君が星に願うとき

  • (変えたい。といわれると目を瞬かせた。幸せになりなさい。というのは何度か聞いた覚えのある言葉ではある)
    (その度に笑って流していた。だが、ソラの口から聞くそれは今までと違って聞こえた)

    …当たり前の事か。十分分かってたはずなんだが…欲張る…取り戻す?
    (ソラにここまで言わせるという事は、分かっていなかったのだろう)
    (または、理解できないと遠くから見るだけで満足していたのか。まだそれは分からないが)

    バチ、当たらないのか(随分と、この手は罪を重ねてきたと思うのだが)。そこまで断言するかね
    当たらないなら…(そこまで言われても。ぱっとは思いつかない)
    (それくらいには、このある種の悟りのような感覚への根は深かった)

    …別にすぐ死にたいわけじゃないんだが…
    …思わせてくれるのか?
    (売り言葉に買い言葉、ではないが。何かしてくれるなら異論はないと頷く。何をされるかも想像せず)
    -- 2013-04-09 (火) 01:04:51
  • (咄嗟に剣を振り上げたのは、半ば自棄に等しい最後の足掻きだった)
    (真に剣聖と呼べるような存在、例えば阿上師匠ならこの風も切って捨てられたのだろうか、と薄い意識で一瞬思いつつ)
    (ソラが落ちて、ルシードを確認できる頃。ルシードの周りには半ばから折れた剣が二本転がっている。オリハルコンの剣は遠く弾き飛ばされていた)
    (そして、本人はといえば地にうつ伏せに倒れていた。屋上の床はボロボロで、割れた床からは物騒な大砲が覗いていたりする)
    (しかし、それはもう動作しないだろう。何せこの雨だ…衝撃もあり、なにせ動かすべき本人が倒れている。かろうじて、倒れている場所だけは無事だった)

    (ソラが落下してくる間。ルシードに意識があったわけではない。というよりも、断続的に意識が繋がり、途切れを繰り返していたというべきか)
    (敵が健在なのは分かっている。何せこちらから手が出せる状況ではなかった)
    (何せ武器がない。天の高みまで届く武器なんて)

    (意識が消え、また浅い覚醒を迎えると、空から落ちてくる点の姿がぼやけて見えてきた)
    (焦点は合わない。あれは、敵だったか…それとも?)
    (顔を上げたまま、またまぶたが落ちる)
    (敵だとしてもどうしようもない。何せ武器がない。だいたい壊れてしまったし、投げる力があっても当たらない)

    (再び、意識が持ち上がる。意地か、鍛錬の成果か。それ以外の感情か)
    (落ちてくるものが見える。自身を携え、決着の空から舞い降りる少女)
    (そう、戦いとしては彼女の勝利に近い)
    (何せ武器がない。交差して迎撃するにしても…武器がない)


    (本当に?)
    -- 2013-03-11 (月) 22:36:25
    • (ソラから見て、ぼんやりとソラを見上げるだけだったルシード。その顔が見えるような距離になって、初めてルシードが動いた)
      (最早動けるようには見えない。意識も薄いであろう、傷だらけの体躯が跳ねた)

      武器ならある。そこにある
      天の剣がある。手を伸ばして。掴みとって…

      (手に入れろ。その為に最後の賭けに勝て)
      (毒薬と誓言、暗示による身体能力がぎりぎり残っていたか。跳ね上がる速度は砲弾もかくや。という速度で)
      (空から落ちてきたソラと、地から這い上がるように跳躍したルシードが交差する!)

      (はっきりとした手応え。そして、衝撃)
      (右の太股が、真っ直ぐに落下してきたソラの本体に根元まで突き刺さり。動きを封じる)
      (対価として、空中でソラを抱きとめる様にルシードが抱き抱えるように両手で捕まえた)
      (ただ、その衝撃は、横のベクトルをも多量に伴っており)
      (屋上から大きく外れて。50m弱の空からの落下を再開することになった)
      -- 2013-03-11 (月) 22:36:41
      • (意識のはっきりしない様子のルシードを目前に、構えた剣は下げなかった)
        (ここで終わるとは 思えない)



        (肉を貫く感触と共に来た!)
        (やはりルシードは立ち直った、諦めなかった)
        (衝撃で手を離さないようにするのがせいぜいだった)
        (余計なことを考える余裕はないのだが、いつになっても、何度目でも、人を裂く感覚には慣れたくない)
        (顔を思い切り顰めたのもこのためだ)

        (深々と刃は沈んだが血は地へと落ちるのではなく空へ飲まれ……)
        (否 自分たちが落ちている)
        (剣から伝わってくる感覚以外に気を向ければ身動きを封じられた形で時計塔から更に落下) -- ソラ 2013-03-12 (火) 21:13:22
      • (落下する)
        捕まえた…!
        (最早亡羊としていた顔つきのルシードは居ない。至近距離に獲物を捕らえた会心の顔)
        (例え、その顔が血の気が失せて青ざめて居たとしても、だ)

        さぁ、仕舞いにしよう。随分と凄い魔法使いに助けてもらっていたみたいだが…
        (自分が死ななかった理由も、うっすら分かった。後からついてきた魔法陣。あれがなければ屋上ごと吹き飛んでいたと確信できる威力だったからだ)
        (本来、単体では本領発揮できないであろうソラをここまで引き上げた何者かもとんでもないな。とそこまでにして、思考の焦点をソラに戻した)
        (落ちながら、至近距離にいるソラを見て、右手の自分のコートのポケットに突っ込んだ)
        (鐘の音がする。戦闘開始から、実に30分。0時の鐘が鳴る…あれだけの攻撃を乗り越え、時計はまだ動いていたらしい)

        (まだ落ちていく)

        (取り出されたのは剣でもナイフでも、暗器でもなく)
        (シアラが作った、ソラの力を拘束するための紫のヘッドドレス。封印具)
        (鐘の音が響く中。二本の針が共に直上を指す時計塔の文字盤)
        (その前を落下しながら)

        さぁお姫様、魔法の解ける時間だ…!

        (息もかかるような近くにいるソラの頭に、それを乗せた…効果を発揮する)
        -- 2013-03-12 (火) 21:38:23
      • …なっ!!
        (今になってやっとルシードの表情が目に入った)
        (してやられた、いや、侮っていたというべきか)
        (諦めるどころか…負けることなど考えていない捕食者の顔)
        (今更になって身を捩るがその程度で話せるはずもなく、嘲笑うように時計の鐘が鳴り響く)
        (ルシードが懐に手を入れた時点できつく目を閉じた)
        (次に飛んでくるのは何だろうか この至近距離で爆発物はないと思う となれば小振りのナイフか暗器か)

        魔法が…解ける…?
        (意味が分からなくて馬鹿みたいに鸚鵡返し)
        (ふわり 訪れたのは柔らかいナニカ)

        ゴウッ

        (ヘッドドレスはその役目を果たすべく、ソラから魔力を吸い上げ始める)
        (元より自然ではありえない循環をさせているのだから 異物を取り除くように 正しい流れに流すように)
        (正に「魔法使い」から与えられていた「魔法」は封印具の標的となったというわけだ)
        (魔力は吹き荒れる風となって落下する二人の周囲を廻った 落下する速度は総合的に上ることとなったが)

        (いつか、ルシードとの仮契約を解いたのと同じように…ソラの甲に刻まれていた翼がカシャンと音を立てて消えた)
        (同時に刀身に刻まれていたものも消え、剣は実体を保つことは出来なくなり 淡い碧の光を放ちながら 空へ溶けた)
        (ソラの、自身との契約が解かれたのだろう)

        ……っ
        (口を動かしても言葉が紡げない 吹き荒ぶ魔力が強すぎて音として成り立たない)
        (それでも伝えたくて)
        私のー…負けー、だなー
        (何とか耳元にそれだけ伝えて意識を奪われた)
        (負けを悟ったならせめて自分で終わらせたかった そのまま気を失うのだけは避けたかった) -- ソラ 2013-03-12 (火) 22:19:50
      • (賭けに勝った。傷つけるのではなく、戦いを終わらせるために力を奪うギミック)
        (戦いの中で過去を語るという言葉の中で、これだけは偽りだったな。と内心苦笑しながらも、結果には満足した)

        (だが、まだ戦いは続く。決着がついた後も、まだ生きねばならない)
        (ソラが、敗北を告げる声と共に目を閉じる…だが、それでは困るのだ)
        俺の、勝ちか…
        (だが。落下する地面は加速して近づいてくる。このままでは、体力が切れた己は死ぬだけだ)

        (賭けるのは全て。呼びかけるのは未来を預ける相棒に)
        ソラ…聞こえてるかソラ! お前の負けだ!

        俺の勝ちだ! 聞こえてんのかソラ!!

        (腕の中に居るソラに目を覚ます様に促す。我ながら無茶苦茶だとは思うが)
        (生き残る方法がまだ一つあるから)

        ソラ…PERPETUAL SKY BLADE! 寝てる場合じゃない!!
        (真の名を告げて)
        (器物の声を聞き分け。そして意思を伝えられる声が。叫ぶ)
        (心をそのままに)

        さっさと起きて俺と契約しろ!(なんでもいいから俺のものになれ!)
        -- 2013-03-12 (火) 23:06:05
      • (沈みゆく意識を揺さぶる強い声)
        (倦怠感に包まれて泥のように眠ってしまいたいのに 無視できない声でずかずかと心に乗り込んでくる)
        「……てるか……お前…負け…!」
        (うるせーですーそんなーことーわかってますー… さきにー私がー宣言ーしたーだろー…)
        「俺の勝ち… 聞こ………ソラ…!」
        (言われなくともーわかってーますー…… ………………)

        「             」
        (真名を呼ばれ ぱちりと碧玉の瞳はルシードに向けられた)
        いいかールシードー! よく聞けー…昔ーからールシードの声ーはーやけにーよく聞こえてーくんのー わかるーかー?
        器物にーよくー通るーわけー だからー呼ばれたらーおちおちー寝てーられんーですー!
        それとなー普通なー こんな状況でー契約をー求めるやつーがーいるかー!!
        (神殿もない、荘厳な音楽もない、礼装は損傷が激しい、立会人も無し)
        (抱きかかえられたまま、互いにボロボロで。 極め付けに落下中、もうすぐ地面に最期の挨拶ができるところ)
        (だが言葉は楽しげで、嬉しそうで、満面の笑みを浮かべている)
        (主にしたいと望んだ男に求められるのは気分がいいなんてものではない まさに空も飛べる気分)

        なんでもーいいとかー投げやりなー言葉もーよくねーですー
        さあーこれ(ヘッドドレスを撫で)の時ーみたいーにー優雅な言葉でー …………後でー言えよーなー
        (もっと勿体付けたい気分ではあるが さすがに今はそんな時間はなかった 地表は目前、遊戯に興じている場合ではない)

        36儀礼と72誓約を全て省略…
        主権限を以って我が主と契約を…
        (まずは額に、続けて右手の甲に口付けて 契約は結ばれた)
        (証の翼はルシードの右手に、ソラの右手に そして二つを合わせた一対の翼が刀身に刻まれる)
        (その手には羽の如く軽い風を纏う剣がいつしか握られている)
        (かつて振るったときとは比べようもなく軽く、そして力強い存在感)

        悠久たる空(PERPETUAL SKY)はその手の内に。)
        (大気が、風が、空が味方をするだろう)
        (後は強く願えばいい 力を手に、何を望む?) -- ソラ 2013-03-13 (水) 22:54:06
      • (届け。届け。と強く念じたのは久しぶりか。そのせいか、真の名を呼んだせいか)
        (ソラが目覚めた)
        寝てる場合じゃないからそれでいいだろうが!
        いつもぐうたらしてる分今日からは働いてもらうからな!!
        (死ぬ間際なのに、軽口の応酬が今まで以上に小気味よい)

        優雅とかそういう時間ねえだろ!! わーった! 後でなんでも言ってやるから!!
        (この言葉を後で後悔するかもしれないし。しないかもしれない)

        (額と、手の甲に羽のような感触。軽いのに熱を帯びたような感情が、すぐに風と状況で冷却される)
        (手の甲の紋章は見る暇がなかった。それが気にならない程に)
        (手の内にある剣との一体感が、一体である事からくる全能感が全身を支配した)
        (これが真に契約した時の力か。と思う間もなく。最初の力の行使を)

        (細かい理屈は剣に任せればいい。確かな意思を伝えれば、それで事は為る)
        (剣はここにあるのだから!)

        っっ……止まれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

        (地面に向けて、剣を振り下ろすように突きつけた)
        (物理法則に従うままなら、死を免れないその風も)
        (最早恐れるに足らず。地面の寸前で静止せよと剣に全てを託した)
        -- 2013-03-13 (水) 23:18:31
      • そうだー恐れることなどー何もー…ないー!
        (得意げにソラが笑う 主を得た悠空は真に開放されたのだ)
        (その庭を自由に駆ることくらい、造作のないことだ)

        (地面すれすれに突き立てられた剣からは僅かに穏やかな風が流れている)
        (落下に伴った風はふわりと止み、音もなく宙に制止)
        (衝撃も何もなく あっけなく留まった)
        (地に足は着いていない、それなのに、それ以上の安定感)
        望めばーずっとー地に着かなくてもー生活できるーくらいにはー安定ーするだろー?
        空はールシードをー拒まないー…絶対にーだー

        (ソラの本体である剣はルシードの手の内に、ではソラの意識体はどこかといえばルシードの程近くに浮いていた)
        (まるでそれが当然のように、浮いたままもう一度ルシードの前へ)
        でー、続きーはー?
        (すっごいいい笑顔) -- ソラ 2013-03-13 (水) 23:49:58
      • (ソラの。悠久の空が与える力は想像以上のものだった)
        (これだけの安定なら、地に足つけているのと同じ挙動が出来るな…などと感心しつつ)
        …こいつは凄いな。確かに空で昼寝できそうなくらいには安定してる
        (素直に認めて、しかし今は休もうと地に足をつけた)
        (拒まれない、というのに分不相応だなと思い、しかし謎の安堵も得つつ)

        なんかふわふわ浮いてるけど実体あるのか…?
        (意識体に目をやりつつ、ボロボロの体を時計塔の壁に背を預けて座らせる。剣は抱えたまま)
        ……続きってなんだっけ?
        (とぼけ半分、どの話の続きだろう半分で誤魔化すのである。疲れたし)
        -- 2013-03-14 (木) 00:10:47
      • ……(地に降りて休むのを割とじと目で見てる)
        まあーいいさー今度ー空のー昼寝のよさー教えてーやるーしー(手本とばかりに空中にごろん 実に様になる)

        (が。 ルシードの一言で跳ね起きて、わざわざ実体化してぽかすか頭を叩いた)
        忘れたーとかー言わせんーですーがー…? それともー鳥のーごとくー3歩歩いたらー忘れるーとかーかー…???(ぽかすか)
        (実体化しても浮いているので実にぽかすかしやすいです ぽかすか) -- ソラ 2013-03-16 (土) 01:26:19
      • 我は人なり…本当に昼寝してたのか。空中で
        (解除の鍵詞を唱えて、更に脱力する。疲労は重い。筋肉痛は当分の間続くだろう)

        うお。実体化した、しかもそのまま浮いてるし…
        (ぽかすかされながら首をぐんにゃり、抵抗する体力もないらしい)
        いやぁ、だってお前な。ああいうのはタイミングが重要なんであってな?
        (今から何いっても盛り上がらないだろー? という顔である)
        それより、なんか儀式を省略とか言ってたのはいいのか?
        -- 2013-03-16 (土) 01:38:19
      • (抵抗されないのをいいことにぽかすか乱舞である ちょっと楽しい)
        何かー勘違いしているようだがー本来はーこれがーデフォルトー(分かるかーという顔) 地面にー降りてるほうがーめずらしーんですー
        だからってー約束ーやぶるのはーいくないー(いくないー) ほらー起立ーしゃきっとしろー
        儀式とー誓約のー半分くらいはー神殿に向けてやるーまあーなんていうかー立志みたいなーもんだからー半分はーいいーかなー…
        残りはー気が向いたらーじわじわやるー…やらないー… -- ソラ 2013-03-16 (土) 02:00:08
      • (あとで何かお返ししてやろうと思いながらも今はぐったりしてるので動けない)
        10年弱は見てた気がするがそんなデフォルト知らんわー! 空に浮いてるままじゃ鳥くらいにしか見られなそうだが…
        せめてもうちょっと時間を置くとかせんのか…(しょうがねえなぁとゆっくり立ち上がり)
        立志…? 神殿…? 神様に作られでもしたのか? ソラは
        まあ、力を振るうのに問題ないならどっちでもいいけどな(その辺は実利主義であった)
        -- 2013-03-16 (土) 02:13:02
      • (意図に気づかないのでリズムを刻みだすぽっこすっか)
        使い手がいないとー飛んでるだけーでもー消耗するーからなー…だるかったー 実にーだるかったー(ふよふよ)
        賭けてもいいー時間をーおいたらー二度とーやらんー そうだろー?
        要するにー気分のー問題とー周知のー意味ーってーことー さー…? 私ー誰にー作られたのかーよくーわからんですー 自我のー確立にー時間かかったーしー気づいたらーいたーしー 神殿っぽいとこにーいたのはー勇者のー剣ーだからーですかーねー
        (さらっと言うが元の世界では祭られてるレベルの剣です 本当です)
        そういうとーおもったー……… -- ソラ 2013-03-16 (土) 02:21:12
      • (立ったんだからやめいと正面に立たせる)
        単体で存在してるのは大変っぽいな…食べ物とかで補充はできてるのかできてないやら
        それなりの舞台を整えた方が見栄えするのにねえ…さて。なんて言って欲しいんだソラ(正面に立たせたソラを見てにやりと笑う)
        ああ、そりゃ別にいらんな…ふーん。ルーツを辿るのは難しそうだなそりゃ…気にならんのかそういうの。勇者の剣ねー…(俺には似合わないなと思ってる顔)
        -- 2013-03-16 (土) 02:43:51
      • (正面に回る それでも僅かに浮いている デフォルトというのは紛れもない事実らしい)
        単体でー存在してるーだけーならー…剣にーなってー突き刺さってるーほーが楽ーだしー
        舞台ーなんてーそーそー整わんーさー それはールシードにー考えてーほしーところーだなー(ふふんと笑い返す) あールシードーじゃない方がーいいーかー? ますたーとかー主ーとかーご主人様ーとかー?(ふふーん)
        特にはー気にしたことーねーですー 知ったところでー何かがー変わるーわけでもーあるーまいー…
        何そのー不服そうーなー顔ーはー 悪党のー剣のがー良かったー…? -- ソラ 2013-03-16 (土) 02:51:53
      • (本当に地に足ついてないな…と別の意味で感心してしまった)
        その方が剣っぽい気はするが、まあ退屈ではあるしどっちがいいって事もないか…
        俺に考えろといわれても…このタイミングでな…そもそもソラってそういうロマンチックな言葉で喜ぶ性質だったのか?(じーっとソラの顔を見ながら) 確かに主人なんだろうが…うーん? じゃあ試しにマスターで
        そんなもんか。自分が何者か気になるのは人間独自なのかねえ…?
        いやまぁ、そっちの方が俺には似合うだろうが。ソラに不満があるわけじゃないさ…そういや昔話がまだだったな(はて、どこから話したものかと遠くに目をやる)
        -- 2013-03-16 (土) 06:43:00
      • ただー刺さってんのはー本当にー退屈だかんなー…
        ろまんちっくー…? あー大好きー今ーそうなったー(9割近くはからかってる のだが、マスターとまじめに答えられたのでそれに乗る) だからーマスターはよー あーそうだー
        (そこで思い出したように 白い小石のようなものを地面に投げた)
        (ちょうど二人が納まるくらいの陣が広がって、ぽわぽわと白い光の粒が舞い上がる)
        (これももらってきたであろう、回復魔法 効果は先ほどの戦いでお墨付きだ)
        (衣服が直ることはないが、身体の傷はじんわりと癒されていく)
        どうよーこれー ちょっとーはー雰囲気ーでたーとー思うーますー(によによ)

        己がー己たるー根拠ー…がーはっきりーしてればーそれでーいいー 人間のー場合ーはーそのためのー過去がー重要ーなんじゃーねーですー?
        存分にー語るとーいいー 妙なー技ーとかー妙にーあっさりしてるーとこーとかー色々ー気になるしーなー…
        -- ソラ 2013-03-16 (土) 22:44:04
      • まあ、身動きもできんし周囲を見てるだけしかできんだろうからな…
        うわ間違いなく好きでもなんでもねえ…(一瞬で呼び名が変わった、まぁソラがいいならそれでいいかと軽く頷き) あー、しょうがねえなぁ。語彙は無い方だぞ
        …ん? こいつは…(魔法で傷を癒された事はある。効果はすぐに分かった)
        (白い光の粒が自分の傷を癒す中で、さてはて何を言ってやればこいつは満足するのかと考える。優雅な言葉?)
        まぁそれなりにはなったな…そういえば、お前。俺の作戦見抜けてなかったのか?
        (空を指差し、ソラの頭に触れる。落ちながら、ヘッドドレスを被せた事だろう)

        …(昔の話と、呼ばれると目を細めて。遠くに見える山の方に視線を移した)
        (空は当然のように暗く。今日は月もなく。星明りだけが空の彩りだ)
        物心ついた頃は、山に居た。親の顔は覚えてない。孤児を集めていた、ある集団に引き取られたんだ
        -- 2013-03-16 (土) 23:12:40
      • 好きだーってーゆってんーじゃーねーですかー ルシードーめー(はやくはやくと急かす 呼び名は安定しないらしい)
        (髪の量が多いのでふわっふわ) これー…?(自分でも指差す) なんらかーでー封じてくるーかーとはー思ったーがー後からーやられるーとはー思ってーなかったーなー やるならー最初にーやられるーかとー(そしてそれを破るだけの準備もしてきた)
        ルシードーのことーだからーかわいげのーないーごっついのーとかー想像ーしてたー(うむうむ)

        (どこか遠いところを眺める視線の先を追って、聞く体勢になる)
        ふうーんー…(同情するでも驚くでもなく、ただ頷いた つまりは茶化すこともなかった) -- ソラ 2013-04-02 (火) 22:00:14
      • 本当なのかねー…そういう機微がある方だったのか…あ、呼び名戻ってる
        (さて、と考えながら)
        なるほど、考えてはあったのか。ごっついのじゃなくてソラにあわせてオーダーしてやったというのに
        こっちはまあ、途中はともかくあの流れでケリをつける気だったわけだ。最後の切り札
        (色々と障害はあったし使えない可能性もあったがあえて言わない。成功したのだし)
        ついでに落ちたら死ぬ状況で契約もちかけるのまで、な(にやりと笑いかけ)
        要するに、勝ち負け云々以前に命賭けでお前が欲しかったって事だ
        (優雅の条件を満たしているかは知らないが、契約の代わりの言葉はこれらしい)


        そこはまあ、普通の農村とかじゃあなくてな。戦争で使う使い捨ての「駒」を育てる一族の里だった
        仕事内容はそうだな。汚れ仕事って言えば分かりやすいかね…暗殺やら破壊工作やら
        この町に来るまでの間は概ねそこにいるか、戦場で使われてた。孤児院に着てからもちょくちょく長期いなかった時は戦場で仕事してたわけだ
        (過去の語りは淡々と。事実だけを並べていく)
        -- 2013-04-02 (火) 22:16:14
      • おおっとーマスターだったーなー
        ルシー……改めマスターがーそーゆー部分までー気がー回るとはー本気でー思ってなかったー(きっぱり) つまりー最初からー作戦読み違えーかー…やはりー最後のー最後までー余力をー残したもんー勝ちーですーかー…
        あのままー落下してたらー間違いなくー痛みを感じる前にー死んでたーとー思うがーよくーやるわー… 死ぬとー言ってもーマスターだけー死ぬー ………………………………………
        (ここで含まれた意味に漸く気づいたらしく、黙る)

        (照れてる)

        (言えと言ったのは間違いなくソラなのに)
        (柄にもなく照れてる その証拠に隠しようのないくらい赤い)
        (回復魔法で癒されつつあるルシードの体をばしばしと叩き まだ叩き足りないのかばしばし叩く)
        お前がー欲しいーとかーさらっとーしれっとーゆーやつー初めてーですー よ、よろしいーですー…合格にーしてやろうー

        異常な身体能力ーとー異常なー冷静さーはーそのー賜物ーってーことですー?
        (それにしても汚れ仕事、ということはまさに「汚れ」たことは何でもこなしたのだろう 口に出すのも憚られるようなこともあったのかもしれない)
        んー…? じゃあーなんでー孤児院にーきたんですー…?(そのまま駒として使われていたら会うこともなかっただろう、なのになぜ) -- ソラ 2013-04-02 (火) 22:48:40
      • お前そういう所テキトーだな…! そりゃ気を回す相手がいなかっただけだな。俺には大逸れてるし(肩を竦め)
        体術で賄える高さじゃないからな…まあお膳立ても含めて今回は俺の勝ちだな
        (そして意味が伝わったらしく赤くなっているソラを見て思うところは)
        (こいつもちゃんと照れるような部分があったんだなぁという点。ソラの精神性はあとで聞いてみたいところが増えた)
        演技は工作員には必須だぞ。今回は本音だけどな。合格だからここまでにしておこう

        どっちも人間以外に通用するかは微妙なレベルだと思うがね。まあそういう事になるか
        難しい理由はなかったんだ。上役がいなくなるのと同時に宿屋から離れて…浮浪者よりは孤児院の子のほうが表向き怪しくないからな
        その程度の偶然だよ。おかげさまで人間性は育てて貰えたから文句はない
        孤児院以降の話はまぁお前も知ってるだろうから…話すならやはり里にいる頃か仕事の話になるのかね。今のうちに聞いておきたい事はあるか?
        (ここで軽く咽るようにして、地面に何かを吐き捨てた)
        -- 2013-04-02 (火) 23:05:45
      • いつからーテキトーじゃないとー思っていたー…?(どやぁ)
        あんだけーいっぱいーなじみがいたのにー相手が居ないーとかーだいそれてるーとかはーねーですー 気を向けなかったーただーそれだけーではー
        ちっ(ちっ) 今回はー負けーですよーええー負けーですともー
        あー今ー…「こいつも照れるんだなー」とかー失礼なーことをー考えたーなー… 分かるー分かるんですーそーゆーのー
        演技だったらー最低じゃーねーですかー!!

        普通はーそんなーレベルーまでー達しませんー
        そのー偶然がーなければールシードはー今頃ー機械みたいにーなってたかもーしれねーですーねー …でもー下手にー人間性ー芽生えたーならー仕事ーつらいんじゃー…? 他にもー(まだまだ聞こうと思ったが、咽た声に遮られた) …? まだー怪我ー治ってーねーですー? -- ソラ 2013-04-02 (火) 23:15:39
      • 本気になったら多少マトモかなと期待していたんだが?
        だからこそだよ。昔話聞けば分かるだろ、色々問題を抱えてるとしても平和に暮らす皆は俺にとって尊いものであって…自分の共に居てほしいなんて思える身近さじゃなかったんだ
        (それは自分を卑下する部分よりも、夜空に輝く星を初めて見た子供が綺麗だというくらい強い、憧憬だった)
        (本当にそうだったのだろう。戦場しか知らない子供が見た、この町の風景は)
        失礼なのか。失礼だと思うのかソラ…ふむ(宥める様にまたソラの頭を撫でた)
        ははは、スキルは隠さないほうがいいだろう? 疑わしくなったらちゃんと証明してやるから安心していいぞ

        そうかね…?(ごく一部の例外を思い浮かべているらしい)
        そうだな。その前に阿上先生こっぴどくやられてたのもなかったら特に変わることもなかったろうな。だから、上役がいなくなってからは仕事は辞めてたわけだ。ギリギリっぽい仕事もあるが、まぁその辺はあとでまとめて紹介する
        いや、直ったからこそ異物が出てきたんだろう。毒だから拾い食いするなよソラ(冗談めかして、自分が吐いた溶けかけの球体を指した)
        -- 2013-04-02 (火) 23:26:27
      • いつでもーマトモーだがー…??? マトモにーテキトー(こくこく)
        そーいうーものーですー? 変にーうらんだりーしないーだけー… いやー…恨みのー対象にすらーならなかったーそれくらいールシードとー縁がーなかったーってーことーかー…
        なぜーさっきからーよく撫でるーしー 私ーとてー心はー乙女ーですー…多分ー(住所不定無職暮らししておいてこれである)
        騙されてー契約ーしたーとかー笑えねーですーからー!

        そうーですー この街はー変だーとゆーことをーゆめーゆめー忘れるなーしー
        ははーあのー人にはーさすがのールシードもーこてんぱんーかー
        毒ー…? 誰がー食うーかー…(凝視する) 毒ーってーいわゆるー飲んだらー身体にー異常をもたらしー決してー良くないーものーですねー…? -- ソラ 2013-04-02 (火) 23:48:54
      • よくわかった。これからマスター権限でビシバシ行くから覚悟しろ(重々しく頷く)
        恨むも何も。羨ましいものだと理解できた事自体が随分後だったんだがね
        撫で心地が気に入った。お前の乙女基準どこにあるんだ…つまり女の子扱いせよという事でいいか?
        全くだな。ちゃんと気を配るんだぞソラ

        理解してるつもりだったんだが…自分は普通だと思うんだがなぁ(大抵そんなものである)
        子供の頃だったせいもあるが一撃だった。まあ、そこから始まって後は随分色んな奴に世話になった、ソラも含めてな
        勿論それで合ってるぞ。ちなみに途中から身体能力増したのはそれの効果だ、非常時には中々に使える
        -- 2013-04-03 (水) 00:09:28
      • びしばしーもーなにもーパーフェクトーだからー大丈夫だー問題ないー(どやぁぁぁ)
        うむー実にー重症だなー… もっとー人間くさくーなれしー
        なにそのーなにー… どうせならー剣としてー至上だーとかー 病みつきーとかーそっちのがーいーですー 都合のーいいときはー女子ーでーよろー

        (普通だというルシードを鼻で笑うのだった)
        もっとー感謝してもーいいーんですーよー…?
        ほー…なるほどーつまりー毒だとー知っておきながらー自分でー服用してたーとー…?
        こんのー……アホがー!!!!(拳を振り上げる 避けなければ小気味良い音を立てるだろう グーだ)
        自分からー毒なんてー飲むなー! 使えるとかーそういうー問題じゃーねーですー! -- ソラ 2013-04-03 (水) 23:50:54
      • どこもパーフェクトじゃないっつーのに。とりあえず怠け癖から直していこうな(どや顔の額をぺしぺし叩く)
        随分人間臭くなったと思うんだがまだ足りないかねえ…
        分からんならそれでいい(撫でる) 至上はともかくやみつきの意味がわからんが? 今のところ少女の精神も剣の精神も両方あるように思えるが。後でもう少し突っ込んで聞くか…

        感謝してるがこの上何かして欲しい事があるなら聞いてやろう
        ああ。子供の頃から慣らされててな、脱落者の方が多かったが俺は耐えたんでそのまま使ってる
        (んだが…と続けようとした所でぐーが着た。避けないが当たり所を調整したので余り脳は揺れない)
        …そう怒られると思ったからほぼ誰にも知らせてなかったんだが。これが俺の戦い方だ。仕方ないだろ…子供が戦場で生き残るためにはそういう小細工が最低条件だったんだ
        これでも使わざるを得なかったから使ったんだ。それだけお前が強いって事だったんだし誇ってもいいんだぞ?
        (心配されている事は理解しても、それは無用の心配だとしか返せない程度には自己を省みていない)
        -- 2013-04-04 (木) 00:15:47
      • んぬー…なにーするしー…
        全然ー足りないがー…? 人間くささーでー比べたらー私のがー10倍はー高いーくらいなー
        病み付きーってーゆのはだなーもうー他の剣ー使えねーですーとかーそういうー意味ーですー 説明ーさせるーなよなー(によによ)

        ではーこれからはー衣食住付きー3食プラスおやつーにー昼寝ーつきでーよろー(真顔)
        そのままー使ってるーじゃーねーですー!! 全然ー誇らしくもーねーですー!
        私はールシードをー殺すためにー戦ったーわけじゃーねーですからー……!!(全く動じないというか通じてないというべきか、伝わらないのがもどかしい) -- ソラ 2013-04-07 (日) 23:04:47
      • 帰ったら仕事をやろう。楽しみにしてるといいぞ
        …ああ。そういえばそうだったな、相方が人間臭いならそのままでもいい気がしてきたが(背中合わせに空を見上げた夜の事を思い出し)
        ははぁ…なるほど。戦闘スタイル的に、お前以外の武器も使い続けると思うんだが。もしかして不満か?

        衣食住とおやつは保証してやるが昼寝はオフの日だけな(厳しかった)
        ふうむ(参ったな、という顔で)
        そんなのは分かってる。というかソラが悪い事は何もない。俺は今まで数え切れないほどこれを使ってきたし、いまさら止めても大差ない(手遅れだ、とあっさり告げて)
        そうだな…お前にだけ打ち明けておくが30以降からはいつ死ぬか分からん。子供の頃から毒飲まされてそういう風に生きてきたツケだから仕方ない
        だがまぁこれから力を貸してもらう責任だ。体が動かなくなりはじめたら生きてる間にお前の引継ぎ手を見つけてやるくらいまではしてやるから。安心しろ
        (自分の行動の責任をとって義理を果たす事だけが生きている意味だというようにそう言った。そこに、ルシード自身の目的はあっても、自身の望みや求めは感じられない)
        (最初からそんなものはない。とでもいうように)
        -- 2013-04-07 (日) 23:23:51
      • うぇー…(すっごい嫌そうな顔)
        そこはー感化されてールシードもー立派なー人間くさいー人間にーなるーべきー
        行き成りのー浮気宣言ー…これはーさすがのーソラーさんもー黙るーしかーないですー いやー分かってはーいたーけどー 別にーいーですけどー ふーん へーん(口を尖らせてはいるものの本気で禁止したいわけでもない様子 不満があるかどうかといえば不満だが。) 分かってーましたーともー(この剣無駄なところでプライドが高い 甘やかされてたし)

        厳しいーなにーそれー厳しすぎるー…職場ー改善をー要求するー…!
        はあー…!? 契約してーおいてー早死に宣言ー…!? おまえはー何をーゆってー…………!!!!(人間くさすぎる剣はわなわなと震えている) 引継ぎとかーおいーどういうー……ああーもうー……!!!
        あのーなー契約ってーいうのはーなー誰でもいいわけーでもーねーですしー 能力があればーそれでーいいわけでもーねーですー
        仕方ないーとかー諦めるのー許さんー…! さっさとー医者なりーなんなりー行けーしー!!! -- ソラ 2013-04-07 (日) 23:39:50
      • 頑張れ、働き始めれば直に慣れる(頷きながら)
        …はあ。まぁ頑張ってみるからソラも人間臭いままでいろよな
        浮気…(やはり感性は女の子なんじゃないかと思いつつ) いやはや、小手先の業を使わないで済むほどソラが便利なら使わないで済むかもな
        (ルシードの戦士として思考は「ソラが通用しなかった場合」まで想定に入れているのでシビアなのだが。不満そうなのでそう言っておいた)

        物凄く優しい範囲だというのにこいつは…!
        寿命の件は先生にも悟られないようにしてたしな、寿命が着たらひっそりこの町から消えるつもりだったんだよ。だから言うのが遅れたのは謝るが…
        …そうか(契約はそういうものではない。と言われればさすがに困った顔になる。自身の行く先ではなくソラの行く先は気にかけているのだろう)
        医者には何度かかかってるが手遅れらしいぞ。魔法のほうはよく知らんが…難しい話になったな。つまるところソラは俺がどれくらい生きれば満足するんだ?
        -- 2013-04-07 (日) 23:54:29
      • 慣れてーたまるかー 働いたらー負けー 働きたくーないでござるー
        うむー努力ーしろしー 私はー変わらないからーなー
        ははーいいさー別にー好きにすればーいいさー(つーん なおこの言葉によって小手先云々を考え始めるようになった)

        毎日ー昼寝しないとー死んでしまう系ー剣のーソラをー大事にーしてほしいーしー
        どれくらいーってー……(言葉に詰まる。 長生きして欲しい、というのは簡単だが、それよりも本人が全く自身の寿命を惜しんでいるように見えないのが悲しいのだ)
        ルシードはー私がー1000まで生きろーってー言ったらー生きるーのかー…? 違うーだろー…?
        手遅れーとかーあっさりいうなーよー…… 諦めるなーよー… もっとー生きたいってー思わないーのかー?(怒りよりも悲しみが勝ってきた) -- ソラ 2013-04-08 (月) 00:13:35
      • お前、今負けたから働くんだよ(いいこと言った。的な顔)
        まったく変わらないのもどうかと思うがね
        凄い勢いで拗ねているようにしか思えんな…(面白いので観察する。マスターである)

        死なないように鍛えてやるから安心しろ。鍛錬だ鍛錬
        1000歳まで生きる方法があってからそういう事は言えというのに。契約の履行条件っていうなら考えなくもないが(違うだろ、といわれてもこの返答である)
        (もっと生きたいのかと問われれば、思案する。糾弾よりも悲しみの色が見え始めればより深く)
        ……分からん。というか長生きする自分は想像したことがなかった。俺がやりたい事はあるが、それは俺一人で出来る事じゃないし俺が永遠に続けなければならない事でもないしな
        (自分の命に未練がない)
        …今、なんていうか生きてて幸せだしな? 恵まれすぎててさ。満たされてるし、お前とも契約できたから心残りも更になくなったし
        (望み。人らしい当たり前の幸福の形を考えられないという事。それを見て、覚え、与えられたはしたものの自分の埒外であって、自分のものではないという認識)
        そんな顔するな。どうしてやればいいのか分からなくなる
        (ソラの頭を撫でるようにして、ソラの心配だけしている)
        -- 2013-04-08 (月) 00:34:59
      • (その時ソラに衝撃走る。 白黒になった)
        変わらないー思いーだってーあるーさー

        鍛錬とかーしたらーなおさらー死ぬーがー…?
        分からないーかー… 考えることーすらーしないとーいうわけー… もっとー幸せにーなるーとかー考えもーしないーわけー…
        (下唇を噛み、悔しそうに呟いた)
        (撫でている手は、ただ他人のことだけを気遣う手 そこに当然あるべきものがない)
        じゃあー…質問を変えるかー
        なあーどうしてー私がールシードとー契約をしたいとー思ったかー考えたことーあるかー…?
        ルシードのーことだからーたまたまー馴染みの中からー剣を使っててーフリーのヤツをー選んだーとかー思ってそーだがー。 違いーますー そうじゃーねーですー
        わかるーかー…? -- ソラ 2013-04-08 (月) 23:26:45
      • (勝ったな…という顔であった)
        …そうか。変わらないものもあるか…

        もっと幸せになんていったらバチが当たる気がするよ
        (悔しそうな顔をしている理由は掴みきれてない。こちらのことを思っている発言だとは受け止められているのに)
        どうして契約をしたいと思ったか…少なくとも戦闘能力の基準は満たしているんだとは思ってたが
        (テストする前に、ある程度は見込まれていたはずだと考え)
        さすがにそんな簡単な基準で選んだと思うほどみくびってないぞ。ソラなりにきちんと考えてくれたんだろう、それは信用してるが…(さて、理由はといわれると)
        …しかし具体的に何か、までは当てられん。分からんな(つまりどういう事なのか。と問いかける視線を投げる)
        -- 2013-04-08 (月) 23:48:30
      • (どこにもかしこにもルシードの主体が感じられない、視線を向けられて続けた)
        私はなー自分を大切にしないールシードをー変えたいーわけー 誰かのー幸せーじゃなくてー普通のこともーそうじゃないこともー手に入れてー自分がー幸せだなーってー思わせてー馬鹿みたいにー笑ってるーとこーとかーみたいーわけー
        こんなー当たり前のことだけでー満足だーなんてー言わせたくないーしー もっとーもっとー欲張ってーいいってー思い知らせたいーわけー
        バチなんてー当たりませんー むしろー取り戻すーくらいでーちょうどいいーのにー 皆のことー遠巻きに見ててー線引いてー入ってこないーとかーもうー嫌ですー

        (幸せの形は人それぞれ。 本人が満足できるのならばそれが幸せ。)
        (分かっている、そんなことはもう聞き飽きた)
        (わがままだろうがなんだろうか、それでは嫌なのだ)
        (主になった男を 手放したくない)

        (…いや、違う それが受動的では満足できない)
        (もっと生きてほしい もっと願ってほしい …共に歩む未来を、貪欲に望んでほしい)
        (彼の意志で 傍にいてほしい)

        (千の言葉を尽くしたところで今のこの男に通じるとは思えない)
        (彼はあまりにも静かで それを望まない)
        (彼はあまりにも遠くて 手を伸ばさない)
        (望めば手に入るということも 望んでも良いということも 知らないのだから)
        (誰かに望まれているということすらも 知らないのだから)

        ………ここーまでー言ってもーまだー生きたいーとー思わないーならー…
        (幸せを願ってもいいと分からないのならば)
        生きたいーとー思わせてーやろーかー…? -- ソラ 2013-04-09 (火) 00:39:54
  • (仕草だけで着いて来いと示すルシードに呆れたような笑いが出た)
    ははーそーだよなー そういうーやつだよーなー
    (短針から飛び立つ 障害物が何もないのだからその直線加速度はかなりのものだ)
    (ソラの姿は瞬く間に見えなくなった)

    (ルシードが床を点検している間に雲の底辺まで到達 激しい落雷に豪雨…十分すぎるほどに条件は整った)
    (さあ、仕上げだ)

    (大地に展開されていた陣は二つとも浮かび上がり、塔の屋上まで昇ってきた)
    (一つはルシードの膝程の高さで留まっている 物理的には存在しない、触れることの出来ない光の陣)
    (もう一つはそのまま上昇を続け、ソラの方へと向かっていった 巨大なはずの陣が遠すぎて小さく見える)
    (どちらも間近で見たのならばかなりの規模のものだ そしてソラの性質とその効能は一致していない)
    (相手がたくさんの罠や仕掛けを用意したように、彼女もまた使えるものは何でも使った、というわけだろう) -- ソラ 2013-03-09 (土) 20:45:26
    • (屋上の床面に仕込んだ物の安否を確認。雨は強いがなんとか動くだろう、と確認して、ソラがくるのを待っていたが)
      …どこまで飛ぶ気だ
      (呆れる程に早く、高く上っていくソラを見送る)

      (こちらで確認できた変化は、魔方陣の上昇。軽くオリハルコンの剣を振ってみるが、さすがに影響はないらしい)
      (直接害がないとはいえ、膝あたりに魔方陣というのも気が引けるのか、跳躍)
      (屋上で一番高い場所…鐘がある場所の屋根に降り立った。幸い、平面上のそこは立つのに苦労しない)
      (高さは、屋上の床から更に3mと言ったところか。地に足つける生き物としては、塔で一番高い場所に居ることになる)
      (今、こちらに出来ることはない。剣を用意し、拳銃に黒いカートリッジを篭め直し、静かに天を見上げる)
      (真っ直ぐに。空へと)
      -- 2013-03-09 (土) 20:56:41
      • さーてーやるかー… 久しぶりのーフルパワーだかんなー 存分にー味わえよー
        (届くはずはないと分かっていて巨大な積乱雲の下で呟いた)

        (この規模になれば無詠唱とはいかず、自分のためにも詠唱を始める)
        (言葉を紡げば自身の中でもイメージはより鮮明に 現象はより具体化する)
        我は天なり 悠空なり 汝の源なりて 汝を揺らす
        雲よ集え 風よ轟け 雷鳴よ響け
        その息吹を以って大地を貫け!!!
        (目指していたのは落雷でも豪雨でもない その先)
        (十分に冷却され、密度を増した小高気圧は上昇気流の消失を切欠に地表に向かって一気に冷気を放出する)

        (積乱雲の中で生じた下降気流とメソハイによる極端な下降気流であり、 下降噴流 (ダウンバースト)と呼ばれる気象現象)
        (詠唱によって最後のピースが埋まり、底が抜けた器から冷却された気圧が押し出される)
        (極寒の下降気流は時計塔を目指して降下する!)

        ……まだまだー! 私のー限界はーここじゃーねーですー!
        (気流の維持にエーテルを使い込み、手先足先の感覚がない きっと正常な姿も保てていないのだろうけれど 今は誰に見られているわけでもないのだから 余計な見栄は張らないに越したことはない)
        収束せよ!
        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst082603.jpg
        (ダウンバーストは配置された陣を潜ることでその照準を絞る)
        (狭い範囲へと絞ることで更なる威力の上昇を図っている)

        収束せよ!!
        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst082604.jpg
        (二言目で巨大な陣の内側が分離)
        (照準は更に絞られマイクロバーストと呼ばれる規模まで達した)
        (迫る風圧は轟音を伴って着実に時計塔との距離を詰める)
        (圧倒的な質量…風や空気の質量をここまで感じたことは過去にないだろう)
        (空気の密度が高すぎて息苦しさを与え、また極寒であるため喉を凍てつかせる)

        (最後、あと一言で完成する)
        (なのに身体が重い、頭が痛い、消えてしまいそうだ)
        (剣を握っているのかさえも怪しい)
        くそー……まだ、まだあー!!!
        (歯を食いしばり自分の足元に留まった巨大な陣の中心に剣を突き立てる)
        (礼装の装飾が音を立てて砕けた)
        収束せよ!!!
        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst082605.jpg
        (陣は更に分離し、その内側の物がルシードの上空100mほどのところまで降りてきた)
        (3重の陣を潜ることで照準を時計塔からルシードへと更に絞る)
        (大気も豪雨も稲妻も極限の現象に悲鳴をあげ、音の洪水を起こす)
        (だがその音よりも速く マイクロバーストは降り注いだ!!)
        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst082606.png -- ソラ 2013-03-09 (土) 21:26:00
      • …風が…(髪を揺らす、流れが変わった事くらいは分かる)
        来るな
        (生き残る。その準備をしなければならない)

        我は刃也 刃故に臆さず 刃故に揺るがず 鬼に逢うては鬼を斬り 神に逢うては神を斬る 剣の理 此処に在り

        (毒の回った体が、更に戦闘用の体に切り替わる)
        (己は刃であると。敵を貫いた後の事等知らぬ。折れ、砕けようとも勤めを果たせと)
        (対手より遥かに、非人間的に誓言を終える)
        (これで、概ね身体能力は8倍と言ったところか…持つのは数分だが)

        (近づいてくる。魔方陣が三層に分かれ、収束される風が見える)
        (剣で受け止めきれる物ではない。用意しておいた仕掛けも、あれの前では無意味に近いだろう)
        (それならそれで、一つだけ手が撃てる。両手に巻きつける鋼糸を全て回収した)
        (実に、100m以上もあったそれを回収し尽す。そして、両手を広げた)

        チャクラ開放。気脈を回せ!

        (時計塔の屋上を、銀の投網が覆う。束ねられ、鋼糸を結び)
        (銀のドームに気、と呼ばれる生体エネルギーを流す。全て、己の育ての親の技だ)
        (仕込まれはしたが、使う機会がなかった代物)
        (使えば数日は体から気という物が枯渇し、常人以下の動きしかできなくなる。それくらいせねば生き残れない状況だ)

        (ドームが出来た時点で、音より速い風が。銀の防壁に激突する…!)
        -- 2013-03-09 (土) 22:12:45
      • 悠空…天の高みから風を降ろす剣か。中々悪くない…!
        (独り言を呟きながらドームを維持しているが。傍目にも綻びは明らかだ)
        (100mの鋼糸の層は三層に分かれる)
        (層が奥に行くほど強固な結界を無し、単純な魔法程度であれば弾く領域ではあるが…)
        ぐっ…!!
        (第一層、10秒で消失)

        (第2層、30秒で消失)

        (薄皮を剥ぐように二層までのドームが解けた)
        (本来の技の使い手ならばこうはいかないのだろうが、いかんせん付け焼刃の技だ)
        (今まで出会った相手は、これを使うまでもないか、使う前に倒された場合のみ)
        (今回の相手はそうはいかない。ソラの下降噴流は、確実に全ての結界を浸食)

        (第三層。60秒で消失)
        (消失するまでの間に。静かに剣を構えていた。一刀。幼い頃より慣らした二刀ではなく)
        (この町に着てから培った力。今だ未熟なれどそれは…)
        (60秒後。ルシードに向けて落ちてきた下降噴流に、あろうことか剣を振り上げ──)

        (衝撃と爆音で、その姿が隠された)
        -- 2013-03-09 (土) 22:39:22
      • (ダウンバーストが到達する前に銀のドームが見えた)
        (以降は荒れ狂う風によってどうなっているのかは目視できていない)
        (ただ同時に引き起こされたウインドシアが時計塔の周囲の木々をなぎ倒して広がっていくのだけが見えた)

        (先ほどの一撃で気力も精魂も尽き果てて、重力に引っ張られるがままに落下している)
        (かなりの高度であるから地面に着くまでは時間があるが)
        (ルシードはどうなったのだろうか、まだ目視は叶わない)
        (いくらなんでも直撃を耐えてぴんぴんしていることはないだろうな、と思う)
        (勝負の行方は何処)

        (次第に地面が近づいて、ドームが既にないことを確認した 塔がまだ聳えていることも)
        (けれど安心するどころか胸騒ぎがする)
        (これで終わりではない、そんな予感が過ぎった)
        (その事実を心のどこかで喜びながら 空中での姿勢制御)
        (失敗、失敗、不可能)
        (蓄えたエーテルは底をついて満足に空を駆けることも出来ないようだ)
        (ならばもうこの勢いのままいくしかあるまい)
        (両手で自身を握り直し もう一波の風となって追撃する!) -- ソラ 2013-03-11 (月) 22:01:11
  • ……何!?
    (雷撃は予測の範囲ではあったが。まだ、流れとして使ってくるとは予測していなかった)
    (乱れ落ちる雷撃は光速。避けられるはずもない、たまたまこちらに落ちてこない事を祈りながら)
    (一瞬、驚きで止めた足をまた進ませる、何か出来るタイミングを一つ失った事に舌打ちしつつ)

    なるほど。やろうと思えばもっと鋭く出来るのか。まぁその辺は今度聞いてみるか
    (そして、さすがに何度も迎撃しようとは思わなかったらしい。避けられた手榴弾を見て、下方のソラに向き直る)
    (壁のぼりのバックダッシュという器用な事をしながら拳銃を再度構え)

    速いな…こいつでどうだ!
    (ソラに二発。雷撃の弾を撃つ。三発目はソラから照準が外され…その時点でルシードは再度上を向き直した)
    (正確にソラが避けた閃光手榴弾を撃ち抜いた。閃光と轟音が雷音とは別の発生源として二人の背後で起きる。虚をつければ御の字程度の咄嗟の対応だ)
    -- 2013-03-08 (金) 22:49:25
    • (落雷は時計塔に容赦なく落ちるが何とか建築的被害は抑えられている)
      (その分先に敷かれた陣の一方が請け負っているのか 轟音の中で軋む音を立てていた)

      (気まぐれに落ちる落雷の気配を感じ取れる分有利に動けることを悟り、気がつけば高度は同程度になっていた)
      炎ーだかー氷ーだかー雷ーだかー わからんもんをー受けてーたまるかー!!
      (風圧により僅かに方向をずらし、寸でのところで回避する)
      (発動させないように滑らかに風を操るのは相当なストレスだった、ソラの表情が雄弁に語っている)
      (そのせいで準備は遅れるばかり 次のフェーズへ進むことなく落雷は続いている)

      (突き刺さるような光と音を背後から受け)
      やっぱりーさっきのはー閃光弾ーかー 受けなくてーよかーったー
      (ぼやいてから上昇、塔の半分を過ぎる頃にはついにルシードを追い抜いた) -- ソラ 2013-03-08 (金) 23:02:52
      • (恐らく一番高い屋上に落ちているだろうか。と音から当たりをつける)
        (こちらに落ちればただではすまないが…気にしていては負けると覚悟を決めた)

        (風で弾丸を滑らかに受け流されると僅かに眉を潜めた。慣れさせすぎたか、と思う反面)
        (防御させる、という選択肢を取れる事がわかったと認識を改める)
        何が出るかは撃つまで秘密って奴だな…!(雷自体が雲の仕掛けだと思っているルシードは、次がある事に気づくよしもない)

        やはり速いな…!
        (追い抜いていったソラを見て、妥当な結果だが少々早い。と歯噛みした)
        (半分を超える程度までは高度の優勢は保てるはずだったが…)
        (ソラの視界からルシードが消えた時点で僅かに減速。拳銃を収めると、懐に手を突っ込んで何かを口に含んだ)
        (同時、左手はトラップの開放準備をしている…)
        -- 2013-03-08 (金) 23:17:06
      • (雷の発生範囲は雲の周辺20kmほどにも及ぶはずのものである)
        (たとえ雲の周囲が晴れていようと関係なく)
        (しかし不思議なほどに塔近辺以外に落雷はない)
        (代わりに地面に張られている陣が煌々と輝いている)
        (気づく余裕があれば、の話だが…建物の被害を抑えている方でない方の陣には収束の効果もあるのかもしれない)
        (広範囲攻撃を限られた範囲に狭めることで威力を上げている…)

        (基本的に防御は専門分野ではなく、やれと言われても滅多にする事はない)
        (それでもやらないリスクの方が遥かに高くなればやらざるを得ないのだ)
        ぜーんぜんーわくわくーしませんーがー?
        ったくー次からー次へとーどんだけーでてくんのかー…
        (高度的に優勢を取ったことに喜ぶことも束の間、予備動作で次がくることを悟る)
        (させてたまるかと剣先をルシードへ向け、雷の矛先をそちらへと向ける)
        (傍により雷を落としやすい時計塔が存在するなかで小さな的へと雷を落とすのは精霊といえど容易いことではない)
        (そも雷の精霊ではないのだから、照準は甘く、直撃させることよりも作業の妨害を図っている)
        (今までの経験上トラップは全て時計塔に仕込まれたもの ならば雷撃によって僅かにでも誤動作を招けるかもとも考えた)
        (だが塔への攻撃は全て軽減されているものでもある 余り効果は期待してはいない)
        -- ソラ 2013-03-09 (土) 02:26:42
      • (易々と破壊できない、と察した時点で地面を見ている事はなかった。故に、訝しげに思うものの、このあたりへの雷の収束については気づけなかった)
        (今は策を仕掛け、相手を消耗させる事に専念する)

        (塔に落ちる雷撃。しかしその衝撃はともかく、雷自体は塔の時計にも、トラップにも影響を与えては居ない)
        (トラップの類は全て「糸で引けば発動する」ものであって、電気で動作するような精密機械の類はないのだ)
        (だがしかしそれとは別に、雷がくれば警戒しようというものだ。人間にとっては直撃でなくとも危険なのだから)

        こういうのもあるぞ
        (剣を向けられた時点で、ルシードが弾かれるように横にずれた…そう、今までの速度から、倍速で)
        (飲み込んだ丸薬は人体にとって劇薬で、しかし。短時間の間身体能力を引き上げる)
        (今までの倍速で雷の着弾地点から離れ、破片を身に受けながらもソラに一気に追いついた)

        (奇襲)

        (この戦闘で初めての近接戦闘、倍速と化した身で塔を蹴り、等高度のソラにオリハルコンの双剣の一方を振り抜いた)
        (雷撃さえなければトラップと同時に、服薬した身体能力で奇襲をかけるてはずだったが。それは諦めての一撃だ)
        -- 2013-03-09 (土) 02:48:17
      • (ステップを踏むように襲い来る雷撃の標的は、目を見張る速度で行動している)
        !?
        (予想外の速度上昇に防御が間に合わない!)
        (一応は剣で受けるために引いたものの、相手は既に懐に入っていて)
        (鎧は纏っていないため礼装による僅かな防御効果のみで斬撃を受けた)
        (血こそは出ないが溢れ出たエーテルはルシードの目にもわかるほどの濃度)
        (同時に一際強い雷撃が塔に落ちたため二人の色濃い影が塔の壁面に写った)

        (この雷を境に空気が、変わった)
        (気流が降りてくる 雨の匂いをつれて)
        (真っ先にこの気配を感じて不敵に笑ったのは勿論ソラだった)
        (冷静さを取り戻し、回し蹴りを放って更に上昇、距離をとろうとする)
        (空中では明らかにこちらの方が有利、重力に逆らうことも、支えがなくとも身体制御ができるのだから) -- ソラ 2013-03-09 (土) 03:08:07
      • (手応えあり。一度きりの奇襲だが、それに見合う手応えはあった)
        (にやると浮かべる笑みは挑発の笑みか。そのまま、空中戦に移行する)
        (壁面に2人の影が映ったその一瞬後から、空中戦の準備。剣を持たぬ左腕をぐいと引いた)

        …雨か…?
        (変化にはすぐに気づいた。それが示す物の意味は分からないが…)
        (空中戦ではソラに分があるのは承知の上。しかし、体術の技量ではそう引けを取るものではない)
        (蹴りを交錯させ、落下しながら右手を引く。今度は、鋼糸で塔へ戻るのではなく…)

        頭上注意だ
        (塔の壁面から、至る所に槍が飛び出した。長さは2m程度。材質は穂先以外は木製)
        (空中に居るソラを狙ったものではなく。合図と共に壁面に垂直に伸びるだけの単純な仕掛けだ)
        (頂上に至るまで、高さは3m間隔ほどで無数の槍が伸びた。飛ぶだけのソラには、容易く壊せるが障害物となるだろう)
        (ルシードにとっては…)

        (落下軌道にある身を捻り、槍に着地。反動で圧し折りながらも、それを足場に跳躍した)
        (ジグザグに槍を蹴り、再度、ルシードが空舞うソラを猛追する…!)
        -- 2013-03-09 (土) 03:23:08
      • (裂かれた箇所を庇いながらも上昇を続ける)
        まだー出てくんのー どーなってんのーこのー塔ー!!
        (イラ付きを隠しもせず、叫びながら頭上の槍を一本一本切り落とす)
        (ルシードがこれを足場にしているだろうことは想像に容易いため減速の対価として十分な効果があると判断した)
        体術でー敵うとはー思わんがー空中でー負けたくはーないんでーねー…!
        (過去に吹き飛ぶ畳を足場にしていたことを思い出し、念入りに落下する槍を足場にしにくいよう適当な風を起こしランダムに吹き飛ばす)
        (風圧は肌を切り裂くようなものではないが強風と呼ばれる類であり、体勢を少しでも崩させる目的もある)
        (巻き起こる風は下降気流によって降りてくるものを利用しておりかなり冷たい)

        (槍を処理する都合、必然的に塔の壁に沿って螺旋状に回ることになる)
        (軌道を読まれるのは歓迎しがたい)
        (雨の気配は強まり、ぽたりぽたりと壁に染みを作ったがまだだ まだ、足りない) -- ソラ 2013-03-09 (土) 03:42:23
      • 純粋な空中戦じゃそりゃ話にならんわな…!
        (槍は容易く切り飛ばされていく。足場がない時は壁面に着地し)
        (切り落とされた槍を取ると、全力でソラに投擲する!)
        (追いつくには足りないが、確実に後を追い、ソラが落とすたびにこちらに流れ着く槍を掴み取り投げつけながら走る)

        (風が強くなった頃から、完全に壁面のみの移動に切り替えた)
        (壁面を走っているのは、さすがに塔に刺さっていない槍を足場にはできないからだ)
        (ソラが起こしている風もある。今の身体能力なら足は止まらないが、壁面以外を上るのは難しい)
        (既に高度は地上が遠く見える40mを越え…槍を投げながらの追走劇も、長くは続かないだろう)
        -- 2013-03-09 (土) 03:55:27
      • うあーやっぱりー転んでもーただではー起きんやつめー
        (飛来する槍を避けたり、剣で迎撃したりしながらの上昇)
        (高い塔でもそろそろその終わりが見えてきた 時計塔の大きな文字盤 近づくに連れて時を刻む音が明確に聞こえてくる)

        (局所的であるが故に殴りつけるような激しい雨となる 雨粒はとても冷たく氷晶も混じっている)
        (伴って気流は強い下降気流へと変化 気流の乱れも伴ってもともと不安定である足場はさらに不安定となる)
        そろそろー壁にーへばりついてんのもー苦しーんじゃーねーですー?
        (これも魔剣の加護のひとつなのか、一方でバケツを返したような雨の中でも濡れることなく宙に留まるソラ)
        (挑発するような言葉を投げかけるも表情には疲労が濃い)
        (気流の操作は楽ではない)
        (同時にマルチタスクをこなさなければならないのであれば、尚更)

        (降りしきる雨の中 時計の文字盤、動きが緩やかである短針の方に降り立てば、この戦闘中で最も穏やかな顔で問いかけた)
        さあーもうすぐ屋上だなー もちろんーまだー敗北宣言ーする気はーないなー?
        (ソラがルシードに与えたダメージは微々たる物と言っていいくらいであり、不気味なほどだ)
        (ずっと何かのために待っている、そうとれる)
        (つまりは準備は整いつつあるのだ)
        (こちらの消耗は激しいがまだやれる…やれるのならば、やるならば、全力を見せる)

        (だが、返ってくる答えは恐らく) -- ソラ 2013-03-09 (土) 04:17:29
      • (槍の命中率はそれほどよくない。勢いだけなら人間を貫いたまま壁に縫い付ける程度の威力と速度はあるのだが){
        (氷混じりなってきた雨がさすがに足場を厳しくさせてきたのだ)
        (屋上が近い事を見て、そろそろ上がるしかないと決めた){

        (文字盤の短針は、既に直上を指しているのに近い)
        確かに、いい加減傘もないと面倒な雨になってきたな
        (ずるりと足が滑ると同時、壁面に剣を突き立てた。そのまま、ワイヤーで繋がるオリハルコンの双剣の逆を頭上に投擲)
        (頭上に突き立ったそれに向けて跳躍。下に差した剣を回収、を繰り返し、一気に上っていく)
        (同高度。文字盤の横を通り過ぎる頃にソラの声が聞こえた)
        へばりつくのが苦しいんでこう上ってきたわけだが
        (そして、皆まで聞かずにそのまま上り続けた)

        (奥の手のためにずっと逃げを打ってきたことなど先刻承知だ)
        (いいからついてこい、とばかりに顎で示し。ついに塔の屋上を越える地点で宙返り。そのまま屋上に降り立った)
        (傷はない。僅かな出血も今は止まっている。体力の消耗は軽くないが、それを無視して動く技術はつけている)
        (屋上、中央の鐘のある一点とは離れた四隅の一角に降り立つと、床の具合を確かめている)
        -- 2013-03-09 (土) 04:34:27
  • (それはいつかの話)
    (町外れの森を抜けて、開けた場所に立つ塔がある)
    (時計塔の高さは人の立ち入れる頂上、尖塔ではない場所で約50mと言ったところ。尖塔はなく、観光客が居ればそこで景色を楽しむであろう場所の広場の中央に、時刻を告げる大きな鐘があった)
    (時計は今でもしっかりと時を刻んでいる。稼動している塔なのだ、街外れにはあるものの朽ちた雰囲気はない。何者かの手が入っているのだろう)
    (そろそろ約束の刻限を時計塔が刻む頃。まだルシードの姿は見えない)
    -- 2013-03-07 (木) 21:25:46
    • (約束の時が来た)
      (果たされるのか、それとも、潰えるのか)
      (それを今から決めるための)

      (人気はなく、静かな街外れに佇む時計塔を見上げれば今もしっかりと時を刻んでいた)
      (こんなところに、こんな大きなものがあるなんて知らなかった)
      (しかも誰からも忘れられた存在ではなく、何かしら手入れされている)
      (手入れしているのは待ち人だろうか)

      (針はそろそろ時間を指している)
      (自分の方が先に着くなんて柄にもない、と思った)
      (何よりも柄にもないのは儀礼用、即ち自身の力を増幅させるための云わば正装を纏った自分)
      (幼き姿ではなく最も力を発揮できる姿で 長い髪を束ねる封印も、甲から肘を覆う手袋も、今はない) -- 2013-03-07 (木) 21:48:08
      • (時計の針が刻限を示す、数秒前。敗北条件を満たす前にそれが起きる)
        (落下音と、着地音。黒い衣装を纏い、長い棒に見える物を二本背負ったそれは人影のように見えて、その場で伏せる様に低い姿勢)
        (獣の様に)

        (同時。ソラの足元から。周囲の地面から光が洩れた)
        (つんざく轟音と巻き上がる炎)
        (対戦者ではなく、人間なら肉片しか残らずに吹き飛ぶような火薬量で起こされた爆発が、ソラの出迎えであった)
        -- 2013-03-07 (木) 21:55:12
      • (人影を見据える暇もなく、閃光)
        (防御の姿勢をとるまでもなく吹き飛ばされた)
        (爆音に比較すれば無音にも近いような僅かな音を立てて何かの破片が砕け散る)
        (全ては轟音と火炎の中に)

        (やがて一本の剣が宙から地面に突き刺さる 炎に飲まれてもなお輝きを失ってはいない)
        (爆風によって吹き飛ばされた本体だろう まだ爆煙収まらぬ中 一欠の傷もなく突き立った) -- ソラ 2013-03-07 (木) 22:26:28
      • (襲撃者は、約5m程の高さの塔の壁面から無表情に事の成り行きを見定めていた)
        (初動。最初に落ちた獣のような影も動き出した。鋼糸で操られる、遠めには人間に見えなくない木の人形が走り出した)
        (黒い影の操る操り人形は長い棒─炸薬の塊を抱えたままソラの本体に激突。自爆特攻と共に、二度目の閃光が纏った)
        無駄か。ならこれでどうだ
        (おおよそ、個の感情というものが欠けたただの現状を確認する言葉だけを吐き)
        (ルシードが両手を引く。十の指から時計塔を包むように広がる鋼糸が意図された様に蠢き)
        (壁面が次々に。内から押し開けられたように開く。そこから顔を覗かせたのはボウガンの群れ)
        (嫌魔法金属で出来た矢を、ソラに向けて照準すると一斉に発射する。数十、百に近いの矢が一斉射。要するに魔力を削るための、対精霊仕様の矢だ)
        (銀の雨が、剣と化したソラに無慈悲に降り注ぐ)
        (つまるところ、時計塔はルシードによって要塞に作り変えられていたのであった)
        (要塞の主は冷たく状況を見下ろすのみ。何の魔法も使わずに重力を無視して壁面に立ち、武装する楽団たる要塞を指揮する…!)
        -- 2013-03-07 (木) 22:33:58
      • (二度目の閃光、及び爆風)
        (その只中に人影がゆらり)
        (この場において可能性は一人しかいない、ソラだ)
        (姿はよく見えないもののその手は自らである剣を握り締め…途端に刀身とその甲に翼が刻まれた)
        (行き成り切り札のひとつを切ることになろうとは)
        (礼装の発動による衝撃緩和、その隙に蓄えたエーテル消費、損傷した実体の再構築、…切り札である自身との契約、これだけの札を切った)
        (外観上では全くの無傷だがリソースは確実に持っていかれた)
        (随分な出迎えに憎まれ口の一つや二つたたいてやろうと思ったけれど、そんな余裕はなさそうだ)
        (何よりも今、相手に届くとは考えがたい)
        (特攻してきた木偶人形と同じ、感情が全く読み取れないルシードに言葉など)

        (降り注ぐ銀の矢からはご丁寧にもアンチマジックの気配が漂っている)
        (魔法で吹き飛ばすのは賢い選択ではない、ならば)
        (勢いつけて剣を引き抜き己に降りかかる矢の最低限だけを弾き落とす!)
        (魔力ではない、純粋な物理…剣撃によるものだ) -- ソラ 2013-03-07 (木) 22:49:55
      • (何らかの防御策を取ったのか、人の姿に戻った。多少なりとも消耗させられればいいのだが、こちらの目では魔力を追う事はできない)
        (矢を風で巻き返して反撃してくるかと思ったが、まだそうはこないらしい)
        (片手を引き。もう片手は他のボウガンを起動して撃たせる。先ほどの都合半分ほどの矢が降り注ぎ)
        (その間、引いた片手をコートの中に突っ込み、引き抜いた)
        (Eマグ。強力な魔力弾を放つそれが本命だ。矢の雨の数に任せた曖昧な照準とは違う、正確な狙いで)
        (最低限だけ弾けば、照準の甘さを量で補っていたのがソラにもよくわかるだろう。対人ではなく、大軍への戦法なのだ、これは)
        そろそろ本命だ…地べたにいるだけなら終わりにするぞ
        (自己の扱いはよく知っていると言うべきか。よく矢を凌いでいるソラの隙を狙って打ち込んだ。塔から地へと轟火の弾丸が放たれる!)
        -- 2013-03-07 (木) 23:02:39
      • (実は、自分自身を振るった回数は多くない)
        (本来ならば…使い手がいなければ出来ないことであるし、使い手がいるのであればそんなことをする必要がないためだ)
        (だからといって扱いがわからないはずがない 使い手を介すことなく握ったとしても鈍るはずがない)
        (下手な使い手が使うよりもよっぽど自由に動けるというものだ)
        (羽のように軽く、何よりも速く、それが自分)

        (妙に荒い矢の雨、恐らく消耗が狙いで本命が……来る)
        (矢ではない何かが放たれたのが横目に見える、きっと物理的な対処は不可能)
        (判断すればルシードの希望通りに空を駆けるしかあるまい)
        (元々はそれが本文であり領域でもある)
        (あえてそれをしなかったのは、なぜか)
        あーーー!?
        なんだーなんーですーかー?!(着弾により炎の海となった地面を足元に叫んだ)
        私がー壊さんようにーとーおとなしくーしてればーどっかんどっかんー好きー放題にーやりーよってーからにー!
        そもそもーこういうー広域攻撃ーとかー大振りーなーことーはー私のー得意分野ーなわけーされるのはー好きじゃーねーですよー
        (足元に向けて二つ、小さな石を投げた)
        (それらの石は攻撃が目的ではないらしく炎に飲まれると瞬時に時計塔の敷地全土に広がるほど大きな陣を描いた)
        おらー!もうー遠慮なんかーするかー!(握った剣が風を纏う ただそれだけでルシードの極近距離にカマイタチが発生し、壁面共々抉り取らんとする) -- ソラ 2013-03-07 (木) 23:24:43
      • (ここまで、多重に攻撃を仕掛けた理由の一つは、先制攻撃でペースを握る事もあるが)
        (ソラのパワーアップ、そして対応力を測るためでもある。最悪全手潰される事も想定していたが…それなりに効いているようだ)
        塔を壊すのはルール違反だが、周囲の地面はその限りじゃないだろう、塔が倒れたら破壊だろうがな。高かったんだから壊すなよ?
        (冷静に言葉を返す。無感情、無口なのではなく。言葉も話術も相手に隙を作るための重要な要素の一つなだけだ)
        (初弾を外し、ソラが石を蹴り上げたのを見る。何が起きている把握できずに警戒すると…)
        …ッ!
        (鋭い風の音に事態を察する。咄嗟に離れた壁面が大きく削り取られ、ルシードの腕から血が零れた。出血は少ないが、それは真空の刃であるため。傷はそれなりに深い)
        はっ、そういう事か!
        (Eマグの炎の残弾を一発ソラに。それ以外の4発ほどが、地面の陣を叩き壊さんと無造作に地面に放たれた)
        (意味は分からずとも、地面に描かれたそれが魔法の発動要件だというのは分かった。同時、壁を蹴って円柱状の時計塔を回りながら上り始める。このままの立ち位置なら、すぐに塔の裏側へと消えるだろう)
        -- 2013-03-07 (木) 23:39:52
      • (陣は弾が当たってもびくともしていない あれだけ派手なものだ、真っ先に狙われるだろうことは承知の上だったのだろう 防御の術式も組み込まれている)

        (一つ目の石はルシードの想像通り、魔法の発動条件である)
        (それがどういった種類のものでいつ発動するかは魔術師でもわからないような複雑な陣から察するのは難しい)
        (幾重にも重ねられた陣は煌々と光を放ち、ソラの礼装の飾りと呼応している)

        屁理屈ーそういうのー屁理屈ーってーゆーんですー
        (二つ目の石は何だろうか)
        (それは敗北条件を緩和するためのもの)
        (ソラが自分自身と契約する、この時点でほとんどのソラ自身による制約はほぼ取り払われた)
        (残るは敗北条件となる塔の破壊 これが想像以上に邪魔をする)
        (予めわかっていたこの条件をそのままにしておくわけがない)
        (そう、建物への衝撃を軽減させるための小細工)
        (壁面は抉れたものの塔内部が丸見えになるというほどでもない 建物はソラの攻撃からのみ守られている)
        (例え大技を放ったとしても…大破とまではいかないように)

        (放たれた弾丸は纏っていた風に飲まれ速度も熱も失った)
        (真空であれば発火することすら、ない)
        (風はそのまま勢いを増し、空を翔る碧色の龍のように うねりを伴って塔の裏へと回りこむ)
        (ちょうどルシードの真逆から回り込むそれは、鉢合わせすることを狙っている)
        (一方でソラは宙を舞ったまま上へ、垂直に上る 互いに互いの姿は目視できない) -- ソラ 2013-03-08 (金) 00:04:03
  • 対策済みか。ソラの割には考えてあるな…
    (魔法の構造は読み取れずとも、攻撃結果から状況は把握できる。真空で炎が消えるのも見えた、礼装の飾りとの連動までは見えていない)
    (走りながら弾丸を再装填。次は氷の弾丸だ)
    屁理屈だろうが通ればいいんだよ、通れば!
    (あえて声を出すのは、自分の位置を知らせるためか。ぐるりと一周する出会い頭にタイミングを合わせるつもりで、塔のギミックの起動準備をする)
    (その間に、起用に出血を止める応急処置をした。傷を縛っただけで治癒効果などはない。あくまで血が流れなくなっただけだ)

    (追撃はない。だが、風の音はする…攻撃前の溜めか、攻撃を放ったのか。音以外は見えてこないそれを聞いたままぐるりと塔を周回、表側に戻ってくる)
    (疾走を出迎えたのは、風の竜のようなうねり。回避するにはやや厳しいタイミング)
    …っ!
    (氷の弾丸を発射。弾丸が風と激突すると同時、質量を持った氷が発生。あえなく砕かれるが…)
    っと(その間に壁の上に駆け上がる。途中で風の勢いにかすめて外に弾かれた!)
    (衝撃と共に塔から落下する様に見えるルシードがしかし、ブランコに乗るかのように塔の側に引き戻されていく。掲げた左腕から、塔に巻きついた鋼糸を引き戻したのだ)
    思ったより頭を使って戦ってるな!
    (振り子のように壁面に戻る最中に、隙を埋め合わせるようにソラに向けて氷の弾丸を連射する。三発だ)
    -- 2013-03-08 (金) 20:57:51
  • (開幕の爆弾と炎弾によって暖められた地上から緩やかな上昇気流が発生しているのか、地上から風が吹く)
    (地上4kmほどのところには小さな積雲が、白く柔らかな姿を見せ始めている)
    (雲を見詰め僅かに笑う)ははー…これは、いいーなー
    (巨大な陣と礼装の呼応は顕著になり淡い光を交互に発した 何かしらの魔術発動の前触れだろう)
    (証拠に気流が強くなってきている 髪を撫でる程度だった気流は強く髪を靡かせる)

    (放った龍と対面したルシードが放り出されたのが見えた)
    (態々空中戦を挑むくらいなのだからそれくらいでは落ちたりはしないのだろうと踏んでいたが目の当たりにするとやはり驚く)
    器用なーことー
    (しかもオマケして弾丸まで)
    (今度は風で飲むことはなく、あえて弾の効果を発動させるように凝縮した風を伴う一閃)
    (風と衝突し発生した氷塊は地に落ちた 余波で腕まで凍てついたが目論見通り全弾発動させた)
    さみーってーレベルじゃねーですー!!
    (壊死する心配がないからできる無茶でもある) -- ソラ 2013-03-08 (金) 21:10:05
  • (再度塔に着地した辺りは、地上7mほどか。上るように回ってきたからだ)
    雲だと…?(この高さで雲が起きるはずはない。何か仕掛けたな、と思いつつ打開策はない)
    (大規模な力の発動を阻止するには、やはりソラ本人の力を削りきるしかないか。そう大まかに対策を立てて次の手を打つ)
    美味そうになったな。シロップでもかけてやろうか?
    (弾丸を防御したソラの腕を横目に、リロードするまで残弾のない拳銃を仕舞う。右手は空に。左手はギミックの操作に専念)
    (着地と同時に、上昇していくソラの上を取るべく真上に駆け出していく)
    (そして、準備していたギミックが発動。塔の半ばが開くと、直径1mほどの大岩がばらばらと振って来る!)
    (ルシードは仕掛け人だからか、降ってくる大岩の軌道を知りつくし楽々と避けていく登り続ける)
    -- 2013-03-08 (金) 21:22:56
  • (積雲は集まって大きくなりつつある、積乱雲と称するに相応しい)
    (雲頂は6kmほどとなり ほぼ増したに位置する時計塔からその頂を見るのは厳しい)
    (見えるのはただ大きくなった雲の底部のみ 陰り、黒く淀んでいる)
    (だがまだ成長期、雲頂が上昇気流によってどんどん上昇していく)
    (言うまでもなく異常な気象だが、それなりに付き合いは長いのだからこの程度で驚くことはないだろう)

    (雲は順調に成長しているが、そちらにかなりの労力を費やしている)
    (例えば普段であれば風刃で全部切り裂いて見せただろうが、そうせず本体である刃を振るうことで自身に降りかかるものだけを撃墜するに留めている)
    地味にーうざいなーこのー攻撃ーさっきからー罠ばっかーじゃーねーですかー!
    (この様子からするに、細かい防御は得意分野ではない)
    (凍てついた腕が未だ溶けていないのも相まって相手の方が上昇速度は速い)
    (隠すことなく舌打ちすると岩の密集域から離れるため、時計塔と距離をとるべく真上ではなく角度を付けての上昇に切り替えた)

    (戦いは勝敗を決するだけ目的だけではなく、互いの手の内を見せる場でもあるとソラは考えている)
    (身体能力も、思考も、…極限における行動も) -- ソラ 2013-03-08 (金) 21:37:10
  • (雲が作るもの。と言われれば単純に雷を想起する。降雨、降雪、雹等も考えられないではないが…)
    (風、がソラの本分であるとすれば恐らく雷撃だろうと当たりをつけた)


    得意分野でな。存分に味わってくれ
    (罠を張るのも、突破するもの。最悪食らってからなんとかする修練も全て身に染み付いている)
    (空の動きが鈍いうちに、拳銃を取り出して再装填。次は雷の弾丸だ)

    (10秒もすれば、落石は途絶える。高さは10mを超えた辺り)
    (角度を変えての上昇に切り替えたソラに、拳銃の照準を合わせ)
    (射撃。雷の弾丸は、何かに着弾すれば周囲1m程に雷撃を撒き散らすタイプだ)

    (塔を上りながら、忙しなく左手を動かす。決定打が足りない)
    (ギミック以外に見せていない手の内は少ない。今は削りあいに徹する。ただ、勝つ為に)
    -- 2013-03-08 (金) 21:51:57
  • (捉えようのない遥か上空、雲は鉛直に成長し続け対流圏界面へと到達した)
    (大気層の中で最も下に位置するこの界面が積乱雲の頂点である)
    (ここからは鉛直方向ではなく水平方向へとその手を広げ成長する)
    (ただしあくまでも局所的な規模を維持するために横への広がりは直ぐに止まる)
    (果たしてルシードの予想は、当たるだろうか それとも?)

    (落石の直撃は何とか免れたものの、結構な大きさの破片を被った)
    陰険ーすぎるーだろー…それにー折角のー一張羅ーをーどーしてくれるー
    (岩片は服を所々裂いただけではなく自身にも傷を負わせている)
    (彼女の身体に血液はない 故に負傷して流れ出るのはエーテルと呼ばれるもの)
    (よほどの濃度がなければ不可視のソレは着実にソラから失われている)

    (防戦一方だが今は耐えるしか他ない)
    (このまま削がれ続けるのは不本意過ぎる、しかし物事には順序が必要)
    (ルシードからして垂直方向に1mほど下、上から打ち出された弾丸を安易に剣で受けてから後悔した)
    うあ゛ッ!!!!
    (びりびりと伝わる衝撃と鈍い痛み ショックによる失神は堪えたものの厄介なものを受けた) -- ソラ 2013-03-08 (金) 22:07:03
  • (ステージの破壊、が敗北条件である事をを踏まえると大規模破壊はなさそうではあるが)
    (予測しうる手は全て考えておくべきだと。また雲を見上げて目を細めた)


    陰険なくらいでないと生きていけないぞ。服なんて滅多に拘らん癖によく言うな
    (そういう場所に居た、から出る淡々とした返し)
    (不可視の存在は見えず、しかし相手の様子は具に見て取る)

    …人間っぽいのか人間っぽくないのか分からん奴だな
    (感電によるショックは神経が通っていなければ関係ないと思うのだが、ソラのあの体は人間とは違うはず)
    (意識の混濁やショックの程度を見て、無効ではないと当たりをつけたが)
    (そして、つけたなら撃つだけだ。大技の前にどれだけ削りきれるか。勝負の趨勢を決める最初のポイントはそこだと既に腹を括っている)
    (拳銃を握ったまま、懐から手榴弾を取り出しソラに投げつける。同時、姿勢を低くして塔を駆け上る速度を上げた)
    (投げつけたのは閃光手榴弾。威力はないが、着弾か破壊すれば光と音を周囲に撒き散らす代物だ)
    -- 2013-03-08 (金) 22:21:56
  • (予想通りの落雷、その原理を知っていれば予測は楽だ)
    (雲中で十分に成長した氷晶や雨粒は上昇気流に逆らって落下運動を起こし、下降気流を起こす)
    (上昇気流によって運ばれる氷晶と衝突することで摩擦が生じ、積乱雲が電気を帯びる)
    (その電荷の差が電圧を生み…雲中放電で収まらなければ地面へ向かって放電される)
    (通常、標的はもちろん時計塔、格好の的となっている だが)
    (先ほどの雷撃弾が誘導電流となり予測不可能な箇所へ乱れ落ちる!)
    ……くそー、まだ…まだ早いのにー さっきのー雷弾かー
    (まだ早い、もっと電荷を溜めてからの落雷の予定が狂った)

    感覚はー人間ほどー鋭くしてねーですがー。 でもー完全にー消すとーそれはそれでー不都合がーあるんだー
    (キャパシティの大半は術式制御に注いでいるため一般人よりはかなり鈍い)
    (なんとかやっていけるのは一重に人ではないからに過ぎない)
    (人体の限界を超える凍結も雷撃も、人あらざるものだからこそ耐えられる)
    けどなーそうー何度もー受けたくはーねーですーよー!!
    (さすがに学習したのか、受けることはせず避けに徹する)
    (幸いにも手による投擲であればそう難しいことではない)

    (それにしても、だ)
    (戦いの最中だというのにふと思うことがある)
    (自分を使いこなすのは自分ではないということだ)
    (限りのあるリソースを分配してやりくりしなければならないのだから、一人では辛いものがある)
    (こんな当然のことを改めて今感じた)
    ははー…なんかー納得ーしたなー
    (落雷乱れる中、ルシードが壁を駆けるよりも尚速く、その背を追うように空を駆けながら) -- ソラ 2013-03-08 (金) 22:36:15

Last-modified: 2013-04-09 Tue 01:04:51 JST (4027d)