[[TGD/まほろば市内]]

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//なんか つかわれるけはいが ないから つい
//あかいぶぶんが いまとかこの かさねあわせ
-&color(darkred){''██月██日 まほろば市 安住区 千歳家''}; -- [[千歳百華>TGD/0017]]
--&color(darkred){古めかしいのは門構えだけ。&br;門をくぐれば、立て直しと増改築が目に見える、平屋造りの、大きくもなく、小さくもない家があります。&br;&br;玄関に3人、私よりは小柄な人影があります。開けてみましょう。};
--&color(darkred){古めかしいのは門構えだけ。&br;門をくぐれば、立て直しと増改築が目に見える、大きくもなく小さくもない平屋造りの、お爺ちゃんの家があります。&br;&br;玄関に3人、私よりは小柄な人影が見えます。開けてみましょう。};
---「モモ姉」「百華さん」「……こんにちは」&br;&color(darkred){姪の██ちゃん、従妹の█さん、従弟の███くんでした。};&br;久しぶり、と応えると、今年小学生になったという&color(darkred){██ちゃんは、私に};甘えるように&color(darkred){抱きついてきて、私は思わず、彼女の頭を};撫でてあげるのです&color(darkred){。};&br;█さんは、私より三つ歳下のしっかり者で、██ちゃんに「百華さんが迷惑でしょう」と少し笑いつつ、「でも、本当にお久しぶりです」と、お辞儀をします。&br;███くんはというと、今年で中学2年生で、会釈をしてからは、ほとんど黙っています。お年頃なのでしょう、たまに視線が怪しくても、私は咎めません。
---&br;&color(darkred){やがて、私が来たことに気が付いたのか、お父さんの姉で私の叔母の█さんと、従姉の██さんが、台所より顔を出してきます。&br;お父さんの弟に当たる███叔父さんや、█叔母さんの旦那さんは、};二人揃って仕事疲れから、&color(darkred){居間で死んだ};ように休憩しているそうです&color(darkred){。};&br;「来たわね、電車代結構かかったでしょ。お金は足りた?」と言う██さんは、私と同じ市内に住んでいて、昔からたまに構って貰っている間柄。&br;実を言うと、お化粧やお洒落も、お母さんや友達より、██さんにたくさん教わりました。&br;今でも私のことを妹のように可愛がってくれて、「何かあったら、いつでも頼ってね」と声をかけてくれました。&br;█叔母さんはというと、「まだ時間があるから、お爺ちゃんにもご挨拶を」と私を家の奥へと促します。
---&br;&color(darkred){お爺ちゃんはまだ元気でした。};&br;私が挨拶をすると、「おう、来たな」と言葉少なに応えて、最近どうか、大学では上手くやれているか、などと他愛もない言葉を交わします。&br;私が、クレー射撃のできる大学に入ったんだ、と言うと、お爺ちゃんは目を細めて「そうか」と言い、少し考えてから腰を上げ、&br;&color(darkred){部屋の隅の、};厳重そうな施錠のされた&color(darkred){ロッカーに向かいます。};&br;ロッカーの鍵を外し「どうだ、久しぶりに触ってみるか」と言う&color(darkred){お爺ちゃん};に、&br;私&color(darkred){が、};ダメだよ、と言うと、「モモもようやっとそういう分別の付く歳になったな」と&color(darkred){カラカラと笑いました。};&br;少しして、「どうだ、どうせならうちで暮らすか」と言うので、大学があるから、というと、「それもそうか」とまた言葉少なになり、&br;「俺だけじゃなく、親戚は皆協力的だから、いくらでも頼っていい」と言ってから、「あと、客間に荷物を置いてくるように」と言いました。
---&br;従姉の██さんが、「この家、地味に広いよね」と私に付き添ってくれます。&br;そういえば、今日は何の行事で皆集まっているんだっけ、と私が聞くと、██さんは、「百華は気にしなくていいよ」と言います。&br;お父さんとお母さんは家で留守番で、私だけがお爺ちゃんの家というのも、なんだかおかしな話。&br;お父さんは仕事だとしても、お母さんは付いてきてくれてもいいのに。
---&br;&color(darkred){客間に行く最中で、█叔母さんの旦那さんが起きてき};て、改まったご挨拶をしてきます。&br;従姉妹の二人のお父さんです。「これからも、百華さんが良ければ、会ってあげてくださいね」と結び&color(darkred){ました。};&br;&color(darkred){███叔父さんはと言うと、};従弟の███くんのお父さんなのですが、奥さんはもう一人のまだ小さいお子さんとお留守番だそうです。&br;やはり今はぐったりと&color(darkred){眠っているようで、それを見た私は};██さんと一緒に&color(darkred){くすくすと笑いました。};
---&br;&color(darkred){久々のお爺ちゃんの家ですが、私だって、少し歩けば間取りは大体思い出せます。&br;客間として使える部屋は2つあって、};じゃあ&color(darkred){私は};こっち、と&color(darkred){戸に手をかけると};、██さんは、「ダメよ」と慌てたように止めに入ります。&br;なんで?と聞くと、「だって、その部屋には」と██さんは言い淀み、少し考えて、続けて言います。&br;「&color(darkred){そっちには、お父さんとお母さんが、いるでしょう。};」
---&br;&color(darkred){二人とも、};先に到着していたらしく、もうすっかり身綺麗にして、寝床に就いていました。&color(darkred){全然、元気そうでした。};&br;ただ、叔父さんのようにすっかり寝入っているようで、起きてくる気配はありませんでした。&br;██さんは、私に何か言い含めようとしているようでした。でも、あまり耳に入りません。私は、最近こういうことが多い気がします。&br;ただ、しばらくすると、&color(darkred){私が来たことに気付いたらしく、};やっぱり二人共、起きてきました。
---&br;██さんは、何かに驚いたらしく、私に、「お爺ちゃんを呼んできて、私は叔父さんたちを呼んでくるから」と言って、バタバタと廊下を駆けていきます。&br;&color(darkred){私は、};というと、寝起きで&color(darkred){這うように寄ってきたお父さんに左手を取られて&br;&br;'''''――痛い。'''''};
--''10月20日 まほろば市 安住区 千歳家''
---(今日は左手が厭に痛むなあ……)&br; (……何だったっけ。)&br; (――ああ そうだ。) -- [[千歳百華>TGD/0017]]
---&br; (『生きている人にとっては、まだ立って動いている人を、なんとかしたい』)&br; (『千歳さんは銃を持っているのよね。弾は足りているの?』)&br; (『試す意味が無い。 』)&br; (『ははっ!たしかにな!陰気な放送ばっかじゃみんな気が滅入っちまうよな!』)&br; (『私は『事件』の真相を掴みたい でもそれには今以上の困難が伴うわ』)&br;&br; (えっと だから――) -- [[千歳百華>TGD/0017]]
---&br;(かんがえるの やめよ) -- [[千歳百華>TGD/0017]]
---&br;(*静寂*)
---&br;(※千歳百華は 24発分の 散弾実包を手に入れて 帰ってきた)&br;(※千歳百華の お気に入り武器が 更新された) -- [[千歳百華>TGD/0017]]