[[公共施設/個人イベント会場]]

-'''リカルドの元にアブドラからの果たし状が届く。レクトールはそれを聞くと、ニンジャに「決行」の報を出す&br;と、同時に自分もアミールを斃すために銃鍛冶屋を単独で飛び出した。敵は一度に全て葬る必要がある&br;彼等が助けを呼んだり、1人になったことでより過激に動く危険性を鑑みればそれがベストだからだ。しかし、ブラハムの死によって計画は多少狂ってしまった&br;アブドラへは2人だが、アミールへはレクトール1人で向かうことになったのだ……1人で飛び出すレクトールを制止する橘香だったが、止める事はできず仕舞い&br;彼女が頼ったのは魔女カレリアだった……カレリアとしてもアミールには思うところがあるだろう。彼女もまた、決着のために動き出す――''' -- [[あらすじ>戦争で稼ぐ奴は悪党さ]] &new{2016-08-10 (水) 20:18:57};
--&color(red){(一方のアミールは、ブラハムとの決着を横取りしたことによりアブドラから遠ざけられていた。元々は互いに利用しあう関係、アミールとしても好都合&br; アブドラと連携する必要がなくなったことで、アミールはより自分の趣味…いや、欲望に忠実に夜の街を飛翔する……)&br;さて、誰から「いただき」ましょうかねぇ…建前としてはアブドラの決闘に横槍を入れようとする意思の排除、ですが……&br;ここはやはり、自由に動けることを愉しむ方向で…フフッ 可愛い可愛いゲルニコちゃんか、或いは優しい優しいカレリアさんか…迷いどころですねぇ&br;(高く飛び過ぎると目立つため、屋根から屋根へ移りながら獲物を探す……心の中では既に舌なめずりが止まらない)}; -- [[アミール>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-10 (水) 20:25:02};
---(橘香の言葉を静かに反芻する)ブラハムを・・あの子が・・・(伝え聞くだけだった彼の凶行・・・それを改めて実感する・・今の彼と分かり合える手立てはないのかもしれない)・・・&br;(町外れの原っぱに一人立つ・・・あの子を見つけ出す手立てはない、だがあの子は必ず自分を探している・・・ならば簡単、見つけてもらえばいいのだ)&br;シリウス・・・&br;(杖を光そのものへと転じさせ、空高く高く打ち上げて明滅させる・・・以前の邂逅でこの光は見せた筈だ) -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-10 (水) 20:31:54};
---&color(red){(スタッ、と屋根の上に着地し瓦を踏み砕く。秋の風から妙な気配を感じてそちらに目を向けると…明滅する光が篝火のように見えた)&br;ほう……流石、「優しい」カレリアさんは一味違うようで。女性の誘いを見て見ぬ振りをするのは、マナー違反ですよね…?&br;フフフ……嗚呼、今そっちにいくよぉ…お母さァん!! (今までの飛翔とは違う、脇目も振らぬ疾走でカレリアへと向かった!)}; -- [[アミール>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-10 (水) 20:42:08};
---(空気が変わった・・・なんとなく、あの子が近づいてくるのが分かる)&br;(シリウスは戻さない・・・皆が帰るまで家の明かりはつけておくものだから・・子供と会うのに武器はいらないから)&br;(遠くにその翼人が見えるやそっと腕を広げて)さぁ・・いらっしゃい、アロイス --  &new{2016-08-10 (水) 20:47:22};
---&color(red){(夜の闇から、不釣合いな白い翼を持つ少年がゆっくりと降りてくる……その表情は優しく、初めて会うなら天使にも見紛う姿だ)&br;御機嫌よう、カレリアさん。今日はいい夜ですね……こんな素敵な夜に、貴女から踊りに誘ってくれるなんて…嬉しいですね。ありがとう御座います&br;(恭しく礼をする。この静けさと、内面の苛烈さこそがこの少年の二面性。嵐の前のなんとやらか…)}; -- [[アミール>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-10 (水) 20:54:19};
---ふふっ他人行儀ねアロイス・・子供が帰るまで、家の明かりはつけておくものでしょう?&br;壁も・・屋根もないけれど、私と貴方がいる・・だからこういうわ・・・&br;おかえりなさい、アロイス(向かい入れるように静かに待って) -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-10 (水) 21:20:45};
---&color(red){……そういう趣向は、貴女の趣味なのでしょうか…? アロイスなんて子供はもう居ないんですよ…そう、僕はアミールだ&br;(ゆっくりとカレリアに歩み寄る。表情は変わることなく…) それでも、続けますか?「お母さん」を…それはそれで、まぁいいでしょう…&br;それが貴女の「踊り方」だと仰るなら。ただ、一つお聞かせください……'''''貴女こそ、どうして母親になりたいのですか…?'''''}; -- [[アミール>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-10 (水) 21:31:00};
---でも、貴方は私にアロイスと名乗ったわ・・・だから私にとって貴方はアロイスなの・・・貴方は嘘が嫌いな子でしょう?それなのにもう居なくなった子の名前を名乗るのは変じゃないの(くすくすと)・・・もう隠さなくていいのよアロイス・・&br;・・・なりたいと、そう思ったからよ・・・貴方は?・・どうして私を母親にしたいと思ったの? -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-10 (水) 21:42:51};
---&color(red){では、それが''「ただの嘘」''だと言ったら……貴女はどうするでしょうか…? ただ、名乗った方が都合が良かっただけですよ……&br;(そう、嘘は嫌い。だがそれは他人につかれる場合…自分が嘘をつくのは良い。もしくは――'''自分すらも憎いのか''')&br;「なりたい」と思った…? ふむ、答えとしては少々言葉不足かと……もう少し深く訊ねたいところですがまぁ、追々聞いていきましょう。僕の答えの方も同様に――&br;(少年は一瞬で姿を消した。それは陽炎になったのではなく、純粋な素早さによるもの……同時にカレリアへ向けてナイフが飛来する!&br; まずは背後から、そして上から、足元へ向けて、側面から脇腹へ、正面から胸元へ――全て1秒以内の出来事だ)}; -- [[アミール>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-10 (水) 21:56:49};
---もちろん信じるわ・・それが母親というものよアロイス・・・&br;ふふっ困ったわね・・・(くすくすと笑う間に少年が消え)・・・そうね、私からすると(足元に置かれていたカバンが不意に弾けて無数の金属片の群れとなる)&br;(それらが渦を巻いて飛来するナイフを弾きながら)それだけで理由になるくらい大事なことなのだけれど・・・&br;でもそうなるとアロイス、貴方はどうしてそこまで私に固執するのかしら(虚空に問いかけて) -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-10 (水) 22:07:13};
---&color(red){そうですねぇ……(と、声が聞こえる間にもナイフは四方八方から飛来し続ける。その速度は段々と上がっているほどだ)&br;まずはそれ。貴女のその優しさ…「アロイス」を信じて疑わないその慈愛…まるで聖女のようじゃありませんか? フフッ!&br;(カレリアの目にもたまに見える。空中を疾駆するアミールの姿…彼は地面を蹴っているよりも空を蹴っている時間が長い&br; それはレクトールも使う風魔術。空中を高機動で縦横無尽に駆け巡る…その上でカレリアの防御の隙が本当にないのか、今は探っている段階だろう&br; まだ魔女を殺しにはかかっていない。優雅に「踊っている」だけ…そして問答は続き――)&br;私が固執するのは貴女のそういうところですよカレリアさん…聖母の如き貴女の情。そんな貴女にはいずれ子供が出来ることでしょう&br;……だが、そんなありふれた幸せは好みじゃない。もっと'''素敵なこと'''にしてあげた方が愉しいのですよ…!}; -- [[アミール>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-10 (水) 22:17:00};
---(泥の魔女の強さは着実に自らのテリトリーを広げていくゴーレム防御陣にある・・・手持ちの盾で身を守りながら周囲の物を徐々に自分の配下にしていく事で、時間の経過と共に敵は消耗し、自らの防御陣はより完璧な物になっていくのだ)&br;(だから本来この時間を使ってゴーレムをちまちま増やしていくのが基本になるのだが・・・彼女はいまそれを行っていない・・そもそも鎧を振るうのではなく着てしまえばその手間もない)&br;(だけどそれはしない・・・これ以上何かを、彼との間に挟みたくなかったから)&br;&br;(飛翔し、空を駆けるアミール・・・それをまともに追うのは本気で戦う気になったカレリアでも難しい、だが狙いが決まっているのなら、アレックスならば対応できる)&br;(多量の金属片が魚群のようにうごめきナイフをはじく・・・一見隙が無いように見えるそれも限界があるのか、彼女の左側に来た時だけ一瞬対応が遅れる)&br;うれしい事を言ってくれるわ・・・いいじゃないの、ありふれた幸せなんて、得ようとして得られるものじゃない・・・そうでしょう?&br;(同時、夜陰に紛れ髪ゴーレムを薄く、細く広く・・・蜘蛛の糸のように広げていく・・・これらは当たっても容易く千切れてしまうが少年の服や羽に絡みついて離れない)&br;ふふ・・素敵なことって何かしら? -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-10 (水) 22:46:35};
---&color(red){(アミールにもこの魔女が本気を出していないことくらいは判る。だが、それが彼女の「優しさ」と知っている……ゆえに、憤りは無い&br; やがて彼女の左側の反応が微妙に遅いことに気付く…隙か?罠か? 内心でそんなことを考えながら――)&br;そう、ありふれた幸せでさえ得られない者が大勢います……つまり、貴女は「恵まれている」のですよカレリアさん?&br;(髪の毛が広がってくれば、それは以前にも見た魔女の術…警戒して距離を取る。カレリアの周囲を飛び回るのを止め、今度はナイフの方に工夫する)&br;貴女の「夫」になる者も「子供」となる者もまた、ありふれた幸せを享受することができる……嗚呼、そんな未来を'''無にしてしまいたいッ!!'''&br;(ナイフを連続して投擲する。それは髪のフィールドを切り裂きながら孤を描く…風魔術による操作だ! 魔女の右半身を中心にマシンガンのように来る!&br; だが、一本だけ…器用に金属片から逃しながら唐突に''魔女の左胸を狙ったナイフ''がある!)&br;ああ……でも安心してお母さん? 僕だけの「モノ」として貴女だけは生かしてあげるよ…愉しみだなァ〜?}; -- [[アミール>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-10 (水) 23:03:36};
---それは違うわアロイス・・・だって私には家庭がないもの・・恵まれているかはまだわからないのよ&br;(糸の方は半分失敗、十分な量が絡む前に彼が離れてしまった・・・だが止まったので半分成功か)&br;(接近してくることを期待していたが、釣りの方はかかりそうにない、こちらは失敗か・・・左胸に向かって飛来するナイフを待ち受けるかのようにドレスの一部が渦巻いてからめとってしまう)&br;・・・ようやく、「母」と呼んでくれたわねアロイス・・・うれしいわ(その声とともに立ち止まったアミールに向けてつかむ仕草をする・・・とたん念動力的な力が働き、アミールは何かにつかまれ)いらっしゃい(引き寄せるしぐさと共にカレリアに向かって引き付けられる事だろう) -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-10 (水) 23:20:29};
---&color(red){なん、ですって……?「家庭」もなく、何故そんなに他人へ優しく…… ――ッ?!これは……!!&br;(左胸への誘いが罠という点もだが、掴む仕草だけで己の身体から自由を奪う技に驚愕する…これも魔女の御業ということか&br; 引き寄せに対しては強く踏ん張りながら抵抗しつつ、だがそれよりも今は聞き捨てならないことがある……)&br;何故だッ?! 何故そんな生い立ちでありながら、貴女はそういう精神でいられる? 他の者が疎ましくはないのか? 自分の不幸を呪わないのか?&br;……いや、違うな。「持っていない」からこそ、貴女は「母親」である自分を渇望している、と……ようやく合点がいきましたよ&br;(アミールなりにカレリアという女を理解しようとし始める。少しずつ縮まる2人の距離のように、分かり合うことができるのか……?)}; -- [[アミール>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-10 (水) 23:32:31};
---(くすりとほほ笑む)そうよ・・貴方がお母さんを求めるのと、同じではなくて?(性質上引き寄せはそれほど大きな出力は出ない・・・踏ん張る力と釣り合って)&br;違うことがあるとすればそう・・・貴方は付き合い方を知らなかっただけ・・・私が教えてあげる・・だからほら、いらっしゃいな(つりあったまま、今以上無理に引き寄せることはせずに) -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-10 (水) 23:55:30};
---&color(red){フッ……いいえ。僕は貴女とは違う… (言いながら、しかし問答に集中するせいか少しずつ距離は縮まる)&br;貴女は理想の母親像を追い求めて、自分に投影するママゴトをしているだけではないのですか? 今は夫も子供もいない分際で…&br;'''得られるかも分からない幸せの予行演習…'''ククッ!失礼ながら笑ってしまいますねぇ……貴女は怖がっている。恐れているのですよ&br;''ありふれた幸せを得られるかどうか分からない現実に!'' 僕の方こそ教えてあげるよ、お母さん? 貴女の'''幸セのカタチ'''を…!&br;(妖しく微笑む少年との距離はもう目と鼻の先、そこから少年がカレリアへと手を伸ばす…!)}; -- [[アミール>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-11 (木) 00:07:51};
---(なるほどと思う、正直自分の考えについてそこまで深くは考えてなかった・・・だって子供は愛おしくて、子供は大事にしなくてはいけないもので、助けなければならないから・・・本当にただそれだけの想いなのだ・・・・彼の指摘に違うとはっきり思える点があるとすれば・・・夢が叶わない現実に一々恐れてあげられるほどピュアじゃないってこと位か)&br;&br;変わらないわ(それでもきっぱり言い切る)&br;&br;そう・・・貴方は理想の母親像を追い求めていたのね・・・&br;本当のお母さんには裏切られて・・・きっと殺してしまったのでしょうね・・でもそれは貴方にとって母からの独立を意味する行為じゃなかった&br;貴方は母を求めていろんな女性とおママゴトをしてきた・・・それは貴方にとってお母さんとちゃんと向き合えた唯一の行為だから&br;結局・・・貴方も家族を求めているのよ・・・壊したくて堪らないありふれた幸せを、かなわないと知りながら求めているの&br;(だからいらっしゃいと抱き寄せて) -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-11 (木) 00:34:40};
---&color(red){オウム返しか。頭の悪い女だなッ……僕は理想を追ってもいないし、ママゴトもしていない! 家族も幸せも求めていない!&br;(抱き寄せようとする手を掴みながら反論する…と同時にアミールの手から熱風が迸り、カレリアの左手を確実に焼こうとする!)&br;ああそうさ。僕はねぇ…あの恰好ばかり綺麗に飾って内面が腐肉のように腐った女を殺したさ!翼を引き千切って!何度も突き刺して!&br;それでようやく解放されたんだ…「幻想」から…夢から醒めたんだよ! 僕のことを捨てたのは何かの間違いだ…事故だったんだ…そう言い聞かせた徒労からねェ!!&br;あの女を殺してやっと現実に向き合ったんだよ僕は…そう、女なんて…母親なんて言っても結局は自分の身が一番可愛いんだってね?&br;(左手を掴んでいたアミールの右手は既に陽炎となり霧散。続いて彼の全身も陽炎になり空気に溶けて消えていく……&br; 次にカレリアを狙うのはその両足。焦熱が地を這い、吹き抜ける! 辺り一面の草が焦げて仄かに夜を照らした…)&br;そうだ。だから手も足も要らない……本当に母親になれるっていうなら、必要ないんだよ? そんな自分の為の身体なんてさァ〜?&br;'''母親として分かる「パーツ」さえ残っていればいいんだよ〜ぉ…''' その上で母親になれる資格があるかどうか、僕が試験してあげようっていうんだ&br;ありふれた幸せなんて叶わないモノを求めるかよ! 女共がそれを得るだけの価値があるか、僕が裁定してやるんだッ!!&br;アッハハハハ!! ほぅら、カレリアお母さんも資格があるか調べてあげるよォ? 大丈夫、もし「合格」だったら……&br;(突然早口になったり言い聞かせるようゆっくり話したり…アミールは情緒不安定に話を続けていたがここで暫し沈黙して――)&br;あ、''合格した時のこと考えてなかったや……まぁいいかあッ!!''}; -- [[アミール>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-11 (木) 00:56:10};
---(掴まれた腕が焼け・・・てるけど・・・あんまり焼けない)腕がなければ、子供を抱きしめることはできないわ&br;(接近すればこの手に出るのは分かっていたから、すでに対策済みだ)&br;(足元を刈り取っても、軽くひざが崩れかけて・・またすぐ立ち上がる)足がないと、一緒にお買い物もできないじゃないの(頭上では、煌々と&ruby(癒しの光){シリウス};が輝いていた)&br;アロイス・・・貴方にとって母親とわかるパーツって・・どこなの?&br;・・哀れねアロイス・・・・・解放されたのなら、どうして貴方はそんなに母を求めているのかしら・・・貴方はね、自分に囚われたのよ&br;どうしてわざわざ無関係の子をテストする必要があるのかしら?&br;・・・母親だけが最低ではなかったと・・不幸なのは自分だけではなかったと・・・親を殺した自分が正しいのだと、証明する為・・違うかしら?(言いながら、静かに覚悟を決める) -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-11 (木) 01:30:34};
---&color(red){抱きしめられなくてもいい一緒に歩かなくてもいい僕をアロイス呼ぶなその名で呼ぶなァ!僕を哀れむなァ!&br;(焦熱の空気が揺れ、捲し立てるように早口で語る…上がる気温は、彼の苛立ちを現しているのか)&br;証明する為だと…? ふざけるなッ!どうして僕がそんなことをしてやる必要がある?! 証明なんてしなくてもみんなそうだッ&br;(では何故、女性を犠牲にしてきたのか? 口から漏れた言葉に、既に答えは出たのだろう……だが、それを許容する冷静さは既に無い&br; 否。許容することなど…認めることなどできない…これが彼の感情表現。歪み切って、既に修正など出来ない煮詰まった感情の釜だ)&br;……そうだ。一つ分かったよお母さん…その口だよ、言葉は母親には必要ないんだ。そうかそうか…じゃあ喉笛も切ろう&br;(興奮してたかと思えば落ち着いた声でそんなことを言う…ブラハムが「飲み込まれる」と言ったのも当然だ。アミールの屈折は尋常ではない)&br;でも…相変わらずその光は邪魔だなァ? まぁいいか…''それ以上に燃やしてしまえばいいんだからさァ!?''&br;(瞬間、アミールの魔力が爆発するように周辺の空間に行き渡る…それはつまり、本気の準備。2人の周囲だけ、気温は60℃の高温に!&br; 湿度は無いため体感はそうでもないが、皮膚への負担は確実に増し…さらに――)&br;''そォらっ!!''&br;(カレリアだけを狙う熱風!局所的に80℃を超える風が叩きつけられる!)&br;アハハハハハハ!! これが焦熱の陽炎の力だよ…大丈夫、殺さない程度には加減してるからさァ!?}; -- [[アミール>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-11 (木) 01:53:03};
---ふふっどうして?アロイスは嘘なのでしょう?・・・哀れまれるのが嫌なのは・・・腐った女を殺して自立した筈の自分が、本当はすごく滑稽な存在だと、認められないからでしょう?アロイス・・・&br;ふふっ口がなければどうやって子守唄を囁けばいいのかしら・・・そして・・いいタイミングよ、プレアデス&br;(アミールの魔力が爆発せんとした直後、カレリアの眼前に一つの琴が落下してくる・・・ゴーレムに加工された楽器型魔導器・・・それが自動で音を奏でる)&br;(琴から青白い光が無数にあふれ、カレリアを取り囲むと、光の盾を形作って熱風の嵐をシャットアウトしてしまう・・・吹き抜ける風を横目に見ながら)そう?それはありがたいわね(しれっという)&br;(静かに拳を握りしめながら)ねぇ・・今からでも遅くはないわ・・・自分の事をちゃんと顧みて、反省して、刃も魔法も全部納めて手を取り合うことはできない? -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-11 (木) 02:22:30};
---&color(red){ンだとぉ…? このクソアマがッ!! まだ「手」を隠し持っていやがったか…!(問答は終わりだ、と言わんばかりに口調を荒げて)&br;もういいよ……そんなに僕が間違ってると言うならもういい。そうだ、これは僕の優しさだったんだよ…「殺してあげない」のは優しさなんだ!&br;僕は甘かったよ!例え母さんが相手でも、怒る時は怒らないと…母さんがいけないんだからさァ!?&br;(最早正気なのか幼児退行しているのかも分からない。ただひたすら狂っている…対照的に、彼の魔術は確実にカレリアを殺す方向へ向かう)&br;お前なんか不合格だ! この前殺った気色悪いブラハムの野郎と同じ末路にしてやるよォ!ハハハハァ!!&br;(さらに高まる魔力と周囲の気温…炎と違い、彼の魔術は目に見えない。そして呼吸に関わる。さらに勢いの減衰がなく永続的…&br; 直接的な破壊ではなく、婉曲的で持続的…それでいて周囲に悪意を振り撒くような範囲攻撃。彼の性格がよく表れていた&br; 高まる熱は地面を熱し、焦げていた草は発火し始める! 熱風は防げても、地面から伝わる熱はそうはいかない…)&br;''ほらほらほらほらァ!?'' (焼け付く風の刃を盾にぶつける。それは赤熱したナイフの持つ600℃以上に達するもの!)}; -- [[アミール>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-11 (木) 02:42:19};
---(高温の風の刃にさすがに光の盾もきしみ始める、じりじりとした熱が足元から伝わってくる)そうね・・・怒るときは怒らないと・・・(静かにうなずく・・・そして)そう・・・やっぱり貴方が彼を殺したのね(一筋の涙を溢しながら決意と・・・・・・・・・・・・・・・・殺意のこもった目を向ける)&br;この・・・(直後、青白い光の結界の中から、ぶわりと陽光の光が迸る・・・カレリア自身からの魔力の発露だ)&br;(ただただひたすらに圧縮された膨大な魔力が渦を描き、嵐の用に吹き荒れる・・その中、きらきらと光り舞い散るのは圧縮されすぎて結晶になった魔力か)&br;(一歩歩む・・・ただそれだけで地面が揺れる・・・軽い身じろぎだけで暴風が吹き荒れる・・・歩くという自然な所作だけで魔法が発動しているのだ・・・プレアデスの光の盾などとうに消し飛び、琴は離脱した・・・吹き荒れる魔力流だけで熱波を押し返しながら)&br;&size(50){■■■■■━━!!};&br;(分からず屋と叫んだはずの声がそのまま魔法となって空気を爆発させる)&br;(そして静かに腕を振り上げれば・・・周囲数十メートルの範囲の地面がさく裂し、魔力の奔流が光と熱と衝撃の竜巻となって天高く、雲までぶち抜いていく) -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-11 (木) 02:53:17};
---&color(red){ッ!? な、なんだその光は…! その、魔力はッ…?!&br;(透明になっているアミールが、カレリアの正面にすら立っていないアミールが驚愕する。今まで本気を出していなかった「優しい」カレリアの本気が見えた…&br; 気配だけでも気圧されるのは当然。常に自分が内心で抱え込んでいた怒りを周囲にばら撒いていたアミールとは違う&br; 溜めて溜めて…我慢して我慢して…辛抱して辛抱して…何度も何度も、手を差し伸べて……それでも癇癪を止めなかった「&ruby(ガキ){''子供''};」への怒り&br; 守勢が取り得の魔女にこんな、アミールが最も警戒したブラハムの一撃のような爆発的な力があるとは…予想だにしていなかった)&br;クッ……!? あ、'''''ぁぁぁぁああああアアアアアアッ!?'''''&br;(「狙い」などはない。ただ怒りを思うままにぶつけただけ…だがそれでもアミールを巻き込むには十分過ぎる「お叱り」だった…&br; 炸裂した地面による粉塵が巻き起こる。さて、アミールはどうなっただろうか……?)}; -- [[アミール>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-11 (木) 03:06:03};
---・・・・・・・・・・・・・(振り上げた腕を、ゆっくりと下す・・・・・クレーターとなった地面がまたガンっと音を立てて砕けた)&br;(声を出そうとして言葉にならない事に気付くと)・・・・んんっ(軽く咳ばらいをして顕在化していた魔力を抑える・・・いつだったかレクトールに「簡単にはガス欠にならない」と言い切った根拠はここにあった)&br;(手を振るう所作で風を巻き起こし、粉塵を払ってアミールを探す)・・・あの程度で死んだなんて言わないでねアロイス?・・いるんでしょう? -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-11 (木) 03:23:52};
---&color(red){(やがて粉塵が晴れれば、地面に倒れているアミールが少し離れた場所にいた。一見重症に見えるが…彼にも不死鳥の血がある&br; 身体から熱くない程度の炎が燃え上がり、再生が始まるのはレクトールなどと同じ…ただ、やはり苦しそうではある)&br;'''ぁ……ぁあ……! 痛い、痛いよ…お母さんっ……!'''&br;(カレリアの問いかけはまるで届いてないかのように、掠れるような声で何も無い中空に手を伸ばす。助けを求める赤子を髣髴とさせた――)&br;'''僕が……「''アロイス''」が…何か悪いことした……? ごめんなさい……ごめんなさいっ…ねぇ、お母さん……'''}; -- [[アロイス>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-11 (木) 03:30:03};
---・・・・・・・・・(思い出すのはブラハムの言葉・・不死鳥の血の副作用・・・彼の場合はそれなのか)&br;(苦し気に再生しながらも何もない中空に手をさし伸ばす様を見れば居た堪れなくなる)アロイス・・・(そっと、声をかけて) -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-11 (木) 03:37:49};
---&color(red){……お母さん? そこに……いるの…? ねぇ……お母さんは…なぜ僕を愛してくれなかったの……?&br;もう一人の……お父さんが違う、あの子は…あんなに可愛がってたじゃないか… どうして、僕だけ……?&br;(それは「アロイス」の母親への疑問なのか、ひたすら何も無い空中を掴もうと手の平を開いたり、閉じたり…繰り返す)}; -- [[アミール>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-11 (木) 03:43:24};
---・・・(怒りなんて感情はいつまでも続かない・・こんな物を見せられたらなおさらで)&br;(静かに歩み寄るとその手を取って)アロイス・・大丈夫よ・・・そんな顔をしなくても(そのままそっと抱きしめて)&br;これからは、ずっと傍にいてあげるから(そういいながらその頭を優しく撫でて) -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-11 (木) 03:50:55};
---&color(red){あ…… (そっと掴まれる手。その温もりを感じているのかいないのか…だが戸惑いの表情は抱きしめられれば安らぎに変わり――)&br;お母さん……なの? 本当に……本当にずっと、傍にいてくれるの……? 嬉しい、な……'''カレリアお母さん…!'''&br;(撫でられる頭。そのすぐ下の表情が笑顔に…カレリアへともう片方の手も伸ばし、そして上がる口角……だが――)&br;&color(#5A322A){&size(24){''ドオゥッ!!''};};&br;(鳴り響く銃声。同時に、口角の上がったアミールの口から吹き出す鮮血……)}; -- [[アミール>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-11 (木) 04:06:57};
---&color(#5A322A){(風を纏った弾丸が、正確にアミールの心臓だけを撃ち抜いていた……それは、この男が放ったモノ)&br;''触れるなッ!'' それ以上、カレリアに触れるんじゃねェ…!!}; -- [[レクトール>冒険者/0025]] &new{2016-08-11 (木) 04:07:25};
---&color(red){がッ…!? ぐ、ぶ……! き、さま……レクト――}; -- [[アミール>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-11 (木) 04:07:44};
---&color(#5A322A){&size(24){''ドオゥッ!!''};&br;(アミールが喋るのを遮るように、躊躇い無くもう一発……陽炎になり、逃げようと考えていたアミールだが無駄だった&br; それは迦楼羅弾。陽炎化するアミール対策に、橘香に作らせたもの……アミールは抵抗の暇なく、心臓をしっかり貫かれて息絶えた)}; -- [[レクトール>冒険者/0025]] &new{2016-08-11 (木) 04:07:56};
---(抱きしめられたまま、呟く名前、「カレリアお母さん」・・・本当に仕方のない子だともはやあきれて笑ってしまう・・・さぁ諦めさせるにはあと何手かかるだろうか)&br;・・・え・・&br;(突然の銃声、抱きしめていたはずのアミールが吐血する)・・・っ(顔をあげればレクトールと・・ブラックホーク)&br;(アレックスはなんの反応もしない・・・当たり前だ、それが主人を守る最善手なのだから)&br;やめっ・・・(静止の言葉は銃声でかき消され、かばう動きは間に合わない)アロイスっアロイス!(呼びかけ、揺らしてももはや動くことはない) -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-11 (木) 14:34:53};
---&color(#5A322A){…………&br;(レクトールは何も言わず、アミールだった&ruby(むくろ){骸};をただ眺めている…いや、カレリアを直視することが出来ないのか&br; 一方、ブラックホークに宿る「彼女」は標的の完全なる「死」を見届けると夜風に溶けるよう姿を消す…「仕事」は終わったとばかりに)}; -- [[レクトール>冒険者/0025]] &new{2016-08-11 (木) 18:02:39};
---(骸を抱きしめたまま)どうして・・・(レクトールがここにいること?なぜ打った?アロイスがなんでまだ牙をむいたのか?いずれにせよ疑問の答えはすべてはっきりしている)&br;・・・(呆然と、ゆっくりと震えながら顔を上げてレクトールを見て・・・)・・・(そっとそらす・・ぽろりとこぼす涙は一筋だけ)&br;(そしてゆっくりと手を挙げると・・・こんっと自分の頭を軽くたたいた)ありがとう・・・ごめんなさい(少年を抱えなおすとそのままゆっくりと立ち上がってレクトールのほうを見る) -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-11 (木) 20:37:51};
---&color(#5A322A){……っ (真っ直ぐ見られているのを感じる。視線を合わすことなく、そのまま目を伏せ…いや、それすらも我慢できずに背を向ける)&br;どうして…謝る…? カレリアさんは何も悪いことはしてねぇさ}; -- [[レクトール>冒険者/0025]] &new{2016-08-11 (木) 20:59:20};
---(向けられた背にゆっくりと歩み寄る抱きしめる手はアミールで塞がっていたから、そっとその背を撫でるにとどめる)&br;・・・私に戦わせたくなかったでしょう?・・・それに・・ブラハムの事があった以上、これは本来貴方の戦いだった筈だから・・・ -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-11 (木) 21:08:05};
---&color(#5A322A){(「戦わせたくなかった」という点に関しては無言で肯定するが、後半に関しては少し違う……)&br;もう、どっちでもよかったよ。んなことは……&br;(ブラハムのことは忘れていない。アミールを自分の手で斃したかったのも本音……だが、それよりも。なによりも&br; アミールがカレリアを騙し、彼女を殺めようとする瞬間が眼に入った。その時に理性のタガが外れてしまった…&br; その刹那だけは、他の思考など一切なかった。勿論そんなことは口に出せずに…そのまま帰路に向かって歩き出す)}; -- [[レクトール>冒険者/0025]] &new{2016-08-11 (木) 21:20:54};
---・・・・・・そう・・(もっと怒りに震えているものだと思っていたが、そうではなかったようで)&br;(今以上に言葉を重ねると悲しくなりそうで、そのまま何も言わずに見送り)&br;(自身は暫く、夜の草原を歩いていった) -- [[カレリア>冒険者/0002]] &new{2016-08-11 (木) 21:30:45};
-  --  &new{2016-08-09 (火) 22:04:35};
-&color(blue){(街の中央。誰にでも分かる、誰もが辿り着ける場所に立ち尽くし、敵の到着を待つ巨漢がいた……&br; 彼は今、非常に不機嫌だ。それは待ち合わせの相手が遅いのを憤っているのではない…彼は先日、相棒に約束を破られた&br; 自分が目標としていた強敵との逢瀬。その戦いに実質敗れたのは兎も角、相棒がトドメを掻っ攫ったのがどうにも許せない&br; ゆえに、相棒を遠ざけて今この場に独り佇んでいる……誰でもいいのだ。その心のモヤモヤを晴らすために、誰でもいいから決着を果たしたい&br; 今はただ、フラストレーションを解消するための体の良い相手が欲しいのだ。己の矜持のために……)}; -- [[アブドラ>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-08 (月) 19:48:31};
--&color(red){(アブドラの我慢が限界に達しそうになったところで、普段通りの恰好、よれよれのシャツにズボン、そして剣を腰に差した状態で)&br;…はぁ…何で俺がこんなのと相手せんとならねぇんだ…イェチン辺りに好きにやらせたかったんだがなぁ…(頭をボリボリとかいて近づき)&br;んで、何で俺なんだ?イェチンだけで良かったんじゃねぇのか?(そこだけはいまいち理由が分からず)&br;…あぁ、そうだ。待たせたな(相変わらず、緩い感じで)}; -- [[リカルド>街人/モブサポート系おっさん]] &new{2016-08-08 (月) 20:24:43};
---&color(blue){……オレはどちらでもよい、との旨しか書いておらん。順番の差だけよ…貴様が先か、あの仙人風情が先か&br;しかしハイエナ、貴様が来たということはイェチンは怖気付いたのか? それとも……また、「身を挺す」というやつか…?}; -- [[アブドラ>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-08 (月) 20:30:35};
---&color(red){あん?…笑わせるな、怖気付くような奴じゃねぇし第一お前よりはずっと強いさ…イェチンはな(鼻で笑うように)&br;ただ、タイミングの問題ってだけだ…それに、放置して弟子を襲わせる訳にもいかねぇ…&br;…いずれは、お前なんぞ片手で屠れるようになれる。そんな自慢の弟子たちだぞ?(自慢気に語ると、双剣を抜き)&br;そんなあいつらに師匠ぶって老後の面倒まで見て貰うのが…俺のひそかな夢、なんでな(ニヤリと笑い)}; -- [[リカルド>街人/モブサポート系おっさん]] &new{2016-08-08 (月) 20:39:22};
---&color(blue){(アブドラの巨体は、こうして対峙して見ればイェチン戦直後の3メートル級よりも縮小していた…ちょうど最初にリカルドが見た時の2メートル半ほどに&br; 何故縮んでいるのか? 最後にアブドラと戦ったブラハムの残した土産なのか……だが、体躯は縮んでも彼の力量は下がっていないだろう)&br;フハハ……貴様こそ道化の諧謔にしては上出来だ。さてな、本当にあの女はオレよりも強いのか……どうだろうな?&br;(ニヤニヤと不敵に笑う。そうなのだ…むしろリカルドが知るよりもアブドラの「武」は上達している。特にイェチンに対しては……)&br;見縊るな。貴様等の弟子なぞ喰らってもそれはただの狩りよ…少なからず因縁があるからこそ、ハイエナ!お前も名指ししたのだ!!&br;悪いなハイエナ? そのささやかで下らん夢ごと、灰塵に帰してくれるッ!!&br;(ドン!と音が聞こえそうな急加速。巨体ゆえの質量が威圧感をもってリカルドへと迫り…まず繰り出されるのは蹴りだ。リカルドの胸板へ!)}; -- [[アブドラ>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-08 (月) 20:53:58};
---(丁度その時、一人の女が戦場となる広場の周囲を円を描くように歩いていた。&br;予め正確に東西の位置につけられた印に従って、女は広場全体を覆う、大きな結界を張り巡らせていた) -- [[イェチン>街人/カンフー道場]] &new{2016-08-08 (月) 20:58:13};
---&color(red){道化…はっ、自覚してる奴に対してその煽りは効果的ではないわな?(肩を竦め)&br;そうさ、俺は道化だ…だからこそ、てめぇみたいな猛獣とも踊らねぇといけねぇ…全く、損ばかりだ(いつもの、フェイシングのような構えで)&br;オイオイ、イェチンがあの程度だと本当思ってんのか?…おめぇもなかなか、浅いもんだな(もちろん学ぶ事は知っても、なおイェチンの底が深いと)&br;…やってみろよ、猛獣…やれるもん、ならなぁ!!(急加速をする寸前で体は動き、ほぼ直線の動きに対して迎撃するために後ろ脚を大きく後ろにそらし)&br;(直前まで体があった場所を、丸太のような足が通り過ぎる最中、相手の膝を射貫くような鋭い突きを繰り出し)}; -- [[リカルド>街人/モブサポート系おっさん]] &new{2016-08-08 (月) 21:02:07};
---&color(blue){ほう……己を道化と自負するか? それはさぞ…惨めで仕方なかろうなァ?&br;(突き出す右足、それを躱されるのは視えている…リカルドが突きの構えに入れば、左足にて地面に「気」を放ち、軽く跳躍!)&br;ではオレも言わせてもらおう……'''この程度だと本当に思っているのか…?'''&br;(身体を浮かせれば、膝への狙いは空を突く。そのまま足を畳めば……リカルドの剣を凄まじい脚力で挟み込んだ!&br; このアブドラ、レクトールに及ぶかは分からないが「視力」が凄まじいのだ…それは多少の愚鈍さを十二分にカバーするほどに)&br;どうしたァ……引き抜かなければ折ってしまうぞ…? ファハハハ!!(段々と気分が乗ってきた、という様子だ)}; -- [[アブドラ>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-08 (月) 21:11:41};
---(そうだ、それでいい… アブドラが目の前のリカルドとの闘いに集中している、こちらに意識を向けることはないだろう。&br;いや、たとえ気づかれたとしても目の前のリカルドから離れるわけにもいくまい。まさに、「四方八方」へ印を結び終えると、広場をドーム状に覆うように力の場ができあがる) -- [[イェチン>街人/カンフー道場]] &new{2016-08-08 (月) 21:17:27};
---&color(red){あぁ…惨めで仕方がなかったさ…早く死んでしまえばいい、とすら思っていたからなぁ…(酒とタバコに溺れてた日を懐かしみ)&br;チッ、躱しやがるか(それも一瞬、相手の動きの思いのほか軽い様子に、分かっていても舌打ちをしてしまう程で)&br;いんや…このあたりまでは…織り込み済みで、な!(確かにそのまま締め上げれば、いかに強度を誇る剣であっても砕けてしまうかもしれないが)&br;(解放するため、と言うよりはそれを犠牲にしてでも相手の膝を壊すために…)''穿ち射貫け、二の剣!''(気を剣に纏わせ、回転を加えた一撃を)}; -- [[リカルド>街人/モブサポート系おっさん]] &new{2016-08-08 (月) 21:21:41};
---&color(blue){ほう!これはァッ…!!&br;(グシャア、と弾ける膝。丸太のような太さを持つために、千切れるまではいかない……だが、通用はしたようだ&br; 回転を加えたことで、アブドラの硬い外皮の下の肉を切り刻むことに成功。だが、それもまだ「外傷」という判定なのか見る見る内に再生していく…!)&br;ようやく「魅せた」な…? ハイエナ……いや、''ジャッカル!!'' いいぞ…''準備運動''としてはァ上等ではないかァ?!&br;ならばこちらも、'''本気で貴様を喰らっても構わんなァ…?''' (口では承諾を得ようと抑えているが、身体は我慢できないのか…アブドラの「気」が爆発する!)&br;&size(20){覇ァ!!}; (凄まじい殺意が形の無い槍となってリカルドを突き抜けるだろう。「格」の差を嫌でも身体が理解してしまう、それだけの闘気!)&br;フハハハハ!! そうよ!この血湧き、肉躍る戦いこそがオレの求めるものだ!! 何人たりともオレからこの愉悦を奪うことは許さんッ!!&br;ジャッカルよ……貴様はオレの「贄」だ…オレの愉悦として、''捧げよッッッッ!!''&br;(繰り出すのは雑な狙いの、感情の発露そのままの制御されない暴力。右拳がリカルドの足元の石畳を砕き、土を抉る&br; それだけではない。余波で建物がドミノのように崩れ、イェチンの張る結界の印を阻害する! 想像以上のパワーだ!!&br; そして、その爆心地近くにいるリカルドからすれば絶体絶命の攻撃だ。どう凌ぐのか? 或いは、凌げないのか…?)}; -- [[アブドラ>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-08 (月) 21:38:19};
---おおっ!?(まるで超局地的な地震、いや爆撃か 振動と崩れる遣物に舌打ちする。しかし周囲の住民はすでに避難させたあとだ) -- [[イェチン>街人/カンフー道場]] &new{2016-08-08 (月) 21:53:09};
---&color(red){…治るの、早すぎだろ…くそが!(分かっていたつもりだが、骨を砕いても治っていく様子に顔をしかめ)&br;…生憎とな…その殺気は、経験済みだ…もっと、純粋で恐ろしいのを昔にな!(それはかつて「熊」と戦った時の事)&br;(あの時に比べたら、本能で震えて蹲ってしまいそうな、そんな殺気にすら立ち竦む事はなく)&br;はんっ…それなら、何故血なんぞ求める?てめぇの体だけで勝負すりゃいいだろうが…結局てめぇは、弱いものいじめが好きなだけだろ!&br;って、聞いちゃいねぇか…(来る攻撃は意図出来るだけに、バックステップの後に双剣を構え)&br;(右の剣で、左の剣で、体をいなし、それでもなお石礫は多く…静まった後には頭に当たったのか、頭から血を流し仰向けに倒れた男の姿があり)}; -- [[リカルド>街人/モブサポート系おっさん]] &new{2016-08-08 (月) 21:54:57};
---&color(blue){「体験済み」か……それは重畳ッ!! (むしろ好都合、とばかりに歓喜して腰に提げた短槌を右手に持つ)&br;''ハハハハハハァ!! 「気」とは面白いなァ!!? こういうことも出来るッ!!''&br;(大きく振りかぶって……投げた! それは気を纏わせた槌。投擲された先の建物を「突き破って」どんどん貫通していく!瓦礫を弾き、止まらないのだ&br; 中にはイェチンの刻んだ印の邪魔となるような破壊活動も伴っている。そして円を描くように槌はリカルドの背へと迫る!&br; それを狙ってアブドラもドシドシと間合いを詰める挟撃だ…リカルドの指摘など、極度の興奮状態で聞こえていない)}; -- [[アブドラ>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-08 (月) 22:04:18};
---ええいっめんどくさいやつめっ!(苛立ちつつも丁寧に、破壊された「符」を修復する 軍場を見れば倒れ伏すリカルドの姿&br;だが、まだだ まだ「潮」ではない。)死ぬなよ、リカルド…… -- [[イェチン>街人/カンフー道場]] &new{2016-08-08 (月) 22:16:53};
---&color(red){あー…いてぇな…だが「あの時」と違って、まだ体は動く…(頭からだくだくと血を流し、空を見上げ)&br;…っと、感傷に浸ってる時間もねぇか…こりゃ、やるしかねぇな(無様に転がるように避けると、手で流れ出る血ごと顔を拭い、髪の毛を血でオールバックのように固め)&br;んじゃ…お前に、俺なりの気の使い方ってのを見せてやる…(その瞬間、リカルドの体から気が迸り)&br;''残光''(それは前借の技名、命の炎を糧として、気を増幅させるもので)…いくぞ、熊野郎…&br;(低く構え、一気に矢が放たれたかのように駆け、瓦礫は受ける事もせず間一髪で避け続け、まさに「薄氷を歩く」かのような動きを)」}; -- [[リカルド>街人/モブサポート系おっさん]] &new{2016-08-08 (月) 22:17:31};
---&color(blue){む……!?&br;(ブーメランの要領で戻ってきた槌は回避され、アブドラの手元に戻る。そしてリカルドの「気配」が変わったのを肌で感じた…)&br;貴様……まだそんなモノを隠していたか。よいぞ…''「奥の手」はいくら有っても良いッ!!'' その数だけ、喰らい尽くすのみよォ!!&br;来い、'''薄氷を行くジャッカル…!''' 群れることしか能がない道化の矜持…ぶつけられるものならぶつけてみよッ!!&br;(矢のように、それでいて舞うように動き出したリカルドを待ち受けて攻撃を受ける。ガントレットや肩当てなども駆使する守勢&br; 生身部分を狙われれば、その部分にだけ「気」を纏わせて鋼のような表皮で剣を弾く。既にタイマンでは仕留めきれないケモノだ…!&br; そして攻撃。不意にもう一度明後日の方向へ投げた槌はまた建物を派手に破壊してからリカルドの背を狙う&br; 対処した瞬間を狙ってアブドラは一撃一撃が爆撃のような威力の拳を放つ。剣に気を纏わせる等をしても大きく弾かれることだろう…&br; そういった、人外の攻防が恐らくは何回か続く……パワーで劣るリカルドはどれだけ息が続くか)}; -- [[アブドラ>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-08 (月) 22:31:41};
---&color(red){…んなもんに、頼ってる俺も十分邪道、だが俺はこれでいい…てめぇのような邪道相手ならこれでいい…!&br;あぁ、孤高ぶっててその実情けねぇてめぇのその鼻っ面に思い切りなぁ!(地面を這うような疾走でアブドラに迫り)&br;(狙うは敵の防具、「余計なもの」を挟まぬよう…それでいて相手に悟られぬように気を張った剣で肌を削るように攻撃を仕掛け)&br;(一撃当たれば致命傷、といった一撃も間一髪で避け、そう、ただの一度も受けずに気を読む事と直感のみで避け続け)&br;(そして、一瞬の間距離を置いたところでのまたアブドラの投擲、それを見て)…そろそろ幕引きといくか?(ニヤリと)&br;(剣に纏わせた気が、吸い込まれるように先端へと収縮していき、それが白銀のように輝き始め)&br;(それは今までの剣技とは比較にならぬ気の量であり、それを先端のみにまとめあげる技術であり…余命を一気に削る奥義だ)}; -- [[リカルド>街人/モブサポート系おっさん]] &new{2016-08-08 (月) 22:48:15};
---&color(blue){その心意気やよしッ!! だが、情けないとは聞き捨てならんなァ?!&br;(剣に収束される気がハッキリと眼でも確認できる。だがそれは強過ぎ、鋭利過ぎるがゆえに''警戒される''&br; 急所が狙われることなどお見通し。上半身に気を溜め込み、硬化させて致命傷を防ぐ…それは今まさに見せたアブドラの妙技だ&br; ゆえに、「このまま」リカルドが奥義を放つのは博打に近い……やはり単独では、このケモノを打倒するにはあまりに荷が重い&br; だからこそ、「ジャッカル」は一匹ではない……だがこの男には、孤高を掲げるこのアブドラにはそれが想像できないのだ)}; -- [[アブドラ>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-08 (月) 23:02:46};
---(その時だった!常人の目に判るほど強く、周囲にドームバリア状の結界が貼られ、さらにその中に躍り出る影あり!)&br;(現れた影はアブドラの背後からその肩に踏みつけるように踵の一撃を加えて回転跳躍!巨漢の真正面に躍り出ると張り詰めんばかりのカンフーを構える。)&br;はっはっはっ!周囲か完全に封させてもらったぞ半端者め!……リカルドよ、ようやった。 -- [[イェチン>街人/カンフー道場]] &new{2016-08-08 (月) 23:09:47};
---&color(blue){なんだ……!? っ…!!&br;(今まさに気を溜めて待ち受けんとしたところで、周囲の異変と肩に僅かな痛みが走り集中が途切れる。正面には――)&br;……貴様か、イェチン! 虫が刺しに来おったかと思えば…よもや2人がかりとはなァ!?見下げ果てたわ!!&br;だがオレは今、機嫌がいい……2人纏めて捻り潰してくれるわッ!!&br;(アブドラからすれば何も変わらない。そもそも逃げるという考えは無く、イェチン相手だろうと最早渡り合える確信を持っている&br; それだけ、獣翼人の「眼」による学習は尋常ではないのだ…息遣い、筋肉の事前動作、視線の動き、血管の脈動、透明の「気」ですら形で捉える&br; 同一相手との2度目の対戦において、その勝率の上昇は反則といってもいい。それこそ「魔王」を名乗るようなものでなければ有利は取れない&br; だがイェチンは決して不利ではない。この場にはイェチン「と」リカルドがいるのだから…そういった理屈や要因は関係ないのだ&br; アブドラは常に1対1を想定しているが、そこに思考の陥穽がある……それはもはや「戦い方」の違いというより「生き方」の相違だ&br; アブドラは動く。愚鈍ではあるがこの距離では速さは誤差だ。十分な敏捷さで、イェチンを喰らわんとして拳を振り抜く!その威力は言わずもがな、危険なものだ&br; そう、「当たる」とか「受ける」とか「避ける」とか…そういった限られた選択肢に限っては。だが「2人」には別の選択がある…!)}; -- [[アブドラ>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-08 (月) 23:30:18};
---&color(red){情けねぇに決まってんだろ…血で治るせいで、てめぇはそれに頼ってばかりの軟弱野郎だ、それで武人なんぞ聞いて呆れる&br;そんなのが誇り高そうにしてるんだから笑える話だ…俺は違う、俺は弱い…だからこそ、群れるんだよ…てめぇみたいなやり方ではなくな&br;…だが、今ここでこう出てくるとはなぁ…最後にとどめさしてくれたら良かったんだが?(血で固めた髪型で、小さく苦笑いで)&br;ま、言ってても仕方がねぇ…そんじゃ、頼むぞイェチン…(イェチンが戦ってる間に、さらに気の純度を高めていき)}; -- [[リカルド>街人/モブサポート系おっさん]] &new{2016-08-08 (月) 23:35:15};
---''ぜあっ!!''(シャウトと共に、イェチンの瞳が金色に輝き、同時に体を白い光が覆う。アブドラの一撃、背後には構えを作るリカルド。避ければその力の余波は背後へと向かう。&br;ならば立ち向かうべし!真半身に構えた後ろの足を強く地面に突き刺し、深くはる「根」とする右腕をL字に曲げて「盾」とする&br;インパクトにはインパクトを瞬間的に練り上げた内気を右腕に集め強烈なエネルギー斥力としてアブドラの拳に打ち込む!)&br;Kboom!(恐るべき衝撃!力と力のぶつかりは閃光と衝撃波を生むが貼られた結界のため外部への被害無し! しかし、イェチンの体はそうではない!&br;いかに強靭な仙人の体と言え、ダメージが無いわけではない。石畳みが抉れ、後方へ滑るように体が押されていく) -- [[イェチン>街人/カンフー道場]] &new{2016-08-08 (月) 23:48:59};
---&color(blue){オレが血に頼った軟弱者だとォ…? 抜かせ小童ッ!!不死鳥の血だぞ? こんな素晴らしい力を出し惜しみしてどうする?!&br;弱いならば何故群れる? 強くなればよい話だ!このイェチンとやらもそうではないか? オレが否定される道理は無いッ!!&br;(ブラハムにも似たような事を言われたのを思い出す。再生する身体を活かして何が悪い? 頼っている?違う、有効活用しているだけだ…&br; そう自問自答するが、リカルドの言葉は確かにアブドラの心の中で言い知れない苛立ちとなり渦巻いていく……&br; しかし拳はその間も止まらず、イェチンの拳とぶつかって相殺される! イェチンに勝るとも劣らない気を込めた拳。ゆえに爆発&br; 強者と強者によるぶつかり合いが、光となり…衝撃となり…結界内の建物を崩壊させていく!)&br;痛゛ッ……!!&br;(イェチンの決死の拳はアブドラの身体にも響く。もっとも、彼は再生能力を持つために多少の無茶は想定内である&br; だが、ここに''小さな隙''が出来たのは事実。イェチンが作るこの刹那…彼女を信頼する者ならば想定していることだろう!)}; -- [[アブドラ>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-08 (月) 23:59:20};
---&color(red){そう思い込みたいんだろ?てめぇは…だが、その姿勢、その根性が…''命取り''だ(時は成った、切っ先が光を纏い)&br;(目の前で繰り広げられる激闘、それも一切気にせずに、イェチンであるからこそ信じて溜め続けたのだ)&br;(そして)…イェチン!!(その一言とともに、イェチンの背中をめがけるかのように繰り出す突き)&br;(イェチンならば、その隙を見逃さず、そして声をかけるだけで避けるだろうと信じての即席の連携)&br;(リカルドが繰り出す同時の突き、その切っ先は細く、そして小さい、その気の先がアブトラの肉体に触れれば)&br;(リカルドの寿命を糧とした気は錐のように一気に、一瞬綻びが生じたその防御を射貫き、相手の体の中で一旦止まってしまうが…)}; -- [[リカルド>街人/モブサポート系おっさん]] &new{2016-08-09 (火) 00:12:17};
---(呼吸を正す、肺はふいご。あらゆる五感はとじることはあるが、呼吸だけは生きている限り永久に続くものだ。口から取り入れた気を全身に行き渡らせる&br;心臓が高鳴り、血液が全身をめぐる、イェチンは低く低く、構えたその両手は金色の光 深く沈めたその頭の上をリカルドの「刃」が通過した&br;その瞬間、両手から光の帯が、アブドラの両膝に向けて放たれる!) -- [[http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp031705.png>街人/カンフー道場]] &new{2016-08-09 (火) 00:20:34};
---&color(blue){(仲間を信じ、絆と信頼があるからこその連携だった。孤高とは名ばかりの、孤独なアブドラにはそれは「視えない」のだ&br; 一旦拳に気を集中させ、放った直後。無防備になった左胸へとリカルドの正確な剣が伸びた!!)&br;''ぐっ!? お、オォォォォォォ!!!!?''&br;(突き刺さる。外傷は剣の太さのみ……その先の心臓にピンポイントで剣が突き立てられた。だが貫通はせず、致命傷ではない)&br;このっ……程度ッ! すぐにでも跳ね除けて、やるわ……!!&br;(再び気を練り上げようとする、が……恐らくは手遅れだ)}; -- [[アブドラ>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-09 (火) 00:24:50};
---&color(red){いいや…終わりだ…おめぇには勿体ない技だが…俺の寿命ごと、くれてやる(そう決意を込めた目でアブドラを見据え)&br;''まき散らせ…死の剣「銀世界」''(気が二つ同時に別回転で回転しはじめ、それは体内で肉を千切り骨を砕き、内臓をかき混ぜ)&br;(それは銀色の気の奔流、剣先に纏められていた気は回転をしながら一気に解き放たれていく)&br;(いかに気を練ろうが、いくら強固に固めようが関係はない。まさに殺すための技)&br;…血に魅入られてねぇてめぇだったら、防げたかも…な(そう言い終えるか否かで膝をつき)}; -- [[リカルド>街人/モブサポート系おっさん]] &new{2016-08-09 (火) 00:33:14};
---&color(blue){がッ……!? '''''お゛ァァァアァァァアアアアアアアアアアアッ!!!!!!'''''&br;(ケモノの断末魔が響く。リカルドの剣に纏った気が、きりもみ状に回転し心臓を捻じ切る! それはまるで凄惨なミキサーだ&br; リカルドのやり場の無い憎しみと、悲しみと、悔しさと、絶望が込められた剣……1人の凡夫が、生涯を注ぎ込んだ研磨の結実&br; 弱いと自覚しながらも、群れをなしながらも、それでもせずにはいられなかった魂と感情の&ruby(つかいみち){浪費};だ)&br;'''グぉ、かっ……!! おのれ……貴様ァァァァァァァァ!?'''&br;(ジャッカルの執念の牙に、一瞬たじろぎ脚を下げようとする。だが膝にはイェチンによる光の帯があり、自由には動かない…&br; その一瞬に憤怒と安堵が一度に湧いた。この不撓不屈のアブドラが技を受けて退こうとしてしまったことへの、激しい憤怒&br; そして、それが叶わなかったことへの安堵……イェチンの拘束に、感謝すら覚えていた。アブドラにとって、それだけ「退く」ことは無様なことなのだ…)&br;'''''がアアアアアアアアアああああああああああああッ!!!!?'''''&br;(心臓だけではない。周囲の内臓も全て掻き回され、生命活動に必要な臓器はほぼ全滅した……&br; アブドラは再生する身体ありきの、「攻撃を受ける」戦いにばかり陶酔していた。そして、1対1の戦いこそ至高と考え「群れ」を軽んじた&br; 所詮は弱者の、烏合の衆だと。弱者の戦い方と技が強者たる自分には届くワケがないと……いつしかそんな驕りを持っていた&br; …やがて、技が終わる。同時に膝から崩れるリカルド…一方アブドラの心臓も止まり、既に「血の配給」は今通っている分が最後となっていた)&br;…………そう、か……オレは、この体躯を自慢するように誇示するばかりで…その上で、強者から「強さ」を奪い…&br;己の技を磨かず……他者からの「貰い物」だけを研磨していた、ということか……フッ、ははは……}; -- [[アブドラ>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-09 (火) 00:54:44};
---&color(red){(血はほとんど出ない、ただ体内が無残な事になるだけで)&br;(そう、それだけの復讐の念が作り上げた技だ、仲間の敵を討ちたいと願って作り上げた必殺の技だ)&br;まさか…熊以外で、使うとは思ってなかったがな…(自分の手を見れば、大きく膨れ上がってる。余波は自分の腕にも達するためで)&br;(骨は砕けはせずとも折れ、筋肉は大きく傷つき、既に内出血でボロボロになっており)&br;(そして)…お互い、必要な時に仲間がいりゃ…こんな風に、ならなかったんだろうよ…(血で固められたものがだらりと垂れ下がるが、多くが白髪で)&br;(仲間を全て失ってしまったがために、命を浪費してしまったツケが迫りつつある中で)&br;だが…俺は最後に仲間を持てた…弟子も…その差、かも、な…(気を使い果たして、それでも満足そうに倒れ込み)}; -- [[リカルド>街人/モブサポート系おっさん]] &new{2016-08-09 (火) 01:11:58};
---&color(blue){仲間……だと? …下らん…実に、下らん存在だ……だが (霞む目でイェチンを一瞥して、ふっと一息吐く)&br;……仲間とやらは、強さ関係ないもの…だったか。……なるほど、オレにはその差とやらは……埋められんか…&br;フッ……せいぜい、あの世でお前が来るのを待つとしよう……だがな、ジャッカルよ…一つだけ訂正をさせろ……&br;(そう言って、おもむろに左手を倒れたリカルドへと伸ばす! だが、それは最後に一矢報いろうなどという行動ではない&br; アブドラが投擲した槌が、リカルドの背後に迫っていた。それをあろうことか受け止めたのだ…)&br;いいか…ジャッカル……''貴様は、「強い」!'' そこだけは、譲れんな……オレは、強者には敬意を表す……る――&br;(そう言い終えると、腕を広げて大の字に倒れた。仰向けに、闇夜を真っ直ぐに眺めて…イェチンだけは確認できる。その満足げな顔を…)}; -- [[アブドラ>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-09 (火) 01:17:42};
---…(すでに物言わぬアブドラの満足気な顔を見て) ふん、天には天、地には地の理がある。分を超えればそれは歪を生み出すもの……お前のは「強さ」ではない。&br;(倒れたアブドラに背を向け、同じように倒れたリカルドに歩み寄り)無茶をさせたな……。だが、お前にはまだ、生きて貰わねばならぬ。(リカルドの首に両手を添え、額と額をあわせる。一時の間、自らの気をリカルドへ通わす&br;やがてその体を担ぎあげ戦場と化した広場を後にするのだった) -- [[イェチン>街人/カンフー道場]] &new{2016-08-09 (火) 01:28:59};
---&color(blue){(……2人が去った後、広場に残されたアブドラの死体はその臓器の損傷を埋めるかのように身体を縮ませていった&br; だが、彼の再生力は外傷に対して特化したもの。生命活動するための内臓は回復しない…少なくとも、念入りに潰されては無理だ&br; そして、アブドラの体躯は最終的に140cmほどに縮んでいた……彼の血の副作用は、その身長に対するコンプレックスからだったのであろう&br; それは強さに対しても…体格に恵まれず、誰にも相手にされない彼は山に篭もり他人を拒絶し、自分のみを信じて少年期を過ごした&br; アブドラが青年となった後、彼が「不死鳥の血」を得ずに「仲間」を得ることが出来ていれば…本当の「強者」になれたかもしれない&br; だが、それはあくまで仮定の話……この勝負においては、「リカルドとイェチン」がアブドラを打倒した。それだけだ)}; -- [[アブドラ>戦争で稼ぐ奴は悪党さ#v2fbcb3a]] &new{2016-08-09 (火) 01:39:35};