名簿/505065

  • (銃口を向けられて……初めて、男は笑った)
    (苦笑ではあるが、確かに笑ったのだ)

    なんだかんだで昔っからそうだったけどよ、レナート
    俺とお前は……最後の最後でよく好みが別れたよな
    お前が組織に入ったときだって……思えばそうだった

    (こちらもまた銃口を向けて、目を細める)

    こいよ、相棒 -- ユウ 2013-11-06 (水) 22:58:04
    • (劉と共に組織に入ったとき…劉が決起した時)
      (その時折…結局、二人は違えて、そして今もまた銃を向けあっている)
      (一寸の間…そして、銃口を向けあい、引き金をどちらかが引くかという刹那)
       
      (石がひび割れるような音が鳴り、男は倒れた)
      (リアニメイトの限界…右足が崩れ、立つことができなくなったのだ)
      (壁に上半身を預けるように崩れ…劉の刀剣、虚空が支えるようにつっかかり、座り込んだ)
      (劉も、アーサーも、ヨイチも…誰もいない、誰も彼も死んだ世界で…)
       
      俺は…間違えたのか…どこで間違えたんだ…
      ずっと考えてきた…ずっと…組織に入ってから…お前と別れてきてから…
       
      みんな守りたかった…劉…劉の両親…シルヴィア…アーサー…ユウ…ユウの母さんも…ヨイチも…
      マオ…フェイ…張…マック…みんな守りたかった…
      でも守りたかったものから崩れていく…誰も救えなかった…
      誰も…誰も幸せになれなかった…
      幸せになってほしかった。みんなの幸せを願っていた…
      それでも願っていった人たちから消えていった…
       
      劉の両親を守りたかった。劉を守りたかった
      でも守れなかった…
      だから俺は組織に入った。劉も、みんなを守るために戦っていた
      それでも組織が…家族が大きくなり、次第に現実が壁になってしまった
      相容れないもの、裏切り、そして…劉も俺も同じ苦しみを、辛さを抱えていた
      だから劉は力で支配しようとした…だから俺は止めたかった
      劉の痛みを、何より知っていたから…
       
      アーサーの辛さも、憎しみも、わかっていた。理解していた。
      それでも止めなければならなかった。シルヴィアの願いが…守りたい人の願いがあったから…
       
      シルヴィアがユウの母さんを殺しに行く時、殺した時。ユウがユウの母さんを殺した時
      俺にはどうすることもできなかった…ユウの母さんも守りたかった、シルヴィアも守りたかった、ユウも…守りたかった
      でもどうすることもできなかった
       
      後悔しか…後悔しか残らなかった
      希望が増えていくたび、守りたいものが増えていくたび
      後悔だけが残っていく
       
      何よりユウ…俺はお前を守れなかった
      それが、どうしても…それだけがどうしてもできなかった… -- レナート 2013-11-06 (水) 23:21:16
      • (崩れ逝くレナートの身体を見ながらも、ユウは笑う)
        (呆れ混じりに、涙浮かべながら……笑う)

        馬鹿いえよレナート……俺とお前は、守りあうような関係じゃねぇだろ
        俺とお前は……対等だ
        いや、対等でいたかった
        俺は、お前の隣にいたかったんだよ
        だから、これでいいんだ
        俺は守られたいんじゃない、誰かを守りたいわけでもない
        もう、守る事なんて出来ないんだ……俺達は……

        だって……俺達は……もう、とっくに死んじまってるんだから

        (トリガーに、指を掛ける)
        (決意の色を強く、瞳に宿して)

        俺は……誰も守れなくてもよかった
        アーサーがいてシルヴィアがいて……そして何より、お前が……レナートがいれば、それでよかった

        でも、お前はいなくなっちまった
        シルヴィアは死んだ。母さんも死んだ。アーサーは笑顔を失い、劉は野望に捉われた

        どいつもこいつも人間をやめた。誰も彼もが俺を置いていった
        お前ですら……そうなっちまった
        それでも、それでもなぁ、レナート……俺はなぁ!

        お前がいりゃあ……それでよかったんだよ、今も、昔も……何もなくたって、お前がいりゃあ!

        (涙を拭いもせずに、笑ったままそう独白する)
        (たった一人、たった一人居場所を守ろうとしてくれた男に独白し……銃を向ける)

        なぁ、レナート
        俺達に……明日は、似合わないよな?

        (ガキの頃、公園の片隅で……底にしか居場所がなかった頃と同じ顔で、そう尋ねる)
        (まるで、冴えた考えを思いついた時のような、悪ガキの顔で……涙を浮かべたまま) -- ユウ 2013-11-08 (金) 22:41:20
      • そうか…そうだったのか…
        それが…(間違っていたのか、と言葉は続かず涙が流れる)
        (とても簡単なことだった。そして…とても、難しいことだった)
        俺もみんなと一緒にいるだけでよかった…何もいらない…
        金も、地位も、名誉も…殺しの技もいらなかった
        ただ…それだけでよかった…
        俺はそれでよかったんだ…
         
        でも俺は…できなかった…そうしなければならなかった
        日が過ぎるたび、月を進める度…大人になる度に、誰かとの繋がりの分だけしがらみが増えて…
         
        きっと、本当に必要なのは…ユウ…ただ隣にいればよかっただけかもしれない。
        きっとそれが本当の…家族だったんだ
         
        何もなくても…銃も、家も、金もなくても…
        一緒にいるだけでよかったんだ
        それが本当に”守る”ということだったんだろうな…
         
        (何かしようとするたびに増えていく、守ろうと思うたびに重く圧し掛かる掟やしがらみ)
        (本当はそんなこと思わずとも、ただ簡単なことだけでよかった)
        (そして、それは本当に簡単で自分の本当の願い)
         
        (そして、最後の力を振り絞り…拳銃を取り、ユウへ再度向ける)
        (ユウの銃と、並ぶように…お互いに銃口を向けて)
         
        帰ろう、ユウ
        みんなが…待ってる
         
        (穏やかな顔だった)
        (組織に入った時から消えていた、何もかも…解けた顔で)
         
        (そして、互いの引き金は引かれた)
         
         
         
        仕事でヘマしたヤツは悲しいねぇ、冒険者なんてそんなもんだろうけどよ
        ヤクザな仕事って悲しいねぇ…
         
        (路地裏でゴミ箱を大の大人に被せ、蹴り飛ばした後)
        (息を切らしながら公園の片隅まで走り逃げ遂せ…助けた?だろうもう一人の今日、初めて出会った同い年のヤツに語る)
        (この街の冒険者はヤクザ者よりタチがわるく、都合が悪い失敗など当り散らす時…真っ先に目を付けるその矛先が浮浪者に誓いの連中であり)
        (その少年も、俺もそういう類の人とも思われないヤツらと位置付けられてる)
         
        俺はレナート
        お前…名前、あるか? -- レナート 2013-11-08 (金) 23:16:06
      • (必死に逃げ回り、どうにか喧嘩を売ってきた冒険者を二人で片付け、まだ名前も知らない少年にそう尋ねられる)
        (お互い、初めてとは思えないコンビネーションだった)

        名前なんてねぇよ……だから、useless(ユウ・ジィレス)ってよべ
        ユウでいい。そう呼ばれなれてる
        おまえ(you)でもいいぜ、それくらい気安いほうが俺は楽だ

        (だが、俺たちは確かに初対面で、同じ町の最底辺で、まだ何処にも居場所がないガキだった)
        (それでも、少なくとも今よりは……お互い二人とも居場所があった。今みたいに憐れじゃなかった)
        (そのあと、俺達二人はハイタッチして、コンビを組んだ)
        (自然と、そうした。ずっと、そうしているべきだった)
        (思えば……あの時もう、俺のほしい物は手に入っていたんだ)
        (気付くのが遅すぎた。振り返るのも遅すぎた。それでも……)


        (血溜まりの中で、天を仰ぎながら、相棒(レナート)の顔は敢えて見ずに微笑む)

        なぁ、レナート……
        お互い、遠回りし過ぎたな
        もっと……もっと早く、こうするべきだったんだ
        最初に踏み外したときから、こうするべきだったんだ
        どうせ、俺もお前もシルヴィアにゃあえねぇ……向こうでアーサーと劉は待ってるだろうけどな
        そしたら、またみんなで一杯やろうぜ
        そしたら、シルヴィアを迎えに行こう

        きっと一人で……寂しがってるから

        (満足気に呟いて、脱力する)
        (最早、悔いはない)
        (死人が眠るに相応しい安堵を得て、男は手を下ろした)

        (静かに、目を閉じたまま)
        (死者は、再び眠りにつく)
        (永久に、静かに) -- ユウ 2013-11-11 (月) 14:06:10
      • (残ったのは死体)
        (残ったのは灰)
        (残ったのは剣)
        (残ったのは二丁の拳銃)
         
        (残ったのは……)
        (幼馴染の男達)
         
        【Fin】 -- レナート 2013-11-11 (月) 21:36:52
  • (駆け上がるでもなく、非常階段をゆっくりと上りながらアーサーのいる部屋を目指す)
    (やることは変わらない。遮蔽物……時には死体、時には障害物……そして時にはレナートをを使いながら、確実に相手の急所に弾丸をねじ込んで行く)
    (華も、優雅さもない、ただの効率的に人の形をした物を壊す技)
    (組織に入ってから……只管に研磨した技)
    (かつては母が振るっていたであろう、忌まわしいソレ)
    (死星は昇る。ただ頂を目指して) -- ユウ 2013-11-06 (水) 21:19:28
    • (切り開く。ただひたすらに切り開く。劉の戦いの真似事か…いや、いつしかそれに近い立ち振る舞いになっていたかもしれない)
      (先陣を切り、刺客を切り、投げ、叩きつけ…そしてその先に…)
       
      (そして頂に到る)
      (銀の閃き…虚空を仕舞い、自らの使う拳銃を手に…ひっくりと開かれたドアを挟んで再会した)
      (その部屋で、3人は再開した)
      (レナートとユウ…そしてアーサーが)
      (果てしなく長かった1年ぶりの…邂逅) -- レナート 2013-11-06 (水) 21:25:28
      • (扉の向こうに覗いたその景色は、まさに地獄のようだった)
        (塗料をぶちまけたかのように、通路も二人も、たった今息を引き取った数多の部下でさえ暁色に染まっていた)

        誰もいなくなっちまったよ。ロドニーもゲイツもジョウも。アスハムもマーティもブラウンもだ。
        俺がここに登り詰めるまでに、多くが死んだ。マッシュの旦那もそうだ。
        覚えているだろう? 姉さんを守れなかったあの親父を。
        穏健派だのなんだの言って日和りやがって。
        劉と戦争するときのアイツ、俺に何て言ったかわかるか?
        「今度こそは守りたい」だぜ?
        俺の肩をしっかりと掴んで! まるでそうすることで罪から目を背けようとするかのようにだ!
        許せるか? 許せねえよなあ……だからさ、売ったんだよ。
        俺が。劉に。……まさかお前もあっちに付くとは思わなかったけどな。

        ユウはあの時、劉の側に付いた。
        レナート、お前は何故そうしなかった?
        聞かせろよ、ついでだろ。 -- アーサー 2013-11-06 (水) 21:42:52
      • (そのまま静かに部屋に入れば…銃をテーブルに置き、コートのポケットに手を入れる)
        (取り出したのは…一通の手紙。手紙をテーブルへ投げ、滑るようにアーサーへ寄越した)
         
        (それが答えだと…無言で答えた。)
        (アーサーも目にした…シルヴィアがアーサーを通して自身に渡した手紙が答えだと) -- レナート 2013-11-06 (水) 21:48:35
      • (行く末を見守るように、黙って懐からタバコを取り出して火をつける)
        (そして、首だけでアーサーに手紙を取るように促す)
        (まるで、場末のバーの片隅でそうするように)
        (過去を、なぞるように) -- ユウ 2013-11-06 (水) 22:03:28
      • (そうだ、あの時……俺がレナートに渡した手紙だ)
        (見紛うはずもない。姉さんの直筆で宛名もある)
        (既に封切られていた中身を取り出すと、見覚えのある筆跡が並んでいた)

        (マッシュのツテで両親の仇を炙り出したこと)
        (それがユウの育ての親であったこと)
        (自分にはどうしても彼女が生きているのが許せず、自らの手で仇を討ちたいと思ったこと)
        (……それを今夜、決行すること)

        あの人は、ただの女だった。上流階級から一気に蹴落とされて、誰にも頼ることができず、一人で俺を育てた。
        俺たち底辺で這う事を選んだ人間と違って、姉さんだけは……。

        (ただの女が暗殺者に一矢報いることなどできない。結果は目に見えていたはずだ)
        (それでも、そうせざるをえなかったのか。姉さんなりの過去との向き合い方だったのか)
        (今では確かめる術など残されてはいない。あの人は、とっくに死んでいるのだから)

        (文末にはこう添えられていた)
        (「もしアーサーが道を違えてしまったのなら、あなたがそれを正してね。」)
        (「あなたなら、それができると信じています。」)

        ……わからない。わからないな。わからないよ。
        何故、姉さんは俺に黙っていたんだ!?
        俺が組織の人間だったからか! 内部抗争に発展しないよう、部外者である自分ひとりで?
        ……もう遅いんだよ、何もかも。既にそんな一線、何度も越えちまってる。

        そうだろ、ユウ? 俺たちはもう、何もかもがどうしようもないんだ。

        (俺はユウに銃口を向けた。もうこいつの育ての親は死んでいる。こいつ自らの手で始末していたはずだ)
        (そもそも、血縁関係なんて存在しないことまでわかってる。だが、それでも俺は、それでも俺の指先は、トリガーを引き絞った)
        (銃声が響き渡る。ああ、何もかもが重い。勘弁してくれ……) -- アーサー 2013-11-06 (水) 22:19:42
      • (銃声が轟き、血華が舞う)
        (肩口を強かに抉られて尚、ユウが動じる事はない)
        (動じようはずもない)

        ああ、もう、どうしようもない
        シルヴィアは生き返らないし俺の母さんは殺し屋だ
        レナートは死んだし劉も死んだ
        俺だって、どうしようもない
        後は緩やかに朽ち果てて死ぬだけだ
        だけどな、アーサー

        (静かに、銃口をアーサーに向けて)

        お前は……違う
        お前はこっち側じゃない

        (引き金を引く)

        (一発だけ。それで十分)
        (放たれた一発の弾丸は、寸分違わずアーサーの握っていた銃を撃ちぬき、容易に取り落とさせる)

        お前は、踏み違えた

        -- ユウ 2013-11-06 (水) 22:31:45
      • (そして銃弾は放たれた。アーサーが銃を向けた時から、テーブルの銃を再び取った男は)
        (ユウの言葉の後…アーサーへ向けて、放たれた。たった一発…祈るように、送るように)
         
        すまなかった、アーサー…
         
        ユウ
        (そして、銃は男へ向けれた) -- レナート 2013-11-06 (水) 22:44:41
      • (ああ、最悪だ。体まで重くなってきやがった。顔はべたつくし、もう……)
        (俺は机に突っ伏すように、ぐったりと倒れこんでいた。酒に溺れた時のように。泥に沈むかのように)
        (真っ暗で、もう何も見えない。今際の際なんて美談の塊だが、現実はそうじゃないらしい。思い返すことなんて何もない)
        (あるはずもない。ただ誰もがそうであるように、俺もただの肉となる。足元に転がる拳銃よりも、俺の体温は冷たくなっていくだろう)

        いいさ、友達だったろ。

        (そう残して、俺の命は潰えた) -- アーサー 2013-11-06 (水) 23:05:43
  • (天高く聳える高層ビル。表向きは健全なる一般企業の社屋であるが、その実裏社会を手中に収める、巌龍の総本山)
    (出入り口には武装した警備員がまばらに配置されており、その様子を逐一監視カメラが捉えている)
    (過剰とも思える厳重な警備は、一体何から身を守るためか。何かを恐れているのか? 俺が?)
    (今やこの街を支配する、アーサー・ゼメキスが? そんなはずはない。俺はただ、力を誇示したいだけだ)
    (この圧倒的すぎる情勢にも関わらず、反旗を翻す人間は一定数存在するからだ。そいつらがどれだけ矮小でも、俺は容赦しない)
    (巌龍は、容赦しない) -- アーサー 2013-11-05 (火) 22:27:17
    • (要塞。最初に頭に浮かんだ単語はそれだった)
      (同じ組織にいて、そしてその組織の幹部であるからこそ、それがどれだけ強固であるかは重々承知している)
      (だが、今となっては瑣末事だ)
      (そこに用がある。だから行く)
      (それだけの話だ)
      (コートの裾を翻し、両手に銃を握ったまま、真正面から乗り込むのは……二つの死体の影)
      (一つは……厳龍四星。最後の1人。ユウ・ジィレス) -- ユウ 2013-11-05 (火) 22:33:44
      • (一つは…かつて…巖龍の死神と呼ばれた男。レナート・"ブラッド"・バラッド)
        (そして…巖龍の四星を悉く落とし、劉すら地に落とした男)
        (墓場から蘇った死神…)
        (肩にかけておいたバックから伸びるのは…連続した銃弾。ベルトリンク)
        (その右手に持つのは…軽機関銃)
        (男達は、要塞へ向かう。死地へ向かう。そこに行かねばならぬから) -- レナート 2013-11-05 (火) 22:39:37
      • (首を振る監視カメラの動きが二人を収め、途端に状況は慌しく変化していった)
        (足早に集う警備員ら。インカムからの指示を受け、各自的確に目標へと向かってゆく)
        (彼らはユウ、レナート両名を目視で確認した後、何のためらいもなく掲げたアサルトライフルで銃弾を撒き散らす)
        (激しい弾幕にまばらだった通行人も我先にと逃げ出し、悲鳴が遠く轟いた。向かいのオフィスからは警報が鳴り響く)
        (しかし警備員らは意に介することもなく、まるで戦地に赴く兵士のように冷徹であった) -- 本社ビルエントランス 2013-11-05 (火) 22:47:49
      • (仮にも幹部であるはずの自分にも、躊躇わず牙を向ける。優秀な部下たち……いいや、犬共だ)
        (アーサーの『躾』は行き渡っているらしい)
        (溜息をつきながら、流れ弾で死体に変じた通行人を盾に前に進む)
        (遮蔽物さえあれば、射程距離外からの掃射など、取るに足らないものだ)
        (懐から取り出した手榴弾のピンを口で抜き、投げつける) -- ユウ 2013-11-05 (火) 23:27:51
      • (そしてこの男は、その人非ざる力で路駐された車を蹴り遮蔽物とし…そのままビルに押して進む)
        (空いたリア、フロントガラスで射線が通るように…トランク上に機関銃を置き、掃射しながらビルへ向かう)
        (それ自体が装甲車かのように、兵隊たちを薙ぎ払っていく) -- レナート 2013-11-05 (火) 23:31:34
      • (清廉潔白に保たれていたビルの壁が、瞬く間に鮮血と硝煙に彩られていった)
        (「奴らは一流の戦争屋だぞ!」「まずい、どんどん向かってくる……怪物か!?」)
        (エントランスを任されていた"ファットマン"ジョーイは、警備室のモニタの前から逃げ出していた)
        (こんなはずはない、勝てっこない……その一心で巨肉を揺らしながらエントランス内部から裏口へと向かおうとした矢先)
        (ゆっくりと降りてきた中央エレベータから、スーツ姿の男たちがジョーイを出迎えた)
        (それらを率いる男は、天狗の面を被っていた)

        「おやぁ、ボスは持ち場を死守しろと仰いましたよねェ? エ?」

        (言い訳を口から零すよりも先に、ジョーイの顎先は爆ぜていた)
        (天狗面の男が彼の咥内に銃を突き込み、その機関拳銃の引き金を引いたからだ)
        (真っ赤な面がジョーイの血でさらに鮮やかさを増す中、第一防衛網を突破した二人が現れる) -- 本社ビルエントランス 2013-11-05 (火) 23:51:51
      • (エントランスにたどり衝けば、血肉が爆ぜ…天狗のオメンをかぶった男が一人)
        (さて、何者かと思う前に軽機関銃を向けて引き金を引き、エントランスを走り出した)
        (男が持てば、機関拳銃の如き軽やかさでその暴力は振るわれ)
        (天狗面の男と、スーツのものたちに向けて薙いで放たれた)
        (エントランスのオブジェ、女神像の羽が流れ弾で削られ、散る) -- レナート 2013-11-06 (水) 00:00:35
      • (スーツ姿の男たちは、まるで壁になるかのように、我先にと天狗面の前に躍りだす)
        (飛散する血肉にも関わらず、男たちはまるで平然としていた。そう、かつての劉が率いた部下のように)

        そうですよ、ハハァ! 無駄、全てが無意味! あなたたちはァ……死ぬ! 今、ここでッ!

        (盾の役割を果たした男たちは、続いて矛の役割を果たすべく両者に掴み掛かる!)
        (ユウを庇い立てするレナートの掃射に怯む事なく猛然と突撃する彼らも、まるで化け物であった)
        (真横で弾丸の嵐に見舞われ屑肉と化す同類を見返すこともなく、残った彼らはレナートを殴り付ける) -- 本社ビルエントランス 2013-11-06 (水) 00:08:59
      • (銃声が木霊する。一度だけ)
        (銃声が鳴り止まぬ間も許さない連続射撃)
        (ワンアクションで全ての弾丸を吐き出した二挺拳銃のマガジンが落ちると同時に、空薬莢が地面を叩く乾いた音が木霊する)
        (吐き出された弾丸は一発違わずレナートの目前にいる男達だけを掃除し、まるで道を開けるかのようにレナートの射線をクリアにする)

        やれよ、レナート
        尻拭いとお膳立ては俺がしてやる
        何時も通りにな

        (死体は嘯く。笑いもせずに、淡々と) -- ユウ 2013-11-06 (水) 20:13:02
      • (まるでかけられた網を突き破った獣の如く。押さえつけるもののない男は駆ける)
        (そして天狗面に向けて閃き、放たれるのは銃ではなく)
        (かつて劉が道を切り開くために振るった…そして今、アーサーの元への道を切り開く剣)
        (片手で虚空が抜かれ、人非ざるものの力で振りぬかれる)
         
        あぁ。先陣を…切り開くのは俺(ら)の役だからな
         
        (空気が震え、金属の鳴りが響き美しい音を奏でた)
        (虚空の音色が鈴の如くエントランスに響く) -- レナート 2013-11-06 (水) 20:46:42
      • (ディスプレイ越しに垣間見た光景は、俺を釘付けにするには十分すぎるほどだった)
        (揺らめく銀光は見忘れるはずもない。先代が絶えず下げていた、愛用の一振りだったのだから)
        (まるで全ての過去が俺に襲い掛かってきたかのような錯覚……いや、これは紛れもない現実だ)

        ユウ、お前はこちら側だと思っていたんだがな。悲しいよ。

        (エントランスのスピーカーに無感情な声を零し、マイクを切った)

        (本心なのだろうか? 自分でもそれはわからないが……ただ、この部屋は少し広すぎる)
        (そんな思いがふと過ぎったことに、思わず笑ってしまった)
        (こうしている間にも、エレベータからは増援が送り込まれ続けている)
        (二人はここまで辿り付けるだろうか? もし、たどり着けたのだとしたら……)

        ……始末は、俺自身の手で。

        (懐の拳銃が酷く重い) -- アーサー 2013-11-06 (水) 21:09:52
  • (抗争が激化して、あれから一年ほど経っただろうか)

    (劉の奴は死に、子飼いの化け物は皆殺しにした)
    (化け物(あいつら)を生み出した研究所は閉鎖し、その資料の全ては焼却してやった)
    (勝った。俺は劉に、組織に勝った。俺はあいつが座っていた椅子に踏ん反り返り、あいつが見下ろしていた光景を眺めている)
    (降りしきる雨の隙間を縫って、また黒ずんだ煙が昇ってゆく)
    (父さん、母さん、見えるだろうか。アンタたちを見殺しにした奴らが、アンタたちと同じところへ行くよ)
    (アンタたちと同じように、組織の力によって殺されてゆくよ)
    (……でも、それも俺の代で終わりさ)
    (殺し尽くすだけ殺したら、最後は俺もアンタたちのところへ行く)
    (それで全ておしまい。そうだろ、姉さん?) -- アーサー 2013-11-03 (日) 22:49:44
    • (……夢を見ていた。あの頃の夢を)
      (そこそこ名前が売れて、組織の中でも顔が利くようになってきた頃だ)
      (若さが鼻に付くとか色々言われもしたけれど、俺にはいつだって後ろ盾があった)
      (それがどういった縁で培われたかに気付くには、少々時間を要したが)
      (まあ、周りが言うように若かったんだろう)
      (まさか姉さんが、マッシュの野郎と出来てるだなんて。後見人が聞いて呆れる)
      (だが俺も、そう嫌な気分じゃなかった。俺も旦那には世話になってるし、何よりだ)
      (あんな幸せそうな姉さんの顔、そうそう見れやしなかったから) -- アーサー 2013-11-03 (日) 23:00:02
      • (俺は旦那の屋敷に招待されていた。「今日は重大な発表があります!」だなんて姉さんが言うものだから)
        (雑務の大半を部下に押し付けて、慌てて飛び出したものさ。それがまさか、婚約発表だとは)
        (折角のパーティだったというのに、酒も料理もまったく味を覚えちゃいない)
        (旦那が秘蔵のバーボンを出してくれたっていうのに。辛うじて覚えているのは、俺をからかうユウの顔ぐらいだ) -- アーサー 2013-11-03 (日) 23:13:03
      • (パーティも終わり、俺は姉さんの部屋で話をしていたんだ)
        (旦那も粋な計らいをしてくれるものだと毒づきながら、久しぶり再会を楽しんだ)
        (近くで起きた事件の話。俺が貰ったシマの話。皆はまだバカなことをしていないか?なんて聞いてくる)
        (「よしてくれよ、姉さん。俺たちもう子供じゃあないんだから」)
        (そう返す俺の顔は、きっと昔のように子供だったに違いない) -- アーサー 2013-11-03 (日) 23:17:11
      • (姉さんはついでだと言って、俺に手紙を寄越したんだ)
        (今日これなかったレナートにって。今時紙媒体だなんて時代遅れも甚だしいが、それがいいのだと)
        (幸いその夜の会合であいつと会う約束があったから、断る理由も無かった)
        (今思えば、あの手紙には何が書かれていたんだろう)
        (結局聞けずじまいだった。だってあの夜、姉さんは殺されたのだから) -- アーサー 2013-11-03 (日) 23:51:46
      • (わからなかった。俺には何もかも。何故姉さんがあんなことを仕出かしたのか)
        (誰かの入れ知恵かとも疑ったが、そうじゃない。姉さんは元々晴らしたかったんだ)
        (志半ばで殺された父さんと母さんの無念を。夢を断たねばならなかった自らの無念を)
        (だからあの夜……姉さんは、組織の殺し屋を……) -- アーサー 2013-11-04 (月) 00:00:03
      • (……目が覚めた俺は、泣いていた)
        (何度も何度も、この夢が俺を過去に縛り付ける)
        (いつだって目を閉じれば、浮かんでくるのはあの頃ばかり)
        (幸せだったあの頃。不自由だったけれど、それでも自由だったあの頃が)
        (ユウ、レナート……お前たちの今は幸せか?)
        (俺には全てが、この淀んだ空のように映って仕方がないよ) -- アーサー 2013-11-04 (月) 00:13:35
  • アーサー、いるか…
    (あれから暫く、男はアーサーの元へは寄らず)
    (依頼や彼からの仕事は厳龍とは関係のない他所のシマやアーサーの仕切る場でのみ、それも部下を通しての接触がほとんどであった)
    (にもかかわらず男は的確に頼まれた依頼を遂行し、事実アーサーの動向を嗅ぎつけた何人かの劉寄りの幹部達は、或いは敵対組織の、或いはレナートの仕業に見せかけ秘密裏に処分されてきた)
    こうして会うのはあの時以来になるか…
    (あのときと同じく、微塵も遠慮する様子はなく、男はアーサーの部屋のソファに座りこむ) -- ヨイチ 2013-10-23 (水) 23:31:30
    • 存外義理堅い男だな、お前というやつも。そうでなけりゃ、生きちゃいないか。そうだな。

      (実際、与一の働きぶりは見事なものだった。レナートの下で付き従っていた男だけはある)
      (彼はまるでトレースマシンのように、第二のレナートを演じてきた)
      (事実の隠蔽には些か骨が折れたが、その代償に見合うだけの戦果を齎してくれた)
      (ボスである劉の直属の配下が多数失われたことにより、組織内部でも意見の衝突が見られるようになった)
      (無論幾らかは恣意的なものがあるのだが、それが誰の手によるものなのか、それを理解しているのは俺と与一だけだろう)
      (いや、あいつらなら……或いは)

      パーティ券はもう手に入れておいた。舞台もバッチリだ。
      どんな名優も腰を抜かすぐらいのな。 -- アーサー 2013-10-23 (水) 23:48:04
      • よしてくれ…俺のはそんなんじゃねえ
        単に一線を引いた関係が、俺にとって人と付き合うのに一番気楽なだけだ
        '(舞台が整った、その言葉に、レナートがいなくなってから普段滅多に見せた事のない笑いの表情を男が見せる)
        ふ…大したもんだ、情報屋と言ってはいるが、そこまでの事が出来るならもうなんでも屋と改名した方がいいんじゃないのか
        …(急に、男が笑うのをやめ、アーサーの目を見据える)
        いよいよだ、近いうち、俺と奴はやりあうことになる…
        もうすぐあんたは、最強の駒を手に入れられるんだ、期待して待ってな -- ヨイチ 2013-10-23 (水) 23:58:02
      • (この時俺には与一が、心底楽しく見えた。まるで遊園地が待ち遠しい子供のように)
        (希望と言うにはあまりにも血塗られエゴまみれな代物だが、あいつにとっては二とない機会なのだ)
        (しかしながら俺には、それが若干気に掛かった。そうだ。多分こいつはもう……)
        (……二度と戻ってはこない。確かに、そんな気がしたんだ)

        正確な時間は追って知らせる。
        あとはお前が結果を出すだけだ。
        死者をまた地獄に送り返すだけ。簡単な仕事だ。 -- アーサー 2013-10-24 (木) 00:12:09
      • ああ…ここで会ったときに言った通り、誰であろうと俺は殺すべき者を殺す、それだけだ
        …いや、違うな、それしかできねえと言うべきか…
        (複雑な胸中を反映してか、この日の男は普段は決して見せない、見せようともしない心の内を、つい口にする)
        …ふ、柄にもねえ事口にしたな、今のは忘れてくれ(自嘲気味に鼻で笑うと、ソファから立ち上がり)
        時間のあるうちにリストに書かれた幹部共は必ず始末する、他にやってほしい奴がいたら部下を通して追って伝えてくれ
        万が一奴と待見えて俺が戻ってこなかった場合は、厳龍の倉庫街、十三番倉庫の番をしている男に聞け…少し金がかかるが腕利きの掃除屋を手配してくれるはずだ。
        …世話になった、じゃあな
        (そのアーサーの直感を知ってか知らずか、今生の別れの様な挨拶を交わすと、アーサーの部屋を出ていった) -- ヨイチ 2013-10-24 (木) 00:21:30
  • 【6年前】 -- 2013-10-20 (日) 16:11:07
    • (組織に入って2年。俺はユウとアーサー…シルヴィアに何度も会おうとしたが、様々な出来事が俺の足を阻んだ)
      (そして俺がようやく…二つ名で呼ばれるほど組織の男として歩んで、ようやく時間が取れるようになり)
      (ただピアノの、シルヴィアのピアノの音色を聴きにこの薄暗いバーに来ていた)
      (俺は彼女のピアノが聴ければそれでいいと…思っていた)
      (酒場の片隅の、薄暗い席でただただその音色に耳を委ね…) -- レナート 2013-10-20 (日) 16:15:34
      • (古く日に焼けた天井のプロペラめいた空調が、ゆっくりと周り続けている)
        (客はまばら。ゆったりとした演奏が漣のように空間を満たしていた)
        (私は何時も通り、この場所で、いつものようにいつもの曲を弾く)
        (それが今夜だけは違っていた。私の目の前に、あの男が現れたのだから)

        ……ッ!

        (キーを叩く指先がブレ、不協和音を醸し出す。客層の幾らかが首を傾げるのが見えた)
        (けれども私はまた、何時も通りの演奏を続けた。私の代行者が行くのが見えたから)
        (彼らは組織の手の者。正確には、私を傍に置きたいと言った組織の男……マッシュ。彼の部下たち)
        (嗚呼、遠目にレナートを囲んでいるのが見える。手荒な真似はしないかしら。怪我人はでないといいのだけれど)
        (チャーリーやヒギンズ、ミラ……ここには大切な常連客がたくさんいるし、あまり騒ぎは……)
        (……私はそれが叶わぬ願いだということをすぐに思い知り、ため息をつくことになった) -- シルヴィア 2013-10-20 (日) 16:29:34

      • (どうでもよかったのかもしれない。まだ厳龍に入る前ではわからなかった裏社会の影)
        (この店はまた、そうした裏社会の人間がその手にしていた)
        (それでもよかった。俺はただシルヴィアのピアノを聴きたかっただけ)
        (俺は、ただ男達に言われるがままに…黙って酒場を出た)
        (何もせず、騒ぎもせず、ただ黙って店を出た)
        (シルヴィアにも、誰にも迷惑をかけるつもりなんてなかった)
        (マッシュが俺がどこの人間か知っていようが知らなかろうが…どうでもよかった。シルヴィアにとっても俺は邪魔なのだろうか。ただそんな疑問だけが頭に浮かび)
        (店の外で夜風に迎えられた。何もなかった、あの後もシルヴィアはきっとピアノを弾き続けているのだろう…明日も明後日も)
         
        (店で俺を囲んでいた連中が、人気のない夜道で俺を再び囲まなければ…マッシュは変わらずシルヴィアを囲えていたのかもしれない) -- レナート 2013-10-20 (日) 16:44:54
      • 待って! 私はその人に用があるの。先に戻ってて構わないから……だから。

        (慌てて店を飛び出した私は、彼らの「少しだけなら」という妥協に感謝しながらその背中を見送った)
        (しとりしとりと降り注ぐ小雨の下で、数年ぶりの再会を果たす)

        どうして戻ってきたの? あなたも……そしてわたしだって、もう昔の子供じゃないわ。
        もう……大人よ。 -- シルヴィア 2013-10-20 (日) 16:56:17

      • シルヴィアのピアノが…聴きたかった
        (ただそれだけ。初めてあったあの時のように…ピアノの音色に惹かれて)
        (ただそれだけのために、垣根に登った時のように)
        (静かに微笑み、応えた)
        (大人になり、関わる組織も人間も変わってしまった今でも変わらぬ思いを呟き、応えるだけだった)
        小雨が仕立てられたスーツを撫でる) -- レナート 2013-10-20 (日) 17:04:05
      • そんな……そんなの、勝手過ぎるわよ……。 ……馬鹿。

        (私だって、彼が嫌いになったわけじゃない。みんなそれぞれこの街で、ただ生きていこうと足掻いただけ)
        (世の中はいつだってクモの巣みたいに纏わりついて、誰もが知らずに身動きできなくなってゆく)
        (良かれと思ってしたことだったのにも関わらず、私は何故だか不思議と罪悪感に囚われていた)

        マッシュのおじ様がね、私を迎え入れようとしてくれているの。
        あなたはまだ知らないかもしれないけれど、ずっと……ずっと上の人よ。
        でも私だって勝手よね。ピアノを、音楽を……何処かでまだ夢を捨てきれていないから……。
        ……私は未だ、あの店にいるの。 -- シルヴィア 2013-10-20 (日) 17:15:15

      • (自由とはなんだろうか。しがらみだけが増えていく。それでも俺は、その増えた何かを守るために)
        (シルヴィアが幸せになるにはどうすればいいのだろうか。ピアノを弾き続けるためには?)
        (彼女を見て…答えは出ていたことを悟る)
        (ここに来たおかげで知ることができた。組織を守ることが、彼女を守ることに繋がるのだから)
        (劉のために、シルヴィアのために、組織のために俺は…戦い、守り続けることができる)
        (どんなに辛く長く、先が見えない世界でも俺は…)
         
        ピアノ…聴けてよかった。
        (別れの挨拶としたのか、それを済ませると本当に少しの間の邂逅を背にし…歩いていく)
        (振り返らない。立ち止まらない。俺には守るべきものが、守り続けるべきものがあるから) -- レナート 2013-10-20 (日) 17:25:03
  • (獏とした闇が広がっていた)
    (そこには無数の弾痕が刻まれ、解れた帳簿が踏みにじられて散らばっている その半分は薄汚れた赤に染められていた)
    (倉庫街、埠頭近くの東のはずれ 地図から消されたその場所に、ひとり紫煙をくゆらす青年がいる)
    (たった一つ残された木箱に腰かけ、捜査員の最後の一人を送り出してから二時間近くが経とうとしていた) -- マリウス 2013-10-18 (金) 22:52:40
    • (同時刻、外資系ビルの20階。琥珀で彩られた無機質なオフィスで、無個性な電話の呼び出し音が鳴り響く)
      (手に取る男の名はアーサー・ゼメキス。痩せぎすで銀の髪を揺らす彼は、この街に巣食う巨悪の一片である)

      俺だ。……ほう、ダニーの客人が殺られたか。ああそうだ、あいつは例のシマを手中に収めようと躍起になってたからな。
      兵隊が必要だと、経歴人種問わず無節操にかき集めていた。まあ練度で言えば下の下だろうが……。

      (以前の彼を知る者ならば、組織の末端の出来事とはいえ躍起になって手を尽くしただろう)
      (それが組織の人間であった。組織の人間はすなわち、家族であったから。しかしながら彼は変わってしまった)
      (ガラス張りの窓から倉庫街を見つめる視線は、酷く冷徹であった)

      ……何? 相手はたった一人? そうか、まるで……。

      (アーサーは呟き掛けた言葉を封じ込め、濁す)
      (彼の脳裏に映った姿はもういない、遠い日の幻影だ)
      (かつて組織に在籍し、今は死地より蘇りし男の姿……)

      ……いや、こちらの話だ。それで、ダニーは?
      ああ、そうだろう。奴は酷く短絡的だ。年の功とは遥かに縁遠い。
      俺たちが動くこともないだろう。義理立てるにはあまりにもうま味がない。
      ……ああ。それでは、よろしく頼む。 -- アーサー 2013-10-19 (土) 21:00:18
      • (舞台は再び倉庫街へと戻る。壮絶な銃撃戦もなりを潜め、静寂を引き裂いていた破裂音も)
        (今ではそれを感じさせない程に、夜空は沈黙を守り続けている)
        (月明かりといくつかの街頭が照らすだけの冷たい風景を、黒塗りの車列が今まさに駆け抜けてゆく)
        (最後尾の後部座席に陣取るは、組織でも中堅として名高いダニエル・ラドクリフ)
        (人読んでアゴニィ・ダニー、その人である)

        何処の誰だか知らねえが、オレの膝元で好き放題たあナメてやがる!
        ケジメだけは付けねえとよ。いけねえだろう、なあ。おい。

        (彼の部下は武装し、次々に下車し銃器を構える)
        (そして最後にダニーがお気に入りの古びたハンドガンを構えるのを合図に)
        (男たちはまるで洗車でも楽しむかのように、倉庫を横合いから蜂の巣に)
        (小気味良い火薬の音が幾重にも重なり、マズルフラッシュが閃光のように瞬いていた)

        だっはっはっは! このままぶっ潰しちまえ!! -- ダニー 2013-10-19 (土) 21:19:31
      • (白い煤が床に落ちきる前に遮蔽物に転がりこんで、野太い声を聞いた 期待した声のどれとも違った)
        (水を向けた甲斐がなかった 苦々しい落胆が胸に広がり、毒づきたい気分になって)誰だよあんた どこの馬の骨だ!!
        ケチな悪党の顔までいちいち覚えちゃいないんでね もっと上の人間を出してくれよ 悪いがあんたには用がないんだ
        (狂ったピアノの音色を思わせる音の奔流 負けないように声を張り上げたが、はたして聞こえたどうか)
        (耳が莫迦になりそうだった 周りの全方位から粉状になった建材が雨霰と降りそそぎ、トレンチコートが白くなった)
        (回り込もうとする兵隊がいた ガラス片に映った姿に向けて散発的な応射を加え、二人を打ち倒して) -- マリウス 2013-10-19 (土) 21:41:57
      • (鮮血の花が次々に咲く。ダニーの部下も、頭であるダニー本人もおろかな男ではない)
        (まがりなりにも裏社会で生きてきた男たちだ。しかしそれでも、倉庫内にいる何者かを打ち倒すことはできていない)

        (痺れを切らしたダニーの号令を合図に、別働隊が裏口より雪崩れ込んだ。先陣を切る男が廃材をストックで打ち倒し)
        (道を強引に切り開く。黒服の男たちは階段を駆け上り梯子をよじ登り、ところ狭しと駆け巡った)
        (男たちの目の前に、標的の姿が映る……何とそこには、たった一人で立ち向かうマリウスの姿が!)

        (四方八方から雷鳴めいた轟き! 男たちは誰であろうと、何人であろうと容赦しない。何故ならば男たちは巌龍。組織の人間なのだから)
        (だがしかし火線が格子のように犇く中、男たちは次々に倒れてゆく。硝子の破片が、外壁の屑が、埃の渦が、噴き出す血潮が)
        (まるで霧のように男たちを包んでいった) -- ダニー 2013-10-19 (土) 22:04:52
      • あんたはしくじっちまった 大哥に顔向けできないよな だが、そいつはあんたの個人的な問題だ 俺は知らんね
        (スプリングの抜けたソファから千切れたスポンジの欠片が舞い、そのすぐ隣の空間を別の弾丸が貫いていく)
        (錆びの浮いた鉄材の柱がけたたましい音を立てて、そのすぐ下を縫うようにして這い進んだ)

        (断じて言いたいところだが、銃撃戦がしたくて居残ったのではない わざわざ一人になった意味がまるでない)
        (味方を撤収させたことをほんのり後悔しはじめたその時、新たな敵と鉢合わせて)ったく、次から次へと!
        (明かりを撃ちぬけば一面に濃い闇が落ち、消防用のスプリンクラーの栓を目に付いた分すべて弾き飛ばした)
        (つかのま冷たい雨が降る カラスの死骸が浮いたタンクに溜められた雨水だろう その水が尽きるまでに次の動きを考えなければいけない)
        (死の恐怖をアドレナリンが塗り潰していた 左の腕に焼けつく様な痛みを感じ、身体を半回転させる力に抗いながら物陰に転がりこんで)

        ?(同士討ちを期待していたわけではない だが、闘争に研ぎ澄まされた感覚が潮目が変わりつつあることを訴えていた) -- マリウス 2013-10-19 (土) 22:33:02
      • ええい、相手はたった一人なんだぞ! おめえら、それでも組織の男かよ!

        (声を荒げたところで状況は好転することなく、目の前でガラス窓が爆ぜたと思えば、黒服の男が転がり落ちてきた)
        (通常ならばこの時点で引き下がるか、上の指示を仰いでいただろう。しかし組織がそうであるように、ダニーにもメンツがあった)
        (部下がこの体たらく、汚名は自らが雪がねばならない。それが掟。それが誇り)

        (正面を封鎖していた重苦しいシャッターを、ダニーは部下から剥ぎ取った短機関銃で穴をつくり蹴破った)
        (中では先に突入した黒尽くめの男たちが転がり点在している。息をしている者も少なくはないが、優先すべきは彼らではない)
        (彼らをこうもあしらったマリウスを、早急に排除する必要があった)

        (ダニーも組織ではそれなりに永井。人を率いるということは、相応の功績を残してきたということだ)
        (組織に忠誠を誓い、そして結果を出した。それは金銭であったり、物資であったり。ダニーの場合はどちらとも違う)
        (敵対者を排除することで、今の地位まで来たのだ)

        いるんだろう、出て来い! オレがぶっ殺してやる!!

        (ダニーの小脇で短機関銃が踊り狂う! 兆弾が倉庫内を舞い、各所に跳ね回って消えてゆく)
        (向かいからの弾幕に、彼はまったく怯まない。淀んだ雨の中での応酬。しかし決着はすぐに訪れた)

        ぐわあっ!

        (利き足を撃ち抜かれ、無骨な階段から転げ落ちるダニー。肩に一発。腹に一発)
        (彼の身体は濡れた床面に横たわった)

        ち、畜生……てめえ、後悔するなよ……。
        組織は必ず、お前……お前を……。

        (言い切る前に事切れたダニーの胸から、携帯電話の呼び出し音が響く)
        (それはまるで持ち主ではなく、別の……マリウスを呼んでいるかのようだった) -- ダニー 2013-10-19 (土) 23:16:36
      • ご苦労。こいつは昔ながらの老害でな、頭が固くて邪魔だった。助かったよ。
        誰だか知らないが……ああ、問題児の警部補殿か。話だけなら以前聞いた覚えがある。
        配属早々に更迭された、と。ダメじゃないか、市民の手本たる者の行動とは思えないな。
        これではとても、税を納める気にはなれやしない。

        (電話の向こうでは無感情につらつらと、君を挑発するかのような声が伝わってくる)
        (そこに真意が秘められているかは定かではなく、そもそも会話をする気があるのかすらも不明瞭だ)
        (電話の声は、なおも一方的に話しかける)

        今の君の仕事は、もっと平和的なものではなかったのかな? 警察機構に逆らってまで行う価値のあるものだったのか?
        よく考え直してみて欲しい。我々に関与するという意味を。
        それとも何か理由でもあったのか。どうなんだ?教えておくれ、ベイビーフェイス。 -- アーサー 2013-10-19 (土) 23:21:34
      • (皮肉な話だが、見当外れの硝煙弾雨が消音器の役割を果たしてくれた 味方の心配をせずに済むのがとても有難かった)
        (左腕の負傷は気にならなかった 伝い落ちた血が袖まで真紅に染め、手のひらを濡らしていることだけが鬱陶しかった)
        (猫の目のように目まぐるしく切り替わる流れにあわせてタップを踏んだ 倒れた敵を踏み越えて、転がっている道具を使った)
        (そして、最後の銃声が轟いて 静けさ、と呼ばれるそれがおずおずと様子を見ながら舞い降りてきた)

        「死が全てを解決する 人間が存在しなければ問題も存在しない」 あんたらの信条だったよな(古びた拳銃を拾い、弾倉を抜いて)
        俺のはすこし違っていてな あんたら全員、どんなクソッタレ共でも殺すなってことになってる できる限りそうしたつもりだ
        あんたには被告席で証言してもらう役目が残ってる 法廷は嫌いだって? 心配いらんさ、立派な弁護士先生がお守りしてくれる
        だから、死ぬなよ これっぽっちでくたばっちまうタマじゃないだろあんた ママが心配してるぜ、ダニー・ボーイ

        (無感動な目で見下ろし、短くなった吸殻を血の海に落として 携帯電話の通話ボタンを押した)
        いいから救急車の手配をしてくれ 急ぎの怪我人が1ダースくらい転がってる -- マリウス 2013-10-19 (土) 23:36:06
      • (巌龍という組織の全貌を知るものはいない ましてや、高位の細胞に楔を打ち込むチャンスは滅多にない 気付けば言葉を継いでいて)
        俺の親父を撃ったやつがいる あんたらの世代じゃない たぶん、親父たちの世代だ ダニー・ボーイがそうだったとは思わないが
        一年前に消えちまってるかもしれん 大哥に喰われちまった中にいたって線も考えてる ずいぶん血が流れたそうじゃないか
        言うまでもないが、それが全てじゃない 俺はただ仕事をこなしてるだけだ(電話の向こうの声、記憶の扉が軋みかけて)
        いいか、あんたらの行き先は墓穴じゃない 裁きの場だ 俺がエスコートしてやるから楽しみにしててくれ -- マリウス 2013-10-19 (土) 23:50:48
      • そりゃできない相談だな。俺にはそいつらの命なんて、コーン粒1つの価値もない。
        その価値もないし、当然法廷になど行く気もない。裁くのは組織であり、この俺だ。
        まあもし仮にだ。俺が今、レスキューの手配をしたとしよう。誰が助かるんだ?
        そこらに転がっている、数多の男たちか? そりゃあ素晴らしい人道主義者だな。
        もし俺がジョーク好きの陽気な男だったら、手を叩いて笑ってやるさ。
        しかしだ、現実問題そりゃ叶わない。末端も末端の小僧共ならまだしも、だ。
        仮にもお前の足元に転がってる奴は"組織の男"だ。この意味がわかるか?

        (マリウスがそれを理解する前に、銃声が一発)
        (ダニーは懐に隠し持っていた拳銃で、自らの額を撃ち抜き絶命していた)

        ……そういうことだ。組織の障害となるよりも、自ら進んで命を絶つ。
        他のチンピラ風情じゃこうはしないだろうが……チンピラ風情じゃ、得られる情報もたかが知れてるだろうな。
        他に方法があるとすれば……まあ、必死になってその倉庫から情報を見つけ出すことだ。
        何があるとも思えんがね。……いや、万が一というのもあるな。断片だろうと残しては面倒だ。
        さようなら、ベイビーフェイス。運が良ければまた話す機会もあるだろう。

        ……君が生き延びればの話だが、ね。

        (電話が切れると同時に、倉庫の地下から強い振動が伝わり、各所から亀裂が走り火花が上がる)
        (その地下に何が隠してあったかは、今では知ることができない。揺らめく地面に軋む鉄骨)
        (倉庫は急速に崩壊を始める) -- アーサー 2013-10-19 (土) 23:56:53
      • 気に入らないな どうして俺を狙わない? 今なら隙だらけだった その弾丸で俺を殺れただろうに
        (突き上げるような衝撃が走り、足場が揺れた 顔も見えない誰かが無理やり幕を引いたのだ)
        (やっと見つけた宝箱は二重底になっていた その中身は目の前で粉みじんに砕け散り、灰になろうとしていた)
        あんたの親の顔が見てみたいな、畜生! また尻尾をつかんでやるさ うまく隠れろよ、兄弟
        (動けない男を鉄骨が押し潰すのを見た 選択の余地すらなかった うめきをあげる男たちに肩を貸し、かわるがわる7人を連れ出して)
        (倒壊に巻き込まれた青年が助け出されたのは、実に六時間後のことだった) -- マリウス 2013-10-20 (日) 00:33:05
  • いるか
    (唐突な訪問であった、あの夜から数日後、今度は男の方からアーサーの元へと訪ねてくる)
    (相変わらずの陰鬱な雰囲気と、薄汚れた姿はとても一流の殺し屋の姿とは思えない) -- ヨイチ 2013-10-18 (金) 00:22:17
    • そろそろ来る頃合だと思っていた。他の人間は外している。好きに寛げ。
      尤も、酒の品揃えはバーに劣る上、料理も振舞われないが。

      (オフィスでソファに向かい合う俺たちは、まるで対照的だった。かたや野良犬で、かたや飼い犬)
      (ただそのどちらも、まともに明日など見ちゃいない。その点では同質だった)
      (テーブルにはスコッチの瓶とグラスが2つ。鈍く煤けた色が揺れる) -- アーサー 2013-10-18 (金) 00:30:43
      • 最近の情報屋ってなあ、サービス業じみた気遣いも必要なのか?
        俺の知ってる連中はもう少し偉そうにしていたが…(過去形なのは、つまり相応の態度をもって返したということだろう、勿論ヨイチのやり方で)
        酒を飲みに来たわけじゃねえこと位、わかってんだろ
        (ソファに腰かけたまま、アーサーへ向け睨むように視線を向ける)
        あんた…あの時言ったな、俺の望むものをやると
        (嘘とは言わせない、とばかりに、睨む視線の威圧は一際強くなる) -- ヨイチ 2013-10-18 (金) 00:43:59
      • 知らないのか? 銃は剣に勝り、情報はさらに上を行く。
        でなければお前より少しばかり早く生まれただけの若造が、組織でデカい顔なんてできやしない。
        お陰で気苦労は多いが……まあ、些細なことだ。どの道、老人共は老い先短い。
        他の幹部連中も武闘派揃いと言えば聞こえはいいが、頭がキレるヤツなんてのは数が少ない。

        (俺は凄みを見せる与一を前に、酒を流し込む。いつからだろうか、まるでスイッチを切り替えるように)
        (俺は時折、このような飲み方をするようになった。焼けるような感覚が、俺を締め付ける)

        ……さあ、お前の望みを言ってみろ。 -- アーサー 2013-10-18 (金) 00:51:27
      • (少しの間の沈黙、やがて、意を決したように重く口を開く)
        レナート、レナート・"ブラッド"・バラッドを俺の元までおびき寄せろ
        何としてでもあいつに近づき、あいつが望む情報を与えろ、金なら俺が立て替える
        必ず俺が奴と再び戦えるよう、あんたは全力で奴をサポートし
        組織への奴の情報を影で密かに掻き回せ…できるか?
        (その瞳に、あの時の黒い炎を燃え上がらせながら、男は不可能にも近い無理難題をアーサーへ押しつけんとする)
        (それは、簡単にいえば組織を裏切れと同等の意味の言葉を口にしているのだから) -- ヨイチ 2013-10-18 (金) 01:01:23
      • ッハハハ! その危な過ぎる橋の見返りは何だ? 金か? ただの?
        いいや、それじゃあ駄目だ。俺にはそんなもの、何の興味もない。
        俺が欲しいのは、誰よりも強い駒さ。暴力衝動のままに全てを飲み込むような、そんな男だ。
        お前はどうせ、あの裏切り者以外の一切喝采から興味が失せているんだろ?
        なら構わないだろ、この街がどうなろうが……その後のことは。あとの人生、全部おまけみたいなもんだろ。
        そいつを俺に寄越せ。支配者に反旗を翻すんだ、それぐらいの見返りはあってもいいだろう……? -- アーサー 2013-10-18 (金) 01:20:29
      • は…やっぱアンタ、イカレてるな…
        (懐の銃を抜き、愛撫するように銃身を撫で)
        いいだろう、奴との決着がついた後は、俺という駒を存分に使わせてやる、あんたが望む何もかもを、俺が代わりに消してやる
        (唐突に、相手へ銃を向け)…しくじるなよ、アーサー・ゼメキス -- ヨイチ 2013-10-18 (金) 01:28:16
      • 案ずるな、お前のために至高の舞台を用意してやる。
        心置きなく楽しめよ、始末屋(ダストマン)。

        (誰もいなくなったオフィスは、俺一人の空間なのに、妙に何処か広く感じた)
        (誰に言い聞かせることもなく、虚空に向かって俺は呟く)

        常人じゃ狂人を計れないのさ。だから俺は全てを謀ることができる。
        もし嗅ぎ付かれでもすれば、それはそいつもまた立派な気狂いってやつだ。だからその時こそが……。
        お前の出番だよ、与一。 -- アーサー 2013-10-18 (金) 01:37:47
  • -- 2013-10-14 (月) 20:37:53
  • 基本的に一人、もしくは少人数で遊ぶ用キャラです。 -- アーサー 2013-10-14 (月) 20:39:24
    • じゃあ、普通の子供は話しかけないほうがいいかなぁ? -- オウガ 2013-10-14 (月) 21:44:00
      • そうだねえ。多分相性よくないだろうからねえ。何か面白そうな展開が浮かんだらということでひとつ。 -- アーサー 2013-10-14 (月) 22:32:15
      • はーい、もし思いついたらいつでも声かけてねー よい幼馴染ライフを! -- オウガ 2013-10-14 (月) 22:34:50
      • じゃあこっちで挨拶しておこう。次回同行なんでよろしくー。 -- ポンサラー 2013-10-15 (火) 21:21:08
      • はいはい、よろしく。 手間掛けるねえ。 -- アーサー 2013-10-16 (水) 00:08:16
  • 今日は仕事から帰ってきたらいつの間にか寝てたので、与一のところだけになってしまった。
    のちのちボスとケンカする用のアレやソレを少しずつ整備。明日はユウ単体を殴り付けるかまた別のことをするか。 -- アーサー 2013-10-16 (水) 02:27:11
    • アーサー=サン、いるならちょっと前の楽しい語らい(ソフトな表現)の続きを少ししたいんだけど大丈夫かな? -- ヨイチ 2013-10-17 (木) 23:52:05
      • めっちゃトイレいってた。ええで。 -- アーサー 2013-10-18 (金) 00:19:07
      • ではこちらから -- ヨイチ 2013-10-18 (金) 00:20:08
      • 酷い無茶ぶりなので行間でしている事にしてもらっても構わない
        というか見返すと言いたかっただけ感が酷いなこれ… -- ヨイチ 2013-10-18 (金) 01:02:23
      • 元々離反予定だから問題はないんだよね。そのための先陣切る駒になってほしいだけで。 -- アーサー 2013-10-18 (金) 01:22:18
      • よっしゃこれで堂々と密かに同士討ちできる、モブやこいつ消してほしい
        というのがあったら遠慮なく相談で言ってくれればやるぞ、ただ組織の幹部クラスは影で邪魔する程度しかまだできないが -- ヨイチ 2013-10-18 (金) 01:30:25
      • 行間でだいたいのものは用意してもいいぞ! それに兵隊が必要だったら、お似合いのを用意する。
        早く抗争したいなあ! -- アーサー 2013-10-18 (金) 01:38:49
      • 一匹狼だからすごい雑な使い方しちゃうかも、でも兵隊しきるのは一度してみたい
        めっちゃ楽しみだわ!付き合ってくれてありがとう!
        そして今日はこの辺りでお休みー! -- ヨイチ 2013-10-18 (金) 01:51:42
  • これは一体どういう状況なんだい、ベイビーフェイス! -- アーサー 2013-10-18 (金) 23:39:46
    • ひみつ倉庫のガサ入れがうまくいったっぽいので誰か駆けつけてこないかなーとあてこんで待ってるところだ!
      たぶんシカゴタイプライターの空薬莢なんかがごろごろ転がってる -- マリウス 2013-10-18 (金) 23:48:42
      • ああなるほど把握しました。 でもちょっと今日厳しいんで、予定空いてるなら明日一気にやっちゃいたいんですけどどうだろう? -- アーサー 2013-10-19 (土) 00:07:40
      • あいさー わかりづらくて申し訳ない! じゃあまた明日あらためてってことで、おやすみなさーい -- マリウス 2013-10-19 (土) 00:17:58
      • 20時には帰ると思うので、イケるようになったらここにイケますと書きます。じゃあそんな感じでね。おやすみ。 -- アーサー 2013-10-19 (土) 00:33:24
      • 予想以上に仕事長引いて今であります。そうだなー、下っ端にカチコミさせようかな。
        それっぽい文章書いてくよ。 -- アーサー 2013-10-19 (土) 20:39:35
      • おつかれさまー 立ち合いは強く当たってあとは流れでお願いします -- マリウス 2013-10-19 (土) 20:51:41
      • 次にダニーの分打ってからパスするね。 -- アーサー 2013-10-19 (土) 21:00:37
      • どうぞ -- アーサー 2013-10-19 (土) 21:19:48
      • 洗濯物干してきます。 -- アーサー 2013-10-19 (土) 21:38:40
      • 戻ったので打つわよ -- アーサー 2013-10-19 (土) 21:51:19
      • 何かの布石なのかな? -- アーサー 2013-10-19 (土) 22:40:42
      • ちょっとずつ人数はけてきて大将首に近づく目が出てきたかも?ってところ 気のせいかもしれない -- マリウス 2013-10-19 (土) 22:46:37
      • 把握。ではラッシュ終わりにしてダニーも入ろう。 目指せ0時までの終了! -- アーサー 2013-10-19 (土) 22:48:23
      • おうさー! -- マリウス 2013-10-19 (土) 23:02:18
      • 次にアーサーの分を出すね。 -- アーサー 2013-10-19 (土) 23:16:54
      • ではこんなところで。 -- アーサー 2013-10-19 (土) 23:21:47
      • ちょっと追加して、言いたいことはこれで全部かな -- マリウス 2013-10-19 (土) 23:53:07
      • 追記を今確認したので、こっちもちょっと修正するわ -- アーサー 2013-10-19 (土) 23:57:42
      • じゃあこれで。適当にそちらでしめてくれればあとは大丈夫です。終わりにしましょうか。
        お疲れ様でした。 -- アーサー 2013-10-20 (日) 00:04:52
      • それじゃ後は適当に お疲れさまでしたー 付きあってもらえたことに感謝を -- マリウス 2013-10-20 (日) 00:09:31
  • ごすずん、明日決戦だからお別れという名の死亡フラグ建てに行きたい -- ヨイチ 2013-10-23 (水) 23:00:35
    • おうよ。タイマンでやるの? 兵隊引き連れていくの? -- アーサー 2013-10-23 (水) 23:10:04
      • タイマンでいく!原作でも初代もODもタイマンだったし
        後俺は明日で多分消えるけど、その間に邪魔な奴行間で何人か消した事にしちゃっても
        大丈夫だ、というか途中霊圧なくてすまないごすずん… -- ヨイチ 2013-10-23 (水) 23:14:45
      • 原作とか言うなよ! オリジナル、オリジナル創作です!!
        決まったプランがあるならそっちに全部任せるよ。 とりあえず投げてくれればレス返していくので。 -- アーサー 2013-10-23 (水) 23:20:01
      • おっとそうだった、てへぺろ(貴重な殺し屋のお茶目なシーン)
        了解した、とはいってもありえないその後の話とか、行間ですましたアーサーの依頼についてあれこれ語るだけに
        なりそうだが、ではいこう -- ヨイチ 2013-10-23 (水) 23:27:59
  •   -- 2013-11-04 (月) 00:00:15

Last-modified: 2013-11-11 Mon 21:36:52 JST (3817d)