[[WaG/0001]]

-&COLOR(#0000AA){はい。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-15 (土) 02:11:36};
--&COLOR(#000042){はい。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-15 (土) 02:11:55};
---&COLOR(#000042){こちらにしましょう}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-15 (土) 02:12:31};
-(イネス・ケンジントンは 深い霧に包まれた 大きな湖を望む山道において  かすり傷を負った程度で  巨大戦車を1輌大破させ、 搭乗していたゴブリンと周辺にいたゴブリン 合計    57 体を倒しました!)&br;&COLOR(#000042){ゴブリンが戦車とは……やはり尋常ではありませんね}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-16 (日) 00:43:08};
--&COLOR(#000042){(眼前に迫るは鋼の巨躯。轟音蹴立てて大地を刳り、頭の悪そうな装飾の施された砲塔をキリキリと旋回させる)&br;(既に辺りには幾つかのクレーターが穿たれ、随伴小鬼だったものが散乱している。こちらは飛び散った破片で小さな傷受けた程度)&br;(正直な所、イネスは攻めあぐねていた。動きは鈍重だが、その分装甲板は厚くとても大太刀では歯が立ちそうにもない)&br;(人型の相手であれば鎧の隙間を狙うのがセオリーであるが……)&br;……なるほど(砲口がこちらを捉える。それと同時、彼女はこのデカブツの攻略法を見出した。小鬼の身長程の黒々とした穴が火を噴くよりも早く、女は疾駆した)&br;(背後で爆炎が上がる中、弓を引き絞るような動作で大太刀を構え──)ッ!(突く。伸び切った腕、その先で刀身が弾けるように伸びて)&br;(ペリスコープと呼ぶことさえ憚られそうな粗末な覗き穴の、その奥の小鬼の頭を断ち割る。更に伸びる刃の蛇は内側で跳ねて、次々と搭乗者を喰らい、屠った)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-16 (日) 01:04:52};
---&COLOR(#000042){(引き戻した刀に、怨敵を求める素振りはなく)──ふぅっ(鋭く息を吐き、その刃を鞘へと収めた)&br;(主を失った鋼の箱は重低音を響かせ、その身を戸惑うように震わせる。調べれば出処などが分かるかも、知れないが)&br;(それは自分の仕事ではない、とばかりに踵を返し戦場を後にした)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-16 (日) 01:09:24};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは 薄闇の中 野戦病院の近くで  多少の傷を負いながらも  戦槌や斧、無骨な刀剣で武装したゴブリンの歩兵    98 体を倒しました!)&br;……見張りはこの数に押し通されてしまいましたか。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-17 (月) 01:29:20};
--&COLOR(#000042){(夜明け前が一番暗い。無論その言葉はただ現象を示すのではなく、困難は抜け出す手前が一番苦しいという意味合いである)&br;(が、この場合においては相応しいように思える。倒れた篝火か、あるいは小鬼が放った火矢か、またはその両方か)&br;(上がった火の手が周囲を照らし、無数に蠢く醜悪な小鬼の姿と、それに対峙する女、その背後に位置するテントが浮かび上がる)&br;(恐らく小鬼の狙いはそのテント、即ち野戦病院だろう。抵抗もままならぬ傷病兵と、看護兵の集まり、特に後者はその性格上女性が多い)&br;……虫唾が走る(女は吐き捨て、冷徹な眼差しで目の前の悪辣な生物の群れを見やる)&br;(腰を落とし、既に抜き放たれた大太刀を構える。元より何かを守るために戦うようなタチではないが、今このひと時はそれも悪くない、と思えた)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-17 (月) 01:45:01};
---&COLOR(#000042){(数分もせぬ内に、小鬼の群れは潰走。後に残ったのは肉片と、血溜まりと、身に付けていたと思しき粗末な装備品のみ)&br;(後から来た遊撃部隊の面々が詰めたのもあって、一匹もテントへ辿り着いた小鬼は居なかったようだ)&br;所詮は……烏合の衆ですね(大太刀を鞘に収め、その場を後に──する前に、思いがけず看護兵の一人から感謝の言葉を掛けられ)&br;……いえ、仕事ですので(と返すのが精一杯であった)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-17 (月) 01:53:11};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは 黒い雪が舞う 街道で 襲われていた隊商を護衛しながら  多少の傷を負いながらも  大盾や鎧兜で身を固めたゴブリンの重装歩兵    53 体を倒しました!)&br;……まったく、骨の折れる……}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-18 (火) 00:59:31};
--&COLOR(#000042){(今日は巡回偵察のシフト。戦線からやや離れた場所を回り、小鬼の別働隊の動きがないかを確認する)&br;(黒い雪が降りしきる、禍々しい光景。街道沿いの丘陵の頂上で小鬼の一団に追われる隊商を発見した)&br;(斜面を駆け下り、小鬼と隊商の間に割って入る。戦場の近くで護衛も無しとは迂闊というより他無いが、あるいは護衛の手の回らぬ数であったのかもしれない)&br;(何にせよ、女は仕事をするだけだ。唯只管、小鬼を殺す。殺し尽くす)&br;(それが大盾や鎧兜を纏った重装小鬼であっても変わりはしない。手にした大太刀で斬って、砕いて、&ruby(バラ){分解};して、誅戮する)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-18 (火) 01:08:48};
---&COLOR(#000042){(隊商が無事逃げ切り、今や立っている物はイネス唯一人。辺りに散乱する酷く臭う肉片と、血と、糞尿)&br;(黒い雪は、その醜い全てを覆い隠すように降り続いた)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-18 (火) 01:14:54};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは 雹が叩き付ける 邪教の神を祭る寺院において  かすり傷を負った程度で  マスケットを携えたゴブリンの竜騎兵    98 体を倒しました!)&br;……悪趣味極まりないですね。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-19 (水) 01:02:08};
--&COLOR(#000042){(雹に見舞われ已む無く訪れた寺院。しかしそこは小鬼に拠って貶められ、邪教の神に涜されたものであった)&br;(まばらに設置された松明の灯りが揺らめき、より濃い闇が織り成される。そしてその向こうに濃密な気配)&br;(刹那、閃光、炸裂音。反射的に柱の陰に身を隠す)──銃。(着弾は立っていた場所より右に1メートル程。命中率は高くはない)&br;(発射前に幾つかの物陰に小さな火花が見えたことから、フリントロック式は確実。ライフル銃であればもう少しマシな精度で狙ってくるだろう、となれば恐らくはマスケット。それも粗悪品だ。そう判断すると、女は抜刀した)&br;(この柱の多さでは大太刀は不利。従って初めからもう一つの姿──即ち、鞭を使う)&br;(柱の陰から飛び出すと同時、一番近くの火花の主へ刃の鞭を振るう。断末魔が響くと同時返す刀でもう一匹)&br;(不発に苛立ちの声を上げる者、弾込めに手間取る者、発射炎に目をやられ呻く者、外の石畳を叩く雹)&br;(──そのいずれもが沈黙し、寺院は邪教の神に代わって静寂によって支配された)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-19 (水) 01:19:08};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは 風の強い 切り出した石で組まれた古代の遺跡において  多少の傷を負いながらも  屈強なゴブリンの英雄が率いる強襲隊    84 体を倒しました!)&br;……少しは骨のある相手のようですね。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-20 (木) 00:16:50};
--&COLOR(#000042){(風吹き荒ぶ石畳。屈強な──凡そ小鬼とは呼び難い巨躯のそれと対峙する)&br;(数に頼んだ取り巻きの小鬼共は既に石壁に、石柱に、血の染みとなって最早憚ることもない)&br;(小山ほどもあるような小鬼の英雄は、強者と相見える喜びからか、あるいは極上の雌を前にした興奮からか、位に見合った毛皮の腰巻きの前を膨らませている)&br;(問答出来る程の知性は無いように見えるが、一応、とばかりに女は口を開いた)──一つ、問う。お前は、この戦争が始まった日、金髪に白銀の鎧を着た騎士を見なかったか?&br;(小鬼の英雄は意外な事に、怪訝そうな顔をしてみせた。問われた内容の意味についてか、これから戦おうという時に水を差す行為についてかは分からないが)&br;(その後数瞬、考える素振りをしてから頭を振り「シルカ!!!!!!」と吠え、武器を構え直した)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-20 (木) 00:34:32};
---&COLOR(#000042){(やはり無駄だった。諦念を抱きつつ、目の前の脅威に対処を始める)&br;(大上段、唸りを上げて振り下ろされるバトルアックスは、中央にライオンのレリーフが施された豪奢な品。小鬼共がこれを拵えられるとは考えにくい)&br;(とすれば、先の戦いで功績を上げたその報奨か、あるいは勝ち得た戦利品であろう)&br;(獅子の斧が弾き飛ばした石畳の欠片が、わずかに露出した肌を切るのも厭わず更に観察を続ける)&br;(見た所、乱暴な扱いにも余裕で耐える事から単なる飾り等ではなく、実戦に用いた物と推測できる)&br;(グロム王国の内情には疎いが、名のある戦士の持っていたものに相違あるまい。そうした品を持つ小鬼と戦っていけば、いずれ夫ジョンの品を持つ者とも遭遇する目もあるかも知れない)&br;(それが、今回のように会話もロクに出来ないような相手で無ければ、夫の最期を知ることも出来る可能性は十分にある。あると希望する)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-20 (木) 00:46:13};
---&COLOR(#000042){(横薙ぎの一閃をバックステップで躱し、間合いを詰めてくる相手に合わせて今度は前進する)&br;(股の間をスライディングで潜りながら、脛へと斬りつける。しかし樽を割って作ったような脛当てを断ち切るのが精一杯で、肉までは届かない)&br;(ぱっかりと割れ、ぶら下がる脛当てに一瞬気を取られる&ruby(ゴブリン・チャンピオン){小鬼の英雄};。しかし既に女は跳躍している)&br;(慌てて振り向きざまに振るった拳は、それを見越して空中で身を屈めたイネスには当たらない。それどころか、それを踏み台に更に高く飛び上がり──)&br;''────!!!!!''(裂帛の気合を込めた一閃が振り下ろされる)&br;(一瞬、止んでいた風が女の着地とともに再び吹き荒れ、それに押されて小鬼の英雄の体が揺れ、ずるり、と縦に二つに分かれて倒れた)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-20 (木) 01:08:54};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは 不穏な曇り空の 巨大な吊り橋において  瀕死の重傷を負ってしまいましたが  水をかけても消えない炎を浴びせてくる 多脚戦車を2輌大破させ、 搭乗していたゴブリンと周辺にいたゴブリン 合計    36 体を倒しました!)&br;……吊橋とは随分と不似合いな相手ですね……}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-21 (金) 00:25:19};
--&COLOR(#000042){(吊橋は深い谷の間に掛けられている。効率的に倒すのであれば、相手を吊橋に誘い込んだ後、自分は退避して吊橋を落とせば良い)&br;(……のであるが、現状、吊橋を挟んで対岸同士で睨み合っている状態ではそれも難しい。辟邪刀が伸びると言っても対岸まで届く程ではなし、他方相手の武器がどれ程の物かは推測が難しい)&br;(先日の巨大戦車とは形状が大きく異なる。大きさは小ぶりで、砲塔から伸びる砲身は長く細い)&br;(そして何より、履帯の代わりに妙に細い足のようなものが3対、左右から生えているのだ。つまりは見るからに軽く、なるほど吊橋をルートに選んでも問題はないのかも知れない)&br;(軽量であるという推測に基づけば、あの細長い砲身から放たれるのは重質量の榴弾ではなく別の何かであろうと推測出来る)&br;(あちらから一方的に攻撃してこないことを考えると、それほど射程は長くはなく、それでいて吊橋に何かしら影響が出るものなのだろう)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-21 (金) 00:40:44};
---&COLOR(#000042){(先んじて吊橋を落とせば、敵の侵攻を遅らせる事が出来るだろう。しかし、それでは)……それでは、殺せない。&br;(良い加減に焦れて、こちらから動こうかという所で対岸で動きが起こった。忍耐力で僅かにこちらが勝ったらしく、随伴小鬼が先行してわらわらと吊橋へと足を踏み入れる)&br;(次いで、ギチギチと嫌な音を立てながら多脚戦車が後に続く。まだだ、すぐには引き返せない所まで待って、それから落とす)&br;(抜刀すると、随伴小鬼の一部がこちらの意図を察したか、たじろぎ足を止めようとするが後ろに押され、止まらない)──今。&br;(考えうる最高のタイミングで綱を切る。吊橋は張力を失って足場の役割を放棄、上に乗った小鬼の軍勢は奈落の底へ落ちていく)&br;(一部は橋にしがみついているが、それも対岸に叩きつけられ絶命するだろう。これで終わり──のはずだった)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-21 (金) 00:56:22};
---&COLOR(#000042){(谷底の方からなにか大きな塊が飛び上がり、綱を繋いでいた柱を掴んだ。それは鋼の爪であった)&br;(女は咄嗟に飛び退り、谷から距離を取る。立っていた場所にもう一つ爪が重い音を立て落下、そしてずるずると谷底へ戻っていく)&br;(柱を切って、這い上がろうとする何かを落とそうとした所に、今度は谷底から炎が噴き上がった。女がどうにか避けた炎は、ぼたぼたと音を立て地面に落ち、そのまま燃え続けている。只の火ではない)&br;(なおも威嚇するように炎は数度噴き出して、イネスに反撃の暇を与えぬまま、その炎の主が谷底より姿を現した)&br;……しぶとい(直上に噴き上げたが為に自らも炎に包まれながら、多脚戦車がその細い砲口を女に向けた)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-21 (金) 01:16:10};
---&COLOR(#000042){(辺りを火の海に変えながら、多脚戦車が暴れ回る。かねてより不穏な雲行きだった空は、大粒の雨を降らせ始めたが炎の勢いはまるで衰えを見せない)&br;(砲塔の動きは思いの外早く、足回りも軽快。一対一ではほぼ死角がない上に、こちらはどんどん動ける範囲が奪われていく)&br;(肌を焼き、呼吸さえも困難な熱の中、しかし女は戦う意志を捨てずにいる。幸か不幸か、相手は自ら撒き散らした炎のおかげでこちらを見失っているようだ)&br;……いっそ、どちらが先に蒸し焼きになるか……賭けてみるのも良いかも知れません、ね……&br;(消えぬ炎の中、不敵に笑みを浮かべる)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-21 (金) 01:29:29};
---&COLOR(#000042){(実はこの状況に至るまでに数度攻撃を試みたが、鞭の状態では断ち切る力が弱く、か細い脚ですら切り落とすに至らない)&br;(かと言って、大太刀の間合いに入ろうにも火の海を渡って行かねばならない)&br;(このまま居てもいずれ死ぬ。ならば、炎に飲まれようとも一太刀浴びせよう。腹は決まった)&br;(女は焦げた空気を胸一杯に吸い込み、やや前傾に、ゆっくり腰を下ろす。熱さはもう、気にならなかった。意識が、只一太刀の為に鋭く研ぎ澄まされていく)&br;''!!''(矢のように飛び出した女は炎の海を駆け、その勢いのままに渾身の一刀を見舞った)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-21 (金) 01:40:26};
---&COLOR(#000042){(後からやってきた兵によってイネスは助け出された)&br;(しかし不思議なことに、周囲の惨状からは想像もつかぬほどに無傷であったという)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-21 (金) 01:43:09};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは 薄闇の中 鬱蒼とした森林において  多少の傷を負いながらも  物音を立てず奇襲してきたゴブリンの軽装歩兵    29 体を倒しました!)&br;……なんと張り合いの無い。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-22 (土) 00:12:30};
--&COLOR(#000042){如何に音を消し(左から右へ、横薙ぎの一閃)&br;気配を消そうと(そこから再び左へ横に薙ぎ)&br;……臭いで分かるんですよ(一息溜めを入れて一回転。小鬼ばかりか木々さえも薙ぎ倒され)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-22 (土) 00:17:46};
---&COLOR(#000042){……リハビリにもなりません(辟邪刀を鞘へ収め、大層つまらなそうに溜息を吐いた)&br;(先日の戦いの後、イネスは野戦病院で目を覚ました。味方兵によって運び込まれたのである)&br;(助け出した兵の言によればあの日、激しく火の手の上がる一角を発見し急行。そこで多脚戦車の残骸と落ちた吊橋、そして倒れているイネスを発見したとの事)&br;(目立った外傷はなかったが、念の為しばらくの休養を命じられ、それがようやく終わったのが今日だったのである)&br;……せめてこの5倍は欲しい所でしたね。次に期待しましょう……(次の敵を求め、女は歩き去った)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-22 (土) 00:27:43};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは 土砂降りの中 湿地帯において  多少の傷を負いながらも  水をかけても消えない炎を浴びせてくる 多脚戦車を2輌大破させ、 搭乗していたゴブリンと周辺にいたゴブリン 合計    78 体を倒しました!)&br;……雪辱戦、と参りましょうか。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-23 (日) 00:08:54};
--&COLOR(#000042){(先の戦いで発見された残骸を解析した結果、多脚戦車の構造が明らかになった)&br;(それにより、強敵と思われた多脚戦車にも幾つかの弱点が存在する事が分かったのだ)&br;(例えば、ある程度の高低差には強いものの、足場の悪い場所では接地面積が仇となり、自慢の足が沈み込んでしまい機動性が極端に下がること)&br;(燃料を投射する圧力に限界があるため、砲口の直上にタンクが設置されており、上面装甲が薄いのと相まって実は熱に弱い事)&br;(そして原理上、一度火種を失うと再着火が難しい事。イネスは今回はここを突破口と定め、動き出した)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-23 (日) 00:28:24};
---&COLOR(#000042){(まず随伴小鬼に構わず、初手で砲口部に設置された火種を切り落とす。戦車は慌てて火炎を噴こうとするが、その口からはゼリー状の燃料が吐き出されるばかり)&br;(次いで随伴小鬼を処理しつつ、戦車に肉薄。湿地に嵌りもたつく脚部の内、前方の一対を切り離す)&br;(すると、戦車は満タンに近いタンクの重みでつんのめり、突っ伏すように倒れ込んだ。戦車から距離を取りつつ、再び随伴小鬼を処理)&br;(ある程度離れた所で鞭状にした大太刀を振るい、上面装甲、タンクの辺りに切込みを入れる。そして徐に──)&br;(脚を切るついでに回収した火種をそれぞれのタンクへと投げ込んだ。起き上がらせるのを諦めた操車小鬼が、ほうほうの体で脱出するが時すでに遅し)&br;(派手に吹き飛ぶ多脚戦車の爆炎を背後に、納刀した女は悠然と歩き去るのだった)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-23 (日) 00:39:46};
-遊撃部隊に女子供が多い、って評は本当だと思った。しかも強い女が多い -- [[歪歪>WaG/0003#hi]] &new{2019-06-23 (日) 13:42:27};
--&COLOR(#000042){……大概の男性は正規軍に所属するのが普通、なのではないでしょうか。正規軍に女性の居場所はないのかどうかは存じませんが。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-24 (月) 00:07:32};
---&COLOR(#000042){(//そして申し訳ありませんが文通すいっちおーん!)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-24 (月) 00:09:05};
---なのかなー。とりあえずひと癖もふた癖もある個性的な面々が揃ってるのは間違いない。良い刀だねっ(//いいんだ!) -- [[歪歪>WaG/0003#hi]] &new{2019-06-24 (月) 06:44:40};
---&COLOR(#000042){どうでしょう、ね……切れ味に関しては疑う余地はありませんが、「善い」モノでは無いとは常々感じますね。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-24 (月) 23:39:09};
---でも悪しきモノでもないよ、きっと。だってその刀が無ければ、もっとたくさんの悲劇が生まれるわけで、強い刃があるに越したことはないって、私は思うの -- [[歪歪>WaG/0003#hi]] &new{2019-06-24 (月) 23:57:21};
---&COLOR(#000042){……かも、知れません。まあ、私は善きにつけ悪しきにつけ、小鬼を一匹でも多く殺せる物であればそれで良いのです。&br;それが私がここに居る理由ですから……というのは貴女も変わりないことではあるのですが。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-25 (火) 00:10:22};
---うんうん、私も似たようなもの。できるだけたくさん倒して戦争を早いところ終わらせてしまいたいね。お互い頑張ろう!イネスさん!!(ささっ、と握手を求める) -- [[歪歪>WaG/0003#hi]] &new{2019-06-25 (火) 00:27:20};
---&COLOR(#000042){そうですね……(自己紹介の際に興味がない、つまり馴れ合うつもりはないと言った手前ではあるが、連携する機会の可能性を考慮すれば険悪な関係は避けるべきだ)&br;すみません、少し待って下さい……(ガントレットのストラップを外し、露わにした白い手で握手に応えた)……ええ、頑張りましょう。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-25 (火) 00:35:37};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは 土砂降りの中 鴉の大群が見下ろす山間の村において  かすり傷を負った程度で  大陸侵攻を企てる ゴブリンの皇子とその親衛隊    99 体を倒しました!)&br;好機……!}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-24 (月) 00:08:27};
--&COLOR(#000042){(イネスと数人の隊員は山間の村で待機していた。数日前に国外で目撃された小鬼の一団の予想進路上にこの村が位置するためであった)&br;(村内は静まり返り、大粒の雨が屋根や地面を打ち付ける音だけが響く。既に村民の避難は完了しているのだ)&br;(ここに至るまでの偵察から、敵の規模や構成が明らかとなり、束ねているのがかなり高位の小鬼と推測された)&br;(故に、罠を張り確実に仕留められるよう取った策こそが、この村へと誘い込んでの迎撃であった)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-24 (月) 23:55:17};
---&COLOR(#000042){(やがて、村の入口の門に配置された見張りが合図を出す。全員が配置に着き、敵が門を破り現れる瞬間を待った)&br;(数分と経たぬ内、村に轟音が鳴り響く。丸太で組まれた門をこじ開けんとする小鬼の軍勢である)&br;(門はやがて歪み、ひしゃげてその役割を放棄。弾け飛んだ門扉の向こうから体当たりを敢行していたホブと、その合間から小鬼が我先にと雪崩込んでくる)&br;(更にその向こう、神輿のようなモノが見えた。ターゲットだ)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-25 (火) 00:05:25};
---&COLOR(#000042){(ターゲットの神輿が門を潜った所でその背後、両脇が派手に爆発し、ここのところの大雨で緩んだ地盤が大規模な地滑りを起こした)&br;(小鬼の大名行列の後半部分が土砂に飲み込まれ、流れた木々に押し潰される。退路を失い恐慌状態に陥った小鬼の群れをイネスと隊員達が淡々と処理していく)&br;(運良く逆側の門へ辿り着いた者も、待ち構えた別の隊員によって終わりを迎える)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-25 (火) 00:17:42};
---&COLOR(#000042){(しかしそんな入れ食い状態も長くは続かなかった。神輿の上の小鬼が立ち上がり、一喝したのだ)&br;(小鬼たちは半数以下まで数を減らしながらも、やにわに恐慌から立ち直ると村の中央の広場になった所へ集まり隊列を組む)&br;(そこへ次なる罠が大口を開け、小鬼共を飲み込む。落とし穴。小鬼が集まったタイミングで、魔法で覆った斥力の蓋を外したのである)&br;(落下した小鬼達を穴の底で待ち構えるのは尖った木の杭。ホブを殺すには十分な長さがあり、且つ死体を足場にしても届かぬ程に深い)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-25 (火) 00:29:26};
---&COLOR(#000042){(村に押し入って十数分。そんな僅かの時間で手勢の殆どを失い、神輿の上の小鬼は呆けた顔で玉座に身を預けた)&br;(周囲の、親衛隊の特に上位と思しき数人が、指示待ちか、神輿の上に声を掛けるが返事はない。神輿を担ぐ小鬼はそれぞれに顔を見合わせるばかり)&br;(イネスは前に出、落とし穴越しに声を張り上げる)投降しろ。知っている事を洗い浚い白状すれば命までは取らない。&br;(何を生意気な、と襲いかかってきた上位親衛隊を一刀に斬り伏せ、落とし穴に蹴り落とす)……返答は如何に。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-25 (火) 00:47:31};
---&COLOR(#000042){(捕縛されたのは後に皇子と判明し──更にその後、イネスの殺害数に計上されたという)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-25 (火) 00:49:08};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは しんしんと雪の降る 湿地帯において  傷ひとつ負うことなく  戦槌や斧、無骨な刀剣で武装したゴブリンの歩兵    59 体を倒しました!)&br;……この程度ですか。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-25 (火) 00:50:33};
--&COLOR(#000042){(先日捕らえた小鬼の皇子の言に拠れば、始まりの戦場は混沌としていて誰がジョンを殺害したかは分からなかった、らしい)&br;(後日、手柄を求めて名乗り出た小鬼が出たのでソイツに褒賞を与えたとの事であった)&br;(与えたのは剣と鎧の一部。つまりそれを身に付けているものが下手小鬼である)&br;(それを倒せば、ひとまず区切り……となるでしょうか?そんな事を考えている間に事は済んでいた)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-25 (火) 00:53:58};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは 時空のゆらぎが発生し、時折景色が歪む 炎に包まれた村落において  多少の傷を負いながらも  スライムや岩を投擲してくるカタパルト を破壊し、周囲に陣取っていたゴブリン 合計    61 体を倒しました! )&br;……面妖な。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-27 (木) 00:03:57};
--&COLOR(#000042){(投石機による遠距離攻撃を受けている部隊の支援のため、軍師によって算出されたポイントに到着したイネス。そこは既に陥落した村であったが、予想を超えた異様な光景が広がっていた)&br;(時折陽炎のごとく景色が揺らぎ、村の在りし日の姿と思しき幻影を垣間見せる。そんな中、小鬼達はそれに気を取られつつ投石機による攻撃を続けているのだ)&br;(何の影響か想像も付かないが、観察の結果出現タイミングは不定ながら場所は一定であり、覚えていさえいれば回避は可能だ)&br;(そうと決まれば、後はいつもと変わらぬ仕事が始まった。小鬼を殺す、只、それだけ)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-27 (木) 23:34:30};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは 雲の隙間から陽の光が降り注ぐ うずたかく積まれた白骨の山が並ぶ廃棄場で  多少の傷を負いながらも  飛空艇を1隻破壊し、搭乗していたゴブリンと 周辺にいたゴブリン、合計    102 体を倒しました! )&br;飛ぶ、必要がありますね……}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-28 (金) 00:04:04};
--&COLOR(#000042){(人間、飛ぶようには出来ていないというのが通説である)&br;(だがそれも過去の話。あの手この手で空を追い求める人類は、その過程で様々な技や術を産み出した)&br;(これはその中でもかなりの──力技の部類であった)&br;(女は飛翔する。否、格好つけて落ちているのだ。地上より暴風とも呼べるような強烈な風魔法によって打ち出され、慣性の法則に従いつつも風に乗って、落ちていく)&br;(飛空艇は様々なタイプがあるが、今回の相手は一般的な形の船の上に何らかのガスを詰めた気球のようなものを取り付けたものである)&br;(推進力となるプロペラは人力、もとい小鬼力。そのため機動力は高くはなく、積載量も決して多くはない)&br;(──さて、空中に身を躍らせたイネスは抜刀。一刀のもとに気球部分を斬り裂き、降下を始める飛空艇の甲板へ降り立った)&br;(落下までの間に船上の小鬼は全滅。更に落下地点に居た小鬼を数十巻き込む戦果となった。因みにイネスは落着直前に飛び降り、多少の傷で済んだという)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-29 (土) 23:07:18};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは 吹雪に見舞われた 炎に包まれた村落において  かすり傷を負った程度で  知略に長けたゴブリンの大将軍とその配下    144 体を倒しました! )&br;……手応えがありそうですね(獰猛な獣を思わせる笑みを浮かべる)}; --  &new{2019-06-29 (土) 00:27:52};
--&COLOR(#000042){(一面白銀の中に、赤と緑の色彩。崩れ落ち、しかし未だ燻る家屋の火と、百は下らぬ小鬼の軍団である)&br;(対するこちらはイネスと他数人。休戦を挟んでより、イネスには部下がついた。上司ではないが軍師も入り、動きはより戦略的になっている)&br;(隊長などは自分の柄ではないが、それでも戦う機会が減らない限り文句はなかった。軍師の的確な指示もあり、以前より出来ることは増えている)&br;(知略に長けた小鬼の将相手でも、それは遺憾なく発揮された。女は前以上に死角が無くなり、閃く刃はいよいよ冴えを増す)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-29 (土) 23:42:53};
---&COLOR(#000042){……さて、最後の一人(辟邪刀を低く、構え呟く。軍師からの念話は『生け捕りに出来れば色々聞けそうだね』との事であるが)&br;'''「……貴様は、皇子を殺した者だ、ナ?何故殺し、タ。捕虜を殺すのハ、貴様らノ、道義にとやラに、反するのではない、カ?」'''&br;(イネスは小鬼の言葉に一瞬呆気に取られ、その後不意にくつくつと笑う。夫の死後初めてと言っていい笑いである)&br;……小鬼が道義とは、笑わせる。智将と呼ばれる程ならばジョークも一流という訳か?&br;──道義、などという物は、同じ価値観を持つ者の間でしか成り立たない。私は、お前たちの流儀に合わせたまで。&br;(鋭い視線を受け、小鬼の将は小さく頭を振る)'''「自業自得、という訳だ、ナ……異論は、無イ。我らと人と、は古来よりいがみ合う関係。なれド……」'''&br;(『あら、和平望みそうな雰囲気のヤツだね?』という軍師の軽口を流して、イネスは告げる)……捕縛して下さい。抵抗の素振りを見せたら、私が斬ります。&br;(和平への光明を見出した──訳ではなく貴重な情報源として、利用価値があると判断したに過ぎない)&br;(引き出せる情報を全て引き出したその後、小鬼の将はイネスによって処される事となった)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-30 (日) 00:27:09};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは 小雨に煙る 煉瓦造りの倉庫街で  かすり傷を負った程度で  水をかけても消えない炎を浴びせてくる 多脚戦車を2輌大破させ、 搭乗していたゴブリンと周辺にいたゴブリン 合計    89 体を倒しました! )&br;火を噴く戦車は見飽きました(ボソリと、女は呟き、いつもの如く斬り伏せた)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-06-30 (日) 00:29:38};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは 雹が叩き付ける 瓦礫の山と化した旧市街で  多少の傷を負いながらも  出来の良いマスケットを斉射してくるゴブリンの竜騎兵    91 体を倒しました! )&br;……恐るるに足る相手ではありません}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-01 (月) 00:35:10};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは しんしんと雪の積もる うずたかく積まれた白骨の山が並ぶ廃棄場で  消耗が激しく、帰還に手間取りましたが  とても精巧なクロスボウを担いだゴブリンの弩兵    62 体を倒しました! )&br;……マスケットよりも余程厄介ですね……}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-02 (火) 00:35:54};
--&COLOR(#000042){『作戦概要を説明するね。陥落した砦への最短ルート上にある、小鬼のゴミ捨て場と思われる場所で正規軍の一団が狙撃を受けた。&br;クロスボウによるもので、先頭に立っていた兵はハリネズミみたいになったそうだ。&br;確かに、拠点を守るのに重要なポイントだとは思うんだけれど、それにしたって狙撃兵をそんなに配置するのは他にも何か別の理由があると考えられる。&br;という訳で……戦術魔法等で吹き飛ばすのは止めて、少数精鋭での攻略と相成った訳。君には狙撃兵を片付けて貰うことになるね』}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-04 (木) 01:49:41};
---&COLOR(#000042){(それは作戦なのだろうか、という言葉を飲み込んでイネスは戦場へと臨む)&br;(兵の間で白骨の丘と呼ばれるこのゴミの集積場は、その名の通り数え切れぬ程の遺骸で形作られていた)&br;(その薄汚れた象牙色の山を、予てよりの降雪が白く覆い隠している。小鬼がいれば目立ちそうなものであるが、緑の色彩は一切見当たらない)&br;(白の支配する世界の中、ただ一点の黒が、息を殺して敵の気配を探っている)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-04 (木) 02:06:21};
---&COLOR(#000042){(しんしんと雪の降る音、自身の抑えた呼吸、心音。気配が全く無いわけではないが、しかし恐ろしい程に薄い)&br;(手練の狙撃手の中には、そうした気配を消す能力に長けた者も居ると聞く)&br;(気配を探るのは無駄と判断し、発射音を辿る方策へと転換。一歩、踏み出す)&br;(途端、空を裂き数十のボルトがイネスへ襲いかかった。女は無駄のない動作でそれを切り払い、打ち落とし、躱す)&br;(更にその動作の中で振るった刃の鞭で、僅かな発射音のした箇所を凪ぐ。手応えはあった。しかし結果を確認しないままに、更なる回避行動へ移る)&br;(殺到する第二射をいなし、再び発射元を潰す。そしてまた回避、攻撃。この場にどれ程の狙撃手が居るというのか)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-04 (木) 23:51:50};
---&COLOR(#000042){(雪の積もった骨の上、休む間もなく無数の狙撃を回避し、その上でかすかな音を聞き取り、そこへ反撃。人の範疇をやや外れつつあるイネスであっても、消耗は避けられない)&br;(反撃の度に、飛来するボルトの数は減っていった。疲弊も限界、という所でようやく屍の山は本来あるべき死の世界へと戻る)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-05 (金) 00:02:53};
---&COLOR(#000042){(その後、終了の報告を受けて回収に向かった他の隊員によって、躯の山に身を預けて眠っているのを発見されたのだった)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-05 (金) 00:06:18};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは 太陽が欠けて闇に包まれた 奪われた砦に乗り込み  かなりの深手を負ったものの  身体が痺れ、涙が止まらなくなる白煙を吐く 多脚戦車を1輌大破させ、搭乗していたゴブリンと 周辺にいたゴブリン合計    77 体を倒しました! )&br;満を持しての新作、と言ったところですか……}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-03 (水) 00:19:36};
--&COLOR(#000042){(奪われた砦の奪還のため派遣されたイネス隊。その眼前に現れたのはまたしても多脚戦車であった)&br;(ひと目見て新型と分かったのは、砲口部の火種が見当たらないせいである。対策なのか、それとも火炎放射型ではないのか……)&br;(それがはっきりしたのは、他の隊員より先行していたイネスの身に起こった異変によってであった)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-04 (木) 00:51:46};
---&COLOR(#000042){(突如咳き込み始め、膝を付くイネス。次いで後続の隊員にも若干の影響が出始める)&br;『ガスの方か……!総員撤退、魔術師は風を起こしてガスを隊から引き剥がして。効果が弱まったら、前衛二人がイネスを担ぎ出して、後衛はそれを支援』&br;(軍師の指示の元、速やかに撤退が行われる。退避先は森の中、多脚戦車が入り込めない風上の位置だ)&br;『……よし、全員居るね。イネスの容態は?』&br;(イネスは涙、咳ともに止まらず、身体も動かせない。他の隊員も全く無事とは言えず、彼等の脳裏に任務失敗という言葉が過る)&br;……けほ、やり、ます……っこほ、っん……(そんな中、イネスが身を起こそうとするがもがくような動きにしかならず、隊員がそれを制止する)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-04 (木) 01:03:39};
---&COLOR(#000042){『……クレリックの《浄化》が効くかも知れない』&br;(ガスに対する対策はほぼ無いに等しいが、毒に類するものであれば魔術師の《解毒》の魔術、ないし聖職者の《浄化》の奇跡が通用するかも知れない、と軍師は踏んだのだ)&br;……っげほ、《浄化》、は……っぐ、は……目と、呼吸器を重点的に、お願いします。&br;『麻痺はどうにか出来る、ってこと?』&br;(クレリックの手から放たれる淡い光の中、訝しげに問う軍師にイネスは弱々しく頷いて答えた)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-04 (木) 01:11:16};
---&COLOR(#000042){(砦の前庭にイネスが立つ。女は俯き、だらりと腕を下げ、ゆらりゆらりと身体を引きずるように歩く)&br;(右手には辟邪刀が縛り付けられており、その姿は異様の一言である。が、しかし。うかつにも近付いた一匹が瞬時に膾となり、状況を飲み込めないながらもガスマスクらしい物を被った小鬼達は身構えた)&br;(ゆらり、ゆらり。女が非人間的に身を揺らす度、襲いかかる小鬼が血飛沫を撒き散らし、汚物へと変わり果てる。既にガスは散布され辺りに充満しているが、女は一向に歩みを止めない)&br;(業を煮やし、多脚戦車が踏み潰さんと足を掲げる。それに反応して、イネスは勢いよく腕を横に振り、その先に括り付けただけの大太刀でそれを斬り払った)&br;(そして返す刀、というには余りにも強引な軌道で斬り上げ、更に壊れた人形のように身を捩る)&br;(鋼の蛇と化した刃が暴れ回り、眼前の戦車を、肉片を含んだ数多の鉄屑へと変えた)&br;(途端、女は激しく咳き込み滝の如く大量の血液を吐き出す。それはドス黒く凡そ生きている者の血とは思えない色をしていた)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-04 (木) 01:31:15};
---&COLOR(#000042){(その後、鞘に収めた辟邪刀を杖に、イネスは縋るように立ったまま隊員が事後処理をする様を眺めている)&br;『なんとか出来るというから任せたけれど、だいぶ無茶をしたじゃないか。インナースーツの機能で無理に身体を動かしたんだろう?』&br;(イネスは未だ青白い顔で小さく頷く。あの非人間的な動きは、スーツの補助機能を最大限活かし、操り人形をイメージして外から自分を動かしていたが故である)&br;(呼吸に関しては、軍師のアイディアで、魔術師と聖職者の合わせ技で作られた簡易的な《術的ガスマスク》とも呼ぶべき物で凌いだ)&br;『……で、その妖刀に血を吸わせて、その力で毒を排出した、と。本当に無茶苦茶だよ君は』&br;……ええ(人知れず、女の未だ血の気の薄い唇の端が、僅かに釣り上がった)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-04 (木) 01:41:16};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは 不穏な曇り空の 先日の雨で増水し今にも溢れそうな河川沿いで  かすり傷を負った程度で  巨大戦車を2輌大破させ、 搭乗していたゴブリンと 周辺にいたゴブリン合計    80 体を倒しました! )&br;……2両で来ようと同じことです。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-04 (木) 00:45:16};
--&COLOR(#000042){『折角だし、ここは地の利を活かすとしよう。良いかい?まずは……』&br;(イネスが戦車を川沿いへ誘き寄せる。そこへ先だっての雨で緩んだ河岸を魔術で崩壊させ、増水した川へと落とす作戦である)&br;『元々結構深い川だからね、いくらあのサイズでも水没しないわけがない。後は随伴と、逃げ出したヤツを始末すればそれで済む』&br;(結果、その通りに事は運び、労せず2両を葬り去る事に成功したのだった)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-05 (金) 00:15:22};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは 深い霧に包まれた 攫った人型生物の雌を使ってゴブリンを生産し、 急速に成長させる設備のある魔宮において  多少の傷を負いながらも  知略に長けたゴブリンの大将軍とその配下    183 体を倒しました! )&br;……やはり滅ぼすべきですね。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-05 (金) 00:08:58};
--&COLOR(#000042){(魔宮の中を暴風が、深い霧を晴らさんばかりに吹き荒れていた。それはイネスの怒りによる物ではなく──辟邪刀、その身に宿した怨念によるものであった)&br;(怨敵を求め舞い踊る刃は桜吹雪の如く、閃き、揺らめく度に小鬼を肉片へと変える)&br;(隊員達は後について討ち漏らしを処理する陣形であったが、そうする相手が見当たらないまま、一行は奥へと進んでいく)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-05 (金) 01:26:00};
---&COLOR(#000042){(立ちはだかる巨大な鉄の扉さえ細切れに変え、女は進む。やがて、かなり広さのあるホールのような場所へと辿り着いた)&br;(広い空間でありながら妙に湿っぽく、生臭さが充満している。壁は怪しげな光に照らされ、浮かび上がる凹凸は時折不規則に蠢き、呻き声を上げる)&br;(目を凝らすと、それは単なる壁の凹凸ではなく、捕らえられた女達であった。個々に差はあるが一様に腹が膨れ上がっている)&br;(後方、追いついた隊員の中から悲鳴が上がる。と、そこへ、耳障りな甲高い声で問いかける者があった)&br;'''「キサマ等!誰ノ許可を得テここに居ル!!此処ハ、キサマ等の様ナ薄汚イ人間の立ち入っテ良イ場所ではな──ア?」'''&br;(最後まで言い切らず真っ二つに裂けて倒れた。何やら上位の者であったようだが、こうなっては他の小鬼と変わる所はない)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-06 (土) 00:30:05};
---&COLOR(#000042){(魔宮はまだ、奥に続いている。辟邪刀は未だ、その身を怒りに昂ぶらせたままだ)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-06 (土) 00:32:35};
-&COLOR(#000042){(イネス・ケンジントンは 生温かい風の吹く 攫った人型生物の雌を使ってゴブリンを生産し、 急速に成長させる設備のある魔宮において  かすり傷を負った程度で  超巨大多脚戦車を1輌大破させ、 搭乗していたゴブリンの皇子と近衛兵 合計    182 体を倒しました! )}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-06 (土) 00:06:15};
--&COLOR(#000042){(襲いかかる小鬼を物言わぬ挽肉へ、大扉を用を為さぬ鉄屑へと変えながら、イネスと他の隊員達は更に奥へと進んでいく)&br;(既に軍師を経由して、捕らえられた者達の救助要請は行われているが、総数は依然掴めないままである)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-06 (土) 00:40:50};
---&COLOR(#000042){(幾つホールを過ぎただろうか。やがて、凡そ人類の美的センスとかけ離れた、歪み捻じくれた装飾の施された、一際大きな扉が一行の行く手を遮る)&br;(終わりを予感させるその扉を、イネスは斬って捨てた。ここに至るまで刀を振るい続けた女は、しかし、息の一つも切らす事なく扉の向こうを睨みつける)&br;(大広間の最奥、岩を削り出したような歪な壇上に、扉と同じ異様なデザインで飾られた玉座がある。その上から、邪悪に燃える赤い双眸が闖入者を睨めつけていた)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-06 (土) 00:54:07};
---&COLOR(#000042){(事前の情報で、この魔宮には大将軍と皇子が居ることが分かっている。先程斬り捨てたのが大将軍とすれば、目の前にいるのが皇子だ)&br;(玉座の大きさは人とそれ程変わらず、相対的に座っている者の大きさが推し量る事が出来た)&br;(小鬼と思えぬ大きさ、されどホブ程大きくはなく。見る限り、その体格は人のそれに近い)&br;(皇子が手を上げ、前方へと投げるような動作で下ろす。それを合図に、玉座の両脇の闇に控えた近衛兵達が、イネスへと襲いかかる)&br;(それらはいずれも、やはり人に近い体格を持ち、手練の動きで女を追い詰めんとする)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-06 (土) 01:07:35};
---&COLOR(#000042){(力、技、共に従来の小鬼を遥かに凌ぐ近衛兵。この魔宮はこれらの強化小鬼兵を生み出すための物なのだろうか)&br;(もっと早い時期に量産に成功していれば、人類にとってかなりの脅威となったであろう。しかし最早手遅れだ)&br;『趨勢は既に決したよ。皇帝が王女の挑発にノッた所で完全に、ね』&br;(そしてまた、この魔宮での戦いも終わろうとしていた。妖刀と一体となった女にとって、強化されようと小鬼は小鬼でしかない)&br;(一人二人と、板金鎧の上から断ち割られ絶命していく。最後の一人が倒れ伏すと、不意の振動が広間を包んだ)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-06 (土) 01:16:24};
---&COLOR(#000042){(ゆらりと皇子が玉座より立ち上がり、その身を包む白銀の鎧が露となる。はらりと溢れる髪は金、赤々と燃える瞳を収めた顔は──)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-06 (土) 01:23:27};
---&COLOR(#000042){(忘れようのない、あの人の)&br;(しかし、それを確かめる間もなく、皇子は玉座ごと床下へと沈み込んで──否、床がせり上がっているのだ。壇が崩れ、その下から黒い鉄がむき出しになる)&br;(地響きと共に姿を現したそれは、今までの物とは比べ物にならぬ威容を誇る、超巨大多脚戦車であった)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-06 (土) 01:26:37};
---&COLOR(#000042){(車体は従来の巨大戦車をアップサイジングしたような代物であるが備えた砲身は長大で、用途が明らかに異なる事が見て取れる)&br;(足回りも火炎放射型の頼りない物ではなく、太くどっしりとしており機動性よりも防御力を重視しているようであった)&br;(それは立ち上がると破砕音を轟かせ、背後の壁をぶち破った。後退を始めたのだ。それを追ってイネスが駆け出す)……逃さない。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-06 (土) 01:39:02};
---&COLOR(#000042){(如何に鉄製の大扉を断ち切る妖刀であろうと、流石に30センチはあろうかという装甲板を斬り裂くのは不可能だ)&br;(速度こそ走って追いつける程であるが、攻撃が通らないのでは攻略のしようがない)&br;『……だからといって諦める僕達じゃあないさ。とは言え少し時間が欲しい所だけれど』&br;(軍師が糖分補給を始める。バナナ、チョコレートその他諸々、用意した物を片っ端から貪り食っていく、その最中もその頭脳は高速回転を続けていた)&br;(イネスと隊員等は時間を稼ぐべく、攻撃を続ける。幸いにして、長大な砲は足元へは向けられないらしく、反撃が来る事はない)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-06 (土) 01:54:24};
---&COLOR(#FF99AA){(こうした相手は足回りを攻めるのが定石だけれど、これだけの強度と質量を持った物を、破壊するなり、引っ掛けるなり出来るような手段は、流石に無い)&br;(足の運びからして、応答性はあまり高くないようだから、バランスさえ崩せれば一発だろうけれど……)}; -- [[ラヴ>WaG/0024]] &new{2019-07-06 (土) 02:02:04};
---&COLOR(#000042){(多脚戦車は足を止めると、重そうに砲身を持ち上げていく)&br;『全員、戦車の後方へ回って!術士は全力で防壁を張るんだ!早く!!!』&br;(砲口の上昇が止まるのと、防壁の展開はほぼ同時であった。間髪を入れず閃光、爆音、猛烈な衝撃。戦車の後足が沈み込む)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-06 (土) 02:06:40};
---&COLOR(#000042){(後の調査で、王都より西に数キロの草原にて砲弾が発見された。無論この砲撃によるものであり、これは王都への直接攻撃が可能であった事を示唆していた)&br;『皆!無事!?』&br;(軍師の問い掛けに全員が答える。防御行動はどうにか間に合ったようだ)&br;……耳鳴りが少々しますが、戦闘に支障はありません。それより、提案です。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-06 (土) 02:14:36};
---&COLOR(#000042){『……ふむ、なるほど。この間使った風の跳躍魔術で、上面装甲へ乗って攻撃を加える……か。悪くない。&br;でも、そのプランなら先に砲身へ攻撃を加えて欲しい。恐らくその戦車は王都への直接攻撃が可能なはずだ。早急にその手段を奪わなければならない&br;どうにか使用不能にしたら、上面装甲を、もしくは内部へ侵入出来そうならそっちでも良い。その辺りは場当たりで考えよう。&br;他のメンバーは……そうだ、賭けになるけど良いかな?』&br;(巨大戦車と同様の給弾機構であれば、サイズ差を鑑みて次弾装填は一分後。それまでにイネスは砲身の破壊を、それ以外のメンバーは弾薬庫への熱攻撃を加える事となった)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-06 (土) 23:42:22};
---&COLOR(#000042){(いざ上へ登ってみると、流石にこのサイズの砲身を圧延・鍛造で作るのは無理だったらしく、鋳肌が剥き出しなのが分かる。イネスは躊躇わず手にした刃を振り下ろした)&br;(金属同士が打ち合う音が響く中、多脚戦車の足元では底面の弾薬庫があると思われる箇所へ、火炎を浴びせている)&br;(魔術の心得のある者は火炎の魔術を、そうでない者は火炎放射型多脚戦車より得た、油脂燃料手榴弾を投じた)&br;(何度目かの打音の後、耳障りな金属の軋む音と共に、掲げられた砲身がその役目をゆっくりと放棄する)&br;(砲身分の重さを失って多脚戦車がバランスを崩し大きく傾き、それと同時に折れた砲身の根本が爆音と共に火を吐き出す)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-07 (日) 00:10:28};
---&COLOR(#000042){くっ……!(急斜面となった上面装甲部を滑り落ちるイネス。咄嗟に大太刀を鞭に変えて振るい、装甲板の継ぎ目に切っ先を突き立て命綱とする)&br;……まだ、終わる……訳には……っ(そう、まだだ。かの皇子を、見定めるまでは、死ねない)&br;(どうにか体勢を立て直そうと多脚戦車がもがく。しかし何度目かの内部誘爆でついに動力をやられたか、脚部から力が失われゆっくりと崩折れていく)&br;(結果、水平に戻った車体の上で身を起こすイネスの眼前で、円形の装甲パネルが上方へとせり上がり、次いで横方向へスライドした。恐らく、ハッチだ)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-07 (日) 22:43:56};
---&COLOR(#000042){(そうして出来た装甲板の穴から、先ほど戦車の起動時に飲み込まれていった玉座と共に小鬼の皇子が現れた)&br;(金の冠、それと似た色の髪。肌は緑で目は赤く光っているが、その顔はやはり見間違いなどではなく、女にとってとても見慣れた物であった)&br;ジョン……なの、ですか……?(思わず、溢れる問い掛け。それは紛れもなく、愛する夫の顔。尤も、本来は白い肌に青い瞳の好青年であったが、どういう理屈かそこだけは小鬼のそれと変わっていた)&br;(そうする間にも小鬼の皇子は、玉座の背凭れの裏に設えられた己の武器を手に取り、イネスへ向ける)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-08 (月) 23:14:43};
---&COLOR(#000042){(ああ、夢ならば覚めて欲しい。こんな、こんな悪夢)&br;(それでも、皇子がそうするように、女もまた己の得物を構え)……貴様は、貴様は……何者だ、答えろッ!(絞り出すように、叫び、問う)&br;'''「我は、次代の皇帝となるべく、造り出された。小鬼の脆弱な肉体を克服し……人を、超える為に、人の……因子を用いられた」'''&br;『そんな技術があるとは驚きだね……それとも、そう吹き込まれたに過ぎないか……』&br;(つまり、ジョンを利用した粗悪なコピー、または洗脳等を施されたジョン本人か。女は頭を振って、ジョンに似た何かを静かに見据える)……刃を交えれば分かる事。&br;────ッ!(イネスは閃光の如く駆け、裂帛の気合とともに雲耀の一太刀を浴びせた)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-08 (月) 23:34:46};
---&COLOR(#000042){(皇子はその一閃を、上段に構えた両手剣の腹で受け、切っ先をやや下に傾斜させた上で身を右に流す事で、斬撃を刀身の上で滑らせて凌ぐ)&br;(そこから身を捻って右水平に振りかぶり、強烈なスイングを見舞う)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-08 (月) 23:43:43};
---&COLOR(#000042){(この振り下ろした体勢から刀身で受けるのでは間に合わない。刀をコンパクトに回して右手を逆手に持ち替え、柄頭を相手の刀身の下に割り込ませ、かち上げてスイングの軌道を逸らす)&br;(身長差を活かしてその下を潜るようにしながら、脇に抱えるように引き戻した刀を逆手のまま突き出す。柄頭で相手の鳩尾を強打する狙いだ)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-08 (月) 23:58:55};
---&COLOR(#000042){(重い一撃を受け、皇子の長身が宙を舞った。そのまま仰向けで装甲板の上を少し滑り、後転からしゃがみの体勢に移る)&br;(更にそこから全身のバネを効かせ、電光石火の突きを繰り出した)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-09 (火) 00:09:09};
---&COLOR(#000042){(しかし女は既にそこには居ない。高く跳躍し、落下の勢いを利用した大上段から全力で振り下ろす)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-09 (火) 00:14:08};
---&COLOR(#000042){(回避を試みるにも、突き出した剣を引き戻して受けるにも、この伸びきった姿勢では不可能)&br;(頭は振り下ろしの軌道から外し、左腕を掲げて盾として敢えて斬撃を受ける)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-09 (火) 00:24:55};
---&COLOR(#000042){(振り下ろした大太刀をすんでのところで鞭へと変える。刃の鞭は、相手の腕を中心に弧を描いてその途上にある物を断ち切らず、切り裂いた)&br;(剛性を減じる事で断ち切る力を弱めたのだ)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-09 (火) 00:31:22};
---&COLOR(#000042){'''「ぬうっ」'''(皇子は思わず呻いた。見れば白銀の手甲はいとも容易く切り裂かれ、その下の肌に深い裂傷が生じている)&br;(腕一本を犠牲にという腹積もりが、肩や背にまで深い傷を負ってしまっている。戦意は未だ失われては居ない、が)&br;'''「殺さぬ……と、言うのか」'''(再び剣を構えながら、解せぬといった風に問い掛ける)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-09 (火) 00:38:45};
---&COLOR(#000042){(殺すつもりであれば、今の一太刀で決まっていた。それをしなかったのは、出来なかったのは、心の迷いを刃が読み取ったが故だ)&br;(刃を交えれば分かると言ったものの、実際には迷いは尚更に深まっていた。思えば先程の近衛兵達もまた、小鬼とは思えぬ太刀筋であった)&br;(因子、というものがどれ程、基となった人間に忠実であるのか、知り得ぬ以上は判断のしようもない)&br;(捕らえ、調べれば真贋含めはっきりとするだろう。さりとて、愛した者の姿をしたモノが実験動物のように扱われるのは、忍びなくもある)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-10 (水) 01:03:25};
---&COLOR(#000042){'''「皇子ヨ!皇帝が死んだゾ!千ン載ィ一遇ゥゥゥ!のチャンス!ダ!!!」'''&br;(場にそぐわぬ甲高い声が響く。見れば先程皇子が出てきたハッチからもう一人、小鬼が顔を出していた)&br;(その姿はまさしく、魔宮内で斬り捨てた知略に長けた大将軍の物であった)……貴様、殺したはず……!?&br;'''「なんダ、まだ生きておったカ人間メ。キサマが殺しタのは私ノ複製体に過ぎヌ……私が二人居れバ研究のスピードも上がルと踏んダが、想定以上の結果だっタわ。&br;私ノ開発した育成法ならバ、組み込んダ因子により完璧な私ノ複製が……ああそうダ、それドコロではなイ。皇子ヨ、早々にソイツを片付け領へ帰ルぞ。&br;皇帝亡キ今、おヌシこそガ次代ノ皇帝。皇位継承者のおヌシさえ居れバ帝国は潰えヌ。魔宮を再建シ、力を蓄え次の侵攻へ備えルのダ……!」'''}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-11 (木) 23:41:01};
---&COLOR(#000042){(皇子は答えず、代わりにイネスが口を開いた)……冥土の土産に聞かせて貰おうか。因子とはどう取り出す?そしてコイツの因子提供者はどうなった?&br;(皇子はジョンの紛い物、という見方が強まったが確信を得るのに、あとひと押しが欲しかった)&br;'''「……フン、良いだろウ。因子は皮なリ肉なリ、如何様にも取り出せル。因子はそノ者の、身体的特徴のみならズ技や知識、記憶さえモ抽出出来ル優れ物ダ。&br;尤モ、皇子を作る過程でハ、人間ノ記憶までは不要だからナ。その部分は削り取っタ。&br;因子を取り出した後ノ人間の事など興味はないガ、小鬼ノ虜囚となった者の末路等、決まりきっているだろウ?」'''&br;(女の思惑通り、小鬼の将はペラペラと得意げに喋り、嘲り笑う)……そうか(そこまで聞けば十分とばかりに、女は刃の蛇を走らせ、自称智将を屠った)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-11 (木) 23:55:55};
---&COLOR(#000042){……次など、有りはしない。私が、許さない(物言わぬ血肉の塊となった智将の残骸を一瞥し、次いで皇子へ視線を戻した)&br;(と、自軍の将が殺されようと反応を示さなかった皇子が呟く)'''「そうだ……我等に、次など……有りはしない。我のような……歪んだ存在は……ここで潰える、べきだ」'''&br;(女はそれに答えず、構え直す)……仕切り直し、です。}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-12 (金) 00:30:34};
--&COLOR(#000042){(時は夕刻。陽は既にだいぶ低い位置へと来ており、世界を血の色に染めている)&br;(舞う刀と剣。奔る銀光。最早余人の介入する余地も無く、イネス以外の隊員達は固唾を飲んで見守るのみである)&br;(相対する女と皇子は知らず知らずの内に、その口の端に笑みを乗せていた。互いの胸に去来するのは、如何なる感情か)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-13 (土) 23:53:39};
---&COLOR(#000042){'''(皇子は思う。&ruby(ヤツ){智将};は失敗した。不都合な記憶は消し去ったと言っていたが、それは不完全だったのだ)&br;(戦いの中、交わされる技の全てがイネス・ケンジントンへと結びついて、蘇るのだ。溢れ出る崇敬の念と、身を焦がす情愛と、深々と湛えた慕情)&br;(尊く、何物にも代え難い。それ故に、ここで終わらせなければ。彼女を、愛しい者を、自分という枷から解き放たなければいけない)'''}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-18 (木) 00:28:43};
---&COLOR(#000042){(皇子は、紛い物と言うにはあまりにも、彼そのもの過ぎた。刃を重ね、火花が散る度にその思いが深まる)&br;(冒険者として、生き延びる為に互いの技を磨きあった懐かしいあの日々、そのまま。これは紛い物というよりも亡霊と呼ぶべきもの。出来なかったお別れをやり直しているのだ)&br;(だから、もう、終わらせなければ。彼を、愛しい者を、自分という枷から解き放たなければいけない)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-18 (木) 00:35:23};
---&COLOR(#000042){(夕闇の中、激しく打ち合う刃の散らす火花が一組の夫婦の姿を浮かび上がらせる)&br;(どちらからともなく飛び退り距離を取ると、それぞれが必殺の構えを取った。小鬼の皇子は腰を落とすと上体を捻り、狙い澄ますように目の位置で水平に構える)&br;(対するイネスは、同じように腰を落とし、上体を捻ると刀を低く水平に構える)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-18 (木) 00:42:32};
---&COLOR(#000042){(両者は同時に踏み込んだ)&br;'''(電光石火、両刃の直剣が空を切り唸りを上げて、女の首を捉えんとする──が、首の皮一枚を削ぐばかり)'''&br;(女が僅かに首を反らせ切っ先から逃れると同時。紫電一閃、胴を断つ一撃を放った)&br;(残心。女の背後で長身が重い音を立て、倒れ伏す)&br;(皇子が倒れる直前、二人が同時に呟いた言葉は生温かい風に吹かれて、何処かへと流れて消えたのだった)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-18 (木) 00:59:56};
-&COLOR(#000042){(それから数日。勝利の美酒に酔う王都の町並みを、女は眺めていた)&br;(残党は未だ各地で抗戦を続けているようだがそれもやがてはまとまりを失い、以前のような「それなりの敵」として落ち着く事だろう)&br;(イネスはと言えば、自分の中で一区切り付いてしまったことで、全てにおいて熱を失ったようになっていた)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-19 (金) 00:44:58};
--&COLOR(#FF99AA){やあやあ、お暇かな?まあ暇だろうさ、僕が暇だからね(入るよ、と言いながら返事を待たないラヴ。ズカズカと上がり込んだのはイネスの居室である)&br;(溜息一つ、イネスは何の用ですか?と問う)んー?いやね、君はこれからどうするのかな、と思ってね?&br;戦争は終わった。小鬼の災禍も早晩収束するだろう。報奨金も出たし──君は復讐に区切りがついた。&br;まあ、あまり長話をするのも好きではないからね、単刀直入に言おう。僕と一緒に来ないか?&br;──実を言うとだね、僕はこの国の人間ではない。僕のプロフィールはこの戦争に於いて軍師として雇われるに当たって作った、カバーストーリーなんだ。&br;僕の実力は十分に示した。となれば、僕に必要なのは次の戦場と──君のような戦力だ(何時も通りの余裕綽々。しかし努めて誠実であろうとする色も見える)}; -- [[ラヴ>WaG/0024]] &new{2019-07-19 (金) 00:55:19};
---&COLOR(#000042){……ええと。止めていただけませんか、言葉の洪水をわっと一気に浴びせかけるのは(女の表情に無気力以外の物が宿るのを見て、ラヴは満足げである)&br;整理しましょう。まず、暇です。ええ、暇ですとも。それから……私がどうするか、ですね。&br;どうするか、まるで考えていませんでした……死ぬまでこの国で、彼の墓を守りながら小鬼を狩り続けるのでしょうか、とは思いましたが。&br;──それで、貴女は私にそれ以外の道を示そう、という訳ですね(また一つ、小さく溜息)困った人。&br;自分の中では常に答えが出ていて、他人に対してもそれが先行しがちですよね、貴女。まあ、良いですけれど……}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-19 (金) 01:02:39};
---&COLOR(#FF99AA){……んっ、それはつまりついてきてくれるって事でいいのかな?彼のお墓は、良いの?(嬉しそうにする姿は年相応に見えなくもない。尤も公表している年齢も本当かどうかは分からないが)}; -- [[ラヴ>WaG/0024]] &new{2019-07-19 (金) 01:04:20};
---&COLOR(#000042){(困ったように笑う。今までになく柔和な笑みで)……ええ。お墓は彼の家族にお願いします。元々、お墓自体彼のお家の物ですし……遺品を一つ、持って帰ってこられましたから、それでお許しを頂けるでしょう。&br;(遺品とは、彼──ジョン・ケンジントンの愛用していた両手剣だ。あの決戦の後、サークレットと剣だけを回収して遺体は多脚戦車と共に燃やす事となった)&br;(小鬼の皇子とは言え夫の姿をした者の首を持ち帰るのはあまりにも酷であろう、という軍師の提案であった)}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-19 (金) 01:12:33};
---&COLOR(#FF99AA){……そうか。それならば良いのだけれど(その声は優しく、安堵にも似た声色で)&br;じゃあ、僕は今日からここに泊まるから、支度が出来たら早速発とう!善は急げだ!}; -- [[ラヴ>WaG/0024]] &new{2019-07-19 (金) 01:14:43};
---&COLOR(#000042){(明るい声で無茶を言うラヴに再び苦笑して)……全く。寝不足になっても知りませんよ?}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-19 (金) 01:15:53};
---&COLOR(#FF99AA){……えっ。僕何されちゃうの……!?}; -- [[ラヴ>WaG/0024]] &new{2019-07-19 (金) 01:16:22};
---&COLOR(#000042){(くつくつと、今度はしっかりと笑って)……さあ?&br;&br;'''''オワリ'''''}; -- [[イネス>WaG/0001]] &new{2019-07-19 (金) 01:17:39};