[[名簿/505099]]

-(別に大した話じゃあない)&br;(ある男が壮絶な最後を迎える少し前…)&br;(1人の女が、ふと思い出した顔を見に来ようとして)&br;(そこで見た男を見て)&br;(ああ、変わったんだな マリウス兄が言ってたの、こういう事か、と)&br;(そう思った それだけの話) -- [[ジョディー>名簿/505045]] &new{2013-11-26 (火) 00:05:57};
-(既に夜は更け、満月がその不吉な光で夜の街を照らしている)&br;(アーサーの元へ向かうレナートが、その途中にある倉庫街のコンテナ置き場に差し掛かった時だった)&br;「…よお、またお互いに、この世で顔を合わせるたあな…」&br;(つい最近聞き覚えのある、それでいて懐かしい声がコンテナの上からレナートを呼びとめた) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-11-04 (月) 22:48:43};
--(夜風が男を撫でる。傷だらけの黒衣が揺れ、外套がはためく)&br;(見上げれば、月に照らされた男が一人見える)&br;(その姿は…同じ。墓場から蘇った男。人を捨てた者の気配を感じ、そして)&br;(おそらく誰よりも知る男の声が聞こえた) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-11-04 (月) 22:55:59};
---(コンテナから男が飛び降り、レナートの目の前に着地する…)&br;(十神与一…かつてレナート亡き後最強の始末屋と呼ばれ、そしてレナートとの激闘の果てに息絶えた筈の男の姿が、そこにあった)&br;「…ひでえモンだろ、クソみたいな未練のために&br;俺はアンタとの決闘を、人としての最期を穢してまでこうして蘇ってきちまった…」&br;(男の顔…否、その見える全身は蒼白で、一目見てリア二メイトにより蘇った死者だとわかる) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-11-04 (月) 23:09:58};
---(男は応えない。いや、それが応えなのか。靡く外套から見えるのは…)&br;(銀の銃口)&br;(片腕の骸が応える。穢れた骸が迎える。死者の最期を) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-11-04 (月) 23:23:09};
---(片腕のレナートを見た男は、その手に銃が握られてるのをみると自身も両の手に)&br;(生前から愛用していた拳銃を握り、構える)&br;「俺はどうしようもないクソ野郎だ、アンタの顔に泥を塗り&br;死してなお恥を晒してまで、こうしてあんたの前に立っている&br;俺はクズだ、どこまで落ちぶれても、どこまで惨めになっても構わない…だが…」&br;(その目に、闘志が、殺意が宿る)&br;「何をしてでも、どうなってでも俺は…俺はアンタを超えたい…!!!&br;勝負だ…!!」&br;(その言葉と共に、死した幽霊は再びレナートへ向け牙を剥く)&br;(リアニメイトにより生前の強化された体を更に強化し、死の一線を越え、戻ってきた事により更に冴え渡る男の直感は)&br;(もはや未来予知じみた攻撃と回避として、レナートに男の妄執の凄まじさを語るまでも無く伝えてくる) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-11-04 (月) 23:35:28};
---(そして男は片腕であっても…駆ける。生前よりも…いや、死した後よりも尚)&br;(人の外に転がり落ちて…ただ戦うための力に成り下がっても尚戦う)&br;(その骸は…鬼は。死線を越えて蘇った幽鬼に喰われるか)&br; &br;(否。己の感覚とその体がさらに人の範囲を外れても融合を果たし、その先の先へと力を導き融和させた鬼は…より早く!より強く!)&br;(片腕でありながらもヨイチの直感とぶつかり合うように。その捉える先へ導こうとするように)&br;(人非ざるものの戦いを駆け抜けていく)&br;(あるのは信念か、妄執か、機能か、それとも…) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-11-05 (火) 00:01:43};
---「流石だなあ…片腕になって尚…いや、前以上に強くなってやがる…!」&br;(互いに人から外れ、人の枷から放たれた鬼同士の戦いは、かつての決闘を彷彿とさせながらも)&br;(そのさらに上をゆく戦い…一種動きの定められた演武めいた、或いは舞踏にも見えるような激闘を繰り広げていた)&br;(技術と経験で勝るレナートに、直感を超える一撃を叩きこまれ傷ついていく男…だが…)&br;(傷つき、罅の入った体は男が距離をとり、しばらくすると自動的に修復され、体内に打ち込まれた銃弾は再生する体に押し出される…)&br;(自動再生機能、生前使用した薬と、リアニメイトの技術が偶然融合し、男が獲得した、彼だけの特別な機能)&br;「夜はまだ長い…楽しみましょうや…」 -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-11-05 (火) 00:13:15};
---(誰かに使われなかった武器だろうか。破壊されたコンテナから武器が転がる…狼らの闘争の犠牲になった野良犬の死肉のように)&br;(そう。これは幽鬼と鬼、狼と狼犬の戦い。力と獣の直感とのぶつかり合い)&br;(先を超え、先を読み、先を超えてまた先を読み…その繰り返しはまさしく舞踊の如く)&br;(死の舞踏。死者の舞踏が繰り広げられる)&br;(不完全故に、被施術者の負荷を考慮しない…劉が推し進めたリアニメイトより一世代前の技術)&br;(それにより蘇ったレナートとは決定的に相容れず、戦闘能力の相性でいえば最悪だった)&br;(持久戦は不利に誰もが思うだろうが…そう。男もまた長い夜を悟り、その上で戦う)&br;(待つのが死だとして、今ここにあるのはその渦中だろうか。未来を捨てた先の…いや…おそらくこれは)&br;(どこかズレてしまった先の…俺達の未来なのだと。感じずにはいられなかったからこそ…) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-11-05 (火) 00:29:24};
---(かつて共に歩み、共に光を目指した者と殺し合う男の胸には、今の光景はどんな思いがあるのか…)&br;(ただわかるのは、かつて共にあった者は、今こうして最悪の敵となってレナートの前に立ち塞がっている事実だけ)&br;(夜も更にふけ、最も闇が濃くなった時間…東洋においては逢魔が時とも呼ばれる、まさに鬼達の時間となった時)&br;「…っ!」&br;(消耗したレナートに対し、ついに男が勝負に出た、再生能力を盾に突撃し、レナートの至近距離へ)&br;「うぉぉおおおおおおお!!!!!」&br;(至近距離、互いに避けられない状態まで肉薄しての銃撃戦を仕掛ける男)&br;(自身の再生能力を最大限に生かし、かつレナートの片腕による手数の軽減というハンデを最大限に利用したそれは)&br;(男がレナートに対し必勝を確信したが故の作戦であった) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-11-05 (火) 00:43:55};
---(片腕もない、再生能力もない…そんな、目の前の鬼に明らかに劣った男は)&br;(まるで、今まさにヨイチが向かってくるのがわかってくるようなタイミングで銃を下げ)&br;(コンクリートの大地を踏み…砕き蹴った)&br;(人非ざる力、まさしく砲弾が大地に着弾したかのようにコンクリートを砕き、向かってくるヨイチに向かって散弾のように放った)&br;(無論、自身も銃弾に晒されることになるが…リアニメイトの力を踏まえた上での一手)&br;(片腕足らずとも、最前の手を増やし…その先を駆けるために)&br;(銃火と破片の散弾が交わり、その先の鬼…ヨイチの元へ駆ける) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-11-05 (火) 00:54:33};
---「ムチャクチャしやがる…!!」&br;(愚痴りながらもどこか楽しげな声を上げ、飛んでくる特大の弾丸の雨を、最低限避けつつ)&br;(レナートへ向け両の手に握られた銃から弾丸を執拗なまでに叩き込む、死者同士の戦いで決着をつけるためには)&br;(限界まで破壊するしか手段がないのを、男は知っている…それが故に避けず、ひたすら攻め手に回りレナートへ一撃でも奥の攻撃を加えようとする)&br;(互いの体が破壊されるのを厭わず、ただ目の前の相手へひたすらに攻撃を互いに打ち込むその様は…もはや地獄と呼ぶ他なかった)&br;(そしてここまでくれば、後は男の再生能力をレナートが上回るか、或いは男の猛攻によりレナートが破壊されるか)&br;(純粋なスペックと…そして精神力の戦いとなる) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-11-05 (火) 01:07:28};
---(そう。いつも無茶とも言える手段で、切り抜けてきた…いや、道を切り開いてきた男は戦う)&br;(己が傷つくのも省みず、撃ち合い、そしてその間合いさえ縮まれば後は破壊し合う…つまり)&br;…ッアァ!&br;(片腕であろうと、与一を殴りつける)&br;(人非ざるもののでありながら、最後は…獣か、人のような最底辺の…より純粋な戦いに戻っていく)&br;(拳で、足で…鬼を破壊するために鬼が吼える) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-11-05 (火) 01:16:24};
---「…シィィ!!!」&br;(既に銃は撃ち尽くし、リロードの隙すら与えないレナートに対し、こちらも体術を持って応戦する)&br;(片腕が無いにもかかわらず、レナートの攻撃は男の再生能力を超える速度でその肉を叩き、骨を砕き、内臓を破裂させる)&br;(そして男もまた、その力と技を持ってレナートの人体の急所を的確に狙い、体を破壊してゆく…)&br;(死力を尽くした戦いは、男の再生能力が徐々に低下していくとともに、終わりが見えてくる…)&br;「レ、ナァァァアアアとォォオオオオオ!!!!」&br;(男が吠えるとともに、あの決闘と同じ、渾身のミドルキックをレナートへ向け放つ!) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-11-05 (火) 01:22:52};
---(殴打を肩で受け止め、腕で逸らし、その先にある…あの時と同じく放たれるミドルキック)&br;(あの時と同じく前に進むか…いや、わかっていた。それが来るのがどうしようもない程わかっていたからこそ)&br;(放たれたミドルキックの足を蹴り上げ、外し)&br;(力を、持てるだけの力を込めた拳を…体を貫くほどの力を込めてヨイチへ放った)&br;(再び甦ったヨイチを破壊するために…)&br;変わらないな、お前は…&br;(懐かしさと、悲しみが混ざり合った呟きが放たれた拳の先に…零れた) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-11-05 (火) 01:29:33};
---「…アンタもな、片腕が無くなっても、相変わらずつええままだ…」&br;(渾身の一撃をいなされ、更にカウンターの一撃が体の主要な部分を破壊する)&br;(既に再生する力は残っていない、勝負は…決したのだ)&br;「…流石だよ、レナート…レナート"ブラッド"バラッド…&br;俺なんかの腐った未練じゃ、到底足元にも及ばなかったか…」(風穴の空いた胸を押さえながら、男が膝をつく) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-11-05 (火) 01:42:39};
---手に詰まると前に出る、決め手で頼るのはやめとけと言っただろう…&br;(いつか。ただ一人で組織の仕事をし。負傷した与一に強く諌めるように放った言葉)&br;(その後に続く言葉は…言わず。そう…あの時も閉じたまま。お前はもう一人ではないのだから…と)&br;(組織…ファミリィが関わるとここ一番で熱くなるからこそ、らしくないと諌めたあの時…)&br;(そして今は、膝をつき嘆くようにこぼす男に応える)&br; &br;"次"までに直しておけ…十神与一 -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-11-05 (火) 01:56:57};
---「へ…そういやあ、そんな事も言われたっけなあ…」&br;(力無く笑いながら、レナートへ視線を向ける)&br;(そこにはもはや始末屋ヨイチの姿は無く、在りし日の、レナートの舎弟であった)&br;(トガミ・ヨイチの姿があった)&br;「ああ、気をつけやす…ふ、こうやって昔の話をしていると、あの頃を思い出すな…&br;…俺みたいな奴でも、あんな満ち足りた時間を、ほんの少しの間だけでも、味わう事が出来たんだよな…&br;あんたや、ユウの奴や…アーサー、姉さん、劉の親分…本当に、本当に幸せだった…」&br;(徐々に胸の空洞を起点に、体に罅が広がっていく…) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-11-05 (火) 02:07:04};
---周りのものが…組織が…家族がいた…&br;あの頃は…何でもあったな&br;何でも…未来があった&br;(ヒビの入り始めた体と、顔が。今…消えゆきかけるヨイチのような先を思わせる)&br;先を、頼む。劉とシルヴィアがいる…後で俺も追いつく。アーサーも、ユウも…な -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-11-05 (火) 02:13:25};
---「ああ、こっちは任せろ…あんたはゆっくりきな…それだけの苦労を重ねてきたんだから…」&br;(体が徐々に崩れていく…崩れた体は青白い粉末状のガラスの様な物質となり、風に舞い消えていく)&br;「いけねえな…俺みたいな奴に、折角巡ってきた二度目のチャンスなんだ…今度こそ&br;あの時言えなかった事を言わねえと…&br;ありがとな…そして…あばよ、アニキ…」&br;(その言葉を伝えると同時、あの日共に見る事のかなわなかった朝日が、二人を包むように光を現す…)&br;「…ああ…いい朝日じゃねえ…か…」&br;(その言葉を最後に、十神与一の体は完全に崩れ去り、この世から消滅した…男のいた場所には、彼の愛用した二丁の拳銃が)&br;(十神与一という男がいた事を示すかのように、地面に落ちていた…) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-11-05 (火) 02:23:57};
---(朝日に照らされる影は一つ。残された二丁の銃を拾い、アーサーの元へ向かう)&br;(傷ついた、未来なき体に…どこからか朝日を迎えた狼の遠吠えが聞こえる)&br;(友を送るように。友を慈しむように)&br;(暁の空に響いた) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-11-05 (火) 02:33:33};
-  --  &new{2013-10-26 (土) 23:57:49};
-  --  &new{2013-10-26 (土) 23:57:46};
-  --  &new{2013-10-26 (土) 23:57:43};
-''レナートの塒に届いた手紙の封筒、そこには彼を慕っていた少女がいつも着けていたバッジと&br;たった一言「待っている」と血で文字の書かれた手紙が入っていた&br;記憶の糸を手繰りながらレナートがついたのは、かつてある男と出会い、そして戦った場所…&br;今は廃墟となった、厳龍幹部の邸宅であった'' --  &new{2013-10-24 (木) 23:44:12};
--(手紙を握り潰し…おそらく。いや…確信めいたものはあった。)&br;(バッジを上着のポケットに入れ…彷徨うように街を歩き…そして、差出人を…嵐子を連れて行っただろう男を)&br;(かつて組織にいたころ…友とも、相棒とも言えぬ間であった男を探してあの場所へ。出会った…あの場所へ)&br;(崩れた玄関扉をくぐり、広間へ向かう。俺を待つ男と少女に会うために…) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-24 (木) 23:51:00};
---(廃墟となり久しい邸宅だが、ところどころ柱が崩れてはいるものの、広間だけはほぼあの時のまま、形を保っている…)&br;&br;よぉ…遅かったな…&br;&br;(果たして、目的の人物はそこにいた。部下らしき男達を従え、その横には手を後ろ手に縛られた、少女の姿) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-25 (金) 00:02:48};
---(レナートの姿が目に入ると、猿轡から漏れる呻き声。助けを求める声なのか、言いつけを守らなかった事に対する謝罪なのか、危険を知らせるための忠告なのか)&br;(いずれにせよ、いつもの元気な表情はなく、縛られているため芋虫のように手足を動かすことくらいしかできそうにない) -- [[ランコ>名簿/505139]] &new{2013-10-25 (金) 00:14:20};
---(11月の冷たい風が廃墟を吹き抜ける。ヨイチはそこにいた。嵐子もそこにいた)&br;(あの時を思い出す…そして、手紙の文面をなぞり、応える)&br; &br;…待たせたな&br; &br;(ヨイチに対してか、ランコに対してか…いや、二人になのか。男は応えた) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-25 (金) 00:19:06};
---ああ…(男は、初めて会ったときと同じく、短く答えると部下を引き揚げさせる)&br;(部下たちは一瞬戸惑ったものの、男が再度失せろと口にすると、大人しくその場を去っていった)&br;(そして、直後にランコに銃を向け…その手を縛っていた縄へ向け発砲、縄はあっけなく千切れ嵐子は自由の身となる)&br;悪かったな嬢ちゃん、後は向こうで大人しくしててくれ…すぐ終わる&br;(レナートへ向ける視線には、殺意だけではない、どこか旧友との再会を喜ぶような)&br;(複雑な感情が微かに色を覗かせていた) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-25 (金) 00:32:59};
---ひ、きっ……(縄をかするように飛んでいった弾丸に完全に腰を抜かしてしまい、腕が自由になった今も動けずその場に座り込んだままとなっている)&br;(おそるおそる、猿轡を外し、声を出す) れ、レナート……&br;&br;(薄々はわかっていたが、もう既に此処は一種、別の空間といってもいいほどに。)&br;(普段とは違う、濃厚な死の匂いを充満させた戦場へと変化しつつあった。一歩、間違った方向に足を踏み出せば確実に死ぬ、そんな戦場に) -- [[ランコ>名簿/505139]] &new{2013-10-25 (金) 00:41:15};
---&br;すまない嵐子…巻き込んでしまって、本当にすまない&br;(後悔と懺悔が入り混じった言葉がついて出た。あの時も…俺がいたから。組織が関わったばかりに…)&br;(だからこそ、二度とはと誓っていた。それでも起きた。だから俺は…もう…)&br; &br;埋め合わせは必ずする。先に帰ってくれても構わない。食事の準備も、いいかもな&br;(上着を脱ぎ、放り…拳銃を二丁、手に携える。男は微笑んでいた)&br;(嵐子を安心させるためか。懐かしい、男との対峙からか)&br;…すぐ終わるからな、そうだろう?&br;(言葉というものを思い出したかのように、口は。懐かしい男と少女の耳に向けて) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-25 (金) 00:52:10};
---う……うるせえ。遅ーんだよばか…。別にオレは……このくらい、なんともなかったけどな……(喧嘩別れしてから久々の会話に、ようやく緊張もほどけてきたのか軽口を返す)&br;す、好き勝手言いやがって……どうせ冷蔵庫の中また空っぽなんだろ。そんなんで何が作れるってんだよ(よろよろと、なんとか立ち上がって)&br;&br;……だから、後で一緒に食材も買いに行くぞ。それから!……オレが作ったものに文句言ったら後でぶっ殺すから覚悟しとけよ(じり、と力の入らない足を引きずるようにして、その場から後退する) -- [[ランコ>名簿/505139]] &new{2013-10-25 (金) 05:06:26};
---あんたが子守りの真似事なんてするとはな…&br;(辺りを見回すと、こちらも同じように両の手にそれぞれ拳銃を手に持ち)&br;覚えているか…ここ、あんたとおれが初めて出会い、そして戦った場所だ&br;さて、お喋りはここまでにしようか…(そういうと、ゆっくりと銃を構える、あの日と同じく、同じ構えで。)&br;いくぜ -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-25 (金) 22:25:00};
---子ども扱いするとアイツは怒るんだ、言うなよ&br;(とてもこれから殺し合うような雰囲気ではない語りの空気のまま、足を擦る)&br;(時間を巻き戻すように、懐かしむように…その語りは再びであったあの時よりも、流れるように)&br;(割れたまま放置されたシャンデリアの破片が砕け、鳴る)&br;(構えはあの時と同じ…そしてかける言葉も…)&br;…来い、十神与一!&br;(駆ける!) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-25 (金) 22:55:31};
---(男が駆ける、あの日から時がたったとはいえやはり同年代の中では)&br;(体格では劣ったままの男、だがそのハンデを半ば自殺に等しいトレーニング量と絶えず戦いの中に身を置くことで、センスと直感を磨き続けた男は)&br;(あの時と同じ戦法を、急な加速と停止、そして同時に相手の動きを具に観察し、得意とする予測射撃や予測回避を)&br;(行う事で、まるで幽霊のように消えては死角から攻撃する…敵対する相手にはさながら幽霊と相対したかのような恐怖感を与える)&br;(戦法を獲得するに至っていた)&br;(無論、そのためには常に敵を…時には自身の何倍もの数の敵の動きを完全に把握しつつ)&br;(かつ殺人的な運動能力と体力を要求される、だが、男はそれを見事にこなし、今まさにレナートの目の前で実行してみせている)&br;(それはレナートの知らない、彼がいなくなってから男が独力で得た、レナートと似て非なる男だけのスキルであった) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-25 (金) 23:14:54};
---…ッ!&br;(ヨイチがいるだろう空間に回し蹴りを放つ。しかし…それは虚空を切り)&br;(そして死角からの銃撃。銃弾が確かに男を撃つ。急加速、急停止、行動予測、回避、射撃…そのどれもが以前より洗練されていた)&br;(予測と回避だけではない…直感。センス、それらの磨きがより研磨され、鋭く、さらに経験という砥石で磨いた刃は…)&br;(この男の知らない始末屋与一)&br;(銃弾が血飛沫を咲かせるかと思いきや…銃弾はシャツの上で止まり、めり込み…そして、押し出されて落ちる)&br;(これも一年前とは違う…男が与えられた十字架。新しい、何か)&br;(死んだ男は…蘇った男は人に似て非なる力を備えていた)&br;(ヨイチのいただろう場所への銃撃さえ、回避され…また、銃撃が自身を撃つ)&br;(死んでいながら、生きている戦いをしている…確かに、強くなった。)&br;(ほぼ一方的に撃たれているのに、なぜか口元には笑みがあった) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-25 (金) 23:34:30};
---随分と妙な力を得たもんだな…&br;(柱の陰でリロードを行う男、その男の口元にもまた、笑みが浮かんでいた)&br;(例えるならそれは、男の苛烈な性格と…恩師に成長した自分を見せる、かつての生徒の様な朗らかさをどこか含む笑み)&br;どうした…死んでいた間に体を鈍らせたか&br;'''そんなもんじゃねえだろ、本来のあんたは'''&br;(柱の陰から響いていたはずの声が、気づけば息遣いすら聞こえるほど間近に、あの日と違い、今度は男の方が)&br;(一歩踏み込み、レナートの頭部へ向け回し蹴りを放つ!)&br;(夏芽に調達させた薬を一度に打った男の体は、新たな力を得たレナートですら)&br;(直撃すれば致命傷になりうるほどの力を持つ一撃を繰り出してくる!) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-25 (金) 23:55:20};
---…そうだな。こんなもの、いらないな&br;(昔を懐かしむように、思い出すように…再現していくように感覚が…染みわたっていく)&br;(死者から、生者への蘇りか。死んでから…失ってから再び取り戻すように、男は笑う)&br;(銃撃がまさに、目覚ましのように男を呼び覚ますのか)&br;(ヨイチの回し蹴りは、宙を切り…男を打たない)&br;(滑らかにかいくぐり、2転、3転し…再び立つ)&br; &br;仕切り直し、か&br;(そうして呟けば…気配が消える。闇の中へ沈み込むように…いや、闇と同化するように)&br;(そして始まるのは闇の中、常人では視覚では捉え切れない…ヒトの死角、捉えれる範囲外の戦い)&br;(柱がひとりでにくだけ、装飾品が砕ける応酬の連続)&br;(互いに殺し屋としての技巧を最大限…極地に到ったものの戦いが繰り広げられる)&br;(幽霊が幽霊を予測し、幽霊が幽霊の背後に表れ、幽霊が幽霊の死角を突き、幽霊が付いた死角を幽霊が付く…)&br;(それは、見れるものが見れてしまえば一見単純な撃ち合い、闘いにしか見えない…邂逅)&br;(天井を、床を、駆ける音すら遠く、砕けていく) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-26 (土) 00:13:40};
---(単純な、それでいて殺し屋としての技術の最大限を尽くした男の死闘は、次第に決着へ向けて動き出す)&br;(元より一本でも即死の危険のある薬を纏めて服用した男には、いつ切れるともわからないタイムリミットがある。故にその膂力を生かした短期決戦を狙っていた。)&br;(だがレナートほどの相手ともなればそれは容易ではなく、じりじりといつ消えるともわからぬ命のタイムリミットへ向け)&br;(男の命は燃え続ける…間近に死の危険を感じながら、それでも心を揺らさず、動じずに戦えるのには、一重に経験と努力、そして信念故)&br;(それだけではない、あのとき感じた、勝利への道筋…あの時レナートは自身の蹴りを避けた、それはつまり)&br;(単純な力比べでは今の自分は優っているということであり)&br;(今の自分であれば、レナートの銃から放たれる銃弾であれば、受けても戦闘を続行できる程度の強靭さと再生力を獲得している)&br;(肉を切らせて骨を断つ、たった一つであろう勝算のため、覚悟を既に決めた男は、来るべくその一瞬を、今か今かと待ち受ける) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-26 (土) 00:26:12};
---(そしてその時は来た)&br;(幾重にも交差した銃撃と、死角の奪い合い…その果てに)&br;(裏の裏の読みあいの果てか、それともそれも盤上の奇跡か)&br;(黒と銀の二丁の拳銃が…ヨイチを捉え、向け、火を噴く)&br;(弾丸が飛び、空薬きょうが熱を帯びて…虚空へ、闇に飛び…) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-26 (土) 00:38:23};
---(その一瞬、男はまさしく疾風の如き勢いでレナートめがけ突進する!)&br;(この時のために強化された体は、レナートの放った銃弾を受けてなお、身体能力を微塵も落とさぬまま接近する事に成功し)&br;(掛け声の一つも無く、しかし裂帛の気合のと闘志のこもった鬼神の如き表情で)&br;(至近距離による二丁拳銃の連射を当てた後、目にもとまらぬ連続攻撃をレナートへ繰り出す!)&br;(そして、トドメと言わんばかりの、強力なミドルキック)&br;(強化された男の必殺の蹴りは、例え分厚い鉄板を並べてもなお、たやすく蹴り抜く威力を誇る、当たればレナートは、今度こそその胴体を破壊され、完全な死を迎える!) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-26 (土) 00:55:54};
---(銃撃の中、二丁の拳銃すら落とし…両手を力なく伸ばすほど、無防備を晒し)&br;(何度も打撃を受けた後…意識も絶えかけた時…)&br; &br;(ヨイチの蹴りが放たれた。鉄板すら…今の力を持つレナートでさえ体を両断されかねない蹴りが…確かに)&br;(だが両断した、という確信より先にヨイチを襲うのは頭への鈍痛)&br;(そう…あの時と同じく。レナートは決死の最中。前に踏み込んでいた。)&br;(それはヨイチへの頭突き、という形となり…また、ミドルキックの軸の中心点に極限まで近づいたことによる威力の軽減)&br;(それでも腕の骨ごとアバラを折り砕く勢いであったが…)&br;(レナートは、生きていた)&br; &br;…っはぁ!! -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-26 (土) 01:07:32};
---(一瞬、何が起きたかわからなかった、蹴り抜いた筈のレナートは生きており)&br;(自身は鼻血を撒きながら、蹈鞴を踏んでいる)&br;…ぐ、く…!!&br;(状況は最悪、必殺の一撃をいなされ、自身は体勢を崩し避ける事も防ぐこともままならない)&br;(それでも闘志はおれず、なおも反撃しようと踏み止まったところで)&br;&br;…!!?&br;&br;(とうとう、その時が来る。体の限界が、命のタイムリミットが)&br;(それでも、避けられぬ破滅と敗北を決定づけられてなお)&br;(男は笑みを浮かべ、レナートの負傷した胸元へ銃を叩きこもうとする、それがかつて共に戦い、今は敵として立つレナートへの礼儀であるかのように)&br;(或いは、それを望んでいるかのように) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-26 (土) 01:23:19};
---(ヨイチと同じく、負傷した左腕と腹からか、蹈鞴を踏み…倒れたかけたところで銃を拾う)&br;(聞こえる苦悶の、呻き。明らかに人の度を越した動き…やはり。あの時…劉と…ヨイチと潰したはずの…組織の薬)&br;(俺らが知っている目星といえば…)&br;(そして、ヨイチはそれを…俺は、俺達が使わせてしまった)&br;(組織が、劉が、俺が、因縁が…あの時の出来事が…俺達を…)&br; &br;(銃が振り上げられる金属音が重なり)&br;(銃声が重なる)&br;(1つ…)&br; &br;すまんな、与一 -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-26 (土) 01:35:19};
---…いっすよ、べつに…&br;(柱にもたれかかりながら、軽く返事を返す)&br;(胸に風穴を開けられた男は、最期の時を薬の力で辛うじて伸ばしている、溢れ出る血は紫色に変色していた)&br;…超えられなかったか、アンタという壁を…&br;…高ぇなあ…(友情、殺意、憧憬、憎悪、尊敬、羨望…様々な感情の入り混じった言葉が、短く漏れる)&br;…すんません、情けねえ舎弟で…アンタの顔に泥塗っちまった… -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-26 (土) 01:59:33};
---壁も…何も…俺には無かった。&br;俺は…お前に…暁の空を見せたかった&br;(友情、親愛、後悔、懺悔…慟哭…それらだけが募る。)&br;お前にも…俺が見た…夜明けの空を…&br;(それが、挙句。腐らせ、殺し合い、死人にさせた)&br;並んでみたかった…&br;(上も、下も、舎弟も関係なく…ただ、組織にいる…家族のような。このごみ溜めの、闇のような世界で…見たかった)&br;(希望の光を…)&br; &br;朝日が綺麗だな…与一&br;(夜が明ける。闇を切り裂いて…朝日が、邸宅の中に差し込み、二人を照らしていく) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-26 (土) 02:10:14};
---(返事は無い、既に男は事切れていた)&br;(ただただ激闘の爪痕が、男と男の生きた証と、その生き様の最期を物語っていた) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-26 (土) 02:23:03};
-  --  &new{2013-10-23 (水) 22:33:52};
-  --  &new{2013-10-23 (水) 22:33:48};
-  --  &new{2013-10-23 (水) 22:33:46};
-やぁ、ヨイチ。君の方から連絡をくれるのは本当に久しぶりだね。&br;(『巌龍』の資本からなるバーの一角、派手なショーの灯りの陰となるボックス席で、紫煙をくゆらせつつ青年はにこやかに話しかける)&br;きっと君ならもう知っている事だと思うけれど、レナートがまた派手に動き始めたみたいだね。旧知の仲の人間としては、喜ばしく思う所なのかな? -- [[夏芽>名簿/505068]] &new{2013-10-22 (火) 22:11:40};
--俺はお前が嫌いなんだよ、いい加減覚えろ&br;(軽口ともとれる言葉を放ち、しかし顔に見せる嫌悪感はそれが紛れもない事実である事を伝える)&br;…勝手に裏切って死んだ奴が、今さら墓から這い出してきたとこで&br;別にどうとも思わねえ、邪魔なら消す、それだけだ&br;(それが本心でない事は、不断夏芽を絶対に頼らない男が調達を頼んだ事からも、窺えるだろう) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-22 (火) 22:15:47};
---釣れないな。俺は皆の事が大好きなのにね&br;(何度も繰り返したやりとり。だがヨイチは変わり、夏芽は変わらない)&br;(美味そうに煙草の煙を吸いながら、『手配師』は問いかける)&br;それが真実とは俺には思えないけれど……まぁ、これ以上君の不興を買うのはおっかないしね。商談の話に移ろうか&br;&br;ヨイチ。君が俺に望む物は、何だい? -- [[夏芽>名簿/505068]] &new{2013-10-22 (火) 22:32:35};
---昔、ほんの一時期だけ出回った強化薬の事は知ってるか?使う度に人を怪物に替える代わりに&br;人を超えた力を齎すっていう、あれだ、そいつを持ってきてほしい&br;金ならそっちのいい値でいい…文字通り腐るほどあるからな&br;…どうやってでも消さなきゃならねえ奴が、出てきたんだ… -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-22 (火) 22:43:20};
---ああ、性能は申し分ないけれど、安全性に難が在ったって代物だったね。『龍熱丸』なんて呼ばれていたっけ。1セット、在庫があるよ&br;(さらりと答え、けれどと煙草の煙越しにヨイチを見つめ)&br;反射神経・心肺機能・思考速度総てを強化するけれど、依存性が高すぎるし一度使えば反動で体組織が崩壊するのは実証済みだよ。副作用が出るまでの期間は個人差があるけれどね。&br;(朝の湖面を思わせる、この場、この話題にはあまりに不釣り合いな微笑を浮かべながら問いかける)&br;俺も商売人だからね。お客が欲しいと思う物は何であれ適正価格でお届けさせて貰うけれど。良いのかい?&br;それを使えば、いずれ君は死んでしまうよ? -- [[夏芽>名簿/505068]] &new{2013-10-22 (火) 22:58:05};
---(どのような相手にも、どれだけ陰惨な場においても、淡々と張り付けた笑顔で地震のやるべき事をこなす)&br;(これこそが自分が夏芽を一方的に嫌う理由…その人間離れにした異常な精神性は、かつてレナート共にいたころから、いまだに彼を)&br;(信用できない理由であり、当時は彼を事あるごとにサイコ呼ばわりしては、レナートに窘められていた)&br;(だが、今思えばそれは、顔色一つ変えず人を殺せる自分と同じ臭いを感じるが故の同族嫌悪…)&br;(否、それ以上の感情というものを感じさせない、ある種仕事人としては完璧ともいえるその姿に)&br;(無意識に羨望や嫉妬の様なものを感じていたのかもしれない)&br;…構わんねえ、どうせそれが終われば後の人生は全部おまけだ&br;最悪奴を倒せれば…その直後に怪物になろうが、苦しみ抜いて死のうが後はどうなったって知ったこっちゃない&br;(普段は濁りきった、死を連想させる淀んだ空気を纏った男からは、黒い感情がないまぜになったものと…静かな情熱と決意を感じさせる)&br;出来るなら、なるべく早く頼む…余り時間は残ってないかもしれないからな… -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-22 (火) 23:06:32};
---(過去ヨイチと出会ったいついかなる時も夏芽は笑顔を浮かべ、そして今後もそれが揺らぐ事は無いのであろうという奇妙な確信)&br;(ヨイチが抱いた嫌悪感は、自らの罪悪感や感情という精神を、『仕事相手』と共に殺し続けてきたヨイチであるからこそ抱く感情なのかも知れない)&br;そうか。俺は悲しいけれどね、君が居なくなるのは&br;(今も笑みのままそう言って。深く煙草を吸い込み、吐き出す)&br;明日この時間に、この場所に届けよう。1セットだから全部で12回分になるね。&br;値段の方は、2割引でいいよ。どうせ買い手もつかないものだしね -- [[夏芽>名簿/505068]] &new{2013-10-23 (水) 01:14:40};
---ああ、それで頼む&br;(用件を済まし、夏芽が男の元を去った、男は一人、煙草の臭いの漂う部屋に残される)&br;…いよいよ、か… -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-23 (水) 22:32:50};
-  --  &new{2013-10-22 (火) 21:45:19};
-  --  &new{2013-10-22 (火) 21:45:15};
-  --  &new{2013-10-22 (火) 21:45:11};
-''「うわっ!なにこれエロッ!エロローッ!」ってカンジの男性用女性水着がお届けなされやがりました'' --  &new{2013-10-22 (火) 16:55:40};
--…届け先を間違えたか? -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-22 (火) 21:36:03};
---(後で始末を失敗した部下に着させてボコした後色街に放り投げた) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-22 (火) 21:37:31};
-  --  &new{2013-10-20 (日) 01:33:40};
-  --  &new{2013-10-20 (日) 01:33:38};
-  --  &new{2013-10-20 (日) 01:33:35};
-(厳龍の息のかかった倉庫街の一角、そこには様々なものが運び込まれる)&br;(武器、麻薬は勿論人、兵器…時には人類の仇敵たる怪物ですら、ここでは品物として保管され、どこかへと売り払われていく…)&br;(そんな中、決して使われない倉庫が一つ、倉庫街の角、最も海に近い場所に)&br;(ぽつんと立っている…十三番倉庫)&br;(通称屠殺場と呼ばれるそこは処刑場、拷問場として利用されており)&br;(多くの組織の障害となる者達が、密かに処理されてきた)&br;(そして今、その倉庫には二つの影…一つは大柄な、いかにも下っ端然とした男)&br;(そしてもう1人は、闇をそのまま人の形にしたような…虚無的な雰囲気を纏った、陰鬱な男) --  &new{2013-10-17 (木) 22:50:23};
--ヨイチ「…で、俺が言ったことも守れず、お前等はおめおめ逃げ帰ってきた、と…」&br;(獲物を窺う獣の如く、ゆらゆらと大男の周りを歩きながら、言葉を投げかける)&br;(大男の方はというと、自分よりも背の低いヨイチに目を合わせる事も出来ず、滝の様な冷や汗を垂らして俯いている…)&br;大男「す、すいやせんヨイチのアニキ…」&br;(視線を合わせないまま、大男はもう1人の男…ヨイチと呼んだ男へ謝罪する) --  &new{2013-10-17 (木) 22:55:57};
---ヨイチ「なあ、俺が何て言ったか…お前、覚えてるか…?」&br;(先程よりは柔らかい口調で、ヨイチは大男へと語りかける)&br;大男「は、はい…うまくやれば、俺等を特別に舎弟…''ビギ!!''」&br;(お男が言いきるより早く、ヨイチの蹴りが大男のみぞおちへ突き刺さり、下がった顔に間髪いれず拳が叩き込まれる)&br;ヨイチ「都合のいいとこだけしか覚えられねえのかテメエの頭は…」&br;(涎と涙と鼻水でぐしゃぐしゃになり、苦悶の声を上げる男の髪を掴むと、ヨイチは大男の顔を無理やり自分へ向けさせる)&br;大男「は、はひぃい…ず、ずびばぜんアニキ…」&br;(自分よりも体格で下回るヨイチを前に、男はただ震えながら、涙を流して許しを乞う)&br;「あ、アニキは…写真を見せて、写真に写った男を調べて…殺して来いと…」 --  &new{2013-10-17 (木) 23:06:42};
---ヨイチ「ああそうだ…で、その結果が相手のことはわかりません、殺すどころかぼこられて逃げてきた&br;やった事といえば知り合いらしいメスガキを一人ぼこった程度…しかも人違いってオチまでついてやがる」&br;(目つきが一層険しくなる、まるで視線だけで人を殺さんばかりの殺意に、大男は目に涙を浮かべ、震える事しかできない。)&br;(余りの恐怖故か、ズボンの股間の部分は湿り、冷たい倉庫にアンモニア臭と湯気が微かに漂う)&br;大男「ゆ、許して下さいアニキ…つ、次は…つつ次こそは上手くやりますから…」&br;(恐怖と緊張で歯を鳴らしながら、必死に男は弁明する、無駄だとわかっていても次のチャンスを懇願する)&br;(それしか生き延びる道がないのを、ヨイチを知る大男は知っているから) --  &new{2013-10-17 (木) 23:14:53};
---(ヨイチは暫くの間、大男を睨んでいたがやがて溜息をつくと)&br;ヨイチ「…お前、力仕事は得意か?」&br;(と、短く大男に訪ねてきた)&br;大男「は、はい!!見ての通り力には自信があります!何でも言ってくだせえ!」&br;(助かる希望が見えたのか、大男は縋る様にヨイチに対し媚を売る)&br;ヨイチ「おう、そうか…それじゃあ…」(一角にある幾つもの大きなバケツを指さし)&br;「あれ、全部海に捨ててこい」(と、大男にぶっきらぼうに命令した) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-17 (木) 23:22:10};
---大男「へ、へい!!」(跳ね上がる様に起きた男は、急いでバケツの元に駆け寄り…)&br;大男「ひっ…」&br;(恐怖の余り、腰を抜かし倒れこむ)&br;(大きなバケツの中には、解体された人、人、人…)&br;(バラバラにされた頭や手足、胴体がごみのように無造作に突っ込まれ、凄まじい悪臭を放っている…だが、これだけならこの倉庫においてはなにも珍しい事ではない)&br;(男が恐怖したのは、そのバケツに突っ込まれた者達の顔…鼻のヘシ折れた男、後頭部に酷い怪我を負った男、顎の砕けた男…)&br;(その中にいたのは、紛れもなくあの時共に廃教会を襲った者達)&br;ヨイチ「どうした…得意なんだろ、力仕事、早くしろよ」&br;(恐る恐る後ろを振り返れば、そこにはヨイチの姿)&br;(男は震えながら、バケツの一つを掴むと持ち上げる、胴からはみ出していた内臓の一つが)&br;(バケツから零れ、ベしゃりと音を立てる)&br;ヨイチ「拾え」&br;(そう言われれば、大男は吐き気を堪えながら、内臓を掴みバケツに戻す) --  &new{2013-10-17 (木) 23:29:45};
---(それからは、ひたすらバケツの中身を海にぶち撒けては、戻って新しいバケツを海に運ぶ、その繰り返しだった)&br;(それでも、助かる事に一縷の望みをかけ、どうにか最後のバケツの中身を海へと捨てる)&br;大男「お、終わり…ました…」(限界までこみ上げた吐き気を堪え、最後の仕事を終えた大男はヨイチの方へ振り向く)&br;ヨイチ「ご苦労さん、それじゃあ」(振り向けば、倉庫の中でずっとこちらを見ていたはずのヨイチが、いつの間にか真後ろに、その手には銃が握られ、大男の眉間へと正確に向けられ)&br;ヨイチ「あばよ」(無慈悲に引き金が引かれる、一発の銃声が響き、少しして眉間に穴をあけた大男は、ぐらりとよろめき、そのまま海へと落ちていく) --  &new{2013-10-17 (木) 23:35:14};
---…&br;(こうして役立たずを皆始末した男は、倉庫を後にする)&br;(後には海の波音と、磯の香りに混じった死臭が漂うだけ) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-17 (木) 23:38:10};
-  --  &new{2013-10-17 (木) 22:28:19};
-  --  &new{2013-10-17 (木) 22:28:16};
-  --  &new{2013-10-17 (木) 22:28:08};
-(二月の氷雨が降り注ぐ路上を、黒塗りの車体が突っ切ってゆく)&br;(風の冷たい夜だった。俺は薄暗い街頭を背に浴びながら、バーの扉を開く)&br;(そこには昔馴染みのマスターと、カウンターに客が一人。どちらも組織の手の者で、その片割れに俺は用があった)&br;(始末屋与一。組織のスイーパーであり、俺とユウとは昔からの知り合いであり……そして、レナートの舎弟だった男だ)&br;(俺は奴の隣に座る。どうしても確かめたいことがあった)&br;&br;……死人が墓場から這い出てきたらしいな。&br;あの日、ボスが殺したあの男が。&br;レナート・"ブラッド"・バラッドが。&br;……質の悪いジョークだ。道化師だって笑わない。 -- [[アーサー>名簿/505065]] &new{2013-10-16 (水) 00:32:22};
--あんたか…(基本的に話しかける相手は無視するが、目の前の相手は特別だ)&br;(アーサー…かつてレナートについて回ったころに知り合った、今は情報屋として生きる男)&br;ああ…面白くもねえ冗談だ、本当に…何で今さら…&br;(既に相当酒が入っているのか、グラスを揺らしながら男の視線は、グラスの向こうのぼやけた世界へ向けられている)&br;(まさしく心ここにあらずといった様子だ) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-16 (水) 00:57:42};
---……。質問を変えよう。&br;何故、"その場で射殺"しなかった? 情か?&br;&br;(俺はショットグラスに注がれたテキーラを、喉にぶちまけるようにして呷った)&br;(煮え滾る不快感を焼くように。這い寄る思い出という過去を塗り潰すように)&br;&br;俺はお前の苛烈さを気に入っている。だから仕事も優先して回してきた。&br;まさか組織の掟を忘れたわけじゃないだろう? 恐怖を振りまく、あの"始末屋与一"が。 -- [[アーサー>名簿/505065]] &new{2013-10-16 (水) 01:11:08};
---…悪趣味だな…&br;(暗に覗いていたのか、と返しながら、新しく酒を注文し)&br;確かめる必要があったからだ…アレが、本当にレナートなのかどうかを&br;&br;(同じく、注がれた酒を流し込む)&br;&br;あれがただの似ている誰かなら、別の誰かにくれてやる…だが&br;もし、もしあれがレナートなら…&br;(握りしめたグラスに罅が入る、その目は、暗い、憎悪とも嫉妬とも似つかない、言いようのない黒い炎を燃え上がらせ)&br;&br;あれがレナートなら'''俺が奴を始末する'''&br;&br;奴は俺の獲物だ、他の何者にも…例え龍だろうとくれてやるわけにはいかん -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-16 (水) 01:28:35};
---(俺自身が眼にしたわけじゃない。だからこそ今、俺はこうして立っているのだろう)&br;(もしあの場に居合わせていたのなら、誰かが死んでいた。それは俺かもしれないし、与一かもしれない)&br;(きっと素晴らしく刹那的で、馬鹿馬鹿しい地獄絵図が繰り広げられただろう)&br;(だが……それじゃ足りない。まだまだ足りない。俺が本当に欲するのは……)&br;&br;……その一言が聞ければそれでいい。&br;欲しい物があれば言え。全て手配してやる。誰にも知られることなく、お前の望む物を自由に与えてやる。&br;そう、"誰"にも知られずにな。 -- [[アーサー>名簿/505065]] &new{2013-10-16 (水) 01:42:35};
---…お前こそ、何が望みだ。俺のために動く事は、間接的にだがあの男にも楯突く事になる。&br;知れれば命は無い、何の得もないのに、何故お前がそこまでしたがる?&br;(先ほどとは打って変わって、感情の見えない冷たい視線がアーサーへ向けられる)&br;(男は誰も信じない、あの日を境に、そういったものはすべて捨ててきた) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-16 (水) 01:50:00};
---逆に問うが、お前は何のために組織にいる?&br;金か? 殺しか? 生き様か? 俺はそのどれも欲していない。今の地位も、ボスの座にも興味が無い。&br;ただ望みはひとつ、何もかもをまっさらにしたいだけさ。だからあの男(ボス)の側についた。だが……。&br;&br;(そう、俺が劉に求めた物は、今の劉にはない。この組織にもない)&br;&br;……俺は欲しいのさ、お前という存在が。&br;&br;(ボトルに映る俺の瞳は、精気もなく、そのくせギラついていた)&br;(見返す俺自身にすら嫌悪感を抱かせる程に)&br;(俺は強く望んでいたんだ。この街の滅びを。姉さんを拒絶した、この街を)&br;(劉の下ではそれが叶わないことを理解している。なら……)&br;&br;話は終わりだ。良い返事を期待している。 -- [[アーサー>名簿/505065]] &new{2013-10-16 (水) 02:16:20};
---俺は…&br;(明らかに話題をそらすために放たれたその一言に、何も言えず黙る)&br;(何故自分は今だこの組織に留まっているのか、レナートの影を超えるため、自分が最も優れた殺し屋である事を誇示するため)&br;(そのどれもが正しく、そのどれもが間違っている。男は、その問いに対し答えを出せないまま)&br;さあな…(辛うじて、短く答えるに留まった)&br;ふん、変わった野郎だ…俺も劉の親分もイカレてるが、あんたも大概だよ…&br;まあいいさ、利用してくれというならしてやる、せいぜい役に立ってくれ…&br;&br;(こちらも、話は終わりだとばかりに金を払う、多めに渡したのはグラスの分もあってだろう) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-16 (水) 02:30:16};
-… -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-15 (火) 00:07:34};
--ノユミ --  &new{2013-10-15 (火) 01:02:23};
---俺の名前はそいつの名前からあやかったらしい… -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-15 (火) 01:09:02};
-  --  &new{2013-10-16 (水) 23:05:03};
-''【数年前】'' --  &new{2013-10-15 (火) 21:08:14};
--(この街に急進的に進出する大陸系犯罪組織厳龍。その武闘派閥の片翼と呼ばれる班が存在した。)&br;(急進的な若き幹部、劉の片腕とも呼ばれるレナート率いる”ブラッド・レイン”)&br;(裏切り者、組織に仇なす者を必ず血の雨に変える死神が率いる始末屋組織) --  &new{2013-10-15 (火) 21:24:21};
---(そのリーダー、レナートの舎弟であり実質No2と呼べる…いや、実質始末屋としての相棒がヨイチ・トガミその男だった)&br;(舎弟と言うには何かと指図もせず、何も問わず。ただ問われれば応える。しかし男と認め、安易に手を貸すことはない)&br;(ただ舎弟と一言で表すには難しくも、それ以外に表すには余す言葉ばかりの関係だった)&br; &br;''【埠頭:倉庫街】'' &br;(そして今日も敵対組織の構成員、その頭が率いるやくざ者相手に血の雨を降らせていた) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-15 (火) 21:30:56};
---&br;「巖龍の連中だ!ノコノコとあらわれやがって!皆殺しにしろ!」&br;「魚の餌にしてやるぜ!気持ちよく死にな!」&br; &br;(銃火が、銃弾が、鉄火が交差する。ピアノを弾くように引き金を引き)&br;(その指先が魂を刈り取っていく。死神の鎌のように、二丁の刃が魂を奪う) --  &new{2013-10-15 (火) 21:47:19};
---は…魚の餌になるのはそっちだろうが…!!&br;アニキの手を煩わせるまでもねえ、こんな連中全部おれが風穴開けてやらあ!!&br;(血気盛んな男は、レナートの指示を聞くよりも前に独りさきがけ、銃を出し遅れた間抜けの頭に風穴をあける)&br;(だがそれでも、言葉とは裏腹に決して前に出過ぎる事はなく…むしろ己を囮とする事でレナートが絶妙な位置でサポートができるよう、こちらもまた)&br;(最適な位置で派手な撃ち合いを演じる)&br;(それはレナートという存在を進に信頼しているが故の行動) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-15 (火) 22:35:42};
---(ヨイチの獰猛とも言える駆け込みに感嘆する若い新入りらを余所に男は静かに影から影へ)&br;(音もなく動き、銃火を浴びせ、一人ずつ、1つ、2つと命を奪っていく)&br;(咎めることなどない。ヨイチは狂った男でも狂犬でもない。強かな虎。猛虎に見え、静かに研がれた牙で食いかかる虎。)&br;(この死線でそれが当然の如く何よりも信じるに値するものだというのは、語るに及ばず)&br;(ヨイチと、若い衆や静かなる男に翻弄され…武鷲と呼ばれた傭兵くずれのヤクザ者達は血の雨に変わった)&br; &br;終わったな、ヨイチ&br;(後には血臭と硝煙の臭いが。それも潮風で薄まる気配をのぞかせていた)&br;(男は語り飾る人間ではない。それが、ヨイチらの働きが当然であると。当然に無事に戦い終えたことが信頼の証拠だと語ることすら憚るような…)&br;(そんな男と、男達) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-15 (火) 22:47:55};
---ああ、これだけ派手にやられりゃあ、しばらくは手ぇ出してきやしねえでしょう&br;(全滅させた相手に対ししばらく、といったのには訳がある。)&br;(ここ最近増えてきた現象…武鷲の様なごろつきの愚連隊が、急に力をつけ強盗などの襲撃行為を繰り返す事件)&br;(一見繋がりのないそれらは、裏の世界の視点で見ればそれは見事に、厳龍の息がかかった店や下部組織を狙った襲撃ばかりであり)&br;(その裏で意図を引く何者かがいる事を、明確に表している)&br;ええ…ですが同時にこいつは始まりですアニキ、俺達を舐めてるどこかの誰かへの&br;反撃の宣戦布告でさあ&br;…すまねえなアニキ、こんなごろつき共の相手、本来なら俺や若いのだけで片づけるべきなのに… -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-15 (火) 22:59:59};
---(経済的な裏取りなら厳龍にもエキスパートがいる。しかし厄介なのはこういった武力で直接的に仕掛けてくるヤツらだ)&br;(もちろん…ごろつきがいくら束になろうと俺達が敗北することはないだろう。過信ではなく、事実そうなのだ)&br;(しかしそういった連中に手を貸している…直接的な武力によって巌窟に巣食う龍を突こうとしている)&br;(様子見にも思える…何かが、姿の見えぬ悪魔が潜んでいるような気配。ヨイチとレナート…それは劉も、察していた)&br;(これから大きな戦いが待っていることも)&br; &br;ヨイチ&br;仕事はあがりだ。飲みに行こう&br;(手を煩わせたから、と呟く男に男は遮るように言葉を紡ぐ。)&br;(少なく、短く。組織だから、兄弟だから…仲間だから気にするな…そんな心を打つ詩のような言葉ではなく…ただ短く若い衆らにも) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-15 (火) 23:11:32};
---(その言葉に、安堵と、レナートの信頼への例えようもない感情が胸へと込み上げてくる)&br;(それはかつて一人で仕事をこなしてきた、孤独な殺し屋『凶虎』であった頃は、決して味わうことのなかった感情)&br;(この感情が湧きあがる度、耐性の無い男は自然と、嬉しさと感動で目に涙が浮かぶのを堪え切れない)&br;へへ、すまねえな…ホントならあの人と飲みに行くはずが&br;こんなむさくるしい男と二人酒なんて…俺でよけりゃあ幾らでも付き合いますぜ!&br;(目元を拭うと、先に足を進めるレナートの元へ) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-15 (火) 23:19:25};
---(ただ静かに微笑み、車へ向かう。若い衆は若い衆で自由に飲ませるのが気楽でいい)&br;(組織の中で立場というものが増えると自然とこうなるからこそ)&br;(ヨイチのような男が暖かく、ただ言葉に…顔に表せない感情がそこにあった)&br;(そしてまた、俺は組織の人間になっていることを暖かくも…また、彼女と離れていることを冷たく思いつつも俺は…)&br;(ここが本当の居場所だと、守るべき場所だと)&br;(大きな嵐の前、杯を交わし深く飲み込んでいた…) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-15 (火) 23:42:27};
---(その男の横に並びたてる事に、何物にも代えがたい嬉しさと誇りを感じる)&br;(怖いものなど何もない、自分は彼の相棒として)&br;(そしてゆくゆくは劉の親分の、より高みに登るであろうレナートの、忠実な刃であり盾として)&br;(この組織を守れるような男になりたいと、そう思わせる力を、目の前の人物は持っている。)&br;(酒を交わし、笑顔を浮かべ、いつも、いつまでもこんな日が続く事を)&br;(この時の男は望み、願っていた…) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-16 (水) 00:04:16};
-  --  &new{2013-10-16 (水) 23:09:12};
-''5年前'' --  &new{2013-10-23 (水) 22:45:12};
--草木も眠る丑三つ時だというにも拘らず、多くの護衛が屋敷の内外を隙なく監視している&br;ここはとある厳龍幹部の屋敷、敵対する組織『王虎』の中でも、その凶悪さで知られる&br;凶虎と呼ばれる殺し屋に命を狙われた彼は、こうして妻子と共に屋敷に籠り&br;いつ来るとも知れぬ殺し屋の来週に神経を磨り減らす日々を送っている --  &new{2013-10-23 (水) 22:50:00};
---(男は内にいた。内の中で何かを待つように、ただ静かに佇んでいた)&br;(組織を守る、家族を守る…そのために男は。不安に駆られる彼や妻子に対し静かに佇み…頷き約束する)&br;(外より若干少ない護衛を率いて、男は待つ。虎を…待つ) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-23 (水) 23:17:09};
---(やがて夜も更にふけ、今日はもう襲撃はないかと一瞬誰もが油断したその時)&br;(庭の方で突如大きな爆発音が聞こえる、とうとう来たかと待ちくたびれた外の護衛達は、一斉にその爆発音のする元へ)&br;(だが、それこそが罠…爆発音の元にあったのは、ボロボロのスクラップと化した古い車、そして、護衛達が)&br;(その車にある程度近づいた次の瞬間)&br;(庭に仕掛けられていた第二の爆弾が次々と起爆、瞬く間に外の護衛達を一網打尽にする)&br;(そしてその爆音に紛れ時折聞こえる短い悲鳴と銃撃音…間違いない、ついに例の殺し屋が現れたのだ) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-23 (水) 23:26:35};
---(爆音、悲鳴、銃声…外に聴きながら男は内でただ待っていた)&br;(怯える彼らと、護衛の中にいて…ただ静かに闇の中に沈み込むように男は待っていた)&br;(恋い焦がれることもなく…初めからいないかのように、男は外の騒がしさとは真逆に…) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-23 (水) 23:31:50};
---へ、天下の厳龍もこの程度か…&br;(レナートのいる部屋の一つ前の部屋から、銃声と次いで悲鳴、そして扉が開かれ)&br;(とうとう殺し屋『凶虎』が姿を現す、その姿を見た何人かの護衛は、思わず驚愕の声を上げた)&br;(彼らの前に現れた殺し屋の正体、それは…年にして15、6程度の、まだ年若い少年だったからだ)&br;(はじめはレナートを除く誰もが目を疑ったが、その目が幾多もの修羅場をくぐり抜けた、血に飢えた獣の眼である事が)&br;(どこか彼らを引きいるレナートや、劉に近い、それでいて決定的に違う眼が、彼らを戦闘態勢へと変えるには十分な理由であった) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-23 (水) 23:40:14};
---「このガキが!」「調子に乗るな!」&br;(その何かを肉体の感受で察した部下たちは一斉に銃を虎へ向けて放つ)&br;(武闘派ゆえに荒くれものの気質が強い男達はそうしなければならない意地とを合わせてヨイチに牙を剥く) --  &new{2013-10-23 (水) 23:50:24};
---(その意地を見せんと虚勢を張るための、一瞬の猶予が、レナートの部下達の生死を分ける事になる)&br;雑魚が…吠えるのだきゃあ上手だな…!!&br;(そう言って彼が取りだしたのは、手榴弾)&br;(そのピンを抜くと、レナートの部下たちの頭上へ投げ)&br;(自身は素早く取り出した二丁の拳銃でレナートの部下達へ発砲しつつ、柱の影へ)&br;(少しして落ちてくる手榴弾、とはいえまだ爆発まで猶予はある、だが…)&br;(次の瞬間、柱の陰から撃たれた銃弾が手榴弾を掠め、軌道のそれた手榴弾は壁へ向かい、跳ね返り丁度レナートの部下達の中心へ転がった途端)&br;(爆発を起こす!) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-24 (木) 00:03:50};
---(そして男達が血煙となったこの部屋で…煙が晴れるまでもなく、何かが割れる音がする)&br;(防弾用の強固な素材で作られたテーブルが、割れる。男の足により蹴り上げられ、彼らと自身の盾になっていた丸テーブルが割れ…)&br;(二丁拳銃の男が姿を現す)&br; &br;…外へ(あいつは俺が、と続けずともその視線は柱へ向けられ…彼らを遠ざけるように促す)&br;(ただ一人と一人、銃火を交えるために…) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-24 (木) 00:08:48};
---少しはマシなのがいるみてえじゃねえか&br;(正しく獣といった様子の男が、獰猛な表情を見せ、レナートの元へと近寄ってくる)&br;(相手を舐めているからではない、男同士の決闘で不意打ちをするような野暮な相手ではないと、あの一瞬のやりとりでレナートの事を察したからだ)&br;あんた名前は?&br;(丁度撃ち尽くした銃のマガジンを、あろうことか相手の前で悠長に変えながら)&br;(男はレナートへと言葉を投げかける) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-24 (木) 00:25:43};
---レナート&br;(ただ一言。逃げ去る彼らを背にヨイチの前に立つ。彼らを逃がす為か、それとも別の思惑あってか)&br;(ヨイチの悠長なマガジン交換を待つ。まるで釣りに来た日…相席を求められた時のような…気安さで名前を応え…待つ)&br;(二人の語りも、視線も鉄火場の中などとても言えない雰囲気でありながら…この場所の空気は確かに一触即発の危うさを含んでいた) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-24 (木) 00:31:15};
---…そうか、あんたが…&br;(簡素な答えが一つ帰ってくると同時に、マガジンの交換を終えた男が、笑みを浮かべる)&br;おれぁ与一、十神与一ってんだ、最もあんた達の間じゃ『凶虎』の名前の方が有名だろうが&br;…一度やりあってみたかったんだ、厳龍最強の掃除屋、『レナート・"ブラッド"・バラッド』と&br;(まるで構えろと催促するように、男は銃を構える)&br;安心しな、待ち伏せなんて野暮な事はしねえ、お互い思いっきり弾けようや…(俄かに、空気が張り詰める) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-24 (木) 23:19:01};
---(近く、そしてお互いの間合いの内だろうというのに気安く語るヨイチに男は黙って構える)&br;(その構えに応えるように構える)&br;…来い、十神与一!&br;(空気が弾け、男は床を蹴り駆ける) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-24 (木) 23:24:09};
---いくぜぇ、レナートォ!!!&br;(レナートに答えるように男もまた、スプリンターの様な&br;極端な前傾姿勢で飛び出すと、レナートへ二丁拳銃を向け、指を引く)&br;(年も若く、同年代の中でも特別背が高いわけでもない男の体格…だがそれは)&br;(銃撃戦においてはその前傾姿勢の突進と合わせる事により)&br;(高速で動く小さな的という、相手からすればこの上なくやり辛い標的となる)&br;(両の手の銃から炎とともに吐き出された弾丸は、どれも寸分たがわずレナートを狙い襲ってくる!) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-24 (木) 23:32:20};
---(縦、その身長の程からくる攻防一体の姿勢。そこから放たれる弾丸は確かに多くの物を屠って来たろう)&br;(それが並の相手でなくても、ダメージは必至。では男はその場で倒れたか)&br;(否、駆けた。かけて、飛んだ。そのまま体を晒すのではなく…手を伸ばすように体の投影面積を減らし…)&br;(二丁拳銃ではあるが片方の、右手の銃でヨイチを迎え撃つ)&br;(顔を、胸があった場所を掠める弾丸を意に介さず。踏み込み飛び込んだ先は互いの近接の距離!)&br;(着地の踏み込んだその瞬間。着地した右足を軸にヨイチへ回し蹴りを放つ!) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-24 (木) 23:43:27};
---(言葉を上げず、獲物の期待以上の動きに獰猛な笑みを浮かべる)&br;(そしてこちらもまた、銃を握ったままの手をつき上げ、残った弾丸をレナートへ向け吐き出す)&br;(先に放たれたレナートの弾丸が腕を掠めても気にも留めない)&br;(最初の突進といい、まるで自分が銃弾に当たる事はないとデモ言うようなその動きは)&br;(レナートに男の無根拠な自信と傲慢さではなく、むしろあらゆる物への諦観と底無しの虚無感)&br;(そして生というものに価値を見出せない、深い絶望の一端を見せつけた)&br;っし!&br;(レナートの意図を察すると、その蹴りに合わせるように自身も一歩を踏み出し)&br;(回し蹴りで相殺する、互いに踏み込む形になったため威力は弱められる形になったものの、それでも蹴りを受けた脚からは、強烈なしびれが伝わり、レナートの蹴りの威力を物語っている…) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-24 (木) 23:59:11};
---(自らの瞳を通して見える。目の前の瞳からにじみ出るのは…狂気、否。生や、世界。自身の意味さえ見いだせない)&br;(虚無感…?いや、絶望感に近い。そんな瞳をしていた。享楽的な言葉で飾られた…絶望感)&br;(そう…それは)&br;はぁ…っ!&br;(蹴りが交差し、肉と骨がきしむ音が響く。刈り取れず。ではこの距離で何を?手は決まっている。)&br;(足を轢けば、殴るように突き出される…拳銃。至近距離での、一撃がまさに致命打になる銃撃を叩きだす!) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-25 (金) 00:11:11};
---(決まれば文字通り必殺の一撃、フィニッシュブローとなるレナートの至近距離の銃撃はしかし)&br;あめぇ!!&br;(グリップの底で叩き落とすように繰り出された一撃が、銃の軌道を斜め下に逸らす)&br;(逸らした銃から放たれた弾丸が太ももを掠める)&br;っぉお!!&br;(だがやはり、それを意に介さず、自身はさらに一歩踏み出し、レナートへ銃を密着させ)&br;(更に空いてる方の手でレナートを抱えるように抑え、確実に仕留めるべく、蹴りの後即座にリロードした拳銃で)&br;(今まさにレナートの腹を貫かんとその指に力を込めようとしている) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-25 (金) 00:27:24};
---(ヨイチの引き金を引く音が鳴る。引き金を引いた金属の音のみ…腹は貫かれることはなかった)&br;(レナ―トは抱えるように抑えられた体をもがき、放そうとはしなかった。むしろ銃に向けて体を押し付けていた。狂気に近い所作で銃を封じた)&br;(体を押し付け、スライドを銃口から押すことでハンマーが完全に落ち切ることを防ぐ…一手)&br;(男はためらいもせず決断し、そして…)&br;…同感だ!&br;(この超近接距離でグリップ底を用いた殴打を繰り出す!) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-25 (金) 00:41:20};
---…!?は、トンでもねえな…ぐぁ!!&br;(自身を更に押し込む事で撃鉄が落ちるのを防ぐ…一歩間違えれば内臓をぶち抜かれる行為を、この土壇場で堂々と行う胆力に、敵ながら畏敬の念すら覚える男)&br;(だが、それも一瞬、撃鉄での一撃をもらい、世界がゆがむのを自覚すると、辛うじて空いた手で苦し紛れの銃の乱射を行いながら、バックステップで距離をとり近くの柱の影へ)&br;流石は最強の掃除屋だな!想像以上の実力だぜ!イカレ具合も本物だ!&br;(口でレナートを煽りながら、その真の狙い…天上の巨大なシャンデリアの真下へレナートが近づくのを、コッキングしなおした銃で)&br;(狙いをつけつつ、その時を待つ) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-25 (金) 00:51:40};
---お前も大したヤツだ&br;(ジャケットを銃弾でいくつか切り裂かれ、柱へ飛ぶヨイチを見送りつつも…男は呟く)&br;(なぜだろうか、言葉が出る。劉と入るときのように…言葉が、口を走る)&br;教えてくれ、お前はなぜ殺し屋をやっている。&br;(問いかけ、そして歩いていく。ヨイチの元へ。ヨイチが狙うシャンデリアの真下を通るだろうルートで) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-25 (金) 01:00:32};
---そうだな…この道しかなかったから、って所か(相手は気づいていないことを確認し)&br;(あえて意味のないであろう、身の上話に応じて更に注意をそらす)&br;生まれたときから路地裏暮らしで、偶々拾ってくれたのが殺し屋だった、ってだけさ&br;今はもう、そいつもいないがな…俺が殺したのさ、そう、こんな感じでな!!&br;(そしてレナートがシャンデリアの真下に来ると同時に、柱から飛び出しシャンデリアの支えを撃ち抜く!)&br;(支えを失った巨大なガラスと金属の塊が、正しく凶器となりレナートの真上から襲いかかる)&br;(そして、ヨイチは神経を研ぎ澄ましレナートを見据える…この男はこの程度では死なない)&br;(だが、あれだけの巨大な物体を避けるとなれば、必ず回避直後に隙が僅かにだができる筈)&br;(男の狙いはそこであった、その無謀ともいえる単騎での突撃とは裏腹に)&br;(男が真に得意とするのは相手の動きを予想しての予測射撃や、精密射撃)&br;(まず単騎駆けで相手の出鼻を挫くとともに指揮を乱し、そこからできる隙を狙い相手を一人づつ確実に仕留めつつ、自身は最適な回避行動をとる)&br;(それこそが男の真の戦い方にして、無謀な突撃を繰り返しつつも生き残っていた理由、それはまさに、強かさと獰猛さを併せ持つ野生の猛獣の如き戦法)&br;(そんな男の全神経を集中させた一撃が、殺意が、シャンデリアの脅威の陰からレナートを冷徹に狙い澄ましていた) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-25 (金) 01:13:27};
---(シャンデリアは落ちた。しかしレナートは避けなかった)&br;(そこでまず、ヨイチの予測。計算を狂わしたのだろうか)&br;(シャンデリアが落下し轟音を立てても男に隙はなく、ただそこに立っていた)&br; &br;俺もだ。生まれた時から、こういう生き方しかできないでいる…&br; &br;(男は巨大なシャンデリアの、照明の枝と枝の間に…最低限の、そう足を擦るぐらいの動きで入り込み…立っていた)&br;(先ほどの撃鉄が落ちることを防いだ所作も。このシャンデリアでのことも。気狂い故か…いや)&br;(それは…この死地でのあらゆるものへの傍観、虚無感、絶望感)&br;(そう。誰かと同じく…そのような、深い。深い厭世のような…世界から疎外された者にしかわからない闇があった)&br; &br;いや…死んでいないだけかもしれないな…俺も、お前も -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-25 (金) 01:25:41};
---な…(今度こそ驚愕する)&br;(かつて、如何なる敵の隙も見逃さずその命を刈り取った筈の男が)&br;(歴戦の戦士であるとともに冷徹な始末屋である男が、驚愕の余りレナートの前に隙を晒す)&br;(そして男は見た…自分と同じか、それ以上に深い闇を…)&br;(身震いが走る、それは…生まれて初めて感じた、目の前の己と同質でありながらそれよりも暗く深い暗黒に対し生じた、恐怖という感情)&br;…く、くっそぉぉおお!!!&br;(初めて味わう恐怖を振り払うがごとく)&br;(半ば破れかぶれ気味に、それでも急所を正確に狙った殺意を乗せた弾丸が、レナートへと放たれる) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-25 (金) 01:50:49};
---教えてくれ…お前は力がある。だがなぜ、つまらないとわかっていながら…続けるんだ…&br;(急所を狙う、という生存本能か。適格な射撃こそがまさに読めてしまう軌道となった)&br;(急所をかすめるも、一発も致命だにならず。銃声の中を歩いていく)&br;お前は力もあるのに…なぜ、腐り続けているんだ…死人のように…自分自身を貶めるような…&br;(そして、柱まで歩みより・・・問う)&br; &br;何もかも捨て、嫌い、奪い、その先で屑のように死ぬのか…俺もお前も…&br;生まれた時のように…&br; &br;俺は、嫌だ&br;(世界に愛されたいわけでも、世界を愛したいわけでもない)&br;(そういった生易しい願いや、世界への憎悪でもない。それらすらも彼方に追いやった先の…何かが。同質である男が同質である男に問う)&br;(鬱屈とした、沈んだ…静かな…だが溢れださない…爆発しない虚無的な質を伴う言葉が向けられた) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-25 (金) 02:06:34};
---う…く…&br;(既に冷静さを欠いた男の攻撃は、レナートには通じない)&br;(やがて、柱の前までレナートが来た時、男は姿を現し…自身の武器を、床へと放る)&br;…わかってんだろ…何だかんだ言っても、俺達にはその道しか無いし&br;それ以外の道を歩むことは許されない。クソみたいな一生を闇の中で過ごす事を、俺もアンタも定められてんだ&br;…殺せよ、あんた程の男に消されるなら悔いはねえ…&br;(男への問いに対する答えは、男のこの世への)&br;(そんな生き方しかできない自分達への、憎悪と自己嫌悪と、諦めが混じっていた) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-25 (金) 02:18:32};
---(銃を向ける。ヨイチに向けられた銃の引き金が引かれた。金属のハンマーが落ちる音が鳴る)&br;(弾は出なかった。入っていなかった…先ほどので、マガジンの弾は空だった)&br; &br;それでも…俺は生きたい。今が死んでいることと変わりなくても…闇の中でも俺は&br;自分で決めて、この道を歩き…生きたい&br;この世がどうしようもないごみ溜めの中でも…歩き方は選べる&br;(銃を下ろす。これでもうお前を殺したとでもいうのだろうか)&br; &br;ゴミの中に埋もれて死ぬか、ゴミの山の上で死ぬか…歩き方次第だとは思わないか -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-25 (金) 02:31:22};
---(銃で撃たれたと思った瞬間の男の顔は、苦しみから解放されたように安らかな表情をしていたが)&br;(直後に、いまだに生きている自身に気づき、レナートへと顔を向け)&br;…できるっていうのか?そんな生き方が、俺達に?&br;(銃を下された男は、しばしの間立ちつくし思案に耽っていたが、やがて)&br;…なあ、無茶を承知で頼みたい、俺を、あんたのそばに置いてくれねえか?&br;見てみたいんだ…本当に、俺達にそんな生き方ができるのか…&br;(レナートの、自分以上の闇が語る、その希望の言葉に心を動かされた男が)&br;(その生きようとする姿に、在り方に感服し)&br;(あろうことか敵対組織の殺し屋に舎弟にしてくれと頼み込む、それは本来ならば許されない行為) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-25 (金) 02:49:30};
---俺も見てみたいんだ…暁を。夜明けを…ごみの上でも…夜を割く、明かりを&br; &br;(俺はあの時…ヨイチの顔を見て確信した。俺と同じだったことを…)&br;(この世界がどうしようもなく嫌で、もっと嫌なのはそれでも生きなければならないこと…そんな自分も嫌だったことを…)&br;(初めから。ずっとこの闇の中を彷徨っていたからこそ分かる共感のようなもの…そして、組織に入ることでヨイチがまだ見ぬ…生き方を知ったからこそ…)&br;(俺はその後、組織に入る時を数えて2度目の頼みを劉に誓い、ヨイチを迎えた)&br;(組織に向けられた刺客であっても、俺は…) -- [[レナート>名簿/505073]] &new{2013-10-25 (金) 03:05:19};
---(あの日、ただ闇の中で朽ち果てるだけだった自分は…レナートという男に救われた)&br;(自分と同じ闇の中にあってなお、必死に足掻き、人らしく生きようとする様に)&br;(十神与一という男は感銘を受け…同時にレナートという男と共に彼の言う生き方を送りたいと思い、忠誠を誓った)&br;&br;(以後、王虎を抜けた男は正式に厳龍の一員として迎え入れられ)&br;(レナートの下で舎弟としてつき、彼の一番の相棒として、部下としてつき従うようになる)&br;(それは闇の中を孤独に生きた虎がほんの一時だけ得た、つかの間の安らぎの、始まりの話) -- [[ヨイチ>名簿/505099]] &new{2013-10-25 (金) 03:30:32};
-  --  &new{2013-10-26 (土) 23:58:06};