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#navi(../)
* やり遂げる(Gガンダム)家出身 どんなに苦しくても 440260 [#n1da6fc9]
|ID:|440871|
|名前:|どんなに苦しくても|
|出身家:|やり遂げる(Gガンダム)|
|年齢:|15|
|性別:|#listbox3(女,server,sex)|
|前職:|#listbox3(下級兵士,server,job)|
|理由:|#listbox3(やむをえない事情により,server,reason)|
|状態:|#listbox3(冒険中,server,state)|
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|方針:|#listbox3(特になし,server,type)|
|難易度:|#listbox3(安全第一,server,diff)|
|信頼性:|#listbox3(あまり気にしない,server,conf)|
|その他:|&areaedit(){[[ステータス>ステ:440871]]/[[戦歴>戦歴:440871]]/[[名簿>名簿/440260]]};|
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// ※ ご注意「//////////」より上は変更可能個所以外はそのままにして下さい。
// タイトルの「家出身」の記述も含まれます。
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CENTER:[[いやネタキャラじゃないんですってマジで>名簿/440260]]
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#region(子供の頃の話)
「■■■■■、お前はきっとすごいトレジャーハンターになれるぞ」
10歳の誕生日、お父さんは私にそんな事を言った。
私の両親は腕利きのトレジャーハンターだった。
地元では「彼らに見つけ出せない物は無い」と評されるほど、両親の腕は確かだった。
そんな二人の子どもとして生まれた私が、トレジャーハンターになるのは、自然の摂理だった…と、思う。
私は女の子に生まれた。
しかし、お父さんの大きな身体を受け継いだのか、男の子よりも…同じ年頃の子どもよりも、大きい身体だった。
8歳の頃から、両親の冒険に一緒について行った。
9歳の頃、一人だけで遺跡に眠るお宝を発掘した。
10歳の誕生日、お母さんから一振りのナイフと、お父さんから手編みのロープを貰った。
私もこのまま、順当に成長して、お父さんやお母さんと同じように、トレジャーハンターになるんだろう。
子どもの頃の私は、そう思っていた。それ以外の未来なんて、考えたこともなかった。
12歳の誕生日、私は両親から一人前だと認められた。
12歳の誕生日、私は両親を失った。
私は12歳のときに、既に身長は大人の女性と変わらない程度にまで伸びていた。
お父さんは、「将来、俺の身長も超えるんじゃないか?」と笑っていた。
私は、そんなに身長いらない!と、拗ねてそっぽを向いた…気がする。
お母さんは、「ふふ、女の武器は身長じゃないわ」と微笑んでいた。
私は、お母さんみたいに綺麗になりたいな、と思っていた。
誕生日の日に、両親は私をある遺跡に連れて行った。
両親は私に言った。
「この遺跡の奥に、俺たちがある財宝を隠した。それを取って来れたら、一人前だ」
私は肯いて、遺跡へと進んでいった。
その遺跡は、私が今まで経験したどの遺跡よりも、難しい迷路であった。
しかし、命を奪う様なトラップは、すべて解除されていた。両親がやったのだろう。
私はただ、その何処までも続く迷宮を、捜索する事だけに集中した。
2日ほども遺跡に潜っただろうか。
私はついに、遺跡の最奥にたどりつき、そこに隠されていた宝箱を発見した。
罠に注意しながら慎重に宝箱を開けると、その中には両親が書いた手紙があった。
「この文章を読んだならば、お前は一人前だ。早く帰ってきなさい。家でパーティをしよう」
私は喜んだ。今までの人生の目標であった両親に認められたのだ。
これからは、もっと楽しい毎日が待っている。そう思いながら、急いで遺跡の帰り道を走った。
走って、走って、走って、走った。
まるで、何かに追われるように。まるで、何か、得体のしれない不安から逃げるように。
お父さんは言っていた。
「優れたトレジャーハンターは、勘が冴える事がある。自分に舞い降りる不幸や不運を、事前に予知できるんだ」
村に帰ると、そこに村は無かった。
焼き撃ちされたように、焦げた家や壊れた家の瓦礫が散らばり、村の人がみんな倒れていた。
天気は雨だった。
私は叫び、泣きながら自分の家へと走った。
両親の安否が気掛かりだった。
いや、本当は分かっていた。
生きているのなら、まず自分が潜っていた遺跡へと向かうはず。
だが遺跡の入り口にも、中にも誰もいなかった。
つまり、両親は死んでいるのだ。
私の予想通り、家の前で両親は果てていた。
母を守る様に、父親の背に剣が突き立てられていた。
母は服が破りすてられ、全身に殴打の跡があった。
私は12歳の誕生日に、両親を失った。
お父さんは常に言っていた。
「人は死ぬ生き物だ。いつどこで死が訪れるかわからない。トレジャーハンターなんてやってると、特にな」
その言葉をいつも聞いていたからか、私はそこまで(本当に?)ショックは受けていなかった。
私は両親と、村の人みんなを埋葬した。
瓦礫の撤去や、新しく村の復興、などは考えられなかった。
村の建物の残骸の中から、使える物を拾い集め、私は村を後にした。
私の旅はここから始まる。
今も旅を続けている。
#endregion
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#region(のーちゃんとの出会い)
俺がのーちゃんと出会ったのは、俺が13歳のとき、とある遺跡の最奥だった。
俺はあの事件の後、各地を転々としつつ…遺跡があれば潜り、採掘した宝物を売って金を得る仕事をしていた。
正直言って、あの頃は死んでもいいと思いながら毎日を過ごしていた気がする。
遺跡の中でも、常に注意力が散漫で、よく罠にかからなかったな、と今さらながらにして思う。
俺がのーちゃんと出会ったのは、海の近くにある遺跡。
その遺跡のそばの海辺には、かつて滅んだと言う古代都市があると言う。
もしかしたらのーちゃんは、そこで作られたものなのかもしれない。
その遺跡を探検していた時の俺も、正直言ってよいトレジャーだったとは言えない。
ただ、運がよかった。
適当に歩いた道が、最奥に向かう道だった。
途中、天井が崩れて帰り路が塞がれたが、これも運命だろうと思って先に進んだ。
普通だったら崩れた道を切り崩したり、他の帰り道を探す所なのだが、なぜか脚が先に先にと進んだ。
これも、トレジャーハンターとしての勘だったのかもしれない。
ただ、先に進めば何とかなると思いながら、足を前に向けていた。
最奥部、そこには大きな大きな顔が地面から露出していた。
それが俺とのーちゃんとの初めての出会いであった。
人を模した機械の頭。俺は不思議に思いながら、のーちゃんの頭を調べた。
その時は、どんな機能があってどんな仕組みなのかなんて、一つも解らなかった。
運ぶことも動かす事も出来ない。唯の像なのか。その時はそう結論付けた。
帰り路もふさがれ、最奥にはでかい頭の像しかなかった。
その時俺は、ああ、ここで俺は死ぬんだな、としか思わなかった。
「いつどこで死が訪れるかわからない」
という、親父の言葉が頭の中で反芻した。
腹が減ったが動く気力もわかない。
もうすぐ親父と母さんに会えるな…。そんな事を、思っていた。
その時だった。
「…死にたいのか?助かりたいのか?」
そんな声が、俺の真後ろから響いた。
俺は驚きながら、背もたれに使っていた大きな頭に振り向く。
なんと、唯の置物だと思っていたそれは、意思があり、喋ったのだ。
「死にたがっているように見える。だが、私は人を生かすために作られた」
何とも渋い機械音が頭から響いた。俺は驚きながらも、返事を返す。
「俺の事…助けて、くれるのか?」
頭は声を返した。
「それを決めるかどうかは、お前次第だ。私は人間に作られ、人間のために動く」
「お前が望むのなら、私はお前の盾になり、足になり、武器になる」
「私は自分の主を待っていた」
「ここにたどり着くことのできる、実力と運を兼ね揃えた主を」
「だがお前が死を望むなら」
「私はまたここで主を待つ」
俺はその声を聞きながら、悩んでいた。正直、ここで生き延びても、これから何があるんだ?
「俺は…俺は、ここを出ても、何もない」
頭が返した。
「それは違う」
俺は予想外の返答に、少し戸惑った。
「それは違う。人間には、無限の可能性がある」
「私は人間ではない。お前は人間だ」
「お前が望めば、お前が望むだけの可能性と未来を得られる」
「お前は自由だ」
「私を使い、自由を掴め」
………
……
…
俺は、選択をした。
「俺の事を…助けてくれ。そして…これからは、いろんな未来を見るために生きる」
頭は応えた。笑った様にも聞こえた。
「了解した。私の主よ、名前を」
俺は応える。
「俺は―――私の名前は、■■■■■」
「我が名はガンダム・ドットノール。これからは、■■■■■の剣となり、盾となり、足となり、羽になる」
地面が揺れた。大きな揺れだった。
遺跡の地が避け、大きな掌が俺を包んだ。
気がつくと、俺はドットノールに抱えられ、空を飛んでいた。
「私の扱い方は、私のコクピットのマニュアルに書いてある」
「これから、よろしく頼む」
俺は驚きながらも、この新しい出会いに感謝していた。
あの事件以来、こうしてしっかりと人と話して、慰めてくれたのはこいつが初めてだった。
俺はぽろぽろと涙をこぼしながら、ガンダムと共に、大空へと飛び立った。
俺とのーちゃんの旅は、ここから始まる。
俺とのーちゃんの旅は、まだ続いている。
#endregion
//書いてから思ったけどこれそんなに重くないな
//まぁこんなもんだろう多分
//本名は実は考えてないっていうのは秘密だ!
//ドン・タコスでいいかなもう…恥ずかしすぎて名乗らないだけで
//キホーテにしよう。