[[臨時>名簿/480589]]

|#pcomment(:みぎひだり,1,nodate,reply)|
-そうじ
-&color(#666c67){(森を歩く、屋敷からできる限り離れ、森の中でも多少開けた場所へと出る)&br;此処辺で良いでしょう。(振り返り、ランサーと相対する、白い葉が雪のように舞う)&br;&br;マスターには、この戦いを生き残って欲しい。出来れば、貴方のマスターにも。&br;自分でも甘いことを言っているのは承知してますが……その為の障害が立ちふさがるならば、僕の手で薙ぎ払うだけ。&br;(サーヴァントであるなら、そうするのが当然だろうと、貴方も同じなのだろう、と、言葉にはしないけれど)&br;&br;貴方も、彼女からとても信頼されている。戦争のためだけの即席のパートナーとは思えないような、深い絆のように感じられました。&br;そうですね、貴方は普通のサーヴァントとは何処か違うように思える。全ては僕の直感のようなものなので確証はないのですが……}; -- [[ライダー>名簿/480590]]
--(ポケットに手を突っ込み、白い花々を紫煙で覆うようにして葉巻を口についてきた槍兵)&br;(白々とした花々が舞う中、華奢な男に対峙し、挑むように笑った)&br;そらそうだ、好き好ンでガキを殺したがるヤツなンざそうはいねェ。狂ってねェ限りよ。&br;甘いこた確かだが、同意はするぜ。それもそれで願いの一つだろ、オレも手前ェらが安全に辞退してくれるならそれに越したこたねェしな。……ま、それはねェだろうが。&br;(言外の認識にたいしはっきりと言葉で応じ、続く印象に対しては首を傾げて先を促し)&br;そらまァな、オレはもともとアイツら……あァ、アイツにゃ姉貴がいてな。&br;ま、とにかくそいつらの教師だったのさ。だが、アイツはアイツ自身の命のために聖杯を求めた。でねェとこの世から消えちまう。&br;そいつをはたしてやるために、こうして英霊になったワケだ。その直感、当たってるぜ。なかなか冴えてる。&br;だからよ、実際ンとこ、オレ自身は聖杯に賭ける願いだの、闘いへの矜持だのはどうでもいいンだよ。ラクに終わるならそれでいい。&br;そうならねェから戦ってンだがな。手前ェはどうなンだ? マスターが望むから闘うのか。&br;それとも、その甘言てェのは、手前ェ自身の考えから生み出されたモンか? 手前ェがこの闘いに賭けるモンてのは、なンだい。 -- [[ランサー>名簿/480600]]
---&color(#666c67){狂うような願いと思いに突き動かされているマスターとサーヴァントも少なくはない、ですからね。&br;(狂気のみで動くバーサーカー然り、その他マスター達の願いは千差万別だ)&br;……はい。聖杯はマスターが求めている。ゆえに。望むなら、サーヴァントとして其れを叶えるべく動くまで。&br;生前からの知り合いでしたか、成る程、情に深い訳ですね。貴方のマスターの命を繋ぐため。&br;誰をも一突きで殺せる槍で有りながら、彼女のための盾となり続ける、現世を超えてまで。&br;&br;&br;昔から、優しすぎる、甘いやつだ、なんて言われ慣れていますよ。マスターが望むべきは闘争の世界ではない、だけど、闘争の世界を超えなくては彼女は一人で立ち上がることができない。闘争の呪縛を振り切らなくては。&br;僕の役目はその呪縛を振り切るために其れを手助けすること。僕が賭けるべき、描ける未来は彼女の未来だけです。&br;強いて言えば、僕は英霊となった時点でその望みは果たされている。とも。昔からそういう生き方でしたから。}; -- [[ライダー>名簿/480590]]
---(静かにライダーの答えを聴きながら、男は考えていた)&br;(マスターであるシルキィが無垢すぎるように、このライダーという英霊もまた、純粋だ)&br;(それこそ白のように。彼は現実の押しつぶす力というものを知っている)&br;(あるいはそれに押しつぶされ、英霊となったのかもしれない。それは定かではないが、いずれにしろ)&br;(無私的すぎるのだ。サーヴァントが個を強く持ちすぎることは、無論理想的な主従関係からすれば是ではないのだろうが)&br;(ランサー個人の趣向として、誰かのためだけに闘うこと。それはあまりにも異質に映る)&br;……キレイだな。敬愛する我が主のために全身全霊を捧ぐ、ってか。まさしく英雄って答えだぜ。&br;だが、それじゃ勝ち残れねェぞ? 手前ェ以上に強すぎるエゴの持ち主に押し潰されて終わりだぜ。きっとな。&br;手前ェが英霊になったのには納得だ、生きてた頃からそういう風に歩ンできたならよ。&br;そして、だからこそ、手前ェが英霊という「何かを思い遺した」存在になったのにも、納得がいく。理屈はわかるが……気に入らねェ!&br;(激情に突き動かされるように。花びらの雪を舞い散らしながら飛び込み、左の義肢を握りしめ顔面めがけたストレートパンチ!)&br;(本気の戦いならば得物を取り出している。その拳は、「気に入らない」という意思表示であり、ライダー自身を試すものでもあった) -- [[ランサー>名簿/480600]]
---&color(#666c67){(バシィ、と顔面への義肢のパンチを、圧倒的体格差を物ともせず、その華奢な人の身に見える腕で受ける、力で持って受け止めてみせた。)&br;(それは、霊体で構成されるサーヴァントという個体の規格が同じなら、人としての規格が違う、もしくは異能で有るということ)&br;僕は、そんな綺麗なものじゃない。人々から英雄視された事があってもそれを受け入れられた事は一度足りとも有り得なかった。&br;しかし、度々の忠告は感謝します。僕はセイバーや貴方のような真っ直ぐな人間には好意を感じます。共にこの戦場に有れることに感謝します。&br;&br;(受け止めた手を払い、構える相手が獲物を出さないのなら、それに応じる、徒手空拳で構える、洗練された武術の心構えがあるようではないが、それでも戦う術を持った人の構えだった)&br;気に入らない、その感情も正しい。でもだからといって僕はその意思に潰される訳にはいかない。僕の望みは変わらず、彼女の英霊で在ることなのだから!&br;(打ち払い、相手の上半身へ向けて身軽な跳躍からの回し蹴りを放つ)}; -- [[ライダー>名簿/480590]]
---チ……ッ(あっけなく受け止められた拳に舌打ちする。サーヴァント同士、拳の戦いならば状況はイーブンだ)&br;ありがとうだの、好意を感じるだの……ッ、手前ェは物分りがよすぎるンだよ!&br;そうやって敵をいちいち理解してくつもりか? 敬意を払って正々堂々戦おうなンてのがどいつもこいつも通じるわけじゃねェぞ!&br;(同じく、徒手空拳。ケンカ殺法めいた独特の構えを取り、呼吸を整える)&br;たりめェだ、ここでつぶされるようなら手前ェはそこまでのヤツってことなンだから、なッ!&br;(バシィ! と音を立て、回し蹴りを腕で受ける。巨体が、揺らいだ)&br;(しかしすぐに踏みとどまると、同じく丸太のような左足をふりあげてのかかと落とし。狙いはあくまで頭上) -- [[ランサー>名簿/480600]]
--- &color(#666c67){それは、違います。分かり合えるのならそうしたい、そのように動いてしまうのも、僕の昔からの癖のようなものです。貴方達から見たら呪いのようなものかもしれないですね。&br;(彼の過去を知るものがいれば、理解を得てくれる人間も居たかもしれない、だがそれらは全て過去、朝露のように儚く消えてしまった。誰も知らない、知る由もない過去を持っているのが彼なのだ)&br;正々堂々戦っているのは、……貴方じゃないですか。僕はそれに合わせ応えているだけです。敵が非道であるなら、外道であるなら、話し合いなど発生しないし、容赦もしない。&br;僕は僕の中の正義を元に動いている。もしも、互いの正義がぶつかるのなら……その時はその時です!&br;(ズン、と周囲の空気に振動が伝わるかのような蹴りが頭部、いや、打点はずれて肩口に受けられていた)&br;(しかして、可怪しく思えるのはその感触、人の身とは違い、まるで鉄を打ったかのような反応)&br;(その時、衝撃にうつむいた顔を長身のランサーへと向け上げた、その瞳は灰色に変わり、顔面には異形の影が浮かんでいた──)}; -- [[ライダー>名簿/480590]]
---ハ。オレは手前ェと違うからな、ただ手前ェのやりてェようにやるだけだ。マナーだのどうだのどうでもいいンだよ!&br;(ライダーの過去など知りはしない。だがだからこそ、今こうして生前のように他者ありきに在るライダーの存在が気に食わなかった)&br;正義か、聞こえのいい言葉だぜ! 手前ェが死ンだってこた、その生き方が潰されたってことだろ!&br;だのにまだ続けるってのか? そりゃアホの所業だぜ! えェッ!?&br;(男もまた己のために生き続け、そして英霊となった。だがそれは朽ちた上での死ではなく、歩んだ先の到達点である)&br;ッ!?(感触に目を剥き、異形の影を認めれば顔をしかめ)手前ェ、何者だ……ッ!?&br;チッ!(ぐおん、と足を離し、右足での膝蹴りを腹部に叩き込もうと振り上げる)&br;手前ェがどういう生まれでどう歩ンだのかは知らねェ、だがその在り方じゃア、シルキィは結局手前ェ頼りになるだけじゃねェのか!? -- [[ランサー>名簿/480600]]
--- &color(#666c67){そうですね……、歴史から見れば一瞬にも満たず、旗から見ればただの欺瞞で、でも、それでも僕は残りの命を賭してその生き方を貫いた。身体、朽ち果てるその時まで。&br;マスターに呼び出され、この霊体を貰って、其れがまた続けられるというのなら本望だ。その為だけでも彼女には十二分に尽くせる。&br;(腹部に攻撃が吸い込まれれば、ゴン、と人間との徒手空拳では起こり得ないような音が響き)&br;貴方には見せますよ。真っ直ぐな貴方には知って貰いたいから。僕のことを。&br;&br;(やがて光が全身を包むと、白い鎧を纏ったかのような異形の生物へと変化を遂げた)&br;──そうだ、僕はオルフェノクだ。一度死んだ身体から目覚め蘇った再生の使徒。正真正銘の怪物です。ヒーローなどとは程遠い。&br;……だから、マスターは、一人で生きていかなくてはいけない、他者をもっと知って、僕の手を借りなくとも生きられるように。&br;(生身でもライダーとの戦いに耐えられる身体、また其れを打ち据えることの出来る腕力、あらゆる器官が人よりも優れ、進化した姿オルフェノク。だが、そんな優越感など何処にも感じられず。その目には悲壮感のみが漂っていた)}; -- [[ライダー>名簿/480590]]
---そうやって手前ェを擲って、仮に戦いが終わった時にシルキィが一人で歩いていけるのか!?&br;他者を理由にして手前ェの欲求を満たすのは一番の卑怯だぜ、生き方を全うするっつーなら……何ッ!?&br;(ありえざる音、ありえざる感触。目を剥き、バックステップで距離をとれば、白い光が辺りを満たし)&br;手前ェ、その光は……くっ。&br;&br;(そうして明らかになった秘密。進化した人類とは都合のいい呼び名、灰色の怪物がそこにいた)&br;……手前ェ、それはまだシルキィに伝えてねェのか。それを隠して、騎士か何かとして尽くしてくってのかよ。&br;(人を超えたはずの、しかし人として大切な何かを喪ったもの。だからこそ、ライダーは人に尽くすことにこだわるのだろう)&br;……ケッ。やめだ。興が削がれたぜ(悲壮感によるものか、顔をしかめると剣呑な雰囲気が消えた)&br;……だがまァ、手前ェが背負うものはわかったよ。それでもオレは、手前ェの在り方が気に入らねェ。&br;正義がぶつかり合うならその時はその時、そういったな。だったらいずれ、さっきの戦いを本気でやることになるだろうぜ。&br;聖杯戦争がどうのじゃなく、な。オレは、オレとして手前ェとぶつかる。いつか、必ずだ。&br;(葉巻を銜え直し、堂々と言い放ったところで、マスターの声に気づいた) -- [[ランサー>名簿/480600]]
--- &color(#666c67){卑怯でもなんでも、あの子の為にしてあげられるのならば、例え悪だと罵られても。其れが僕の正義となります。&br;(ただ汚れるための白ではない、この白は。一度真っ黒に染まった紙を白く白く塗りつぶした白だ。汚れを知り尽くした白なのだ)&br;&br;何れは、彼女にも伝えます。きっと怯えるでしょうけれど、独り立ちには丁度良い機会になってくれるはずです。&br;(戦いをやめたのを見れば、変化を解いて、いつも通りの姿に戻る)&br;&br;わかりました、もしその時が来れば。僕も全力を持ってあなたとの戦いに応じましょう。&br;(彼もまた、一人の戦士であるのなら、信頼に足る。ゆえにマスターには、彼のマスターとも仲良くして貰いたかった。先を見越して)&br;……どうやら、僕達が戦ったのがバレたようですね…。貴方のマスターとの生活もまた大変そうですね。(くすりと笑った)}; -- [[ライダー>名簿/480590]]
--(シルキィの車椅子を押して道の悪い森を走る。車椅子は子供の体には重くて、へろへろだ)&br; はぁっ はぁ…ま、またなんであんな遠くに…!!し、シルキィさん落ちないようにつかまっててくださいね!&br; (そして声の限り叫ぶ)''こらー!!先生ー!!!戦っては駄目ですよー!!!'' -- [[マルチナ>名簿/479955#f9cd2e23]]
---&color(#5F9EA0){(自分とそう体躯の変わらない少女に車椅子を押されて、どこか申し訳なさそうな表情で)&br; (しかし目に飛び込んできた光景に、その感情も一気に吹っ飛んだ)&br; (あの姿は何だろう、少なくとも…今までに見たことが無い。)&br; (戦いを止めるため、声をあげようとしたのに言葉が喉に詰まって出てこない)&br; (あれが自分のサーヴァントだ、というのは魔力の繋がりでわかるのに、それを認められない自分がいる)&br; (少女は明らかに、初めて見るその姿に恐怖していた)&br; あ…&br; (臆す事無く、殺気立つ自らのサーヴァントに声を張り上げる少女を見返り)&br; (どうにか声をだそう、と自らを奮い立たせていた所…ふと、森に新たな侵入者があったらしいことに、今更気がついた)&br; (先程まで随分混乱していたから、気付かなかったのだろう)&br; (白い森で、やたらに目立つシスターに目をやる)};
---(いつの間にか彼女はそこにいた)&br;久しぶりですねシルキィさん、ご健在のようでなによりです(にこりと笑顔で)&br;あら…そちらのお嬢さんはお友達かしら、はじめまして…車椅子を押してあげるなんて、仲が良いのね。&br;(二人に近寄り、傍に立ち)あら…どうしたのかしら、顔色が悪いわ、まるでなにか怖いものでも見てるみたい。&br;(自然に、だが見方によれば不自然にシルキィの肩に手を伸ばす) -- [[ジュリエット>名簿/481367]]
---(開けた場所に出た。同時に目に飛び込んできたのは真っ白い鎧みたいな…生き物)&br; あ、あれ?ライダーさん相手じゃなかったです?侵入者?(はーはー息をつきながら三人をきょろきょろ見回して)&br; …あ、ライダーさん…?え…??(彼の声でようやく、その人だとわかり、余計に混乱する)&br; (それに、あのひと、誰だろう?)&br; (車椅子のそばに現れたシスター姿の人を見て、きょとんとした顔。全く自体が飲み込めていない)&br; シルキィさんのお知り合いです?はじめましてなのです。お、おともだちです!はい!!&br; (どさくさにまぎれてそんな事を言ってみる。迷惑じゃないかな。そっちの方が気になって、シスターの不自然な様子には気づかない) -- [[マルチナ>名簿/479955#f9cd2e23]]
---&color(#5F9EA0){(何故ここに?という疑問はあった、なにかルールの変更でもあったのだろうか)&br;(それならば何故使い魔ではなく、彼女単身で?)&br;(疑問はいくつも浮かんだけれど、彼女は教会の人間…つまり中立であって敵ではない、という先入観と)&br;(それから、友達、という言葉にほんの少しだけ気分が浮かれて、違和感を見過ごした)&br;&br;(いよいよその手が肩に触れるか、という辺りようやっと強烈な悪寒が背中に走って)};
---(シスターには令呪を感知する能力がある。彼女は森に拒まれたが、故に何の問題も無く今此処に立っている)&br;(伸ばしたその手はサーヴァントへの合図であり、ランサーの瞳には、遠目にも見覚えのある姿が確認できたであろう)&br;(それは木々の間から突然音も無く降りてきて、腰に下げられたショートソードに手を掛けたかと思えば、一瞬の閃き)&br;(放たれた刃は銀光を散らしながら、シルキィの首元へと走る)
--- &color(#666c67){(眼のあった彼女の様子がどこかおかしいように見えた、が其れ以上に。)&br;(隣のシスター、彼女の違和感に、身体は勝手に動き出していた。ランサーをその場において、窮するマスターの元へ駆け出していた)&br;&br;(そして、その直感と予感は正しく、現実となる。刃を構えた影がその白刃を。此の距離、走るだけでは間に合わず、変身する時間もない)&br;&br;(──ならば)&br;&br;うぉおおおおおおおぁぁあああッ!!(瞬時に変化し、オルフェノクとしての能力、風を纏いながら超速で飛翔する)&br;(飛翔態となったオルフェノクはマスターとアサシンの間に入ると、その刃を己が鋼鉄のような身体で受ける!)}; -- [[ライダー>名簿/480590]]
---&color(#5F9EA0){(瞬きを一つする、それよりずっと短い間にそれは起きて)&br;(悲鳴をあげる暇も無かった。衝撃に地面に倒れる車椅子と、それから落ちる身体)&br;(遠くでマルチナの声が聞こえる。)&br;(彼女の小さな体がどうか傷ついていませんように、と祈りながら目を開けて)&br;…っ&br;(息を呑んだ。間近で見るその姿は、あの化物染みたサーヴァント…バーサーカーを思い起こさせて)&br;(怖がってはいけない、そう思うのとは裏腹に手が震えた)&br;(ありがとう、という言葉の代わりに喉の奥で引きつったような悲鳴が漏れる)&br;&br;あ…(呼びかけられたような気がして、背後を振り返る。)&br;(マルチナと目があって、その目は何かを訴えるようで…それで取り乱すことだけは何とか避けられた)&br;(少女たちの間を遮るよう、空間を断絶するように白い茨が蠢く)&br;(『友達』だと呼んでくれたのなら、何れ相対する時が来たとしても少なくとも今は 今だけは彼女のためになることをしたい)&br;&br;(逃げて、と叫んだつもりだったけれど聞こえただろうか)&br;(マルチナと、それを守るランサーの眼前に茨の壁が現れる。いつの間にか森の出口はすぐ背後に)};
---あれは……アサシンかッ!(禍々しい気配、鋭いまでの殺意。敵はすでに忍び込んでいた)&br;(だがそれよりもライダーが早い。ひとまずの攻撃が凌がれたことに溜飲を下げ、以前の決着をつけようと踏み込めば)&br;何!? ……チッ、面倒なことしやがる。こっちもやる気だってのによ!&br;(だが正しい判断だ。みつどもえの戦いになる可能性もあり、こちらがあの二人を襲わないという保証は、あちらにとってどこにもないのだから)&br;(ましてやアサシン相手の戦いでは一対一のほうが有効に働くこともある。シルキィの判断は正しい)&br;(だが気に入らない。戦いの機会を奪われたこと、逃げなければならないこと)&br;……ええい、行くぞ!(それらを振り払うように言い捨て、振り返るとマルチナを抱え上げ)&br;(万が一の追跡を逃れるため、そのまま出口へとかけ出した) -- [[ランサー>名簿/480600]]
---(一瞬なにがおこったのかわからなかった。アサシンが降りてきて、ライダーがその刃を止めた。そう気づくにはとても時間がかかって)&br; シルキィさ…(少女の車椅子を引いて、一緒に逃げようと手を伸ばす。守らなくちゃ。そう思って。彼女が敵だという事なんて、とうに忘れていた)&br; &br; (少女が振り向く)&br; &br; (''逃げよう!''そう叫ぼうと口を開いたら)&br; (真っ白い茨が目の前に広がって……彼女の唇が、''「逃げて」''と動いた)&br; &br; (私より小さな子が。生きることすら知らない子が。私の胸で涙を流した子が……手から離れてゆく)&br; (自分が助かることだけ考えればいいのに、私を先に……)&br; (ランサーに抱きかかえられ、少女は見る間に遠くなる。瞬きもせず見つめて、ただ両手をもがくように伸ばして)&br; ''…嫌だ!!放して…先生っ!!!シルキィさん…!!!''&br; &br; (気がつけば森の出口。叫びはもう、届かなかった) -- [[マルチナ>名簿/479955#f9cd2e23]]
-(振るった剣は、異形の表皮を通らない。元より首を薙ぐための粗末な動作。断ち切るような力は入ってはいない)&br;(反撃を避け、後方へと宙返り。器用にも、空いた逆手にて飛刀を投げ打つ。その数十や二十。一目には判別できぬ程)&br;(それは突然振り出した横殴りの雨のように、ライダーへと注がれる) -- [[アサシン>名簿/480595]]
--が、あっ……!!(背を向けて翼を広げ、後方のマスターを守るようにアサシンの攻撃を受ける、鋼鉄のような体であろうと、何度も鉄の雨を受ければ傷つき装甲が削られていく)&br;(マスターは足が弱く、車椅子も自分では起こせない。)&br;&br;ぐ、あ……ま、マスター……(彼女を見れば、怯え震えるのみ、其れは多分自分の此の姿も原因であるのだろうけど) -- [[ライダー>名簿/480590]]
---(守護者の影の下、少女の震える足が地面を引っ掻く)&br; (役立たずな足は立ち上がることも逃げ出すことも出来ず、ただ土に悪戯に傷を増やしていくだけ)&br; (姿形がどれほど恐ろしくても、自分を守ってくれる姿勢は以前と変わらぬまま。それが余計に少女の心を苛む)&br; ご、ごめんなさ… ごめんなさい…&br; (この場に置いても、どこまでも足を引っ張ってしまうことが その姿に怯える自分が申し訳なくて)&br; おにいちゃん…&br;(もういいわ、と首を振る。)&br; (自分さえ死ねば、楽に終わることが出来るのだから、もういい、と) -- [[シルキィ>名簿/480589]]
---あらあら…大丈夫かしら、怪我はない?(くすくすと笑い)&br;勇敢なサーヴァントね…でも賢明ではないようかしら(頬に手を当て首をかしげる)&br;あなたのマスターと少し離れた場所でお話したいのだけど、よろしいかしら…あぁ大丈夫よ、見える場所でいいから。&br;私からはシルキィさんに手を出さないと約束する……賢明なら、わかるわよね?(それは拒否すればマスター共々、アサシンの攻撃に晒されるという脅し) -- [[ジュリエット>名簿/481367]]
---随分と矮小な飼い主だ。吹けば飛ぶような幼子とはな。自ら足掻くこともできぬ。強力なサーヴァントであれ、現実はどうだ。&br;(シルキィの返答を待つ間にも、飛刀は打たれ続けている。より威力を求めて一つずつ。時折ライダーのくぐもった声が、木々にざわつく)&br;あと何本で消滅するか楽しみだな、シルキィとやら。聞こえるであろう? 肉を裂き、血を散らす音が。苦痛に呻く者の声が。&br;辛かろうな、苦しかろうな。自己犠牲が招くのは、所詮こんなものだ。 -- [[アサシン>名簿/480595]]
---マスター……(再度、呼びかける。首を振り諦めようとしている小さな主に)&br;''生きるのを諦めるなッ!!''&br;&br;(叱咤の声を浴びせ、攻撃を受けながらも手を取り立ち上がらせる)&br;&br;僕の事は何と言っても構わない。だがマスターを愚弄するというのなら僕は、許さない……。&br;(魔力を集中させ、ジョウントでキャストオフしたエクステンダーを呼び出し、抱きかかえたマスターを載せると自分はアサシンの方へ向かう)&br;そんなに戦いたいというのなら……。相手になってやる。心行く迄。(尾羽根を剣のように精製して構える、格闘態へと再度変化を遂げ、その異形の瞳でアサシンを睨みつける) -- [[ライダー>名簿/480590]]
---(べそをかいて耳を塞いで、目の前の光景から、この現状から逃げ出してしまいたくなる)&br; (反論の言葉も無く、自らの足で立ち上がる事もせずただ震えて全てを諦めて)&br; (いよいよその目も瞑ってしまおうか、という時に浴びせられた叱咤の声に、肩が震えた)&br; &br;(一時恐怖も忘れたように、驚いた目でライダーを見上げ)&br;(立ち上がれば枷がそれを阻むように足を痛める)&br; (本当に不甲斐ないマスターだ、だというのにまだこのサーヴァントはまだその為に戦うと言う)&br; おにいちゃん…&br; おにいちゃん…ごめんなさい、ごめんなさい…&br; (傷ついた身体で尚、戦いへ赴く背中に余計に涙が止まらない)&br; ごめんなさいおにいちゃん…&br; (溢れる涙を袖で拭う、喜ばれるのはこんな言葉じゃないだろう、と首を振って)&br; 負けないで… -- [[シルキィ>名簿/480589]]
---これでは、どちらが飼い犬か判らんな。余程躾が不足していると見える。過保護も考え物よな。&br;(ライダーの激昂、シルキィの願いを前にして、感慨無さげに鼻を鳴らす)&br;許せぬのであらば、口よりも先に手を下せ。その襤褸切れめいた身で何ができるか、私に示してみるがいい。&br;(言うが早いか、神速の踏み込み。彼我の距離は瞬時にして縮まり、ライダーの眼前には指突きの先が映り込む)&br;(合板をも射抜く威力。異形の表皮も物ともせず、難無く抉る事だろう) -- [[アサシン>名簿/480595]]
---了解した、マスター。もう、何も心配はいらない。&br;(涙を流すマスターに。見送ってくれたマスターに、その期待に応えるため。アサシンと相対する)&br;&br;(剣を以ってそれを風で絡めとるようにして受け流す。彼の周囲には風が吹き荒れ、集い、壁となり立ち塞がる)&br;僕は、上級オルフェノクだ。その極められた異能、とくと受けるがいい。(風を纏いながら、宙に浮かぶ。翼を大きく広げると落ち葉のように羽が空を舞う)&br;……舞い散り切り刻め!!&br;&br;(舞う羽は鋭利な刃と化し、辺を森の木々ごと切り刻んでいく!) -- [[ライダー>名簿/480590]]
---(流されるままに身を任せ、続く回転蹴りは宙を切る。標的は既に頭上の高み。追撃を試みようとした矢先、アサシンの腕に激痛が走る)&br;(破片めいた羽根が貫通し、地面へと吸い込まれるようにして突き立っていった。それらは次々と、彼に襲い掛かる。舞い上がる鮮血)&br;(初弾の命中から跳ぶようにして木々の間に身を隠すも、弾幕の嵐は決して許しはしない。隠れ家を打ち払うように、一つまた一つと)&br;(その威力を以って破砕していく。盾の役目を成さぬと見るや、その都度アサシンは新たな木に隠れ、距離を置いた。気配は次第に希薄)&br;(ライダーがその存在を感知できぬようになるには、時間は掛からなかった。音も無い。遠くには、互いのマスターの声が聞こえるだろう)&br;(程無くして、飛刀がライダーへと飛来する。それは一つ。それは二つ。次第に数は増え意趣返しとばかり、多角的に投じられた)&br;(やがてその数は無数のものとなり、四方八方、飛び往く刃が空間を埋め尽くす) -- [[アサシン>名簿/480595]]
---(森と言うフィールドは、どちらかと言えばアサシンに取って有利なものであった。ライダーの真価は騎乗からの高速移動、圧倒的な破壊力による直線的な物であるからだ)&br;(姿を隠し、完全に気配遮断を完成、射程外からの攻撃をされれば、周囲を刈り取る範囲攻撃も意味を成さなくなる)&br;(次第に増える閃き、鎧の如く硬質の装甲をナイフが刔り、鋼と鋼の衝突により火花が咲いていく)&br;(ボロボロと破砕されたパーツが灰になって崩れ落ちていく、だが、このままで終わる訳にはいかない。攻撃の手を一度止め)&br;&br;……ならば!(視点を変える!ナイフ攻撃を受けながらも急上昇すると森を抜け、空へと出る。何も柵もない、自由の空!)&br;(地上に近ければこそ多角的攻撃にも出られただろう、だが此の角度なら、地上では高速で移動し多角的な攻撃を行えたとしても、天からはその攻撃点は丸見えである)&br;&br;そこだっ!いっけえぇーーーッ!!&br;(翼を再度広げ、今度は風と念波を以ってアサシンが攻撃を行ってると思わしき箇所へ数度、羽を連装ミサイルのように射出する、気配が有耶無耶である以上攻撃はある程度散らさねばならないのだが、アタリがあれば、何らかのアクションがある筈。) -- [[ライダー>名簿/480590]]
---(瀑布にも似た羽根による攻撃は、森の一角を荒地へと変貌させていった。植物は打ち砕かれ、虫や獣は巻き込まれて潰れてゆく)&br;(濛々と立ち昇った土煙は、ジュリエットやシルキィの目にも異様な光景として映り込んだことだろう。此処はまるで戦地の中心部)&br;(地に足付く生物は、その悉くが死に絶えている。この惨状の最中から、アサシンの亡骸を見つけ出すのが酷く難しいものであることは)&br;(その場にいる誰もが思い至ったであろう。ただしそれは、死んでいたらの話だ。ジュリエットの腕には、以前令呪が刻まれている)&br;(尚も高空に位置するライダーの背に、何処からともなく滴が落ちる。雲もなく綺麗な空だ、雨なぞ降りようはずもない)&br;(浮かぶ答えは一つしか無いはずだ。浴びせ掛けられる濃黒の殺気が、その仮説を裏付ける。背後には突如としてアサシンの姿)&br;(腕に腹に足に深々と傷を負い、跳び上がることなど不可能な出で立ちであるのにも関わらず、ライダーの背後に現れたのだ)&br;(腰の剣を抜き放ち、弓手が矢を引くようにして、ぎりぎりと腕を引き搾る。白銀の刃は色めき立ち、魔力による輝きを増してゆく)&br;(それは宝具の開放を意味していた。''『夜魔殺し』''。見舞う突きの閃きは一条の光となって、天地を穿つ) -- [[アサシン>名簿/480595]]
---(彼が、嘗て犯した大量虐殺でも使用した力の一部、片鱗。其れを持ってしても決着を着けることが出来なかった)&br;(羽も自身が一部であれば敵への被弾云々はある程度感知できる、確かに手応えは有った。仕留めきれなかったのは甘さか、相手が上回っているからなのか)&br;&br;(第六感が告げる。危険だ、と。背後から感じる強大なプレッシャーを感じ取り、相手の速さに歯を噛み締める)&br;(振り返るも、此の距離ではすべてが遅い、相手は攻撃の最終段階、コチラは未だ、初動、対策を講じるには時間がなさ過ぎた)&br;(白銀の光はライダーごと地面へと押し潰すかの如く天へと立ち上る)&br;&br;(暫くの静寂の後に、地面へと倒れ伏しているのは白き異形。果たして本当に、宝具の一撃を持って、その全てを絶たれてしまったのか──) -- [[ライダー>名簿/480590]]
---小童、何を勘違いしている。選択権など錯覚だ。何も叶えられぬまま、ぬるま湯に浸り続ける。それ以外の道など用意されておらぬ。&br;今の様では、到底な。そこなシスターは治癒術にも長けている。存外、蘇生も間に合うやもしれんぞ。……それとも。&br;拠り所であるこ奴のはらわたでも抉り返さねば、現実も見つめられぬか……?そうなれば、また孤独の身となろうな。&br;(掲げた切っ先は宝具としての輝きを失っており、今やただの剣でしかない。それでも、無抵抗な者の首を掻き切るには、十分過ぎる)&br;幾ら子供と言えど、アサシンという位の意味、理解できよう?(ライダーが覆した土の上を、ゆっくりと踏み躙るようにして近付いていく) -- [[アサシン>名簿/480595]]
---(ドクン、と無い筈の心臓の音が聞こえた。ざわ、と荒れ果てた森が、ざわつく。急激な魔力の集中、其れがライダーの身に起きている)&br;(そして、それは瞬く間に膨れ上がり、倍増し、ライダー自身を光で覆い尽くす)&br;&br;''ガァアアアアアアアアアアアアアァァァァッッ!!!!''&br;(光が収まった時、其処に立っていたのは、立ち上がり狂気の瞳を向け、唸りを上げていたのは)&br;&br;http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst080061.jpg &br;(間違いなくライダーで)&br;(だが、決定的にそのフォルムは鋭角的で攻撃的で敵意を剥き出しにして、其れを全て目の前のアサシンへと向けていた、まるでかのバーサーカーの様に)&br;(翼を、六翼となった翼を広げ、先ほどとは比べ物にならない暴風を周囲に撒き散らす。風が、風自体が凶器となって周囲をなぎ払い、圧倒する。1歩、1歩と歩むようにアサシンへの距離を縮めていく、その完全なる異形と化した腕を振りかざしながら) -- [[ライダー>名簿/480590]]
---(マスター同士の語らいが続く間にも、彼らは幾度と無く剣を交えていた。更に醜悪な姿へと変貌を遂げたライダーの、圧倒的な戦闘力)&br;(その豪腕はアサシンを剣の上から吹き飛ばし、その敏捷性は退避も許さず更なる追い討ちを掛ける。強靭さは特筆するまでも無く)&br;(僅かな隙を縫うような刺突の数々を受けても尚、致命傷に至る様子は無い。バーサーカーを前にして、平静であったアサシンすらも)&br;(今この瞬間は、少々の気後れを感じている。羽根による傷口は、けして浅いものでは無い。着実な回避も、的確な攻撃も姿を見せない)&br;(令呪は互いに3つ。運良く凌ぎ切れたとしても、大局的に見て好ましいものでは無かった。再びの交差の後、ライダーは動きを止める)&br;(遠く聞こえる撤退命令に、彼もまた剣を収め身を引いた。マスターに続く様に、背景へと消えてゆく……) -- [[アサシン>名簿/480595]]
---(森を暴風と暴力を持って荒地へと変えながら、アサシンを撤退まで追い込んだ)&br;(だが、それでも彼の唸りは、狂気は、暴走は止まる所を見せない)&br;(敵も居らず、障害もなく、だが、彼は止まれないのだ、その命を使い果たすまで、灰と消えてしまうまで、狂気は終わらない) -- [[ライダー>名簿/480590]]
---(身体から根こそぎ魔力を搾り取られるような感覚、目の前が霞み指先が冷えるような感覚)&br; (しかし、それでもライダーの暴走は止まる様子が無い)&br; (こちらを慮って戦いを納めてくれるような理性は残っていないらしいと分かれば、やはりこうするより無いだろう)&br; &br;令呪を以って命ずる…&br; (右手に刻まれた令呪が蒼く輝く)&br; 暴走をやめて、もとに&br; (視界が点滅する、それでも何とか最後まで言い切ろうと必死に意識を掴み手繰り寄せ)&br; もとに…戻っ、て&br; (果たして令呪が確りと効力を発揮したのか、それを確認することは叶わなかった) (令呪の一角が色を失うのを見ながら、少女の意識は闇へ落ちていった) -- [[シルキィ>名簿/480589]]
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