[[ZS/0875]]

-&color(#53575e){この学び舎で、私のなすべきことは……}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-04-29 (土) 23:14:37};
-はいどーも。相席よろしい?(フランドル喫茶店にて、飄々と話しかけてくる。黒マスクを外してポケットに仕舞いながら) &br;瑞祥高校学生互助部、部長のしきみんです。君に話がある。(実際はたまたま見かけただけなのだが)魚好き? -- [[樒>ZS/0009]] &new{2023-04-30 (日) 19:16:20};
--&color(#53575e){貴方様は………(新入生歓迎会で自己紹介の先陣を切っていた人物、人助けがどうというお話をしていた姿がまだ記憶に新しく)&br;しきみん様、ええ、存じております(一呼吸置いて、栞の紐を挟んで文庫本を閉じる)すでにご存知かもしれませんが、私、御手洗華子と申します&br;(1/3だけ残ったモカ・マタリを口にして)魚、でございますか? かれいやさわらの西京漬けでしたら、好んで頂きますけれども……}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-04-30 (日) 19:40:44};
---これはご丁寧にどうも。(適当な銘柄のアイスティーを注文した)御手洗華子さんにご相談があってね。まあ、正直あちこち声をかけてはいるのだけど。 &br;(魚好き?に対する返答に満足した様子で)結構。(自分の両手をぽんと合わせて) &br;とある人魚がルームメイトを探している。瑞祥生で、活発な女性だ。 君、ルームシェアに興味は? -- [[樒>ZS/0009]] &new{2023-04-30 (日) 19:49:32};
---&color(#53575e){(カップを空けると、エチオピアの浅煎りをオーダーして)人魚とは、人と魚が半々でできているという……あの「人魚」でございますか&br;魚を頂いたことは様々にございましたが、人魚の肉はまだ………(困惑しきりに口元を押さえて)…ルーム、メイト……?&br;ルームシェア……とは、一体…(ピンと来ていない様子で小首を傾げる)モノを知らず、申し訳ございません 差し支えなければ、教えて頂けますでしょうか?}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-04-30 (日) 20:29:02};
---伝承によれば不老長寿になったりならなかったりするから、お肉を食べるのはやめておいたほうがいいと思うけどね?(肩を竦めて)まあ、人魚の特徴を持った広義のヒト種だよ。 &br;お金の無い若者がたまにやるんだ。同じ物件に住んで、家賃を折半する。すると一人で住むより安くつく。庶民は住む場所にかかるお金にも振り回されるのさ。 &br;その人魚はまあ、いわゆる庶民でね。そういう相手を探している。 庶民の暮らしを実体験。興味はない? &br;(運んできた店員にきさくにお礼を述べて受け取り、アイスティーを口に運ぶ)うん、美味しい。華やかな香りだ -- [[樒>ZS/0009]] &new{2023-04-30 (日) 20:35:29};
---&color(#53575e){不老長寿でございますか なんと恐ろしい(表情を曇らせる)身体的に、あるいはその在り方に様々な特徴を備えた方がいらっしゃることは存じておりますが……&br;(どうやら食べ物の話ではないらしいことを悟り、二杯目の珈琲を口にする)なるほど、住居を分かち合うことで経済的な負担を減じようという工夫でございますね&br;人魚の方が、そのお相手となる方を探していらっしゃる、と………興味深いお話と存じますが、目下のところ実家から通学をしてございまして&br;お恥ずかしながら、自らの力のみを恃んで生活をした経験がございません その方にもご迷惑をお掛けしてしまうのでは、と案じております……}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-04-30 (日) 20:56:02};
---見た目通りの箱入り娘、というわけだ。それはそれで素敵なことだが、自活できるようになっておくのもまた経験だとも。 &br;最初から自転車に乗れる人間はいない。みんなそれなりに練習をして乗り方を覚えるだろ? &br;生活の仕方も同じことだよ。俺は姉さんと二人だったけど、最初のうちはなかなか苦労したなあ。(閑話休題、と話を戻して) &br;その人魚さんは面倒見がいいほうだから、そういうのはむしろ楽しんでくれると思うよ。……まあ、今決めろ、って話じゃない。 &br;([[2−1 海道しらせ>ZS/0029]]の連絡先を渡して)興味があれば、まずは会ってみてほしいかな。 -- [[樒>ZS/0009]] &new{2023-04-30 (日) 21:02:16};
---&color(#53575e){なるほど、よくわかりました しきみん様の仰る通りかもしれません 私もいつかは親元を離れる日が参りましょうし……&br;貴方様にはお姉様がいらっしゃるのですね 私にも兄がおります ご家族の方とご一緒でしたらいざ知らず、やはり存じ上げない方には不安もございます&br;すこし、考えさせていただいてもよろしいでしょうか(酸味の強いエチオピアをブラックのまま口にして)ええ、今少しお時間を頂ければと&br;(連絡先を受け取り、ついでにしきみん様とも交換しました)海道、しらせ様でございますか 存じております 水泳がどうとか仰っていたような……}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-04-30 (日) 21:23:43};
---もちろん。簡単に決められることじゃないと思うから、じっくり考えてくれていいよ。 &br;その間に誰か他の子が決めちゃうかもしれないけど、それはそれでまた縁のめぐりだね。 &br;そうそう水泳部。国体に出たことがあって、何百mだったか、自由形の京都府記録持ちだ、って言ってたかな。 &br;(振動音。何かの通知を確認すると、ぐいっとアイスティーを飲み干して)ちょっと用事。 &br;俺はこれで。あわただしくしてごめんね。お邪魔しました。(ひらり手を振り。自分のと、華子のここまでの分のお会計を済ませて帰って行く) -- [[樒>ZS/0009]] &new{2023-04-30 (日) 21:29:49};
---&color(#53575e){ええ、人のご縁は奇異なるものにございます 天の時、地の利、人の和が揃って初めて結ばれるもの 巡り合わせにございますれば……&br;貴方様の繋いで下さったこのご縁もまた、無下にできるものではございません 海道様には折を見てお訪ね致しましょう&br;水泳部の代表選手……はい、私のことはどうぞお構いなく ごきげんよう、しきみん様(あとでお会計が少ないことに気付いたりしました)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-04-30 (日) 22:09:15};
-えっでっえっでっえっ…(教室で何度も何度も何度も何度も女は御手洗に視線を向ける)&br;お爺ちゃんお爺ちゃんあれぐらい欲しいんですけど、負けてるんですよ、おかしいですよこれ。&br;(((いや君も体は大きいけどそれが適正、君の遺伝子から見て普通に育った場合の身長で育ててるからこれ以上は変な無理が出てくるよ。)))&br;違います違います胸もお尻も滅茶苦茶負けてますよ。どういう事ですかニンジャは最強なんじゃないですか。(((ニンジャではないなぁ…)))&br;(ブツブツと独り言を言っていた女がすっと立ち上がればわーっと御手洗の前に立つ)でーっか!何を食べたらそうなりましたのん! -- [[御影>ZS/0074]] &new{2023-04-30 (日) 20:47:27};
--&color(#53575e){(ものすごい勢いで独り言をまくしたてる様子からそっと目を逸らしていたというのに、目の前に迫られればもう目のやり場に困ってしまい)&br;(後ずさりをする余地もなく、無表情ながらに詰んだことを自覚して 心ひそかに覚悟を決めると、臍下丹田に力を込めて向き合いました)……あの、ご免下さいませ&br;申し訳ございませんが、何を仰っていらっしゃるのか……よく………もしや、どなたかとお間違えになっていらっしゃるのでは?}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-04-30 (日) 21:07:06};
---ハッハー!ん間違えるわけがなぁい!いいかいぼかぁねえこの学校に入る前は女子でナンバーワンの身長行けるんじゃないかと思ってたんだよ。&br;なんか入ったら滅茶苦茶でかい先輩がいて嘘だろ…ってなったけど同級生ならなんとかなるだろ…と思ったら君が居た訳だ!!!&br;(やたら無駄に高いテンションで両腕を開いてハーッ!と楽しそうにする)うむむなので聞いておきたいのさ!まさか普通に食べてきてそれほどの体に!? -- [[御影>ZS/0074]] &new{2023-04-30 (日) 21:24:33};
---&color(#53575e){そうでしたか、それは何と申しましょうか……無念もひとしおでいらっしゃったかと、察するに余りある………かどうか、私には判じかねますけれども&br;ひとつ別の切り口をご提案いたしましょうか 身体の発育は一生に関わるお話でございます ただ、御影様のお姿は人並み以上に抜きんでて逞しく育っておいでです&br;であれば、ナンバーワンにこだわる理由はそこまで確固たるものではなく………おそらくは(短い会話から推察し得たことを滔々と口にして)&br;あくまで私への話題として口になさったもの、でございますね ちなみに、お食事はおおむね一般的なものを頂いていたと自負しております}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-04-30 (日) 22:03:49};
---いかん!(ギュッ)(((素晴らしく頭の回る子だ、狂ったフリも良いが普通に同級生として接すると良い。)))&br;(何か危険さを感じたのか敢えて独り言は口にしない、死神を三度欺くことはできないな。)&br;ほーんという事はただただ生まれながらの才覚という訳だね、素晴らしい事です。いやそれとも運動とか諸々を合間に噛ませたのですかね?&br;ん…でもその一般的が一般的じゃない可能性もあります?どうにも育ちが宜しいような…因みに失礼遊ばせ、私は病院に10年暮らしてたので色々足りませんの。 -- [[御影>ZS/0074]] &new{2023-04-30 (日) 22:23:22};
---&color(#53575e){毎朝一杯の牛乳を頂いておりましたのと、ヨーグルトも頂いております 言われてみれば、果物も少々 珈琲はよく頂きますし、その時はお茶菓子もたくさん&br;仰る通り、私の思う「普通」は普通でないかもしれません 運動といってよいのか判りませんが、薙刀の心得がございます 身体を動かす習いごとはそれくらいでございましょうか……&br;御影様は長らくお加減が優れなかったのですね 大変にお労しいことでございました 今はもう、お身体はよろしいのですか?}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-04-30 (日) 22:40:37};
---うーむしかし聞く分にはよく食べてよく運動し背丈を伸ばしたい人の努力とも言える…苦々しい、妬ましい、オット失礼!&br;実際身体は宜しいので御座います、役に立たねー古今東西の薬物も一旦良くなった後もっともっともっと辛くなる宗教関係の諸々も意味ゃー無かったけどね!&br;(((無い事は無いさ、私と出会うまでの命を繋ぐのには役立った程度にはね?半端に君の力を膨らませたのは良くなかったが)))&br;お陰で退院は出来ましたのでこのように入学しておりますの、自分の足で歩けるというのはそれだけで幸福だよ。人生悟りそうになるね! -- [[御影>ZS/0074]] &new{2023-04-30 (日) 22:57:37};
---&color(#53575e){寝る子は育つと申します 私もよく寝ておりましたので、何か影響しているかもしれません……ただ、大きすぎるのも考え物と申しましょうか&br;襖の上の欄間ですとか、扉の枠の上の部分などによく頭をぶつけたり致しますので 不自由を感じることなく暮らすには、貴方様くらいがちょうどよいのかもしれません&br;お身体を治すために、いろいろお試しになったのですね お薬も駄目、おまじないも駄目となりますと……最後は一体何が決め手に?}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-04-30 (日) 23:05:32};
---過ぎたるは及ばざるが如し…ミヤモトマサシではないが実際言っている…。私の背丈でも時々ぶつかる事はあるのでその苦労は如何ばかりか。うむ下手な嫉妬は止そう。&br;(何が決め手になったかと問われれば片手を上げて自信満々に)私を治してくれた人が居た!これに尽き申す!!!&br;具体例を君の前で言うと少々怖いので控えておこう、敢えて隠しておいた事をズバッと聞かれてちょっと怖いからです!&br;ま、そんな感じで治してくれる人が居なければ私は今もあの病院のベッドの上で全てを恨み続けたでしょうね。今は勿論違いますが。&br;ぬっぬっ(チャイムが鳴り出せば)ちょっと時間取らせすぎたね、私は戻ります…いやはや話せて良かったよ(じゃあね、と席に戻っていった) -- [[御影>ZS/0074]] &new{2023-04-30 (日) 23:24:55};
-『よう華子。オレだ。しらせだ。元気にしてるか?&br;ルームシェアのことなんだが、話が先にまとまっちまった。真剣に考えてくれてたってのに、すまねえな。&br;親父殿にもよろしく伝えておいてくれ。また今度遊びに行こうぜ』&br;(ごめんね、と謝る魚介類のスタンプがたくさん送られてきた) -- [[しらせ>ZS/0029]] &new{2023-05-02 (火) 23:44:38};
--&color(#53575e){これは……海道様、わざわざご丁寧に恐れ入ります 佳きご縁があったのですね それは何より喜ばしきことにございました&br;実を申しますと、此度の一件、私もお父様には切り出しかねておりました ですので、どうぞお気になさいませぬ様に&br;お誘いも有難く存じます 楽しみにお待ち申しております(といった内容のお返事をお返ししました)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-05-03 (水) 00:04:57};
- 
- 
-(梅雨の京都、逢魔が時。何らかの用事があって華子は京都市内の山近くへ赴き、今はその帰りである)&br;(迎えの車が来る手筈になっていたのだが、車両にトラブルが起こり少々時間が掛かるというので仕方なく、どこかで暇を潰そうと最寄りの駅を目指し歩いている)&br;(しばらく進んだ所で、異様な静けさに気が付いた。ここは山が近いと言えども市内、にも関わらず先程から行き交う車の影はパタリと途絶えており、そればかりか周囲に人っ子一人見えず、更にはいつの間にやら雨も止んでいた)&br;(そしてどこからか、梅雨の夕時の生温いじっとりとした空気に似た、低い呻き混じりの助けを求めるような声が聞こえてくる) -- [[???>ZS/0573]] &new{2023-05-08 (月) 22:12:49};
--&color(#53575e){(不運は重なるもので、荷物になってしまうのを覚悟で持って出た雨傘も早々にお役御免になったことを素直に喜んだものかと思案するのも厭わしく)&br;(携帯電話の地図アプリを頼りに不慣れな田舎道をとぼとぼと歩いている 虫たちのざわめきに蛙の鳴く声が今しがたまで聞こえていたのに、今は水を打ったように静かで)&br;(まるで世界が滅びてしまって、たった一人の生き残りになってしまったみたいな気分になっていた)それはそれで、愉快な妄想………かもしれませんけれど&br;(ここにひとつ不運を付け加えると、先刻から少しおなかの調子が怪しくなっていた そこに聞こえた低い呻きに、止せばいいのに好奇心に駆られてしまい―――)&br;…………もし、どなたかいらっしゃるのですか?(もしかするとお手洗いが借りられるかもしれない そんな淡い期待と共に呼びかけてみた)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-05-08 (月) 23:26:36};
---&ruby(こっちだぁ……){Here...};(弱々しく招く声は酷く訛った英語、だがその上から何故かボイスオーバーの如く日本語が被っている様に聞こえる)&br;(あからさまに怪しいのだが、そちらの方へ行くより他に出来る事も無さそうだ。そうしてみると果たして、平日夕方だというのにシャッターの閉まった商店と住宅の塀に挟まれた狭い袋小路、その中程に男が蹲っている)&br;&ruby(助けてくれぇ…){Heeelp...};(声の主はその男で間違いないようだ。先程まで雨が降っていたにも関わらず男は全く濡れておらず、怪しさに拍車をかけている) -- [[???>ZS/0573]] &new{2023-05-08 (月) 23:41:03};
---&color(#53575e){(あからさまに怪しいものを怪しいと気取れぬほどに世間知らずではなく、かといって助けを求めている人を捨て置けるほど現代社会に擦れてもおらず)&br;インバウンド消費……外国人観光客の方、が迷い込んでしまわれたのでしょうか…?(まっすぐに近づいて、声を掛ける以外の選択肢は元より存在しなかった)&br;&ruby(Are you feeling unwell){お加減が優れませんか};? &ruby(Do you need an ambulance){救急車をお呼びいたしましょうか};?(英語は元々それなりに心得もあり)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-05-09 (火) 00:25:12};
---(華子がその路地に足を踏み入れ男に近付くと同時、背後から襲いかかる影!丸太程もある太く長い毛むくじゃらの腕が、少女の身体を抱き竦めるように捕らえる!!)&br;(豊満な胸の下辺りを腕ごと締め上げる腕はとても力強く、護身術の類で習うようなバンザイの動きでも抜け出せそうにない)&br;'''チョロいもんだぜェ'''(頭上から声が聞こえる所からも襲撃者の大きさが伺えよう。呟く言葉は聞き慣れぬ言語であるにも関わらず、やはり意味が日本語として伝わってくる)&br;(そして目の前の男が身震い一つ、メキメキ音を立てながらその身を転じさせて行く。蹲った姿勢のままで既に背丈は華子の目の高さに迫り、発達した筋骨を毛が覆って……)&br;(華子の方を見やって歪めた顔は獣の如く伸びて、鋭い牙が覗いた──&ruby(ライカンスロープ){狼男};だ。恐らく華子を捉えている男も同種だろう。そして眼前の男はこう叫んだ)&br;'''ぁありがとおぉぉ優しいぃぃお嬢さんッ!!!XXXが破裂しそうでぇぇぇッ困ってるんだぁ!!!'''(最早言語にもならぬ吠えるような声が、その下卑た意味ごと狭い路地に響き渡った) -- [[???>ZS/0573]] &new{2023-05-09 (火) 00:29:44};
---&color(#53575e){な………?(気づいた時にはプロレスラーみたいな腕に抱きあげられていて、ローファーの靴底は軽く地を離れ 経験したことのない直截なアプローチにまったく意図がわからず)&br;(頭上にたくさんの?を浮かべながらも、人外の膂力は容易に抜け出せるものではなく 危機が迫っているらしいこともまた確かで)やはり……外国人観光客の方…&br;元気が、有り余っていらっしゃる……のですね、そうですか………そうでしたか(抵抗は無意味と見たか、四肢の力を抜いてむくつけき成人男性の変身ぶりを間近に見守っていたところ)&br;…………ぁっ……ぐ……!!(二人目の狼さんの左の腕がちょうどおなかの辺りを強く押し込んでしまい、ぶわっと冷や汗が噴き出るなどして俄かに慌て始めた)'''お、お止め………くださ……!'''}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-05-09 (火) 00:56:49};
---(華子が抜け出すのを早々に諦める間にも、前門の狼がその鋭い爪を見せびらかすように指をウェーブさせながらジリジリと近付いて行く)'''&br;ッヒヒ、助けは来ないぜぇ?なんたってここは俺たちの“&ruby(エリア){領域};”だァ……あ、オイ、あんま締め上げんな。俺はアレの匂いが苦手なんだよ'''&br;(前門の言葉に後門の狼が何かを察して、締め上げるのはそこそこにホールドに集中する事にしたようだ。迫る前門の爪が制服の胸元へ触れんとした──その刹那)&br;'''ガ、ア!?'''(酷く鈍く重い打音が響く。一瞬遅れて前門の狼の全身から力が抜け、膝から崩れ落ちた)&br;(華子に十分な注意力が残っていれば打音の直前、上空から前門狼の背後に、音もなく降り立つ人影が見えたかもしれない)&br;'''な…なんだあっ'''(くずおれる前門を見て、後門が叫ぶ。よほど有り得ぬことだったのだろう、その腕の力が緩んだ。助かった!そして今がチャンスだ!!) -- [[???>ZS/0573]] &new{2023-05-09 (火) 01:03:02};
---&color(#53575e){(あっこれダメかもしれないううん諦めてはだめあとちょっとだけ耐えて空いてるお店に駆けこめば大丈夫まだ我慢でき)…………っ…!!(あああああああああ!!!)&br;(トイレいきたいトイレいきたトイレトイレねえトイレトイレトイレどこトイレ―――などと急転直下の危機に血の気が引いていきながらも心の声が漏れることはなく)&br;(ただ尊厳の危機が切迫の度合いを増すごとに、霊力は元より膂力も爆発的に跳ね上がってゆくだけで)………うっ…ぁ……(もう何もかもがそれどころではなく)&br;&size(24){''邪魔!!!!!''};(注意が逸れたのを幸いに右の腕を掴むと、きれいな半円の軌道を描く非の打ちどころのない一本背負いで狼男の巨体をアスファルトに叩きつけ)&br;(何かの骨肉がひしゃげてくぐもった水音が立ち、接地点から放射状にアスファルトに亀裂が走ってゆくのも見届けることなく視界の隅に垣間見えたコンビニに全力ダッシュした)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-05-09 (火) 01:18:29};
---(前門を背後から一撃でKOした人物が、もう一人の後門の狼の背後へと瞬時に回って一撃加えようと思った所)……!?(その巨体はものすごい勢いで目の前から消え)&br;(その現象を引き起こした張本人はコンビニへ猛然とダッシュしていった。路地のすぐ横の商店同様シャッターは閉まっているはず……だったが)&br;(気付けば周囲には音が戻っている。狼共が意識を失った為、展開していた“領域”を維持出来なくなったのだろう)&br;'''……対象二名の無力化を確認。内一名は軽傷、もう一名は……一応ギリギリ……はい、拘束も兼ねて停滞術式を掛けておきます。&br;それで、本件被害者と思しき女性は……ええとその、コンビニへダッシュしていきました。どうします……?'''(どうしたものだろうか、と悩むのだった) -- [[???>ZS/0573]] &new{2023-05-09 (火) 01:34:31};
---&color(#53575e){(ごく限定的かつ稀有な条件を満たした場合にのみ発現する異常な霊力の増幅、それは因果律さえ侵食してコンビニが開いていた……のかもしれない)&br;(真相は藪の中で、ひとつ確かな事実といえば)………間に合って…よかった……(被害女性がつかの間の平穏を取り戻したらしいということ)&br;先程の方々、大丈夫でしたでしょうか……(いきなり毛むくじゃらになったことと、余裕がないあまり突き飛ばすか何かしてしまったことは記憶にあって)&br;(我に返った時にはどこかへいってしまっていた雨傘の捜索も兼ねて、様子を見に戻ってきました)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-05-09 (火) 02:10:49};
---(華子が現場近くに戻ってくると既に警察車両数台と救急車が止まっており、規制線が張られた中から要救助者と化した狼男が運ばれていく所だった)&br;(また、鑑識作業と並行して事情聴取も行われているようだ。目のギョロついた怪しい風体の刑事が金髪に黒服の少年に話を聞いている)&br;「あー、ほんなら今朝ユーロポールから連絡あった連中っちゅうんが、あん毛むくじゃらかいな。いやしかし市民逮捕言うても限度っちゅうもんがやな……」&br;(いやそれ俺がやったんじゃないんですが。等と少年が説明に四苦八苦していると、目線の先に件の張本人が目に留まる)&br;(その目線の先を辿る刑事。ギョロッとした目が更に見開いた)「おっ、偉いべっぴん、ってどっかで見た顔やな……とにかくあん人が関係したっちゅうんやな?ちぃっと待っとれ、呼んでくるさかい」&br;(刑事は小走りに人集りに向かっていって)「ちょっとすんまへん、そこのべっぴんはん!あいやそこのおばちゃんは呼んでへん!そうそこの、瑞祥のセーラー服の!お話聞かせて貰いたいんですけども!!」&br;(軽い漫才をはさみながら華子に手招きしている) -- [[???>ZS/0573]] &new{2023-05-09 (火) 02:30:52};
---(//スイッチを読み間違えており、セクハラ行為が確定で行われてしまい大変申し訳ございませんでした)&br;(//続きはまた夜となります。もうちょっとだけ続くんじゃ。申し訳ない) -- [[???>ZS/0573]] &new{2023-05-09 (火) 02:32:14};
---&color(#53575e){なんということでしょう………(思ったより大事になっていました この短い間に一体どこからこれほどの人が集まったのか不思議で不思議で仕方なく)&br;はい、ええ……お役に立てるかどうかわかりませんが、私でよろしければ(一目見ただけで警察関係者とわかり、なおかつ私服の捜査員といえば刑事さんかと目星をつけて)&br;(置き忘れた傘の近くに番号札みたいなものが置かれていて、鑑識の方がいろいろな角度から熱心に写真を撮っている様子がちらりと見えました)&br;(非日常が次なる非日常を繋がってゆく ひどく場違いなような居心地の悪さを感じつつ、また背後から襲われないようにそわそわと気にして)&br;//こんなひどいのを初見で見抜けるのはもはやエスパー……お気になさらず!}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-05-09 (火) 23:45:57};
---(“領域”から意図的に排除されていた人々からすれば、前触れもなくいきなり警察救急が駆けつけてきたのだから、気になるのも至極当然の事)&br;「や〜どうもどうも、すんまへんね。こちら、どうぞ」(規制線を持ち上げ華子を通すギョロ目刑事。彼とて、何もなしにいきなりこの場に現れられる訳もなく、先程話を聞いていた少年が通報したにしてもあまりに到着が早い)&br;(これには簡単なからくりがあるのだがひとまず話を進めよう。刑事は華子を現場近くへ案内しながら、「あ」の一声と共に自身の後頭部をスパンと叩いて懐を弄って手帳を取り出し、開いて見せる)&br;「申し遅れました。私、京都府警超常犯罪捜査壱課の矢部島、言います」(ニカッと笑うがイマイチ胡散臭いというかなんというか)&br;「……ほんでまあ、大体のあらましはあちらさんから聞いとるんですが、誰を慮ってるのやら微妙に端切れが悪うてですね、その原因がどうやらお嬢さんらしいんですわ」(あちらさん、の所で黒服金髪少年を指す)&br;(少年が会釈するのを尻目に、矢部島はさっさと話を進めていく)「ここで起こった事を簡潔に確認さして貰います。まずお名前から……」(斯々然々)&br;(名前を聞いた後は、狼男らがR-18Gな事になっているのだが直前に何があったか、という話である)「……ってのが彼から聞いたあらましっちゅう訳なんですけども、合うてます?」&br;(襲われてピンチ、までは信じるが……矢部島はそんな顔をしている) -- [[???>ZS/0573]] &new{2023-05-10 (水) 00:11:14};
---&color(#53575e){京都府警、超常………犯罪と仰いましたか、の矢部島様 やはり本職の刑事の方でございましたか(サスペンスドラマでよく見るような光景を体験して少しだけ胸が時めく)&br;私、御手洗華子と申します ご存知の通り、府立の瑞祥高校という学校に通っておりまして……(かくかくしかじかの質疑にも臆せず答えて)&br;………はい、その時たしかに助けを求めておいででしたので、及ばずながら救護をと思いまして、ええ………左様でございます、後ろから、こう……………&br;あちらの方がいらっしゃってから、でございますか? 失礼ながら、どちら様かも存じ上げず…………狼男の方を、こう、突き飛ばすか何かしてしまいまして…&br;咄嗟のことで、私にもまったく訳がわからず……お恥ずかしながら、何か乱暴を働いてしまいました 今は申し訳なく、恥じ入るばかりにございます……&br;(接触して向こうが倒れ込んだことまでは見届けたものの、詳しい経緯となると切羽詰まりすぎていたこともあり証言は今ひとつ要領を得ず)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-05-10 (水) 00:33:09};
---(ふんふん、ほうほうなどとやや大げさな相槌を打つ矢部島。要領を得ないところまできっちり聞き終えて)「あいえいえ、お気になさらず。人っちゅうのは危機的状況に陥りますと、記憶が曖昧になるのは良く有ることですからね」&br;(取り終えたメモをつらつらと見返して、はたと気が付く。ギョロッとした目がなおさらギョロッとして)「……あ、失礼ついでにもう一つ。御手洗さんというのは……あの?有名な、おてあらいの?」&br;「いつもお世話になっとります……!!」(勢いよく頭を下げる。何故か頭髪を頻りに気にしながら)&br;(鑑識やら聞き込み中の同僚やらに、怪訝な目をされ居住まいを正す矢部島)「いや失敬。本来なら署まで御一緒にお越し頂くか、後日御足労頂く所、なん・です・が。奴さんら、恐らく不起訴処分になりますんで、ここまででOKですわ」&br;「っちゅうても気にはならはるやろし、ほんまやとここまで説明せんのですが、オフレコでお願いしますね?」(再度斯々然々)&br;(矢部島曰く、件の狼男らはヨーロッパを股にかけ極悪非道の限りを尽くした能力犯罪者で、ユーロポールから国際指名手配を受けているとのこと)&br;(しかし日本では偽名による不法入国と暴行未遂のみなので、初犯の暴行未遂は不起訴、不法入国の分で国外退去となる)&br;(……というのは建前で、早急にユーロポールへ身柄を引き渡してしまうのが妥当、という判断が上層で既に成されているのだ)&br;「あ、因みにワシらがこのスピード感で動けたのはあちらさんのお陰なんですわ。在京都ドラゴニア総領事館職員、だそうで」&br;(国際指名手配犯である狼男らが、ドラゴニアからの直行便で日本へ向け出国した、という報せが在日本大使館及び総領事館に入った事がきっかけでこの動きの速さと相成った訳だ)&br;「……ん?そういやあちらさんも瑞祥っちゅうてたな」(矢部島はそこまで喋って良いのか、というほど喋ってからふと思い出したように呟いた) -- [[???>ZS/0573]] &new{2023-05-10 (水) 01:03:06};
---(//思ったよりだいぶ長くなっている……水着の準備は大丈夫でしょうか。差し障りがあればこう、なんか頑張ってダイジェストにします)&br;(//……いやこれ暗に水着を強要しているようにも……!さておき、もう暫しお付き合い頂くことになります。申し訳ない) -- [[???>ZS/0573]] &new{2023-05-10 (水) 02:07:20};
---&color(#53575e){ええ、おそらくご想像の通りの御手洗でお間違いはないかと……水回りは色々と、ええ、私共もお世話になっております(深々と首を垂れれば黒髪がさらりと波打って)&br;オフレコ………お口にチャック、でございますね(お口にチャックのジェスチャー)たしか、警察官の方々は捜査情報のお取り扱いに細心の注意を払っておいでのはず………&br;私のような者がお伺いしてよいものかわかりかねますが……(広義の能力犯罪者には人間と人外の両方が含まれる 彼らが後者に近い存在であろうことは想像に難くなく)&br;体のいい厄介払いのようなもの、ともお見受け致しましたが……モノは言いよう、と申しましょうか、関係機関との捜査協力、素晴らしいことかと存じます&br;もしもの場合には、何なりとお電話を頂ければと存じますので……(聞き取りの冒頭の頃、名乗った時に連絡先も渡していた 電話が入ることはなさそうではあったものの)&br;………ああ、そうでした あちらのお方がお救い下さったと……(矢部島刑事に軽く会釈して、くだんの人物にお礼を伝えに近づいていく)//ご心配なく……!}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-05-10 (水) 02:34:03};
---「ええとこのお嬢さんやったら口もお堅いでっしゃろーって……や、まあ実際の所、記者発表出来るレベル+αっちゅうとこですわ」(矢部島もその+αが不味いと懸念されている所だと思ってはいるのだが)&br;(殊更あっけらかんとしているのは恐らく、恐怖を感じたであろう華子の気を紛らわそうとしての事だ)「ま、実際厄介なんはその通りですわな。大それた事する前に逮捕出来て、ほんっっまに助かりましたわー」&br;(「そん時はまたよろしゅう頼んますわ」等と言いながら会釈に合わせてフェードアウトしていく矢部島)&br;(一方少年の方はと言えば救急隊員と怪我が無いかの確認をしていた。華子が近付いてくるとすっと立ち上がって一礼。それから懐から取り出した名刺を差し出し)&br;「在京都ドラゴニア総領事館のエーベルハルト・ドラッヘンゾーンと申します。怪我は無……お怪我は、ありませんでしたか?」&br;(途中までは流暢なビジネスライク敬語だったが、途中からテンポが総崩れだ。「いやさっきワシとハキハキ喋っとったやろがい!」等と背景と化しても尚、五月蝿い矢部島の事はさらっと流そうと試みる) -- [[???>ZS/0573]] &new{2023-05-10 (水) 22:15:05};
---&color(#53575e){お心遣い有難く存じます、矢田部様 仰せの通りにございますね 大事に至らず、何よりでございました(自分自身はもちろんのこと、近隣住民の無事も喜んで)&br;(状況がうまく呑み込めず、なおかつ尊厳の危機を迎えてそれどころではなかったこともあり 心の傷のようなものに思い悩むおそれは、この先も無さそうだった)&br;(どちらかといえば治安機関の当事者に証言するという非日常の方がよほど緊張を覚えていて)エーベルハルト様……ご丁寧に、有難く存じます&br;領事館の職員の方でございましたか あの、私の不注意でお国の方々に大変なお怪我を負わせてしまったとお伺いいたしました 何と申し上げてよいか……&br;私、御手洗華子と申します 先刻のこと、やはり外交問題に……?(名刺の立派な肩書と男子高校生の制服を怪訝な表情で見比べている)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-05-10 (水) 22:53:51};
---(「矢部島!や・べ・じ・ま、で御座います!御縁は少ないに越した事ない職業なんで覚えんでもええですけども!!」と虚しいアピールをする背景矢部島)&br;「御手洗華子さん。丁寧にどうも……実の所、自分は日本語を習得してまだ日が浅く、言葉遣いで聞き苦しい所があることを許して……じゃなくて、お許し頂きたい」&br;「さて、懸念されている事だ……ですが、安心を。彼らはドラゴニアの民では、ありませんでした。ですが偶々、出国したのが我が国からであった為、いち早く我々が捜索に乗り出していたという訳……です」&br;(警察からすれば余計なお節介とも思えるが、外交筋の持つ独自の情報網の強みもあり、むしろ関係は良好だ)&br;(無論、そう頻繁に連携して動く事もないのだが、矢部島の、少年に対するそこはかとない気安い態度はそうした理由からだろう)&br;「それと先程救急隊員の……方に聞きましたが、既に傷の再生が始まっているとの事……ですので、明日か明後日か……ユーロポールが到着次第、強制送還されるだろう……です」&br;(比較的決まった言い回しでは淀みないものの、それ以外はちょくちょく言い直しが入ってしまう。敬語難しい、とか思いながら)「他に、気掛かりは……ございますか?」 -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-05-10 (水) 23:28:13};
---&color(#53575e){なるほど、他国からシェンゲン協定で越境された方がそのまま日本に………という経緯でございますね(ドラゴニア人でなければいい、という訳ではないものの)&br;(怪我を負わせたらしい相手が早くも癒え始めている、と聞けばたちまち表情が晴れていく)それは……喜ばしく、私も安堵いたしました&br;(事件発生からのスピード解決 その当事者でありながら、展開の速さには目の回るような思いでもいて)いえ、皆様には良くして頂きまして……有難く存じます&br;エーベルハルト様は、いつもこのような……退魔委員のようなことをなさっていらっしゃるのですか? 失礼ながら、そのお召し物は………&br;私と同じ、瑞祥高校の制服のようにお見受けいたしました 以前、どこかでお目にかかりましたでしょうか……?(新入生歓迎会で見かけたかもしれない)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-05-11 (木) 01:05:29};
---「その通り、です。良く知っ……御存知で」(日本でも、ヨーロッパにそうした協定があるという事は割と知られている事だが、その名前までは中々浸透していないというイメージだったので素直に感心した)&br;(凶悪犯だという話は刑事の方からされただろうに、それでも良心の呵責を覚えている様子の華子。大丈夫そうだと聞いて表情が晴れるのを見ると、何故だかこちらまで安堵を覚えた)&br;「ああいや、いつもという訳では……無い、と思います」(否定の語尾が濁ったのは言葉の不慣れ故ではなく、単にそうとは言い切れないと思ってしまった為だ)&br;(件数こそ控えめだが、「自国民の保護」という任務の中には怪異からの保護もまあまあ含まれる)&br;(制服、と言われて今気が付いた。領事館の同僚から『狼男に行動の予兆アリ』との報を受け、そのまま現場に急行したためにスーツに着替える余裕が無かった)&br;(その割に名刺はちゃんと持ち歩いている辺り、半ば職業病か何かだ)「ああ……じゃない、はい、二年一組、です。見たとすれば新入生歓迎会で、かもしれないな……です」&br;(一方エーベルハルトは一通り自己紹介を見た記憶はある。その糸を手繰り寄せると……そうだ、マイクに頭ぶつけて薙ぎ倒していた人だ、と口に出して言わない優しさがあった)&br;(すらりとした美人だと思う。自分が見上げる立場になるのは珍しいが、あの場では他にも、ものすごくツッコミどころのある生徒がワッと押し寄せたのでリソースがそちらに奪われた所はある)&br;(文言が思いつかず死ぬほどあっさりした自分の自己紹介と違い、決して印象が薄い訳ではないのだが、控えめで淑やかな雰囲気がそうさせたのだと思うことにした) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-05-11 (木) 01:38:54};
---&color(#53575e){私共は欧州の犯罪人引渡条約には加盟してございませんが(日本の犯罪人引渡条約の締結先は米韓の僅か二か国、というのは有名な話 それ以外は個別交渉で解決が図られている)&br;矢田部……いえ、矢部島様より然るべき方にお話が届き、宜しきようにお取り計らいを頂いたのでしょう 貴方様方のご意向も速やかに満たされましたご様子、何よりでございました&br;(彼の話から窺い知れる事実は、今回の一件が偶発的なイレギュラーだったということ 第二に、彼がこの手の不始末の尻拭いをしている、ということも察せられて)&br;…………もし、差し出がましいことと存じますが……どうぞ、言葉遣いはお好きなようになさって下さい(黄金の瞳をすっと細める 奥床しく、そしてさりげなく微笑んだのだった)&br;我儘ついでにもうひとつ、この後、お戻りのご予定などございましたら……ご一緒させて頂いてもよろしゅうございましょうか?(ダメそうならじいやに電話を入れる構えで)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-05-11 (木) 02:02:59};
---「そう、ですね。日本の警察の柔軟な対応には感謝に堪えません」(本当に良く知っている、と舌を巻く。王族が嫁いだ事もあってかドラゴニアと日本の親交は深く、今回の引き渡し交渉はその伝手もあったものと推測される)&br;「はい?ああ……分かった、有難う。やはりどうも、付け焼き刃では日本語の奥深さには中々付いていけない」(さりげない微笑みに少しドキッとしつつ、言葉遣いを日頃の物へと切り替えた)&br;(よくある日本語学校の、ベーシックなですます調の教育を受けた訳ではないため、かなりぶっきらぼうとも取れる口調だ。それでも発音自体は非常に流暢なのは教師が良かったのか、本人の才覚か、あるいは両方か)&br;(華子の思わぬ提案に少し驚いた様子で、しかしどこか嬉しそうに)「ああ、構わない。巻き込んでしまった詫びも兼ねて、是非とも送り届けさせて頂こう」(周囲に停まっている車両の中に総領事館の公用車を見つけると、軽く手を上げ合図を送る)&br;(それから矢部島へ会釈をすると、ふっと、華子へ少し冗談めかして笑みを見せ)「お手を拝借。宜しければ車までエスコート致しましょう」(そうして規制線を抜け、減り始めた野次馬の中を抜けていくのだった) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-05-11 (木) 02:36:29};
---(//うおー長くなり申し訳ない。お付き合い有難う御座いました!) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-05-11 (木) 02:39:04};
-💧
-💧
-💧
-(話はクリスマスの一週間ほど前に始まる)……華子さん。今、少し時間を貰っても構わないだろうか。&br;(『華子さん』非常に呼び慣れていない様子であるが、ドラゴニアでは慣例的に姓で呼ぶ事はあまりない。初対面だとか、あるいは非常にフォーマルな場等に限られる)&br;(しかし日本の文化に照らし合わせた場合、名前を呼び捨てにするのは良しにつけ悪しきにつけ、ある程度特別な関係に用いられると教えられていた)&br;(故に折衷的にMs.に当たる、『さん』を付けているのだ)……予定を聞きたい……クリスマスの(そして同様に『日本のクリスマス』の事も知っているが為に変に緊張している) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-03 (土) 21:10:37};
--&color(#53575e){ごきげんよう、ハルト様(数日を共に過ごして幾分か打ち解けたのか、柔らかい笑みと共にごく軽く首を垂れる)&br;先日は心づくしのおもてなしを頂いてしまいました まことにありがたく、そしてお懐かしく存じます 今でも毎日のように写真を見返しております……&br;年の瀬は家の者たちと過ごすことにしております 特段何ごとも無ければ、おそらく次にお目にかかるのは三が日が明けた後になるかと存じます&br;クリスマスのことで、何か………?(実家に戻ってのんびり過ごすことを予定と呼んだものかどうか、まだ先輩の意図がわからずに小首を傾げて)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-03 (土) 22:13:41};
---ああ、俺も楽しかった。そこまで喜んで貰えたなら案内した甲斐もあったというものだ……&br;(ピンときていない様子になんとなく安堵を覚える。それはまあ、以前そういった相手は居ないという話は直接聞いてはいるのだが)&br;ああいや……大した事ではないのだが、総領事館でクリスマスパーティを催すのでもし良ければ、と。総領事館でと言っても堅苦しいものではなく、ちょっとした立食パーティのような感じだ。&br;(京都に住むドラゴニア人家族や、日頃世話になっている関係各所を招いての親睦会のようなものだと説明する)&br;……折角なので誰か誘ってみてはどうか、と総領事……叔母に言われてな。 -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-03 (土) 22:27:41};
---&color(#53575e){領事館の催しにございますか……何と素敵なお誘いにございましょうか(公式の催しであれば参上するにも然るべき理由付けや名目が必要になるところだが、説明を聞いて安堵する)&br;(ドラゴニアには御手洗グループの現地法人があり、同国の衛生環境の改善や雇用の創出にも一役買ってきた経緯があった 非公式には欧州の退魔師たちとも技術交流が図られており)&br;(御手洗グループは世界的な衛生陶器メーカーであると同時に、怪異への対抗に関与する、ある種の防衛産業とも目されてきた その名代として訪れる方法も考えられたが)&br;(御手洗華子個人としての訪問で構わない、ということだった)そういうお話でございましたら、喜んで……父の許しもきっと得られましょう ハルト様の叔母様、にございますか?}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-03 (土) 22:47:43};
---(公式度合いで言えば年明けの方が高い。グループ代表が招待されるとすればそちらだろうか。祖国でも気が付かない内に多方面から関わりがあった、と知るのは後の事である)&br;(さておき、華子の返答にエーベルハルトの安堵の色は濃くなって)ああ、母代わりとなって俺を育ててくれた人でもある。&br;因みに父は東京の大使館で大使を務めている……という話はしていなかったな。流石に、宮城の総領事館の長は親戚ではないが…… -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-03 (土) 23:04:02};
---&color(#53575e){なるほど、実の母君のようにお慕い申し上げている御方……なのでございますね(ハルトの顔立ちをぐっと女性的にして年嵩にしたような姿を思い浮かべている)&br;お父上のお話は、過日の旅の合間に伺っておりました ハルト様は大使閣下のご子息にあらせられると………(「あらせられる」が淀みなく出てくる程には言い慣れていた)&br;(ドラッヘンゾーン領の古城も今でこそ一般公開されて立派な観光地になっていたものの、吸血鬼ドラキュラの城のように耽美で幻想的な趣があった)&br;(21世紀の現代においても尚、王政を堅持する国家から西側経済大国の首都に派遣され、大使という名誉ある職を務める家柄―――とすれば、昔日の欧州より伝わる権門にほかならず)&br;(wikipediaで調べてみた時には大層驚いたものだった 彼ら彼女らは代を重ねることなく現代を生きている 複雑怪奇な欧州情勢を永らえた妖怪の如き経歴の持ち主だった)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-03 (土) 23:27:35};
---(あらせられる、とかリアルで聞くの華子さんの口から位だな……と思いながら、小さく笑って)偉いのは父や叔母であって、俺はただ息子、甥というだけの事。無論努力は怠っていないつもりだが、まだまだ遠く及ばない……&br;(昔の『妖怪大百科』のような子供向け書物では、妖怪として紹介される事もあったのが吸血鬼である。それをいち早く人として扱い、臣下として重用したのがドラゴニアであった)&br;(近現代、吸血鬼にまつわる様々な創作物が世に放たれた。モチーフとしてヴラド三世やエリザベート・バートリー等が名を連ねる中、ひっそりとドラッヘンゾーン家をモデルにしたものもあるとかないとか)&br;(エーベルハルトはその息子、つまりはハーフの吸血鬼という訳だが、果たして華子はどう思っているのだろうか。マイナスの感情は無さそうにも感じられるが)&br;……当日は、どうしようか。迎えの車を出す方が迷わなくて良い、か。 -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-03 (土) 23:53:14};
---&color(#53575e){世が世であればやんごとなき御方、にございましょう 齢、おいくつか存じませんが立派にご公務を務めておいでの由 ご謙遜には及びません……&br;(ドラゴニアは多様性のもとで多種族の共生する現代社会の魁となった国家のひとつだった 滞在中にも多くを学び、その伝統と精神に触れてきた)&br;(父君のことを調べれば自ずと種族についても記載があったものの、それは単にアイデンティティを示すだけの文字列にほかならず、忌避感を抱くようなこともなかった)&br;当家の車にて、総領事館に直接お伺い致します 敷地の中まで乗り入れる必要はないかと存じますが、事前のお手続きなどございましたらよしなにご案内を下さいませ}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-04 (日) 00:42:37};
---ん、有難う。君にそう言って貰えるのはとても嬉しい(これまでの付き合いで華子の嘘偽りのない人柄に触れてきた。だからこそ素直に受け止め、喜ぶ事も出来る)&br;(そうして考えてみれば、彼女が知るタイミングがどこかにあったはずだが、態度に変化が現れなかった事が忌避感を持っていない何よりの証左なのだ)&br;(改めて、得難い人だと思いながら)ああ、ではその様に……&br;&br;(そして当日。総領事館の門の前で待ち構えていたエーベルハルトのエスコートにより、セキュリティチェックから入館登録、会場入りまで速やかに、滞りなく進んで……)&br;……リア!(広間の中央辺りで、ドラゴニア人女性の抱える赤ん坊の頬をつついてあやしている女性にエーベルハルトが声を掛けた。振り向くその姿は──)&br;(すらりとしたグレーのスーツ姿で、背丈はエーベルハルトと同じ位、顔立ちは華子の想像する通りだった。ただ一点、血のような赤い虹彩が一際目を引くだろう)&br;(赤ん坊をあやしている時から既にニコニコしていたが、甥とその隣の少女を見つけるや否や、ますます笑顔を深めて)&br;「よく来たね!おいでおいで」(それはもう上機嫌な様子で手招きをする) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-04 (日) 01:09:45};
---&color(#53575e){(普段通りの黒セーラーではなく、遠く離れた異国の地をゆく旅装にもあらず 今夜はローマで気鋭のデザイナーに作らせたドレスに身を包んで総領事館を訪れた)&br;(踵も高く、圧倒的なまでの美脚を強調する装いはレッドカーペットを歩むに相応しく、社交界の花となるべき者の戦装束だ 豊かな黒髪は一分の隙も無くセットされていて)&br;(車を降りたその瞬間から幾多の視線が感じられた 見られている、とは値踏みされている、ということだ 失態を演じることがあれば、家名を傷つけることにもなりかねない)&br;(そんな緊張感をもって臨んでみたが、拍子抜けするほどにアットホームな雰囲気で危うくスッ転びそうになった)………いえ、大事ございません、お気遣いなく……&br;(見るほどに溢れんばかりの親戚のおばさんみたいな気安さに、親戚の叔母さんそのものだったことに思い当たりつつ 臆せず颯爽と進み出て、ハルトに紹介を委ねた)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-04 (日) 01:46:30};
---(堅苦しいものではない、と言ったはずだが……伝わっていないということはシンプルに伝達ミス……ッ!とは言え良く似合っているのは確かであり、浮いているのではなく人目を引いているのだ)&br;(小さく咳払いをすると二人の間に立つエーベルハルト)……こちら、同じ高校の一つ下の後輩で……親しくさせて頂いている、御手洗華子さん。&br;……こちらが、在京都ドラゴニア総領事館の総領事で叔母のアドリアーナ・ドラッヘンゾーン(エーベルハルトはこうして誰かを叔母に紹介するのは初めてで、妙に緊張してしまう) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-04 (日) 02:12:56};
---&color(#53575e){ご紹介に与りました、御手洗華子と申します ハルト様には学友として大変に親しくして頂いております 過日も貴国にお伺いいたしました折、ご領内を詳しくご案内頂きまして………&br;本日は御手洗の名代としてでなく、一個人としてお招きを頂きました由 閣下のご厚情に深く感謝いたします こうしてお目通りが叶いましたこと、身に余る栄誉と心得てございます&br;(非の打ちどころのない、かどうかはドラッヘンゾーンの人々が評価するところだが、楚々として慎み深い一礼を)………というのが、まずまず型通りのご挨拶になりましょうか&br;メリークリスマース!!(蕾の綻んだような可憐な笑みを)本日の趣向にはチャリティのビンゴ大会もあるとお伺い致しました 些少ながら、当家からも景品を持参してございます&br;どうぞ佳き日のお楽しみに、お収め下さいませ(付き添いの使用人が目録を届けた)こうしてお目にかかってみますと、叔母様というよりお姉様のようでございますね}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-04 (日) 03:00:27};
---「ご丁寧にどうも、叔母のアドリアーナです。ええ、お噂は予予……」(当然ながら一緒に旅行したという話は既に聞いていた、という程度の事を無意味に含みを持たせて戯れている)&br;(淀みない挨拶……流石のお嬢様だね、と思っていると可憐な笑みに続いて目録付きの景品群。さしもの総領事も少々びっくりしつつ、目録は軽く目を通して司会担当に渡した)&br;「メリークリスマス。素晴らしい品、有難う御座います。きっと盛り上がりますわ」(と型通りに総領事らしい返事をした……かと思えば)&br;「っふふ。有難う、良く言われるよ」(などと軽い調子で冗談を飛ばす)「貴女も、甥から聞いていたよりずっと美しいね。ぜひハルトのはんりyぅぐぉ」(なんかすごい声が出たのはエーベルハルトの鋭いツッコミによるものだ)&br;あちらに京都府警の方がお見えですよ、総領事(にこり、と冷たい笑みで叔母を送り出すエーベルハルト)&br;(「楽しんでいってねー」と声だけ残して去る叔母を見送って、再び小さく咳払い。華子に向き直って)済まない……一通り挨拶が終われば、また話す機会もあるだろう。というか確実に来る&br;//恐らくパーティをフルでやるととても長くなるので美味しいところを摘む感じでやると良いかもです -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-04 (日) 03:26:34};
---&color(#53575e){はんりゅ……?(不意に襲い掛かる鋭い牽制にはさすがに目を丸くして、去ってゆく総領事を気づかわしげなまなざしで見送った)お話がよくわかりませんが………&br;なるほど、実の母君のように、とは……本当に気安い間柄でいらっしゃったのですね(彼女は500年を生きるノスフェラトゥだ 脇腹にジェット機が突入しても平気なのかもしれなかった)&br;(見ればけろりとした顔で別の来客に応対していて、それ以上は心配しないことにした)では、他の皆様方にご挨拶をいたしましょう 初めてお目にかかる方ばかりでございますので&br;ご紹介をいただいてもよろしいでしょうか?(半ば公式、半ば非公式の場には思いがけない人物が招かれていることがある ハレの日の社交の場でのんびりとしている暇などなく)&br;(父からもそのつもりで送り出されている 引き合われた人々の中にはHannaのピアノ動画を目にしたことのある人もいて、目くるめくような祝宴の雰囲気に浸って過ごす)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-04 (日) 21:27:59};
---ああ、だからついこうして甘えてしまう。叔母が何を言いたかったかは……いずれ分かる時が来るかもしれんが、それまでは忘れていてくれると助かる(むしろツッコミを入れた手の方が痛かった)&br;分かった、ではこちらへ(和やかな雰囲気ではあるが、一般客以外は大抵似たような目的の元に集まっている者が多い。その為、紹介の流れも滞りなく進んだのだった)&br;(エーベルハルトを知る者はまず、近い年頃の女性を紹介していることに驚き、次いで華子がどういう者かを知って驚く。動画を知る者はそちらの方向でまた驚くので、なんとも紹介のし甲斐のあるものだ、と思うのだった)&br;(──そんなこんなで宴もたけなわ、ビンゴ大会が始まる。クリスマスらしいラッピングの施された景品群が運び込まれる中、一際目立つのが高さにして1.5mはあろうかという包みだ)&br;……誰に当たるか分からんが、持って帰るのが大変そうだな……置き場所もだが(実は中身を知っているので華子に当たると良いな、とも思っている) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-04 (日) 22:33:30};
---&color(#53575e){(元より人との交わりを嫌う性分ではなく、ただ背が高すぎて、黙して見守る構えをとると威圧感が醸し出されてしまい、自然と近づく者が少なくなってしまっただけのことで)&br;(自分から関わりを求めなければならぬ社交の場にあっては、さながら女王のごとく堂々と自信に満ちて、鮮やかな印象を振りまいていった かくして今宵は多くの知己を得ることができた)&br;(こうして得られた縁の数々も、いつかは何かの役に立ったりするのだろう ハルトの厚意に甘えてエスコートを任せっきりにしてしまったが)……ふぅ、こんなところでございましょうか&br;先輩には何とお礼を申し上げたものでございましょうか 皆様方のお顔を覚えるのも間に合わないほどで、ありがたく存じます……(しずしずと首を垂れて感謝の意を示す)&br;あれはもしや………王都の百貨店でお見かけした非売品のでかでかエレーナさま(愛称)……恐れ多くもふかふかのお背中に乗れてしまうという逸品…(ビンゴカードを穴のあくほど見つめる)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-04 (日) 23:21:12};
---(ソフトドリンクを華子へ差し出しながら)……お疲れ様。俺も、名前と顔の再確認が出来て助かった(つまりはきちんと全員分を覚えていたということである。平素の職務経験が存分に活きたのだった)&br;(なんと勘の良い……と内心舌を巻きつつ顔には出さない、出していないつもりだがビンゴカードを真剣な様子で見つめているのを見ると、つい微笑ましくなってしまう)&br;(景品の多くはラッピングされていても中身が明示されているが、シークレットの物も幾つかある。ご多分に漏れず件の“でかでかエレーナさま”もシークレットだ)&br;(そうこうする内にカードの穴も増え、当選者がちらほらと現れ始める。流石に大人は中身の分かっている物から順に獲得していくが、子供はサイズなどお構いなしに果敢に巨大なシルエットを指名する)&br;(……が、残念ながら親の許可が出ないので、別の玩具を貰っていくのだった)……地味にハラハラするな……これは -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-04 (日) 23:43:15};
---&color(#53575e){(秘密になっているらしい例のアレに果敢にトライするキッズが現れるたびこの世の終わりのような顔をして目を見開いたり、その後ほっと胸を撫でおろしたりしていたものの)&br;………あっ、ビンゴ…でございました……(さっと頬に赤みがさして、遠慮がちながら迷いなき足取りで進み出ていく カードの確認も問題なく、景品の前へと案内されて)&br;(ふと、気づいてしまったことがある 公人に限りなく近い私人としてこの場を訪れた以上、私利私欲に走ってはいけないのではないか?)&br;(この大きな大きなでかでかエレーナさま(愛称)を抱えてゆくなど、大人げない振舞いと映ってしまうのではないか?)&br;(逡巡に視線が泳いで、どうしていいかわからなくなってしまった  助けを求めるようにハルトの方へと振り向いて)……………}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-05 (月) 00:14:21};
---(実の所。事前にそれとなく子供達の欲しい物をリサーチして、実際巨大プレゼントチャレンジ失敗後はその通りに選ばれているので、子供らからの矛先が向く事は恐らく無いだろう)&br;(──ちょっと羨望の眼差しを向けられたりするかも知れないが)&br;(大人についても確実に欲しいであろう物をセレクトしてある。つまり、あの“でかでかエレーナさま”は実質、華子宛のプレゼントなのだった)&br;(なにか、迷っている様子の華子と目が合う)……ふふ(ニコリと笑ってばちこーん☆とウインクして見せた。ついでにサムズアップもしておく。ここまですれば通じるはずだ……!) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-05 (月) 00:29:26};
---&color(#53575e){(想像以上にお気楽な反応が返ってきて、肩の力が抜けた気がする ままよとばかりに職員に希望を伝え、一番大きな包みに御手洗の名札がつけられた)&br;(この身に備わった膂力をもってすれば尋常ならざる重量を抱えて歩むことも不可能ではないものの、さすがにドレス姿では抱えてゆくのも憚られて)&br;………なんという、ことでしょう…あのでかでかエレーナさまはプロモーション用に少数のみが制作され世界でもわずかに数点、アジアには日本と中国に一体ずつ存在するという&br;マニア垂涎の品にございまして監修には誰よりも王女殿下をよくご存じでおいでの雨竜様が御自ら細部にわたりこだわりにこだわり抜いたというまさしく奇跡の産物&br;王女殿下をお慕い申し上げる方々は世に多くいらっしゃいますが、その先達を差し置いて私のような者がこのような恩恵に与るなどまさしく望外の喜びと申しましょうか&br;私感激いたしました……(ここまで一息に)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-05 (月) 01:01:27};
---(受け取る様子──実際には名札をつけておいて後で運ぶ事になるが──を見てとってもほっこりした気分のエーベルハルト)&br;(修学旅行後、より親密になりたいと思い立ち、クリスマスという良い機会があるのでプレゼントについて叔母や侍女と相談をしたのだが、色々案を出し合った結果、かのぬいぐるみシリーズに的が絞られた)&br;(そこへ来て、『コネは大事にすべきだけど、適度に使っていかないと錆びついちゃうよ?』という叔母の鶴の一声で“でかでかエレーナさま”を本国より取り寄せる事となったのだ)&br;(因みに取り寄せの為にエレーナを経由しているのでメッセージカード付きなのは内緒だ)&br;ふふふ、おめでとう。それは何より……(正に慧眼だったな……と、いつもより幾分、いやかなり早口な華子に微笑みながら、しみじみと思う)&br;(その後なんとかビンゴしたエーベルハルトは通常バージョンのエレーナさまぬいぐるみを獲得して、それも華子にプレゼントしようか、という話になっている)&br;……同じ物が幾つもあっても嬉しいタイプだろうか(趣味という物は個人個人でスタンスの違いがある。例えば保存用・観賞用・布教用等の複数所持についてが顕著だ)&br;蒐集家と呼ばれる程ともなると、同種の品でも小さな違いを見つけて喜んだりもするが…… -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-05 (月) 01:24:22};
---&color(#53575e){はい、まことにありがたく……存じます(ここまでの流れを振り返ってみると何やら出来すぎているような気もして、作為めいたものを感じないでもなかったものの)&br;(世に数えるほどしかないという逸品でかでかエレーナさまを前にしては全てが些末なことのように思えてならず)私は……あまり多くを望みません&br;与えられるままに責務を果たし、望まずとも得ることが叶うならば……いつしか人は、望むことさえ止めるのでしょう 私はそのようなものにございました&br;ただ………一度だけ大きな我儘を申しました もっと旅がしてみたい、と……そして貴方様と出会い、この愛らしいお姿と出会いました(ノーマルエレーナ様を胸に抱く)&br;ですので、私にとりましての王女殿下をたとえて申しますならば…自由のしるし、のようなものにございます お恥ずかしい限りにございますが………&br;この佳き日をご一緒することが叶いまして幸いにございました ハルト様はお楽しみいただけましたでしょうか?}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-06 (火) 02:16:04};
---俺と、似ているな……(多くを望まず、与えられた責務を全うする為に生きてきた事や、珍しく我儘を言ったのが先の旅行の延長(と、今回のぬいぐるみ)の事だったり)&br;(重なる。重ねてしまう。違うとすれば、自分の場合は行く先は決まっていても、今暫くの自由がある所か)&br;(しかしどうにも華子の口振りは、今を逃せば手の届かぬ所へ行ってしまいそうな、そんな雰囲気を感じさせた)&br;(考え過ぎならばそれはそれで良い、だから今はただ手を伸ばせ。強く自分を後押しする)……ああ、勿論。&br;旅行の時と同じか、それ以上に……君の楽しそうな姿を見る事が出来た。それは俺にとって何よりの幸いだ。(微笑んで、じっと見つめる。周囲の事は頭から綺麗サッパリ追い出して)&br;そして俺の何よりの望みは……これからもずっと側で、君の隣で、君の望む全てを叶えたい……その笑顔を見ていたい。 -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-06 (火) 22:08:18};
---&color(#53575e){……………………(心からの好意を示す言葉に静かに耳を傾け、胸の内で幾たびも反芻して誤解の余地がないことを確かめる)&br;(ここを一期と心得て、それこそ清水の舞台から飛び降りるような覚悟を固めた上でなされた心情の吐露であろうこともまた想像に難くなく)&br;(戸惑いと驚きと、人に想われるということを生まれて初めて自覚したような心地がして)…………………ハルト様………&br;お戯れは……おやめ下さいませ、などと申しても詮無きことにございましょう 私のような者には過ぎたるお言葉、夢でも見ているような心地がいたします&br;何分、初めてのことでございますので………(胸に手を当て、少し俯く)私は、望むこと……求めること、そして、得らえることの喜びを思い出したかもしれません&br;望んで、得られるとは何と尊いことでございましょう? かの旅では、そして先だっても、まさしく天にも昇るような想いがいたしました&br;その上で、私はこうも思うのです 望んで得られるものがこれほどに尊いならば、望んでも得られぬものの尊さはいかばかりか………と&br;今宵の返礼になるかわかりかねますが………ハルト様、生まれながらに満たされて在る御方、私とどこか似通った貴方様に、ひとつ贈り物をさせて下さいませ&br;(何か恐ろしいことを口にするようで、これから紡がれる言の葉に怯えているかのように、唇が、喉が、声音がかすかな震えを帯びていた)&br;貴方様の望みに、願いに、慕わしく想って下さる御心に、私はお応えいたしません 少なくとも、今はお応えできません&br;望みを抱き、焦がれ、しかしながら届かぬもののあることを知り、不安と怖れに苛まれて尚、一心に焦がれ続けて下さいませ 私からの贈り物はただひとつ……&br;'''『&ruby(Attendre et esperer){待て、而して希望せよ};』'''と…………この言葉をお贈りいたしましょう 貴方様のような優しい御方に、このような仕打ちを働く私は……きっと地獄に落ちるのでしょうね&br;(きちんと返答を示した後は、聞き耳を立てていたであろう人物に声をかける)閣下、叔母様、あるいは………お姉様、ご期待に……背いてしまいました………}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-07 (水) 02:49:20};
---(色々と引っ掛かる所はある。『戯れ』だとか、『私のような者には』だとか、人によってはトラウマスイッチを押されてしまいそうな言葉が散りばめられている)&br;(君だから、君じゃなきゃ、そう思っているからこそそう伝えたのに……というのはまあ置いておこう。華子は普段からこの調子だ、大事な所はきっとそこではない)&br;(さて、'''『&ruby(Attendre et esperer){待て、而して希望せよ};』'''……これは“モンテ・クリスト伯”からの引用だ)&br;(以前読んだ事があり、この言葉が最後に出てくる前後の&ruby(くだり){行};が特に心に響いたのを覚えている。『生の素晴らしさを知るには一度、死を思う事だ』)&br;(父と叔母と、そして自分にとってこれ程身近な言葉は無いかも知れない。失われ、二度と取り戻す事の叶わぬ物への想いをずっと背負い続けている)&br;(……いやこれも少々脱線している。“死”という物に囚われ過ぎて、伝えようとしてくれた気持ちを見失いかけているように思える)&br;(『少なくとも今は』『焦がれ続けて』'''『待て、而して希望せよ』'''詰まる所これは……すぐに応えられない事情があるのだろうか)&br;(このパーティに誘う時、父のお許しが……というような話をしていた事に思い至る。そして今日の振る舞いから見ても、名代の役割を負う事で許しを得た可能性がある)&br;(……等というのはもしかすると、自分の良い様に解釈しているだけかも知れない。そんな疑念が一瞬浮かんでしまうのは、偏にこうした経験の無さ故だろう。だが)&br;(目の前に居る、己の発する言葉に声を震わせた少女は少し、小さく見えた。先程の堂々たる社交界の華はどこへ行ってしまったのかと思う程に)&br;(大体からして普段の付き合いでも、素直で自分にも他人にも誠実であらんとする人柄は十二分に伝わっている)&br;(だからきっと少なくとも、保留にして有耶無耶に濁して、それとなく無かった事にしよう、というような言葉ではないというのは確かで)&br;(そうするとこう……ちょっと、かなり、いやだいぶ。罪悪感がちくちくと胸を刺す。笑顔が見たいと言っておいて、曇らせてしまっている)&br;まずは、俺の気持ちを受け止めてくれて有難う。そればかりかきちんと答えもくれた……それだけでも嬉しく思う。&br;それで君が地獄へ落ちるというのであれば……君にその様に思わせてしまった俺も、地獄行きとなるだろう。&br;……だがそれ以前にだな?その程度で地獄へ落ちるというのならば、とうの昔に地獄は溢れ返って閻魔様も獄卒も過労死ラインを超えてしまっているだろうな。&br;(等と冗談めかして、しかし続く言葉は尚も優しく「だからそんな風に思わないで欲しい」と)&br;君が待て、と言うのならば……俺は待とう。幸い、俺は気が長い方だ……それに、望んでも得られぬ物の尊さも知っている。&br;(ふと、『青春は花にして、恋こそはその果実なれ。その実ゆるやかに熟するを待ちて、これを摘まんものこそさいわいなれ』というのもあったな、と思い出す)&br;(一方こそっと聞いていたアドリアーナもまたちょっぴり罪悪感に打ちひしがれていたが、気を取り直して閉会の挨拶を始めていたのだった) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-07 (水) 21:29:32};
- 
- 
- 
-
-(前回までのあらすじ……ようやくOKを貰い付き合い始めた二人。フィナンシェが手作りで大層感激したり、簡便な連絡手段は簡便だなあと感心したり、呼び方は特別っぽい感じを模索してみようか、という感じで)&br;(春休みに入るまではなんだかんだで毎日会って話をしていたが、学校が無いとエーベルハルトの遠慮しがちな所が出てきてしまって、これが結構難しいのだった)&br;(だがしかし、今日はホワイトデー。遠慮はいらないが、一応予め提出したデートプランにより行動を開始する)&br;(彼氏がお迎えに来たぞ 1.新車のバイクでタンデム! 2.叔母から借りた車!) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-13 (火) 21:15:22};
--&color(#53575e){(逢瀬というのは、いったい何をして過ごすのだろう? 前日の夜は臥所についてからが長く、目が冴えてしまってなかなか寝付けなかった 世にいう遠足前日の小学生現象である)&br;(それでも約束の時間には、きちんと身支度を整えて出迎えることができた いよいよ夢にまで見た、と言っては大げさかもしれないが、人生初のデートというものをすることになる……)&br;(御手洗の本宅、正門を入って前庭の砂利道を進んだ先の車止めで待っていた 背後にはじいやと使用人たちが数名並んで控えている)………お待ち申しておりました、ハルト様&br;(平安貴族のように牛車で現れるのかもしれないし黒塗りのセダンかもしれず、何なら空からドラゴンが降りてくるまであり得なくもない わからない……何も…)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-13 (火) 22:22:07};
---(果たして、砂利道を進んできたのは……落ち着いたシルバーのクーペ。叔母から借りた物で、ドラゴニアの自動車会社が制作したEV車だ)&br;(ドアから降りた所で、出迎えてくれた華子に対して笑みを浮かべて)お迎えに上がりました。&br;(じいやさんを始めとする使用人たちにも紳士的に挨拶をすると、華子に手を差し伸べ助手席へエスコートする) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-13 (火) 22:38:46};
---&color(#53575e){(大袈裟なのはやめてほしいと言ったのに、それでも心配だったのか揃い踏みした使用人たちをひと睨みして、ハルトの手をとり慎ましい所作で車中の人となった)&br;(べぇ、と威嚇するように窓の外へと小さく舌を出してみせている シートベルトを締めて)こちらはもしや……お国のお車でございましたか&br;いつぞやは、貴方様が運転手を務めて下さるとは夢にも思わず……ご厚意に甘えてしまいました(ドラッヘンゾーン領の見どころをドライブがてら案内して貰った時のことを言っている)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-13 (火) 22:48:23};
---ん゛っ(舌を出すのを、ミラー越しに見ていた。可愛過ぎる)んっんー…(変な声は咳払いで誤魔化した)……ああ、叔母から借りた物だが。&br;ふふ、俺がそうしたいからそうしたまでの事。それに俺も十分楽しんだ(こちらもシートベルトを締めると、今一度使用人達に会釈をして。車は独特のモーター音を低く響かせながらゆっくりと発進する)&br;(車は一旦市街を目指して走っていく)……と、そうだ。そこのグローブボックスに今日の主役が入っている。開けて、見てみると良い。&br;(助手席の前の収納スペース、グローブボックスを開けると手に乗るほどの可愛い淡いブルーの包みが入っている。中身は色とりどりの琥珀糖) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-13 (火) 23:00:32};
---&color(#53575e){なるほど、お姉様のご趣味でございましたか……(奇妙な咳払いには怪訝な顔をして、見送る構えの一同にいーっと口の端を引っ張って見せた 同乗者からは見えない角度、と信じている)&br;これが300年も昔のことでございましたら、見目好き駿馬を引き立てて遠乗りをしていたのでございましょうね 馬術の心得もございますので、機会がございましたらハルト様も是非に……&br;(電気自動車はひたすらに静かで、のどかに流れゆく景色は眠気を誘う様でもあって)本日の主役、でございますか これは……何と可愛らしい こちらは貴方様のご趣味にございましょうか?}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-13 (火) 23:42:55};
---(ちゃんとミラーで確認しないといけないのでな。うむ。可愛い彼女ばっかり見てると危ない。えっ、ヤバい可愛い……もしかして家ではこういう感じ?)&br;(普段見せない所を見てしまい、嬉しいやらなんかドキドキするやら、出来ればいずれはこういう所も直に見たいと野望も抱く)……んん、ああ。俺も嗜む程度には乗れるので、その時を楽しみにしていよう。&br;(助手席とは眠くなるものだと知っているので、そっとカーステレオのスイッチを入れる。流れ出すのは韃靼人の踊りにドラゴニア語の歌詞を付けアレンジした物の一つ)ああ。ホワイトデーについて色々と調べていた所、偶然見つけてな。&br;名前が君の瞳の色と同じというのもあって、心惹かれる物があった……まあ、それ自体は同じ色ではないが(淡い色合いになるよう、そして程よい甘みになるようかなり腐心したが、会心の出来だ) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-13 (火) 23:59:05};
---&color(#53575e){本日の主役と仰いましたので、とても小柄な方がいらっしゃるのかと……(グローブボックスに小鬼くらいのサイズ感の何かがみつしりと詰まっているさまを想像していた)&br;(今では懐かしさすら感じてしまう思い出の曲が流れだすと、静かに耳を傾けて)この京都では、貴方様の方が楽園のストレンジャー……のような心持がいたします&br;贈り物をする喜びも、その品を手ずから作る喜びも等しく尊きものにございましょう(不揃いに透き通ったきらめきは、一目で出来合いの品でないことが見て取れて)&br;もしや…ええ、認めるにやぶさかではございませんが………私よりもお達者なのでは…?(何をするにも素の能力はほとんど凡庸の域を出ることがなく、先日のフィナンシェもそれなりで)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-14 (水) 00:35:24};
---流石にそこに生き物を詰めはしないな……(釣られて“怪異グローブボックスにみっしりおじさん”を想像してしまったが、恋人に視線を移す事でその光景を強引に忘れた)&br;(元々好きな方の曲ではあったが、あれ以来色々な指揮者やアレンジの物を集め始めてしまったのだった)楽園はここにある……が、いつまでもストレンジャーでは居たくない、な。&br;っふふ。どちらかと言うと凝り性故に、だな。楽しくなってつい熱中してしまったが、その所為で叔母や侍女からは『暫く食べたくない』と言われてしまった(つまり試作から本番に至るまで、かなりの数をこなしたという事だ)&br;……次は一緒に何かを作ってみるのも良さそうだ。桜はまだ早いか……(車窓には流れ行く桜並木。膨らみきった蕾がその時を待っている、そんな状態)&br;//ところでこちらの一人遊びが佳境を迎えている所なのですが、ボス戦で華子さんの活躍を挟めそうな展開を思いついたので、宜しければ遊びに加わって頂ければと思う次第ですが、如何でしょう? -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-14 (水) 00:57:50};
---//一人遊びにお付き合い有難う御座いました!とこちらでも。2〜3回くらいで終わるとか完全に甘い考えでしたよ……! -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-21 (水) 23:21:22};
---&color(#53575e){私もあれこれと習い事ばかりして参りましたが、何をするにも人並みと申しましょうか、可も不可もなく、といった有様でございまして………&br;お菓子作りを夢中になって楽しまれた、ということは天稟のようなものをお持ちだったのでございましょう 楽しみを見出すこともまた才覚にございますれば……&br;(あの総領事閣下が腹をさすって辟易とした顔をしている様を思い浮かべてくすりと笑った)この頃は……だいぶ春めいてまいりましたね、ハルト様&br;暖かい日が続きましたら、南禅寺から蹴上に通じるインクラインが花の盛りを迎えます 佳き日を選び、きっとお花見に参りましょう(窓を少し開けて、春風の吹き込むままに任せる)&br;//ハルト様の物語もめでたしめでたし、と相成りました次第 何よりでした……!}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-21 (水) 23:41:18};
---なるほど……では何事も過不足無くこなす、と言い換える事も出来るな。不可もない、というのは案外難しい物だ……因みに俺は体質的な要因もあるが一切泳げない(不得意な事の話だというのに楽しげに笑って)&br;それは確かにそうかも知れない(奇しくも同じタイミングで同じ人物の、同じ様な表情を思い浮かべて小さく笑う。あ、華が笑った、可愛い)&br;ああ、それは良いな……その時はバイクで行こう。話は変わるが、今日の服もとても良く似合っているな(今回は華子のおめかしを想定して、服の乱れの少ない乗り物を選んだのだった)&br;(風が心地良いので予定を少し変え、そのまま市内から少し出て山間のドライブを楽しんだ後、戻る途中の何処かで昼食を済ませる)&br;……門限までは今暫くあるが……その、なんだ……俺の部屋に、連れて行っても構わないだろうか。 -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-22 (木) 00:05:04};
---&color(#53575e){歌もピアノも、ふだんは人様にお見せできるほどではないのです……具体的にはかろうじて猫踏んじゃったが引けるくらい、とでも申しましょうか………&br;ただ、時折不思議なことがございまして、状況が、その………差し迫っている折には、百人力、千人力のような力が湧いて出るのです 火事場の馬鹿力、と言ってよいものかわかりませんが…&br;(琥珀糖はといえば、ひとつふたつ頂いてみたり、信号待ちの間に彼の口に突っ込むなどしてみた 味わいは優しく見目は涼しく、手が汚れないことも好ましかった)&br;(移ろいゆく季節のしるしを花鳥風月の中に見た 長閑な風情の漂う洛北の山里・大原まで足を延ばし、三千院や宝泉院を訪ね、川沿いの茶屋でランチを頂いた)&br;……ええ、はい…家の者には申してございますので、多少過ぎる分にはとやかく言われることもございません ハルト様のお住まいはどちらにございましたでしょうか&br;私はおそらく、貴方様のことを家の者ほどには存じておりません ですので、知ることから始めたいと思います 手土産もございませんが、もし差し支えなければ……}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-22 (木) 00:24:16};
---ふむ……(顕れ方こそ違えど、過去数回そうした場面に遭遇した後の行動を思い起こせば確かに符合する。それはそれとして濁した部分はそのままにしておこうと思った)&br;……であれば、それもまた君の実力と考えて良いと思う。人は誰しも危機に際して普段以上の実力を発揮すると言うが、それも平素の積み重ねがあってこそ、だ。&br;(昨年や一昨年もこの時期に一人ぶらりとしてみたのを思い返すが、これ程景色は色彩豊かだっただろうか。過去が色褪せた訳ではなく、今があまりに鮮やかで楽しいのだ)&br;(少し遅れても大丈夫、と言ってもそこは誠意の見せ所というか、きちんと時間までに送り届けるつもりである)白川通沿いだな……最寄りは一乗寺駅だ。&br;ふふ……知りたいと思ってくれるだけで充分だ(自宅までのルートをひた走る事、暫し。マンション敷地内に入ると速やかに立体駐車場へ車庫入れを済ませ)&br;(オートロック・警備員付きの四階建ての建物を全室領事館で借り上げている。スマートフォンで正面玄関を通り、守衛に会釈をしつつエレベーターへ)&br;(別にやましいことをする訳ではないがなんとも緊張する。部屋は日頃から片付けているし、見られて不味い物はない。多分。後は……すちゃらかな侍女が大人しくしているか、だ)&br;(微妙に口数少ないままに4階に着くと、エレベーターから数歩でドアがある。再びスマートフォンで解錠しドアを開け)……只今。&br;「おかえりー…」(シックなメイド服に身を包んだ、褐色の肌に黒髪のメイドが軽い調子で出迎えかけたが──)&br;(主の隣の少女を一瞥するや否や即座に態度を改め)「……なさいませ。お茶をお持ち致しますのでお部屋にて少々お待ちを」&br;(一礼して去る姿を見ながら、あれは真面目に応対するモードだな……と思いつつ、自室へ案内する)……俺の部屋はこちらだ&br;(部屋はまあまあ広く、整理整頓が行き届いている。壁と天井はオフホワイトで床はフローリング、家具は木目調かブルー系がメインの物が多い)&br;(入って左手奥にベッド、手前に収納スペースがあり、中央付近の低いテーブルの下にはブルー系のカーペット。右手側にはデスクと本棚、と極ありふれた構成) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-22 (木) 01:11:47};
---&color(#53575e){(あれよあれよという間に彼の家へと招かれて、流れで上がり込むことになってしまった 半ば両親も公認の関係とはいえ、緊張しないはずもなく)&br;そういえば、私………初めて、かもしれません 殿方のお友達も、中にはおりましたけれど……お部屋に伺ったことなどは、ただの一度も(お呼ばれは専ら同性の友人ばかりだったらしい)&br;ああ、何ということでございましょう(己の胸へと手を当てるまでもなくわかる 胸の奥の鼓動が早まり、頬がぼうっとして熱を持った様だった)デートとは………これほどまでに&br;胸の高鳴るものにございましたか………(出迎えの使用人と打ち解けたような様を見て、どこも似たようなものかと笑いを誘われて見送る)綺麗な御方、でございましたね&br;ごめんくださいませ……なるほど、こちらが貴方様の(ほぼほぼ同年代の男子の部屋など想像したこともなく、目にすることもなかった光景が広がっていた)&br;(異世界に迷い込んだようなアウェー感の中、あまりジロジロと見て回ることも憚られて、借りてきた猫のように大人しくしていることにした)………なるほど……}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-22 (木) 23:18:56};
---それは……そうだろうな(そうほいほいと異性の部屋に上がり込むものではない、というような意識は自分にもあった。勉強会などの名目があれば別だが)&br;(そういう意味では初回でこうなっているのは……)普通のデートとは呼び難いが……人目を気にせず落ち着いて話が出来る場所、というと他に思い浮かばなくてな。&br;(自分にしてもそうだが、華子を見れば尚一層の事、“落ち着く”の部分はいずれ、おいおい、と言った感じで)&br;ああ、さっきの人は俺が産まれた時から働いて貰っていて……元乳母、第二の育ての母だ(接する時間では第一と言っても良いが、当人が自分は二番目と言って譲らないのだった)&br;好きな所に座っ……いや茶が来るからテーブルだな。これを使うと良い(とクッションを敷く。借りてきた猫な華子も可愛らしいな、と眺めて)&br;(と、そこへノック3回。どうぞを待ってドアが開く)「お好みをお教え頂くのを忘れておりました。紅茶、コーヒー、緑茶と御座いますが、如何致しますか?」 -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-22 (木) 23:49:32};
---&color(#53575e){お話………ええ、私もお話がしとうございました(立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花……のXXL、などと謳われるこの身は折り目正しく端座をしても並みの女子より一回り大きく)&br;何やら浅からぬご縁を感じましたが、なんと乳母の御方にございましたか この国にも以前はそのような習いがあったと申しますが、旧家のお生まれならではのお話にございますね……&br;貴方様がおいくつになっても若く気安く、そしてお美しいお母様とは……殿方の理想のようでもございます お名前は何と………(当人がやってくると笑みを向けて)&br;どうぞお構いなく、と申したいのもやまやまではございますが………左様でございましたら、ハルト様が一番に好まれるものをいただけますでしょうか&br;ハルト様のお生まれはあちらで、おいくつの頃にこちらへ参られたのでございましたか……以前のお話では、お母様がこちらの方であるとお伺いをいたしました&br;以前のお写真など………どちらかに、ございましたでしょうか(男の子は母親に似るという話が本当であれば、綺麗な人だったに違いなく 期待を込めて辺りを見回す)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-24 (土) 02:52:39};
---(一般的な男子の部屋より幾分物の少ない上に広いエーベルハルトの部屋では、ちょこんと座っていてもかなりの存在感の恋人。好きだ)&br;そうだな。とは言えエル……エレーナ様がご提案下さらなければ、雇う予定は無かったそうだが(確かにそうかも知れないな、と思った所で話題の人が現れたのだった)&br;「……承りました。申し遅れましたがアンナ、と申します。以後お見知りおきを」(オーダーを受け、華子に微笑みを返すと侍女は戻っていく)&br;(こちらへ来たのは高校入学前、父や叔母の仕事の手伝いをしたいが為にエスカレーター式の進学を蹴って日本へやってきた、というように話し)&br;ああ……実を言うと、写真は全部実家に置いてある。帰る度にちょこちょこ私物をこちらへ持ち帰ってはいるのだがなにぶん、アルバムは重量があってな…… -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-24 (土) 21:39:38};
---(と、そこへ再びノック3回)「失礼致します。紅茶をお持ち致しました……本日の茶葉はとっておき、我が国自慢のイーヴリンファーム産で御座います」&br;(日本で言う所の御料農園で採れた茶葉だ。元来ドラゴニアの気候はチャノキの栽培に適していないが、精霊の手助けによって品質の高い物が極少量生産されている)&br;(その為、極限られた者のみが口に出来るが、稀に多く採れた年には市場に出回る事もあるという。バニラやはちみつのような香りで、ミルクティー向きとされる)&br;(ティーセットとお茶請けのマカロンを並べながらアンナはにっこりと、とても楽しげに笑みを浮かべ)「……実は&ruby(わたくし){私};、密かにこの時を予見しておりました」&br;(セッティングを終えると、銀の盆の影から黒い革張りの表紙の大きなぶ厚い本を取り出し、華子へ差し出して)「クリスマスのプレゼントを取り寄せる折、こちらへ送って頂いたのです」&br;(言わずもがな、アルバムである)「旦那様のアドリアン様と、奥様のマリア様の御結婚の前後辺りから、エーベルハルト様の中学御卒業までの御写真が収められております」&br;「御質問が御座いましたら何時でも御声をお掛け下さいませ……ええ、エーベルハルト様にお尋ねになるのが一番とは思いますが」(再びにこりと笑って下がっていった)&br;(アルバムを開くと言葉通り、写真は父と叔母の在りし日の姿から始まる。外見年齢は今とそれ程変わらないが、表情は峻険で気の弱い者なら目で射殺せそうな程だ)&br;(アレクサンドル王と写る機会も少なからずあったようだが、どれも険しさの抜けない一応の笑顔。ページが進むと旅客機に乗り込む姿を挟んで、写り込む風景が東京と思しき物へと変わった)&br;(東京での兄妹の写真が数枚、その後二人の間に長い黒髪のすらりとした優しい面差しの女性が加わると、それ以降写真を追う毎に、吸血鬼の兄妹が見せる表情も段々と柔和さを増していく)&br;(更に時が進んで舞台はドラゴニアに移り、結婚式、新婚旅行、家族に赤子が加わると最早最初の物とは見違える程に、笑顔に満ちた写真ばかりとなる)&br;(王室の面々にも相当喜ばれたようで、それぞれが順番に赤子を抱く写真が並び、その中にはアンナと良く似た侍女が並んで写る物もあった) -- [[アンナ>ZS/0573]] &new{2023-06-24 (土) 21:40:19};
---&color(#53575e){それはもはや、雇い入れるというより……(乳母を務めた女性が、子供が長じてからもその子供の側に仕え続けるというのは現代ではあまり聞かない話だ)&br;(乳母は年嵩の女性が務めるもので、更に齢経た後には暇を乞うて家を離れるものだから、これはごく限られた組み合わせの下でしか成立し得ない奇縁のようなもので)&br;(彼女はきっと、彼の他の家族たちのように人とは時の流れが違う長命種なのだろう 絆の深さを羨ましくも感じつつ)佳きご縁、にございましたね&br;アンナ様……御手洗華子でございます、以後お見知りおきを下さいますよう(馥郁たる香りもさることながら、茶園の名を聞けば目を丸くして)&br;(初めてその名を知ったのは、ドラゴニアの観光中にパンフレットで見たのだったか 一般人は近づくことすら叶わぬ秘密の花園のような紹介文が付いていたのを覚えている)&br;(ここにないはずのアルバムが言ったそばから持ち出されてきて、準備の良さに思わず笑ってしまった)………これは心づくしのおもてなしを、有難く存じます&br;こちら、閣下と………お隣の方は、お父様にございましょうか まるでお人が違ってしまったかのようで、威厳に満ちたご様子……以前のお姿にございますね&br;そして、こちらがお母様…(すぐそばの彼の顔立ちと見比べてみる)目鼻立ちのはっきりとなさっていて……ええ、睫毛の長い目元がよく似ておいでです&br;(長らく保守的な気風を保っていたであろうドラッヘンゾーンの人々を彼女の個性と、ハルトの出生が変えたのだろう)何とお可愛らしい………}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-25 (日) 22:29:27};
---そうだな、本当に……得難い縁だ(実母の不在の全て埋める事は叶わずとも、溢れんばかりの愛情を注いでくれた。捻くれずに育つ事が出来たのは父も然る事ながら、二人の育ての母のお陰だ、と強く思う)&br;サプライズ好きが高じるのが玉に瑕だが(それが今は有難い。去り際のアンナに、素直にそう告げた)&br;(因みに紅茶は必ずしも甘くして飲む派という訳ではないが、この茶葉に限ってはそれが一番合うので甘いミルクティーにして飲む事にしている)&br;ああ……二人共、以前は軍人をしていたそうだ。平和な世になってからは人々の架け橋になりたいと望んだそうだが……(しかし端的に言えば顔が物凄く怖いので暫くその希望は叶わなかったのだという)&br;(照れとなんだか誇らしい気持ちが混ざった笑みを浮かべて)皆似ていると言うが……君にそう言って貰えるのはとても嬉しい。&br;東京で結婚前の母と出会ってから、二人共とても良く笑うようになったと聞く。父は言わずもがなだが、叔母も、それからアンナも……今でも母を深く敬愛している。&br;(そうして仲を深めつつも、数年で父と叔母の東京での任期は終わり帰国する。母は後を追うようにドラゴニアに渡り、その足で結婚してしまった)&br;(明るく、優しく、行動力に長けた……太陽と台風を合わせたような人だ、と父と叔母は口を揃えて言っていた)&br;(そしてエーベルハルトが産まれ)……いや、なんだか恥ずかしいというか照れるというか……いずれは君のアルバムも見せて欲しいな(きっと可憐に違いない、と想像を膨らませる)&br;(その後は初〇〇シリーズ等微笑ましい写真が並び、赤子もすくすくと成長していく。仲睦まじい一家に笑顔は絶えない。だが──)&br;(幼子が2歳頃に差し掛かった所だろうか。幼子を抱いた喪服の父と叔母の写真を境に一家で写った物は途絶え)&br;(その代わりに、どこか浮かない顔の幼子を抱いたアンナもしくは、叔母の写った物が成長の記録として淡々と並べられていた)&br;……母が亡くなってすぐの頃だな。叔母とアンナとで記録だけは残しておこう、と撮影してくれていたそうだ。&br;(幼稚園への入園を機に、また少しずつ楽しげな写真が増え始め……小学校、中学校と様々な行事の写真が続いていった)&br;一応、こうしてある程度立ち直りはしたが……15年もの間ずっと、母の一件を解決する事がドラゴニアに於いて、母と縁ある者全ての悲願だった(そう、つい先日までは) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-25 (日) 23:18:11};
---&color(#53575e){(今も語り草になる程に鮮烈な個性の持ち主だったのだろう 静かに耳を傾けながらお茶をいただいている)………なるほど、これは美味…にございますね&br;甘露のように甘く、滋味深く、そして清々しく………(中国茶で言えば大紅袍のようなもので、秀でて絶佳なる風味をほっこりと味わいつつ)&br;私とも、どこか………似通ったところがございましたでしょうか?(小首を傾げて、見守りながら問いかけてみる 話を聞く限りではまるっきり正反対のタイプにも思える上に)&br;(こちらは生来物静かで、お世辞にも陽気な性質ではない しいて言えば、思いつきに任せてどこまでも行かれる行動力は少し似ているかもしれないけれども)&br;…………ああ……(共通点をひとつ見つけた)私も、ふと思い立って貴方様の御国へお伺いしたのでした………(すっきりと腑に落ちた表情でひとつ頷いた)&br;……アルバムは、この場にございませんが…………(インスタのアイコンになっている写真を拡大してみせる やたらとデカい三歳児が着物姿で今と同じ目をしていた)&br;(母君の話と聞けば思い起こされるのは先日の一件だ 恐るべき因縁が封印された過去から現れ出でて、彼の眼前に試練となって立ち塞がったのだった)&br;(自身もまたその場に立ち会い、ささやかながらも因縁の一端に触れている)人の世に、宿願を果たし本懐を遂げられる御方の何と稀なことにございましょう……&br;貴方様がそのお一人となられましたこと、お父様もお母様もさぞお慶びにございましょう お姉様もアンナ様も、どれほどに誇らしく思われたことでございましょう……&br;私はただ、たまさか居合わせたばかりの身……さほどのこともしておりませんが、祝着至極、にございました…………先の一件、お父様は何と……?}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-27 (火) 00:10:24};
---ああ、口に合ったようで何よりだ(大抵は何でも美味しく食べられるタイプだが、好みが同じならば嬉しい事に変わりはない。にこりと微笑む)&br;(母に似ているから好きになったという事ではない様な気もするが、男というものはどうしてもどこかそういう所があるのかも知れない、とも思う)&br;(そうして考えて、ほぼ同じタイミングで共通点を見つけ)……そうだな(内容もピタリと同じで小さく笑った)&br;ん、この写真は目にした事がある……(アイコンとして見た時は漠然と小学校低学年辺りと思っていた。しかし拡大してみるとこれは……)もしかして三歳の七五三……?&br;(叔母もアンナも一様に、エーベルハルトを全力で抱き締め髪がくちゃくちゃになる程、撫で回した。目には涙を浮かべて……アンナに至ってはずびずび鼻を鳴らして号泣していたが)&br;(そして父はと言えば)取り急ぎビデオ通話で報告したのだが、やはりとても喜んでいた……初めて、父の泣く姿を見た。&br;(妻を亡くした時も涙を見せなかったと聞いている。領を預かる為政者として、民を守る戦士として、子を背負う父として……誰にも弱い所を見せるまいと抗ってきたのだ)&br;自分がその場に居たら犯人を生かして置いたか分からん、とも言っていたな……それと、君の助力についても少し話しておいたが、甚く感激していた。&br;(『近く東京へ招待しよう、礼をせねばなるまい!』とか、『ああだが、直接会うのは裁判の傍聴が先かも知れんな……』とか。会う気満々である)&br;……そう言えば、噛んだ所の具合は?痕が残っていないと良いのだが。&br;(物語で長々と痕が残るのは同じ箇所を繰り返し吸血するからだ。しかしそうでなくとも牙で傷を付けたのだから、治りが心配になるのは致し方ない) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-27 (火) 21:16:28};
---&color(#53575e){小学校の頃の写真、と皆様お考えになりますが……幼稚園の年少さん、でございます 真実に触れられた時のお顔を、私ひそかな楽しみにしておりまして………&br;(時折頷きながらその後のことに耳を傾けていて、ふと思い当たったことがある ことの真相は彼の手の届く場所にあり、身の回りの人々は本当に気づかなかったのか)&br;(少なくとも、犯人は身近なところに在り、忌まわしい秘密が綻びを見せる瞬間が必ず訪れると、確信を得られぬまでも見当を付け、気取っていたのではないか)&br;(もしかするとこれは、彼が長じた後にきちんと向き合い、自身の意志と能力を持って乗り越えられるように、最後の最後に残されていた試練だったのではないか)&br;(彼が叔母の元に身を寄せ、この京都で暮らすことになった理由の一端は―――彼なら答えにたどり着けると、願いにも似た切実な期待にあったのではないか)&br;(そしてハルトは、周囲が予想だにしなかった形で事件を終結に導き、期待以上の結末を迎えることができたのではないか―――と)そうですか、お父様もお喜びに………&br;(だとすれば、その歓喜は彼の成長へと向けられた親心だ 血の復讐や、報復の誓いが果たされたことを言祝ぐ暗い感情ではなかったと察せられたこともまた喜ばしく)&br;私はいくばくかの血をご賞味いただいきましたまでのこと、過分のお言葉にございましょう……ですが、お役に立てて何よりでございました&br;(傷のことを問われれば、噛まれた場所に手が伸びかけて)痕にはなっておりません しるしくらいは残っているやもしれませんが………ご覧になりますか?}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-06-30 (金) 01:42:44};
---(この頃からこの大きさ、そしてこの落ち着きか、という驚きはある。例えばこれが園児らしい園児だったならば、良くぞここまで大きくなったという別の驚きがあっただろう)&br;(まあそれはそれとして。そのまま縦に伸ばしたという訳でもないので顔立ち等に相応の幼さが垣間見える。結果として驚きもありつつ)&br;……愛くるしい……(という感想に至った)&br;(叔母が九角家を疑い、水面下である程度調べを進めていたのは事実だ。勿論捜査権は無いのですぐ壁に突き当たったが、その過程で京都府警超常犯罪捜査壱課との繋がりが出来たのは、小さくない後押しとなった)&br;(無論エーベルハルトが日本へ来た理由は自らの意思に拠る所が大きい。だが、父の住まう東京ではなく京都が選ばれたのには、そうした事情もあるのだろう、というのも今では想像に難くない)&br;賞味……いや、実際良く味わって飲んだのは間違いないか……何れにせよ大きな力添えを貰ったのには違いない。しかしそうか、痕になっていないのならば良かっ……た。&br;(ご覧になりますかと問われると、頭の中で即断しづらい&ruby(コンフリクト){衝突};が発生する。この状況で?脚の付け根を?見たいか、と?)&br;(……当然見たい。こう見えて思春期の男の子だ。一般男子より意志力にはだいぶ、かなり、とても自信があるが、そうした欲が全く無い訳ではない。今は対象が極めて限定されているが)&br;(臨海学校の水着に対するコメントにしても、身体的な面に関しての言及は極力控えた。水着に対する印象と、それが似合っているかどうかを評価した、つもりだ)&br;(……と、脳内会議の話題が逸れた。華子からすれば傷跡の確認でしか無いし、そもそも本人が痕にはなっていないと言っているのだから、確認の必要は無いと言えば無い)&br;(そうなると、結局は我欲なのだ。ぶつかり合う、見たいという欲と紳士気取りで格好つけたい欲。しかし紳士的にも、僅かなしるしが残っているというのであれば気になる所であって)&br;(結論。特に衝突は起きませんでした)……そう、だな。差し支えなければ、少し見たい。恥ずかしいのであれば……見せなくても構わないが(と言っている方がだいぶ恥ずかしそうだ) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-30 (金) 21:38:51};
---//[[(DIYし申した)>http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp037493.png]] -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-06-30 (金) 21:39:42};
---&color(#53575e){(からかうのはやめなさい、とかはしたない、とか叱られるくらいのつもりで口にしてみて、果たして複雑な胸中の葛藤が表情にありありと現れた様子を微笑ましく眺め)&br;(やはり良識に従うことにしたらしく、すっきりとした表情で口を開いたところに食い気味に被せる)ええ、戯れにございます………(………?)…………はい、何か仰いましたか?&br;(少し時間を巻き戻して振り返ってみれば、たしかに「見たい」と言っていたような 体面や体裁が悪くとも、恥を忍んで正直に本音を吐露したのかもしれなかった)&br;それは………(口元に手を当てて考え込んでしまう この何の変哲もないふとももにそれほどの価値があったのだろうか? 自分ではよくわからないけれど)&br;アンナ様が見守っていらっしゃることも……ご承知おきの上のことで、ございましょうか…?(今この瞬間にもどこかで聞き耳を立てている、否、注意を払っているに違いない)&br;(一命あらばすぐさま駆けつけるためだ 彼女の果てしなく長いかもしれない経歴を想えば、一挙手一投足すべてが筒抜けになっているであろうことは容易に察せられて)&br;あらぬ誤解を……招いてしまいます 少なくとも、あの方の目の届く場所で………ふしだらな振舞いに及ぶ訳には参りません きっとお父様のお耳にも入りましょう&br;―――御手洗華子は淫らである……と(長い睫毛の奥、黄金色の相貌を細めて)貴方様ほどにはござませんが、私も家名を負って在る身にございますれば………&br;ゆっくりと、急がず焦らず…時間をかけて参りましょう……ハルト様(恋というものを探す道行きもまだまだ半ばで)その後は、血を口になさらなくてもよろしいのですか?&br;///なんと企画も終わった後に新しい絵が! まなざしの涼しさと色合いでエレガントと言い晴れるギリギリを攻めるこの一枚……ありがとうございます!!}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-07-01 (土) 23:03:12};
---(冗談と流された。それはそれで安心……と思ったらやっぱり聞こえていた。こういう時ドラゴニアでは“万年雪に埋めてくれ”と言う。日本語で言えば“穴があったら入りたい”だ)&br;(アンナはどちらかと言えば変に気を回して居ないフリをするタイプだと思う。しかし確かに、買い物に出掛けているのを忘れてうっかり呼び掛けた時、間髪を入れず現れた事がある)&br;(そう、言ってしまえば近くに居ても居なくても変わりがない。なんなら出先でも呼べばすぐに現れるのが闇の精霊、アンナという侍女、育ての母その2なのだ)&br;(忘れていた訳ではないが、生活する上でその辺りは少し置いておく事がままある。プライベートの時間も常に見守られていると意識していては、心安らぐ事は出来ない)&br;俺が身内になんと思われようと構わないが……君に対してあらぬ誤解を持たれるのは宜しくない、な……(そしてそれはそれとして、華子の麗しい唇から“淫ら”なんて言葉が紡がれると、とてもどきどきしてしまう)&br;……忘れてくれとは言わないが、なんというかこう……俺が君を魅力的に思っている事は覚えていて欲しい(食い下がるつもりではなく、どう思って言った事かという説明だ)&br;さておき、血についてだが……知っての通り父と叔母は吸血鬼だが、アレクサンドル王より血を賜って以来、飲む必要が無くなったそうだ。&br;俺はその半分を受け継いでいて、同様に生命維持としての吸血を必要としていない。現にこうして、紅茶を楽しむ事も出来る(旅行中の食事も然り、パーティでの飲食もまた然り、今日のデートでもそうだ)&br;……ただ、血を飲む事で平常時よりも吸血鬼としての力が活性化する。先日の場合は、喪った血の代わりにその力で代用した、という所だな。 -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-07-01 (土) 23:46:39};
---//好きな水着を着せられる……これがDIYの力だ…… -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-07-01 (土) 23:49:39};
---&color(#53575e){(煽るようなことを言ってしまった手前、恥じらいながらもフォローを試みる姿には良心が咎めながらも胸の奥が疼くような感覚があり)……左様で、ございますか………&br;(彼が御手洗華子という存在に、自覚しているよりもずっと大きな魅力を見出していることは重々承知していて、今ではそういうものと受け止められてもいる こくり、とひとつ頷きを返して)&br;これも愛情表現、のようなものにございましょうか………ハルト様、私は……(胸に手を当てて考える この恋の現在地と、今までに進むことができた距離について)&br;恋をしている、と申し上げられるような確証を持っておりません ですが、貴方様が強く、お優しい方で、他のどなたよりも私を想って下さっていることを存じております&br;友人や家の者たちは、貴方様は……王子様のようだと、申しております 私は……そこまでとは思いません ハルト様が本当に王子様であれば、釣り合わなくなってしまうと………&br;私がお側に在っては見劣りしてしまい、貴方様の御姿を翳らせてしまうのではと………そのように、考えたくないためです その上で、あえて申しますならば……&br;目鼻立ちの繊細で、ほっそりとして、やんごとなきお顔立ちも……大理石の像のような御髪(おぐし)も、瞳のすみれ色にきらめくさまも、そして………(最後のひとつは軽く逡巡を見せて)&br;皆様よりは頭ひとつも高く、しかし私の目の高さほどに、つむじの見えるくらいの身の丈も……(そう、つむじには隙あらば触れてみたいと狙いつつ)みな愛らしく、お慕わしく想っております&br;ええ、総じて申しますならば私は……貴方様をお慕い申しております(訥々と言の葉を紡ぐ、長いひとり語りを締めくくって)お父様もお姉様も陛下の玉体に……ガブリと…?}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-07-02 (日) 21:31:04};
---(自分の言った事でまた、困らせてしまったと感じる。万年雪、いやフィヨルドにでも埋まってしまいたい。いや確かに愛情表現には違いないが、思い返すとあまりに不器用極まりない)&br;(そう……交際を始まって尚、未だ片思いに一人勝手に舞い上がっているだけ。それを突きつけられる形になり、沈痛な面持ちになりかける……が、そこに『ですが』と続いて少し持ち直す)&br;(その様に思われているのか……その様に、想われているのか。見劣りなどしないと、君こそが華だと、そう伝えたい。しかしきっと今はまだ届きはしないだろう)&br;(時間を掛けて、花を育てるように……想いを注いで、染み渡らせていけたならば……それはさておきなんかこう、とてもまっすぐ褒められると……面映いとはこういう感じなのだろうか)&br;(優しく紡がれた想いを聞き終える頃には、さっきとはまた違った意味で耳まで熱くなっていた)……ん。有難う。こういう気持ちを、君にも味わって欲しい……分かち合えるようになりたい。&br;(一瞬その姿を想像して、ふるふる首を振って妙な空想を振り払う)いや、流石にそれは無いな……!(多大な戦功を立てた報奨として盃に受けた物を飲んだそうである) -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-07-02 (日) 22:12:12};
---&color(#53575e){きちんと言葉にしなければ、伝わらぬこともございましょう この胸に抱く思いが、恋であるかどうかわかりませんが……そうではない、とも思いません&br;ふふ、一朝一夕にはならぬもの、と覚悟しておりましたが………恋とは何と成りがたく、その道行きは定かならず…(黄金色の瞳を向ける)胸躍るものにございましょう、ハルト様&br;今日も楽しくございました この先も、どうか華子と探して下さいませ いつの日にか探し当てるまで、たしかに見つけたその後も…私は、貴方様と共にあります&br;(逢瀬の数を重ねるごとに両家の往来も増し、ひとつひとつは小さな花がいつしか花筏となって水面を染め上げてゆくように、移ろい変わる関係を大切に守り育ててゆくのでした)}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-07-02 (日) 23:07:23};
---//お付き合い有難う御座いました!それではまたの機会に! -- [[ハルト>ZS/0573]] &new{2023-07-02 (日) 23:56:04};
---&color(#53575e){///最後までじっくりお付き合い下さっただけでなく、思いがけない最高のサプライズをありがとうございました!! せっかくなので飾らせて頂きました…!}; -- [[華子>ZS/0875]] &new{2023-07-04 (火) 00:28:13};