*[[しらたま>冒険者/1019]]の身に何かが起きました [#tc9a4a1a]
|BGCOLOR(white):#contents|
+直流です。
+ひん曲がります。
+やっとおわるのでは。
***なう [#pe3de733]
|BGCOLOR(#454545):COLOR(white):|c
|CENTER:&br;''現在のクエスト:''【&areaedit(){はたらけ。};】&br; |
|#pcomment(しらたまクエスト,2,reply,nodate)|
~
***しらたまれんらくちょう [#hd726925]
|BGCOLOR(white):|c
|#pcomment(しらたまれんらくちょう,8,above)|
***ログをみる [#p29ed2b9]
#region(前回までのお話)
-ここまでのあらすじ
--突然ですが、しらたまの故郷は怪しい神を崇めています。&br;いわゆるにょろにょろした、黒黒した、ご利益とご災厄を適当にくれる、典型的な東国系の神だったと思います。&br;災厄といえば、まあ、作物が育たないとか天候が偏るとか、病、凶事が諸々。&br;ご利益といえば、だいたいその反対、豊作、健康、安全でして。&br;ここ数百年は、おとなしくご利益をささやかな程度振りまいてくれる無害神だったと聞いています。&br;村は、住民は黒髪茶眼が基本で、時期に合わせて作物を作り、行商と売買する、典型的東方系の村落でして。&br;ちょっと土着神を崇めてるだけの、つまらないところではあるのですが。&br;まれに、遺伝的にありえない身体的特徴を持った子供が生まれる、神の祝福と呼ばれる現象が起きるのです。&br;はい。今代ではしらたまです。
---はい。というわけで、祝福の仔たるしらたまですが、&br;15の頃、村のために生きるか、村を出るかを迫られて、見事に村を追い出されました。&br;その際村にまつわる重大なひみつを教えられた気もしますが、しらたまは覚えてるわけないですね。
---ですが。近頃、このしらたま。奇妙な夢を見るようになりまして。&br;事の起こりは、だいたいそこらへんからなのです。
-http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png <[[ジャージャジャジャジャーン ジャンッ>https://www.youtube.com/watch?v=V3DoNzZIKbk]]
--というわけでして、なにやらあやしげな人影に語りかけられたり。&br;ご先祖を名乗る、こけし頭に夢枕に立たれたり。&br;はたまた、でっかいイカタコもどきが登場する悪夢を見たりするわけなのですが。&br;現実が忙しいし、変な夢を見ようとできることなら寝ていたい人なので、今までさっぱり気にしてこなかったわけです。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031873.png);&br;''そこに雑に飛んでくる矢文。''&br; -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---矢文の一枚目はこんな感じでした。&br;&br;『白珠へ』&br;『もっと良いところに住みなさい。』&br;&br;大方の予想通り、追い出されつつも、監視がついていたようなのでした。&br;わざわざ監視するならお金とご飯をくれればよかったのに。なんなの。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---しらたまが、ぶちぶちと不満をいだきつつも、つづく文を読み解いてみますと。&br;『やはりあなたを里から出したのは失敗でした。』&br;『じきに祭りがあります。一度里へ帰ってきなさい。使いはよこします。』&br;&br;しらたまは無視しました。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---&br;徹底的に無視しました。&br;使いとか知りません。行間であしらいます。&br;そんなこんなで、黄昏暦の1000年も9月になりました。&br;あっ、そうですね。ここ最近霊圧がうすかったのは、使いの者をあしらっていたからにしましょう。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---さて、徹底的に無視して、里に帰りもせずに過ごした結果。&br;しらたまはどうなったでしょう。&br;しらたまクエストが動き出すのは、だいたいそこらへんからです。&br;&br;(つづく) -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
-[[ジャージャジャジャーン ジャンッ>https://www.youtube.com/watch?v=V3DoNzZIKbk]] -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
--&br;ところで、しらたまは、仙人さま… そう、あの おっぱいが大きくて、くんふーを修めていて、背の小さい、&br;イェチン仙人さまのところにご厄介になっておりまして。&br;そのご縁で、『氣』の扱いの基礎を教えてもらったりしているわけです。&br;丹田で氣を練り、光輪をつくるあれです。&br;そうして最初に覚えたワザは、なんとも異様なことに、[[空中浮遊>http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031507.png]]でした。&br;その次も、何やら、黒い液体のようなものを出したり。&br;光輪… しらたまの場合、黒い輪なのですが、輪っかを使って草刈りをしたり。&br;どうも、氣の質が、くんふーや仙道とはちょっと違うような。異様な雰囲気を、仙人さまに指摘されていたわけなのでして。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---まあ。当のしらたま自身は、仙人になるつもりもなし。&br;便利に使えたら良いな、という心持ちで、ぼんやり鍛錬を積んでいたのです。&br;そこで。&br;ある日のことでした。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---(つづく) -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---その日も、いつものように、とはゆきません。&br;しらたまとて、おのこですから、キの扱いくらいは上手になって。&br;もっと上手に飛んだり。光ったり。なんか飛ばしたり。そして、仙人さまにいい格好を見せたいので。&br;いつもより大きめに、それこそ限界まで、気の輪を大きく作ろうとしました。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---&br;[[その結果が>http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031881.png]]&br;[[こんなんです。>http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031887.png]]&br;&br;前触れもなく、異形のものどもが、しらたまの作った輪っかの内側より溢れ出てきたのです。&br;全く心当たりはありません。いえ。あるといえばありました。&br;夢の中で、見た気もするのです。しかしながら、夢は夢。&br;こんなものが、出てくるとは。このしらたまには、一体なにの才能があるのでしょう。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---しかしながら、その場に居合わせたのは、仙人さま。&br;異形に群がられる前に、お助け下さりましたし。&br;異形が逃げぬように、捕縛し、氣の力で焼き払ってくれたのです。&br;あとに残ったのは、焼き払われた異形の群れの残した、異臭。そしてどろどろになった、某か。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---仙人さまは仰ります。&br;『二度と使うな』&br;『あと掃除しなさい』&br;……。&br;&br;&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031889.png,255x195);&br;その場は、埋めることで対処しました。(皆川フェード) -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
--その少し後のことです。&br;何事もなかったかのようにしらたまはぐっすり眠って、&br;朝ごはんの支度に起きたところでした。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031885.png,320x256);&br;''なんか生えました。''&br;悪い夢だと思い、お布団を頭まで被って、二度寝しました。&br;''やっぱり生えてました。''&br;心なしか、尾てい骨のあたりもむずむずします。もふもふします。&br;''生えてるのでしょう。'' -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---心当たりは、ありません。いえ。妙なものを召喚?してしまったことを別としても、&br;なにか病にかかったり、そういう血が流れていたり、はたまた呪われたりといった心当たりはないはずです。&br;&br;このことを真っ先に打ち明けたのは、タタラ姉でした。&br;しらたまは、齢16にしてケッコンしています。このキリサキ・タタラという人と。&br;今思ったんですけどタタラ姉ってキリサキとタタラどっちが名前なんでしょう。後で聞いてきます。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---&br;なにはともあれ、原因不明。骨単位で、形が変わっているようでした。&br;異様です。異常です。奇病です。奇妙です。&br;お医者様にゆけ、とタタラ姉もおっしゃっています。&br;そういうことになりました。(つづく) -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
-[[ジャージャジャジャジャーン ジャンッ>https://www.youtube.com/watch?v=V3DoNzZIKbk]] -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
--そういうわけで、お医者様に行くことになりました。&br;エルオさんです。手かざし療法のエルオさんです。&br;大概の傷病は、彼女の手にかかればらくらく治癒すると評判の。&br;しかしながら。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---&br;[[モフーーーーン>http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031891.png]]&br;&br;[[モッファーーーン>http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031894.png]] -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---&br;(つづく) -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---いえ。だいたいそんな予感はしていたんです。&br;しっぽが生えたところでやめておけばよかったのですけど。&br;好奇心、しらたまを殺す。です。&br;あわれしらたまは、りっぱなマズル、もふもふの体毛、肉球のついた手足を得て、診療所を後にしたのです。&br;やらかしたわ。やらかした。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
-[[ジャージャジャジャーンジャンッ>https://www.youtube.com/watch?v=V3DoNzZIKbk]] -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
--ふたたび耳と尻尾までの変化で抑えることができました。&br;話がすっ飛びましたね。&br;順をおっていきましょう。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---出会う人に人狼に噛まれたと勘違いされること数回。&br;もふられること数回。&br;餌付けされること幾数回。&br;さしものしらたまも、なれない獣の体でずいぶん苦労しました。&br;具体的には、ごはんに毛がつくんですよ…。毛が…。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---呪いとも病ともしれず、うかつに治療を受けると症状が悪化する。&br;これはたいへんですね。しんたいきわまりました。&br;そこへやってきたのが邪仙の えーと なまえなんだっけ クロちゃん? -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---仙人さまと比べてたいへんむねのうすい、ざんねんな邪仙でしたが。&br;いわく『乳にばっか栄養吸われてる脳味噌軽い修行バカよりかしこいのだーワーハハハハー!』とかなんとか。だった気がする。たぶん。&br;続けて邪仙どのはおっしゃいます。&br;『あのおっぱい仙人に恩を売るじゃろ? ヤツは悔しそうにするじゃろ? でかい顔もできるじゃろ? だからおくすりをあげようねぇ…』&br;たぶんこんなことをいっていたきがする。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---手渡されたのは三つの薬。&br;まず精力剤。&br;気を整える丹薬。&br;そして精力剤。&br;なんなの。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
--精力剤は飲みました。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---残すところ、丹薬のみ。&br;なんでも『ワーッハッハッハ!お前はどうせ気が乱れているせいで病も治らんのだー!この薬を飲めば即回復だフハハハハハハ!!!』だったきがする。&br;さて。本当に治るのか。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031913.png); -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---なんとか症状を巻き戻すことができたようでした。&br;&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031915.png,360x200);&br;今なにか犬になってませんでした? なってませんですね。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
--後日、仙人さまが『治っとらんじゃないかバカー!やっぱむねがうすいのはだめだな!』とおっしゃって。(一部おっしゃっていない)&br;『何の仕業か知らんがうちのモンに手を出した報いは受けさせてやらんといかんのう!』といいつつ、念入りに結界を張られました。&br;本当に効くのか。というより、結局のところ何の仕業なのか。&br;ここからが本番な匂いもします。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
-(若干年月が過ぎる。)
-http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png <[[ジャージャジャジャジャーン ジャンッッ>https://www.youtube.com/watch?v=V3DoNzZIKbk]]
--『どこから話そうか。』 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
--- 一回目。荒野。イェジュ持参。いや、イェジュもろともといったほうがいい。&br;イェジュと似たような見た目の機械の群れ。まれに、遺跡で見た機械の怪物。&br;言葉は何故か通じる。聞いたところは商人同士の争い。すごい火力だ。最後にはみんな壊れて終わる。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---二回目。しらたまの世界と似ているけど違うところ。とても寒い。出会う人々が大体荒っぽい。&br;野盗はなんとかなった。小銭を拾い集めて、なんとか宿は取れる。&br;先を考えていたところ、竜が飛んできて、全部燃やして終わり。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---三回目。なんだここは。ちょっと表現に困る。やたらぴかぴか。みょうにかくかく。窓の外はいつも夜。&br;とりあえず生存は保証されているみたいだったから、今の自分の把握を、と考えたところで空も大地もまっぷたつ。&br;たぶんかいぶつ。たぶんしんだ。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---四回目。どうもこれは悪い夢ではないらしい。&br;今度は、森。ただただ森。なにやら、斧だけ持たされて、ひたすら木を切る仕事をやらされる。&br;とんとんとんとん、とんとんとん、とんとんととん あっ&br;落ちてきた枝につぶされる。どういうことなの。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png);>冒険者/1019]]
---五と六回目はあっというまに終わったみたい。&br;何か家の中をぶらぶらして、外を出たらアンデッドの群れに襲われて終わって。&br;雪山をただ黙々と歩き続けているうちに、食べものも尽きて、火もなくて、凍え死んだ。おおかみのえさだ。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---七回目で、やっと平和なところにきたと思う。&br;いや平和ではない。なにか、各国の精鋭同士が戦う、代理戦争の場らしい。そういう物語ある。&br;ただ、話が通じて、しらたまのわからないことに気付いてくれる人たちがいた。幸運。&br;交渉の末、しらたまのことの一時凌ぎはしてやるので、とりあえず今回はおしごとがんばろ?といわれた。&br;ひどい。どうみてもきさまらの呼んだ精鋭ではないぞこのしらたま。&br;何度も何度も痛い目にあって、本陣を壊されて終わり。やくそくはまもれよ。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png);>冒険者/1019]]
--『そうしてやっとこ帰ってきたのさ。一時的に。』 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---あそばれているという他ない。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---仙人さまたちの処置で、症状は落ち着いてきていたとおもう。&br;むしろイェジュでやる仕事ってすごいらくじゃない?このままでいいじゃない?と思っていた。&br;それが、多分……えっと……そういえば今って、たそがれ何年? -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---&br;つまるところ、しらたまは、勝手に契約されて、勝手にこき使われているというのが、現状みたいだった。&br;元を正せば、土地神さまをうやむやのうちに調伏したことにした、頼りにならないご先祖様のせいだと思う。&br;土地神さまは、もとより話が通じる相手ではなかった。力技では面白がらせるだけだったのだ。&br;&br;しらたまがイェジュでお仕事にでかけて。てきとうに境界の曖昧な場所を通ったところを、まるごとポイ。&br;イェジュがたたかいでだめになったところで、無防備なしらたまを抜き取って、もう一度まるごとポイ。&br;どこかであそばれるたびに、もとにもどして、またどっかにポイ。おかげでもふもふ病はなおりましたよ。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---&br;たぶん里で起きた怪異も、しらたまの身に起きた変化も、&br;土地神さまがかまってほしくてやっていたに違いない。ちがうか。わからん。&br;うちの家が付き合いを続けるうちに、どこかで血が入ったのかも、もっと深いところで結びついてしまったのかもわからないけれども、&br;こうしてすさまじーーーくめんどうくさい形で、いちぞくのせきむてきなやつを果たさせられる羽目になったのです。くそがーーー。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
--『時間はないぞ、次の支度だ』 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---イェジュは、ぼろぼろになって元の場所に転がっていたのを、道場にお届けされたそうです。&br;仙人さまにもタタラ姉ぇにもご心配をおかけしまして。これからもかけるでしょう。&br;七回目の人らの一時凌ぎは、もうあまり持たないようなので。また話のわかる人らを探しに行くしかありません。&br;&br;さりとてこのしらたま。&br;はたらきとうない。 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
--『あらがうとかより、もっといいかんがえ』 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---そういうのをぼしゅうちゅうです。いえじょうだんです。&br;大体の話は見えてきたので。つまり、簡単に言ってしまえば。&br;&br;'''''このしらたまは……むりやりはたらかされている……。'''''&br;&br;ついうっかり、七度も状況に流されてまじめに取り合ってしまいましたが。&br;このようなふざけた事態であるとわかった以上、このしらたま、本気を出すしかありません――''はたらかないことに。'' -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
--『八回目、それから』 -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
---みしらぬくにのごはんはおいしい。 (つづく) -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png,ちびしらたま);>冒険者/1019]]
-…… -- &ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp032370.png);
-(だいぶ年月がすぎたとおもう)
--&br; ……&br; &br; ……&br; &br; ……&br; &br; 『七3六五チ回め。』&br; まだ えて 。&br; かたち わか 。&br;  ひ に つか る。&br; &br; の ゛み は …&br; &br; ……&br; &br; ……
---……&br; &br; 「████年██月██日。██時██分。記録を開始します。」&br; &br; ……&br; &br; 「おはようございます、████████。」&br; 「  ぃ」&br; 「調子は良いようですね。特別製のケージを用意した甲斐がありました。」&br; 「ぁ  」&br; 「あなたがこちらに収容されて██日目が経過しています。一緒に回収されたあの機械ですが……」&br; 「 に   ゛ぉ  」&br; 「内部にあったいくつかの物品以外は、再現可能な部品で構成されていたことが判明したため、修復が行われています。」&br; 「    。」&br; 「このまま協力を続けて下さるのなら、修復後にあなたを交えて試験を行いたいと思うのですが。」&br; 「 ー   …」&br; 「ええ。あなたのケアも兼ねてのことです。前向きに検討していただきたい……」&br; &br; ……&br; &br;
---……&br; &br; 「████年██月██日。██時██分。これより████████A、同Bの接触テストを開始します。」&br; &br; ……&br; &br; 「当然ですが、電源は入れられませんよ。安全のためです。」&br; 「 ー 」&br; 「  、     っ  …… ……?」&br; 「……。」&br; 「やはり、何も起きませんね。」「あれ自体に異常性はないと考えても?」「あとは████████の回復待ちか。」&br; 「こちらの言葉はわかるようですけどね。」「何を考えているかわかったものではない。」「私は娘か息子ができたみたいで嬉しいが。」&br; 「……。」&br; 「ぁ ーぅ    ぉ ょ ぃ?」&br; 「アー…、わかりました。  ……他と比べれば無害なものですよ。できればじっくり経過を観察していきたいものです。」&br; &br; ……&br; &br; ……
---&br; ……&br; &br; 「████年██月██日。██時██分。これより████████A、同Bの第██回接触テストを開始します。」&br; &br; ぱち ぱち ぱち。&br; &br; 「今回は歩行とサインの描かれたコンテナの移動作業が許可されています。よろしくおねがいします。」&br; 「ぅ ぃ……」&br; &br; 「……拍手するほどか。」「この手の症状からの回復としては貴重な事例かと。」「他に適用できるならだが。」「そうですね。」&br; 「なら████████は?」「おおむねヒトかと。」「コミュニケーションはどこまで?」「以前よりかは。」&br; 「我々と同じ言語を?」「“ほぼ”同じ言語を。」「まあ……前例通りのやつか。緊急性がないのは聞いている。」 &br;「……他に何か要求してきたか?」「報告書にも書きましたが……第一声は」&br; &br; &br; '''『はたらきたくない……』''' &br; &br; ……&br; &br; ……&br;
---&br; ……&br; &br; 「████年██月██日。██時██分。これより████████A、同Bの第███回接触テストを開始します。」&br; 「今回は定例動作確認ののち、████コンテナ六基の移動、第██収容室の高所照明の取り外し作業、&br;  また取り付け作業、最後に点検を行います。よろしくおねがいします。」&br; 「…………ぅぁぃ」&br; &br; 「随分とテスト内容が増えたな。」「各種試験で継続して良好な数値が出ているのでここまで許可が降りるようになったんです。」&br; 「窮屈なケージに閉じ込めておくより良いとは思うが……。」「人型だからといっていささか甘くはないか?」&br; 「とはいえ欺瞞性の指摘は今のところはありません。」「急に扱いを変えて惨事を迎えた例は多い。」&br; 「現状維持で様子見か。」「コミュニケーションが確立された今となってはかわいいものですよ。子供みたいだ。それに……。」&br; 「脱力的な態度と裏腹に、よく働いてくれる。雑用ですが。」&br; &br; ……&br; &br;
--&br; ……&br; &br; 「████年██月██日。██時██分。これより――――ああ」&br; ……&br; &br;
---[収容室内固定カメラによる、音声付き映像。緊急事態を示す館内放送が響いている。]&br; [████████A内部に████████Bを搭乗させている研究員████。当日の接触テストは中止となっている。]&br; &br; 「████████、あなたの本心はわかっていました。それこそ最初から。ただ、ああすることで、ある数値が安定することがわかっていた。」&br; 「今となっては、あなたが九分九厘ヒトであることは疑いようもありません。ただ、その…実在性というか、現実性というか。」&br; 「あるいは、悪いものに狙われていることを示すような、そういう数値といってもいい。それだけがひどくブレていた。」&br; 「だから、必要なことだった。あなたと、それに我々の為ですからね。謝らないよ。」&br; &br; [████████より、非難の意を示す音声。研究員████は笑っているように見える。]&br; &br; 「収容していた品々より、このお守りだけ返却します。どさくさで持ち出したものですが。」&br; &br; 「多分、あなたは今こうしておくのが一番安全なんだと思う。まあ、いつものケージは他のことに使うから解体中なのですが。」&br; &br; [████████より、皮肉のニュアンスを含む音声。]&br; &br; 「……驚きました。そんなことも言えたなんて。初めの頃は大きなクリオネみたいだったのに……。」&br; 「もっと色々なことを話したかったですが、私もそろそろ避難か別の作業に行かなくてはなりません。」&br; &br; [████████より、状況説明を求める音声。研究員████は手で制しているように見える。]&br; &br; 「ハッチを閉めます。長話をしすぎました。」&br; 「運が良ければ全部元通り。そうでなかったら……ああ。あと一つだけ。」&br; &br; 「今度こそ、自分を見失わないで。帰る場所を強く思い浮かべてください。」&br; 「……私は何を言っているんでしょうか。ああ、でも。」&br; 「そうすれば、我々の仕事が一つ減ることでしょう……」&br; &br; [████████が音声を発するが、内容は不明瞭。████████Aのハッチが閉じられる。]&br; [直後、███████により当該収容室内に異常が発生。研究員████は[削除済]。映像途切れる。]&br; [映像回復後、████████Aは████████Bを収納した状態で消失している。]&br;
--&br;……&br;……&br;&br;
---&br; ……&br; &br; え と&br; &br; 『七千3びゃく六十kyuu回め。だとおも。』&br; &br; こんど どこ。&br; まえ まし。あたま。&br; あと こし おち く。&br; &br; ……&br; &br; ……&br; &br; そう。&br; &br; すこし せいり ついて。&br; なに あった いまいち。&br; &br; ……?&br; &br; ……。&br; &br; はっち。&br; あかね。&br;&br;……どしよ。 -- Zzz... &ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png);
---&br;&br;&br;(いつかは つづく)
--&br; 付録.3&br; &br; ████████Aに搭載されていた大容量記録装置(ハードディスクに似る。記録容量は約90TB。)より発見されたテキスト。&br; なお同記録装置は容量の大部分を機体制御用のオペレーティングシステムとその補助ソフトウェアに使用されていた。&br; &br; 『いま だいたい 423かい↲&br;  さんけたに なるまえに ぬけだsyつもりだたtけど↲&br;  おもうように いかなかっtた↲&br;  tyかいすてられれうたびに もとのかたにもどす↲&br;  そのくりかえしも げんかいgさあえうことが わかってきた↲&br;  こうなると あっちがあきるまで がまんするしかないの かも↲&br;  こうして ひとやすみできるときが あるのは おまもりの おかげかな↲&br;  さいきんは あたまの なかを せいりするのに つぁっています↲&br;  かえったら ぱーに なっていたら わらえない↲&br;  なまえは まだ おぼえてる しろ ・・・↲&br;  ↲&br;  たたらめ せんにさ げんきかな もうひとり いたきがすうr↲&br;  ↲&br;  ↲&br;  ↲&br;  ↲&br;  ↲&br;  あ↲&br;  はたらきたくなし』&br; &br;
-…… …… -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp032370.png);>冒険者/1019]]
--[[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/s/exp032739.jpg);>FA/2019]]
-…… …… へい、ネウロン 時標計で 今はいつ?
--『――黄金暦にして427年 黄昏暦にして1021年 あるいは1110年 グレゴリオ暦にして2014年 星暦にして モラ暦にして 第四紀にして アルター暦にして』&br;ストップ ストップ 聞き方がわるかったので&br;“今いるところはいつなのか”で&br;『検索中 検索中 ―― 取得した形式はサポートされていません バイナリより推測 黄昏暦1111年 誤差±1年』&br;だいたいあってた。じゃあもどってきたのでいいの。&br;めざましもちゃんとうごいてたって思いたいんですけど。&br;ログは? 一応ログみたい。ログちょうだい。&br;『読み込み中……』&br;&br;『約4300時間前より 外部干渉を検出』&br;うん。&br;『約3600時間前より 組成復元を開始』&br;うん。&br;『約720時間前 組成復元完了 状態良好』&br;うん、うん。&br;『多層密封解除 再試行中(921回)』&br;『外部干渉検出回数は41回 最新は31時間前』&br;『19時間前 不明なデバイスを検出』&br;うん?&br;『13時間前 多層密封 第1〜第8層まで損壊』&br;おい。&br;『7時間前 多層密封 第9〜第14層まで損壊』&br;おい。&br;『3時間前 多層密封 第15層 損壊』&br;『1分前 多層密封 第16層(最終層)が攻撃を受けています。&br; 物理防衛デバイスが検出できません。&br; 論理防衛定義のアップデートを推奨します。前回の更新は2049年2月16日……』&br;おおお&br;いいい。&br;&br;なるほど。なるほど?&br;つまり。&br;ことここに来て、ふときがつけばぜったいあんぜんカプセルと化したこのイェッジュのコアをやぶれるほどのものが外にあって。&br;中の具たるこのしらたまをむきだしにしようと……&br;&br;――&br;&br;\やばいのでは/ -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png);>冒険者/1019]]
---……。&br;&br;『揺り籠はいつしか檻となり、&br; 檻はいつしか殻となり、&br; 中で眠るは、未完の迷い子。』&br;&br;……。&br;&br;いやな音が聞こえる。&br;セラミックをひねるような。&br;金属をひきさくような。&br;&br;――数えること16層。&br;もう、色んな人にいくつも重ねてもらった密封はなくなった。&br;赤い警告灯が仄暗いコアの中を照らす。&br;ネウロンは初期設定に従って回収ドローンへ救難を自動送信してる。&br;発掘してこの方一度も応答がなかったのになんとも律儀な。&br;&br;……あ、ひどい。知らない間にガイド止まってると思ったら線ちぎれてるな?&br;あ……あんていくじゃないんだぞう まだうごいてるんだぞう……&br;&br;文句を言おうにも、声が出ないので。&br;これ本当に組成復元できてるの。&br;……意識明瞭になっているだけましなの?&br;&br;やっと解放されたと思ったら、標本にされちゃうのかなあ。&br;いやそもそも、同じ紀元使ってるからって、元の世界とは限らないので。&br;もしかしたら、実はもう黄昏暦も終わってて、&br;全文明に優越する新しい霊長がでっかい缶詰だと思ってこじ開けてるのかも。&br;&br;一番最後が踊り食いはやめてほしいなあ。20回くらい食らったけど最後まで慣れなかった。&br;&br;保護液の漏出を、肌で感じる。&br;こじ開けられた隙間からうすぼんやりと明かりが射す。&br;&br;ウアア……イヤだなあ……。&br;&br;せめて……&br;&br;せめてやさしくころして……&br;&br;いや、ころさずとも……&br;&br;はたらきとうない…… -- [[&ref(http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031428.png);>冒険者/1019]]