こうして、ボーナスタイムという名の残業が開始された公務員たちの明日はどっちだ…?) -- チアキ 2021-06-13 (日) 01:55:02
      • У́х、流石に大変でしたね……全く、剣として高い知性があるなら、もう少し人付き合いを考えて欲しいものですね(イーベルケルシャデアを背中側に回して消失させ)
         О̀го̀-го́、これは興味深い。А что мне за это будет?……情報のみならずいい感じの魔剣やアーティファクトもありそうですね?
        (早速早速……とわざとらしい忍び歩きで庁舎へ向かう。やがてギリーの姿は透ける様に消えて見えなくなってしまった) -- ギリー 2021-06-13 (日) 02:00:58
      • (ヴァンフルドを取り込もうとして…手を止める)
        敵ではあったが…お前のその他者の言葉に揺らがず、貫く性格は嫌いではなかった
        …さらばだ
        (最期まで王たらんとした、かつての仲間といえる魔剣へ別れを告げると、その場を離れる) -- マサギ 2021-06-13 (日) 02:07:05
  • 【都庁前東京都庁都民広場】
    先んじて別働隊が戦闘を開始して幾ばくの時が経った。作戦は予定通りに進み、主力へと号令が下る。
    そして都庁へと侵攻を開始し、広場へたどり着けばそこには、真っ白な椅子に座り、足を組み片肘を突き侵入者を眺める男の姿があった。
    「ようこそ、我が城へ。まあ…都庁窓口の受付時間はもう過ぎているがな」
    そう言って薄く笑ったのは、作戦説明時の写真の男、烏丸秀雄。しかし写真と違うのは、その髪と瞳が雪のように白く染まっていたこと。
    「だが歓迎しよう。偉大なる王への供物たちよ。私は寛大だ」
    男が椅子を立つ。よくよく見ればその椅子は無数の剣によって組まれた物。
    席を立つと共に、ばらばらと布がほぐれるように解け、突き出した男の手へと集まっていく。
    地に突き立つように形作られるのは、大剣。身の丈程もあるそれは覇剣ヴァンフルド。だが、その刀身は、白く、黄金の輝きはない。
    時を同じくして大気を震わせる轟音が響く。空を仰げば、空中を飛びすがるのは円筒状の大きな物体。ミサイルだ。
    「ほう、12式地対艦誘導弾か、国民の血税を奮発したものだ。王の食宴を彩るには些か趣に欠けるが、いいだろう」
    入間自衛隊基地から発射された地対艦ミサイルの標的は…広場、ではない。都庁を囲むようにして、周囲地域へと四基。
    炸薬を抜かれ、代わりに隔離結界剣櫃…御柱を搭載されたそれが、次々と着弾する。
    そして、天と地を分かつようにして、周辺に青白い光をほとばしらせる巨大な結界が立ち上った。
    「では…オードブルといこう」
    男の言葉に呼応し、大剣から幾つもの剣が分かたれる。それらの剣の刀身は、どれもが白く輝いて。
    虚空に飛び固定され、その切っ先を侵入者たちへと向け…戦いの火蓋が、斬って落とされた。
    -- 2021-06-12 (土) 21:33:02
    • 小さい…
      小さい 小さい 小さいなぁ ヴァンフルト
      違う
      違うぞ
      乗っ取る というのは
      こういうコトだ
      (いえば そこ には実物のタワーが)
      (東京タワーが在る)
      (半ば都庁へとめり込むように 「都庁」 に 「東京タワー」 が重なる)
      ちなみに 都庁 っていうのは入場料は要るのかな?
      (タワーの先端に一人 少女は笑う) -- ルガー 2021-06-12 (土) 21:41:17
      • 白い・・・?(情報と異なる姿に眉根を寄せる・・・何か仕掛けがあるとみていいだろう)
        (出現するタワーに苦々しい思い出がよみがえる、思い出すと足が痛いが今はどうだっていい、些末な事だ)
        (虚空に固定され、打ち込まれてくる剣に向かってこちらも魔剣を振るう、手にしたのは)悪くないっ(薙刀の形をしていた・・振り回し、「剣を虚空に固定している力」を斬りはらう事で易々と剣をはじいて)
        であ!(跳躍、烏丸目掛け大上段から振り下ろす) -- 雅人 2021-06-12 (土) 21:43:12
      • 「…ん?ワーオ!俺こういうの嫌いじゃないッスよ!」(都庁がリングだ!ドハデに結界を展開して時間無制限一本…何本だ?とりあえず勝負の開始である。)
        ボクもどうせやるなら派手なほうがいいけどさ…死ぬ死ぬ死ぬ!(突き立ったミサイルがこちらを狙ったモノでないにせよ恐怖心くらいある、頭抱えてしばらく絶叫)
        …ほら、OZくん、あっちが東京タワーだよ…(そして、急に生えた東京タワー…らしき物体のほうを指さして都庁との違いを説明、異常な状況は慣れるしかない…)
        「勉強に…なるッス!」(東京タワーも都庁もいっしょよ。というおおまかな理解をして無数の切っ先にダッシュで飛び込んでいく天然サイボーグパリピのOZくん、その手にはいつぞやの超硬くて重い棒っぽい私物の魔剣が!) -- チアキ 2021-06-12 (土) 21:45:19
      • わー、都知事さんが若白髪に…! 魔剣に操られるのって、すっごいストレスなんだねきっと…次はきっと、ハゲちゃうねー…かわいそう
        でもだいじょーぶ、その前に始末してあげるからー えへへ、遊ぶ気満々でうれしいっ!(相変わらずの開幕リストカットで、血をそこらじゅうに撒き散らし)
        んふふー、出ておいでっ!ぼくの陣地…(血の染み込んだ地面から生える有刺鉄線。それらに包丁やナイフを持たせる。まずは戦闘準備を整えるのだ) -- ルーシェ 2021-06-12 (土) 21:47:23
      • (口に煙草を咥えながら遠目に映るヴァンフルドを目にして奇妙だな、と男は感じた)
        (使い手が変質する事はさしたる問題ではないがヴァンフルド自身の変質はおかしい、戦闘時に姿が変わるなども聞いてはいない)
        能力を隠していた、とかではなく…よもやよもや、こいつは忌喰班塵に一本取られましたかねぇ
        (煙草を半ばに吐き捨てればそのまま駆け出し空に浮く白刃と切り結ぶとそのままするりと受け流す)
        (何かを確認したのか嫌そうな顔をしつつそのまま滑るように烏丸の脇を切り裂かんと刀を振るう) -- 三厳 2021-06-12 (土) 21:52:13
      • О́х、уста́л!間に合いましたでしょうか(走ってきた)……бо́же мо́й、トウキョウの偉い人って随分……こう……エキセントリック?な見た目の方なのですね……
        (長い髪をかき上げて一息つくと)間髪入れずにもう開戦ですね。割とまだ事態を飲み込めていないのですが……Гм、近づいてくる魔剣っぽいをやっつけていればいずれ道は拓けますか -- ギリー 2021-06-12 (土) 22:00:51
      • 背後の都庁に東京タワーの威容が重なれば、さしもの覇剣も興を覚えたのか白い目を見開いて笑う。
        「展望台の入場料金は無料、だった。しかし我が居城に税も払わず相乗りを目論もうとはな、取り立てだ。その生命で贖え」
        ぐるりと一本の刀が切っ先を変えてタワーの先端を向く。ばり、と魔力が迸れば、地から天へと、通常とは逆向きの方向で強烈な雷撃が奔る。その行き着く先は、無論少女の元だ。
        「ふむ…珍しい剣を持っているな。悪くない。供物として捧ぐに認める。剣を置き、疾く失せよ」
        雅人が空中の剣を叩き落として迫るのを、一歩も動かず悠々と見つめる男。大上段から振り下ろされる薙刀には目もくれていなかったが…
        そこに、一本の槍が割り込み刃を受け止め、そして受け止めた薙刀の刃ごと、雅人さえも凍らせる勢いで尖った氷を生み出し成長させ。
        「たまにはジビエも悪くない。小童よ、貴様の血はたらふく飲めるであろうな。特別に我が居城のワイン樽になることを許す」
        一本の曲刀が宙を舞う。曲刀が空中を切る動作をすれば、鋭い風が吹き荒れ、風の刃となって有刺鉄線を断ち切り、
        それらが持つ包丁やナイフを叩き落とすべく幾つもの風の剣閃が空気を斬り飛んでいく。覇剣の魔力を持ってしての風の刃は、そのままでは鉄線を糸の如くに断つだろう。
        「む…清冽なる流水の如く、か。良い見世物だ。褒めて遣わすが…近く寄れとは言っておらん。控えよ」
        三厳が滑らかな挙動で刃を凌ぎ、横合いから烏丸に迫るも、上空から一本の斧が真っ直ぐに落ちる。それは、煙草の臭いとは違う、空気を焼け焦がす臭いをさせて二人の間へと割り込み、
        その間に、触れれば数秒で炭化しよう炎の壁を生み出した。その火勢は三厳の刃をもってして逸し、更には男自身へと生き物のように迫る。
        「…ほう、貴様、私と同じような存在か。下るならよし、配下の一本として加えてやる…が。この一振りを受け入れる程度の度量は見せよ」
        そして少し遅れて来たギリーに対し、一本の短剣が切っ先を向ける。次の瞬間、大地が盛り上がり、石畳を押しのけて大きな人の形を取った。
        乗用車なら軽い一撃で吹き飛ばしてしまいそうな太い土塊の腕を振り上げて、土の巨人の拳がギリーの身を打たんと振るわれる。
        -- 2021-06-12 (土) 22:09:35
      • では当然っ
        踏み倒すのみだ
        (少女は楽しそうに下を指差し)
        跪け
        この「タワー」では 私が「キング」である
        (県知事や浮かぶ剣たちには 重く強い下方への重力が加わる)
        (耐えきれぬモノや剣は動けぬか地に落ちめり込む事だろう)
        (当然 逆さまの稲妻を放つ魔剣も) -- ルガー 2021-06-12 (土) 22:15:47
      • 置けるもんなら置いてるよとっくに!!(振り下ろした刃、そこに横から介入してくる槍)
        んなもん!(それ毎叩き斬る・・・のは流石に力が足りなかった・・・一瞬にして凍てつく)
        ・・・っ!(思わず手を離すと薙刀は霧散する・・・仮に「ヴァンフルド」がそれを喰らったとしても、それは縁憑にとってはただのアバター・・・抜け殻でしかない)
        (凍てつき、血が噴き出す手を見ながら)随分話と違う・・・特殊な能力だらけじゃないか(さっきから言ってる「食」に関わるワードが気になる)
        (再び手を握ると左右の手にそれぞれ片手剣が現れる)ちょうどいいっ(痛みを無視し、ひたすら切り込みに行く・・介入してくる刃や特殊な効果をすべて正面から斬りはらう構えだ) -- 雅人 2021-06-12 (土) 22:25:28
      • むー、吸血鬼にでもなっちゃった?血の味はあんまり美味しくないって思うんだけど…あー、準備が台無しだよこれぇ
        (次々と風の刃に切断されて地に落ちる有刺鉄線)けどー、日本にはいい事を言う昔のひとがいてー…1本の矢じゃ折れやすいけどー(しゅるしゅる…全ての有刺鉄線が捩れて、1本の太く長大な触手へと変貌していく)
        3本なら簡単には折れなーい、っていうお話!今回は3本どころじゃないからー、超すっごいよっ
        んーと、名づけて巨人のトレンチ・クラブってとこかなー(当たり判定もデカくなった鉄製の棘付き棍棒を、塹壕戦で使われた即席の棍棒になぞらえ 振り上げる!)
        (だけではなく、その束ねた有刺鉄線を足場に駆け上がり 大質量の振り下ろしと同時に、風の曲刀めがけてダイブする)
        いっけぇー!(デス・フロントを抜き放ち、空中でそれを迎え撃たんと…血色の瞳が爛々と輝く) -- ルーシェ 2021-06-12 (土) 22:26:05
      • はじまっちまったあああ!(余波もそうなら閃光も音も…耳栓がわりにヘッドホンでもつけとこう…と変に冷静なことしたり。)
        「こんだけいると飛び出さないモンはねえって感じか…」(雷も風も炎も冷気も…土まで!だったら…)
        「片っ端からぶっ壊してけば減るって事っスね!」(数に勝る相手なら真っ向から数を減らしていけばいい、一人で王様ってわけにはいかないはずだ!OZくんはそう考えた。)
        やめてさしあげろ〜〜〜!?(現場の判断上等だが、王様を倒せばバラバラに分散するだろうものを回収やめて戦力を削ぐ目的とはいえ末端の魔剣を一つ残らずぶっ壊そうと…ああっ!もう振りかぶってんじゃん!何本かまとめて叩き折ろうとしてんじゃんあの鉄の塊でえ〜〜!と頭を抱えるチアキ)
        ええいくそっ!ボクもいくぞっ!(こうなりゃやぶれかぶれだ、一本でも減らしてヴァンフルドを裸の王様にしてやる!変な方向にばかり思い切りがいい -- チアキ 2021-06-12 (土) 22:27:24
      • 成程覇剣の名は伊達じゃありませんねぇ、…同居って所ですかね余計にタチが悪い
        (吹き上がる炎に対し眉間に皺を寄せながら二歩三歩と下がれば息を大きく吐き出す)
        (斧を正面に見据え足を八の字にその持ち手を肩の高さまで掲げれば刀身を立てる、疋田新陰流の高波の構えだ)
        シッ!(腹の底より息を吐き出せばその勢いのままに炎に向かい刀を振り下ろす)
        (斬れるを斬るは当然、斬れぬを斬るは漸くの一歩、地獄の炎であろうとも斬り捨ててこその新陰流)
        (そのままジリジリとスーツが焼け焦げるのを感じながら火へ割って入れば斜め下からの高速突きにより斧をヴァンフルドへと突き返す)
        そろそろ剣を持っては如何です?多勢に無勢ですしねぇ(ヘラリと男は笑う) -- 三厳 2021-06-12 (土) 22:31:40
      • Да ты что?1%も似てないんじゃないでしょうか。А́х、都知事の方の体を今も人間だとするなら、90%以上似ているのかも?(自分人間ですので、と)
        (目の前に巨人が立つのを見て)力比べですか。私、得意なんですよ!(振り下ろされた土巨人の拳を、笑顔のまま片手で受け止める。ズシンと地面に浅いクレーターが生まれるが、彼女自身は微動だにしない)
         Гм……ちょっと軽いですね。А、でも(押し止めた土巨人の拳に、そのまま指をめり込ませて掴む)ちょうどいい武器になるかも?(土巨人を掴んだまま超音速でカッ飛び、短剣の所へ)
         Ура́-а!(巨人をハンマーの様に振り回し、唸りと共に短剣に叩きつける) -- ギリー 2021-06-12 (土) 22:33:26
  • 【覇剣討伐作戦本部】
    とあるホテルを一時接収し設置された作戦本部。少なくない人間がそこには詰め、ざわついている。
    今の東京の住人には見慣れた者も多いであろう黒スーツの剣禍対職員を始め、統合元となった公安委員会、文化庁、警視庁の幹部、
    更には国防に関わる政府機関である防衛省のキャリア組の姿さえがちらほらと見受けられる。
    ある時、そのざわめきが止まり、空気がぴん、と張り詰めた。ブリーフィングが始まるのだ。
    魔都となってしまった東京に残る最後の牙城、覇剣ヴァンフルドの巣食う、東京都庁を攻略するための。

    剣禍対幹部により大広間に設置された大型モニター、各種資料により、作戦要項が説明される。
    曰く、覇剣ヴァンフルドは東京都庁を根城とし、多数の魔剣を配下を従え一帯を完全な勢力下に置いていること。
    曰く、魔剣勢力はヴァンフルドにより辛うじて統制が保たれている状態であり、ヴァンフルドの撃破をもって瓦解が期待できること。
    それらを実現するため、剣禍対を中心とした別働隊を編成。主力に先行して投入し、配下勢力を引きつけたのち、
    新開発のF式広域拡張型剣櫃試二十三号、通称、隔離結界剣櫃にて目標を孤立、速やかな撃破を行う旨が伝えられる。

    続けて、資料に目標が映し出された。そこに映し出されたのは、荒い画像を無理やり引き伸ばした一人の男と、一本の大剣。
    男は、各種メディアで見た者も居るだろう黒髪を後ろに撫で付け、均整の取れた身体にスーツを着こなし異例の若さで東京都知事となった烏丸秀雄、その人。
    剣は、人の背ほどもある長大で絢爛にて豪壮な作りに、煌めく黄金の輝きを放つ、百剣翁の秘蔵の一振り、覇剣ヴァンフルド。その剣。
    都知事は完全にヴァンフルドによって支配され、自我も魂も失われており、身体と記憶を利用されているだけの器でしか無く、
    画像は混乱の初期に撮影された写真であるため、現在との差異は考えられるが、魔剣の持ち手は変わっていないとの説明がなされる。

    最後に、幹部は居並ぶ人員、協力者たちに向かって頭を下げた。
    東京を、頼む、と。
    -- 2021-06-12 (土) 20:46:18
    • 「いやーいよいよトーキョッタワーの奪還…あれ?トッチョーでしたっけ?」
      お…OZくん、高いモノはなんでもいっしょってワケじゃないんだよ…?(ときどき一般常識怪しい宇宙人っぽい部下を見て息を吐く…まあ緊張がほぐれたからいいか。)
      「はっ!行ってまいります!みなみなさまにおかれましてはいつまでもお元気で…で、いいンすよね?」
      やめてこんなマジメな時に!縁起でもない!(やっぱ緊張感なさすぎんのも考えモンだな…と緊張よりも頭痛を覚えたハンチョウ)
      (サイキ班からはハンチョウのチアキとOZくんの二人が現場へ、残りのメンバーは作戦本部でのバックアップである。) -- チアキ 2021-06-12 (土) 21:08:42
      • (資料を眺める背中に箱を背負った男。立ち位置的には別働隊への参加を希望しているようだ)
        んー…今回の剣櫃は…俗称『御柱』か。このタイミングを忌喰が逃すたぁ思えねぇし、配下の方に現れるといいんだが…(と眉根を寄せる) -- 正国 2021-06-12 (土) 21:08:58
      • 知事室 っていうのは意外と低いトコロにあるんだったっけ?
        (ぷつん とTVがつくように姿を現しながら)
        (少女は作戦本部内にあるであろう都庁の内部構造的な地図をとんとんと指差す) -- ルガー 2021-06-12 (土) 21:09:31
      • んーと、都知事のひとが操られてるってはなしだけどー…殺しちゃってもいーの?それともだめー?
        (恐らくその点によって、攻略難易度は劇的に変化するのではという気がして) -- ルーシェ 2021-06-12 (土) 21:13:50
      • (協力者という形でつつがなく参加できそうだった剣禍対がここまで突き止めるまで待った甲斐があった・・・一人では多分無理だったから)
        (都知事には悪いが彼の安否もヴァンフルドも、東京もどうだってよかった・・・ただ自分たちの為に、そこに居られては邪魔なのだ)
        (妹は置いてきた、今保護なんてされたらかえって困ってしまう)
        ・・・よし・・(意を決して参加者たちの話を聞く) -- 雅人 2021-06-12 (土) 21:14:10
      • 力のある魔剣は己に見合うだけの使い手を選ぶ事がありますが…まあこれ以上無い寄生先ですよねぇ
        とはいえ個人的にも笑えない話ではありますしちゃちゃっと斬っちゃいましょう
        (かつての公務員としてか、それともまた別件か…そんな事を口にすれば刀身を確認して)
        斬っちゃっていいんじゃないです?魂が失われているという事は中身ももう別物でしょうから -- 三厳 2021-06-12 (土) 21:17:29
      • 神出鬼没だなオイ…(ルガーと資料を見つつ)知事室は7階だってよ。もし火事とかがあった時に梯子車が届く高さだからなんて聞いたこたあるが、どうだかな。
        どちらにしろ今回の敵サンはんなもんで助ける必要なぞありゃしねぇだろうさ(くつくつと笑い言い、ルーシェに視線を移し)
        幹部サンの言ってること通りなら、殺すも何ももう人間としちゃ死んでる状態じゃねぇか。…まあ、弔ってやるつもりで止めてやるといいだろうさ(と少年に言えば、近場にいた職員も頷き肯定の意を返す) -- 正国 2021-06-12 (土) 21:17:49
      • まぁ 素直に知事室にいたら大笑いだけど ねぇ?
        (くすくすと笑いながら ぷつんと姿を消してはまた違う位置に) -- ルガー 2021-06-12 (土) 21:23:08
      • (悲壮な決意を秘めた目をしている雅人を見て、僅かに眉を寄せる。気負いが見える、と。しかし今ここに居る以上、その決意は本物だろうと思い)
        …兄ちゃん、あんま無理すんなよ(と雅人に一声かけるに留める) -- 正国 2021-06-12 (土) 21:23:18
      • ……(引導を渡す。という優しさもあると事前に学べていたのはいい事なのか悪い事なのか…すでに死んでいる相手の姿をそのまま使っているという所まで同じでは…)
        「ハンチョウ、これ何本に見えます?」
        (指を2本立ててOZくんがチアキに見せる。)
        …スタンハンセンのウィー!
        「正解!」
        (イレ込みすぎそうになったらOZくんがフォローするっぽいのでまあ…暴走はしない?と思う) -- チアキ 2021-06-12 (土) 21:23:25
      • じゃあ、思いっきり戦えるねー!(オプスタンディングで偽都知事を作る必要もなさそうなので安心である)
        終わったらまたお寿司ごちそうしてもらえるかなー えへへ…(気楽な口調だが、それとは裏腹に緊張が拭えず 普段の調子を装おうとしている) -- ルーシェ 2021-06-12 (土) 21:23:49
      • ・・・?(まだ年若くその手の機微が分からない少年は不審げな目で正国を見る)
        別に・・・無理なんかしてない、アイツを斬るだけだろ、いつもと同じだ -- 雅人 2021-06-12 (土) 21:26:20
      • (目を細める、あの少年が今この場に居るという事はあの少女はまだ無事なのだろう…)
        (その上でこの地に来たという事はあの兄妹にとっても此処が当たりなのだろうな、と何となしに理解して)
        まあやるこたいつもと一緒です、東京のトップを斬れるってのは貴重な経験ですがねぇ -- 三厳 2021-06-12 (土) 21:26:45
      • …寿司といわずに懐石料理おごってあげよう!(ルーシェくんの食い物の話題にいつも通り、ノーテンキに食いついたり…とりあえず表面上は落ち着いた様子)
        「俺いつもみたいにBBQしてカレー食いたいんスけど…」
        おだまり!(質より量な育ちざかりに叫ぶ) -- チアキ 2021-06-12 (土) 21:27:01
      • サンドイッチいかがですかー(とりあえずサンドイッチ屋台を出していた) -- ギリー 2021-06-12 (土) 21:44:11
  • -- 2021-06-11 (金) 02:26:59
  • -- 2021-06-11 (金) 02:26:56
  • 【作戦本部や、近隣のどこか】 -- 2021-06-12 (土) 20:58:11
    • Нет、Нет、ぼんやりしてたら状況を理解する前に始まってるじゃないですか(サンドイッチ屋台を本部の方へ退避)
      早く身に行かなくては!(スタタタ) -- ギリー 2021-06-12 (土) 21:50:48

Last-modified: 2021-06-13 Sun 02:12:49 JST (1042d)