[[名簿/508114]]

-  --  &new{2014-02-17 (月) 22:23:14};
-https://lh3.googleusercontent.com/-Em0mxcEgWOc/Uvzfwh64LqI/AAAAAAAAF9M/9sZUPgAm4NI/s936/e.jpg --  &new{2014-02-14 (金) 20:40:11};
--(頬を撫でる風も、耳を擽る音も無い。)&br; (恐ろしい程に静かな世界がそこには広がっていた。)&br; (懐かしいといえば懐かしさを感じるだろうか、感じなくとも良い)&br; (そこに寝転がったまま動いても動かなくても、抜けだそうとその途方も無い力を使おうとしてもよい)&br; (事態を把握しようとするのなら周囲を見渡してみても良い)&br; &br;https://lh5.googleusercontent.com/-wKXd6XcLYUc/Uv39vnF9KUI/AAAAAAAAF98/rSPDvLV9-jE/s729/%25E3%2581%2588.jpg &br; &br;いらっしゃい&br; それともおかえりなさいかな&br; (静かに音もなく赤い波が寄せ、黒い浜辺を濡らすようにしてまた引いていく)&br; ずいぶん強引でごめんね、もうだいぶあっちで正気を保っているのが難しかったんだ&br; どこか怪我したってことは無いとは思うけど、大丈夫? -- [[トライ>名簿/508354]] &new{2014-02-14 (金) 20:54:53};
---ぅ……ぁ……&br;(うつ伏せだった。うつ伏せで、倒れていて声が詰まる。けれど、聞こえてくる声が…意識の覚醒を促す)&br;(この声は……トライ。トライ?なんで、トライが…)&br;(そう、なんでトライが俺を)&br;(そう怒りに任せて、腕に力を込めて上半身ごと体を上げて声のする方を見れば)&br;(あぁ、そうか……わかってしまった)&br;(今、このいる場所が。内にいるあの白い月が歓喜していることも)&br;(トライがなぜあんなことを俺にしたのかも)&br;&br;そうか……トライは、耐えられなかったのか&br;いや、俺も耐えていたとは言えないな&br;&br;(自分は無事であるとの示しに…蹲る姿勢から立ち上がりあたりを見渡した)&br;(いや、見渡すよりも…もう、そう。回帰。赤い海と赤い月に黒い浜)&br;(俺の記憶にある世界のオリジナル……隔離された世界)&br;母さんと父さんが見ていた世界より、ひどいなコレ&br;(そう…母の、記憶。母のイメージ。父の記憶とイメージとは…近く、そして、終末を思わせる世界) -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-02-14 (金) 21:08:35};
---そこに…&br; (ゆるり、と指が天を指す)&br; (赤い月のような目のような球体が、陽炎に揺られるように歪んで存在していた)&br; 昔はもう少しはっきり繋がっていたんだけどね&br; この間まではずいぶん離れてて、また最近近づきだしたかな&br; この海は貴方の海と繋がっているよ&br; …どのくらい行けば貴方の海へ繋がるのかはわからないけどね、試したことがないから&br; &br; 耐えられなかったといえば、ずっと昔から&br; こうしてこんな姿で外に出てる時点で耐えられていなかったのかもしれないね&br; (緩慢とした動作で、反対側を指出す)&br; &br;https://lh3.googleusercontent.com/-0TL5KUixgFk/Uv39fOnNo_I/AAAAAAAAF9o/YdcXsWw9ef8/s622/%25E3%2581%2586.jpg &br; (教会のような建物と、ぽつぽつ連なっている家屋)&br; (どれも人が住んでいないのは歴然としているが)&br; ここが私の育った所だったの&br; 全部飲み込んでしまったけれど -- [[トライ>名簿/508354]] &new{2014-02-14 (金) 21:20:00};
---なぜ海なんだ…花畑を俺は見ていた。俺とトライでは世界が違う…と思う。いや、俺には海が見えてないだけなのか…?&br;でも共通しているのは…あれがいること、か……月が、俺達を覗いている月がいること。&br;俺も、この海を渡る覚悟はないな…俺の考えが正解なら、だけどさ。&br;&br;(飲み込んでしまった。建物を?いや、場所を…そして。思い出すように…そう、あのトライが漬かっていた三角形の繋がり)&br;(それらのピースを手繰り寄せて…)&br;&br;”教会”曰く、俺達には…いや、俺の場合母さんがだが。&br;それぞれ性質を大罪に当てはめることが可能なのでそれに準えて呼んでいるらしい。&br;俺の母は”嫉妬”、そしておそらくトライは…''”暴食”''ってところか。&br;飲み込まれて判断するってのも、変な話だ。&br;月から湧いて出る衝動に抗えなかったんだな…トライは、俺のような人との混じり物じゃないんだろう? -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-02-14 (金) 21:28:02};
---暴食…か、よくわからないけれど貴方たちがそう呼ぶなら、そうなのかもしれないね&br; 私達の在り方は人が決めるものだから&br; (前から人じゃないって言ってるのに、とぼやきながらのたのたと歩き出す)&br; 元々私は自分からあの世界に来たわけじゃないよ&br; 呼ばれてきたの、新しい神様として&br; 大事にされてたんじゃないかな、良く覚えてないからわからないけれど&br; (ぼんやりとした言葉で過去を語りだす)&br; 何かごちゃごちゃしたことがあって、私を呼んだ人はきっと死んでしまったと思うよ&br; 私はぼんやりした存在のままずーっと海を漂ってた&br; (そしてここについたの、と振り向くと、死んだ村の風景を背後に両手を広げて) -- [[トライ>名簿/508354]] &new{2014-02-14 (金) 21:47:53};
---…愚かな(神だなんて、そう…あれが神などと…崇めるべきものではない)&br;そして滅んだ……んだろうな。生み出した元が元だ、何者かは思い出せなくても…感じることはできる。&br;人への憎悪、人の苦悶への愉悦……あれは、人の敵だ。&br;俺もトライも…元をたどれば、そうなるじゃないのか。&br;&br;お前は、そんな胡乱な言葉で……海に漂うように、揺れていて&br;なんなんだ……俺に何故話す?お前の過去を、いや過去とも言えないような朧な記憶を&br;お前は……何がしたいんだ(死んだ村を見せるトライへ…焦りもない、怒りもない、なぜか落ち着いた口調だった)&br;(孤独、不安…それらがない、心地だった。何故だろう?ここが回帰するべき場所に近いから?) -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-02-14 (金) 21:59:50};
---私は人の形すらとってない、どろどろした存在だったの&br; それを拾い上げて人として育ててくれたのがお父さんとお母さん、良い人達だったよ&br; 産まれたばかりのね、赤ん坊が死んでしまったんだって&br; ここにはそれを海に還す風習があってね、丁度それと入れ違いに私がここに辿り着いたから…&br; (きっと子供が戻ってきたんだと思ったんだねえ、と懐かしそうに呟いて)&br; …話す相手がいるうちは退屈しないでしょう?&br; えぇと…どこまで話したっけな…ああ、そうそう…それからしばらくはとても幸せだったよ&br; 皆とても親切な村だった&br; 食べるものにも困らなかったな、でもいつだって空腹だった&br; 楽しくて幸せで、それなのにどこにずっと飢餓感があった&br; 私の幸せを感じる器はいっぱいのはずなのにどこかに空の器があるような…&br; &br;そうそう、これこれ&br; (一つの家屋の傍まで行くと、扉にある傷跡を指差す)&br; 最初に来たのはこれだったよ&br; 本当にいつも通りの朝を迎えて昼を過ごして、夜が来て…&br; 急にいつも通りの夜が打ち破られたの&br;(とても美味しそうな人たちだった、そう思い返しながら)&br; 盗賊かな、どうしてこんな小さな村に来たのかはわからなかったけどあっという間にお父さんが殺されて&br; 私はお母さんと逃げようとして…&br;ねえその時の高揚感、分かる?&br; むせ返るような人の血の匂いと悪意と混乱に包まれた時のあの気持、十蔵ならわかるでしょう? -- [[トライ>名簿/508354]] &new{2014-02-14 (金) 22:23:15};
---何を言っているんだ、俺は帰らなければいけないんだ。&br;俺には帰らなければいけない理由がある&br;待たせている人がいる、助けなければいけない人がいるんだ&br;(退屈……そう、ハッキリとは言わない。トライは…言わない)&br;(なぜそんなことを言うのか。それを遮るように彼女は話を続けていく)&br;&br;あぁ…わかる、そうか、わかった……いや、わかるよ。&br;あの何もにも変え難い充足感。都市の貧民街で散々味わったからな。&br;それで目覚めて、村を食ったのか。違ってたら続けてくれ。正解ならとっとと茶番は終わりにしよう。&br;俺には帰らなければならない理由があるんだ。&br;俺には成すべきことがある…人を食らうことじゃない。世界を滅ぼすことでもない。&br;たった一人…一人だ。その一人のために、俺は帰らなければいけないんだ。&br;(声は落ち着いていた。絶対的な自信……に近い、何か。そう…内に宿る力ではなく、あの月ではなく) -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-02-14 (金) 22:47:43};
---違うよ&br; 私はとても満足していたけれど、それ以上にお父さんとお母さんが死んだのが悲しかった&br; 村の人達も皆殺されちゃってさ&br; それでお腹いっぱいになったから出来ると思ったんだ&br; 「私が来て、盗賊に襲われて、死んでしまった村」がある線と&br; 「私が居なくて、盗賊にも襲われず、平和に過ごし続ける村」がある線をね&br; こう…入れ替えたんだ&br; &br;だからきっとあっちの世界に戻って、探せば平和に暮らしているお父さんとお母さんと…あとついでに2人の子供が居るはずだよ&br; &br;そして私はそれと同じことを十蔵にしました。&br; あっちの世界に十蔵の居場所なんてもう無いよ、死んでしまったから&br; 本当は最初から居ないことにしたかったんだけどそれは出来なかったよ、おなかすいてるからね&br; 全然力が足りなかった -- [[トライ>名簿/508354]] &new{2014-02-14 (金) 22:56:02};
---世界を……変えた?馬鹿な…そんな概念を覆すようなことを&br; &color(#ffffff,#000000){可能だ。現に我等が母はまさにその力を持っている};&br; &br; それは人の技、力じゃない。それは…世界の外の&br; &color(#ffffff,#000000){然り。故に人が言う神の如く。ここは世界の外。};&br; &br; &br; (つまり、俺はもういない世界になっている)&br; (あちらは……俺がいたはずの世界は、俺のいない世界)&br; &br; 俺が危険な存在を内包しているのはわかる。&br; 俺自身が危ないということもわかる。&br; それでも俺は……俺は、俺のことだけじゃない。&br; まだ聞かなきゃいけないことばかりだったんだ。&br; &br; 「恭一郎」&br; 俺はあいつに、アイツの信念を本当に問わなければいけなかった&br; 俺の存在を以って…信じているからこそ、問わなければいけなかった&br; でも俺にはその勇気がなかった&br; &br; 「鳶」&br; アイツは恐らく俺が本当に聞かねばならない事を知っていたんだ&br; だからこそ、聞かなければいけなかったのに……&br; 俺はその信頼に、甘えてしまった。&br; &br; 「ジーク」&br; 誰もが思う以上に、あいつは努力している。 自分の為、俺に懸命に頑張っている…俺なりに助けたいと思っていたし&br; 変なアプローチでも、力になればと思っていた&br; でも俺は…&br; &br; 「ルィンディ」&br; あいつは恐らく、誰もが気づいていない、気づかないようにしているのかわからない それでも、何か…おそらく、強い心の闇を抱えていて…&br; 俺は…俺は…&br; &br; 「白斗」&br; すまない白斗…俺は、本当は偉そうなことを言える人間じゃないのに&br;それでもお前は俺の言葉を聞いてくれて、共感してくれる&br;本当は俺の方が勇気をもらっていたのに、俺は、言葉にできていない…&br;&br; 「諏訪里」&br; 俺は、本当はお前が…すまない、あの時もっと深く聞いておくべきだったんだ。&br; 俺はお前の希望を…願いを…真実を…未来を…&br; すまない、諏訪里…すまない&br; &br; 「ミアレスカ」&br; 俺は、まだ伝えなければならないことが山ほどある&br; 伝えきれないほどあるんだ&br; 言葉が、まだ…1つも言葉にできていない&br; &br; &br; 頼むトライ…俺にはまだやらなければいけないことがある。&br; まだまだやりたいことがあるんだ。&br; まだ何一つ成し遂げていないんだ。&br;&br; ''俺は嫌だ!何もできず、何も取り返せず''&br; ''何もわからないままここで過ごすなんて!''&br; &br; (嘆きにも近い慟哭が溢れだした)&br; (未練。取り返しのつかない時にこそ浮彫になったその心の残響が)&br; (虚無に変えていく世界に響いた) -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-02-15 (土) 22:20:18};
---(虚ろな視点は今目の前に居る存在よりも、もっと別のものを見つめているようで)&br; (赤い月が歪む、歪んで遠ざかる)&br; 大事な人もそうでない人も自分の手で殺してしまうかもしれないのに&br; どうせ辛いことしか待っていないのに行ってしまうの?&br; 確かに貴方をここに落としたのは私の悪意と嫉妬だけど、ただ心配しているのも本当だよ&br; &br;(俄に目に正気の光が戻る。)&br;(ただそれは細い糸で繋がれているような不安定さで、遠ざかったり近づいたり)&br; (寄せては返す波が止まる、慟哭に応えるように波が消えて静かになった水面がざわめく)&br; おなかがすくとさ、理性がどう叫んでも求めちゃうんだよ&br; おなかがすいた私がいるだけで悪いものが勝手に向こうからやってきちゃうんだよ、私がどう思っていても&br; 本能には逆らえないから、しょうがないね&br; &br;(赤い月が揺れては遠ざかり、やがて消えていった)&br; だから貴方も何れそうなって一人になってしまうんじゃないかなって思ってたけど&br; …侮ってたかな、羨ましいね&br; (いっぺんの光も無く真っ黒になった空を見上げて)&br; もうさっさと出て行けば良いよ&br; (自分の胸に手をあてる、ここが出口だと)&br; 貫くと良いよ、出てって、勝手に不幸になっちゃえ -- [[トライ>名簿/508354]] &new{2014-02-15 (土) 23:54:39};
---俺は…最後まで、本当に最後まで…いや、最後になっても諦めない。&br; 例え忘れても…その事を、忘れたとしても&br; 俺の親父が伝えてくれたことを、貫く意志を捨てない。&br; 例え世界が隔たってしまっても……&br; &br; 俺には、俺がもし大切なものを自分の手で殺めてしまいそうな時&br; それと止めてくれるだろう人がいる。&br; 正義のために、自分の信念の為に戦うやつがいる。&br; &br; これから辛いことが続いたとしても、一緒に泣いて笑うことのできるヤツがいる。&br; どうしても辛いことがあったとき…支えてくれる人が、支えたい人がいる。&br; &br; 俺はその人たちがいる限り…諦めたくない。&br; 甘えかもしれない。&br; それでも、それでも俺は皆を信じて力にしたい。&br; &br; 俺は…戦い続ける。&br; 悪いモノが来ようと、悪いモノになろうと&br; 俺は…愚かでも、戦い続ける。&br; &br; 俺が壊れてしまっても…&br; &br; すまない、トライ。&br; 俺にはお前を救うことはできない。&br; 俺は人間との混じり物だ…人である親父のように強くはない。&br; 親父のように、純粋で、本当に人じゃない誰かのために…戦えない。&br; &br; 俺は…トライの英雄になることはできない。&br; 本当にすまない……俺は、強くないんだ&br; &br; (それでも、友達だと思っている。と顔を伏せて出口に手を差し伸べた)&br; &br; &color(#ffffff,#000000){それではまた、息災で};&br; (そして最後に白い月が笑った) -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-02-16 (日) 00:27:29};
---そんなこと最初から期待してないよ&br; 思い上がりも甚だしい&br; どうせろくなことなんて無いよ、後悔すればいいさ&br; (顔を伏せったまま吐き捨てるように言う。)&br; (友人だと思っている、という言葉に反応するようにトライの体に罅が入る)&br; (割れた自分の体をじっと見ながら、深い溜息をついて) (黒い空に光の亀裂が走り、やがてその亀裂が足元まで達すると世界が揺れた)&br; せいぜい頑張ると良いよ、私は駄目だったけど&br; 応援はしないけど少しだけ期待はしてるよ、化け物が人に倒される以外に幸せになれる道があるのかって&br; (差し伸べられた手から一歩二歩と遠ざかるように後退り)&br; (背中を向けると破片を落としながら誰もいない家屋の一つに入って、ドアを閉じた)&br; &br;(閉じたドアの向こうからささやかに別れの言葉が聞こえたか聞こえないか)&br; (それと同時くらいに、罅の入った地面がこれ以上体重を支えられない、とでも言うように崩壊する)&br; (再び視界が闇に閉ざされるだろうがそれも一瞬)&br; (目を開けば色のある世界で何もかも夢であったかのように元通り)&br; (トライ・トライン・トロイメイランの姿はどこにもなく以降、その消息は途絶えた) -- [[トライ>名簿/508354]] &new{2014-02-16 (日) 01:12:33};
-''【心轍】'' --  &new{2014-02-10 (月) 04:05:24};
--精霊密売の売人、組織…以前と変わらず戦い……切り結び…そして… --  &new{2014-02-10 (月) 04:09:25};
---伊隅 十蔵は精霊器を纏った傭兵の武器、両腕、胸部、頭部を瞬く間に破壊する。&br;ジークヴァルト ローエンシュタインから齎された新たな武具…魔力集束剣の二刀流は新たな戦い方を求め、そして十蔵は応えた。&br;意識によって魔力を集束した刀身の発現と消失。またその質料の圧倒的な軽量さも合わせ高速の連撃を雪崩のように叩き込む戦いは新たな次元へ十蔵を導く。 --  &new{2014-02-10 (月) 04:15:47};
---「調子に乗るな!」&br;遅い。十蔵が思うより先に左手より放たれたネイルダーツ(苦無)は鋭角的な頭部を持つ精霊器の銃……その薬室に突き刺さり作動を殺す。&br;そして、精霊器の搭乗者がそれを確認し携帯剣に持ち替えようとしたとき既に遅し。十蔵は既に目の前。&br;銃を踏みつけ、魔力集束剣により精霊器の頭部を貫いていた。&br;「生身でやれるようだが砕け散れ!」&br;
重装斧を構えた精霊器が停泊していた偽装船の上から飛び降り、十蔵目がけて加速する。&br;
その速度は必殺。生身である十蔵に降りかかる絶対の死である。&br;
しかし、十蔵は飛んでいた。&br;
頭部を貫いた精霊器を蹴って、大倉庫の床を破砕した精霊器の真上に。&br;
乃ち、それは彼の死。&br;
&br;十蔵は決して止まらない。風のように早く、鋭く突き進み、その命を奪っていく。&br;生身であるたった一人に精霊器の用心棒らは殲滅させられた。&br;死骸しかない都市外部倉庫エリア……そこで十蔵は…… --  &new{2014-02-10 (月) 04:27:10};
---&br;人の気配が消えたのを確認すると、集束剣で精霊達を解放していく。&br;皆殺しにしたこの倉庫は血と焼けた肉の臭いが漂い…精霊達はそれを嫌うように消えた。&br;その中で一人、思うのは……この心を、深海に近い海のような…静かな、暗い思い。&br;以前の高揚感ではない。集束剣を使っていることもあるが…人を斬る愉しみというのが消え失せていると言っていい。&br;逆に俺を襲うのは……このような中、より死や負に近い薄暗さの感情。&br;戦場に望んで赴き、そして死の中に晒し続ける己と… -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-02-10 (月) 04:39:42};
---学園生活と、求められた役割…仕事と、そして内で嗤うあの月との…落差&br;絶対的に交わらない、別の世界のただただ落差が、ギャップが…否。偽りに対する罪悪感とでもいう後ろ暗さが沸いてくる。&br;楽ではないが、手取りのよい仕事。&br;学友との、楽しい時間。&br;意識との戦いに負け、深まり増長する邪悪な存在&br;偽りと、求めるものと、使命と、運命と、敗北と……&br;今すぐ何もかも投げ捨ててしまえれば、どれだけ楽だろうか -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-02-10 (月) 04:45:21};
---俺は武神の友達でいいのだろうか。彼の正義は、正しさは一つと言える。俺はいつまで偽ればいい?&br;俺は鳶の信頼に応えられているのだろうか、俺は…俺は、自分すら偽っているというのに。&br;諏訪里の望みを、察し、俺は後押しするほど未来のある存在なのだろうか&br;白斗にとって、よき相談相手となっているが…俺は、あのように答えていい人間なんだろうか。&br;俺は…俺は……&br; &br;「……………」&br;最後にたった一人の名前を呟き、俺はその場を立ち去った -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-02-13 (木) 21:00:40};
-  --  &new{2014-02-05 (水) 21:00:21};
-''【鋼と】'' --  &new{2014-02-04 (火) 22:34:37};
--&br;ミアレスカによる心理世界没入と内的世界から戻ったが後。戦いは始まった。 --  &new{2014-02-04 (火) 22:35:50};
---&br;白鋼の甲冑が飛ぶ、飛べば花畑の枯れた花は散り、蛇腹剣の死線が飛びすさぶ!&br;&color(#ffffff,#000000){無駄だ無駄だ、ジュード…我が子にして我、我にして我が化身!我と貴様は鏡合わせでありながら決定的に足りないものがある!}; --  &new{2014-02-04 (火) 22:37:52};
---&br;腰に巻いたチェーンを引き抜き、振りかざし蛇腹剣を弾く…しかしそれもその場しのぎにしかならない&br;懐からタウルス・リボルバーを引き抜くと迫りくる別の楔を頭とする鎖に向けて銃火を放つ&br;黒い血飛沫を上げて鎖は弾けるも、あいつにとってかすり傷でもなんでもない…わかっている、どれも手にすらなっていない、切り札すらない…&br;俺には…足りない --  &new{2014-02-04 (火) 22:57:04};
---&br; http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027531.jpg --  &new{2014-02-04 (火) 23:53:22};
---&br;&color(#ffffff,#000000){汝の力は我が力…力のない汝の、なんと憐れなことか};&br; &br;白鋼の甲冑が長刀を解き放つ。魔剣……その具現化の力。&br;それは……鍵…力…器… --  &new{2014-02-04 (火) 23:56:42};
---&br;そうだ…俺には足りない……武器が…いや、刀が…剣が…&br;あいつの剣なら勝てる。アイツに勝てる。あれはそのために作られたものだ。&br; &br;あいつ……? --  &new{2014-02-05 (水) 00:32:22};
---&br;&color(#ffffff,#000000){何度繰り返しても無駄だ。お前には思い出せまい…委ねよ…我に委ねよ…};&br; &br;──そして世界は途絶する --  &new{2014-02-05 (水) 00:33:37};
---&br; http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027534.png --  &new{2014-02-05 (水) 01:48:00};
-''【鋼】'' --  &new{2014-02-03 (月) 01:07:00};
--&br;風が、男を切り裂いた。 --  &new{2014-02-03 (月) 01:08:44};
---&br;風の精霊の力は容易く人を斬りさき、絶命させる。&br;炎の精霊の力は容易く人を燃やし尽くす。 --  &new{2014-02-03 (月) 01:14:21};
---&br;されど恐ろしいのは、この白甲冑が染み渡らせるもの。&br;人の頭を掴み、黒い滴を染み渡らせ、発狂させれば即ち伝染していく…&br;恐怖、狂乱、汚染…&br;貧民街で命を屠る快楽を貪る人非ざる者達 --  &new{2014-02-03 (月) 01:16:53};
---&br;精霊の死と、還元のための世界の流れに戻る時。そこに楔を打ち込み”流れ”を呼び寄せ生み出す干渉&br;世界への干渉は続く。あと少し…あと少しあと少しで満たされる。&br;門が開く。鍵が機能する。人を滅ぼす…憎い、あぁ憎い人を… --  &new{2014-02-03 (月) 01:20:49};
---&br;&br;&color(#ffffff,#000000){おのれ……!まだ生きているか……!};&br;&br;白甲冑は膝をついて崩れかけのを、踏みとどまり…唸る&br;&br;&color(#ffffff,#000000){ジュード……我が導いてやろうというのに、おのれ…貴様がまだ内にいるが故か…!}; --  &new{2014-02-03 (月) 01:22:55};
---&br;&br;&color(#ffffff,#000000){憎い…!憎い…人が憎い…あやつが憎い…あの女が憎い…!};&br;&br;鋼の軋む雄叫びがこだまする。人々の恐怖を駆り立てる、雄叫びが&br;&br;&color(#ffffff,#000000){怯えろ…怯えろ…それが私の力になる…!狂え…!}; --  &new{2014-02-03 (月) 01:24:39};
-''【白月】'' --  &new{2014-02-01 (土) 00:12:10};
--すこぶる調子がよい…この鎧の姿になる時。俺の体は蝕まれる感覚しかなく…&br;解いた時には吐き気と激痛でのたうちまわっていたはずだが --  &new{2014-02-01 (土) 00:13:05};
---&br;今はとても&br; &br;&color(#ffffff,#000000){心地よいな。さて、かの者達で愉しもうではないか};&br; &br;「あぁ、いくぞ!」 -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-02-01 (土) 00:14:30};
---&br;震える大気の中に、駆け出して飛び出していく&br;その姿をみた誰もが自殺志願者かと思ったが…否&br; &br;「あ…?」&br; &br;尾てい骨の辺りから伸びる尻尾のような蛇腹剣が精霊器の腹をつらぬき、中の人間を絶命させる&br;そう、それはまさしく楔を打ち込まれたかのように…ファルヴィングはそれを視点に振り子のように飛ぶ&br;目指すは次の精霊器、蹴りで頭を砕くと跳躍、また別の精霊器に移っていく&br; &br;「ガヒュッ」&br; &br;暗い空、白い月明かりの中…もう一つの月が血花を咲かせて舞う&br;立ち止まらない。守らない、飛び、殺し、飛んではその命を食らっていく&br; &br;最後には偽装船しか残らなかった --  &new{2014-02-01 (土) 00:20:10};
---&br;&color(#ffffff,#000000){この精霊器とやら、実に面白いな。ジュードよ、食らって取り入れようぞ}; &br; &br;「それはいいな。ちょうど俺も空を飛びたかったんだ。もうちょっとスマートに斬りたかった」&br; &br;その長刀で偽装船を切り裂くと、海に投げ入れた花束のように…捕えられていた精霊たちが泡立ちのように消えていく&br;解放ではない。死である。&br; &br;「ハハッみたか、綺麗なものだな精霊の死は」&br; &br;&color(#ffffff,#000000){私はもっと人の血が見たいぞ。これでは腹は満たされんな};&br; &br;「なら他の裏組織の連中をやろう。あんなのいくら殺してもいい、いくらでも斬れる」&br; &br;&color(#ffffff,#000000){あれはよいな、いくらでも殺せる。実に欺瞞に満ちた人の愚かなまやかしよ};&br; &br;「ハハハハ」&br;&color(#ffffff,#000000){ハハハハ}; --  &new{2014-02-01 (土) 00:27:35};
-''【月下】'' --  &new{2014-01-28 (火) 17:46:21};
--冬空。大気が揺れ、吹きすさぶ風の中に立つのは…井隅十蔵&br;その周囲を飛びすさび、翔けるは鎧! --  &new{2014-01-28 (火) 17:48:17};
---&br;「マフィア崩れがこんなもの持ってたなんてな…!」&br;強風により羽織すら飛び、乱れる髪を流し地に伏せ思う。&br; &br;『精霊器』&br;精霊エンジンを搭載した歩兵戦闘鎧。&br;エリュシオンの警察権、軍事権を持つ団体も採用している航空都市艦が開発した独自の航空戦闘歩兵&br;それが精霊器。バックパックの精霊エンジン、腰の尾翼をはためかせ戦う大空の兵士。&br;旧式のそれらがマフィアに出回ったか、精霊密売の護衛として使われているのだ! -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-01-28 (火) 17:53:07};
---&br;「このままじゃ滅多打ちだ…やるしかねぇな」&br;井隅の近くを炎の精霊を利用した熱線が飛ぶ!&br;空の理、精霊の力を手に入れた鎧。兵隊でなくとも、訓練を積んでいれば人なぞ容易く殺せる…それがこの空の世界の戦い!一寸先は死! -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-01-28 (火) 17:55:08};
---&br;精霊密売のための偽装船に立ち、十蔵は目を閉じる&br;思い描くは…月。真白の…闇夜に浮かぶ、瞳の月&br; &br;虚空から鎖が幾つも飛び出し、十蔵を守るように交差する&br;赤黒いその鎖は、先が幾重にも別れ…彼岸の花を思わせる&br;十蔵は自らの顔を片手の平で覆い…唱える&br; &br;&color(#FF0000,#000000){イロハニホヘト チリヌルヲ&br; &br;ワガヨタレゾ ツネナラム&br; &br;ウイノオクヤマ ケフコエテ&br; &br;アサキユメミシ ヨイモセズ}; --  &new{2014-01-28 (火) 18:06:56};
---&br;赤黒い、赤黒い血飛沫のように花弁が生え、覆い隠すように咲き乱れる&br; &br;そして散り、消えゆけば現れるのは…真白の甲冑&br; &br;魔性の装甲 魔剣の装甲 &br; &br;大気が震える。精霊エンジンにある精霊すらも震え、怯える&br; &br;魔性の剣が覚醒した。 --  &new{2014-01-28 (火) 18:10:15};
-''【貧民街】'' --  &new{2014-01-26 (日) 23:15:43};
--「なんだってこんな張り切ってるのかね、うちのボスはよ」 --  &new{2014-01-26 (日) 23:25:50};
---&br;普段よりも人員を増やした厳重な警備。不良学生が作り出したシンジケートの1つ…&br;彼らの根城、施錠された戸の内側で2人のうち1人がぼやいた --  &new{2014-01-26 (日) 23:27:30};
---「黙ってろよ…ボスだけじゃねぇ、他の連中も最近はピリピリしてるんだ」&br;「例の組織か?新しいやつ。チッ…やんちゃしてやがるのか」&br;施錠された扉。ノックと組織の紹介人を連れてのみの面会になったこのシンジケート&br;精霊密売に関する1つの中堅の組織は張りつめた空気の中、いつ切れてもおかしくない殺伐とした流れがあった&br;水風船が破裂する前の如く --  &new{2014-01-26 (日) 23:30:09};
---「話によると、他の組織も何度か出入りを食らってるらしい…露骨な縄張り争いだぜ」&br;「これだから天井しらねぇバカは…大人しく俺らに上前を」&br; &br;その時、施錠しているはずの錠前が落ちた…&br;「おい、鍵しめてねぇのか?バレたら殺されるぞ…おい聞いてんのか」&br;錠前を手に手取ると、その錠前は…切断されていた。鋼鉄の錠前が、バターかのように切断されていたのだ&br;「おっおぃ!こりゃどういう…!」 --  &new{2014-01-26 (日) 23:33:06};
---&br;そして話しかけた相手の男の額から刀身が伸び絶命したことに気付く間もなく…視界がズレ、男は絶命した&br;見張りごと戸が切断され、男は中に入った。&br;愉悦の嗤いを口元に携え、羽織をはためかせ…竹の刀で向かうシンジケートの人間を斬る&br;切る 斬る キル 伐る きる&br;バットごと人を斬る。角材ごと人を斬る。拳銃ごと斬る。鎧ごと人を斬る。杖ごと人を斬る。&br;斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬り続けた --  &new{2014-01-26 (日) 23:47:34};
---&color(#ffffff,#000000){そうだ、良いぞ。あの女に邪魔された分を取り戻すのだ。全てを斬りつくせ…}; --  &new{2014-01-26 (日) 23:48:57};
---あぁ愉しい。なんと愉しいのだろうか。人を斬るこの時間、この一瞬&br;体が、心が、剣は震える…いや、欲しい…やはり竹ではだめだ&br;鋼だ。鋼の刀が欲しい…鋼で人の肉を、骨を切りたい。血を啜りたい。 --  &new{2014-01-26 (日) 23:50:13};
---&color(#ffffff,#000000){そうだ。お前のその技も、私が与えた力もそのためにある。それを発揮してこその人である}; --  &new{2014-01-26 (日) 23:52:49};
---&br;「な、なんで…わ、笑ってやがる…!」&br;この根城の主の首を綺麗に切断した。切断できた。&br;すごい、鏡のように綺麗に切れた。もっと斬りたい…&br;俺はこんなにできるんだ。俺はもっともっと、人の顔を見ながら人を斬りたい。&br;その人の最期の顔を見て、俺はその人の命を斬りたい&br;肉を斬り、骨を断ち…命を絶つ…素晴らしい… --  &new{2014-01-26 (日) 23:55:12};
---&color(#ffffff,#000000){よいよい、我が子よ。我が子にして迷い子よ。もっと人を愛し憎むがよい。もっとだ…まだまだ足りぬ…まだ足りぬ故、私が導いてやろう…}; --  &new{2014-01-26 (日) 23:56:13};
---&br;&color(#ffffff,#000000){私がお前を導いてやろう}; --  &new{2014-01-26 (日) 23:56:31};
-  --  &new{2014-01-26 (日) 01:29:42};
-&color(#ffffff,#000000){人を斬るのは愉しいな、我が子よ}; --  &new{2014-01-24 (金) 01:22:55};
--「何を…!いい加減に姿を表せ!」 -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-01-25 (土) 00:25:52};
---&br;枯れた花が敷き詰められた花畑には、泉が一つ浮かんでいる。その泉の黒い水は…遥か上空の月を写す&br; &br;否。月に見える…黒い、球体の、何かの…瞳 --  &new{2014-01-25 (土) 00:26:54};
---&br;&color(#ffffff,#000000){私を欺くことなどできんよ。お前がなぜ鋼を嫌うか、竹などで誤魔化しているか… &br;フフフ…ハハハ、その私が与えた力を使ってでも抗うか、我が子よ…&br; &br;お前は鋼があれば特異な力など使わずとも、肉を斬り骨を断つことなど造作もないからな&br; &br;ククク…故に、故に……&br; &br;血の臭いは嫌いか?私は好きだ、人が死ぬその証…だがまだ足りぬ…まだ足りぬ&br; &br; &br;捧げよ…捧げよ…滅ぼすのだ…人を…根絶やすのだ…}; --  &new{2014-01-25 (土) 00:30:23};
---&br;─────────────────&br;─────────────&br; &br;目が覚めれば服は汗に濡れていた。&br; &br;俺は…確か、貧民街で、精霊密売の…&br; &br;「くそっ…何がどうなっているんだ」&br; &br;斬られたはずの袖口が、斬られていない&br; &br;あの不良はどうなった?確か俺が……俺が、どうした?&br; &br;──その日、現場に向かうも何も残されていなかった。血の臭いすら…消えていた -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-01-25 (土) 00:33:21};
-  --  &new{2014-01-24 (金) 01:21:31};
-''井隅が闘精についての情報を掴んでから、数日がたった&br;その日も情報収集のため貧民街を歩きまわっていた井隅は&br;いつからか自分に合わせるように&br;それと気取られぬよう尾行する何者かの気配を感じていた…'' --  &new{2014-01-23 (木) 22:20:57};
--(精霊に興味がある、新入生特有の好奇心丸出しの…カモのようなそぶりで情報を収集していれば)&br;(金さえ払えばある程度の情報果てに入った。最も払うのもしぶらなければいい金づるとして目立つので、そこは今期が必要だったが)&br;(そして今、俺に声をかけるわけではなく尾行している人間がいる)&br;(しかも気配だけ感じるこの手腕、経験からしても判断はしかねるが…まずカモ目当てではないのは明らか)&br;(ならば…)&br;(そう、そのまま人気のない貧民街の路地裏に入り込み、中ほどで立ち止まった)&br;道案内なら前を進んでもらわないと困るんだけどさ -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-01-23 (木) 22:35:22};
---「へへ、勘がいいなあ…」&br;(後ろにいた…おそらく声からして男性であろう人物が初めて口を開いた)&br;「元冒険者の俺の尾行に気づくとはな…ただの新入生ってわけじゃなさそうだ」&br;(振り向いた所にいたのは、顔に傷のある如何にもチンピラといった様子のならずもの)&br;「答えな、何故密売の事を嗅ぎまわってる?ただの好奇心じゃねえ、だろ!」&br;(喋りながら、不意に懐に手を入れた男が次の瞬間、短刀を持って井隅の胸元めがけ突進してくる!) -- [[不良>名簿/508281]] &new{2014-01-23 (木) 22:43:55};
---何?冒険者ってそういうこともするの?怖いなぁおい…&br;(振り向いたら如何にもならず者の男、しかも不穏な気配でドスもって突撃してきたではないか)&br;あぶねぇなおい!刺さったら答えられないじゃん!!&br;(突進をいなすようにそらし、窮地を脱する)&br;まぁ待ってくれよ、俺バイトが欲しいんだよ、信じてくれない?くれないよなあんた刃物もう抜いてるし&br;(腰の柄に手をかけ音もなく抜くと…不良のもつ鋼の鈍い色ではなく、竹の鮮やかな色が路地裏で抜かれた) -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-01-23 (木) 22:50:52};
---「へ、どうせもうすぐ金なんざ必要なくなるさ、安心して死にな!」&br;(いなされた事には驚きもせず、振り向きざまに切りつけようとし)&br;「…は、なんだそりゃ…おいおいまさかそんなおもちゃで俺とやり合おうってのか!?」&br;(明らかに相手を見下した様子で、男はにやけた顔で井隅に問いかける) -- [[不良>名簿/508281]] &new{2014-01-23 (木) 23:04:35};
---(危うくすんでのところで、そう袖口を切るように短刀で切りつけられて血が滴る)&br;(その色は、黒く…されどこの薄暗い貧民街では色などわかりづらく、血の臭いだけが広がる)&br;いや、ほら刀とか刃物高いだろう?俺はほら…金がないからさ、自衛のためで十分ってことだよ&br;このまま帰ってくれない?だめだよなぁ…(ひゅんひゅん風を切るように竹光を振り、不良に向かい合う 一刀流の…構え)&br;(その顔が嗤うと…地を蹴って竹光を振るう。まるで刀のように…不良の短刀を持つ両腕、目がけて)&br;(そして、血飛沫が舞う)-- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-01-23 (木) 23:10:05};
---「ふざけやがって!」&br;(井隅の能力を知らない男は、本気で竹光で自分と戦おうとする井隅を睨むと、再び駆けよる)&br;「ぎ、ぎゃああああああ!!」&br;(だが、男の想像よりも素早く振り抜かれた竹光は、井隅の能力により)&br;(たやすく男の両腕を切り飛ばした)&br;「ひ、ひぃぃ…な、何だ、いったい何ごぁ!」&br;(恐怖で混乱した男の真上から、突如黒ずくめの謎の有翼人が空から飛び降りてくる)&br;(謎の男は落下の勢いのままに、着地と同時に男の頭を殴りつけ、地面にたたきつける)&br;(それだけで不良の頭はまるで西瓜の様に弾け、悲鳴を上げる間もなく絶命した) -- [[不良>名簿/508281]] &new{2014-01-23 (木) 23:27:59};
---(肉を切る味わいもつかの間、現れたのは新たな影、それも得意な姿、さて)&br; &br;違うんです、これは僕ではなく僕の中の知らない悪魔が…&br;(そういいつつも目は笑わず、されど口は嗤い、男に向かって身構えている)&br;正義の味方じゃ…ないよな? -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-01-23 (木) 23:31:13};
---「は?」&br;(戦闘服のような黒いスーツとガスマスク…放つ合成音はおそらくマスクについた装置の効果だろう)&br;「おいおい…やめてくれよ、つい最近んな事口走るムカつくバカに会ったばかりなんだ…」&br;(ごきり、と首を鳴らしながら、男の手に力が込められる…)&br;「まあ、んなことどうでもいいんだよ…あー駄目だ、足りねえ…ぜんっぜん足りねぇ…」&br;(次の瞬間、翼をはためかせた怪人が、弾丸の如き勢いで井隅へと突進し、拳を振る)&br;「5人ばかしじゃぜんっぜん足りねえんだよぉぉおおお!!もっと殺させろおおおおおお!!!」 -- [[亜人>名簿/508281]] &new{2014-01-23 (木) 23:48:55};
---連続殺…!(冗談めかして言葉に出すことすら死につながる一瞬だったのに、不用心すぎた)&br;(突進を切断しいなそうとするのも遅い、竹光は折れて肉と骨も砕く音が亜人に伝わり)&br;(井隅はあっけなく血を吹き出し倒れ込んだ)&br; &br;『……実に人間らしい、いい衝動だ』&br;(井隅ではない何かの視線と声が路地裏から発せられない限り、亜人による6人目の殺害は終わっていただろうが)&br;『フフフ…ハハハハ…』&br;(黒く滴る井隅の血が、井隅を浸していく) -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-01-23 (木) 23:59:53};
---「イヒ、ヒヒヒヒ!!!わりいなあ、女だったらもう少し丁寧に遊んでやったんだけどよぉ!」&br;(不快な合成音の笑い声を響かせながら、男は死んだと思った井隅を投棄するため掴もうとし…その異常な事態に気づく)&br;「…なんだぁ、急に雰囲気が…いや、中身が丸ごと変わったな…誰だお前」&br;(正体不明の気配に警戒したのか)&br;(先ほどとは打って変わり、戦闘態勢を維持したまま井隅から少し離れた距離で構える)&br;(その隙のなさと、強烈な重圧感はこの怪人がただの快楽殺人犯ではない事を伝える)&br;(そして、その怪人自身もまた、反射的に自身にこの対応を取らせた何かに対し、底知れぬものを感じ取っていた) -- [[亜人>名簿/508281]] &new{2014-01-24 (金) 00:09:29};
---&br;(ひたひたと黒い血が井隅を包み込むと間欠泉のように黒い泥水が溢れ…その中から白い甲冑騎士が現れた)&br;『案ずるな…亜人…私は私…お前と近しい者』&br; &br;『人を殺すのは…愉しいだろう?わかるぞ…私も愉しい』&br; &br;『どうだ、私と共に遊ばないか。であればもっとこの都市を汚泥に沈め愉しめると思うのだが……』&br; &br;(ゆっくり揺蕩うようにその白い魔性の甲冑は単眼のような虚から亜人を眺める)&br;(手招きするように、迎える様に) -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-01-24 (金) 00:21:36};
---「…驚いたぜ、まさか同類とこんなとこで会うたあな」&br;(既に井隅…学園の生徒とは別の何かが取って代わったのを理解した男は、あっさりとマスクを脱ぐ)&br;(井隅の記憶を甲冑が持っているなら、その顔は見た事のあるものだと気づくだろう)&br;「はじめまして、でいいんだよなぁ?」&br;(しかし、そこにある顔は、記憶にある無気力な教師の顔とはほど遠い、醜悪に歪んだ獣の様な表情を浮かべていた) -- [[亜人>名簿/508281]] &new{2014-01-24 (金) 00:36:11};
---『あぁ、そうなるな。私とは…しかし良い顔だ。実に活き活きしている…最も学園では見れぬだろうが』&br; &br;(豚小屋より退屈だろう、あのような場所はと嗤いながら)&br; &br;『私はファルヴィング。井隅であり井隅ではない…フフフ、こやつは覚えておらんのは何をもっても都合がよい』&br; &br;(口がないのに嗤うようにカタカタと甲冑の頭部が鳴る。愉悦に揺れる歯のようにバイザーがきしむ)&br; &br;『さて、この都市の特殊性は大いに愉しめると思うが何分突発的な出会い。どうだ、また日を改めて会うのは』  -- [[ファルヴィング>名簿/508114]] &new{2014-01-24 (金) 00:46:33};
---「…ぷ、ははははは!!!おいおい、素性も知らねえ相手にいきなり名乗るかぁ!?&br;…気に入ったぜ、俺はショーン…ってのは偽名でな、本当はホーク・グリードってんだ、よろしくな」&br;(ひとしきり笑った後、何か通じるものがあったのか秘匿せねばならない筈の)&br;(真の名を、目の前の謎の騎士に告げる)&br;「構わねえぜ、こっちは教師だ、やろうと思えばいくらでも隠れる場所も&br;出会う場所も用意できる、ま、気が向いたら声かけてくれよ…さて、俺はそろそろ一旦学校に戻らねえとな&br;また近いうちに会おうぜ…」&br;(そう言い残すと、翼をはためかせその場から飛び去っていった) -- [[ショーン>名簿/508281]] &new{2014-01-24 (金) 01:00:13};
---『フフフ…ハハハ…まさに甘露を前にした童だな、私は…ククク…!』&br; &br;(響かぬ声が響き、闇が沈み、この甲冑も不良の死体もきれいさっぱり消えていた) -- [[ファルヴィング>名簿/508114]] &new{2014-01-24 (金) 01:06:01};
-  --  &new{2014-01-23 (木) 21:33:34};
-''【コスモスフィア】'' --  &new{2014-01-22 (水) 21:17:05};
--「内面世界に招き入れるね…俺のはどうなっているやら」 -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-01-22 (水) 21:25:59};
---&br;ミアから聞いた彼女たちの特筆すべき力。諸々にあるらしいが、自己の内的世界に他人を招き入れられ&br;かつその世界を自由に操作できるらしい。俺といえば、ハッキリ言ってそのように知らぬ人に支配された場所&br;特に肉体でどうこうできない精神世界に送られるのは御免であったのでふざけた調子で誤魔化したが --  &new{2014-01-22 (水) 21:28:31};
---&br;──俺自身どうなっているのかもわからんのに、他人の中に入れるわけねぇさ… -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-01-22 (水) 21:29:34};
---&br;─────────────────&br;───────────── --  &new{2014-01-22 (水) 21:51:45};
---─────────&br;───── --  &new{2014-01-22 (水) 21:52:18};
---─…… --  &new{2014-01-22 (水) 21:52:52};
---&br;&color(#ffffff,#000000){私は嬉しいぞ 我が子よ 我が子よ};&br; &br;花畑が…・・・・広がっている。枯れた華の花畑が&br; &br;&color(#ffffff,#000000){お前もまた 我が子 思い出せ 汝の使命を 思い出すのだ 湧き出す思いを忘れるな}; &br; &br;月が笑っている。月の如き何かが、天で笑っている その瞳が俺を見つめている --  &new{2014-01-22 (水) 21:58:03};
---&br;声が出ない。声が出せない。首を自分で絞めるように絞り出そうとする。&br; &br;えづくように出されたものは、うめき声にもならない声&br; &br;ここはどこだ、あいつは誰だ 俺は誰だ、あそこにいる女は誰だ --  &new{2014-01-22 (水) 22:18:27};
---&br;────────────────────────────── --  &new{2014-01-22 (水) 22:26:20};
---&br;──洗面台で顔を洗う俺の顔は、ひどいものだった --  &new{2014-01-22 (水) 22:26:45};
-''【入学時】'' --  &new{2014-01-22 (水) 00:25:26};
--「無事に入居先も決まったし、ここからだな」 -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-01-22 (水) 00:26:07};
---&br;同居人である武神恭一郎、見た目よりずっとできそうな気配はしている。彼にも彼なりの理由がありそうだが…&br;ここで何かそういった表社会とは反することをするなら同じ連中でつるんだ方がある程度都合はいい。&br;入学式に紛れて手当たり次第生徒を観察したがまだそれらしい人間はみられない。&br;精霊密売…学園都市というのならば、主な客層に必ず学生は食い込む。&br;その仲介人がいるはずだ…学生と裏組織との仲介者。&br;内部に協力者がおり、温床のひとつにかっている可能性はある…半月ほど調査が必要かと思われた。 --  &new{2014-01-22 (水) 00:28:51};
---&br;そして武神恭一郎がいう組織…ディヴァインウォルフ。直接的な手段を主として使うようなので武装組織と思われる。&br;仮にこの根城に攻め込まれてもある程度は自分の力で応戦はできるだろうと思われるが不確定な勢力に関して慢心は自殺行為、おいおい彼に聞こう。&br; &br;──さて、飯はどうしようか --  &new{2014-01-22 (水) 00:32:30};
-''【前日】'' --  &new{2014-01-21 (火) 21:02:39};
--''「では、依頼の方よろしくお願いします。貴方が本当にあの魔剣士なら問題ないでしょうが…問題があればすぐに連絡をしてください」'' --  &new{2014-01-21 (火) 21:03:27};
---&br;空中学園都市行きのチケットと通信端末らしいものを渡すと銀髪赤眼の男はさっさと消えてしまった&br;とりあえず「あぁ」だの「そうだな」だの応えていればなんとかなったのだけれども、妙なことを押し付けられてしまった。&br;というよりも以前の俺が引き受けた仕事らしいのだが、さっぱり思い出せない。&br;服の中にあったメモに従ってこの航空艦上都市に来たのだが…生憎人違いでもなく、俺のもつ身分証は依頼人であろう男を納得させるに十分な証拠になってしまった。&br;といっても身分証に付けられた顔写真は俺よりも歳くってたのがおかしいのもある -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-01-21 (火) 21:06:25};
---&br;「精霊密売に関する調査、ね」&br;言葉には出さず、新入生と思われる少年少女であふれかえった飛空艇から空を眺める。&br;空というのはどこから眺めても同じだと思っていたが、これはこれで感慨深いものもある。&br;こういう風景は見たことがなかったな、と思うも「覚えてるかよそんなもん」と失笑がこぼれる。&br; &br;──さて…まずはどこを根城にするか -- [[井隅 十蔵>名簿/508114]] &new{2014-01-21 (火) 21:08:35};
-  --  &new{2014-01-21 (火) 21:01:51};