[[イオニカの名簿>名簿/484724]] [[轟爛の名簿>名簿/485624]]

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||>|>|#pcomment(艶蕾宮室,1,below,reply)|

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-ほう。西の女でも東の衣は合うのだな。&br;(イオニカに与えられた個室に、黒衣に身を包んだ男が入ってきた。遠慮などは無い。全てはこの男の所有物である)&br;ここがお前の部屋となる。下女もつく。身の回りの世話は其の者たちに任せておけ&br;(漆塗りのテーブルの上から、磁器で出来た杯を手に取り、玉座にかけるように背付きの長いすに腰を下ろした)&br;酌をしろ。(テーブルの上に置かれている瓶子を目で促す) -- [[轟爛>名簿/485624]] &new{2012-08-02 (木) 21:42:47};
--&COLOR(#CC3399){(衣服は気を失せている間に着替えさせられていた。勿論、凶器となろうものも取り上げられている)&br;(呆然と、男を見た。夢の続きかなにかだろうかと思っていたが、どうやらそうではない。)&br;は……はい(現実味のなさそうに、瓶子と杯を見比べて、着慣れぬ衣服にもたつかされながらもどうにか持ち上げた。)&br;(轟爛が部屋にやってくる前、下女達が彼女にいくらかの事を話した。主に目の前の男、大爛帝国の第十皇子であるという轟爛についてをかいつまみ━━)&br;(状況と要領がつかめない彼女であったが「この男にあっては、何をされるか分からない」と、言った不安だけは確信していた。)&br;……&br;(こわばった様子で男の杯を満たす。少し震えがあり、かちかちと杯を鳴らしてしまう。)}; -- [[イオニカ>名簿/484724]] &new{2012-08-02 (木) 22:16:51};
---ふ、ふ、ふ。怖いか&br;(震えながら杯に酒を満たすイオニカを、剃刀で切ったように鋭い瞳で見つめ、低い笑いをこぼす)&br;ここは大爛軍の本陣だ。西ローディアへはそれほど離れてはいないが、逃げようなどと考えない方がいい&br;(ぐっと杯を飲み干し、冷たい笑みを模る唇を濡らす)&br;篭の鳥が篭より逃げおおせられるのは、死んだ時だけだ。それを覚えておけ&br;なぜ殺さないのかと、そういう目をしているな。(ぐっと杯を差し出して、また笑う)&br;お前の夫はミゼルといったな。東にもその名は伝わっている。謀殺された英雄だとな -- [[轟爛>名簿/485624]] &new{2012-08-02 (木) 22:33:44};

---&COLOR(#CC3399){(轟爛と視線が合わさるのをきらって、じっと縮こまるようにしている。)&br;死……(想い起こすのは、男が一撃の元で殺してしまった自らの兵の事である。そして断絶間の叫び。)&br;(男の意図は分からなかったが、脅しではないのだろうと唇を震わせた。しかし夫の名前を口にされると、唇がきゅっと結ばれる。)&br;(「ミゼル……、謀殺……?」単語だけがぼんやりと耳に入り、それからはっとした様に顔を上げる)&br;私を…………私を捕虜としても価値はありません。盾としても、屈強なる西の連合は大爛帝国の卑怯な手打ちにも屈することはなく……。&br;ましてやフルーリエ家にあっては、その事、物ともせず例え槍を払えども、私の身体ごと貴方を貫くでしょう。&br;(言葉を紡いでる間に耳を赤くして饒舌になってくる)……英雄であった夫が存命であれば、猛々しくも青鷹の爪を持って、貴方の様な穢れた者の首……!}; -- [[イオニカ>名簿/484724]] &new{2012-08-02 (木) 23:01:13};
---(右手を肘掛に置き、その拳で頬杖をつくようにして、イオニカの強まる語気に耳を傾けている)&br;(唇は、相変わらず嘲るような笑みを描いており、瞳は閉じたまま、く、く、く、と喉を鳴らした)&br;英雄か…その英雄であったお前の夫を、俺が謀殺したとするならどうする?(瞳を開き、イオニカを見据えた)&br;いくさの折に障壁を片付けておくのは定石だ。帝国は西に大勢の草を忍ばせてある。&br;英雄といえども所詮は人よ。あっけないものであったなぁ。&br;(イオニカの心を足蹴にするような語調で、楽しそうに焚き付ける。果物が盛られた器の横には、小刀が置かれているのが目に入るだろう) -- [[轟爛>名簿/485624]] &new{2012-08-02 (木) 23:12:10};
---&COLOR(#CC3399){なに……を……(油の切れたカラクリの様に、言葉を失った)&br;(毛が逆立っていくような感情の膨らみがあった。瞳孔が広がって息を呑むような間━━)&br;(両手で抱え持つようにしていた瓶子が力任せに投げ棄てられて、飛びつくように小刀を手に取った。)&br;(勢いに任せての行動である事と、衣装の裾を踏むように力んでしまい覚束ない。それでも両手で小刀を持って轟爛に向けた。)&br;''━━穢れた身を血で償い、逝ね!''&br;(つい先ほどまでの小動物のような彼女ではなくなっている。激情の叫びで、男の胸元に小刀を迫らせる)}; -- [[イオニカ>名簿/484724]] &new{2012-08-02 (木) 23:32:04};
---(突きつけられた小刀が胸に突き刺さる寸前、イオニカの手首を片手で握り、その刃を押しとどめた)&br;面白かろう?殺した男の妻を飼っておくのだ。お前の憎しみを、憤りを、怒りを、全て虚仮にしてやろう&br;これに勝る遊びはそう思いつかんぞ。それがお前を生かしておく理由だ!はははははは!!&br;(みしっと骨が軋むほどイオニカの手首を捻りあげ、小刀を床に落とす。立ち上がり、6尺をゆうに越える上背から見下ろした)&br;働かざるものは食うべからずという諺があるが、それは捕虜であるお前も同じ事だイオニカよ&br;お前のここでの役職を伝えよう。俺の妾として本日から仕えよ。女として落ちるところまで落としてやろう。生きたままな!&br;(イオニカの体を包む純白の衣の胸倉を掴むと、力に任せ引き裂いた) -- [[轟爛>名簿/485624]] &new{2012-08-02 (木) 23:46:20};
---&COLOR(#CC3399){い……厭っ!!&br;(正気を疑うような男の言葉に血の気を引かせた。)&br;(これまでの彼女の人生は誰かに守られ、大事にされ、穢れとも離れた生活そのものであった。)&br;(妾と言う言葉にも聞き覚えも無いほどであり、しかしそれでも、直感ともつかない感覚で身の危険を察知している。)&br;(身を包む衣が剥ぎ棄てられた時、イオニカには轟爛と言う男が既に野の獣に見えている。)&br;……けだもの!!&br;(それも夫を謀り殺したという獣である。白く透き通る肌を覆うように隠して、引き摺るように獣から逃れようとする。)&br;ああ……っ(縋るように部屋の隅に身を寄せた。)}; --  &new{2012-08-03 (金) 00:23:58};
---どうした、先ほどの威勢はどこへやった?刃を取れ、俺の首を取ってみせろ!ふははは!&br;(部屋の隅から引き剥がすように、細腕を掴んで引き上げる。そのままモノを放り投げるように、豪奢に設えられた寝所へと叩きつける)&br;妾の調印をくれてやろう。(夜の闇のように、イオニカに覆いかぶさっていく)&br;男と女の契りは、褥の上で交わされるのが慣わしだ -- [[轟爛>名簿/485624]] &new{2012-08-03 (金) 00:39:46};
---&COLOR(#CC3399){(じわり、じわりと滲む様な恐怖は死を賜るものとは別のものだ)&br;(━━もしくは、殺されるよりも恐ろしい事を。)&br;(獣の影から逃れるように身を捩じらせ、しかしそれが無意味な抵抗である事をすぐに悟ってしまった)&br;いや……!いやいやいやいやァ……!(泣き声に近い悲鳴を上げて、獣に望みも僅かな抵抗をする)}; -- [[イオニカ>名簿/484724]] &new{2012-08-03 (金) 00:49:46};
---(暫く悲鳴が続き、そして静かになった。ややあって扉が開き、轟爛がいつもの嘲笑をたたえたまま部屋を出る)&br;生娘だったとはな。ミゼルも罪な男よ。(高らかに笑いながら、イオニカの篭を後にした) -- [[轟爛>名簿/485624]] &new{2012-08-03 (金) 01:00:30};
---&COLOR(#CC3399){(爪先を立てるようにシーツを掻く。残された痕は彼女に与えられた屈辱と同じくして彫りの深いものだ。)&br;(静寂の後、すすり泣く声がかすかに満ちた。)&br;(彼女が表情までもしわくちゃにして泣いたのはそれが生まれて始めての事だった。)}; -- [[イオニカ>名簿/484724]] &new{2012-08-03 (金) 03:11:21};
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