* アサギ家出身 ミズ・アサギ 14685 [#o6e007ef] |ID:|14685| |名前:|ミズ・アサギ| |出身家:|アサギ| |年齢:|20+6| |性別:|#listbox3(女,server,sex)| |前職:|#listbox3(猟師,server,job)| |理由:|#listbox3(運命に導かれて,server,reason)| |状態:|#listbox3(引退,server,state)| ////////// |その他:| [[ステータス>http://gold.ash.jp/main/?chrid=14685]]/[[戦歴>http://gold.ash.jp/main/advlog.cgi?chrid=14685]]| |二つ名:|絶滅中毒(アサルトカーニバル)| |CV:|清水香里| |テーマ曲:|[[羅針盤>http://jp.youtube.com/watch?v=B23m2_wwkQA]]| |質問:|[[50の質問>http://notarejini.orz.hm/up/d/hero14708.txt]] [[20の質問>http://notarejini.orz.hm/up/d/hero14709.txt]] [[18の質問>http://notarejini.orz.hm/up/d/hero18603.txt]]| |ステータス:|&areaedit(){筋力:241(+137) 耐久:185(+88)&br;敏捷:281(+178) 器用:306(+206)&br;知力:291(+210) 魔力:187(+104)&br;感応:302(+207)};| |依頼成功率:|&areaedit(){82/84 98% 同行者の死亡5名};| |装備:|&areaedit(){武器:COLOR(blue){とても上質なショートボウ(攻撃力:549)}&br;防具:COLOR(blue){上質な手袋}};| |所持アイテム:|&areaedit(){弓(攻撃力:436)&br;ごくありふれた斧(攻撃力:116)&br;ごくありふれたショートボウ(攻撃力:459)&br;とても出来の良い盾&br;出来の良いロングボウ(攻撃力:484)&br;極めて出来の良い魔法書(属性:炎 攻撃力:91)&br;極めて出来の良い魔法書(属性:炎 攻撃力:91)&br;とても上質な外套&br;上質な杖(属性:炎 攻撃力:91)};| |称号:|&areaedit(){現在:COLOR(blue){霊能者}&br;「山岳」 「駆け出し」 「半人前」 「一人前」 「熟練」 「練達」&br;「弓術入門者」 「弓術初級者」 「弓術中級者」 「弓術上級者」&br;「懐が暖かい」 「小金持ち」 「毛皮剥ぎ」 「怪物ハンター」&br;「コボルド二十体殺し」 「インプ十体殺し」 「蜥蜴人二十体殺し」&br;「一山当てた」 「オーガ十体殺し」 「歴戦」 「手練れの弓手」};| |ステ画像:|[[1>http://notarejini.orz.hm/up/d/hero14593.png]]/[[2>http://notarejini.orz.hm/up/d/hero16138.jpg]]/[[3>http://notarejini.orz.hm/up/d/hero16323.jpg]]/[[4>http://1st.momo.net/uploader/img/adv000777.png]]| #contents ---- //まさかビコウ君が逝ってしまうとは… //とりあえずこれからは暇を見繕って引退後のお話をこっそり更新して行くつもりです //関わってくださった方。本当にお世話になりました。 //凄い 黒歴史臭 //生暖かく見守ってくれれば幸いです ** 水色の手紙 [#g9bfb012] 私はもう行く。あいつに会わなければならない。今まで世話になった者たちには感謝している…~ また手紙を書く。それまでみんな無事でいてくれ。~ http://notarejini.orz.hm/up/d/hero21695.png ** 木製の郵便受け [#b781d805] 小屋の主はもういない。どこかへ旅立ったようだ。~ [[コメント編集用>http://notarejini.orz.hm/?cmd=edit&page=%A5%B3%A5%E1%A5%F3%A5%C8%2F%CC%BE%CA%ED%2F14685]]/[[差分>http://notarejini.orz.hm/?cmd=diff&page=%A5%B3%A5%E1%A5%F3%A5%C8%2F%CC%BE%CA%ED%2F14685]] COLOR(#ffffff){COLOR(#5c9291){} #pcomment(,1,below,reply) ---- * その後の話 [#tac035ca] ** 旅立ち [#lb052195] 依頼終了後すぐさま私は街へと向かった。あらかじめ準備していたからな。~ マントを羽織り、港へ向かう。行く先は…東だ。これから航路を経て私の故郷に帰ろうと思う。~ 酒場でバニーはごめんだからな…。この船旅…無事に済めばいいのだが…~ これでも金はたくさんある。船もいい物に乗った。下のバーで飲むとするか…~ 船内のバー。薄暗いが雰囲気は悪くない。だが飲んでいるやつらの声がうるさくてかなわんな…~ やはり私は隅っこで静かに飲んでいるほうが性に合っているな。…皆元気でやってるのかな…?~ 「よぉ兄ちゃん。どうしたんだよしけた面してさ。」~ 一人の男が話しかけてきた。金髪に鉢巻、レザーメイルに革の篭手とブーツ。そして…腰と背中に大量の剣を装備していた。~ 歳は23、4といったところか。冒険者の身なりだが顔はいかにも優男って感じで気に食わない。~ 「私は男ではない、失礼なやつだな。」~ 「おお、そうなのか。済まなかったな姉ちゃん」~ 「何の用だ?無駄話をする気は無いぞ。」~ 「つれないなぁ。こんな色男がナンパしてるんだぜ?少しは話してくれても良いじゃないか」~ 本当に苦手なタイプだ。少しいらついたので驚かせてやろう。こういう男は中身が無い。ナイフでも突きつければ驚いて立ち去るはず。~ マントで隠れた腰に挿してあるナイフに手をかけた。その時―~ 「おっと、そんな物騒なものはしまっておけ。ん?結構いいナイフじゃないか。」~ 気づいたらナイフが無くなっており、あの男が手に持ってそれを眺めていた。~ 何なんだやつは…?これでも気配は消していたはず…~ 「貴様…何者だ?」~ 「俺か?俺はな―」~ [[http://notarejini.orz.hm/up/d/hero21696.png>名簿/95314]]~ 奴の名はローディン。そう名乗った。冒険者らしいが本業があるらしい。~ 世界各地にある名剣を探して旅をしているそうだ。そういう自由な旅も悪くないな。そう思えてきた。~ 話してみると意外に悪い奴ではなさそうだった。……ふん、やはり私は人を見る目が無いのかもな。~ 「あんた、かなりできるだろ?良かったらさ―」~ その時、大きな衝突音とともに船が大きく揺れた。思わず姿勢が崩れ倒れこむ。~ 何が…何があった?船員が叫んでいる~ 「怪物だ!船が襲われている!!」~ 「おい、あんた戦えるんだろ?その弓は飾りじゃねぇよな!行こうぜ!」~ なんてこった…。もう魔物との戦闘は勘弁だぞ…~ ** 船上戦 [#wcfa87ca] 甲板に出た私は目を疑った。船に並走するように海面に巨大な黒い影が蠢いていた。~ 「何なんだあいつは!?」~ 「ついに出やがったか!クラーケン!」~ 水夫たちの話ではあの黒い影の正体はクラーケンだという。~ ―クラーケン。島ほどの大きさもあるとされる巨大な海の怪物。~ 御伽噺でしか聞いたことのない怪物がまさかこんな所にいるとは…~ 「おい姉ちゃん!あんた冒険者だろ?あいつの倒し方知らねぇのかよ!?」~ 「知らん。あいにくだが私達は陸地専門でな。」~ 「ちっくしょー!何とかならねぇのかよ!!」~ ローディンが動揺している。やっぱり役立たずだなこいつは…~ またしても船が大きく揺れる。あの怪物が体当たりしてきたようだ。このままでは沈んでしまう…~ 「銛だー!銛を投げろ!」~ 水夫達が投げた銛が奴の体に突き刺さる。~ 「グオォォォォォ!!」~ 効果はあったのか…!?船が大きく揺れ…奴が乗り込んできた。~ 船首に触手を絡みつけ船を揺らしながらその巨体を甲板に乗りあがらせる。~ 巨大だ…こんな奴が海にいるのか…。冒険者でなくてもこれは危ないぞ。~ 「奴が乗り込んで来たぜ!今がチャンスだ!突っ込むぞ!」~ 「お前は馬鹿か。あれを見てみろ」~ クラーケンの巨大な触手によって周りにいた水夫たちが弾き飛ばされている。無闇に近づくのは危ない。~ 「仕方がねぇ…これを使うか。」~ 「何だそれは…剣?」~ 「だから剣を持って突っ込んでいっても駄目だろう…」~ 「違う。こう使うのさ!」~ そう言ってローディンが剣を振りかざすとその切っ先から電撃が走った。~ それは真っ直ぐと空中を伝い怪物の頭に直撃した。~ 「グオオオオオオオォン!?」~ 「へへ…この剣はちょっと特殊でな。精霊の加護があって魔導器と…」~ 「無駄口を叩くな!触手がこちらに来るぞ!」~ 「ぬおっ!?」~ 大木の幹のような触手が上から叩きつけられた。私達はそれを辛うじてかわす。~ 「あいつビビってるみたいだな。姉ちゃん!あいつの目を射ぬけるか?」~ 「当たるかどうか…当たっても効果があるかどうか分からんが。やってみよう。」~ 船の損傷が激しい。これ以上暴れられると沈んでしまう。とりあえずあいつを船から下ろさないと。~ 私は弓を引き絞りぎらりと光る奴の目をめがけて―射抜いた。~ 「グオオオオオォオオォオォォォ…」~ 「今だ姉ちゃん!俺が突っ込むからあんたは援護を頼む!」~ 「ああ、分かった!」~ ローディンが斬り込み、襲い掛かる触手を斬り落としながらクラーケンの体の方へ突撃する。~ 奴が倒しきれない触手は私が弓を射てフォローした。~ 「でぃやああああああ!!」~ 「…(うるさい奴だな)」~ ザシュッ!!~ 私が射抜いた方とは反対の目をローディンの剣が貫いた。~ …やったか!?~ ―ヒュン~ その時…風を切る音が聞こえた。~ 音のする方へ振り向くとローディンが触手に吹き飛ばされていた。~ くそっ!どうする…!?~ 慌てて弓を構えたが…遅かった…~ ―――グオン!~ それからの記憶が無い。気絶していたのだろうか。~ 浜辺。隣を見るとあの剣士。ローディンがうつ伏せに倒れていた…~ 遭難した…?荷物も無い…これからどうすればいいんだ…~ ** 無人島にて [#u8249dd3] 辺りを見回して状況を確認する。船の残骸などは見当たらない。となれば…~ 「流されたのは私達だけか。船の奴らが無事だと良いんだが…」~ 「おい、起きろ!生きてるか?」~ 横で唸ってる男、ローディンの体を揺する。生きてはいると思うのだが…~ 「グッ、ゴハッ!!ぷはっ!はぁっはぁ…」~ 「良かった…無事のようだな…」~ 「み、ミズの姉ちゃん?…ここは一体…?」~ 「…流されたんだよ。私達はな。」~ 無人島なのだろうか。浜辺には人のいる気配もなく向こうの森には木が鬱蒼と生い茂っていて手を加えた痕跡も無い。~ どうやって帰ろうか…私はそう考えていた。~ 「おい姉ちゃん、あっち行ってみようぜ!ここにいるだけじゃ何だし食いものも必要だしな!」~ 「呑気な奴だな…お前は」~ 少し不安だったのだが、こういう気楽な奴が一緒だと助かる。~ こうして私達二人は辺りを散策することにした。人がいればいいのだが。~ ―――暫く歩くと洞窟があった。明らかに人の手で掘られたもの。ここには人がいる、いた。と見て間違いは無いだろう。~ 中に入る………深くは無かった。すぐ奥までたどり着く。何か器のようなものや動物の骨などが落ちていた。~ 「こりゃあ、人がいたっておかしくは無いな。俺の推理だけどな!」~ 腕を組みながらローディンが唸っている。これだけ証拠が揃えばそう思うのは当り前だ。その時―~ &ref(kurokoubai.png);~ 「お前ら、何者だ」~ 後ろに槍を持った…少年がいた…~ 歳は15くらいだろうか?長い黒髪にボロボロの衣服。ここでの生活が長いのかその風貌は本で読んだ狼少年のようだ。~ 「俺と同じ人間か?何しに来た」~ 「いや…別に好きで来たわけじゃ無くてなぁ…なぁ?ミズの姉ちゃん?」~ 「ああ、船が魔物に襲われて遭難したんだ。ここに居座るつもりは無い。出ていくつもりだから脱出の協力をしてくれないか?」~ どうせ追い出されるのが関の山だ。先手を打って危険じゃないという事をアピールしたつもりだったのだが…~ 「嫌だ!ここに残って!一人じゃ…寂しいんだ…」~ 突然震えながら怯えた表情で少年が呟く。やはり子供か…寂しかったんだろうな。~ あいつの顔がふと浮かんだ…どうしてるのかな。一人で泣いてなければいいけど…~ 「おい、泣くなよ餓鬼!どうやったらここから出れるか分かるか!?」~ 「落ち着けローディン。怖がらせてどうする。」~ 「す、すまねぇ…」~ 「この奥に洞窟があるんだ。そこが岩で塞がって出られなくなっちゃったんだ」~ 「なるほどな…そこを崩せばどこかに出られると」~ 「って事は陸地が近いんじゃないのか?筏かなんかで行ったほうが賢いと思うけどな…」~ 等と話しているうちに…海面を眺めていると煙が見えた。…船だ!~ 「おい、どうやらその心配はなさそうだぞ。船がこちらに来ている。」~ 「マジかよ!ラッキーだな俺達!」~ 「どうやら…本当にラッキーだな私達は…」~ あの船には見覚えがある…奴の…奴の軍の…クックック…本当に私は運がいい。~ 目印に狼煙を上げながら私たち三人は救助船がこちらに近づくのを待っていた。 ** ごくありふれた日常 [#ie6823b1] 私達は事情を説明し、船に乗せて貰う事にした。幸い、目的地も同じだったのでそのまま港まで向かう。~ 私たち三人は個室を借りて、到着までそこで休むことにした。~ 「しっかし、ラッキーだな俺たちも。あそこで飢え死にするのはごめんだぜ。」~ 「狩りや採集をすればそんな心配も無かったとは思うがな。」~ 「そういえば君の名前を聞いてなかったな。私は水浅葱。あっちの男がローディンだ。」~ 「よろしくな坊主!」~ 「ぼ、僕に名前なんて…無い。」~ 俯きながらその少年は答えた。嘘をついているようには見えない。記憶喪失か何かだろうか…?~ 「お姉ちゃん…」~ そう言いながら私にすり寄って来た。まるで母親に甘える子供のようだな…悪くは無い気分だ。~ 「私が名前をつけてやろう。君が本当の名を思いだすまで、その名を名乗るといい。」~ 「…黒紅梅、そうだな…黒紅梅という名前にしよう。」~ 「くろ…クロ。ありがとうお姉ちゃん!」~ よほど嬉しかったのか、しばらく私からくっついて離れなかった。参ったな…ここの奴に聞かなければならないことがあるのに。~ 「おいローディン。」~ 「ん、なんだミズの姉貴?」~ 「この写真の男に会いたい奴がいるとここの兵士に伝えてきてくれないか?」~ 間違い無い。ここは私達の村を襲った奴らの軍の船だ。あいつについての情報もきっと掴めるはず…~ 「聞いて来たぜ姉ちゃん。今から向かう先の港に居るってさ。用があるなら紹介してやっても良いって…」~ 「本当か!あ、すまない…取り乱してしまった。ありがとうな。」~ 「あ、ああ…気にすんなよ…」~ …やるべきことが迫ってきたな……。~ 「なぁ二人とも。港に着いてから少し買い物をしようか。」~ 「クロの服も買ってやらないといけないしな。その格好じゃ目立つだろ?」 ボロボロのクロの服を指差しながら私はどうやってコーディネイトしてあげようかと考えていた。 ―――暫くして港に到着。私達は礼を言い、船を降りた。~ ローディンは武器屋に行きたいと言っていたのでそこで別れ、私と黒紅梅は服屋に行くことにした。~ そこでの会話は楽しかったな…まるで子供ができた気分だった。適当な服を見繕い、長かった髪を切ってやった。~ これで街を歩いていてもおかしくはないだろう。~ 宿で合流した私達は、今晩ここに泊ることにした。やたらに武器を担いでいたローディンが少し不審であったが。~ ――朝だ。約束された場所まで向かおう。二人はまだ眠っているはずだ。君達を巻き込みたくはない。~ 今は…何も考えずに歩を進めよう。 ---- #counter